JP7117232B2 - 螺旋管の製管装置及び製管方法 - Google Patents

螺旋管の製管装置及び製管方法 Download PDF

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Description

本発明は、帯状部材を螺旋状に巻回して螺旋管を製造する製管装置及び製管方法に関し、特に製管しながら推進される自走式の製管装置及び製管方法に関する。
老朽化した下水管等の既設管を更生するために、合成樹脂製の帯状部材を前記既設管の内周に沿って螺旋状に巻回することによって螺旋管からなる更生管を製管することが知られている(特許文献1、2等参照)。
特許文献1に記載の製管装置は、帯状部材における未製管の後続帯部を、すでに製管された部分(先行螺旋管部)の内側から先行螺旋管部の管端部に向けて斜めに供給し、後続帯部の縁部を前記管端部の一周先行する対向縁部と嵌合させることによって連続的に螺旋管を構築している。製管装置の装置フレームには、管端部と摺動可能に係止される係止部が設けられている。係止部と管端部との間の摩擦力や、後続帯部を管端部へ向けて押し込む力を調節することによって、更生管の製管径(周長)を拡縮している。
特許文献2においては、製管装置の幅方向を管端部の管軸方向に対して傾斜させることによって、更生管の製管径を拡縮させることが提案されている。
特許文献3においては、帯状部材の断面形状ひいては断面の中立弱軸を調整することによって、更生管の製管径を拡縮させることが提案されている。
特許文献4に記載の製管装置は、既設管の内周面に沿う環状かつ剛体の外周規制体を備えている。外周規制体の内周面に沿って製管を行うことで、更生管の製管径及び形状を規制している。
国際公開WO2016/175243 国際公開WO2017/170866 特開2018-144484号公報 特開2018-052009号公報
さらに外周規制体として、ワイヤなどのフレキシブルな長尺の外周条体を更生管の管端部の外周に掛け回し、かつ該外周条体の両端部を製管装置に止着した状態で拡径製管することによって、更生管の管端部を外周条体に張り付け、外周条体の長さによって製管径を規制ないしは調整することも提案されている(特願2017-213774号)。
しかし、更生管の管端部が外周条体に張り付いた後も、管端部が拡径されるように製管すると、管端部が外周条体に過度に張り付いて製管不能に陥るおそれがある。また、管端部が外周条体に張り付いていない状態で製管してしまい、更生管が所望の径より小さくなってしまうこともある。このような調整不良を避けるため、オペレータが頻繁に張り付き状態を確認して拡縮径機構を調整する必要があった。
本発明は、かかる事情に鑑み、更生管などの螺旋管の製管径を外周条体によって調整又は規制しながら製管する際に、オペレータが頻繁に張り付き状態を確認しなくても、所望の径の螺旋管を製管できるようにすることを目的とする。
前記の課題を解決するため、本発明装置は、螺旋管となるべき帯状部材における未製管の後続帯部を、製管済の先行螺旋管部の径方向に対して斜めに押し出すことによって、前記後続帯部の縁部を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁部と嵌合させるとともに螺旋状の巻回方向に沿って推進される製管装置であって、
前記先行螺旋管部の前記対向縁部を含む管端部の周方向の一部分上に配置される装置フレームと、
前記装置フレームに設けられ、前記後続帯部に前記斜めに押し出す力を付与する駆動部と、
前記駆動部から離れて前記装置フレームに設けられ、前記管端部に係止される係止部と、
前記管端部の外周に掛け回されて前記装置フレームに係着された非自立性の外周条体と、
前記外周条体に加わる張力に応じて、前記管端部の製管径を拡縮調整する拡縮調整機構と、を備えたことを特徴とする。
好ましくは、前記拡縮調整機構は、張力が高いときは製管径が小さくなるよう調整し、張力が低いときは製管径が大きくなるよう調整する。これによって、オペレータが頻繁に張り付き状態を確認しなくても、所望の径の螺旋管を製管できる。
前記拡縮調整機構が、前記管端部に対して推進方向に沿う抵抗力を付与する抵抗力付与部を含み、前記張力に応じて前記抵抗力が増減されることが好ましい。
前記押し出し力と抵抗力とが互いに協働して、管端部を拡径されるように製管できる。張力が高いときは抵抗力を弱くすることによって、管端部の拡径度合を抑えるか又は管端部を縮径できる。張力が低いときは抵抗力を強くすることによって、管端部の拡径度合が大きくなる。
