JP6308138B2 - シリコン単結晶の製造方法 - Google Patents
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Description
そこで、この有転位化を防ぐため、熟成工程で所定の方法をとることが特許文献1、特許文献2に記載されている。
特に、石英ルツボにおける原料融液面の高さ位置の変化量よりもヒーターの発熱部が短い場合、石英ルツボの改質が不十分なままシリコン単結晶の製造を行うことになり、有転位化が生じやすくなってしまうという問題があった。
前記ヒーターの発熱部の長さを、前記育成工程開始時の石英ルツボにおける初期原料融液面位置(初期ML)と、前記育成工程終了時の石英ルツボにおける終了原料融液面位置(終了ML)との間の距離より短くし、
前記熟成工程は、前記原料融液に磁場を印加しながら前記原料融液を放置する第一熟成工程と、その後、前記原料融液への磁場の印加を止めて、前記原料融液を放置する第二熟成工程を含み、
前記第一熟成工程及び前記第二熟成工程を、前記ヒーターの発熱部の移動範囲が、少なくとも前記初期MLから前記終了MLまでの領域となるように、前記ヒーターを前記石英ルツボに対して相対的に上下に移動させて行うことを特徴とするシリコン単結晶の製造方法を提供する。
このようにすれば、石英ルツボの内表面における、シリコン単結晶の固液界面に比較的近い部分の領域のみならず、石英ルツボの底部付近をも、より確実に改質することができるので、底部付近からの、溶解前のクリストバライトの剥離を防ぎ、シリコン単結晶の有転位化をより確実に抑制することができる。
前記第一熟成工程及び前記第二熟成工程において、前記ヒーターの発熱部の移動範囲を、前記複数のヒーターの発熱部のそれぞれの移動範囲を合算した範囲とし、
前記第一熟成工程及び前記第二熟成工程を、前記ヒーターの1つまたは複数を前記石英ルツボに対して相対的に上下移動させて行うことができる。
複数のヒーターを用いる場合、各々の発熱部の長さはより短くなり、そのために石英ルツボの上記領域の改質が不十分になりやすい。しかし、本発明では、複数のヒーターを用いる場合でも、石英ルツボの十分な改質を行うことができ、シリコン単結晶の有転位化を抑制できる。
その結果、前述したように、特に石英ルツボにおける原料融液面の高さ位置の変化量に対してヒーターの発熱部が短い場合に有転位化が生じることを見出した。そして、更なる調査研究から、石英ルツボの改質が、ヒーターの発熱部と対峙する石英ルツボの位置で限定的に促進されることを見出した。また、前述したような特許文献1、2における問題点を見出し、その解決方法について研究を進めた。
そして、熟成工程で磁場の印加時および磁場の印加を止めた時に、ヒーターを石英ルツボに対して相対的に上下動させて、少なくとも、石英ルツボにおける、初期MLから終了MLまでの領域を十分に改質することにより、シリコン単結晶の有転位化を回避することができることに想到した。そして、これらを実施するための最良の形態について精査し、本発明を完成させた。
本発明のシリコン単結晶の製造方法で使用することができる単結晶製造装置としては、特に限定されず、例えば図2に示すような単結晶製造装置1を用いることができる。
このような大きさの石英ルツボ7では、石英ルツボ7の改質が遅れることによるシリコン単結晶の有転位化が多いため、本発明の効果がより大きくなる。
磁場印加装置9は、石英ルツボ7内の原料融液6に所望の強さの磁場を印加することができる。
そして、初期ML10と終了ML11との間の距離をLとする。
図3に示すように、ヒーター8には、ヒーター8の上端から下方向へ延びる上部スリット12と、ヒーター8の下端から上方向へ延びる下部スリット13とが交互に設けられている。ここで、本発明で言うヒーター8の発熱部としては、ヒーター8に電流を流した際に発熱する部分であれば特に限定されない。より好ましくは、発熱量が最大となる部分を含むものとすることができる。そのような部分であれば、より効率よく石英ルツボの改質を促進しやすい。ここでは、発熱量の高い、上部スリット12と下部スリット13が重なっている部分、すなわち上部スリット12の下端12aと、下部スリット13の上端13aとの間の領域をヒーター8の発熱部14とする。さらに、発熱部14の上下方向の長さをSとする。
