JP6927828B2 - 製管装置および製管方法 - Google Patents

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Description

本発明は、帯状部材を螺旋状に巻回して螺旋管を製管する製管装置及び製管方法に関し、特に製管しながら推進される所謂自走式の製管装置、及び該製管装置を用いた製管方法に関する。
下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等の埋設既設管は、金属管やヒューム管によって構成されている。この種既設管は、長期の使用によって老朽化して割れや腐食が発生し、漏水、ガス漏れ、陥没等を招くおそれがある。その対策として、既設管の内周に合成樹脂製の更生管をライニングする更生工法が知られている。更生管の一例として、合成樹脂製の帯状部材を螺旋状に巻回することにより形成される螺旋管が知られている。
螺旋管を製管する製管装置として、所謂自走式の製管装置が知られている。この種の製管装置は、帯状部材における先行して螺旋状に製管された先行管部の延伸方向の先端側の管端部に配置されている。そして、前記先行管部に続く未製管の後続帯部の縁を、先行管部の一周先行する対応縁と嵌合させる。嵌合に伴って、製管装置が、螺旋状の巻回方向に沿って自走(推進)される。これによって、螺旋管が漸次延伸される(特許文献1,2等参照)。
この種の製管工法においては、製管が進むにしたがって、螺旋管が縮径する場合がある。そこで、特許文献1の製管装置は、所謂リンクローラと称される環状の内周規制体を備えている。該内周規制体に先行管部の管端部を巻き付けて縮径を阻止している。ひいては、内周規制体によって螺旋管の断面(形状及び直径ないしは周長を含む)が内周側から規制されている。
特許文献2の製管装置においては、内周規制体として、複数の支持アームが放射状に延びている。これら支持アームの先端部の案内ローラに先行管部の管端部を押し当てることで、縮径を阻止している。ひいては、内周規制体によって螺旋管の断面が内周側から規制されている。
特許第4866428号公報 特許第4505142号公報
前掲の従来の製管装置においては、環状の内周規制体(特許文献1)や放射状の内周規制体(特許文献2)があるために、大型化していた。また、環状の内周規制体を具備する製管装置においては、既設管の内径変化や断面形状の変化に対応するのが容易でない。
本発明は、前記事情に鑑み、内周規制体を省略可能で、かつ螺旋管を拡縮径製管可能な製管装置及び製管方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明装置は、帯状部材を螺旋状に巻回して螺旋管を製管するとともに前記螺旋状の巻回方向に沿って推進される製管装置であって、
前記帯状部材における先行して螺旋状に製管された先行管部の管軸に沿う延伸方向の先端側の管端部の周方向の一部分上に、推進前後方向を前記先行管部の巻回方向に沿わせて配置される装置フレームと、
前記装置フレームに設けられ、前記帯状部材における前記先行管部に続く未製管の後続帯部の縁を、前記先行管部の一周先行する部分の対応縁と嵌合させる製管部と、
前記後続帯部の嵌合時の幅方向である後続帯幅方向を、前記一周先行する部分の前記嵌合時の幅方向である先行帯幅方向に対して角度調整する角度調整手段と、
を備え、前記管端部の周方向における前記一部分以外の部分を当該製管装置から解放させた状態で製管することを特徴とする。
当該製管装置によれば、前記角度調整手段によって後続帯幅方向を先行帯幅方向に対して角度調整することで、拡径製管したり縮径製管したりできる。詳しくは、前記後続帯幅方向が、先行帯幅方向に対して、延伸前方へ向かって管内外方向の外側(外周側)へ傾くように角度調整することで、螺旋管を拡径製管できる。前記後続帯幅方向が、先行帯幅方向に対して、延伸前方へ向かって管内外方向の内側(内周側)へ傾くように角度調整することで、螺旋管を縮径製管できる。
内周規制体で螺旋管の内径を規制する必要が無く、内周規制体を省略することで、製管装置の構成を簡素化できる。既設の下水管等の導水管を螺旋管でライニングして更生する場合は、施工中の流水阻害を緩和できる。
前記製管装置は、前記管端部の周方向における前記一部分以外の部分を当該製管装置から解放させた状態で製管する管端解放型の製管装置である。そのため、当該製管装置は、前掲特許文献1、2のものとは異なり、前記先行管部の管端部の断面(形状、周長、直径)を内周側から規制する内周規制体を有しない非内周規制構造になっている。
管端解放型の製管装置によれば、既設管などの外周規制構造体の内周面に沿って螺旋管を製管するだけでなく、柱体などの内周規制構造体の外周面に沿って螺旋管を製管することもでき、外周規制構造体及び内周規制構造体が無いフリーな状態で螺旋管を製管することもできる。
なお、本明細書において、「拡径」は、螺旋管が円形断面であるとき、直径が大きくなることに限られず、螺旋管が任意の断面であるときの、周長が大きくなること(拡周長)をも含む。「縮径」は、螺旋管が円形断面であるとき、直径が小さくなることに限られず、螺旋管が任意の断面であるときの、周長が小さくなること(縮周長)をも含む。
また、「管端部」とは、先行管部が管軸に沿って延伸されていく方向(延伸方向)の前端の約一周部分を言う。延伸方向の前方を「延伸前方」と称し、延伸方向の後方を「延伸後方」と称す。
前記製管部が、前記後続帯幅方向を前記装置フレームの推進前後方向と直交する装置幅方向に沿うよう拘束する拘束部を有し、
前記角度調整手段によって、前記装置フレームの前記装置幅方向が、前記先行帯幅方向に対して角度調整されることが好ましい。
これによって、前記製管フレームひいては製管装置全体の装置幅方向を先行帯幅方向に対して傾けることで、螺旋管を拡縮径できる。詳しくは、装置幅方向が先行帯幅方向に対して延伸前方へ向かって管内外方向の外側へ傾くように、装置フレームひいては製管装置全体を角度調整することで、螺旋管を拡径製管できる。装置幅方向が先行帯幅方向に対して延伸前方へ向かって管内外方向の内側へ傾くように、装置フレームひいては製管装置全体を角度調整することで、螺旋管を縮径製管できる。