前記抵抗力付与部は複数設けられていてもよい。管端部の複数箇所に前記抵抗力を付与するようにしてもよい。
前記抵抗力付与部が、前記張力に応じて前記径方向に変位可能かつ前記管端部に押し当て可能な押し当て部を含むことが好ましい。
これによって、前記押し当て部を管端部に強く押し当てて抵抗力を高くしたり、前記押し当て力を弱めて抵抗力を低くしたりできる。
前記抵抗力付与部が、前記装置フレームにおける推進方向と直交する装置幅方向に沿う回転軸線のまわりに回転可能であり、かつ前記押し当て部の外周面が、前記回転軸線に対して偏芯した円筒面状であることが好ましい。
これによって、抵抗力付与部が回転されることで、押し当て部が管端部の径方向に変位されるようにできる。
好ましくは、外周条体に加わる張力に応じて、抵抗力付与部の回転角度が調整される。これによって、押し当て部の位置が調整され、抵抗力が調整される。
前記外周条体の一端部が前記抵抗力付与部に係着されており、
前記外周条体の引っ張りによって、前記抵抗力付与部が、前記摺擦による回転方向とは逆向きに回転付勢されることが好ましい。
これによって、抵抗力付与部の回転角度を、前記張力と摩擦力とがバランスする角度に調整できる。
前記拡縮調整機構が、前記張力に応じて前記装置フレームを推進方向に沿う軸線のまわりに傾斜させることが好ましい。
好ましくは、前記拡縮調整機構は、前記張力が高いときは、装置フレームを延伸後方側へ傾斜させ、前記張力が低いときは、装置フレームを延伸前方側へ傾斜させる。
装置フレームを延伸後方側へ傾斜させることで、縮径製管できる。
装置フレームを延伸前方側へ傾斜させることで、拡径製管できる。
本発明方法は、前記の製管装置によって帯状部材から螺旋管を形成する製管方法であって、
前記製管装置の装置フレームに設けられた駆動部によって、前記帯状部材における未製管の後続帯部を、製管済の先行螺旋管部の径方向に対して斜めに押し出す工程と、
前記後続帯部の縁部を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁部と嵌合させる工程と、
前記装置フレームを、前記先行螺旋管部の前記対向縁部を含む管端部の螺旋状の巻回方向に沿って推進させる工程と、
前記管端部の外周に掛け回されて前記装置フレームに係着された非自立性の外周条体に加わる張力に応じて、前記管端部の製管径を拡縮調整する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、更生管などの螺旋管の製管径を外周条体によって調整又は規制しながら製管する際に、オペレータが頻繁に張り付き状態を確認しなくても、所望の径の螺旋管を製管できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る製管装置によって更生管を製管する様子を示す正面図である。 図2は、既設管を前記更生管によって更生する様子を示す断面図である。 図3は、前記製管装置によって製管中の更生管の斜視図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿う平面図である。 図5(a)は、図1のVa-Va線に沿う、帯状部材の断面図である。図5(b)は、図1のVb-Vb線に沿う断面図である。図5(c)は、図1のVc-Vc線に沿う断面図である。 図6は、図5(c)のVI-VI線に沿う正面図である。 図7は、図6において、外周条体に加わる張力が高いときの状態を示す正面図である。 図8は、図6において、外周条体に加わる張力が低いときの状態を示す正面図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る製管装置によって既設管を更生する様子を、外周条体に加わる張力が低いときの状態で示す断面図である。 図10は、前記第2実施形態に係る製管装置によって既設管を更生する様子を、外周条体に加わる張力が高いときの状態で示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図2は、老朽化した既設管1を更生する様子を示したものである。既設管1としては、下水道管、上水道管、農業用水管、水力発電導水管、ガス管等が挙げられる。既設管1の内壁に螺旋管からなる更生管9がライニングされている。更生管9は、長尺の帯状部材90によって構成されている。帯状部材90は、地上のドラム6から人孔4を経て既設管1に導入され、更生管9(螺旋管)に製管されている。
