JP6933054B2 - 振動デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子を備える振動デバイスに関する。
圧電素子と、圧電素子と電気的に接続されている配線基板と、圧電素子が接着されている振動板と、を備えている振動デバイスが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開平04−070100号公報
特許文献1に記載された振動デバイスでは、以下のような問題点が生じるおそれがある。
配線基板は、振動板に接続されている一端部と、振動デバイスが搭載される電子機器側の部品に接続される他端部と、を有している。配線基板の一端部は、たとえば、振動板に物理的に接続されていると共に、圧電素子と電気的に接続されている。配線基板の他端部は、たとえば、コネクタに電気的かつ物理的に接続される。
配線基板の一端部は、振動板に物理的に接続されているので、振動板から振動が伝わる。配線基板の他端部は、電子機器側の部品に物理的に接続されるので、振動し難い。このため、振動板が振動すると、配線基板の一端部と振動板との接続箇所に機械的負荷が作用する。接続箇所に機械的負荷が作用すると、配線基板と振動板との物理的な接続と、配線基板と圧電素子との電気的な接続とが劣化し、振動デバイスの信頼性が低下するおそれがある。たとえば、配線基板と振動板とが離れ、配線基板と圧電素子とが断線するおそれがある。
本発明の一つの態様は、信頼性の低下が抑制された振動デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係る振動デバイスは、第一主面を有する振動板と、第一主面に接合された圧電素子と、第一主面に接合され、かつ、圧電素子と電気的に接続された配線基板と、を備えている。圧電素子は、圧電材料からなり、互いに対向している第二主面及び第三主面と、第二主面及び第三主面に隣り合う側面と、を有する圧電素体と、圧電素体内に配置され、第二主面及び第三主面の対向方向において互いに対向する複数の内部電極と、第二主面上に配置され、対応する内部電極と電気的に接続された複数の外部電極と、を有すると共に、第三主面及び側面で第一主面に接合されている。配線基板は、樹脂膜と、樹脂膜上に延在して配置された複数の導体と、複数の導体を覆うように複数の導体上に配置された被覆膜と、を有している。複数の導体の延在方向の一端部は、被覆膜から露出しており、対応する外部電極と電気的に接続されている。
本発明の上記一つの態様に係る振動デバイスでは、圧電素子は、第三主面及び側面で振動板の第一主面に接合されているので、圧電素子と振動板との物理的な接合強度が高い。したがって、本態様の振動デバイスでは、圧電素子の変位が振動板に効率よく伝わる。配線基板は、圧電素子と共に振動板の第一主面に接合された状態で、圧電素子と電気的に接続されている。配線基板では、外部電極と電気的に接続される一端部を除き、導体が樹脂膜及び被覆膜により覆われている。したがって、導体と振動板とを絶縁した状態で、配線基板を第一主面に接合させることができる。配線基板が第一主面に接合されていることにより、圧電素子から振動板に振動が伝わり振動板が振動すると、配線基板は圧電素子と同期して変位する。このため、配線基板が振動板の第一主面に接合されておらず、配線基板が圧電素子と同期して変位しない場合に比べて、配線基板と圧電素子との接続箇所に機械的負荷が作用し難い。したがって、本態様の振動デバイスでは、信頼性の低下が抑制されている。
一端部は、配線基板は、被覆膜が第一主面と対向するように配置されており、被覆膜は、第一主面に接合されており、一端部は、対応する外部電極上に配置されていてもよい。この場合、一端部が対応する外部電極上に配置されるので、一端部と外部電極とが圧電素子の変位する方向に並べられて接続される場合に比べ、圧電素子の変位による機械的負荷が、一端部と外部電極との接続箇所に作用し難い。したがって、信頼性の低下が更に抑制されている。
被覆膜は、対向方向から見て圧電素子と重なる重複領域を有していてもよい。この場合、振動板の露出した部分と、導体の一端部とは、延在方向において、少なくとも重複領域の長さだけ離間しているので、振動板と導体とが接触することが抑制される。これにより、電極間でショートが発生することを抑制できる。
重複領域は、対向方向において圧電素子から離間していてもよい。この場合、重複領域が圧電素子に接触して圧電素子が損傷することを抑制できる。
重複領域は、対向方向から見て内部電極から離間していてもよい。この場合、圧電素子のうち、内部電極が配置され、圧電素子の変位を発生させる領域に重複領域が接触することが抑制される。したがって、圧電素子の変位を阻害することを抑制できる。
圧電素子は第一接合部材によって第一主面に接合されていると共に、被覆膜は第二接合部材によって第一主面に接合されており、第一接合部材及び第二接合部材は、互いに離間していてもよい。この場合、第二接合部材がたとえば流動性を有する樹脂であっても第一接合部材上を経由して、圧電素子と配線基板との間に浸入することが抑制される。したがって、圧電素子と配線基板との間に浸入した第二接合部材に起因して、配線基板の平坦度が低下することが抑制される。この結果、導体に局所的な負荷が作用し難いので、信頼性の低下を更に抑制可能となる。
本発明の一つの態様によれば、信頼性の低下が抑制された振動デバイスを提供することができる。
