JP2000119095A - シリコン単結晶の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

シリコン単結晶の製造方法およびその製造装置

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JP2000119095A JP30478698A JP30478698A JP2000119095A JP 2000119095 A JP2000119095 A JP 2000119095A JP 30478698 A JP30478698 A JP 30478698A JP 30478698 A JP30478698 A JP 30478698A JP 2000119095 A JP2000119095 A JP 2000119095A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 横磁場を印加するCZ法において、単結晶の
成長軸方向の局所的な酸素濃度の均一性が高い単結晶棒
を高生産性、高歩留りで製造できるシリコン単結晶の製
造方法と製造装置を提供する。 【解決手段】 ルツボ軸を中心に左右に対向配置された
電磁石の磁場中心位置を下げることにより、ルツボ軸上
のルツボ内のシリコン融液表面の磁場強度を、ルツボ軸
上のルツボ底面の磁場強度の0.8〜0.95倍に制御
する。さらに、電磁石のコイル面に開き角度をつけて横
磁場を印加し、ルツボ内のシリコン融液表面のルツボ内
壁における磁束ベクトルの傾きを14〜20度の範囲内
に制御することにより、融液の温度変動を減少させつ
つ、酸素濃度の均一性を向上させることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横磁場を印加する
チョクラルスキー法(Horizontal Magnetic-field-appl
ied Czochralski Method、HMCZ法)により、シリコ
ン単結晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造方法とそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、HMCZ法によるシリコン単結晶
の製造においては、単結晶シリコンを種結晶として用
い、これを横磁場を印加したシリコン融液に接触させた
後、回転させながらゆっくりと引上げることで単結晶棒
を成長させている。この際、シリコン融液に横磁場を印
加するとシリコン融液の対流が抑えられ、対流に伴う成
長界面の振動、温度変動が小さくなり、育成されたシリ
コン単結晶中の成長縞が著しく減少し、点欠陥等の結晶
内への欠陥導入が抑制されると共にルツボからのSiO
の溶解量が低下して低酸素濃度のシリコン単結晶が容易
に得られるという利点がある。
【0003】そしてこのシリコン融液の対流抑制効果を
改善した例として、特開平8−333191号公報で
は、電磁石のコイルの横中心軸をシリコン融液深さの中
心またはこれよりも下を通るように制御することにより
融液に印加する磁場の強度分布の均一性が高まり、ルツ
ボ全体にわたって融液の対流抑制効果が向上するとして
いる。
【0004】しかしながら、前記方法に従い、融液に印
加する磁場の強度分布の均一性を高めるように、電磁石
コイルの横中心軸のシリコン融液深さ位置を制御して引
上げた単結晶は、成長方向の局所的な酸素濃度の均一性
(以下、ミクロOiの均一性ということがある)が十分
なものではないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はこの
ような従来の問題点に鑑みてなされたもので、横磁場を
印加するCZ法において、成長単結晶の成長方向の局所
的な酸素濃度の均一性が高いシリコン単結晶棒を高生産
性、高歩留りで育成できるシリコン単結晶の製造方法と
製造装置を提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1に記載した発明は、横磁場を印加する
チョクラルスキー法により、単結晶棒を成長させるシリ
コン単結晶の製造方法において、ルツボ軸上のルツボ内
