JP2020032737A - 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両 - Google Patents

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Yasushi Hashimoto
康史 橋本
賢治 瀬戸
Kenji Seto
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Abstract

【課題】構造が簡潔であり、走行時の風圧及び高圧洗浄に対応でき、且つ車車間通信に求められる性能を満たす車車間通信用アンテナを備えるネイキッドタイプのリーン車両を提供する。【解決手段】リーン車両は、ヘッドライトによる光の照射方向と同じ方向又は実質的に同じ方向に通信し、リーン車体を側面視した場合に、以下(A)〜(C)の3つの要件を全て満たす領域に、少なくとも一部分が配置される車車間通信用アンテナをそなえる。(A)リーン車体を側面視した場合に、ヘッドライトの前記発光部の上端と、メータの表示面の上端とを通る線分からリーン車体中心方向の領域、(B)リーン車体を側面視した場合に、ヘッドライトの発光部の上端と、メータの表示面の上端とを通る線分を3等分する2点をそれぞれ通る2つの水平線の間の領域、(C)リーン車体を側面視した場合に、メータの表示面の上端を通る鉛直線からリーン車体の前方向の領域。【選択図】図1

Description

本発明は、車車間通信用アンテナ搭載リーン車両に関する。
自動二輪車等のリーン車両に取り付けられる車車間通信装置がある。車車間通信装置は、電気的に接続されるアンテナを備えている。車車間通信用アンテナは、リーン車両に取り付ける場合、周囲を走行する車両に対してアンテナを介して電波を送受信できるように、例えばリーン車両の車体のフロント部分に取り付けられる。
ここで、スクーター等のリーン車両であれば、車体を覆うカウル等に車車間通信用のアンテナを取り付ける。一方で、ネイキッドタイプのリーン車両は、車体を覆うカウル等がない。従って、ネイキッドタイプのリーン車両のアンテナは、例えばヘッドライトの下で、ヘッドライトよりも前に突出した位置に、固定具により取り付けられる(例えば特許文献1)。
国際公開第2014−136658号明細書
例えば、ネイキッドタイプのリーン車両は、フロント部分がメータ及びヘッドライト等の必要最小限の機能部品のみで構成されており、車体を覆うカバーおよびカウル等が設けられていない。そのため、例えば、ネイキッドタイプのリーン車両のフロント部分に搭載されるアンテナを、特許文献1に記載の通りヘッドライトの下で、ヘッドライトよりも前に突出した位置に取り付けた場合、走行中に風圧の影響を受けてしまう。したがって、ネイキッドタイプのリーン車両のフロント部分に取り付けられる車車間通信用のアンテナは、風圧を受けても、位置及び向きがずれないように、固定具により強力に支持することが求められる。車車間通信用のアンテナを強力に支持するためには、必要以上に支持構造を頑丈にしなければならない。
また、リーン車両は、泥汚れ等に対する洗車を行う場合、高圧洗浄機を利用する場合がある。リーン車両に高圧洗浄機により高圧水をかけると、リーン車両のヘッドライトの下でヘッドライトよりも前に突出した位置に配置した車車間通信用のアンテナは、広い方向及び範囲からコネクタに水が当たる。したがって、リーン車両は、車車間通信用のアンテナのコネクタ内に浸水しないように、車車間通信用のアンテナの周囲に水除部品等を追加することも考えられる。
本発明の目的は、構造が簡潔であり、走行時の風圧及び高圧洗浄機による高圧水に対応でき、且つ車車間通信に求められる性能を満たす車車間通信用アンテナ搭載リーン車両を提供する。
本発明の発明者は、リーン車両のフロント部分における、車車間通信用のアンテナの配置について検討した。この検討の中で、発明者は、リーン車両のフロント部分に搭載する車車間通信用アンテナを、メータとヘッドライトの間に配置することを考えた。例えば、ネイキッドタイプのリーン車両において、メータとヘッドライトとの間の部分は、風圧の影響を受けにくく、車両を洗浄する際に高圧洗車を受けることも少ない。したがって、車車間通信用アンテナをメータとヘッドライトとの間に配置することにより、必要以上にアンテナの支持構造を頑丈にする必要もない。
ここで、リーン車両に搭載された車車間通信用のアンテナは、地面に対して水平方向の指向性を保持することが望まれる。しかし、リーン車両は、車車間通信用アンテナを搭載すると、直進状態と旋回状態とで、車車間通信の送受信性能が変化する。特に、リーン車両においては、旋回状態で車車間通信の送受信性能が変化する。