前記角度調整手段が、前記装置フレームから突出されて把持可能な操作レバーを含むことが好ましい。
操作レバーによって製管装置全体を傾けることで、装置幅方向を先行帯幅方向に対して角度調整できる。これによって、螺旋管を簡単かつ安価な手段で拡縮製管できる。
前記角度調整手段が、前記装置フレームにおける前記装置幅方向の一側又は他側の外方から前記先行管部の管内外方向の管外側へ突出されて、前記螺旋管を囲む外周規制体の内周面又は前記先行管部の内周面に当たって突っ張る突っ張り部材を含んでいてもよい。
突っ張り部材を先行管部の内周面に突き当てることで、製管装置全体を先行帯幅方向に対して延伸前方へ向かって外周側へ傾けることができる。これによって、拡径製管できる。突っ張り部材を外周規制体に突き当てることで、製管装置全体を先行帯幅方向に対して延伸前方へ向かって内周側へ傾けることができる。これによって、縮径製管できる。
前記製管部が、前記後続帯幅方向を前記装置フレームの推進前後方向と直交する装置幅方向に対して可変の拘束角度に拘束する拘束部を有し、前記角度調整手段によって、前記拘束部による前記拘束角度が前記装置幅方向に対して角度調整されるようにしてもよい。
これによって、前記製管装置全体の装置幅方向は、例えば螺旋管の管軸に沿うように一定に保持するとともに、前記拘束部による前記拘束角度を調節することで、後続帯幅方向を先行帯幅方向に対して角度調整することができる。
前記製管部が、前記後続帯部を挟んで前記管端部へ向けて斜めに押し出す一対の駆動ローラと、前記管端部と前記巻回方向へスライド可能に係合される管端ガイド手段を含むことが好ましい。
前記係合の態様としては、係止、押し当て、引っ掛かけ、挟み付け等が挙げられる。
前記管端ガイド手段が、前記拘束部を含むことが好ましい。
本発明方法は、帯状部材から螺旋管を製管する製管方法であって、
製管装置によって、前記帯状部材における先行して螺旋状に製管された先行管部に続く未製管の後続帯部の縁を、前記先行管部の一周先行する対応縁と嵌合させる工程と、
前記嵌合に伴って、前記製管装置が前記螺旋状の巻回方向に沿って推進される工程と、
前記後続帯部の嵌合時の幅方向である後続帯幅方向を、前記一周先行する部分の前記嵌合時の幅方向である先行帯幅方向に対して角度調整する工程と、
を備え、前記管端部の周方向における前記製管装置が配置された部分以外の部分を前記製管装置から解放させた状態で製管することを特徴とする。
前記角度調整によって、螺旋管を拡径製管したり縮径製管したりできる。
前記製管装置の拘束部によって、前記後続帯幅方向を、前記製管装置の推進前後方向と直交する装置幅方向に沿うよう拘束し、前記角度調整工程では、前記製管装置の前記装置幅方向を前記先行帯幅方向に対して角度調整することが好ましい。
前記製管装置から突出された操作レバーによって前記角度調整を行なうことが、より好ましい。
前記製管装置の拘束部によって、前記後続帯幅方向を、前記製管装置の推進前後方向と直交する装置幅方向に対して可変の拘束角度に拘束し、前記角度調整工程では、前記拘束部による前記拘束角度を調整することにしてもよい。
本発明によれば、製管装置の内周規制体を省略し、かつ螺旋管を拡縮径製管できる。
図1は、既設管を、螺旋管からなる更生管のライニングによって更生する様子を示す断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る製管装置を延伸前方から見た解説側面図である。 図3は、前記製管装置で螺旋管を製管する様子を解説的に示す斜視図である。 図4(a)は、図2のIVa−IVa線に沿う、前記螺旋管を構成する帯状部材の断面図である。図4(b)は、図2のIVb−IVb線に沿う、前記螺旋管の断面図である。図4(c)は、図2のIVc−IVc線に沿う、前記螺旋管の断面図である。 図5は、図2のV−V線に沿う、前記製管装置の前側管端ガイドの断面図である。 図6は、図2のVI−VI線に沿う、前記製管装置の断面図である。 図7は、図6のVII−VII線に沿う、前記製管装置の操作レバーの側面図である。 図8は、第1実施形態における拡径製管の様子を示す断面図である。 図9は、拡径製管された螺旋管の断面図である。 図10は、既設管と更生管との間の隙間が狭い場合の拡径製管の様子を示す断面図である。 図11は、図10において製管装置が通過した後の更生管を示す断面図である。 図12は、第1実施形態における縮径製管の様子を示す断面図である。 図13は、本発明の第2実施形態における拡径製管の様子を示す断面図である。 図14は、前記第2実施形態における縮径製管の様子を示す断面図である。 図15は、本発明の第3実施形態における拡径製管の様子を示す断面図である。 図16は、本発明の第3実施形態における縮径製管の様子を示す断面図である。 図17は、本発明の第4実施形態における拡径製管の様子を示す断面図である。 図18は、本発明の第4実施形態における縮径製管の様子を示す断面図である。 図19は、本発明の第5実施形態に係る製管装置を示す側面図である。 図20は、前記第5実施形態における拡径製管の様子を示す断面図である。 図21は、前記第5実施形態における縮径製管の様子を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1は、老朽化した既設管1を更生している様子を示したものである。既設管1としては、下水道管、上水道管、農業用水管、水力発電用導水管、ガス管等が挙げられる。
既設管1の内壁に更生管9がライニングされる。更生管9は、長尺の帯状部材90によって構成され、螺旋管状になっている。以下、更生管9を適宜「螺旋管9」と称す。
図4(a)に示すように、帯状部材90は、平帯部90xと、第1嵌合部93と、第2嵌合部94と、複数のリブ95を含み、一定の断面をなして、同図の紙面と略直交する方向へ延びている。平坦な平帯部90xの表側面(図4(a)において上面)が、螺旋管9における内周面を構成する。平帯部90xの裏面(図4(a)において下面)は、螺旋管9の外周へ向けられる。該裏面にリブ95が設けられ、かつ溝95b,95cが形成されている。