図1は、一実施形態に係る振動デバイスの平面図である。 図2は、本実施形態に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。 図3は、本実施形態に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。 図4は、本実施形態に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。 図5は、本実施形態に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。 図6は、圧電素子の構成を示す分解斜視図である。 図7は、圧電素子の平面図である。 図8は、変形例に係る振動デバイスの平面図である。 図9は、変形例に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。 図10は、変形例に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。 図11は、変形例に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図7を参照して、本実施形態に係る振動デバイス1の構成を説明する。図1は、一実施形態に係る振動デバイスの平面図である。図2、図3、図4、及び図5は、本実施形態に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。図6は、圧電素子の構成を示す分解斜視図である。図7は、圧電素子の平面図である。
振動デバイス1は、図1に示されるように、圧電素子10と、配線基板40と、振動板50とを備えている。圧電素子10は、圧電素体11と、複数の外部電極13,15と、を有している。
圧電素体11は、直方体形状を呈している。圧電素体11は、互いに対向している一対の主面11a,11bと、四つの側面11cと、を有している。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。主面11a,11bは、矩形状を呈している。本実施形態では、主面11a,11bは、正方形状を呈している。
一対の主面11a,11bが対向している方向が第一方向D1である。第一方向D1は、各主面11a,11bに直交する方向でもある。四つの側面11cは、一対の主面11a,11bの間を連結するように第一方向D1に延在している。主面11a,11bと各側面11cとは、稜線部を介して、間接的に隣り合っている。圧電素体11の第一方向D1での長さ(圧電素体11の厚み)は、たとえば100μmである。
圧電素体11は、図6にも示されるように、第一方向D1に複数の圧電体層17a,17b,17c,17dが積層されて構成されている。本実施形態では、圧電素体11は、四つの圧電体層17a,17b,17c,17dを含んでいる。圧電素体11では、複数の圧電体層17a,17b,17c,17dが積層されている方向が第一方向D1と一致する。
各圧電体層17a,17b,17c,17dは、圧電材料からなる。すなわち、圧電素体11は、圧電材料からなる。本実施形態では、各圧電体層17a,17b,17c,17dは、圧電セラミック材料からなる。圧電セラミック材料としては、PZT[Pb(Zr、Ti)O]、PT(PbTiO)、PLZT[(Pb,La)(Zr、Ti)O]、又はチタン酸バリウム(BaTiO)などが挙げられる。各圧電体層17a,17b,17c,17dは、たとえば、上述した圧電セラミック材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の圧電素体11では、各圧電体層17a,17b,17c,17dは、各圧電体層17a,17b,17c,17dの間の境界が認識できない程度に一体化されている。
圧電体層17aは、主面11aを有している。圧電体層17dは、主面11bを有している。圧電体層17b,17cは、圧電体層17aと圧電体層17dとの間に位置している。圧電体層17a,17dの厚みは、圧電体層17b,17cの厚みよりも小さい。圧電体層17a,17dの厚みは、たとえば33μmであり、圧電体層17b,17cの厚みは、たとえば16μmである。
圧電素子10は、図2、図3、図4、及び図6に示されるように、圧電素体11内に配置されている複数の内部電極19,21,23を備えている。本実施形態では、圧電素子10は、三つの内部電極19,21,23を備えている。
内部電極19,21,23は、導電性材料からなる。導電性材料として、たとえばAg、Pd、又はAg−Pd合金などが用いられる。内部電極19,21,23は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。内部電極19,21,23は、略矩形状(たとえば、略正方形状)を呈している。
各内部電極19,21,23は、第一方向D1において異なる位置(層)に配置されている。内部電極19と内部電極21とは、第一方向D1に間隔を有して対向している。内部電極21と内部電極23とは、第一方向D1に間隔を有して対向している。内部電極19は、圧電体層17aと圧電体層17bとの間に位置している。内部電極21は、圧電体層17bと圧電体層17cとの間に位置している。内部電極23は、圧電体層17cと圧電体層17dとの間に位置している。すなわち、各内部電極19,21,23は、圧電素体11内に配置され、第一方向D1において互いに対向している。
