JP6929468B2 - 車車間通信用アンテナ装置及びリーン車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車車間通信用アンテナ装置及びリーン車両に関する。
リーン車両は、リーン車両の周囲に存在する車両との間で通信を行う車車間通信装置を備えている。
例えば、特許文献1には、車車間通信を行うリーン車両が示されている。リーン車両の例として自動二輪車が示されている。特許文献1のリーン車両は、リーン車両のシートよりも後方に配置された後方アンテナを備えている。
後方アンテナは、リーン車両よりも後方にある他の車両との通信性能を保持している。
国際公開2014/136658号公報
特許文献1の後方アンテナ(以降、アンテナと称する)は、リヤフェンダに設けられた固定具、又はリヤフェンダに設けられた特殊な形状を有する取付部に取付けられている。
リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつリーン車両のリヤフェンダの設計自由度を高めることが求められている。
本発明の目的は、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつリヤフェンダの設計自由度を高めることができる車車間通信用アンテナを提供することである。
本願発明者らは、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつリヤフェンダの設計自由度を高めるため、車車間通信用アンテナとリヤフェンダを詳細に検討した。
例えば、特許文献1のアンテナは、他の部品による電波の干渉を避けるように、これら他の部品からできるだけ離れるように配置されている。例えば、特許文献1のアンテナは、リヤフェンダに固定具を介して取り付けられている。これによって、アンテナは、他の部品から離れるように配置されている。また、例えば、特許文献1のアンテナは、リヤフェンダに設けられた取付部を介して取付けられている。これによって、アンテナは、他の部品から離れるように配置されている。
このように、特許文献1では、アンテナを周囲の他の部品からできるだけ離して配置することによって、他の部品による電波の干渉を避けることができる。これにより、リーン車両よりも後方の車両との通信性能の保持が図られている。
つまり、特許文献1に示された技術思想は、アンテナを周囲の他の部品からできるだけ離して配置することによって、車両よりも後方の車両との通信性能の保持を図ることである。
しかし、特許文献1の思想によれば、アンテナを他の部品からできるだけ離れるように配置するため、ヤフェンダに固定具やアンテナの取付部を設けることが求められる。このため、リヤフェンダの設計自由度が低下する。
そこで、本願発明者らは、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持するにあたり、従来の技術思想とは異なる技術思想で設計を試みた。
設計にあたり、本願発明者らは、車車間通信用アンテナが取付けられるリヤフェンダに注目し、多くの車種を調査した。その調査の結果、次のことが分った。
車種は違っていても、リーン車両には、後ろの車両からの認識性を高めるための機能であるリフレクタ及びライセンスプレートライトの少なくともいずれかが設けられている。しかも、それらには光を出力するという共通の特徴がある。
即ち、リフレクタは、後ろの車両のライトの光を反射することによって光を出力し、リーン車両の認識性を高める機能を有する。また、ライセンスプレートライトは、リヤフェンダに取付けられたライセンスプレートに向けて光を出力することによってリーン車両のライセンスプレートの認識性を高める機能を有する。この機能を最大限に発揮するため、リフレクタ及びライセンスプレートライトは、リーン車両よりも後ろの車両に対し見通しのよい位置に配置される。しかも、リフレクタ及びライセンスプレートライトは、アンテナから出力される電波に干渉しないように、アンテナを収容することができる。
本願発明者は、リーン車両に設けられる部品のうち、リヤフェンダに直接に取り付けられるリフレクタユニット、又はライセンスプレートライトユニットを選択し、これらにアンテナを収容することを考えた。この場合、リヤフェンダが、新たな部品を取付けることから開放される。つまり、リーン車両のリヤフェンダを、アンテナのための特別な固定具を設けたり、特殊な形状にしたりする制約から開放することができる。
上述したように本願発明者は、アンテナを他の部品からできるだけ離れるように配置するという技術思想を転換し、選択された特定の部品であるリフレクタユニット、又はライセンスプレートライトユニットにアンテナを収容することで、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつ、リヤフェンダの設計自由度を高めることができることを見出した。
発明の教示は、上記の知見に基づいてなされており、以下の構成を採用する。
(1) 左旋回中に車両左方向に傾斜し右旋回中に車両右方向に傾斜するリーン車両に設けられ、前記リーン車両の周辺に存在する周辺車両との通信を行うための車車間通信用アンテナ装置であって、
前記車車間通信用アンテナ装置は、
前記リーン車両のリヤフェンダに直接に取り付けられるリフレクタユニット、又は前記リーン車両のリヤフェンダに直接に取り付けられるライセンスプレートライトユニットと、
前記リヤフェンダに直接に取り付けられる前記リフレクタユニットに収容されるか、又は前記リヤフェンダに直接に取り付けられる前記ライセンスプレートライトユニットに収容された、少なくとも電波を送信するアンテナと、
を備える。
上記構成によれば、車車間通信用アンテナ装置は、前記リーン車両の周辺に存在する周辺車両との通信を行うための装置である。車車間通信用アンテナ装置は、リフレクタユニット、又はライセンスプレートライトユニットを備える。また、車車間通信用アンテナ装置は、リフレクタユニットに収容されるか、又はライセンスプレートライトユニットに収容されたアンテナを備える。アンテナは、少なくとも電波を送信する。これによって、当該リーン車両の情報を周辺車両に送信することができる。従って、車車間通信が可能になる。リフレクタユニット、及びライセンスプレートライトユニットのいずれもリーン車両のリヤフェンダに直接に取り付けられる。
リーン車両には、後ろの車両からの認識性を高めるための機能であるリフレクタ及びライセンスプレートライトの少なくともいずれかが設けられている。しかも、それらには光を出力するという共通の特徴がある。
例えば、リフレクタは、後ろの車両のライトの光を反射することによって光を出力し、リーン車両の認識性を高める機能を有する。また、ライセンスプレートライトは、リヤフェンダに取付けられたライセンスプレートに向けて光を出力することによってリーン車両のライセンスプレートの認識性を高める機能を有する。例えばリフレクタ及びライセンスプレートライトは、リーン車両の前後方向でリーン車両よりも後方の車両に対し見通しのよい位置に配置される。
リフレクタ及びライセンスプレートライトは、アンテナから出力される電波に干渉しないように、アンテナを収容することができる。このため、リーン車両のリヤフェンダを、アンテナのための特別な固定具を設けたり、特殊な形状にしたりする制約から開放することができる。
上記車車間通信用アンテナ装置によれば、選択された特定の部品であるリフレクタユニット、又はライセンスプレートライトユニットにアンテナを収容することで、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつ、リヤフェンダの設計自由度を高めることができる。