平帯部90xの幅方向の一方側(図4(a)において左側)の縁に凹状の第1嵌合部93が設けられている。平帯部90xの幅方向の他方側(図4(a)において右側)の縁に凸状の第2嵌合部94が設けられている。第1嵌合部93の凹部と第2嵌合部94の凸部は互いに相補形状になっている。
図4(b)及び図4(c)に示すように、螺旋管9における、一周違いに隣接する嵌合部93,94どうしが互いに凹凸嵌合によって接合されている。図4(c)に示すように、螺旋管9における帯状部材90の第1嵌合部93は、延伸方向EDの前方(以下、適宜「延伸前方」と称す。同図において左方)へ向けられ、かつ第2嵌合部94は、延伸方向EDの後方(以下、適宜「延伸後方」と称す。同図において右方)へ向けられている。
帯状部材90のほぼ全体が、例えばポリ塩化ビニル等の合成樹脂によって構成されている。なお、リブ95には鋼鉄等の金属製の補強帯材95dが埋設されている。平帯部90xの嵌合部93,94近くには、止水性ゴム等からなるシール材90s(図4にだけ図示)が設けられている。
図1及び図3に示すように、製管途中の帯状部材90は、既に製管された先行管部91と、これに続く未製管の後続帯部92とを含む。帯状部材90が、螺旋状の巻回方向に巻回されることで、螺旋管状の先行管部91が形成されている。製管が進むにつれて、先行管部91が、該先行管部91の管軸Lに沿って漸次延伸される。先行管部91の管軸Lに沿う延伸方向EDの前端(図1において左端)の約一周部分を「管端部91e」と称す。
図1及び図3に示すように、後続帯部92は、地上の巻回ドラム5から人孔4を経て、先行管部91の内部を通され、先行管部91の管端部91eの巻回方向の先端部分と帯長方向に連続している。図4(c)に示すように、後続帯部92の前記連続部における帯部分92kの第2嵌合部94が、先行管部91における前記帯部分92kに対して一周先行する部分91kの第1嵌合部93と嵌合している。
前記嵌合時における後続帯部分92kの帯幅方向を後続帯幅方向W92kと称し、一周先行部分91kの帯幅方向を先行帯幅方向W91kと称す。後続帯部分92kは、嵌合によって先行管部91の管端部91eに組み入れられ、管端部91eの巻回方向の新たな先端部分となる。
図1〜図3に示すように、先行管部91の管端部91eの周方向の一部分上に製管装置3が配置されている。製管装置3は、螺旋管9を製管しながら螺旋状の巻回方向に沿って、図3において時計回りに推進される。
図1に示すように、製管装置3の推進前後方向LDは、前記巻回方向に沿っている。製管装置3の幅方向WDは、前記巻回方向と直交され、螺旋管9の管軸Lにほぼ沿っている。図2に示すように、製管装置3(ひいては後記装置フレーム3f)における高さ方向HDは、幅方向WD及び推進前後方向LDと直交し、螺旋管9の管内外方向VD(径方向)へ向けられている。
なお、後述するように、拡縮径時には、装置幅方向WDが管軸Lに対して傾斜され、かつ装置高さ方向HDが管内外方向VDに対して傾斜され得る。
図3に示すように、製管装置3は、管端解放型の製管装置である。すなわち、製管装置3は、先行管部91の管端部91eの周方向における当該製管装置3の配置部分以外の部分を製管装置3から解放させた状態で製管する。したがって、製管装置3は、非内周規制構造になっている。つまり、管端部91eの断面(形状、周長、直径)を内周側から規制する内周規制体を有していない。管端部91eが内周側へ解放された状態で、製管が
行われる。
図2及び図3に示すように、製管装置3は、装置フレーム3fと、製管部3aと、角度調整手段30を備えている。
図2及び図3において簡略化して示すように、装置フレーム3fは、駆動フレーム15と、ガイドフレーム25を含む。
図2に示すように、駆動フレーム15が、製管装置3における、推進前後方向LDの前側部(図2において左)かつ装置高さ方向HDの表側(図2において上)に配置されている。ガイドフレーム25が、駆動フレーム15から装置高さ方向HDの底部側(外周側、図2において下)、かつ推進前後方向LDの後方(以下「推進後方」)へ向けて延びている。図6に示すように、ガイドフレーム25は、3つのフレーム板25a,25b,25cを含む。これらフレーム板25a,25b,25cは、製管幅方向WD(図6において左右)に並んでいる。
装置フレーム3fに製管部3aが設けられている。
製管部3aは、後続帯部92の一縁(第2嵌合部94)を、先行管部91の一周先行する対向縁(第1嵌合部93)と嵌合させることで、螺旋管9を製管する。図2及び図3に示すように、嵌合は、先行管部91の管端部91eの周方向における製管装置3の配置部分内又はその近くで行われる。
なお、製管装置3に対する嵌合位置すなわち嵌合時帯部分91k,92kの位置は、必ずしも固定されておらず、推進前後方向LDに変動し得る。
図2及び図3に示すように、製管部3aは、駆動手段10(駆動部)と、管端ガイド手段20を含む。駆動手段10は、一対の駆動ローラ11を有し、駆動フレーム15に格納されている。駆動ローラ11の軸線は、装置幅方向WDへ向けられている。一対の駆動ローラ11の間に後続帯部92が挟み付けられている。駆動ローラ11は、後続帯部92を、先行管部91の内周側から管端部91eへ斜めに押し出す。
製管装置3における高さ方向HDの底部(図2において下側部)に管端ガイド手段20が設けられている。管端ガイド手段20は、前側管端ガイド21と、後側管端内周ガイド22と、後側管端外周ガイド23を含む。これらガイド21,22,23が、ガイドフレーム25に組み込まれ、先行管部91の管端部91eに対して推進前後方向LDへ移動可能に係止(係合)されている。
図2及び図3に示すように、前側管端ガイド21は、製管装置3における嵌合時帯部分91k,92kの配置部分より推進前後方向LDの前方(以下「推進前方」、図2において左)に配置されている。かつ、前側管端ガイド21は、駆動手段10の駆動ローラ11に対して、装置幅方向WDの延伸後方側(図2において紙面奥側)へ、螺旋管9の1ピッチ分だけずれている。
図2に示すように、前側管端ガイド21は、装置高さ方向HDにおける底部側(外周側)の外周ガイド部21aと、表側(内周側)の押え部21dを含む。これら外周ガイド部21a及び押え部21dによって、先行管部91の管端部91eにおける前記一周未満先行する部分が外周及び内周の両側から挟み付けられている。