各内部電極19,21,23は、圧電素体11の表面には露出していない。すなわち、各内部電極19,21,23は、側面11cには露出していない。したがって、各内部電極19,21,23は、図7に示されるように、第一方向D1から見て、主面11a,11bの全ての縁(四辺)及び側面11cから離間している。
複数の外部電極13,15は、主面11a上に配置されている。外部電極13は、複数の外部電極13a,13bを含んでいる。本実施形態では、外部電極13は、二つの外部電極13a,13bを含んでいる。外部電極15は、複数の外部電極15a,15bを含んでいる。本実施形態では、外部電極15は、二つの外部電極15a,15bを含んでいる。各外部電極13a,13b,15a,15bは、第一方向D1から見て、略長円形状を呈している。
各外部電極13,15(各外部電極13a,13b,15a,15b)は、導電性材料からなる。導電性材料として、たとえば、Ag、Pd、又はAg−Pd合金などが用いられる。各外部電極13,15は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。
各外部電極13,15(各外部電極13a,13b,15a,15b)は、図7に示されるように、第一方向D1から見て、主面11a,11bの全ての縁(四辺)から離間している。各外部電極13,15(各外部電極13a,13b,15a,15b)は、図7に示されるように、第一方向D1から見て、内部電極19,21,23の全ての縁(四辺)から離間している。
外部電極13aと外部電極13bとは、隣り合っている。外部電極15aと外部電極15bとは、隣り合っている。四つの外部電極13a,13b,15a,15bは、主面11aの一辺のみに沿って配置されている。外部電極13bと外部電極15aとが、隣り合っている。
各外部電極13a,13bは、それぞれ複数のビア導体31を通して接続導体25と電気的に接続されている。接続導体25は、内部電極19と同じ層に位置している。接続導体25は、圧電体層17aと圧電体層17bとの間に位置している。内部電極19と接続導体25とは、離間している。接続導体25は、第一方向D1で、外部電極13a,13bと対向している。複数のビア導体31は、外部電極13a,13bと接続されていると共に、接続導体25と接続されている。
各外部電極15a,15bは、それぞれ複数のビア導体33を通して内部電極19と電気的に接続されている。内部電極19は、第一方向D1で、外部電極15a,15bと対向している。複数のビア導体33は、外部電極15a,15bと接続されていると共に、内部電極19と接続されている。
接続導体25は、複数のビア導体35を通して内部電極21と電気的に接続されている。接続導体25は、第一方向D1で、内部電極21と対向している。複数のビア導体35は、接続導体25と接続されていると共に、内部電極21と接続されている。
内部電極19は、それぞれ複数のビア導体37を通して接続導体27と電気的に接続されている。接続導体27は、内部電極21と同じ層に位置している。接続導体27は、圧電体層17bと圧電体層17cとの間に位置している。内部電極21と接続導体27とは、離間している。接続導体27は、第一方向D1で、内部電極19と対向している。複数のビア導体37は、内部電極19と接続されていると共に、接続導体27と接続されている。
接続導体27は、複数のビア導体39を通して内部電極23と電気的に接続されている。接続導体27は、第一方向D1で、内部電極23と対向している。複数のビア導体39は、接続導体27と接続されていると共に、内部電極23と接続されている。
各外部電極13a,13bは、複数のビア導体31、接続導体25、及び、複数のビア導体35を通して内部電極21と電気的に接続されている。各外部電極15a,15bは、複数のビア導体33を通して内部電極19と電気的に接続されている。各外部電極15a,15bは、複数のビア導体33、内部電極19、複数のビア導体37、接続導体27、及び、複数のビア導体39を通して内部電極23と電気的に接続されている。すなわち、複数の外部電極13,15は、対応する内部電極19,21,23と電気的に接続されている。
接続導体25,27及びビア導体31,33,35,37,39は、導電性材料からなる。導電性材料として、たとえば、Ag、Pd、又はAg−Pd合金などが用いられる。接続導体25,27及びビア導体31,33,35,37,39は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。接続導体25,27は、略矩形状を呈している。ビア導体31,33,35,37,39は、対応する圧電体層17a,17b,17cを形成するためのセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
圧電素体11の主面11bには、内部電極19,23と電気的に接続されている導体及び内部電極21と電気的に接続されている導体は配置されていない。本実施形態では、主面11bを第一方向D1から見たとき、主面11bの全体が露出している。主面11a,11bは、自然面である。自然面とは、焼成により成長した結晶粒の表面により構成される面である。
圧電素体11の各側面11cにも、内部電極19,23と電気的に接続されている導体及び内部電極21と電気的に接続されている導体は配置されていない。本実施形態では、各側面11cを当該側面11cと直交する方向から見たとき、各側面11cの全体が露出している。本実施形態では、各側面11cも、自然面である。
