JP6930435B2 - 原料供給方法およびシリコン単結晶の製造方法 - Google Patents

原料供給方法およびシリコン単結晶の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、原料供給方法およびシリコン単結晶の製造方法に関する。
従来、CZ(チョクラルスキー)法によりシリコン単結晶を製造するに際し、坩堝内のシリコン融液に固体のシリコン原料をチャージする方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の方法では、ヒータの加熱電力を下げることによって坩堝内の残液の全表面を固化させた後、この固化部分上にシリコンの固形原料をリチャージする。このように固化部分上に固形原料をリチャージすることで、残液に固形原料を直接リチャージする場合のようなシリコン融液が飛び散るという不具合を抑制できる。
一方、シリコン単結晶の製造方法として、シリコン融液に水平方向の磁場を印加するMCZ(磁場印加チョクラルスキー)法が知られている。MCZ法は、シリコン融液の対流速度を遅くすることができるため、坩堝の内面の劣化を抑制できる。その結果、MCZ法では、坩堝の内面の劣化に伴うパーティクルの発生を抑制でき、有転位化の発生が抑制される。
再公表WO2002/068732号公報
ところで、MCZ法においても、シリコン単結晶を引き上げた後に固形原料をリチャージして、次のシリコン単結晶を引き上げるマルチ引き上げ法を行う場合がある。そして、この場合、リチャージ時におけるシリコン融液の飛び散りを抑制するために、特許文献1の方法のように残液の全表面を固化させることが考えられる。さらに、リチャージ時における坩堝内面の劣化を抑制するために、リチャージ中に、シリコン単結晶の引き上げ中と同等の強度の磁場を印加することが考えられる。
しかしながら、上述のような構成では、坩堝が破損してしまう場合があった。また、坩堝が破損しない場合でも、有転位化率が増加する場合があった。
本発明の目的は、リチャージ時における坩堝の破損やシリコン単結晶の有転位化を抑制できる原料供給方法およびシリコン単結晶の製造方法を提供することにある。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、以下の知見を得た。
シリコン融液に0.05テスラを超える横磁場を印加すると、横磁場を印加しない場合と比べて、シリコン融液の対流の流速が遅くなる。シリコン融液の温度は対流による攪拌効果によって維持されるため、対流が遅くなると攪拌効果が少なくなり、ヒータから最も離れた坩堝中央に位置する部分の温度が他の部分と比べて低くなる。この状態で固化部分上に固形原料を投下すると、固形原料との接触によって固化部分の温度が下がるため、固化部分中央が下方に突出するように、シリコン融液の固化がさらに進行しやすくなる。
その結果、固化部分における下面中央の突出部分が坩堝内壁の底面に到達し、坩堝が破損してしまうおそれがある。また、坩堝が破損しなくても、上記突出部分が坩堝の底面を傷つけることによってパーティクルが発生し、このパーティクルによってシリコン単結晶の有転位化率が増加するおそれがある。
本発明者は、以上の知見に基づき本発明を完成させた。
すなわち、本発明の原料供給方法は、シリコン融液に水平方向の横磁場を印加しながら、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を引き上げるに際し、坩堝内のシリコン融液にシリコンの固形原料をリチャージする原料供給方法であって、前記シリコン融液の表面を固化させる固化工程と、前記固化工程で形成された固化部分に、前記固形原料を投下する投下工程と、前記固化部分および前記固形原料を溶解する融解工程とを備え、前記投下工程は、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を前記シリコン融液に印加した状態で、前記固形原料を投下することを特徴とする。