車車間通信用アンテナがリーン車両のフロント部分に搭載されている場合、車車間通信用アンテナの取付位置によっては、リーン車両が左旋回状態においてリーン車両の車両前方向かつ車両左方向の車両前左領域に存在する車両との車車間通信の送受信性能が直進状態と比較して低下することが分かった。また、車体フレームの車両左方向への傾斜角度が大きいほど、車車間通信の送受信性能が低下する傾向があることが分かった。さらに、車体フレームの直立状態における車車間通信用アンテナを通り車両前後方向に平行な垂直面から車両左方向に離れるほど低下する傾向があることが分かった。
車車間通信用アンテナがリーン車両のフロント部分に搭載されている場合、車車間通信用アンテナの取付位置によっては、リーン車両が右旋回状態においてリーン車両の車両前方向かつ車両右方向の車両前右領域に存在する車両との車車間通信の送受信性能が直進状態と比較して低下することが分かった。また、車体フレームの車両右方向への傾斜角度が大きいほど、低下する傾向があることが分かった。さらに、車体フレームの直立状態における車車間通信用アンテナを通り車両前後方向に平行な垂直面から車両右方向に離れるほど低下する傾向があることが分かった。従って、リーン車両に搭載された車車間通信用のアンテナは、リーン車両が直立状態の時に、地面と水平な方向に対し斜めの放射領域を有することができるような位置に配置すると、旋回状態において、送受信性能の低下が抑制されることが分かった。
本発明の発明者らが車車間通信用のアンテナの配置をさらに検討した。この検討において、発明者は、ヘッドライト発光部上端とメータ表示面上端とを3等分した中間部に車車間通信用のアンテナを配置することを検討した。その結果、車車間通信用のアンテナは、リーン車両が直立状態の時に、地面と水平な方向に対し斜めの放射領域を有することが分かった。これにより、リーン車両がリーンした場合においても、車車間通信用のアンテナは、水平面の指向性を保持できることが判った。
以上の知見に基づいて完成した本発明の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両は、次の構成を備える。
(1) 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
前記車車間通信用アンテナ搭載リーン車両は、
左旋回中に左方向に傾斜し、右旋回中に右方向に傾斜するリーン車体と、
略円弧状の横断面輪郭形状を有する接地部を有し、前記リーン車体に設けられ、左旋回中に左方向に傾斜し、右旋回中に右方向に傾斜するリーン車輪と、
前記リーン車体の進行方向に向けて光を照射する発光部を備え、前記リーン車体に取り付けられたヘッドライトと、
前記車車間通信用アンテナ搭載リーン車両の搭乗者が視認可能な表示面を備え、上下方向で少なくとも一部が前記ヘッドライト上端よりも上に配置されるように前記リーン車体に取り付けられたメータと、
前記リーン車体に取り付けられ、前記リーン車体の周囲に存在する車両と、前記リーン車体が左方向に傾斜している左旋回中および右方向に傾斜している右旋回中に車車間通信を行う車車間通信装置と、
前記車車間通信装置に電気的に接続され、前記ヘッドライトによる光の照射方向と同じ方向又は実質的に同じ方向に通信し、以下の(A)〜(C)の3つの要件を全て満たす領域に、少なくとも一部分が配置される車車間通信用アンテナであって、(A)〜(C)の3つの要件は、
(A)前記リーン車体を側面視した場合に、前記ヘッドライトの前記発光部の上端と、前記メータの前記表示面の上端とを通る線分から前記リーン車体中心方向の領域、
(B)前記リーン車体を側面視した場合に、前記ヘッドライトの前記発光部の上端と、前記メータの前記表示面の上端とを通る線分を3等分する2点をそれぞれ通る2つの水平線の間の領域、
(C)前記リーン車体を側面視した場合に、前記メータの前記表示面の上端を通る鉛直線から前記リーン車体の前方向の領域、
である、車車間通信用アンテナと
を備える。
(1)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両は、リーン車体と、リーン車輪と、ヘッドライトと、メータと、車車間通信装置と、車車間通信用アンテナとを備える。リーン車体は、左旋回中に左方向に傾斜し、右旋回中に右方向に傾斜する。リーン車輪は、略円弧状の横断面輪郭形状を有する接地部を有し、リーン車体に設けられ、左旋回中に左方向に傾斜し、右旋回中に右方向に傾斜する。ヘッドライトは、リーン車体の進行方向に向けて光を照射する発光部を備え、リーン車体に取り付けられる。メータは、車車間通信用アンテナ搭載リーン車両の搭乗者が視認可能な表示面を備え、少なくとも一部がヘッドライト上端よりも上部に配置されるようにリーン車体に取り付けられる。車車間通信装置は、リーン車体に取り付けられ、リーン車体の周囲に存在する車両と、リーン車体が左方向に傾斜している左旋回中および右方向に傾斜している右旋回中に車車間通信を行う。車車間通信用アンテナは、車車間通信装置に電気的に接続され、ヘッドライトによる光の照射方向と同じ方向又は実質的に同じ方向に通信し、リーン車体を側面視した場合に、以下の(A)〜(C)の3つの要件を全て満たす領域に、少なくとも一部分が配置される。(A)〜(C)の3つの要件は、