配線基板40は、図5にも示されているように、樹脂膜41と、複数の導体43,45と、被覆膜47と、を有している。本実施形態では、配線基板40は、一対の導体43,45を備えている。配線基板40は、たとえばフレキシブルプリント基板(FPC)である。配線基板40は、所定の方向に延在している。配線基板40が延在している方向が第二方向D2である。配線基板40は、圧電素子10と電気的に接続されている。
樹脂膜41は、互いに対向している一対の主面41a,41bと、端面41cと、互いに対向している一対の側面41dと、を有している。樹脂膜41は、電気絶縁性を有している。樹脂膜41は、たとえばポリイミド樹脂からなる。
端面41cは、一対の主面41a,41bの間を連結するように第一方向D1に延在している。端面41cは、一つの側面11cと対向している。一対の側面41dは、一対の主面41a,41bの間を連結するように第一方向D1に延在している。一対の側面41dは、第二方向D2に沿って延在している。本実施形態では、主面41bを主面41aと主面41bとが対向している方向から見たとき、主面41bの全体が露出している。
一対の導体43,45は、樹脂膜41(主面41a)上に配置されている。導体43と導体45とは、第二方向D2に延在している。導体43と導体45とは、第二方向D2と交差する方向で離間している。各導体43,45は、たとえば銅からなる。
導体43は、互いに対向している一対の主面43a,43bと、端面43cと、互いに対向している一対の側面43dと、を有している。主面43bは、主面41aと接している。端面43cは、一対の主面43a,43bの間を連結するように第一方向D1に延在している。端面43cは、一つの側面11cと対向している。一対の側面43dは、一対の主面43a,43bの間を連結するように第一方向D1に延在している。一対の側面43dは、第二方向D2に沿って延在している。本実施形態では、端面41cと端面43cとは、略同一平面上に位置している。
導体45は、互いに対向している一対の主面45a,45bと、端面45cと、互いに対向している一対の側面45dと、を有している。主面45bは、主面41aと接している。端面45cは、一対の主面45a,45bの間を連結するように第一方向D1に延在している。端面45cは、一つの側面11cと対向している。一対の側面45dは、一対の主面45a,45bの間を連結するように第一方向D1に延在している。一対の側面45dは、第二方向D2に沿って延在している。側面43dと側面45dとは、互いに対向している。本実施形態では、端面41cと端面45cとは、略同一平面上に位置している。
被覆膜47は、各導体43,45の一部を覆うように、各導体43,45上に配置されている。第二方向D2での各導体43,45の両端部43e,45eは、被覆膜47から露出している。被覆膜47は、主面41aにおける各導体43,45から露出している領域を覆うように、主面41aにも配置されている。第二方向D2での樹脂膜41の両端部も、被覆膜47から露出している。被覆膜47は、各導体43,45(主面43a,45a及び一対の側面43d,45d)と接しているとともに、樹脂膜41(主面41a)と接している。樹脂膜41と被覆膜47とは、互いに接している領域で接合されている。被覆膜47は、たとえばポリイミド樹脂からなる。被覆膜47から露出している各導体43,45の両端部43e,45eには、たとえば金フラッシュめっきが施されている。第二方向D2での各導体43,45の一端部43e,45eは、対応する外部電極13,15と電気的に接続されている。一端部43e,45eは、第二方向D2において圧電素子10と隣り合っている。なお、少なくとも一端部43e,45eが被覆膜47から露出していればよく、他端部43e,45eは被覆膜47に覆われていてもよい。この場合、たとえば、他端部43e,45eが樹脂膜41から露出していてもよい。
主面41aと主面41bとが対向している方向での配線基板40の長さ(配線基板40の厚み)は、主面41aと主面41bとが対向している方向での樹脂膜41の長さ(樹脂膜41の厚み)と、主面41aと主面41bとが対向している方向での導体43,45の長さ(導体43,45の厚み)と、主面41aと主面41bとが対向している方向での被覆膜47の長さ(被覆膜47の厚み)との合計で規定される。本実施形態では、配線基板40の厚みは、たとえば70μmである。樹脂膜41の厚みは、たとえば20μmである。各導体43,45の厚みは、たとえば20μmである。樹脂膜41の厚みと各導体43,45の厚みとは、異なっていてもよい。
振動板50は、金属からなり、互いに対向している主面50a,50bを有している。振動板50は、たとえば、Ni−Fe合金、Ni、黄銅、又はステンレス鋼からなる。振動板50(主面50a,50b)は、主面50aと主面50bとが対向している方向から見たとき、矩形状を呈している。主面50aと主面50bとが対向している方向での振動板50の長さ(振動板50の厚み)は、たとえば250μmである。
圧電素子10及び配線基板40は、振動板50と接着されている。圧電素体11の主面11bと振動板50の主面50aとが互いに対向しており、樹脂膜41の主面41bと振動板50の主面50aとが互いに対向している。すなわち、主面11bと主面50aとが接着されていると共に、主面41bと主面50aとが接着されている。
圧電素子10及び配線基板40が振動板50に接着された状態では、第一方向D1と、主面41aと主面41bとが対向している方向と、主面50aと主面50bとが対向している方向と、は略同じである。第一方向D1から見て、圧電素子10は、振動板50の中央部に配置されている。