のシリコン融液表面の磁場強度を、ルツボ軸上のルツボ
底面の磁場強度の0.8〜0.95倍に制御することを
特徴とするシリコン単結晶の製造方法である。
【0007】このように、ルツボ軸上のルツボ内のシリ
コン融液表面の磁場強度を、ルツボ軸上のルツボ底面の
磁場強度の0.8〜0.95倍に制御することによっ
て、融液に適当な攪拌効果が与えられ、単結晶成長方向
の局所的酸素濃度の均一性を向上させることができると
共に、融液内の対流を適度に制御して、結晶の育成にも
支障をきたすことも無い。
【0008】そして、本発明の請求項2に記載した発明
は、横磁場を印加するチョクラルスキー法により、単結
晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造方法において、
ルツボ軸を中心に左右に対向配置された電磁石のコイル
面に開き角度をつけて横磁場を印加することを特徴とす
るシリコン単結晶の製造方法である。
【0009】このように電磁石のコイル面に開き角度を
つけて横磁場を印加すると、融液表面での磁束ベクトル
の傾きを小さくすることができ、融液に作用する磁束の
垂直成分を抑制するので、磁場中心位置を下げた際に発
生し易い、成長単結晶の直径の変動が大きくなり、結晶
成長速度が変動して単結晶成長の制御に支障を来した
り、また、転位が発生して多結晶成長になってしまう等
の操業性の悪化を防止することができる。従って、単結
晶の生産性と歩留りの向上を図ることが出来ると共に、
融液に攪拌効果が起こり、単結晶成長方向の局所的酸素
濃度の均一性を向上させることができる。
【0010】この場合、請求項3に記載したように、前
記電磁石コイル面の開き角度を、0〜30度の範囲内に
制御することが望ましい。開き角度をこの範囲内に制御
すると、前記操業性の悪化防止に有効であり、単結晶成
長方向の局所的酸素濃度の均一性を向上させることがで
きるからである。
【0011】さらに、本発明の請求項4に記載した発明
は、横磁場を印加するチョクラルスキー法により、単結
晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造方法において、
ルツボ内のシリコン融液表面のルツボ内壁における磁束
ベクトルの傾きを14〜20度の範囲内に制御すること
を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
記載した単結晶の製造方法である。
【0012】このような範囲内に、ルツボ内壁における
磁束ベクトルの傾きを制御することにより、融液に作用
する磁束の垂直成分が小さくなり、磁場中心位置を下げ
た際に発生し易い成長単結晶の直径の変動、結晶成長速
度の変動、あるいは転位が発生して多結晶成長になって
しまう等の操業性の悪化を確実に防止することができ
る。従って、単結晶の生産性と歩留りの一層の向上を図
ることが出来ると共に、融液に攪拌効果が起こり、単結
晶成長方向の局所的酸素濃度の均一性を向上させること
ができる。
【0013】そして、請求項5に記載したように、請求
項1ないし請求項4に記載した製造方法において、左右
の電磁石コイルの間隔Bとルツボ内径Aとの比、A/B
を0.3〜0.6の範囲内とすることが望ましい。この
ような比率の範囲内に電磁石コイルを配備すると、ルツ
ボ内壁での磁束ベクトルの傾きが14〜20度の範囲内
となり、本発明の効果が有効に発揮される。
【0014】また、請求項6に記載したように、請求項
1ないし請求項5に記載した製造方法において、前記電
磁石コイルの直径Rと引上げ開始時のルツボ内融液深さ
Dとの比、D/Rが0.5以下であることが望ましい。
このような比率の範囲内に装置を設定すると、ルツボ表
面での磁場強度がルツボ底面の0.8倍以上となり、本
発明の効果が有効に発揮される。
【0015】さらに本発明の請求項7に記載した発明
は、横磁場を印加するチョクラルスキー法により、単結
晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造装置において、
ルツボ軸を中心に左右に対向配置された電磁石のコイル
面をそれぞれ垂直方向に傾斜可能としたあおり機構を設