(A)リーン車体を側面視した場合に、ヘッドライトの発光部の上端と、メータの表示面の上端とを通る線分からリーン車体中心方向の領域、
(B)リーン車体を側面視した場合に、ヘッドライトの発光部の上端と、メータの表示面の上端とを通る線分を3等分する2点及びをそれぞれ通る2つの水平線及びの間の領域、
(C)リーン車体を側面視した場合に、メータの表示面の上端を通る鉛直線からリーン車体の前方向の領域である。
そうすると、車車間通信用アンテナは、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。さらに、(1)の車車間通信用アンテナが搭載されたリーン車両においては、直立状態の時に、水平方向に対し斜めの放射領域を有するため、車車間通信用アンテナは、水平面の指向性を保持できる。
また、(1)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、車車間通信用アンテナは、前又は後に障害物がなく、四輪車と比べて高い位置のヘッドライトよりも高い位置に配置される。従って、車車間通信用アンテナは、車車間通信において、リーン車両のフレームによる影響を抑制することができる。
(2) (1)に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
前記車車間アンテナは、前記リーン車体を正面に見たときに、前記メータの右端部を通る鉛直線と、前記メータの左端部を通る鉛直線との間の領域に、少なくとも一部が配置される。
(2)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、車車間通信用アンテナが、車幅方向の中央付近に設けられるので、左右の偏りがなく、リーンしても高さが下がりにくいため、通信性を確保できる。
(3) (2)に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
前記車車間通信用アンテナは、前記メータのメータハウジング内に配置される。
(3)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、前記車車間通信用アンテナは、前記メータのメータハウジング内に配置されるため、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。また請求項3の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、車車間通信用アンテナが、車幅方向の中央付近に設けられるので、左右の偏りがなく、リーンしても高さが下がりにくいため、通信性を確保できる。
(4) (3)に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
前記車車間通信用アンテナは、前記メータのメータハウジング下部に配置される。
(4)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、前記車車間通信用アンテナは、前記メータのメータハウジング下部に配置されるため、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。また(3)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、車車間通信用アンテナが、車幅方向の中央付近に設けられるので、左右の偏りがなく、リーンしても高さが下がりにくいため、通信性を確保できる。
(5) (2)に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
前記車車間通信用アンテナは、前記ヘッドライトを収容するヘッドライトケース内に配置される。
(5)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、前記車車間通信用アンテナは、前記ヘッドライトのヘッドライトケース内に配置されるため、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。また(5)の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両によれば、車車間通信用アンテナが、車幅方向の中央付近に設けられるので、左右の偏りがなく、リーンしても高さが下がりにくいため、通信性を確保できる。