図5に示すように、外周ガイド部21aは、プレート状の受け部21bと、2つ(複数)の突起状の係止部21fを含む。受け部21bが、先行管部91の管端部91eの外面に宛がわれている。受け部21bから係止部21fが、押え部21dへ向けて突出されている。係止部21fが、先行管部91の中央側の係止溝95cに推進前後方向LDへスライド可能に係止されている。
図2に示すように、外周ガイド部21aの前後両側部には、コロ21cが設けられている。コロ21cが既設管1の内周に接して転動される。
押え部21dは、先行管部91の管端部91eの内周面に押し当てられている。押し当て力は、ボルト21h(押当力調節部)によって適宜調整可能になっている。
製管装置3の推進に伴って、前側管端ガイド21と先行管部91との間に摩擦抵抗が発生する。係止部21fによって摩擦抵抗の大きさを適宜調整可能である。
図2および図3に示すように、後側管端外周ガイド23は、前側管端ガイド21から推進後方へ離れて配置されている。かつ管端外周ガイド23は、装置幅方向WDにおける、駆動ローラ11と同じ位置に配置されている。
製管装置3の推進前後方向LDにおける管端外周ガイド23の近くか、または管端外周ガイド23上に嵌合時後続帯部分92kが配置されている。
図6に示すように、管端外周ガイド23は、プレート状の受け部23bと、突起状の係止部23fを有している。受け部23bは、管端部91の外周側(図6において下側)から嵌合時帯部分92k,91kまたはその近傍部に宛がわれている。受け部23bの延伸後方側(図6において右端)の端部には、係止部23fが設けられている。係止部23fは、一周先行部分91kまたはその近傍部における第1嵌合部93側の係止溝95bに係止(係合)されている。
図2に示すように、管端外周ガイド23の前後両側部には、コロ23cが設けられている。コロ23cが既設管1の内周面に接して転動される。
図2及び図3に示すように、管端内周ガイド22(押え部)は、管端外周ガイド23よりも推進後方(図2において右側)に配置されている。管端内周ガイド22は、ローラ状になっており、その軸線が製管幅方向WDへ向けられている。管端内周ガイド22は、先行管部91における管端部91eの内周面に押し当てられている。
管端ガイド21,22,23を含む管端ガイド手段20(拘束部)によって、嵌合時後続帯部分92kの帯幅方向W92kが、装置幅方向WDに沿うよう拘束されている。
図2及び図3に示すように、製管装置3には、角度調整手段として、操作レバー30が設けられている。
図6に示すように、操作レバー30は、レバー部31と、把持部32を含む。レバー部31の基端部が、連結ボルト33を介して装置フレーム3fに連結されている。レバー部31は、装置フレーム3fから製管装置3の装置高さ方向HDの上方ないしは螺旋管9の管内側へ突出されている。レバー部31の先端部に把持部32が設けられている。
操作レバー30の長さは、好ましくは、作業者が立った姿勢で力を加えやすいような長さに設定されており、例えば50〜150cm程度である。
図7の二点鎖線にて示すように、連結ボルト33を緩めると、操作レバー30を、推進前後方向LDへ傾けるように連結ボルト33の軸線まわりに角度調整できる。連結ボルト33を締め付けることで、操作レバー30が装置フレーム3fに対して固定される。したがって、操作レバー30を、作業者が操作しやすい角度に調整したうえで固定することができる。
なお、操作レバー30が、装置フレーム3fに対して角度調整不能に固定されていてもよい。
操作レバー30は、装置フレーム3fにおける中央フレーム板25bに取付けられているが、延伸前方側(図6において左)のフレーム板25aに取付けられていてもよく、延伸後方側(図6において右)のフレーム板25cに取付けられていてもよい。操作レバー30の取付位置は、装置フレーム3fに対して強固に取り付け可能な位置であれば特に限定はない。
製管装置3によって、次のようにして更生管9(螺旋管)が製管され、既設管1が更生される。
図2に示すように、駆動ローラ11の駆動によって、後続帯部92を、駆動手段10から管端部91eへ向けて斜めに押し出す。これによって、図4(b)及び(c)に示すように、後続帯部分92kの第2嵌合部94と、先行管部91の一周先行部分91kの第1嵌合部93とが嵌合される(嵌合工程)。このとき、受け部21b,23bが、先行管部91の外周側から前記嵌合力を受ける。
更に、嵌合によって、推進反力が生じ、製管装置3が図3において時計回りに螺旋状に推進される(推進工程)。これによって、製管装置3を自走させながら、既設管1の内面に沿って更生管9を製管できる。
管端ガイド21,22,23が先行管部91の管端部19eの巻回方向に相対移動可能に係止(係合)されることによって、製管装置3を前記巻回方向に案内できる。
さらに、管端内周ガイド22が、嵌合時後続帯部分92kより推進後方の先行管部91を内周側から押さえることで、前記嵌合部93,94どうしを一層確実に嵌合でき、嵌合が不十分になるのを防止できる。
製管装置3の駆動時には、作業者が操作レバー30を持って製管装置3を支えることができる。したがって、製管装置3の姿勢を安定させた状態で製管を行なうことができる。
図1に示すように、既設管1は、全長にわたって一定の内径又は断面形状であるとは限られず、断面変化部1aが形成されていることが有り得る。製管装置3によれば、このような既設管1の断面変化に対して自在に対応できる。
すなわち、前記断面変化に応じて、操作レバー30を傾倒操作することで、装置フレーム3fひいては製管装置3全体の幅方向WDを先行帯幅方向W91kに対して角度調整する。すると、管端ガイド手段20によって拘束された後続帯部分92kの幅方向W92kが一周先行部分91kの幅方向W91kに対してなす角度が調整される(角度調整工程)。この結果、螺旋管9を拡径させたり縮径させたりできる。