けたことを特徴とするシリコン単結晶の製造装置であ
る。
【0016】このようなあおり機構により左右の電磁石
のコイル面に傾斜をつけて、シリコン融液に横磁場を印
加すれば、ルツボ内の融液表面のルツボ内壁における磁
束ベクトルの傾きや融液の攪拌効果を制御することが可
能となり、単結晶成長に伴う操業の不安定性の改善や単
結晶品質の改善に有効に作用するものである。
【0017】この場合、請求項8に記載したように、前
記傾斜可能とした角度を微調整可能とした単結晶の製造
装置である。このように、傾斜角度を微調整できるよう
にすれば、ベクトルの傾きも微妙に調整できるので、き
め細かな制御ができ、一層単結晶の品質向上を図ること
ができる。
【0018】この場合、請求項9に記載したように、前
記あおり機構が、左右のコイル面がルツボ軸を対称軸と
してV字型の開き角度を形成可能とした機構であること
が望ましい。このようにV字型の開き角度とすれば、シ
リコン融液に横磁場を印加すれば、ルツボ内の融液表面
のルツボ内壁における磁束ベクトルの傾きが小さくな
り、磁束の垂直成分が低くなるので、磁場中心位置を下
げた際に発生し易い成長単結晶の直径の変動、結晶成長
速度の変動、あるいは転位が発生して多結晶成長になっ
てしまう等の操業性の悪化を防止することができる装置
となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本
発明者らは、横磁場を印加するCZ法によるシリコン単
結晶の成長に際し、従来のHMCZ法で引上げた場合に
単結晶成長軸方向の局所的酸素濃度の均一性が十分でな
い場合があり、その原因を調査、究明した所、融液表面
に印加される磁場強度が深く関係していることを見出
し、詳細に条件を詰めて本発明を完成させた。
【0020】先ず、従来法の水平磁場強度を調査した。
図3は、従来のHMCZ法による水平磁場の等強度線分
布図であって、図2の装置の一部縦断面図で示したもの
である。図3に示したように、電磁石コイル9、10の
横磁場中心軸Ccをルツボ5内のシリコン融液2の深さ
(図2のD)の中心Cmに位置した場合には、ルツボ回
転軸6と電磁石コイルの横中心軸Ccとの交差する点
(以下、磁場中心ということがある)を中心点として、
上下、左右にそれぞれ対称な磁場がシリコン融液2に印
加され、融液表面3とルツボ底面で磁場強度は同程度と
なっている。そしてこの状態で引上げられた単結晶の成
長方向の局所的酸素濃度の均一性は十分満足すべきもの
ではなかった。ちなみに、図4において、磁場中心位置
が0.5(引上げ開始時の融液深さの中心)の時、局所
的酸素濃度の変動(標準偏差値)は0.51ppma
(黒丸プロット、ASTM’79値)である。
【0021】ここで、単結晶成長方向の局所的酸素濃度
の均一性は、酸素濃度を単結晶の中心において、結晶軸
方向に250μm間隔で200点(5cm長)測定し、
200個のデータから移動平均(3点)を引いた値の偏
差値で表している。
【0022】そこで、単結晶成長方向の局所的酸素濃度
の均一性が良く無い理由は、融液表面に印加される磁場
強度が強過ぎて、必要以上に融液の対流が抑制されてい
るためではないかと考えた。すなわち、単結晶に取り込
まれる酸素濃度を均一にするためには、融液にある程度
の攪拌効果を与える必要があるのではないかということ
である。
【0023】このような見地から、磁場中心位置をシリ
コン融液の深さの中心からルツボの底に移動させて単結
晶の引上げを試みた。その結果、図4(黒丸プロット)
に示すように、磁場中心位置を下げるに従って単結晶成
長方向の局所的酸素濃度の均一性が改善されていること
が判る。ここで、磁場中心位置とは、単結晶引上げ開始
時の図2におけるC/D(ルツボ回転軸6上のルツボ5
内のシリコン融液2の深さをD、横磁場中心位置を融液
表面3からの深さCで表した時の比)の値である。
【0024】図6は、磁場中心位置を変化させた場合
の、融液表面とルツボ底面の磁場強度の比率(黒丸プロ
ット)を示している。磁場中心位置が下がるにつれて磁
場強度比が低下していることが判る。一方、局所的酸素
濃度の均一性を表す酸素濃度の変動偏差値の上限が約
0.43ppma(図4の磁場中心位置:C/D=0.