図5(a)に示すように、帯状部材90は、合成樹脂からなる帯本体90aと、前記帯本体90aの外周面に設けられた鋼製の補強帯材96とを含む。帯本体90aの帯幅方向の一方の縁部に第1嵌合部93が形成され、他方の縁部に第2嵌合部94が形成されている。嵌合部93,94の断面形状は、互いに相補状の凹凸形状になっている。帯状部材90が、螺旋状に巻回され、かつ一周違いに隣接する嵌合部93,94どうしが凹凸嵌合によって接合されている。第1嵌合部93は後記延伸方向EDの前方へ向けられ、第2嵌合部94は延伸後方へ向けられている。
帯状部材90の断面の中立弱軸L90は、第2嵌合部94から第1嵌合部93へ向かうにしたがって、帯本体90aの平坦な内周側面(図5(a)において上面)の幅方向(同図において左右方向)に対して外周側(同図において下方)へ傾いている。
なお、帯状部材90の断面形状は、図示したものに限定されず、適宜改変できる。
図2及び図3に示すように、製管途中の帯状部材90は、製管済の螺旋状の先行螺旋管部91と、先行螺旋管部91における巻回方向の先端部に続く未製管の後続帯部92とを含む。先行螺旋管部91における、管軸Lに沿って延伸されていく方向EDの前端(図2において左端)の約一周部分を「管端部91e」と称す。
図1及び図3に示すように、管端部91eに自走式の製管装置3が配置されている。製管装置3の推進前後方向LDは、延伸方向EDに対して交差し、先行螺旋管部91の螺旋状の巻回方向に沿うように向けられている。製管装置3が推進前後方向LDの前側(推進方向、図1において時計回り)へ自走(推進)しながら帯状部材90を螺旋状の更生管9に製管する。図2に示すように、製管装置3における、推進前後方向LDと直交する装置幅方向WDは、先行螺旋管部91の管軸Lに対して先行螺旋管部91のリード角の分だけ傾けられている。図1に示すように、製管装置3における、推進前後方向LD及び装置幅方向WDと直交する装置高さ方向HDは、既設管1及び先行螺旋管部91の径方向(内外方向)に向けられている。
図1及び図3に簡略化して示すように、製管装置3は、二点鎖線にて模式的に示す装置フレーム3fと、駆動部10と、係止部21,23と、外周条体30を備えている。装置フレーム3fは、管端部91eの周方向の一箇所(一部分)の内周側に配置されている。
図1に示すように、装置フレーム3fに駆動部10が設けられている。駆動部10は、少なくとも一対の駆動ローラ13,13とモータ等の回転駆動機構(図示省略)を含む。駆動ローラ13の軸線は、装置幅方向WD(図1において紙面と直交する方向)へ向けられている。これら駆動ローラ13によって、後続帯部92が厚み方向の両側から挟み付けられている。前記回転駆動機構によって各駆動ローラ13が自軸まわりに回転駆動される。駆動ローラ13の回転方向は、後続帯部92を管端部91eへ向けて押し込む向きに設定されている。
図1に示すように、装置フレーム3fの高さ方向HDの底部(外周側部)には、複数の係止部21,23が設けられている。これら係止部21,23は、互いに推進前後方向LDに互いに離れて配置されている。図においては、係止部21,23の数は、2つであるが、これに限らず、3つ以上であってもよい。前後の係止部21,23の間に中間の係止部を設けてもよい。
図5(b)及び図5(c)に示すように、各係止部21,23が、管端部91eに外周側から係止されている。管端部91eに対して、係止部21,23は、装置幅方向WD(図5において左右)に拘束されるとともに推進前後方向LD(図5の紙面直交方向)へスライド可能である。
図4に示すように、推進前後方向LDにおける前側の係止部21は、後側の係止部23に対してほぼ1ピッチ分(帯状部材90のほぼ幅寸法分)だけ延伸後方(図4において上側)へずれている。図1に示すように、前後の係止部21,23どうし間ないしは後側の係止部23の近くに嵌合位置9pが配置されている。嵌合位置9pにおいて、後続帯部92と管端部91eとの互いに対向する嵌合部93,94どうしが嵌合される。なお、嵌合位置9pは推進前後方向LDに変動し得る。
図1及び図3に示すように、製管装置3には、更生管9の周長決定手段として、外周条体30が設けられている。外周条体30は、非自立性の条体であり、好ましくは更に可撓性(フレキシブル性)を有している。かかる外周条体30として、例えばワイヤロープが用いられているが、これに限らずチェーン、バンド、リンクローラなどであってもよい。