例えば、拡径変化部分1b(図1)の内面に沿って更生管9を製管するときは、図8に示すように、操作レバー30を延伸前方(図8において左)へ倒すことによって、装置幅方向WDを、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方(図8において左)へ向かって外周側(図8において下)へ傾ける。これによって、管端ガイド手段20に拘束された後続帯部分92kが、一周先行部分91kに対して、これらの嵌合部93,94において屈曲し、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方へ向かって外周側へ傾けられる。この結果、図9に示すように、螺旋管9を拡径製管できる。操作レバー30の傾倒角度を調整することで、螺旋管9の拡径度合を調整できる。
図10に示すように、既設管1と更生管9との間の隙間が狭いときは、前記製管装置3の傾斜操作時に、先行管部91における一周から数周先行する部分91k,91jを延伸前方へ向かって内周側(図10において上側)へ傾くように持ち上げることにしてもよい。図10においては、嵌合時後続帯部分92kに対して一周先行する部分91kと二周先行する部分91jが斜めに持ち上げられているが、これに限られず、三周以降の先行部分をも斜めに持ち上げるようにしてもよい。
これによって、既設管1と更生管9との間の隙間が狭くても、製管装置3を延伸前方(図10において左側)へ向かって外周側(図10において下側)へ十分に傾斜させることができる。したがって、後続帯幅方向W92kを、先行帯幅方向W91kに対して、延伸前方へ向かって外周側(図10において下側)へ確実に傾けることができる。
図11にて示すように、製管装置3が通り過ぎた後の前記一周〜数周先行する部分91k,91jは、持ち上げられる前の状態に弾性復帰する。これに伴って、後続帯部分92kが既設管1の内面に接近し、或いは既設管1の内面に押し付けられる。これによって、更生管9を既設管1の内面に張り付けるように製管できる。この場合の更生管9は、既設管1によって拡径が抑えられ、ストレートな管になる。
なお、図10における後続帯部分92kは、製管装置3が通過した後の図11の状態では先行管部91に組み入れられて後続帯部分92kではなくなるが、ここでは説明の便宜上、図10において後続帯部分92kであった部分に、そのまま同じ名称及び符号を使用したものである。一周〜数周先行する部分91k,91jについても同様である。
縮径変化部分1c(図1)の内面に沿って更生管9を製管するときは、図12に示すように、操作レバー30を延伸後方(図12において右)へ倒すことによって、装置幅方向WDを、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方(図12において右)へ向かって内周側(図8において上)へ傾ける。これによって、管端ガイド手段20に拘束された後続帯部分92kが、一周先行部分91kに対して、これらの嵌合部93,94において屈曲し、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して、延伸前方へ向かって内周側へ傾けられる。この結果、螺旋管9を縮径製管できる。操作レバー30の傾倒角度を調整することで、螺旋管9の縮径度合を調整できる。
製管装置3においては、前掲特許文献1の環状の内周規制体や前掲特許文献2の放射状の内周規制体が無くても、製管可能である。したがって、製管装置3を小型化できる。更に、内周規制体が無いために、既設管1が例えば四角形等の非円形断面であっても、その内周面に合わせて、非円形断面の螺旋管9を容易に製管することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図13及び図14は、本発明の第2実施形態に係る製管装置3Bを示したものである。製管装置3Bには、角度調整手段として、突っ張り部材40(傾け部材)が設けられている。突っ張り部材40は、装置フレーム3fの装置幅方向WDの一側又は他側の外方から管内外方向VDへ突出されている。
詳しくは、図13及び図14に示すように、製管装置3Bには、拡径製管用の突っ張り部材40と、縮径製管用の突っ張り部材40とが用意されている。以下、これら突っ張り部材40を互いに区別するときは、拡径製管用の突っ張り部材40及びその構成要素の符号に「A」を付し(図13)、拡径製管用の突っ張り部材40及びその構成要素の符号に「A」を付す(図14)。
図13に示すように、拡径製管時の製管装置3Bにおいては、突っ張り部材40Aが、装置フレーム3fの延伸後方の側部(図13において右側)に設けられている。突っ張り部材40Aは、突っ張りローラ41Aと、ローラ軸42Aを含む。ローラ軸42Aが、装置フレーム3fのフレーム板25cから延伸後方(図13において右)へ突出されている。ローラ軸42Aの軸線は、装置幅方向WDへ向けられている。ローラ軸42Aの先端部に突っ張りローラ41Aが設けられている。突っ張りローラ41Aは、ローラ軸42Aと直交する円盤形状に形成され、ローラ軸42Aの周りに回転可能である。突っ張りローラ41Aの半径は、ローラ軸42Aの軸線から管端内周ガイド22における螺旋管9への接地面までの距離よりも大きい。突っ張りローラ41Aの一部が、管端内周ガイド22よりも装置高さ方向HDの外部側(管内外方向VDにおける管外側)へ突出されている。
該突っ張りローラ41Aが、装置フレーム3fよりも延伸後方(図13において右方)における先行管部91の内周面に当たって突っ張っている。これによって、装置フレーム3fひいては製管装置3Bの幅方向WDが、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方(図13において左)へ向かって外周側(図13において下)へ傾くように角度調整される。更に、管端ガイド手段20に拘束された後続帯部分92kの幅方向W92kが、一周先行部分91kの幅方向W91kに対して延伸前方へ向かって外周側へ傾けられる。この結果、螺旋管9を拡径製管できる(図9参照)。
図14に示すように、縮径製管時の製管装置3Bにおいては、突っ張り部材40Bが、装置フレーム3fの延伸前方の側部(図14において左側)に設けられている。突っ張り部材40Bは、突っ張りローラ41Bと、ローラ軸42Bを含む。ローラ軸42Bが、フレーム板25aにおける装置高さ方向HDの底部近くの側部から延伸前方(図14において左)へ突出されている。ローラ軸42Bの軸線は、装置幅方向WDへ向けられている。ローラ軸42Bの先端部に突っ張りローラ41Bが設けられている。突っ張りローラ41Bは、ローラ軸42Bと直交する円盤形状に形成され、ローラ軸42Bの周りに回転可能である。