(2) (1)の車車間通信用アンテナ装置であって、
前記リフレクタユニット、又は前記ライセンスプレートライトユニットは、前記アンテナを収容する筐体と、
前記筐体の内部から前記筐体の外部へ光を出力する機能部とを備え、
前記アンテナは、前記機能部から出力される光の進路を避けた位置に配置される。
車車間通信用アンテナ装置がこのように構成されることによって、リフレクタユニット、又はライセンスプレートライトユニットが有する外部へ光を出力する機能を損なうことなくアンテナを収容することができる。従って、リフレクタユニット、又はライセンスプレートライトユニットの機能を損なうことなく、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつ、リヤフェンダの設計自由度を高めることができる。
(3) (2)の車車間通信用アンテナ装置であって、
前記車車間通信用アンテナ装置が直立状態の前記リーン車両に取付けられた状態における前記リーン車両の前後方向で前記アンテナよりも後方に配置される金属材料を有しない。
(3)の車車間通信用アンテナ装置によれば、アンテナが、リヤフェンダに直接に取り付けられるリフレクタユニットに収容されるか、又はリヤフェンダに直接に取り付けられるライセンスプレートライトユニットに収容されている。リーン車両の車車間通信用アンテナ装置は、リーン車両が車両左方向に傾斜した場合又は車両右方向に傾斜した場合でも、リーン車両の右後方又は左後方の車両に電波を送信できるように、水平面よりも下方及び上方を含む、アンテナよりも後方に電波を送信する。(3)の車車間通信用アンテナ装置によれば、アンテナよりも後方に配置される金属材料を有しない。これによって、アンテナから後方に向けて放射される電波の金属材料による干渉が低減する。従って、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を高めつつリヤフェンダの設計自由度を高めることができる。
(4) (2)又は(3)の車車間通信用アンテナ装置であって、
前記アンテナと電気的に接続された同軸ケーブルをさらに備え、
前記筐体は、前記車車間通信用アンテナ装置が直立状態の前記リーン車両に取付けられた場合に、前記リーン車両の前後方向において前記アンテナよりも前方に配置され、前記リーン車両における前方向に向かう法線を有する面を含み、前記同軸ケーブルが通る貫通穴が設けられた前壁を有する。
車車間通信用アンテナ装置がこのように構成されることによって、車車間通信用アンテナ装置がリヤフェンダに取り付けられる場合に、アンテナと電気的に接続された同軸ケーブルが、前壁を通って配置される。このため、同軸ケーブルが、出力された光及び出力された電波に干渉する事態が抑制される。従って、リフレクタ機能及びライセンスプレートライト機能の低下を抑制しつつ、車車間通信用アンテナの機能を発揮するようなリヤフェンダの設計の自由度を高めることができる。
(5) 左旋回中に車両左方向に傾斜し右旋回中に車両右方向に傾斜するリーン車両であって、
前記リーン車両は、
リヤフェンダと、
前記リーン車両の周辺に存在する周辺車両との通信を行う車車間通信装置と、
前記リヤフェンダに取り付けられ、前記車車間通信装置と電気的に接続された(1)から(4)いずれか1の車車間通信用アンテナ装置とを備える。
リーン車両がこのように構成されることによって、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつ、リーン車両のリヤフェンダが高い設計自由度で設計される。
本明細書にて使用される専門用語は特定の実施例のみを定義する目的であって発明を制限する意図を有しない。本明細書にて使用される用語「および/または」はひとつの、または複数の関連した列挙された構成物のあらゆるまたはすべての組み合わせを含む。本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」およびその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分および/またはそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。本明細書中で使用される場合、用語「取り付けられた」、「接続された」、「結合された」および/またはそれらの等価物は広く使用され、直接的および間接的な取り付け、接続および結合の両方を包含する。さらに、「接続された」および「結合された」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的または間接的な電気的接続または結合を含むことができる。他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術および本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されることはない。本発明の説明においては、技術および工程の数が開示されていると理解される。これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、または、場合によっては全てと共に使用することもできる。したがって、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせをすべて繰り返すことを控える。それにもかかわらず、明細書および特許請求の範囲は、そのような組み合わせがすべて本発明および請求項の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
本明細書では、新しい車車間通信用アンテナ装置及びリーン車両について説明する。以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
リーン車両は、左旋回中に車両左方向に傾斜し右旋回中に車両右方向に傾斜する車両である。リーン車両は、例えば駆動輪を有する車両である。リーン車両は、例えば鞍乗型車両である。鞍乗型車両とは、運転者がサドルに跨って着座する形式の車両をいう。リーン車両は、例えば自動二輪車及び自動三輪車である。自動二輪車としては、特に限定されず、例えば、スクータ型、モペット型、オフロード型、オンロード型の自動二輪車が挙げられる。
リフレクタユニットは、リーン車両よりも後方の車両からの認識性を高める機能を有する。リフレクタユニットは、光を出力する。リフレクタユニットは、可視光を出力する。詳細には、リフレクタユニットは、例えば、リーン車両よりも後方にある光源から入射した光を光源に向かって反射する。リフレクタユニットの機能は、例えば反射材を備えることによって実現できる。反射材は、入射した光を入射の逆向きに反射するよう形成された部材である。
ライセンスプレートライトユニットは、ライセンスプレートに光を照射する。ライセンスプレートライトユニットは、光を出力する。ライセンスプレートライトユニットは、可視光を出力する。ライセンスプレートライトから出力された光は、ライセンスプレートに照射され、ライセンスプレートで反射されリーン車両よりも後方の車両から認識される。ライセンスプレートライトユニットは、リーン車両よりも後方の車両からの認識性を高める機能を有する。ライセンスプレートライトユニットの機能は、光源を内蔵することによって実現できる。光源は、例えば電球又は発光ダイオード(LED)である。