外周条体30は、管端部91eの巻回方向に沿って延び、管端部91eの外周に一周程度掛け回されている。外周条体30の前側の端部31は、後述する抵抗力付与部50を介して装置フレーム3fに係着されている。外周条体30の後側の端部32は、後側の係止部23の近くの係着部42を介して装置フレーム3fに固定されている。
図1及び図4に示すように、装置フレーム3fには、抵抗力付与部50(拡縮調整機構)が設けられている。抵抗力付与部50は、推進前後方向LDにおいて前側の係止部21と同じ位置に配置され、かつ管端部91eの内周側に配置されている。抵抗力付与部50と係止部23との間に管端部91eが挟まれている。
図5(c)に示すように、抵抗力付与部50は、軸部材51と、前面板52と、押し当て部53を含む。軸部材51の回転軸線L51は、装置幅方向WDへ向けられている。軸部材51によって前面板52と押し当て部53とが連ねられている。前面板52及び押し当て部53が、軸部材51を介して、装置フレーム3fに対して回転軸線L51の周りに回転可能に連結されている。
図6において二点鎖線にて示すように、前面板52は、押し当て部53の延伸方向EDの前端部(図6において紙面手前側)に配置されており、概略円盤形状に形成されている。前面板52の中心部が軸部材51と交差している。前面板52における軸部材51よりも装置高さ方向HDの頂部側(図6において上側)の部分には、係着部52bが設けられている。係着部52bは、例えば貫通孔状に形成されている。該係着部52bに外周条体30の前側の端部31(一端部)が係着されている。
図2及び図4に示すように、抵抗力付与部50の推進後方側(図2において右方)の装置フレーム3fには、ピン状の折り返し係着部43が設けられている。
外周条体30は、係着部52bから後方(図4において右側)へ引き出され、かつ折り返し係着部43に掛け回されて折り返され、管端部91eの外周側へ向けて延びている。
図5(c)及び図6に示すように、押し当て部53は、ベース板部54と、押し当て板部55を含む。ベース板部54は、装置幅方向WDから見て概略長方形の厚板状に形成されている。ベース板部54の一対の短辺側面54a,54bは、装置幅方向WDから見て円弧形状になっている。ベース板部54の中央部を軸部材51が装置幅方向WDに貫通している。
ベース板部54における係止部21を向く側(図1において下側)の長辺側縁には、押し当て板部55が一体に設けられている。押し当て板部55は、部分円柱形状に形成されている。押し当て部53の外周面55aは、装置幅方向WDから見て円弧形状(部分円形)になっている。外周面55aの中心軸L55は、軸部材51(装置幅方向WDに沿う回転軸線)に対して推進前方(図6において左方)に偏芯している。外周面55aの推進前方側の端部が、短辺側面54aと滑らかに連続している。外周面55aの推進後方側の端部と短辺側面54bとの間には、段差54dが形成されている。
押し当て部53の外周面55aが、管端部91eの内周面に押し当てられている。
製管装置3によって、次のようにして更生管9が製管される。
駆動部10の一対の駆動ローラ13,13を回転駆動させることによって、後続帯部92を先行螺旋管部91の内周側から嵌合位置9pへ向けて、管端部91eの径方向に対して斜めに押し込む。図3に示すように、後続帯部92には、押し込み力F92が作用する。
これによって、嵌合位置9pにおいて、後続帯部92の第2嵌合部94(縁部)と先行螺旋管部91の管端部91eの第1嵌合部93(一周先行する対向縁部)どうしが嵌合される。
嵌合によって推進反力が働き、製管装置3が、先行螺旋管部91の巻回方向の前方(図1において時計回り方向)へ推進される。これによって、先行螺旋管部91が延伸されて、更生管9が形成されていく。
ここで、帯状部材90は、製管に伴って縮径される傾向がある。この傾向は、製管された帯状部材90の中立弱軸L90(図5(a))が管軸L(図2)と平行になろうとすることに起因すると考えられる。
一方、図6に示すように、製管装置3の推進に伴って、抵抗力付与部50の押し当て部53が管端部91eと摺擦される。したがって、抵抗力付与部50には推進方向とは逆向きの摩擦力F53が作用する。図3に示すように、管端部91eには摩擦力F53と同じ大きさの抵抗力F91が推進前方へ向けて作用する。前記押し込み力F92と抵抗力F91とは、互いに協働して、管端部91eを拡径させるように作用する。これによって、管端部91eの縮径傾向をキャンセルでき、更には管端部91eを拡径させることができる。