(6) (1)から(5)のいずれか1つに記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
前記車車間通信用アンテナは、板状の樹脂製基板と、前記樹脂製基板に設けられた面状の金属製アンテナ部とを備える。
本明細書にて使用される専門用語は特定の実施例のみを定義する目的であって発明を制限する意図を有しない。本明細書にて使用される用語「および/または」はひとつの、または複数の関連した列挙された構成物のあらゆるまたはすべての組み合わせを含む。本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」およびその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分および/またはそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。本明細書中で使用される場合、用語「取り付けられた」、「接続された」、「結合された」および/またはそれらの等価物は広く使用され、直接的および間接的な取り付け、接続および結合の両方を包含する。さらに、「接続された」および「結合された」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されず、直接的または間接的な電気的接続または結合を含むことができる。他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術および本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されることはない。本発明の説明においては、技術および工程の数が開示されていると理解される。これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、または、場合によっては全てと共に使用することもできる。したがって、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせをすべて繰り返すことを控える。それにもかかわらず、明細書および特許請求の範囲は、そのような組み合わせがすべて本発明および請求項の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
本明細書では、車車間通信用アンテナ搭載リーン車両について説明する。以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
リーン車両は、旋回するときに車体をリーンさせて走行する車両である。リーン車両は、例えば自動二輪車、自動三輪車及び自動四輪車であってもよい。リーン車両は、例えば鞍乗型車両であってもよい。
リーン車体は、リーン車両の車体部分である。リーン車体は、リーン車両の旋回時に傾斜される。リーン車体は、リーン車両の右旋回時には、右方向に車体を傾斜させ、リーン車両の左旋回時には、左方向に車体を傾斜させる。リーン車体中心方向は、リーン車体及びその周辺領域において、リーン車体の中心に向いた方向である。リーン車体の中心は、リーン車体の重量中心である。
ヘッドライトは、リーン車両の進行方向を照射する。ヘッドライトは、ヘッドライトケース内に、発光部を収納する。発光部はLEDとレンズの組み合わせであってもよく、白熱灯とリフレクタの組み合わせであってもよい。
メータは、例えば、スピードメータ及びタコメータであってよい。また、メータは、例えば、スピードメータ及びタコメータのいずれかであってよい。メータは、リーン車両の搭乗者が視認可能な位置に取り付けられている。メータは、複数の種類のメータを1つのケースに収納してもよい。
車車間通信装置は、周囲の車両と電波のやり取りを行うことで通信する装置である。ただし、車車間通信装置は、車両と通信する機能に限られず、車両に加え車両以外の装置と通信する機能を有してもよい。車車間通信装置は、例えば、自車の位置を周囲の車両に知らせ、また、周囲の車両の相対又は絶対的な位置を取得するための装置である。
車車間通信用アンテナは、周囲の車両と電波のやり取りを行うアンテナである。但し、車車間通信用アンテナは、車両と電波のやり取りを行う機能に限られず、車両に加え車両以外の装置と電波のやり取りを行う機能を有してもよい。車車間通信用アンテナは、指向性を有する(指向性)アンテナであってもよく、また、指向性を有さない(無指向性)アンテナであってもよい。車車間通信用アンテナは、例えば板状の樹脂製基板と、樹脂製基板に設けられた面状の金属製アンテナ部とを備えるアンテナであってもよい。また、棒状のアンテナであってもよい。