本発明のような0テスラ超0.05テスラ以下の磁場強度では、0.05テスラを超える横磁場、例えばシリコン単結晶を引き上げるときと同等の横磁場を印加する場合と比べて、シリコン融液の対流の流速が速くなるため、坩堝中央に位置する部分の温度が、シリコン融液の攪拌効果によって他の部分と比べて低くなることを抑制できる。したがって、固形原料との接触によって固化部分の温度が下がったとしても、固化部分中央における下方への固化の進行が抑制され、坩堝の破損やシリコン単結晶の有転位化を抑制できる。また、無磁場の場合と比べて、シリコン融液の対流速度を遅くすることができ、坩堝の内面の劣化を抑制できる。その結果、坩堝の内面の劣化に伴うパーティクルの発生を抑制でき、有転位化の発生を抑制できる。
本発明の原料供給方法において、前記固化工程は、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を前記シリコン融液に印加した状態で、前記シリコン融液の表面を固化させることが好ましい。
本発明によれば、固化工程においても、シリコン融液における坩堝中央に位置する部分の温度が、攪拌効果によって他の部分と比べて低くなることを抑制できる。したがって、固化原料の投下前にも、固化部分中央における下方への固化の進行を抑制でき、坩堝の破損やシリコン単結晶の有転位化が発生する可能性をより低減できる。
本発明の原料供給方法において、前記固形原料の投下が終了した後、0.05テスラを超える前記横磁場を前記シリコン融液に印加することが好ましい。
固化部分に初めて固形原料が接触したときが、固化部分の温度変化が最も大きいが、その後、固形原料をさらに投下している間も、温度変化は小さいものの、固化部分の温度が下がる。
本発明によれば、全ての固形原料を投下している間、シリコン融液における坩堝中央に位置する部分の温度が、攪拌効果によって他の部分と比べて低くなることを抑制でき、坩堝の破損やシリコン単結晶の有転位化が発生する可能性をさらに低減できる。
本発明の原料供給方法において、前記投下工程は、前記融解工程開始後に、前記固形原料を投下することが好ましい。
本発明によれば、固化原料を投下する前に、融解工程の実施によってシリコン融液の温度を上げるため、固形原料との接触によって固化部分の温度が下がることを抑制できる。したがって、固化部分中央における下方への固化の進行をより抑制でき、坩堝の破損やシリコン単結晶の有転位化が発生する可能性をさらに低減できる。
本発明の原料供給方法において、前記固化工程、前記投下工程および前記融解工程を繰り返し行い、2回目以降の前記固化工程の開始前において、直前の前記融解工程の実施中に溶け残っている島状部分を上方から見たときの最大外形寸法をD1、坩堝の内径をD2とした場合、以下の式(1)を満たす状態になってから、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を印加することが好ましい。
D1/D2≦0.38 … (1)
融解工程においては、固化部分および固形原料から構成される島状部分は、坩堝に近い外縁側およびシリコン融液に接している下面側から徐々に溶ける。このため、固化部分の下面中央に突出部分が形成された場合、上から見たときの島状部分の最大外形寸法が小さいほど、島状部分における下面中央の突出部分が短いと推定できる。
本発明によれば、島状部分の最大外形寸法D1が上記式(1)を満たす状態となり、島状部分の突出部分が十分に短くなってから、0テスラ超0.05テスラ以下の横磁場を印加するため、その後の投下工程開始前における固化部分下面中央の突出量も小さくできる。したがって、固形原料との接触によって固化部分の温度が下がり、固化部分下面に突出部分が形成されたとしても、その長さを短くでき、突出部分と坩堝とが接触する可能性を低減できる。
本発明のシリコン単結晶の製造方法は、チョクラルスキー法を用いたシリコン単結晶の製造方法であって、シリコン融液に水平方向の横磁場を印加しながら、シリコン単結晶を引き上げる引き上げ工程と、上述の原料供給方法を用いて、前記シリコン融液にシリコンの固形原料をリチャージするリチャージ工程とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、リチャージ時における坩堝の破損やシリコン単結晶の有転位化を抑制できるため、シリコン単結晶の生産性や品質を向上できる。
本発明の一実施形態に係る単結晶引き上げ装置の構成を示す模式図。 (A),(B),(C)は、本発明の原料供給方法(リチャージ工程)の説明図。 本発明の原料供給方法を示すタイミングチャート。