拡径された管端部91eが外周条体30に張り付く。これによって、外周条体30に張力F30が働く。該張力F30によって外周条体30及び管端部91eがほぼ真円形になる。外周条体30の長さを適切な大きさに設定しておくことによって、管端部91eの周長及び直径(製管径)が所望の大きさになるよう調整又は規制できる。
図6に示すように、前記摩擦力F53と張力F30は、抵抗力付与部50を互いに逆向きに回転させるトルクとなる。すなわち、抵抗力付与部50は、摩擦力F53によって図6において時計回りに回転されるように付勢される。かつ、外周条体30の張力F30が係着部52bに加わることによって、抵抗力付与部50が図6において反時計回りに回転されるように付勢される。抵抗力付与部50は、摩擦力F53と張力F30とがバランスする角度に保持される。
管端部91eが更に拡径しようとして外周条体30に過剰に張り付くと、張力F30が過度に増大する。このため、図7に示すように、抵抗力付与部50が同図において時計回りに回転される。これによって、押し当て板部55が、管端部91eの内周側(同図において上側)へ変位される。したがって、抵抗力F91が低下する。すると、帯状部材90自体の縮径傾向が優勢となり、管端部91eの拡径が抑えられ、ないしは管端部91eが縮径される。この結果、管端部91eの過剰な張り付きによって製管不能になるのを防止できる。
逆に、管端部91eが縮径され過ぎて、張力F30が低下すると、図8に示すように、製管装置3の推進に伴ない、抵抗力付与部50が、管端部91eとの摩擦によって、同図において反時計回りに回転される。これによって、押し当て板部55が、外周側(同図において下側)へ変位して、管端部91eに強く押し当たる。このため、抵抗力F91が増大し、押し込み力F92と抵抗力F91との協働作用が優勢となる。この結果、管端部91eを拡径させて外周条体30に張り付かせることができる。
このように、製管装置3によれば、管端部91eの外周条体30への張り付き状態に応じて、抵抗力付与部50の回転角度が自動調整されることによって、製管径を所望の大きさに維持できる。オペレータが頻繁に張り付き状態を確認して拡縮径機構を調整する必要が無く、製管作業を容易に行うことができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、適宜、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図9及び図10は、本発明の第2実施形態を示したものである。簡略的に図示する製管装置3Bには、拡縮調整機構60が付設されている。拡縮調整機構60は、フレーム傾斜部61と、張力検出部62を含む。
張力検出部62は、外周条体30に加わる張力を検出する。
フレーム傾斜部61と装置フレーム3fは、模式的に図示するアーム63(拡縮作用部)を介して接続されている。詳細な図示は省略するが、フレーム傾斜部61には、張力検出部62からの信号を処理する処理部、アーム63を伸縮駆動する駆動回路などを含むコントローラが設けられている。アーム63の伸縮によって、装置フレーム3fの装置高さ方向HDが延伸方向EDの前後に傾けられる。つまり、装置フレーム3fが推進前後方向LD(図9の紙面直交方向)に沿う軸線のまわりに傾斜される。
第2実施形態の拡縮調整機構60によれば、張力検出部62によって外周条体30に加わる張力を検出し、該張力検出値に基づいて装置フレーム3fの傾斜角度を調整することによって、製管径が設定値になるようフィードバック制御する。
詳しくは、図9に示すように、張力検出部62による外周条体30の張力検出値が相対的に低いときは、フレーム傾斜部61のアーム63によって、装置フレーム3fの装置高さ方向HDが延伸前方へ傾けられる。これによって、更生管9の管端部91eが拡径製管され、外周条体30の張力が高まる。
図10に示すように、張力検出部62による外周条体30の張力検出値が相対的に高いときは、フレーム傾斜部61のアーム63によって、装置フレーム3fの装置高さ方向HDが延伸後方へ傾けられる。これによって、更生管9の管端部91eが縮径製管され、外周条体30の張力が低下される。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、押し当て部は、軸線L55のまわりに回転可能な回転ローラによって構成されていてもよい。