アンテナは、例えば、板状アンテナである。アンテナは、例えば、板及び前記板の上に形成されたアンテナ素子を有する。板は、例えば誘電体材料で形成されている。より詳細には、板は、例えば樹脂材料又はガラスを含む樹脂材料で形成されている。板は、例えばガラスで形成されてもよい。アンテナ素子は、導電性材料で形成されている。より詳細には、アンテナ素子は、例えば金属材料で形成されている。アンテナ素子は、例えば導電性を有する樹脂材料で形成されてもよい。
アンテナは、板状に形成された板状アンテナに限られない。アンテナは、例えば棒状又は球状に形成されたものでもよい。例えば、板状アンテナは、配置に必要な空間が、例えば棒状又は球状と比べて小さい。板状アンテナは、面を有するリフレクタ又はライセンスプレートライトに、リフレクタ又はライセンスプレートライトの機能を損なったり大型化することなく容易に収容しやすい。
アンテナは、筐体の上壁及び後壁の少なくとも一つに沿って筐体内に配置されている。アンテナは、例えば、筐体の上壁及び後壁の少なくとも一つに沿って筐体内に配置された板状アンテナである。上壁及び後壁の少なくとも一つに沿った配置は、上壁及び後壁の少なくとも一つと平行(0°)な配置に限られない。上壁及び後壁の少なくとも一つに沿った配置は、面を有する上壁及び後壁の少なくとも一つを臨む空間を利用できるような配置である。より詳細には、上壁及び後壁の少なくとも一つに沿った配置は、上壁及び後壁の少なくとも一つに対し、45°より小さい範囲内の角度を有する配置を含む。
板は平板に限られず、例えば、設置場所に合わせ湾曲していてもよい。即ち板状アンテナは、設置場所に合わせて湾曲していてもよい。板が湾曲している場合、「板の面が有する法線」は、板の中心における面の法線とすることができる。
板状アンテナは、例えばプリント基板で形成された基板状アンテナである。ただし、板状アンテナは、基板状アンテナに限られず、パッチアンテナでもよい。パッチアンテナは、プリント基板よりも大きな厚みを有する樹脂製の板に金属板が取り付けられた構成を有する。パッチアンテナは、例えば、アンテナ素子として機能する2つの金属板の間に樹脂製の板が配置されたサンドイッチ構造を有する。
また、板状アンテナを構成する板は1枚に限られない。板状アンテナの構成として、アンテナ素子が形成された複数枚の板が実質的に互いに平行に配置されてもよい。また、この場合、板状アンテナは、アンテナ素子が形成された板と、実質的に平行に延びる別の導体が組み合わされた構成でもよい。
アンテナは、筐体内で複数のアンテナセットを構成してもよい。例えば、アンテナは、別のアンテナと隣り合わせに配置されてもよい。この場合、アンテナセットは、各アンテナとは異なる指向性及び出力特性を発揮する。
アンテナは、指向性を有するアンテナでもよく、また、無指向性アンテナでもよい。無指向性のアンテナとは、指向性を有さないアンテナであって、アンテナを通る特定の平面でアンテナを中心とした全方向にほぼ均一の放射強度を有するアンテナである。また、指向性のアンテナとは、指向性を有するアンテナであって、アンテナを通る平面においてアンテナを中心とした全方向に均一でなく、アンテナを中心としたある特定の方向に強い放射強度を有するアンテナである。
リーン車両の車車間通信用アンテナ装置は、リーン車両が車両左方向に傾斜した場合又は車両右方向に傾斜した場合でも、リーン車両の右後方又は左後方の車両に電波を送信できるように、少なくともリーン車両における後方に広がる水平面よりも下方に向けて電波を送信する。ただし、車車間通信用アンテナ装置は、水平面よりも上方に向けて送信してもよい。例えば、車車間通信用アンテナ装置が、リーン車両における後方に広がる水平面よりも下方及び上方の双方に向けて電波を送信する場合、リーン車両が車両左方向に傾斜した場合又は車両右方向に傾斜した場合に、リーン車両を含みリーン車両よりも後方に広がる水平面に向かって送信される電波の強度の低下を抑制できる。
本明細書において「リーン車両における上方向に向かう」とは、リーン車両の鉛直方向と平行な向きに限られない。「リーン車両における上方向に向かう」とは、リーン車両の鉛直方向に対し45°未満の範囲の角度を成すような向きも含まれる。また、本明細書において「リーン車両における後ろ方向に向かう」とは、リーン車両の前後方向と平行な向きに限られない。「リーン車両における後ろ方向に向かう」とは、リーン車両の前後方向に対し45°未満の範囲の角度を成すような向きも含まれる。
取付部は、例えば、筐体に埋設されたボルトである。但し、取付部はボルトに限られず、例えば、筐体がリヤフェンダに直接貼り付けられる場合には、筐体自体が取付部となる。
本発明によれば、リーン車両よりも後方の車両との通信性能を保持しつつリヤフェンダの設計自由度を高めることができる、後ろの車両からの認識性を高める機能であるリフレクタ機能及びライセンスプレートライト機能のいずれか一つと車車間通信用アンテナの機能とを備えた車車間通信用アンテナを提供できる。
本発明の第一実施形態に係る車車間通信用アンテナ装置及び車車間通信用アンテナ装置が取り付けられたリーン車両を示す図である。 図1に示す車車間通信用アンテナ装置に備えられるアンテナを示す図である。 図1に示すリヤフェンダの一部を示す断面図である。 第二実施形態の車車間通信用アンテナ装置が取り付けられたリヤフェンダの一部を示す断面図である。 第三実施形態の車車間通信用アンテナ装置が取り付けられたリヤフェンダの一部を示す断面図である。 図5に示すアンテナの斜視図である。 第四実施形態に係る車車間通信用アンテナ装置が取り付けられたリーン車両を示す図である。 (A)は、アンテナの変形例である無指向性の基板状アンテナを示す図である。(B)は、アンテナの変形例としてアンテナセットを構成する2枚の基板状アンテナを示す図である。
図1のパート(a)は、本発明の第一実施形態に係る車車間通信用アンテナ装置が取り付けられたリーン車両を示す側面図であり、パート(b)は、車車間通信用アンテナ装置の側面図であり、パート(c)は、車車間通信用アンテナ装置の背面図である。
図1のパート(a)に示すリーン車両1Aは、スクータタイプの自動二輪車である。
リーン車両1Aは、左旋回中に車両左方向に傾斜し右旋回中に車両右方向に傾斜する。
図1における矢印Fは、リーン車両1Aにおける前方向を示している。前方向は、リーン車両1Aが走行する方向である。矢印Bは、後ろ方向を示している。矢印F及び矢印Bは、リーン車両1Aにおける前後方向FBを表している。前方向F、後ろ方向B、及び前後方向FBは、リーン車両1Aの直立状態における水平面と平行である。矢印Uは上方向を示している。矢印Dは下方向を示している。矢印U及び矢印Dは、リーン車両1Aにおける上下方向UDを表している。上方向U、下方向D及び上下方向UDは、リーン車両1Aの直立状態における鉛直方向と平行である。リーン車両に乗車したライダーの右方向と左方向を図1のパート(c)に表す矢印L及び矢印Rで示す。矢印L及び矢印Rは、リーン車両1Aにおける左右方向LRを表している。
本明細書において、車車間通信用アンテナ装置100を含む全ての部品についての方向は、リーン車両1Aに取り付けられた状態での上述した方向で説明される。
リーン車両1Aは、フレーム3と、シート7と、ライセンスプレートライト20と、テールランプユニット13と、駆動系17と、後輪19と、フロントフォーク21と、前輪23と、前カバー25と、ヘッドライト27と、ステアリングハンドル29とを備えている。また、リーン車両1Aは、リヤフェンダ15と、車車間通信装置9と、車車間通信用アンテナ装置100とを備えている。