突っ張りローラ41Bの約半部が、装置フレーム3fよりも装置高さ方向HDの底部側(管内外方向VDにおける管外側)へ突出され、更に、先行管部91より延伸前方の既設管1(螺旋管9を囲む外周規制体)の内周面に当たって突っ張っている。これによって、製管装置3Bの幅方向WDが、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方(図14において左)へ向かって内周側(図14において上)へ傾くように角度調整される。更に、管端ガイド手段20に拘束された後続帯部分92kの幅方向W92kが、一周先行部分91kの幅方向W91kに対して延伸前方へ向かって内周側へ傾けられる。この結果、螺旋管9を縮径製管できる。
なお、第2実施形態の縮径製管時においては、既設管1の管頂付近等では、突っ張りローラ41Bが既設管1から離れる可能性があるが、既設管1の少なくとも管底付近では、重力によって突っ張りローラ41Bを既設管1の内周面に突き当てて縮径作用を得ることができる。
第2実施形態においては、作業者が力を加えなくても、製管装置3Bを傾斜させて、螺旋管9を拡縮製管できる。
拡径用突っ張り部材40A及び縮径用突っ張り部材40Bは、それぞれ製管装置3Bに対して着脱可能であってもよい。拡径製管時には拡径用突っ張り部材40Aを取り付け、縮径製管時には縮径用突っ張り部材40Bを取り付けることにしてもよい。
拡径用突っ張り部材40A及び縮径用突っ張り部材40Bが、共に、製管装置3Bに常時搭載されていてもよい。拡径製管時は、縮径用突っ張り部材40Bが既設管1に当たらないように退避可能であり、縮径製管時は、拡径用突っ張り部材40Aが先行管部91に当たらないように退避可能であってもよい。
突っ張り部材40は、ローラに限られず、突っ張り棒状であってもよい。
第1、第2実施形態では、製管装置3,3B全体の幅方向WDを傾倒させることで、後続帯幅方向W92kが先行帯幅方向W91kに対してなす角度を調節していたが、以下の実施形態のように、装置幅方向WDは一定に保持しながら、管端ガイド手段20による後続帯幅方向W92kの拘束角度を調節することで、前記なす角度を調節してもよい。
<第3実施形態>
図15及び図16は、本発明の第3実施形態に係る製管装置3Cを示したものである。製管装置3Cにおいては、管端ガイド手段20(後続帯幅方向W92kの拘束部)の管端ガイド22,23に角度調整手段50が組み込まれている。角度調整手段50によって、後続帯幅方向W92kの拘束角度が調整可能になっている。
詳しくは、角度調整機構50は、調整ボルト51,51と、押えフレーム52と、係止部23f,23gを含む。押えフレーム52が、管端内周ガイド22(押え部)における装置高さ方向HDの上方から被さっている。押えフレーム52に管端内周ガイド22が収容されている。管端内周ガイド22の軸部が押えフレーム52に回転可能に連結されて支持されている。
装置フレーム3fのフレーム板25a,25bどうしを繋ぐ連結板25dには、2つ(複数)の調整ボルト51,51が設けられている。2つの調整ボルト51,51は、製管装置3Cの装置幅方向WDに互いに離れている。各調整ボルト51,51の先端部(図15において下端部)が、押えフレーム52に突き当たり、又は押えフレーム52に連結されている。これら調整ボルト51,51のねじ込み量を互いに調節することで、押えフレーム52を介して、管端内周ガイド22の軸線が装置幅方向WDに対して傾けられるように角度調整可能である。該管端内周ガイド22と管端外周ガイド23とによって後続帯部分92kの近傍部を挟み付けることで、後続帯部分92kの幅方向W92kが拘束されている。後続帯幅方向W92kの拘束角度は、管端内周ガイド22の角度調整によって、装置幅方向WDに対して可変調整される。
図15に示すように、拡径製管時は、調整ボルト51,51によって、管端内周ガイド22の軸線が、装置フレーム3fに対して延伸前方(図15において左)へ向かって外周側(図15において下)へ傾くようにする。かつ、管端外周ガイド23の係止部23fを、第1実施形態(図6)よりも高く突出させる。これによって、後続帯部分92kが管端内周ガイド22の外周に倣うことで、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方へ向かって外周側へ傾けられる。この結果、螺旋管9を拡径製管できる。調整ボルト51,51によって管端内周ガイド22を角度調整することで、拡径度合を調整できる。
図16に示すように、縮径製管時は、調整ボルト51,51によって、管端内周ガイド22の軸線が、装置フレーム3fに対して延伸前方(図16において左)へ向かって内周側(図16において上)へ傾くようにする。かつ、管端外周ガイド23の延伸前方側(図16において左側)の部分には、係止部23gを設置する。係止部23gは、延伸後方側(図16において右側)の係止部23fよりも高く突出して、後続帯部分92kの延伸前方側(図16において左側)の端部を持ち上げる。これによって、後続帯部分92kが管端内周ガイド22の外周に倣うことで、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方へ向かって内周側へ傾けられる。この結果、螺旋管9を縮径製管できる。調整ボルト51,51によって管端内周ガイド22を角度調整することで、縮径度合を調整できる。
なお、管端内周ガイド22は、嵌合時の後続帯部分92kに対して推進後方(図15及び図16において紙面手前)に少し離れてはいるが近接しているために、管端部91eにおける管端内周ガイド22に直接押し当てられて傾斜された部分の変形が後続帯部分92kにも及び、後続帯部分92kが傾斜される。
<第4実施形態>
図17及び図18は、本発明の第4実施形態に係る製管装置3Dを示したものである。製管装置3Dにおいては、管端ガイド手段20(拘束部)の管端内周ガイド22D(角度調整手段)がテーパ状になっている。テーパ状管端内周ガイド22Dの軸線は、装置幅方向WDに沿っている。