圧電素子10は、接着部材55によって、主面11bと四つの側面11cとで振動板50と接着されている。接着部材55は、圧電素子10と振動板50とを接着する部材である。圧電素子10は、接着部材55によって、主面11b及び側面11cで主面50aに接合されていると言える。本実施形態では、主面11bと四つの側面11cとの全体が、接着部材55で覆われている。すなわち、主面11bと四つの側面11cとの全体が、接着部材55と接している。主面11aは、接着部材55に覆われておらず、接着部材55から露出している。主面11bと主面50aとは、接着部材55を介して、間接的に対向している。
配線基板40は、接着部材57によって、樹脂膜41の主面41bで振動板50と接着されている。接着部材57は、配線基板40と振動板50とを接着する部材である。配線基板40は、接着部材57によって、主面50aに接合されていると言える。本実施形態では、主面41bの、振動板50上に位置している領域の全体が、接着部材57で覆われている。すなわち、主面41bの上記領域の全体が、接着部材57と接している。一対の側面41dは、接着部材57に覆われておらず、接着部材57から露出している。一対の側面41dは、接着部材55にも覆われておらず、接着部材55から露出している。主面41bと主面50aとは、接着部材57を介して、間接的に対向している。
樹脂膜41の端面41cと、一対の導体43,45の各端面43c,45cとは、接着部材57に覆われておらず、接着部材57から露出している。各端面41c,43c,45cは、接着部材55に覆われており、接着部材55と接している。本実施形態では、各端面41c,43c,45cの全体が、接着部材55と接している。すなわち、各端面41c,43c,45cの全体が、接着部材55によって、振動板50と接着されている。
接着部材55,57には、たとえば樹脂(エポキシ樹脂又はアクリル系樹脂など)が用いられる。接着部材55,57は、導電性のフィラーを含んでおらず、電気絶縁性を有している。接着部材55と接着部材57とは、異なる樹脂からなっていてもよく、同じ樹脂からなっていてもよい。接着部材55,57は、接合部材である。
主面41bと振動板50(主面50a)との間隔G2は、主面11bと振動板50(主面50a)との間隔G1よりも大きい。間隔G1は、主面11bと主面50aとの間に位置している接着部材55の厚みでもある。間隔G2は、主面41bと主面50aとの間に位置している接着部材57の厚みでもある。間隔G2は、たとえば10〜30μmである。間隔G1は、たとえば7μmである。
圧電素子10と配線基板40とは、振動板50上で隣り合っている。配線基板40は、第一方向D1から見て、四つの外部電極13a,13b,15a,15bが沿って配置されている主面11aの一辺と隣り合っている。第一方向D1から見て、圧電素子10と配線基板40とは離れている。圧電素子10と配線基板40との間隔は、たとえば、0mmより大きく、1mm以下である。
第一方向D1から見て、導体43,45が延在している方向、すなわち、第二方向D2と、四つの外部電極13a,13b,15a,15bが沿って配置されている上記一辺とは、交差している。本実施形態では、第二方向D2と、四つの外部電極13a,13b,15a,15bが沿って配置されている上記一辺とは、略直交している。
図2及び図3に示されるように、一対の導体43,45の各主面43a,45aの振動板50(主面50a)からの高さ位置(以下、「第一高さ位置」と称する)と、各外部電極13,15(各外部電極13a,13b,15a,15b)の振動板50(主面50a)からの高さ位置(以下、「第二高さ位置」と称する)とが異なっている。本実施形態では、第一高さ位置が、第二高さ位置よりも低い。本実施形態では、各端面41c,43c,45cの全体が、接着部材55を介して、一つの側面11cと間接的に対向している。
互いに対向する側面11cと端面41c,43c,45cとの間には、接着部材55が存在している。接着部材55の表面55aは、主面11aと主面43aとを連結すると共に主面11aと主面45aとを連結するように、延在している。表面55aは、第一高さ位置と第二高さ位置との差に応じて、主面11aから主面43a,45aに向けて傾斜している。
振動デバイス1は、図1〜図3に示されるように、外部電極13a,13bと導体43とを電気的に接続する接続部材61と、外部電極15a,15bと導体45とを電気的に接続する接続部材63と、を備えている。
接続部材61は、複数の外部電極13a,13bと接続されている一端部61aと、導体43(主面43a)と接続されている他端部61bとを有している。接続部材61の他端部61bは、導体43における被覆膜47から露出している一端部43eと接続されている。接続部材61の他端部61bは、主面43aと接している。導体43は、接続部材61、外部電極13a,13b(外部電極13)、複数のビア導体31、接続導体25、及び、複数のビア導体35を通して内部電極21と電気的に接続されている。
接続部材63は、複数の外部電極15a,15bと接続されている一端部63aと、導体45(主面45a)と接続されている他端部63bとを有している。接続部材63の他端部63bは、導体45における被覆膜47から露出している一端部45eと接続されている。接続部材63の他端部63bは、主面45aと接している。導体45は、接続部材63、外部電極15a,15b(外部電極15)、複数のビア導体33を通して内部電極19と電気的に接続されていると共に、更に、複数のビア導体37、接続導体27、及び、複数のビア導体39を通して内部電極23と電気的に接続されている。