本発明によれば、構造が簡潔であり、走行時の風圧及び高圧洗車に対応でき、且つ車車間通信に求められる性能を満たす車車間通信用アンテナを備えるネイキッドタイプのリーン車両を提供することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる車車間通信用アンテナ搭載リーン車両を示す側面図である。 図1に記載のリーン車両を示す正面図である。 図1に記載のリーン車両の車車間通信用アンテナの配置の他の例を示す正面図である。 図1に記載のリーン車両の車車間通信用アンテナの配置のさらなる他の例を示す正面図である。 (a)は、図1に記載のリーン車両の車車間通信用アンテナの配置のさらなる他の例を示す部分拡大正面図であり、(b)は、図1に記載のリーン車両1の車車間通信用アンテナ9の配置のさらなる他の例を示す部分拡大側面である。 図1に記載のリーン車両の車車間通信用アンテナの配置のさらなる他の例を示す部分拡大正面図である。 (a)は、図1に記載のリーン車両の直立状態における車車間通信用アンテナの車幅方向の電波の放射領域を示す正面図であり、(b)は、図1に記載のリーン車両のリーン姿勢における車幅方向の電波の放射領域を示す正面図である。
以下、本発明を、好ましい実施形態に基づいて図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るリーン車両1を示す側面図である。図1のリーン車両1は、リーン車体2と、リーン車輪3と、ヘッドライト6と、メータ7と、車車間通信装置8と、車車間通信用アンテナ9とを備える。図1のリーン車両1は、車車間通信用アンテナを搭載したリーン車両である。図1のリーン車両1は、例えば、ネイキッドタイプの自動二輪車である。
リーン車体2は、本体部4と、ハンドル部5とを備える。リーン車輪3は、略円弧状の横断面輪郭形状を有する接地部を有し、リーン車体2が左旋回中に左方向に傾斜し、輪車体2が右旋回中に右方向に傾斜する。リーン車輪3は、前輪3aと、後輪3bとから構成される。ハンドル部5は、前輪3aが取り付けられている。ハンドル部5は、フロントフォーク50と、ステアリングハンドル51とを備える。
リーン車体2のハンドル部5は、本体部4に回転可能に取り付けられている。フロントフォーク50は、2本のフォークパイプ52a及び52bと、ハンドルブラケット53と、アンダーブラケット54とを備える。2本のフォークパイプ52a及び52bの上端は、ハンドルブラケット53により連結され、2本のフォークパイプ52a及び52bの上端と下端との間の一部は、アンダーブラケット54により連結されている。2本のフォークパイプ52a及び52bの下端には、前輪3aが取り付けられる。ハンドルブラケット53はステアリングハンドル51が取り付けられている。ハンドルブラケット53の車幅方向中央かにステアリング軸55が取り付けられ、ステアリング軸55は下方向に伸びている。ハンドルブラケット53とアンダーブラケット54はステアリング軸55により連結されている。ステアリング軸55は本体部4のステアリングヘッドパイプ42内を貫通している。ステアリング軸55はステアリングヘッドパイプ42内で回転可能である。これにより、ハンドル部5は本体部4に対して回転することができる。
リーン車体2の本体部4は、後輪3bが取り付けられている。本体部4は、エンジン41を備える。エンジン41は、ハンドル部5のステアリングハンドル51に取り付けられたアクセルグリップ56により制御され、変速機43等を介して後輪3bに駆動力を伝達する。リーン車両1は、搭乗者がアクセルグリップ56を操作することにより、走行することができる。
リーン車両1は、搭乗者のステアリングハンドル51の操作により、旋回することができる。リーン車両1は、搭乗者が、ステアリングハンドル15を右方向に回すと、右方向に旋回し、ステアリングハンドル51を左方向に回すと、左方向に旋回する。左旋回中に、リーン車体2は左方向に傾斜し、右旋回中に、リーン車体2は、右方向に傾斜する。
ヘッドライト6は、発光部61と、ヘッドライトケース62とを備える。発光部61は、ヘッドライトケース62内に収容される。発光部61は、リーン車両1の前方向に向けて光を照射する。発光部61は、白熱灯とリフレクタとを組み合わせている。ヘッドライト6は、リーン車体2のハンドル部5のフロントフォーク50に取り付けられる。具体的には、ヘッドライト6のヘッドライトケース62が、フロントフォーク50の2本のフォークパイプ52a及び52bそれぞれの上部に、カプラ63a及び63bを介して取り付けられている。