図17に示すように、拡径製管時は、テーパ状管端内周ガイド22Dが、延伸前方(図17において左)へ向って拡径するように設置されている。かつ、管端外周ガイド23の係止部23fが第1実施形態(図6)よりも高く突出されている。これによって、後続帯部分92kが、テーパ状管端内周ガイド22Dの外周の傾斜に倣うことで、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方へ向かって管内外方向VDの外周側(図17において下側)へ傾けられる。この結果、螺旋管9を拡径製管できる。
図18に示すように、縮径製管時は、テーパ状管端内周ガイド22Dが、延伸前方(図18において左)へ向って縮径するように設置されている。かつ管端外周ガイド23における延伸前方側(図18において左側)の係止部23gが、延伸後方側(図18において右側)の係止部23fよりも高く突出して、後続帯部分92kの延伸前方側(図18において左側)の端部を持ち上げている。これによって、後続帯部分92kがテーパ状管端内周ガイド22Dの外周の傾斜に倣うことで、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して延伸前方へ向かって内周側へ傾けられる。この結果、螺旋管9を縮径製管できる。
なお、管端内周ガイド22Dは、嵌合時の後続帯部分92kに対して推進後方(図17及び図18において紙面手前)に少し離れてはいるが近接しているために、管端部91eにおける管端内周ガイド22Dに直接押し当てられて傾斜された部分の変形が後続帯部分92kにも及び、後続帯部分92kが傾斜される。
<第5実施形態>
図19〜図21は、本発明の第5実施に係る製管装置3Eを示したものである。図19に示すように、製管装置3Eにおいては、推進前後方向LD(図19の左右)における管端外周ガイド23と同じ位置に角度調整手段70が設けられている。
図20及び図21に示すように、角度調整手段70は、昇降機構72(高さ調整機構)と、係止部材73,74を含む。昇降機構72は、ボルトや直動機構を含み、フレーム板25aに組み込まれている。昇降機構72に係止部材73,74が装置高さ方向HDへ昇降可能に支持されている。内周側係止部材73と外周側係止部材74は、互いに独立して装置高さ方向HDへ昇降可能である。
係止部材73,74どうしの間に先行管部91の管端部91eが挟まれている。係止部材73,74が、管端部91eに係止(係合)されている。係止部材73,74は、管端ガイド手段20(拘束部)の構成要素を兼ねている。
詳しくは、内周側係止部材73は、係止ローラ73aと、軸部73bを含む。軸部73bが、フレーム板25aから延伸後方(図20において右)へ突出されている。軸部73bの先端部に係止ローラ73aが回転可能に設けられている。係止ローラ73aは、後続帯部分92kまたはその近傍部に内周側(図20において上側)から宛がわれている。係止ローラ73aの幅(軸長)は、ローラ状管端内周ガイド22(図6参照)の幅(軸長)より十分に小さい。
外周側係止部材74は、板状に形成され、管端部91eの外周側(図20において下側)に配置されている。外周側係止部材74は、フレーム板25aから延伸後方(図20において右)へ突出されている。外周側係止部材74の突出長さ(図20において左右方向の寸法)は、軸部73bの軸長より短いが、必ずしもこれに限定されるものではない。
管端外周ガイド23の係止部23fが、一周先行部分91kまたはその近傍部における係止溝95bに係止されている。
図20に示すように、拡径製管する際は、昇降機構72によって係止部材73を装置高さ方向HDの底部側(図20において下方)へスライドさせ、係止ローラ73aによって後続帯部分92kを押し下げる。これによって、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して、延伸前方へ向かって外周側(図20において下)へ傾けられる。この結果、螺旋管9を拡径製管できる。
図21に示すように、縮径製管する際は、昇降機構72によって係止部材73,74を装置高さ方向HDの表側(図21において上方)へスライドさせ、外周側係止部材74によって後続帯部分92kを押し上げる。これによって、後続帯幅方向W92kが、先行帯幅方向W91kに対して、延伸前方へ向かって内周側(図21において下)へ傾けられる。この結果、螺旋管9を縮径製管できる。
なお、図19に示すように、係止ローラ73a及び外周側係止部材74は、嵌合時の後続帯部分92kに対して推進後方(図20及び図21において紙面手前)に少し離れてはいるが近接しているために、管端部91eにおける係止ローラ73a又は外周側係止部材74に直接押し当てられて傾斜された部分の変形が後続帯部分92kにも及び、後続帯部分92kが傾斜される。
本発明は、前記実施形態に限定されず、その趣旨に反しない限りにおいて種々の改変をなすことができる。
例えば、本発明の製管装置は、既設管1の内周に沿う更生管に限られず、種々の螺旋管9の製造に適用できる。本発明の製管装置は、柱状体などの管体の外周面に沿って螺旋管9を製管するものにも適用可能である。外周規制構造体及び内周規制構造体が無いフリーな状態で螺旋管9を製管することもできる。
帯状部材90の剛性が比較的高い場合には、帯状部材90だけで後続帯部92の押し込みに対する抗力を発現できる。その場合、受け部21b,23bを省略できる。
第1実施形態の操作レバー30を、他の実施形態の製管装置3B〜3Eにも設けてもよい。
第2〜第5実施形態(図12〜図21)においても、先行管部91における一周〜数周先行する部分91k,91jを持ち上げた状態で製管してもよい(図10参照)。
帯状部材90の断面形状は、実施形態のものに限定されない。 帯状部材90が、塩ビ等の樹脂製の帯本体とは別体の金属製の補強帯材を有していてもよい。樹脂製の帯本体の外周部に金属製の補強帯材が接合されていてもよい。
本発明は、例えば老朽化した下水管その他の既設管の更生技術に適用できる。
WD 装置幅方向
91k 先行帯幅方向
92k 後続帯幅方向
ED 延伸方向
LD 推進前後方向
HD 装置高さ方向
VD 管内外方向
1 既設管
9 更生管(螺旋管)
90 帯状部材
91 先行管部
91e 管端部
91k 嵌合時一周先行部分
92 後続帯部
92k 嵌合時後続帯部分
3,3B〜3E 製管装置