接続部材61,63は、導電性樹脂からなる。導電性樹脂は、樹脂(たとえば、熱硬化性樹脂)と導電性材料(たとえば、金属粉末)とを含んでいる。金属粉末としては、たとえばAg粉末が用いられる。熱硬化性樹脂としては、たとえば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、又はポリイミド樹脂などが用いられる。接続部材61,63の硬度は、接着部材55の硬度よりも小さい。
接続部材61は、外部電極13a,13bと導体43の一端部43e(主面43a)とに接するように、接着部材55上に配置されている。接続部材63は、外部電極15a,15bと導体45の一端部45e(主面45a)とに接するように、接着部材55上に配置されている。接続部材61,63は、接着部材55と接している。
極性が異なる電圧が、導体43,45を通して、外部電極13(13a,13b)と外部電極15(15a,15b)とに印加されると、内部電極21と内部電極19,23との間で電界が発生する。圧電体層17bにおける内部電極19と内部電極21とで挟まれた領域と、圧電体層17cにおける内部電極21と内部電極23とで挟まれた領域とが、活性領域となり、当該活性領域に変位が発生する。圧電素子10は、外部電極13,15に交流電圧が印加されると、印加された交流電圧の周波数に応じて伸縮を繰り返す。圧電素子10と振動板50とは、互いに接着されているので、振動板50は、圧電素子10における伸縮の繰り返しに応じて、圧電素子10と一体に撓み振動を行う。
次に、図8〜図11を参照して、本実施形態の変形例に係る振動デバイス1Aの構成を説明する。図8は、変形例に係る振動デバイスの平面図である。図9〜図11は、変形例に係る振動デバイスの断面構成を示す図である。図8〜図11に示される振動デバイス1Aは、主に、配線基板40の配置の点で、図1〜図7に示される振動デバイス1と相違している。以下、振動デバイス1と相違点を中心にして、振動デバイス1Aについて説明する。
振動デバイス1Aでは、配線基板40は、被覆膜47が振動板50の主面50aと対向するように配置されている。つまり、配線基板40は、主面41aが主面50aを向くように配置されている。被覆膜47は、接着部材57(図2参照)ではなく、接合部材59によって、主面50aに接合されている。接合部材59は、たとえばフィルム状の接着剤樹脂であり、被覆膜47は接合部材59によって主面50aに接着されている。接合部材59には、たとえば樹脂(エポキシ樹脂又はアクリル系樹脂など)が用いられる。接合部材59は、導電性のフィラーを含んでおらず、電気絶縁性を有している。接着部材55と接合部材59とは、異なる樹脂からなっていてもよく、同じ樹脂からなっていてもよい。接着部材55と接合部材59とは、第二方向D2において互いに離間している。接着部材55と接合部材59との間隔は、たとえば0mmより大きく、2mm以下である。接合部材59は主面50aの縁まで設けられている。
振動デバイス1では、圧電素子10と配線基板40とが、振動板50上で隣り合っているのに対し、振動デバイス1Aでは、配線基板40は圧電素子10上に配置されている。振動デバイス1Aは、接続部材61,63(図2,3参照)の代わりに、接続部材65を有している。接続部材65は、一端部43e(主面43a)と外部電極13a,13bとを電気的に接続すると共に、一端部45e(主面45a)と外部電極15a,15bとを電気的に接続している。導体43の一端部43e(主面43a)は、外部電極13a,13b上に配置され、第一方向D1において接続部材65を介して外部電極13a,13bと対向している。導体45の一端部45e(主面45a)は、外部電極15a,15b上に配置され、第一方向D1において接続部材65を介して外部電極15a,15bと対向している。
接続部材65は、図11に示されるように一端部43eから一端部45eまで連続して設けられている。接続部材65は、例えば異方性導電ペースト(APC)が硬化することにより形成されている。接続部材65は、厚み方向(第一方向D1)に導通性を有すると共に、厚み方向に直交する面方向に絶縁性を有する。このため、外部電極13と外部電極15とは、電気的に絶縁された状態に保たれている。
被覆膜47と主面50aとの間隔G4は、主面11aと主面50aとの間隔G3よりも大きい。したがって、被覆膜47は第一方向D1において主面11aから離間している。被覆膜47と主面11aとの間隔は、たとえば0mmより大きく、1mm以下である。間隔G3は、主面11bと主面50aとの間に位置している接着部材55の厚みと、圧電素子10の厚みとの合計で規定される。間隔G4は、被覆膜47と主面50aとの間に位置している接合部材59の厚みでもある。間隔G3は、たとえば50μm以上2mm以下である。間隔G3は、たとえば110μmである。間隔G4は、たとえば50μm以上2mm以下である。間隔G4は、たとえば120μmである。
被覆膜47は、第一方向D1から見て圧電素子10の主面11aと重なる領域47aを有している。つまり、被覆膜47の端面47cは、第一方向D1から見て主面11aの縁(四辺)の内側に配置されている。領域47a(被覆膜47)は、第一方向D1において圧電素子10の主面11aから離間している。領域47a(被覆膜47)と主面11aとの間隔は、間隔G4と間隔G3との差に等しい。領域47a(被覆膜47)は、第一方向D1から見て内部電極19,21,23から離間している。被覆膜47は、第一方向D1から見て接着部材55と重なる領域47bを有している。領域47b(被覆膜47)は、第一方向D1において接着部材55から離間している。