67)であることが判っているので、図4(黒丸プロッ
ト)と図6(黒丸プロット)から、融液表面磁場強度の
ルツボ底面磁場強度に対する比率を0.8〜0.95倍
に制御すれば、単結晶成長方向の局所的酸素濃度の均一
性の高い単結晶棒を製造することができる。
【0025】しかしながら、磁場中心位置を下げて行く
と、特にルツボの底(C/D=1)の場合には、単結晶
成長時に成長単結晶の直径の変動が大きくなり、それに
伴い単結晶成長速度が変動して結晶成長の制御に支障を
来したり、また転位が発生して多結晶成長になってしま
う等の問題が生じた。
【0026】そこで、これらの変動要因が融液温度にあ
ると考え、単結晶引上げ前の状態でルツボ中心の融液の
温度変動を測定したところ、図5の結果(黒丸プロッ
ト)を得た。図中温度変動は、偏差値で表している。図
から磁場中心位置を融液深さの中心(C/D=0.5)
からルツボの底(C/D=1)に下げるにつれて融液温
度変動が増大していることが判る。そしてその結果とし
て、単結晶成長方向のミクロOiの均一性が改善されて
いる(図4の黒丸プロット)。温度変動は、融液表面の
ルツボ中心において、1秒につき1回の測定を300回
(5分間)求め、その偏差値で表している。
【0027】次いで、融液温度変動の要因の一つと考え
られる磁場中心位置を変化させた場合の、融液を通過す
る磁束ベクトルの状態を計算から求めて解析した。図9
は、ルツボ周辺の磁束ベクトル図であり、(a)、
(b)、(c)、(d)は、それぞれC/D値(磁場中
心位置)が0.5(融液深さの中心)、0.67、0.
75、1.0(ルツボの底)の場合を表している。
【0028】また、図7は、磁場中心位置を変化させた
場合の、図9で摸式的に表したルツボ内壁の融液表面の
磁束ベクトルの傾き角度(黒丸プロット)を表してい
る。磁場中心位置が下がるにつれて融液表面と磁束ベク
トルとの角度が急激に増加していることが判る。
【0029】以上のように磁場中心位置を下げて行く
と、融液表面での磁束ベクトルの傾きが増大している
(図7黒丸プロット)。そして、磁場中心位置を下げた
際に操業性が悪化するのは、融液に作用する垂直成分の
磁束が大き過ぎるためであると推考した。
【0030】そこで、本発明では、電磁石9、10のコ
イル面に開き角度αを付けることにより、融液表面での
磁束ベクトルの傾きを制御することを試みた。ここで、
開き角度αとは、図1に示したように、左右に対向配置
した電磁石9、10のコイル面同士のなす角度で、ルツ
ボ5の上側で開いている。なお、この開き角度の範囲
は、融液の上下方向の磁場強度分布(絶対値)を変化さ
せずに磁束ベクトルの傾きを制御できることを前提にし
て、0〜30度とした。
【0031】図10の(a)、(b)は、開き角度α=
20度で、磁場中心位置(C/D)がそれぞれ0.7
5、1.0の場合であり、図9の開き角度α=0度で、
磁場中心位置(C/D)がそれぞれ(c)0.75、
(d)1.0の場合に比べ、融液に作用する垂直成分の
磁束が小さくなっていることが判る。
【0032】すなわち、図6(黒角プロット)および図
7(黒角プロット)に示されるように、コイル面に開き
角度(α=20度)を付けることにより、融液表面とル
ツボ底面の磁場強度の比率を大幅に変化させることなく
(図6黒角プロット)、磁束ベクトルの傾きを減少させ
ることが出来る(図7黒角プロット)。そして、その結
果、融液に作用する垂直成分の磁束を小さくすることが
できるので、図5(黒角プロット)のように融液の温度
変動が著しく小さくなった。
【0033】そして、この方法により製造された単結晶
は、従来の電磁石コイルを垂直平行に設置して製造した
単結晶と同程度の局所的酸素濃度の均一性を持ち(図4
の黒角プロット)、操業性も安定して良好であった。従
って、磁束ベクトルの傾きを14〜20度の範囲内に制
御すれば、磁場中心位置C/Dは0.67〜1.0とす
ることができ、操業性を悪化させることもなく、目標と
する局所的酸素濃度の均一性を得ることができる。
【0034】以上、説明したように、本発明の横磁場を
印加するCZ法により、単結晶棒を成長させるシリコン
単結晶の製造方法における特徴は、(1)横磁場を印加
するチョクラルスキー法により、単結晶棒を成長させる
シリコン単結晶の製造方法において、ルツボ軸上のルツ
ボ内のシリコン融液表面の磁場強度を、ルツボ軸上のル
ツボ底面の磁場強度の0.8〜0.95倍に制御するこ