また、ヒーター8は、発熱物質であれば特に限定されないが、例えば、黒鉛から成るものとすることができる。
ヒーター8の発熱部の長さSは、例えば、初期ML10と終了ML11との間の距離Lより10cm短いものを用いることができる。
例えば、図4に示すように、上部ヒーター8a、下部ヒーター8bの二つのヒーターを有する単結晶製造装置1aを用いることができる。
発熱部14a、14bの長さS1、S2は、それぞれ同じ長さにしても良く、または、両方をそれぞれを別々の長さにしても良い。
ここでは、まず、図2に示すような単結晶製造装置1を用いた場合について説明する。
図1に本発明のシリコン単結晶の製造方法の工程図の一例を示す。
まず、結晶原料を石英ルツボ7内に充填し、ヒーター8により加熱溶融して原料融液6を生成する。
次に、原料融液6を放置して(すなわち、すぐにシリコン単結晶を引き上げるのではなく)熟成させる。
この熟成工程は、石英ルツボの内表面をクリストバライト化する第一熟成工程と、それを溶解する第二熟成工程とから成る。まず、この熟成工程の概略およびその意義について説明する。
従って、石英ルツボ7の改質は、まず初めに原料融液6に磁場を印加した状態で、ヒーター8(または石英ルツボ7、あるいは、ヒーター8と石英ルツボ7の両方)を移動させることによって、石英ルツボ7における、少なくとも初期ML10から終了ML11までの領域を重点的に加熱することで、少なくとも上記領域の結晶化を促進する第一熟成工程を行う。このときの移動は初期ML10から終了ML11までの領域を、少なくとも初期ML10はヒーター8の発熱部14の上端部が対峙し、終了ML11はヒーター8の発熱部14の下端部が対峙するようにすればよく、移動方法はどのような動き方でもよい。例えば、一方向にのみゆっくりあるいは断続的に動かしても良く、上下方向に繰り返し動かしても良い。
従って、図2のような短い発熱部14を有するヒーター8を用いる本発明の場合、石英ルツボ7の改質は、原料融液6との反応で起こること、さらには、ヒーター8の発熱部14と対峙する石英ルツボの位置で促進されることを考慮して、少なくとも初期ML10から終了ML11までの領域をヒーター8の発熱部14が通過するようにヒーター8を上下に移動させる必要がある。
まず、原料融液6に磁場を印加しながら原料融液6を放置する。
このとき、原料融液6に磁場を印加しながら原料融液6を放置する際に、ヒーター8で原料融液を加熱しつつ、ヒーター8を石英ルツボ7に対して相対的に上下に移動させて行う。このとき、ヒーター8の発熱部14の移動範囲が、少なくとも初期ML10から終了ML11までの領域となるようする。
3000ガウス以上の磁場強度であれば石英ルツボ7の内表面にクリストバライトを短時間で形成させることができるため、産業的に効率が良い。一方、5000ガウスも印加すれば十分である。
磁場を印加する時間が1時間以上であれば、石英ルツボ7の内表面にクリストバライトを形成させるのに十分な時間となり、また効率の観点からも十分に短い時間となる。
また、磁場を印加する最大時間を10時間とすることが好ましい。磁場を印加する時間が10時間もあれば、石英ルツボ7の内表面のクリストバライト化を十分に終えることができる。
次に、原料融液6への磁場の印加を止めて、原料融液6を放置する。
このとき、原料融液6への磁場の印加を止めて、原料融液6を放置する際に、第一熟成工程と同様に、ヒーター8で原料融液6を加熱しつつ、ヒーター8を石英ルツボ7に対して相対的に上下に移動させて行う。このときも、ヒーター8の発熱部14の移動範囲が、少なくとも初期ML10から終了ML11までの領域となるようする。
このようにすれば、石英ルツボ7の内表面に形成されたクリストバライトを十分に溶解させることができ、石英ルツボ7が十分に改質される。よって、シリコン単結晶の有転位化を招かず、シリコン単結晶の生産性が向上する。また、石英ルツボを改質するために要する時間を十分に短くすることができ、シリコン単結晶の高効率な生産を保つことが出来る。
また、熟成工程終了時におけるヒーターパワーは、溶融工程のヒーターパワーより小さく、後述する育成工程の開始時のヒーターパワー以上とすることが好ましい。