メータ7は、表示面71と、メータハウジング72を備える。メータ7の表示面71は、メータハウジング72内に、リーン車両1の搭乗者が視認可能に収納されている。メータ7は、リーン車体2のハンドル部5のフロントフォーク50に取り付けられる。具体的には、メータ7は、フロントフォーク50のハンドルブラケット53に取り付けられている。メータ7は、少なくとも一部がヘッドライト6の上端よりも上部に配置されるようにリーン車体2に取り付けられる。メータ7は、例えば、スピードメータである。また、メータ7は、例えばタコメータであってもよい。また、メータ7は、一つに限定されるものではなく、複数あってもよい。
車車間通信装置8は、リーン車体2の本体部4に取り付けられている。車車間通信装置8は、リーン車両1の周囲に存在する車両と、車車間通信用アンテナ9を介して車車間通信を行う。車車間通信装置8は、車車間通信用アンテナ9を下記の(A)〜(C)の3つの要件を全て満たすよう配置することにより、リーン車体2が左方向に傾斜している左旋回中および右方向に傾斜している右旋回中に車車間通信を行うことが可能である。
車車間通信用アンテナ9は、車車間通信装置8にアンテナ線により電気的に接続される。車車間通信用アンテナ9は、指向性を有する(指向性)アンテナであってもよく、また、指向性を有さない(無指向性)アンテナであってもよい。車車間通信用アンテナ9は、例えば板状の樹脂製基板と、樹脂製基板に設けられた面状の金属製アンテナ部とを備える。車車間通信用アンテナ9は、少なくともリーン車両1の進行方向の水平方向に電波を放射できるように配置される。これにより、車車間通信用アンテナは、ヘッドライト6による光の照射方向と同じ方向又は実質的に同じ方向に通信する。車車間通信用アンテナ9が、板状の樹脂製基板と、前記樹脂製基板に設けられた面状の金属製アンテナ部とを備える場合、車車間通信用アンテナ9は、地面に対して水平方向に電波を放射できるように、樹脂製基板を垂直に立てるように配置される。また、車車間通信用アンテナ9は、棒状のアンテナであってもよい。車車間通信用アンテナ9が、棒状のアンテナである場合、車車間通信用アンテナ9は、地面に対して水平方向に電波を放射できるように、棒状部分を垂直に立てるように配置される。車車間通信用アンテナ9は、車車間通信用アンテナ9からリーン車体2前方向に見た場合に、車車間通信用アンテナ9と金属部材とが部分的又は全体的に重ならないように、設けられている。車車間通信用アンテナ9は、リーン車体2と一体的に左方向または右方向に傾斜する。
車車間通信用アンテナ9の少なくとも一部分は、以下の(A)〜(C)の3つの要件を全て満たす領域X1に配置される。
(A)リーン車体2を側面視した場合に、ヘッドライト6の発光部61の上端と、メータ7の表示面71の上端とを通る線分Y1からリーン車体2中心方向の領域。
(B)リーン車体2を側面視した場合に、ヘッドライト6の発光部61の上端と、メータ7の表示面71の上端とを通る線分Y1を3等分する2点Z1及びZ2をそれぞれ通る2つの水平線Y2及びY3の間の領域。
(C)リーン車体2を側面視した場合に、メータ7の表示面71の上端を通る鉛直線Y4からリーン車体2の前方向の領域。
車車間通信用アンテナ9は、要件(A)を満たすように配置されると、ヘッドライト6の発光部61の上端と、メータ7の表示面71の上端とを通る線分Y1から前方向に突出することがなくなる。従って、車車間通信用アンテナ9は、風圧の影響を受けることが少なくなる。また、車車間通信用アンテナ9は、例えば前輪3aおよび泥除け等の洗浄をする際に、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。また、車車間通信用アンテナ9は、デザインにおいても、ネイキッドタイプのリーン車両の特徴を損ねることはない。
車車間通信用アンテナ9は、要件(B)を満たすように配置されると、リーン車体2が直立状態の時に、地面水平方向に対し斜めの放射領域を有する。したがって、リーン車体2が右方向又は左方向に傾斜した時に、車車間通信用アンテナ9は、地面に対して水平面の指向性を保持できる。一方で、車車間通信用アンテナ9がヘッドライト6の発光部61に近づきすぎる場合及びメータ7の表示面71に近づきすぎる場合、水平方向に対し斜めの放射領域を有することができなくなってしまう。これは、メータ7の表示面71およびヘッドライト6の発光部61が金属で構成される可能性があるため、車車間通信用アンテナがヘッドライト6の発光部61又はメータ7の表示面71に近づきすぎると、電波の放射領域が制限されてしまうからである。
車車間通信用アンテナ9は、要件(C)を満たすように配置されると、車車間通信用アンテナ9は、リーン車体2の進行方向に、一定の角度をもって電波を放射することができる。車車間通信用アンテナ9は、前方向に障害物がないからである。一方で、リーン車体2を側面視した場合に、メータ7の表示面71の上端を通る鉛直線Y4からリーン車体2の後ろ方向の領域に車車間通信用アンテナ9を配置すると、メータ7の表示面71およびヘッドライト6の発光部61により車車間通信用アンテナの放射領域が制限されてしまう。従って、車車間通信用アンテナ9は、リーン車両1の進行方向に、一定の角度をもって電波を放射することができない。