フレーム3は、リーン車両1Aの骨格を構成している。フレーム3は、ヘッドパイプ2を有する。フレーム3は、ライダーが座るためのシート7を支持する。テールランプユニット13は、フレーム3の後部に取り付けられている。テールランプユニット13は、ブレーキの作動状況を示すテールランプと方向指示器とを一体的に備えている。
車車間通信装置9は、フレーム3に取り付けられている。車車間通信装置9は、リーン車両1Aの周辺に存在する周辺車両との通信を行う。
ヘッドパイプ2の上方には、ステアリングハンドル29が回動自在に取り付けられている。ヘッドパイプ2の下方には、ステアリングハンドル29の回動に連動するフロントフォーク21が取り付けられている。フロントフォーク21の下部には、前輪23が回転自在に取り付けられている。ヘッドパイプ2の前部には、前カバー25が取り付けられている。前カバー25には、ヘッドライト27が設けられている。
フレーム3には、駆動系17が取り付けられている。駆動系17は、エンジン及びサスペンション等を含む。駆動系17の後部には、後輪19が取り付けられている。
リヤフェンダ15は、後輪19の覆いである。リヤフェンダ15は、後輪19についての泥よけとして機能する。リヤフェンダ15は、フレーム3に取り付けられている。従って、リヤフェンダ15は、フレーム3に固定されている。
リヤフェンダ15は、後輪19の上部及び後部の一部を覆うように設けられている。リヤフェンダ15は、後輪19から離れて設けられている。リヤフェンダ15と後輪19との間には、空間のみが介在している。リヤフェンダ15は、樹脂材料で構成されている。なお、リヤフェンダ15は、例えば1つの樹脂成形品で構成されてもよく、また、複数の樹脂成形品の組合せで構成されてもよい。
リヤフェンダ15の後部には、ライセンスプレート30が傾斜姿勢で取り付けられている。ライセンスプレート30は、上下方向UDでテールランプユニット13より下に取り付けられている。
リヤフェンダ15には、ライセンスプレートライト20が直接に取り付けられている。
ライセンスプレートライト20は、上下方向UDでライセンスプレート30より上に設けられている。
リヤフェンダ15には、車車間通信用アンテナ装置100が直接に取り付けられている。
車車間通信用アンテナ装置100は、上下方向UDでライセンスプレート30とテールランプユニット13との間に配置されている。
車車間通信用アンテナ装置100は、上下方向UDでライセンスプレート30とライセンスプレートライト20の間に配置されている。
車車間通信用アンテナ装置100は、リーン車両1Aの周辺に存在する図示しない周辺車両との通信を行うための装置である。車車間通信用アンテナ装置100は、車車間通信装置9と電気的に接続されている。車車間通信用アンテナ装置100は、車車間通信装置9と同軸ケーブルで接続されている。車車間通信装置9は、車車間通信用アンテナ装置100を介して、周辺車両と無線通信を行う。
図1のパート(b)に示すように、車車間通信用アンテナ装置100は、リフレクタユニットRUと、アンテナ160とを備えている。リフレクタユニットRUは、リーン車両1Aのリヤフェンダ15に直接に取り付けられる。アンテナ160は、リフレクタユニットRUに収容される。リフレクタユニットRUは、筐体110と、機能部140と、取付部150と、同軸ケーブル170とを備えている。
筐体110は、機能部140及びアンテナ160を保護するアウターシェルとして機能する。筐体110は、樹脂材料で形成されている。筐体110は、本体部材120とカバー部材130とを備えている。
本体部材120は、アンテナ160を支持している。カバー部材130は、アンテナ160の後ろを覆っている。
筐体110は、後壁111を含んでいる。後壁111は、カバー部材130に形成されている。後壁111は、車車間通信用アンテナ装置100が直立状態のリーン車両1Aのリヤフェンダ15に取り付けられた状態で、リーン車両1Aの後ろ方向Bに向かう法線110Bを有する面を含む。カバー部材130は、光透過性の樹脂材料で形成されている。即ち、後壁111は、光透過性を有する。
機能部140は、リーン車両1Aよりも後方の車両からの認識性を高めるリフレクタ機能を有する。本実施形態における機能部140は、筐体110に形成されている。本実施形態における機能部140は、後壁111の前面に形成された反射材である。本実施形態における機能部140は、例えば、再帰性反射器である。機能部140は、光源から入射した光をその光源に向かって反射するよう形成された、微少なプリズムの配列である。本実施形態における機能部140は、後壁111と一体成形されている。
取付部150は、筐体110に設けられている。取付部150は、筐体110と一体に設けられている。取付部150は、リーン車両1Aのリヤフェンダ15に直接に取り付けられる。
筐体110は、リーン車両1Aにおける前方向Fに向かう法線110Fを有する面を含む前壁113を有する。取付部150は、前壁113に一体に設けられている。取付部150は、前壁113に埋設されたボルトである。つまり、取付部150は、筐体110に埋設されたボルトである。取付部150は、筐体110の前壁113から前方向Fに突出している。
また、前壁113には、同軸ケーブル170が通る貫通穴113hが設けられている。
図2は、図1に示す車車間通信用アンテナ装置100に備えられるアンテナ160を示す図である。
図2には、アンテナ160として板状アンテナが示されている。より詳細には、アンテナ160は、樹脂材料で形成された板161及びアンテナ素子162を有する。アンテナ160は、マイクロストリップアンテナである。
板161は、基板である。以降、アンテナを構成する、樹脂材料で形成された板を、基板とも称する。また、アンテナを基板状アンテナとも称する。基板161は、平板である。但し、基板161は、湾曲した形状でもよい。基板161は、可撓性を有するフィルム状の薄板であってもよい。
アンテナ素子162は、基板161の上に形成された導体である。アンテナ素子162は、基板161の後面に形成されている。図2は、基板161の後面を示している。なお、基板161の前面には、図示しないグラウンド層が全面に亘って形成されている。
アンテナ素子162は、基板161の上に形成された導体層である。アンテナ160は、例えば、プリント基板である。アンテナ素子162は、導体材料の印刷、又はエッチングによって形成することができる。但し、アンテナ素子162は、例えば、成形した導体板を基板161に貼り付けることによっても形成される。同軸ケーブル170は、アンテナ160と電気的に接続されている。詳細には、同軸ケーブル170は、アンテナ素子162及び図示しないグラウンド層と電気的に接続されている。
アンテナ160は、筐体110の後壁111に沿って配置されている。アンテナ160は、後壁111から離れた位置に配置される。アンテナ160は、図2に示す基板161の後面が後壁111に対向するように車車間通信用アンテナ装置100に配置される。アンテナ160は、後ろ方向Bの電界強度が他の方向よりも大きい指向性を有する。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置100の機能部140は、リフレクタ機能を有する。即ち、機能部140は、後ろの車両のライトの光を反射する機能を有する。そのため、本実施形態の車車間通信用アンテナ装置100は、法線が後ろ方向Bに向かう、面積の広い後壁111を有する。