[実施形態]
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
〔単結晶引き上げ装置の構成〕
図1に示すように、単結晶引き上げ装置1は、CZ法(チョクラルスキー法)に用いられる装置であって、チャンバ11と、このチャンバ11内の中心部に配置された坩堝12と、この坩堝12を加熱するヒータ13と、断熱筒14と、引き上げ部としての引き上げケーブル15と、熱遮蔽体16と、磁場印加部17とを備えている。
チャンバ11の上部には、Arガスなどの不活性ガスをチャンバ11内に導入するガス導入口11Aが設けられている。チャンバ11の下部には、図示しない真空ポンプの駆動により、チャンバ11内の気体を排出するガス排気口11Bが設けられている。
チャンバ11内の圧力(炉内圧)は、図示しない制御部により制御可能となっている。
坩堝12は、シリコンウェーハの原料である多結晶シリコンの固形原料S(図2(B)参照)を収容する。坩堝12は、所定の速度で回転および昇降が可能な支持軸18に支持されている。
ヒータ13は、坩堝12の周囲に配置されている。ヒータ13は、坩堝12内の固形原料Sを融解し、シリコン融液Mとする。なお、坩堝12を下側から加熱するボトムヒータを、坩堝12の下部に設けてもよい。
断熱筒14は、坩堝12およびヒータ13を取り囲むように配置されている。
引き上げケーブル15は、一端が、坩堝12上方に配置された図示しない引き上げ駆動部に接続され、他端に、種結晶SCが取り付けられる。引き上げケーブル15は、図示しない引き上げ駆動部の制御により、所定の速度で昇降するとともに、当該引き上げケーブル15の軸を中心にして回転する。
熱遮蔽体16は、ヒータ13から上方に向かって放射される輻射熱を遮断する。
磁場印加部17は、一対の電磁コイル171を備えている。一対の電磁コイル171は、チャンバ11の外側において坩堝12を挟んで対向するように設けられている。磁場印加部17は、矢印Yで示す水平方向の横磁場をシリコン融液Mに印加する。
〔シリコン単結晶の製造方法〕
次に、シリコン単結晶SMの製造方法について説明する。
なお、シリコン単結晶SMは、外周研削後の直胴部の直径が200mm、300mm、450mmあるいは他の大きさであってもよい。また、抵抗率調整用のドーパントをシリコン融液Mに添加してもよいし、しなくてもよい。
まず、坩堝12にシリコンの固形原料Sを充填する。固形原料Sの充填は、チャンク管方式を用いて行うが、原料フィーダ方式を用いてもよいし、カットロッド方式を用いてもよい。
所定量の固形原料Sが坩堝12に充填された後、単結晶引き上げ装置1は、ヒータ13のパワーを制御し、坩堝12を加熱することで、固形原料Sを融解させ、シリコン融液Mを生成する(初期融液生成工程)。
その後、単結晶引き上げ装置1は、減圧下の不活性雰囲気中において、ヒータ13の電力値をP2(kw)にした状態で、強度が0.05テスラを超えるG2テスラの横磁場をシリコン融液Mに印加するとともに、坩堝12を回転させつつ上昇させながら、シリコン単結晶SMを引き上げる(引き上げ工程)。このように、0.05テスラを超える横磁場を印加してシリコン融液Mの対流速度を遅くすることで、坩堝12の内面の劣化が抑制される。その結果、パーティクルに起因するシリコン単結晶SMの有転位化の発生が抑制される。なお、G2の値としては、0.05テスラ超、0.5テスラ以下であることが好ましい。0.05テスラ以下の場合、シリコン融液Mの対流を十分に抑制できず、シリコン単結晶SMの品質が低下するおそれがある。例えば、面内の酸素濃度や抵抗分布の均一性が悪化するおそれがある。一方、0.5テスラは、シリコン単結晶SMの引き上げ時に印加する磁場強度の上限レベルである。0.5テスラで横磁場を印加しても、シリコン単結晶SMの品質に問題ないことを把握している。
引き上げ工程後、坩堝12内には、図2(A)に示すように、シリコン融液Mが少なくなった状態になる。そこで、単結晶引き上げ装置1は、坩堝12内のシリコン融液Mに固形原料Sをリチャージする(原料供給方法、リチャージ工程)。リチャージ工程は、図3に示すように、1回の準備工程と、少なくとも1回の固化工程と、固化工程と同じ回数の投下工程と、固化工程と同じ回数の融解工程とを備えている。