とを特徴とするシリコン単結晶の製造方法にある。
【0035】さらに(2)横磁場を印加するチョクラル
スキー法により、単結晶棒を成長させるシリコン単結晶
の製造方法において、ルツボ軸を中心に左右に対向配置
された電磁石のコイル面に開き角度をつけて横磁場を印
加することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法にあ
る。また、(3)横磁場を印加するチョクラルスキー法
により、単結晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造方
法において、ルツボ内のシリコン融液表面のルツボ内壁
における磁束ベクトルの傾きを14〜20度の範囲内に
制御することを特徴とするシリコン単結晶の製造方法に
ある。
【0036】以上三種類の横磁場の印加方法によるシリ
コン単結晶の製造方法によれば、それぞれ単独で行って
も、適宜組合せて行ってもよく、従来のHMCZ法より
も局所的酸素濃度の均一性により優れ、磁場中心位置を
下げた際に発生し易い成長単結晶の直径の変動、結晶成
長速度の変動、あるいは転位が発生して多結晶成長にな
ってしまう等の操業性の悪化を防止できるので、生産性
と歩留りの向上を図ることが出来る。
【0037】次に、本発明で使用する横磁場を印加する
CZ法による単結晶引上げ装置の構成例を図1により説
明する。図1に示すように、この単結晶引上げ装置は、
チャンバー13と、チャンバー13中に設けられたルツ
ボ5と、ルツボ5の周囲に配置された加熱ヒータ7と、
ルツボ5を回転させるルツボ回転軸6及びその回転機構
(図示せず)と、シリコンの種結晶(図3参照)を保持
する種保持具(図3参照)と、種保持具を引上げるワイ
ヤー(図3参照)と、ワイヤーを回転又は巻き取る巻取
機構(図示せず)を備えて構成されている。ルツボ5
は、その内側のシリコン融液(湯)2を収容する側には
石英ルツボが設けられ、その外側には黒鉛ルツボが設け
られている。また、加熱ヒータ7の外側周囲には断熱材
8が配置されている。そして、チャンバー13の水平方
向の外側に、横磁場用電磁石9、10をルツボ回転軸6
に対して左右対称に設置している。本発明ではこの電磁
石9、10を、例えばルツボ5の上側に開いて、開き角
度αを設定可能なあおり機構(図8参照)を装備して横
磁場を印加するCZ法の装置として単結晶の安定成長を
はかっている。
【0038】図8に示したあおり機構の構成例を説明す
る。各電磁石9、10は、引上げ機本体のフレームに設
置されたコイル移動機構30、31(昇降機構付属、図
示せず)にコイル傾斜軸32、33を回転軸として固定
される。そして、傾斜可能なようにコイル移動機構3
0、31に、スクリュージャッキ回転軸36、37を介
して固定されたスクリュージャッキ34、35の送りネ
ジ40、41の軸端38、39で支持される。この状態
でスクリュージャッキ34、35の送りネジ40、41
を回転させることにより、コイル傾斜軸32、33を中
心に回転し、電磁石9、10の傾斜角度が制御可能とな
る。
【0039】ここで使用されるスクリュージャッキ3
4、35には、セルフロック機構を備えることが好まし
く、駆動機構(図示せず)により左右のスクリュージャ
ッキの送りネジ40、41が連動して回転することが好
ましい。また、磁場印加の際には、解体作業時に取り外
しが可能な補強ビーム(図示せず)により左右の電磁石
9、10を連結しておくことが望ましい。
【0040】次に、上記の横磁場を印加するCZ法の単
結晶引上げ装置による単結晶育成方法について説明す
る。まず、所定の開き角度αに電磁石9、10をあおり
機構を使用して設定し、コイル移動機構30、31の昇
降機構(図示せず)により、磁場中心位置を所定の位置
に設定する。次に、ルツボ5内でシリコンの高純度多結
晶原料を融点(約1420°C)以上に加熱して融解す
る。そして、横磁場を印加し、ワイヤー(図3参照)を
巻き出すことにより融液2の表面略中心部に種結晶(図
3参照)の先端を接触又は浸漬させる。その後、ルツボ
回転軸6を適宜の方向に回転させるとともに、ワイヤー
を回転させながら巻き取り種結晶を引上げることによ
り、シリコン単結晶(図3参照)の育成が開始される。
以後、引上げ速度と温度を適切に調節することにより略
円柱形状の単結晶棒を得ることができる。
【0041】以上のように、上記で説明した製造方法と
装置によって製造されたシリコン単結晶において、本発