リフレクタ機能に用いられる樹脂製の後壁111を利用することで、広い面を有するアンテナ160が採用できる。アンテナ160は、例えばロッドアンテナ又はコイルアンテナと比べて軽量であり、小型である。従って、車車間通信用アンテナ装置100の大型化を抑制することができる。
本実施形態における後壁111の法線110B(図1のパート(b))は、アンテナ160の基板161の面が有する法線も示している。
図1のパート(c)は、アンテナ160の基板161の面が有する法線110Bの方向に見た車車間通信用アンテナ装置100を示している。図1のパート(c)に示すように、アンテナ160は、基板161の面が有する法線110Bの方向に見て、機能部140と重なる位置に配置されている。これによって、アンテナ160及び機能部140を有する車車間通信用アンテナ装置100がより小型化できる。
図3は、図1に示すリヤフェンダ15の一部を示す断面図である。図3には、車車間通信用アンテナ装置100、ライセンスプレートライト20、及びライセンスプレート30が取り付けられたリヤフェンダ15が示されている。
前壁113に一体に設けられた取付部150は、リヤフェンダ15に直接固定される。即ち、車車間通信用アンテナ装置100のリフレクタユニットRUは、リヤフェンダ15に直接固定される。取付部150は、リヤフェンダ15にナット16Bで固定されている。
アンテナ160の電気的特性は、アンテナ160が直接接触する部材に応じて異なる。しかし、アンテナ160は、車車間通信用アンテナ装置100の筐体110内に支持されているため、車車間通信用アンテナ装置100がリヤフェンダ15に直接取付けられても、アンテナ160は、リヤフェンダ15に直接接触しない。従って、例えば取り付けられるリヤフェンダ15の形状や材料が変更される場合に、アンテナ160の電気的特性の変動が抑制される。
同軸ケーブル170は、貫通穴113h(図1のパート(b参照))を通って配置される。
車車間通信用アンテナ装置100の機能部140は、リフレクタ機能を有する。機能部140は、前後方向FBで車車間通信用アンテナ装置100よりも後方の光源から入射する光をその後ろの光源へ向けて反射する。即ち、機能部140は、車車間通信用アンテナ装置100よりも後方へ光を照射する。これによって、リフレクタ機能は、リーン車両1Aよりも後方の車両からの認識性を高める。認識性を高めるため、車車間通信用アンテナ装置100は、車車間通信用アンテナ装置100の後ろに部品が配置されないように、リヤフェンダ15に取り付けられる。このため、車車間通信用アンテナ装置100のアンテナ160から放射される電波の減衰が抑制される。
機能部140は、リーン車両1Aよりも後方の車両からの認識性を高める機能を有する。ただし、機能部140は、光を後ろ方向Bに照射するための金属材料を含む反射板なしに、車車間通信用アンテナ装置100に設けられている。
本実施形態における機能部140は、反射光を後ろ方向Bに放射するリフレクタ機能を有する。機能部140は、光が入射した向きと逆向きに光を出力する。図1のパート(a)には、機能部140から出力される光の進路P1として、光が出力され得る範囲が示されている。本実施形態における機能部140は、後壁111と一体成形されたプリズムによって入射した光を反射する。このため、金属材料を含む反射板なしに、反射光を後ろ方向Bに放射する。ここで、金属材料を含む反射板とは、例えば、金属材料で形成された板や、金属材料の層を有する樹脂材料の板である。
本実施形態における機能部140は、上述したように、光を後ろ方向Bに放射するための金属材料を含む反射板なしに、車車間通信用アンテナ装置100に設けられている。
このため、リーン車両の前後方向FBでアンテナ160よりも後方Bに配置される金属材料を有しない。従って、アンテナ160から放射される電波の、機能部140による干渉が抑制される。このため、リフレクタユニットRUにアンテナ160が収容されても、機能部140がアンテナ160から放射される電波を妨げない。従って、リフレクタユニットRUにアンテナ160が収容されても、リーン車両1Aよりも後方の車両との通信性能を保持することができる。
また、アンテナ160は、機能部140から出力される光の進路P1を避けた位置に配置される。リフレクタユニットRUにアンテナ160が収容されても、機能部140のリフレクタ機能は妨げられない。
アンテナ160は、後ろから見て、機能部140と重なるように配置することができる。アンテナ160の全体が機能部140と重なるように配置することもできる。従って、筐体110が有する後壁111を利用して広い面を有するアンテナ160が配置できる。このため、アンテナ160の追加による、リフレクタとしての機能部品の大型化が抑制できる。
また、本実施形態の車車間通信用アンテナ装置100の筐体110内には、アンテナ160及びこのアンテナ160に接続する同軸ケーブル以外の金属部品が配置されない。ここで、金属部品は、金属材料からなる層を有する部品も含む。従って、アンテナ160の電波の特性が、機能部140による影響を受けにくい。
このようにして、後ろの車両との通信性能を保持しつつ、車車間通信用アンテナ装置100の大型化を抑制することができる。
また、車車間通信用アンテナ装置100は、特別な取付具を設けること無しにリヤフェンダ15に取付けられるため、軽量化している。
一般に、リフレクタ機能を有する装置は、図1に示す車両に限られず、様々な種類の車両のリヤフェンダに配置されている。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置100が取り付けられることによって、例えばリフレクタ機能を有する機能部品とは別のアンテナを他の部品と干渉しないように配置するためのスペースがリヤフェンダ15から削減できる。従って、リヤフェンダ15の設計の自由度が高い。本実施形態の車車間通信用アンテナ装置100は、リフレクタ機能の搭載が要求される様々な種類の車両に取り付けることができる。従って、様々な種類の車両におけるリヤフェンダ15の設計の自由度が高い。
[第二実施形態]
続いて、本発明の第二実施形態について説明する。
図4は、第二実施形態の車車間通信用アンテナ装置200が取り付けられたリヤフェンダ15の一部を示す断面図である。図4には、車車間通信用アンテナ装置100、リフレクタ10、及びライセンスプレート30が取り付けられたリヤフェンダ15が示されている。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置200は、機能部240として、リフレクタ機能の代わりにライセンスプレートライト機能を有する。リヤフェンダ15に取り付けられたリフレクタ10は、リフレクタ機能専用の部品であり、アンテナを備えていない。
リーン車両1A(図1参照)において、車車間通信用アンテナ装置200とリフレクタ10を除く部分は、第一実施形態と同じである。また、車車間通信用アンテナ装置200に備えられるアンテナの構成は、第一実施形態の車車間通信用アンテナ装置200に備えられるアンテナ160と同じ構成である。従って、車車間通信用アンテナ装置200とリフレクタ10を除く部分について第一実施形態の符号と同じ符号を参照して、本実施形態を説明する。
車車間通信用アンテナ装置200は、上下方向UDでライセンスプレート30より上に配置されている。車車間通信用アンテナ装置200は、上下方向UDで車車間通信用アンテナ装置200より下に配置されたライセンスプレート30を照明する。つまり、車車間通信用アンテナ装置100は、下方向Dに向けて光を照射する。