準備工程は、引き上げ工程の終了後のタイミングT1において、横磁場の印加を停止する。つまり、横磁場強度を0.05テスラ超のG2テスラから、0テスラ超0.05テスラ以下のG1テスラに下げる。
この準備工程に引き続き行う1回目の固化工程は、タイミングT2において、ヒータ13の電力値をP2(kW)からP1(kW)に下げる。このとき、横磁場強度がG1テスラのため、G2テスラを印加している場合と比べてシリコン融液Mの対流流速が速くなり、シリコン融液Mの温度低下が抑制される。しかし、ヒータ13の電力値制御によるシリコン融液Mの温度低下が、横磁場強度の制御による温度低下の抑制効果よりも大きいため、図2(A)に二点鎖線で示すように、シリコン融液Mの表面全体が固化して、固化部分M1が形成される。
図3に示すように、固化部分M1が形成された後のタイミングT3において、単結晶引き上げ装置1は、1回目の融解工程を行う。1回目の融解工程は、まず、横磁場強度をG1テスラに維持した状態で、ヒータ13の電力値をP1(kW)からP2(kW)に上げる。この電力値制御によって、固化部分M1が厚くなることを抑制する。
その後、少なくとも固化部分M1がシリコン融液Mの表面全体を覆っているタイミングT4において、単結晶引き上げ装置1は、1回目の投下工程を行う。1回目の投下工程は、横磁場強度をG1テスラに維持し、ヒータ13の電力値をP2(kW)に維持した状態で、図2(B)に示すように、固化部分M1上に固形原料Sを投下する。チャンク管方式で用いる原料供給装置5は、固形原料Sを充填したチャンク管と称される円筒状の石英管51を、固化部分M1上まで下降させた後、石英管51の下端開口部に装着されている底蓋52を下方に移動させ、石英管51の下端開口部を開くことにより、固化部分M1に固形原料Sを投下する。
0.05テスラ超の横磁場を印加した状態で固形原料Sを投下する場合、シリコン融液Mの対流流速が遅くなるため、シリコン融液Mの攪拌効果が少なくなり、坩堝12の中央に位置する部分の温度が他の部分と比べて低くなる。このため、固形原料Sとの接触によって固化部分M1の中央の温度が他の部分と比べて下がりやすくなり、当該中央部分の固化が進行する。その結果、図2(B)に二点鎖線で示すように、固化部分M1の下面中央から下方に大きく突出した突出部分M19が形成される。
本実施形態では、固形原料S投下時の横磁場強度が0.05テスラ以下のG1テスラのため、シリコン融液Mの対流速度が速くなり、シリコン融液Mの攪拌効果が得られる。この攪拌効果によって、坩堝12の中央に位置する部分の温度低下を抑制でき、固形原料Sとの接触によって固化部分M1の中央の温度低下を抑制できる。その結果、当該中央部分の固化の進行が抑制され、図2(B)に実線で示すように、突出部分M19と比べて短い突出部分M11が形成される。また、G1テスラが0テスラ超のため、0テスラにする場合と比べて、坩堝12の内面の劣化に伴うパーティクルの発生を抑制でき、有転位化の発生が抑制される。
その後、固形原料Sの投下終了後のタイミングT5において、単結晶引き上げ装置1は、ヒータ13の電力値をP2(kW)に維持した状態で、横磁場強度をG2テスラに上げる。
ヒータの電力値をP2(kW)に維持している間、固化部分M1および固形原料Sから構成される島状部分M2は外縁側および下面側から徐々に溶け続ける。そして、図2(C)に示すように、島状部分M2を上方から見たときの最大外形寸法をD1、坩堝12の内径をD2とした場合、以下の式(1)を満たす状態になったタイミングT6において、単結晶引き上げ装置1は、横磁場強度をG1テスラに下げる。島状部分M2の大きさは、作業者が、チャンバ11の図示しない覗き窓から目視で確認してもよいし、撮影手段によるチャンバ11内の撮影結果に基づいて確認してもよい。
D1/D2≦0.38 … (1)
なお、最大外形寸法とは、島状部分M2の外縁上の異なる2点間の長さが、最も長くなる位置で測定したときの寸法である。
この後、タイミングT7〜T8において、1回目の固化工程と同様の2回目の固化工程を、タイミングT8以降において、1回目の融解工程と同様の2回目の融解工程を、タイイングT9〜T10において、1回目の投下工程と同様の2回目の投下工程を、それぞれ行う。