被覆膜47のうち、振動板50上に位置している部分は、領域47aと、領域47bと、主面50aの露出した部分と第一方向D1において対向している領域と、接合部材59と第一方向D1において対向している領域と、により構成されている。
以上のように、振動デバイス1,1Aでは、圧電素子10は、主面11b及び側面11cで主面50aに接合されているので、圧電素子10と振動板50との物理的な接合強度が高い。したがって、圧電素子10の変位が振動板50に効率よく伝わる。配線基板40は、圧電素子10と共に主面50aに接合された状態で、圧電素子10と電気的に接続されている。配線基板40では、外部電極13,15と接続される一端部43e,45eを除き、導体43,45が樹脂膜41及び被覆膜47により覆われている。したがって、導体43,45と振動板50とを絶縁した状態で、配線基板40を主面50aに接合させることができる。配線基板40が主面50aに接合されていることにより、圧電素子10から振動板50に振動が伝わり振動板50が振動すると、配線基板40は圧電素子10と同期して変位する。このため、配線基板40が振動板50の主面50aに接合されておらず、配線基板40が圧電素子10と同期して変位しない場合に比べて、配線基板40と圧電素子10との接続箇所に機械的負荷が作用し難い。したがって、振動デバイス1,1Aでは、信頼性の低下が抑制されている。
圧電素子10は第一方向D1に直交する方向に繰り返し変位(伸縮)するので、一端部43e,45eと外部電極13,15とが圧電素子10が変位する方向に並べられて接続されている振動デバイス1では、圧電素子10の変位による機械的負荷が、一端部43e,45eと外部電極13,15とを接続している接続部材61,63に作用し易い。一方、振動デバイス1Aでは、一端部43e,45eが対応する外部電極13,15上に配置され、一端部43e,45eと外部電極13,15とが圧電素子10の変位する方向に並んでいない。このため、圧電素子10の変位による機械的負荷が、一端部43e,45eと外部電極13,15とを接続している接続部材65に作用し難い。よって、振動デバイス1Aでは、信頼性の低下が更に抑制されている。
振動デバイス1Aでは、被覆膜47は領域47aを有している。このため、主面50aの露出した部分と、一端部43e,45eとは、第一方向D1において互いに対向しておらず、第二方向D2において、少なくとも領域47aの長さだけ離間している。これにより、振動板50と導体43,45とが接触し、電極間でショートが発生することを抑制できる。また、振動デバイス1Aでは、被覆膜47は領域47bを更に有している。このため、主面50aの露出した部分と、一端部43e,45eとは、第二方向D2において、少なくとも領域47aの長さと領域47bの長さとの合計で規定される長さだけ離間している。これにより、電極間でショートが発生することを更に抑制できる。
このような振動デバイス1Aに対して、被覆膜47が領域47a及び領域47bを有さず、被覆膜47の端面47cが、第一方向D1から見て主面11a及び接着部材55の外側に配置されている比較対象の振動デバイスでは、主面50aの露出した部分と、一端部43e,45eとが第一方向D1において互いに対向して配置されているので、駆動時に、振動板50と導体43,45とが接触し、電極間でショートが発生するおそれがある。また、被覆膜47の端面47cが、第一方向D1から見て圧電素子10の側面11cと同一平面に配置されている比較対象の振動デバイスでは、駆動時に、被覆膜47が圧電素子10の稜線部と接触し、圧電素子10の稜線部にクラックが生じるおそれがある。
振動デバイス1Aでは、領域47aは、第一方向D1において圧電素子10から離間している。このため、領域47aが圧電素子10に接触して圧電素子10が損傷することを抑制できる。
圧電素子10の変位は、圧電素子10のうち内部電極19,21,23が配置された領域で発生する。振動デバイス1Aでは、領域47aは、第一方向D1から見て内部電極19,21,23から離間しているので、圧電素子10のうち内部電極19,21,23が配置された領域に領域47aが接触して圧電素子10の変位を阻害することを抑制できる。
振動デバイス1Aでは、圧電素子10は接着部材55によって主面50aに接合されていると共に、被覆膜47は接合部材59によって主面50aに接合されており、接着部材55及び接合部材59は、互いに離間している。このため、接合部材59が例えば流動性を有する樹脂であっても、接着部材55上を経由して、圧電素子10と領域47aとの間に浸入することが抑制される。圧電素子10と領域47aとの間に浸入した接合部材59に起因して、配線基板40の平坦度が低下することが抑制される。この結果、導体43,45に局所的な負荷が作用し難いので、信頼性の低下を更に抑制可能となる。
振動デバイス1,1Aでは、振動板50が、金属からなる。金属からなる振動板50は、ガラスからなる振動板に比して、高いQ値及び強度を有する。このため、振動デバイス1,1Aの変位量が向上する。
圧電素子10は、第一方向D1から見て、振動板50の中央部に配置されている。このため、振動デバイス1,1Aでは、圧電素子10の変位が効率よく振動板50に伝達される。