車車間通信用アンテナ装置200は、リーン車両1Aの周辺に存在する図示しない周辺車両との通信を行うための装置である。車車間通信用アンテナ装置200は、車車間通信装置9(図1参照)と電気的に接続されている。車車間通信装置9は車車間通信用アンテナ装置200を介して、周辺車両と無線通信を行う。
車車間通信用アンテナ装置200は、ライセンスプレートライトユニットLUと、アンテナ160とを備えている。ライセンスプレートライトユニットLUは、筐体210と、機能部240と、取付部250と、同軸ケーブル270とを備えている。
筐体210は、機能部240及びアンテナ160を保護するアウターシェルとして機能する。筐体210は、樹脂材料で形成されている。筐体210は、本体部材220と窓部材230とを備えている。
本体部材220は、機能部240及びアンテナ160を覆っている。窓部材230は、本体部材220に設けられた穴を塞ぐように設けられている。窓部材230は、光透過性の樹脂材料で形成されている。
筐体210は、後壁211及び上壁212を含んでいる。
後壁211は、車車間通信用アンテナ装置200が直立状態のリーン車両1Aのリヤフェンダ15に取り付けられた状態で、リーン車両1Aの後ろ方向Bに向かう法線210Bを有する面を含む。
上壁212は、車車間通信用アンテナ装置200が直立状態のリーン車両1Aのリヤフェンダ15に取り付けられた状態で、リーン車両1Aの上方向Uに向かう法線210Uを有する面を含む。
機能部240は、ライセンスプレート30を照明する機能を有する。機能部240は、ライセンスプレート30を照明することによって、リーン車両1Aよりも後方の車両からの認識性を高める機能も有する。本実施形態における機能部240は、筐体210内に配置される。本実施形態における機能部240は、光を放射する光源である。機能部240は、より詳細には、発光ダイオード241及び回路基板242を備える。窓部材230は、機能部240から放射されてライセンスプレート30を照明する光が通過する位置に設けられている。窓部材230は、機能部240の下方向Dに配置されている。
取付部250は、筐体210に設けられている。取付部250は、筐体210と一体に設けられている。取付部250は、リーン車両1Aのリヤフェンダ15に直接に取り付けられる。
筐体210は、リーン車両1Aにおける前方向Fに向かう法線210Fを有する面を含む前壁213を有する。取付部250は、前壁213に一体に設けられている。取付部250は、筐体210の前壁213から前方向Fに突出している。取付部250は、前壁213に埋設されたボルトである。つまり、取付部250は、筐体210に埋設されたボルトである。取付部250は、筐体210内に延長し、アンテナ160及び機能部240を支持している。但し、アンテナ160及び機能部240は、取付部250でなく筐体210に直接支持されてもよく、また筐体210に取り付けられた取付部250とは別の支持部材に支持されてもよい。
取付部250は、リヤフェンダ15にナット16Cで固定されている。車車間通信用アンテナ装置200は、リヤフェンダ15に直接固定される。
前壁213には、同軸ケーブル270が通る貫通穴213hが設けられている。
アンテナ160は、図2に示すように、基板161及びアンテナ素子162を有する。アンテナ160は、図4に示すように、筐体210の後壁211に沿って配置されている。アンテナ160は、後壁211から離れて配置されている。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置200は、照射光によってライセンスプレート30が認識されやすいように、リヤフェンダ15から後ろ方向Dに突出するように設けられる。車車間通信用アンテナ装置200の筐体210は、機能部240を収容するとともに、機能部240から下方向Dに照射する光を通す窓部材230を有する。
このため、本実施形態の車車間通信用アンテナ装置200は、法線が後ろ方向Bに向かう面積の広い後壁211を有する。樹脂材料で形成された後壁211を利用することで、広い面を有するアンテナ160が採用できる。アンテナ160は、例えばロッドアンテナ又はコイルアンテナと比べて軽量であり、小型である。従って、車車間通信用アンテナ装置200の大型化を抑制することができる。
図4に示す後壁211の法線210Bは、アンテナ160の基板161(図2参照)の面が有する法線も示している。アンテナ160は、基板161の面が有する法線110Bの方向に見て、機能部240と重なる位置に配置されている。これによって、アンテナ160及び機能部240を有する車車間通信用アンテナ装置200が小型化できる。
アンテナ160の電気的特性は、アンテナ160が直接接触する部材に応じて異なる。しかし、アンテナ160は、車車間通信用アンテナ装置200の筐体210内に支持されているため、車車間通信用アンテナ装置200がリヤフェンダ15に直接取付けられても、アンテナ160は、リヤフェンダ15に直接接触しない。従って、例えば取り付けられるリヤフェンダ15の形状や材料が変更される場合でも、アンテナ160の電気的特性の変動が抑制される。
車車間通信用アンテナ装置200は、照射光によってライセンスプレート30が認識されやすいように、リヤフェンダ15から後ろに突出するように設けられる。車車間通信用アンテナ装置200は、車車間通信用アンテナ装置200の後ろ方向Bに部品が配置されないように、リヤフェンダ15に取り付けられる。このため、車車間通信用アンテナ装置200のアンテナ160から放射される電波の減衰が抑制される。
このように、樹脂製の後壁211を利用することで、広い面を有するアンテナ160が配置できる。
本実施形態に係る機能部240は、リーン車両1Aよりも後方の車両からの認識性を高める機能を有する。但し、機能部240は、光を後ろ方向Bに照射するための金属材料を含む反射板なしに、車車間通信用アンテナ装置200に設けられている。このため、車車間通信用アンテナ装置200は、リーン車両の前後方向FBでアンテナ160よりも後方Bに配置される金属材料を有しない。従って、アンテナ160から放射される電波の、機能部240による干渉が抑制される。このため、ライセンスプレートライトユニットLUにアンテナ160が収容されても、機能部240がアンテナ160から放射される電波を妨げない。従って、ライセンスプレートライトユニットLUにアンテナ160が収容されても、リーン車両1Aよりも後方の車両との通信性能を保持することができる。
ただし、本実施形態における機能部240は、例えば光源の光を反射して下方向Dに向ける反射板を有してもよい。このような反射板は、例えば、金属材料で形成された板や、金属材料の層を有する樹脂材料の板である。しかし、この場合でも、車車間通信用アンテナ装置200は、リーン車両の前後方向FBでアンテナ160よりも後方Bに配置される金属材料を有しない。また、このような反射板は、光を後ろ方向Bに向けず、下方向Dに向ける。従って、機能部240は、光を後ろ方向Bに照射するための金属材料を含む反射板なしに、車車間通信用アンテナ装置200に設けられる。
本実施形態に係る機能部240は、上述したように、光を後ろ方向Bに放射するための金属材料を含む反射板なしに、車車間通信用アンテナ装置200に設けられている。このため、ライセンスプレートライトユニットLUにアンテナ160が収容されても、機能部240がアンテナ160から放射される電波を妨げない。従って、ライセンスプレートライトユニットLUにアンテナ160が収容されても、リーン車両1Aよりも後方の車両との通信性能を保持することができる。