第1実施形態においても、外周条体30の張力に応じて、コントローラ等によって抵抗力付与部50をフィードバック制御してもよい。
抵抗力付与部50が、装置フレーム3fの推進前後方向LDに間隔を置いて複数設けられていてもよい。
本発明の製管装置は、既設管1を更生するための更生管9に限られず、種々の螺旋管の製造に適用できる。
本発明は、例えば下水道管、農業用水管等の既設管を更生管のライニングによって構成する既設管更生技術に適用できる。
92 押し込み力
91 抵抗力
30 張力
管軸
51 回転軸線
55 中心軸
LD 推進前後方向(推進方向)
WD 装置幅方向
HD 装置高さ方向
1 既設管
9 更生管(螺旋管)
90 帯状部材
91 先行螺旋管部
91e 管端部
92 後続帯部
93 第1嵌合部(一方の縁部)
94 第2嵌合部(他方の縁部)
3 製管装置
3f 装置フレーム
10 駆動部
13 駆動ローラ
21,23 係止部
30 外周条体
31 一端部
32 他端部
50 抵抗力付与部(拡縮調整機構)
52b 係着部52b
53 押し当て部53
55a 外周面55a
60 拡縮調整機構
62 張力検出部
63 アーム(拡縮作用部)

Claims (7)

  1. 螺旋管となるべき帯状部材における未製管の後続帯部を、製管済の先行螺旋管部の径方向に対して斜めに押し出すことによって、前記後続帯部の縁部を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁部と嵌合させるとともに螺旋状の巻回方向に沿って推進される製管装置であって、
    前記先行螺旋管部の前記対向縁部を含む管端部の周方向の一部分上に配置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられ、前記後続帯部に前記斜めに押し出す力を付与する駆動部と、
    前記駆動部から離れて前記装置フレームに設けられ、前記管端部に係止される係止部と、
    前記管端部の外周に掛け回されて前記装置フレームに係着された非自立性の外周条体と、
    前記外周条体に加わる張力に応じて、前記管端部の製管径を拡縮調整する拡縮調整機構と、を備えたことを特徴とする製管装置。
  2. 前記拡縮調整機構が、前記管端部に対して推進方向に沿う抵抗力を付与する抵抗力付与部を含み、前記張力に応じて前記抵抗力が増減されることを特徴とする請求項1に記載の製管装置。
  3. 前記抵抗力付与部が、前記張力に応じて前記径方向に変位可能かつ前記管端部に押し当て可能な押し当て部を含むことを特徴とする請求項2に記載の製管装置。
  4. 前記抵抗力付与部が、前記装置フレームにおける推進方向と直交する装置幅方向に沿う回転軸線のまわりに回転可能であり、かつ前記押し当て部の外周面が、前記回転軸線に対して偏芯した円筒面状であることを特徴とする請求項3に記載の製管装置。
  5. 前記外周条体の一端部が前記抵抗力付与部に係着されており、
    前記外周条体の引っ張りによって、前記抵抗力付与部が、前記管端部との摺擦による回転方向とは逆向きに回転付勢されることを特徴とする請求項4に記載の製管装置。
  6. 前記拡縮調整機構が、前記張力に応じて前記装置フレームを推進方向に沿う軸線のまわりに傾斜させることを特徴とする請求項1に記載の製管装置。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の製管装置によって帯状部材から螺旋管を形成する製管方法であって、
    前記製管装置の装置フレームに設けられた駆動部によって、前記帯状部材における未製管の後続帯部を、製管済の先行螺旋管部の径方向に対して斜めに押し出す工程と、
    前記後続帯部の縁部を前記先行螺旋管部の一周先行する対向縁部と嵌合させる工程と、
    前記装置フレームを、前記先行螺旋管部の前記対向縁部を含む管端部の螺旋状の巻回方向に沿って推進させる工程と、
    前記管端部の外周に掛け回されて前記装置フレームに係着された非自立性の外周条体に加わる張力に応じて、前記管端部の製管径を拡縮調整する工程と、
    を備えたことを特徴とする製管方法。
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