そして、必要に応じて、3回目以降の固化工程、投下工程および融解工程を行い、シリコン融液Mが所望の量になったら、引き上げ工程を行う。
[実施形態の作用効果]
上記実施形態によれば、タイミングT4,T9において、横磁場強度を0テスラ超0.05テスラ以下のG1テスラにしてシリコン融液Mの攪拌効果を得られる状態で固形原料Sを投下する。このため、0.05テスラを超える横磁場を印加する場合に形成される突出部分M19と比べて、突出部分M11を短くできる、したがって、突出部分M11が坩堝12の内壁の底面に到達してしまう可能性を低減でき、坩堝12が破損したり、シリコン単結晶SMの有転位化率が増加したりするおそれを抑制できる。また、G1テスラを0テスラにする場合と比べて、坩堝12から発生するパーティクルに起因する有転位化を抑制できる。
タイミングT2〜T3,T7〜T8で行う固化工程においても、横磁場強度をG1テスラにする。このため、固形原料Sの投下前にも、シリコン融液Mの攪拌効果によって、固化部分M1の中央部分における下方への固化の進行を抑制でき、突出部分M11をより短くできる。したがって、坩堝12の破損や、シリコン単結晶SMの有転位化率の増加をより抑制できる。
固化工程から融解工程に移行した後のタイミングT4,T9において、固形原料Sの投下を開始する。このように、融解工程によってシリコン融液Mの温度を上げてから、固形原料Sを投下することで、固形原料Sとの接触による固化部分M1の温度低下を抑制でき、突出部分M11をさらに短くできる。
固形原料Sの投下が終了したタイミングT5,T10において、横磁場を0.05テスラを超える強度にする。このように、全ての固形原料Sを投下している間、シリコン融液Mの攪拌効果を得られるようにすることで、固化部分M1の中央部分における下方への固化の進行をさらに抑制でき、突出部分M11をさらに短くできる。
融解工程において、島状部分M2の最大外形寸法D1が上記式(1)を満たす状態となってから、横磁場強度をG1テスラにする。式(1)を満たすときには、島状部分M2の突出部分が十分に短くなっていると考えられることから、固形原料Sとの接触によって固化部分M1の温度が下がり、固化部分M1の下面に突出部分M11が形成されたとしても、その長さを短くできる。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良ならびに設計の変更などが可能である。
例えば、少なくとも投下工程によって固化部分M1と固形原料Sとが最初に接触する時点(タイミングT4,T9)で横磁場強度がG1テスラとなっていればよく、投下工程における固化部分M1と固形原料Sとが最初に接触する時点を除くタイミング、準備工程、固化工程、融解工程のうち、少なくともいずれかのタイミングにおいて、横磁場強度が0.05テスラを超えていてもよい。固化部分M1の温度低下は、最初に固形原料Sと接触したときが一番大きいため、最初に固化部分M1と固形原料Sとが接触した時点で、シリコン融液Mにおける坩堝12の中央に位置する部分の温度低下が抑制されていれば、横磁場強度が0.05テスラを超える場合と比べて、突出部分M11を短くできる。
固化工程を行っている間に、投下工程を行ってもよい。
リチャージ工程において設定される0.05テスラを超える横磁場強度は、引き上げ工程のときも強くてよいし弱くてもよい。
リチャージ工程において設定される0.05テスラ以下の横磁場強度は、G1テスラを超えていてもよい。
島状部分M2の大きさを確認することなく、融解工程の開始から所定時間経過後に、横磁場強度をG1テスラにしてもよい。
1回目以降の融解工程後に、引き上げ工程を行ってもよい。
12…坩堝、M…シリコン融液、M1…固化部分、M2…島状部分、S…固形原料、SM…シリコン単結晶。

Claims (6)

  1. シリコン融液に水平方向の横磁場を印加しながら、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を引き上げるに際し、坩堝内のシリコン融液にシリコンの固形原料をリチャージする原料供給方法であって、
    前記シリコン融液の表面を固化させる固化工程と、
    前記固化工程で形成された固化部分に、前記固形原料を投下する投下工程と、
    前記固化部分および前記固形原料を溶解する融解工程とを備え、