また、アンテナ160は、機能部140から出力される光の進路P2を避けた位置に配置される。ライセンスプレートライトユニットLUにアンテナ160が収容されても、機能部240のライセンスプレート30への照射機能は妨げられない。
アンテナ160は、後から見て、機能部240と重なるように配置することができる。従って、筐体210が有する後壁211を利用して広い面を有するアンテナ160が配置できる。このため、アンテナ160の追加による、ライセンスプレートライトとしての機能部品の大型化が抑制できる。従って、後ろの車両との通信性能を保持しつつ、車車間通信用アンテナ装置200の大型化を抑制することができる。
一般に、ライセンスプレートライト機能を有する装置は、図1に示す車両に限られず、様々な種類の車両のリヤフェンダに配置されている。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置200が取り付けられることによって、例えばライセンスプレートライト機能を有する機能部品とは別のアンテナを他の部品と干渉しないように配置するためのスペースが削減できる。従って、リヤフェンダ15の設計の自由度が高い。本実施形態の車車間通信用アンテナ装置200は、ライセンスプレートライト機能の搭載が要求される様々な種類の車両に取り付けられる。従って、様々な種類の車両におけるリヤフェンダ15の設計の自由度が高い。
[第三実施形態]
続いて、本発明の第三実施形態について説明する。
図5は、第三実施形態の車車間通信用アンテナ装置300が取り付けられたリヤフェンダ15の一部を示す断面図である。図5には、車車間通信用アンテナ装置300、リフレクタ10、及びライセンスプレート30が取り付けられたリヤフェンダ15が示されている。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置300は、アンテナ360の構造と、その配置位置において、図4に示す第二実施形態の車車間通信用アンテナ装置200と異なる。残りの構成は、第二実施形態と同じである。従って、アンテナ360を除く部分について第二実施形態の符号と同じ符号を参照し、第二実施形態と異なる部分について説明する。
取付部250は、筐体210内に延長し、アンテナ360及び機能部240を支持している。但し、アンテナ360及び機能部240は、取付部250でなく、筐体210に直接支持されてもよく、また筐体210に取り付けられた、取付部250とは別の支持部材に支持されてもよい。
図6は、図5に示すアンテナ360の斜視図である。
アンテナ360は、円盤アンテナである。アンテナ360は、実質的に平行に配置された2枚の基板361,363及びアンテナ素子362,364を有する。アンテナ素子362は基板361の上に形成されている。別のアンテナ素子364は基板363の上に形成されている。アンテナ素子362は、グラウンド素子として機能する。アンテナ素子362,364は円状に広がっている。アンテナ素子364には金属製の柱365が電気的に接続されている。つまり、金属製の柱365の一端にアンテナ素子364が電気的に接続されている。金属製の柱365の他端は、アンテナ素子362とは接続されておらず、給電点として機能する。基板363は、樹脂366に埋設されている。
図5に示すように、アンテナ360は、筐体210の上壁212に沿って配置されている。アンテナ360は、上壁212から離れて沿って配置されている。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置300の機能部240は、車車間通信用アンテナ装置300よりも下方向Dに配置されたライセンスプレート30を照明する機能を有する。車車間通信用アンテナ装置300は、照射光によってライセンスプレート30が認識されやすいように、リヤフェンダ15から後ろに突出するように設けられる。車車間通信用アンテナ装置300の筐体210は、機能部240を収容するとともに、機能部240から下方向Dに照射する光を通す窓部材230を有する。
このため、本実施形態の車車間通信用アンテナ装置300は、法線210Uが上方向Uに向かう面積の広い上壁212を有する。樹脂材料で形成された上壁212を利用することで、広い面を有するアンテナ360が採用できる。アンテナ360は、例えばロッドアンテナ又はコイルアンテナと比べて軽量であり、小型である。従って、車車間通信用アンテナ装置300の大型化を抑制することができる。
アンテナ360の電気的特性は、アンテナ360が直接接触する部材に応じて異なる。しかし、アンテナ360は、車車間通信用アンテナ装置300の筐体210内に支持されているため、車車間通信用アンテナ装置300がリヤフェンダ15に直接取付けられても、アンテナ360は、リヤフェンダ15に直接接触しない。従って、例えば取り付けられるリヤフェンダ15の形状や材料が変更される場合でも、アンテナ360の電気的特性の変動が抑制される。
また、車車間通信用アンテナ装置300は、リーン車両の前後方向FBでアンテナ360(ここではアンテナ360の後端)よりも後方Bに配置される金属材料を有しない。従って、アンテナ160から放射される電波の、機能部140による干渉が抑制される。
車車間通信用アンテナ装置300は、リヤフェンダ15から後ろ方向Bに突出するように設けられる。車車間通信用アンテナ装置300は、車車間通信用アンテナ装置300の後ろに部品が配置されないように、リヤフェンダ15に取り付けられる。このため、車車間通信用アンテナ装置300のアンテナ360から放射される電波の減衰が抑制される。
このように、後ろの車両との通信性能を保持しつつ、車車間通信用アンテナ装置300の大型化を抑制することができる。
図4に示す上壁212の法線210Uは、アンテナ360の基板361(図6参照)の面が有する法線も示している。アンテナ360は、基板361の面が有する法線210Uの方向に見て、機能部240の一部と重なる位置に配置されている。これによって、アンテナ360及び機能部240を有する車車間通信用アンテナ装置200がより小型化できる。
なお、本実施形態では、図6に示す、間をあけた2層の導電層を有するアンテナを備える構成を説明したが、本実施形態では、例えば第一実施形態のように1枚の基板で構成されたアンテナを備えてもよい。この逆に、本実施形態以外の実施形態は、図6に示すアンテナを備えてもよい。
[第四実施形態]
第一実施形態から第三実施形態までの車車間通信用アンテナ装置300は、リーン車両1A(図1参照)のフレーム3に固定されたリヤフェンダ15に取り付けられている。
続いて、車車間通信用アンテナ装置が、フレームに対し移動可能なリヤフェンダに取り付けられた第四実施形態を説明する。
図7は、第四実施形態に係る車車間通信用アンテナ装置が取り付けられたリーン車両1Bを示す図である。
リーン車両1Bは、スポーツタイプの自動二輪車である。リーン車両1Bは、図1を参照して説明したスクータタイプのリーン車両1Aと同じ基本的構造を有している。リーン車両1Bは、フレーム3Bと、リヤフェンダ15Bと、車車間通信装置9Bと、ライセンスプレートライト20Bと、車車間通信用アンテナ装置200とを有している。
本実施形態に係るリーン車両1Bは、リアアーム4Bを備えている。リアアーム4Bは、フレーム3Bに揺動可能に支持されている。後輪19は、リアアーム4Bに支持されている。
本実施形態に係るリヤフェンダ15は、可動リヤフェンダである。リヤフェンダ15Bは、リアアーム4Bに固定されている。つまり、リヤフェンダ15Bは、フレーム3Bに対するリアアーム4Bの移動に伴いフレーム3に対して移動する。従って、後輪19が上下方向UDに移動する場合でも、リヤフェンダ15と後輪19との間隔は保持される。