このようなヒーターパワーとすることで、石英ルツボ7の改質を効率良く進めることができ、かつ十分なヒーターパワーとなる。
更に、ヒーターパワーを過剰に大きくすることなく熟成中に原料融液が固化することを効率的に防止することができる。そして、ヒーターパワーを上記範囲にすることで、ヒーター8の石英ルツボ7に対する相対的な上下動をより安全に実施できる。
このような速さであれば、ヒーター8による加熱中に、ヒーター8を石英ルツボ7に対してより安全に相対的に上下動させることができるとともに、ヒーター8を石英ルツボ7に対して低速で相対的に移動させることにより、より確実に石英ルツボ7を改質することができる。
このようにすれば、原料融液6やヒーター8の状態を熟成工程から育成工程にスムーズに移行することができるため、生産性がより向上する。
さらに、このヒーター8の移動や、ヒーターパワーの調整を自動で行うことで、確実に石英ルツボ7を改質することができる。また、熟成工程が終了し、育成工程に移行する際には、実際のルツボの位置や温度等の製造条件とのズレがほとんど生じないため、品質のバラツキが無く、高品質のシリコン単結晶をより確実に製造することができる。
すなわち、複数のヒーターを用いた場合にも、石英ルツボの上記領域内で、ヒーターの発熱部の不通過部が生じないようにする。
このようにすることで、ヒーターが複数のヒーターで構成された単結晶製造装置を用いた場合においても、本発明を好適に実施することができる。複数のヒーターを用いる場合、各々の発熱部は1つのヒーターの場合よりも短くなりやすい。このため、従来法では上記領域において、発熱部の不通過部が生じやすかった。しかしながら、本発明ではそのような不通過部は生じないので、確実に上記領域を改質して、シリコン単結晶が有転位化するのを防ぐことができる。
熟成工程後の原料融液6に種結晶を浸漬して、該種結晶を上方に引き上げることにより、シリコン単結晶3を育成する。育成方法自体は例えば従来と同様の手順で行うことができる。
例えば、磁場印加装置を備えた単結晶製造装置で、原料融液6に磁場を印加しながらシリコン単結晶3を引き上げる育成方法に本発明を適応する場合、新たな設備投資をする必要なく本発明を実施することができるので効果的である。
従来の磁場を印加しない育成方法の場合には、石英ルツボの改質が遅いため、有転位化が生じやすかった。一方、本発明であれば、上述したように、石英ルツボの改質を十分に行うことができる。このため、引き上げるシリコン単結晶の有転位化を抑制することができるので、特に効果的である。
図2に示すような単結晶製造装置1を用いてシリコン単結晶3の製造を行った。
石英ルツボ7は、直径が32インチ(81cm)のものを用いた。
ヒーター8は、発熱部14の長さSが、初期ML10から終了ML11の距離Lより10cm短いものを用いた。
このとき、原料融液に4000ガウスの磁場を印加しながら、溶融工程のヒーターパワーより低く、後の育成工程におけるシリコン単結晶の引き上げ開始時のヒーターパワーよりも10kW高いヒーターパワーで6時間加熱を行いながら、原料融液6を放置した。
その結果、製造したシリコン単結晶の10本全てにおいて、有転位化は一度も発生しなかった。
熟成工程において、ヒーターの発熱部の移動範囲を石英ルツボの初期MLの5cm上方から、終了MLまでの領域とした以外は、実施例1と同様にして、シリコン単結晶の製造を行った。
なお、熟成工程終了後に石英ルツボ上端は内側へ倒れ始めていたが、安全に操業することができた。
その結果、製造したシリコン単結晶の10本全てにおいて、有転位化は一度も発生しなかった。
図4に示すような上部ヒーター8a、下部ヒーター8bの2つのヒーターを備えた単結晶製造装置1aを用いて、後述するような2つのヒーターの発熱部の移動範囲・方法以外は、実施例1と同様にしてシリコン単結晶の製造を行った。
そして、熟成工程において、石英ルツボ7の初期ML10から終了ML11までの領域に、ヒーター8a、8bの発熱部14a、14bの両方が通過しない不通過部が生じないよう、上部ヒーター8aと下部ヒーター8bのそれぞれの移動範囲の一部がオーバーラップするようにして、移動させて行った。
その結果、製造したシリコン単結晶の10本全てにおいて、有転位化は一度も発生しなかった。