明の横磁場を印加するCZ法の適切な条件下に成長させ
れば、ルツボ内の融液表面のルツボ内壁における磁束ベ
クトルの傾きが小さくなり、磁束の垂直成分が低くなる
ので、磁場中心位置を下げた際に発生し易い成長単結晶
の直径の変動、結晶成長速度の変動、あるいは転位が発
生して多結晶成長になってしまう等の操業性の悪化を防
止することができるので、生産性と歩留りの向上を図る
ことが出来ると共に、融液に攪拌効果が起こり、単結晶
成長方向の局所的酸素濃度の均一性を向上させることが
できる。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0043】例えば、上記実施形態においては、本発明
の装置につき、半導体シリコンを製造する装置の場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれらに限定されず、
他の半導体材料、例えば、Ge、GaAs、GaP、I
nP等の化合物半導体単結晶や磁性材料、あるいは酸化
物単結晶の製造用としても、本発明の装置は同様に適用
することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の横磁場を
印加するCZ法によってシリコン単結晶棒を引上げれ
ば、ルツボ内の融液表面のルツボ内壁における磁束ベク
トルの傾きが小さくなり、磁束の垂直成分が低くなるの
で、磁場中心位置を下げた際に発生し易い成長単結晶の
直径の変動、結晶成長速度の変動、あるいは転位が発生
して多結晶成長になってしまう等の操業性の悪化を防止
することができると共に、融液に攪拌効果が起こり、単
結晶成長方向の局所的酸素濃度の均一性を向上させるこ
とができ、生産性、歩留りならびに品質を著しく改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単結晶製造装置の要部構造を示す概略
縦断面図である。
【図2】従来の水平磁場印加装置を装備した単結晶製造
装置の要部構造を示す概略縦断面図である。
【図3】従来の水平磁場の等強度線分布図であって、図
2の装置の一部縦断面図で示したものである。
【図4】磁場中心位置を融液深さの中心からルツボの底
まで移動させた時、電磁石コイルの開き角度を付けない
場合と、開き角度を付けた場合について、単結晶成長方
向の局所的酸素濃度の均一性を示した図面である。
【図5】磁場中心位置を融液深さの中心からルツボの底
まで移動させた時、電磁石コイルの開き角度を付けない
場合と、開き角度を付けた場合について、ルツボ中心の
融液表面の温度変化を示した図面である。
【図6】磁場中心位置を融液深さの中心からルツボの底
まで移動させた時の、融液表面とルツボ底面の磁場強度
の比率を示し、電磁石コイルの開き角度を付けない場合
と、開き角度を付けて測定した結果を示した図面であ
る。
【図7】磁場中心位置を融液深さの中心からルツボの底
まで移動させた時の、ルツボ内壁における融液表面と磁
束ベクトルとの角度を示し、電磁石コイルの開き角度を
付けない場合と、開き角度を付けて測定した結果を示し
た図面である。
【図8】本発明における電磁石のあおり機構の一例を示
す説明図である。
【図9】電磁石コイルの開き角度を付けない場合に、磁
場中心位置を融液深さの中心からルツボの底まで移動さ
せた時の、ルツボ内壁における融液表面と磁束ベクトル
との角度を示した説明図である。 (a)磁場中心位置(C/D)が引上げ開始時の融液深
さの中心(C/D=0.5)にある場合、 (b)C/D=0.67、 (c)C/D=0.75、 (d)C/D=1.0;ルツボの底にある場合。
【図10】電磁石コイルの開き角度を付けた場合に、磁
場中心位置を融液深さの中心からルツボの底まで移動さ
せた時の、ルツボ内壁における融液表面と磁束ベクトル
との角度を示した説明図である。 (a)磁場中心位置(C/D)が引上げ開始時の融液深
さの中心(C/D=0.75)にある場合、 (b)C/D=1.0;ルツボの底にある場合。
【符号の説明】
1…シリコン単結晶、2…シリコン融液、3…融液表
面、4…種結晶、5…ルツボ、6…ルツボ回転軸、7…
加熱ヒータ、8…断熱材、9、10…電磁石、11…ワ
イヤー、12…種保持具、13…チャンバー、30、3
1…コイル移動機構、32、33…コイル傾斜軸、3
4、35…スクリュージャッキ、36、37…スクリュ
ージャッキ回転軸、38、39…送りネジの軸端、4