外部電極13,15(13a,13b,15a,15b)は、振動板50と接着される主面11bではなく、主面11a上に配置されており、主面11bには、内部電極19,21,23と電気的に接続されている導体が配置されていない。外部電極13,15(13a,13b,15a,15b)は、第一方向D1から見て、主面11aの全ての縁から離間している。これらの結果、振動板50が金属からなる場合でも、圧電素子10(外部電極13,15及び内部電極19,21,23)と振動板50とが電気的に絶縁される。したがって、圧電素子10と振動板50との短絡が発生し難く、振動デバイス1,1Aの電気的な信頼性が向上する。
圧電素体11は、四つの側面11cを有し、各側面11cには、各内部電極19,21,23が露出していない。このため、振動デバイス1,1Aでは、圧電素子10と振動板50とがより一層確実に電気的に絶縁される。
外部電極13a,13b,15a,15bは、第一方向D1から見て、各内部電極19,21,23の全ての縁から離間している。このため、振動デバイス1,1Aでは、第一方向D1から見て、外部電極13a,13b,15a,15bが、主面11aの縁からのより一層離間する。この結果、外部電極13a,13b,15a,15bと振動板50とがより一層確実に電気的に絶縁される。
主面11a,11bは、第一方向D1から見て矩形状を呈している。四つの外部電極13a,13b,15a,15bは、主面11aの縁の一辺のみに沿って配置されている。このため、振動デバイス1,1Aでは、四つの外部電極13a,13b,15a,15bと配線基板40(導体43,45)との電気的な接続が容易に実現される。
接着部材55は、導電性フィラーを含んでいないため、導電性フィラーを含んでいる接着部材に比して、同一体積に含まれる樹脂成分が多く、接着強度が高い。したがって、振動デバイス1,1Aでは、振動板50と圧電素子10との接合強度が高められている。
圧電素子10と振動板50との間には、接着部材55以外の部材は存在しない。したがって、振動デバイス1,1Aでは、圧電素子10の変位が振動板50により一層効率よく伝達する。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
圧電素子10が備える内部電極の数、圧電体層17a,17b,17c,17dの数、外部電極13,15(13a,13b,15a,15b)の数は、上述した実施形態で開示した数に限られない。
振動板50は、電子機器などの筐体であってもよい。振動板50は、電子機器などの筐体とは別の部材であってもよい。この場合、振動板50は、面接着によって筐体に装着されてもよい。
振動デバイス1Aにおいて、接着部材55と接合部材59とは互いに接しており、被覆膜47が、主面50aの露出した部分と第一方向D1において互いに対向している領域を有さなくてもよい。この場合、駆動時においても、振動板50と導体43,45とが接触し、電極間でショートが発生することを抑制できる。また、この場合、被覆膜47が領域47a,47bを有していなくても、同様に電極間でショートが発生することを抑制できる。
1,1A…振動デバイス、10…圧電素子、11…圧電素体、11a,11b…主面、11c…側面、13,15…外部電極、19,21,23…内部電極、40…配線基板、41…樹脂膜、41a,41b…主面、41c…端面、41d…側面、43,45…導体、43a,43b,45a,45b…主面、43c,45c…端面、43e,45e…端部、47…被覆膜、47a…領域、50…振動板、50a,50b…主面、55,57…接着部材、59…接合部材、61,63,65…接続部材。

Claims (5)

  1. 第一主面を有する振動板と、
    前記第一主面に接合された圧電素子と、
    前記第一主面に接合され、かつ、前記圧電素子と電気的に接続された配線基板と、を備え、
    前記圧電素子は、
    圧電材料からなり、互いに対向している第二主面及び第三主面と、前記第二主面及び前記第三主面に隣り合う側面と、を有する圧電素体と、
    前記圧電素体内に配置され、前記第二主面及び前記第三主面の対向方向において互いに対向する複数の内部電極と、
    前記第二主面上に配置され、対応する内部電極と電気的に接続された複数の外部電極と、を有すると共に、第三主面及び前記側面で前記第一主面に接合されており、
    前記配線基板は、
    樹脂膜と、
    前記樹脂膜上に延在して配置された複数の導体と、
    前記複数の導体を覆うように前記複数の導体上に配置された被覆膜と、を有しており、
    前記複数の導体の延在方向の一端部は、前記被覆膜から露出しており、対応する前記外部電極と電気的に接続されており、
    前記配線基板は、前記被覆膜が前記第一主面と対向するように配置されており、
    前記被覆膜は、前記第一主面に接合され、前記一端部は、対応する前記外部電極上に配置されている、振動デバイス。
  2. 前記被覆膜は、前記対向方向から見て前記圧電素子と重なる重複領域を有している、請求項に記載の振動デバイス。
  3. 前記重複領域は、前記対向方向において前記圧電素子から離間している、請求項に記載の振動デバイス。
  4. 前記重複領域は、前記対向方向から見て前記内部電極から離間している、請求項又はに記載の振動デバイス。
  5. 前記圧電素子は第一接合部材によって前記第一主面に接合されていると共に、前記被覆膜は第二接合部材によって前記第一主面に接合されており、
    前記第一接合部材及び前記第二接合部材は、互いに離間している、請求項のいずれか一項に記載の振動デバイス。
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