熟成工程において、2つのヒーターの発熱部の合算の移動範囲を初期MLから石英ルツボ底部までの領域としたこと以外は、実施例3と同様の単結晶製造装置を用いて、実施例3と同様にしてシリコン単結晶の製造を行った。
その結果、製造したシリコン単結晶の10本全てにおいて、有転位化は一度も発生しなかった。
熟成工程において、ヒーターの発熱部の移動範囲を、初期MLの10cm下側から、終了MLまでの範囲としたこと以外は、実施例1と同様の単結晶製造装置を用いて、実施例1と同様にして、シリコン単結晶の製造を行った。
その結果、有転位化が7回発生した。これは、初期MLから、初期MLの10cm下側までの領域の間の石英ルツボの改質が不十分なためである。これにより、石英ルツボから剥離したクリストバライトが溶解前にシリコン単結晶の固液界面に到達して有転位化が生じた。
上部ヒーター、下部ヒーターの2つのヒーターを備えた、単結晶製造装置を用いてシリコン単結晶の製造を行った。
なお、上部ヒーターは、発熱部の長さが初期MLから終了MLまで間の距離より20cm短いものを用いた。下部ヒーターは、発熱部の長さが初期MLから終了MLまでの間の距離より10cm短いものを用いた。
そして、熟成工程において、石英ルツボの初期MLから終了MLまでの領域の中央部に、ヒーターの発熱部の両方が通過しない不通過部を10cm設けるようにして、2つのヒーターを上下移動した。
上記以外は、実施例3と同様にして、シリコン単結晶の製造を行った。
その結果、有転位化が7回発生した。これは、ヒーターの発熱部の両方が通過しない不通過部での石英ルツボの改質が不十分であったためである。
4…ワイヤー、 5…引き上げチャンバー、 6…原料融液、 7…石英ルツボ、
7a…黒鉛ルツボ、 8…ヒーター、 8a…上部ヒーター、 8b…下部ヒーター、
9…磁場印加装置、 10…初期ML、 11…終了ML、 12…上部スリット、
12a…上部スリット下端、 13…下部スリット、 13a…下部スリット上端、
14、14a、14b…発熱部、 15…石英ルツボの底部、
L…初期MLと終了MLとの間の距離、 S、S1、S2…発熱部の上下方向の長さ。
Claims (3)
- 結晶原料を石英ルツボ内でヒーターにより加熱溶融して原料融液を生成する溶融工程と、該原料融液を放置して熟成させる熟成工程と、該熟成後の前記原料融液に種結晶を浸漬して、該種結晶を上方に引き上げることにより、シリコン単結晶を育成する育成工程とを含む、チョクラルスキー法によるシリコン単結晶の製造方法であって、
前記ヒーターの発熱部の長さを、前記育成工程開始時の石英ルツボにおける初期原料融液面位置(初期ML)と、前記育成工程終了時の石英ルツボにおける終了原料融液面位置(終了ML)との間の距離より短くし、
前記熟成工程は、前記原料融液に磁場を印加しながら前記原料融液を放置する第一熟成工程と、その後、前記原料融液への磁場の印加を止めて、前記原料融液を放置する第二熟成工程を含み、
前記第一熟成工程及び前記第二熟成工程を、前記ヒーターの発熱部の移動範囲が、少なくとも前記初期MLから前記終了MLまでの領域となるように、前記ヒーターを前記石英ルツボに対して相対的に上下に移動させて行うことを特徴とするシリコン単結晶の製造方法。 - 前記第一熟成工程及び/又は前記第二熟成工程を、前記ヒーターの発熱部の移動範囲が、少なくとも前記初期MLから前記石英ルツボの底部までの領域となるように、前記ヒーターを前記石英ルツボに対して相対的に上下に移動させて行うことを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶の製造方法。
- 前記ヒーターを複数のヒーターで構成し、該ヒーターのいずれの発熱部の長さも前記初期MLから前記終了MLとの間の距離よりも短くし、
前記第一熟成工程及び前記第二熟成工程において、前記ヒーターの発熱部の移動範囲を、前記複数のヒーターの発熱部のそれぞれの移動範囲を合算した範囲とし、
前記第一熟成工程及び前記第二熟成工程を、前記ヒーターの1つまたは複数を前記石英ルツボに対して相対的に上下移動させて行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリコン単結晶の製造方法。
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