3f 装置フレーム
3a 製管部
10 駆動手段(駆動部)
20 管端ガイド手段(拘束部)
21 前側管端ガイド
22 後側管端内周ガイド
22D テーパ状管端内周ガイド
23 後側管端外周ガイド
30 操作レバー(角度調整手段)
40,40A,40B 突っ張り部材(角度調整手段)
50 角度調整手段
70 角度調整手段
72 昇降機構(高さ調整機構)

Claims (8)

  1. 帯状部材を螺旋状に巻回して螺旋管を製管するとともに前記螺旋状の巻回方向に沿って推進される製管装置であって、
    前記帯状部材における先行して螺旋状に製管された先行管部の管軸に沿う延伸方向の先端側の管端部の周方向の一部分上に、推進前後方向を前記先行管部の巻回方向に沿わせて配置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられ、前記帯状部材における前記先行管部に続く未製管の後続帯部の縁を、前記先行管部の一周先行する部分の対応縁と嵌合させる製管部と、
    前記後続帯部の嵌合時の幅方向である後続帯幅方向を、前記一周先行する部分の前記嵌合時の幅方向である先行帯幅方向に対して角度調整する角度調整手段と、
    を備え、前記管端部の周方向における前記一部分以外の部分を当該製管装置から解放させた状態で製管し、
    前記製管部が、前記後続帯幅方向を前記装置フレームの推進前後方向と直交する装置幅方向に沿うよう拘束する拘束部を有し、
    前記角度調整手段によって、前記装置フレームの前記装置幅方向が、前記先行帯幅方向に対して角度調整されることを特徴とする製管装置。
  2. 帯状部材を螺旋状に巻回して螺旋管を製管するとともに前記螺旋状の巻回方向に沿って推進される製管装置であって、
    前記帯状部材における先行して螺旋状に製管された先行管部の管軸に沿う延伸方向の先端側の管端部の周方向の一部分上に、推進前後方向を前記先行管部の巻回方向に沿わせて配置される装置フレームと、
    前記装置フレームに設けられ、前記帯状部材における前記先行管部に続く未製管の後続帯部の縁を、前記先行管部の一周先行する部分の対応縁と嵌合させる製管部と、
    前記後続帯部の嵌合時の幅方向である後続帯幅方向を、前記一周先行する部分の前記嵌合時の幅方向である先行帯幅方向に対して角度調整する角度調整手段と、
    を備え、前記管端部の周方向における前記一部分以外の部分を当該製管装置から解放させた状態で製管し、
    前記製管部が、前記後続帯幅方向を前記装置フレームの推進前後方向と直交する装置幅方向に対して可変の拘束角度に拘束する拘束部を有し、
    前記角度調整手段によって、前記拘束部による前記拘束角度が前記装置幅方向に対して角度調整されることを特徴とする製管装置。
  3. 前記製管部が、前記後続帯部を挟んで前記管端部へ向けて斜めに押し出す一対の駆動ローラと、前記管端部と前記巻回方向へスライド可能に係合される管端ガイド手段を含み、前記管端ガイド手段が、前記拘束部を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の製管装置。
  4. 前記角度調整手段が、前記装置フレームから突出されて把持可能な操作レバーを含むことを特徴とする請求項に記載の製管装置。
  5. 前記角度調整手段が、前記装置フレームにおける前記装置幅方向の一側又は他側の外方から前記先行管部の管内外方向の管外側へ突出されて、前記螺旋管を囲む外周規制体の内周面又は前記先行管部の内周面に当たって突っ張る突っ張り部材を含むことを特徴とする請求項又はに記載の製管装置。
  6. 帯状部材から螺旋管を製管する製管方法であって、
    製管装置によって、前記帯状部材における先行して螺旋状に製管された先行管部に続く未製管の後続帯部の縁を、前記先行管部の一周先行する対応縁と嵌合させる工程と、
    前記嵌合に伴って、前記製管装置が前記螺旋状の巻回方向に沿って推進される工程と、
    前記後続帯部の嵌合時の幅方向である後続帯幅方向を、前記一周先行する部分の前記嵌合時の幅方向である先行帯幅方向に対して角度調整する工程と、
    を備え、前記先行管部の管軸に沿う延伸方向の先端側の管端部の周方向における前記製管装置が配置された部分以外の部分を前記製管装置から解放させた状態で製管し、
    前記製管装置の拘束部によって、前記後続帯幅方向を、前記製管装置の推進前後方向と直交する装置幅方向に沿うよう拘束し、
    前記角度調整工程では、前記製管装置の前記装置幅方向を前記先行帯幅方向に対して角度調整することを特徴とする製管方法。
  7. 前記推進される工程では、前記製管装置の一対の駆動ローラによって前記後続帯部を挟んで前記管端部へ向けて斜めに押し出し、前記製管装置の管端ガイドを前記管端部と前記巻回方向へスライド可能に係合させるとともに、前記管端ガイドによって前記後続帯部の嵌合時の前記後続帯幅方向を前記装置幅方向に沿うよう拘束することで、前記管端ガイドを前記拘束部とし、
    前記製管装置から突出された操作レバーによって前記角度調整を行なうことを特徴とする請求項に記載の製管方法。
  8. 帯状部材から螺旋管を製管する製管方法であって、
    製管装置によって、前記帯状部材における先行して螺旋状に製管された先行管部に続く未製管の後続帯部の縁を、前記先行管部の一周先行する対応縁と嵌合させる工程と、
    前記嵌合に伴って、前記製管装置が前記螺旋状の巻回方向に沿って推進される工程と、
    前記後続帯部の嵌合時の幅方向である後続帯幅方向を、前記一周先行する部分の前記嵌合時の幅方向である先行帯幅方向に対して角度調整する工程と、
    を備え、前記先行管部の管軸に沿う延伸方向の先端側の管端部の周方向における前記製管装置が配置された部分以外の部分を前記製管装置から解放させた状態で製管し、
    前記製管装置の拘束部によって、前記後続帯幅方向を、前記製管装置の推進前後方向と直交する装置幅方向に対して可変の拘束角度に拘束し、
    前記角度調整工程では、前記拘束部による前記拘束角度を調整することを特徴とする製管方法。
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