    前記投下工程は、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を前記シリコン融液に印加した状態で、前記固形原料を投下し、
    前記固形原料の投下が終了した後、0.05テスラを超える前記横磁場を前記シリコン融液に印加することを特徴とする原料供給方法。
  2. シリコン融液に水平方向の横磁場を印加しながら、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を引き上げるに際し、坩堝内のシリコン融液にシリコンの固形原料をリチャージする原料供給方法であって、
    前記シリコン融液の表面を固化させる固化工程と、
    前記固化工程で形成された固化部分に、前記固形原料を投下する投下工程と、
    前記固化部分および前記固形原料を溶解する融解工程とを備え、
    前記投下工程は、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を前記シリコン融液に印加した状態で、前記固形原料を投下し、
    前記固化工程、前記投下工程および前記融解工程を繰り返し行い、
    2回目以降の前記固化工程の開始前において、直前の前記融解工程の実施中に溶け残っている島状部分を上方から見たときの最大外形寸法をD1、坩堝の内径をD2とした場合、以下の式(1)を満たす状態になってから、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を印加することを特徴とする原料供給方法。
    D1/D2≦0.38 … (1)
  3. シリコン融液に水平方向の横磁場を印加しながら、チョクラルスキー法によってシリコン単結晶を引き上げるに際し、坩堝内のシリコン融液にシリコンの固形原料をリチャージする原料供給方法であって、
    前記シリコン融液の表面を固化させる固化工程と、
    前記固化工程で形成された固化部分に、前記固形原料を投下する投下工程と、
    前記固化部分および前記固形原料を溶解する融解工程とを備え、
    前記投下工程は、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を前記シリコン融液に印加した状態で、前記固形原料を投下し、
    前記固形原料の投下が終了した後、0.05テスラを超える前記横磁場を前記シリコン融液に印加し、
    前記固化工程、前記投下工程および前記融解工程を繰り返し行い、
    2回目以降の前記固化工程の開始前において、直前の前記融解工程の実施中に溶け残っている島状部分を上方から見たときの最大外形寸法をD1、坩堝の内径をD2とした場合、以下の式(1)を満たす状態になってから、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を印加することを特徴とする原料供給方法。
    D1/D2≦0.38 … (1)
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の原料供給方法において、
    前記固化工程は、0テスラ超0.05テスラ以下の前記横磁場を前記シリコン融液に印加した状態で、前記シリコン融液の表面を固化させることを特徴とする原料供給方法。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の原料供給方法において、
    前記投下工程は、前記融解工程開始後に、前記固形原料を投下することを特徴とする原料供給方法。
  6. チョクラルスキー法を用いたシリコン単結晶の製造方法であって、
    シリコン融液に水平方向の横磁場を印加しながら、シリコン単結晶を引き上げる引き上げ工程と、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の原料供給方法を用いて、前記シリコン融液にシリコンの固形原料をリチャージするリチャージ工程とを備えていることを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
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