リヤフェンダ15Bには、ライセンスプレート30Bが取り付けられている。リヤフェンダ15Bには、ライセンスプレートライト20Bが直接に取り付けられている。ライセンスプレートライト20Bは、上下方向UDでライセンスプレート30Bより上に設けられている。
リヤフェンダ15Bには、車車間通信用アンテナ装置400が直接に取り付けられている。
リヤフェンダ15B、車車間通信用アンテナ装置400、ライセンスプレートライト20、及びライセンスプレート30Bの相対的な位置関係は、図1及び図2のパート(a)に示す第一実施形態の場合と同じである。
また、車車間通信用アンテナ装置400の構造及び機能は、図2のパート(b)、パート(c)及び図3を参照して説明した第一実施形態の車車間通信用アンテナ装置100と同じである。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置400が取り付けられることによって、例えばリフレクタ機能を有する機能部品とは別のアンテナを他の部品と干渉しないように配置するためのスペースがリヤフェンダ15Bから削減できる。従って、リヤフェンダ15Bの設計の自由度が高い。本実施形態の車車間通信用アンテナ装置400は、リフレクタ機能の搭載が要求される様々な種類の車両に取り付けられる。従って、様々な種類の車両におけるリヤフェンダ15Bの設計の自由度が高い。
[第五実施形態]
続いて、ライセンスプレートライト機能を有する車車間通信用アンテナ装置が、フレームに対し移動可能なリヤフェンダに取り付けられた第五実施形態を、図7を参照して説明する。
図7に示すリヤフェンダ15Bには、車車間通信用アンテナ装置400の代わりに、アンテナを備えていないリフレクタ10Bが取り付けられる。また、リヤフェンダ15Bには、ライセンスプレートライト20Bの代わりに、ライセンスプレートライト機能を有する車車間通信用アンテナ装置500が取り付けられる。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置500の構造及び機能は、図4を参照して説明した第二実施形態の車車間通信用アンテナ装置200と同じである。
本実施形態の車車間通信用アンテナ装置500が取り付けられることによって、例えばリフレクタ機能を有する機能部品とは別のアンテナを他の部品と干渉しないように配置するためのスペースがリヤフェンダ15Bから削減できる。従って、リヤフェンダ15Bの設計の自由度が高い。
なお、上述した実施形態の車車間通信用アンテナ装置500は、例えば図4に示す、後壁(図4の211)に沿ったアンテナ(図4の160)の代わりに、図5に示す上壁(図5の212)に沿ったアンテナ(図5の360)を採用することもできる。
また、上述した実施形態では、図2に示す指向性を有するアンテナ160を備えた車車間通信用アンテナ装置(100〜500)について説明した。但し、アンテナとして、例えば無指向性のアンテナ660を備えることもできる。
図8(A)は、アンテナの変形例である無指向性のアンテナ660を示す図である。図8(A)に示すアンテナ660は、逆F型アンテナである。
また、上述した車車間通信用アンテナ装置(100〜500)には、1枚に限られず、2枚以上のアンテナが備えられてもよい。
図8(B)は、アンテナの変形例としてアンテナセットを構成する2枚のアンテナ760A,760Bを示す図である。
例えば、図8(B)に示すように、2枚のアンテナ760A,760Bが互いに異なる方向を向けて上述した車車間通信用アンテナ装置(100〜500)に配置されてもよい。2枚のアンテナ760A,760Bは、アンテナセットを構成する。この場合、アンテナ760A,760Bの少なくとも1つが、後壁(図3の111,図4の211)又は上壁(図5の212)に沿って配置される。
アンテナ760A,760Bの双方が、後壁(図3の111,図4の211)又は上壁(図5の212)に沿って配置されることも可能である。即ち、アンテナ760A,760Bの双方が、後壁(図3の111,図4の211)又は上壁(図5の212)と45°未満の角度を有して配置される。
1A,1B リーン車両
9,9B 車車間通信装置
15,15B リヤフェンダ
100,200,300,400,500 車車間通信用アンテナ装置
RU リフレクタユニット
LU ライセンスプレートライトユニット
110,210 筐体
111,211 後壁
113,313 前壁
113h 貫通穴
140,240 機能部
150,250 取付部
160,360,660,760A,760B アンテナ(板状アンテナ、基板状アンテナ)
161,361,363 基板(板)
162,362,364 アンテナ素子
170 同軸ケーブル
212 上壁
270 同軸ケーブル

Claims (5)

  1. 左旋回中に車両左方向に傾斜し右旋回中に車両右方向に傾斜するリーン車両に設けられ、前記リーン車両の周辺に存在する周辺車両との通信を行うための車車間通信用アンテナ装置であって、
    前記車車間通信用アンテナ装置は、
    前記リーン車両のリヤフェンダに直接に取り付けられると共に光を出力するリフレクタユニット又はライセンスプレートライトユニットと、
    前記リヤフェンダに直接に取り付けられると共に光を出力する前記リフレクタユニット又は前記ライセンスプレートライトユニットに収容され、少なくとも電波を送信するアンテナと、
    を備える
    ことを特徴とする車車間通信用アンテナ装置
  2. 請求項1に記載の車車間通信用アンテナ装置であって、
    前記リフレクタユニット、又は前記ライセンスプレートライトユニットは、前記アンテナを収容する筐体と、
    前記筐体の内部から前記筐体の外部へ光を出力する機能部とを備え、
    前記アンテナは、前記機能部から出力される光の進路を避けた位置に配置される
    ことを特徴とする車車間通信用アンテナ装置
  3. 請求項2に記載の車車間通信用アンテナ装置であって、
    前記車車間通信用アンテナ装置は、前記車車間通信用アンテナ装置が直立状態の前記リーン車両に取付けられた状態における前記リーン車両の前後方向で前記アンテナよりも後方に配置される金属材料を有しない
    ことを特徴とする車車間通信用アンテナ装置
  4. 請求項2又は3に記載の車車間通信用アンテナ装置であって、
    前記車車間通信用アンテナ装置は、前記アンテナと電気的に接続された同軸ケーブルをさらに備え、
    前記筐体は、前記車車間通信用アンテナ装置が直立状態の前記リーン車両に取付けられた場合に、前記リーン車両の前後方向において前記アンテナよりも前方に配置され、前記リーン車両における前方に向かう法線を有する面を含み、前記同軸ケーブルが通る貫通穴が設けられた前壁を有する
    ことを特徴とする車車間通信用アンテナ装置
  5. 左旋回中に車両左方向に傾斜し右旋回中に車両右方向に傾斜するリーン車両であって、
    前記リーン車両は、
    リヤフェンダと、
    前記リーン車両の周辺に存在する周辺車両との通信を行う車車間通信装置と、
    前記リヤフェンダに取り付けられ、前記車車間通信装置と電気的に接続された請求項1から4いずれか1項に記載の車車間通信用アンテナ装置とを備える
    ことを特徴とするリーン車両
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