0、41…スクリュージャッキの送りネジ。A…ルツボ
内径、B…コイル間距離、C…横磁場中心位置の融液表
面からの深さ、Cc…コイル中心軸、Cm…融液の深さ
の中心、D…融液の深さ、R…コイル径、α…コイルの
開き角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水石 孝司 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越半 導体株式会社磯部工場内 (72)発明者 石塚 徹 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地 信越半導体株式会社白河工場内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 CF00 EB06 EJ02 PA16 PF42 RA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横磁場を印加するチョクラルスキー法に
    より、単結晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造方法
    において、ルツボ軸上のルツボ内のシリコン融液表面の
    磁場強度を、ルツボ軸上のルツボ底面の磁場強度の0.
    8〜0.95倍に制御することを特徴とするシリコン単
    結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 横磁場を印加するチョクラルスキー法に
    より、単結晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造方法
    において、ルツボ軸を中心に左右に対向配置された電磁
    石のコイル面に開き角度をつけて横磁場を印加すること
    を特徴とするシリコン単結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記電磁石コイル面の開き角度を、0〜
    30度の範囲内に制御することを特徴とする請求項2に
    記載したシリコン単結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】 横磁場を印加するチョクラルスキー法に
    より、単結晶棒を成長させるシリコン単結晶の製造方法
    において、ルツボ内のシリコン融液表面のルツボ内壁に
    おける磁束ベクトルの傾きを14〜20度の範囲内に制
    御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載したシリコン単結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記左右の電磁石コイルの間隔Bとルツ
    ボ内径Aとの比、A/Bを0.3〜0.6の範囲内とす
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    1項に記載したシリコン単結晶の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記電磁石コイルの直径Rと引上げ開始
    時のルツボ内融液深さDとの比、D/Rが0.5以下で
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
    か1項に記載したシリコン単結晶の製造方法。
  7. 【請求項7】 横磁場を印加するチョクラルスキー法に
    より、単結晶棒を成長させる単結晶の製造装置におい
    て、ルツボ軸を中心に左右に対向配置された電磁石のコ
    イル面をそれぞれ垂直方向に傾斜可能としたあおり機構
    を設けたことを特徴とする単結晶の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記傾斜可能とした角度を微調整可能と
    したことを特徴とする請求項7に記載した単結晶の製造
    装置。
  9. 【請求項9】 前記あおり機構が、左右のコイル面がル
    ツボ軸を対称軸としてV字型の開き角度を形成可能とし
    た機構であることを特徴とする請求項7または請求項8
    に記載した単結晶の製造装置。
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