図2は、図1に記載のリーン車両1を示す正面図である。車車間通信用アンテナ9は、さらに、(D)リーン車体2を正面視した場合に、メータ7の右端部を通る鉛直線Y5と、メータ7の左端部を通る鉛直線Y6との間の領域に、少なくとも一部が配置されるように配置してもよい。なお、図2のYH2は、Y1を通る水平面である。またYH3は、Y3を通る水平面である。車車間通信用アンテナ9の配置される位置が要件(D)を満たすと、車車間通信用アンテナ9が、リーン車体2の車幅方向の中央付近に設けられるので、車車間通信用アンテナ9の電波の放射領域の左右の偏りがなくなり、通信性を確保できる。
図2のリーン車両1は、より詳細には、車車間通信用アンテナ9を、フロントフォーク50のハンドルブラケット53に取り付けられたメータ7のメータハウジング72内に配置している。車車間通信用アンテナ9を、メータ7のメータハウジング72内に配置した場合、車車間通信用アンテナ9を含むメータ7としてコンパクトな配置が実現され得る。また、車車間通信用アンテナ9を、メータ7のメータハウジング72内に配置した場合、車車間通信用アンテナ9は、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。さらに、車車間通信用アンテナ9が、リーン車体2の上部に取り付けられるため、リーン車体2がリーンしても、車車間通信用アンテナ9の高さが下がりにくい。したがって、車車間通信用アンテナ9は、通信性を確保できる。
なお、図2のリーン車両1は、2つのメータ7a及び7bが、フロントフォーク50のハンドルブラケット53に取り付けられている。リーン車両1が2つのメータ7a及び7bを有する場合、車車間通信用アンテナ9は、2つのメータ7a及び7bのうちいずれか一方のメータハウジング内に配置されてもよいし、2つの車車間アンテナを双方のメータ7a及び7bのメータハウジング内に配置してもよい。なお、リーン車両1が1つのメータ7のみを有する場合、車車間通信用アンテナ9は、1つのメータ7のメータハウジング72内に配置される。
図2において、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、メータハウジング72から、リーン車両1の後方向に出るように構成されている。車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、メータ7のケーブルと束ねられて、メータハウジング72から出るように構成されてもよい。また、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、メータ7のケーブルとは別に、メータハウジング72から出るように構成されてもよい。さらに、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、ハンドルブラケット53とメータ7との取付位置に近く且つ取付位置と異なる位置から出るように構成されてもよい。車車間通信用アンテナ9は、メータ7の結線作業と車車間通信用アンテナ9の結線作業とが同一方向から実施され得る位置からアンテナ線が出るように構成されている。
図3は、図1に記載のリーン車両1の車車間通信用アンテナ9の配置の他の例を示す正面図である。図3のリーン車両1は、車車間通信用アンテナ9を、フロントフォーク50のハンドルブラケット53に取り付けられたメータ7のメータハウジング72下面に配置している。車車間通信用アンテナ9が図3のように配置される場合、車車間通信用アンテナ9は、アンテナカバー91により全体を覆われるのがよい。車車間通信用アンテナ9を、メータ7のメータハウジング72下面に配置した場合、車車間通信用アンテナが配置されたメータとして、車車間通信用アンテナのコンパクトな配置が実現され得る。また、車車間通信用アンテナ9を、メータ7のメータハウジング72下面に配置した場合、車車間通信用アンテナ9は、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。さらに、車車間通信用アンテナ9が、リーン車体2の上部に取り付けられるため、リーン車体2がリーンしても、車車間通信用アンテナ9の高さが下がりにくい。したがって、車車間通信用アンテナ9は、通信性を確保できる。
なお、図3のリーン車両1は、2つのメータ7a及び7bが、フロントフォーク50のハンドルブラケット53に取り付けられている。リーン車両1が2つのメータ7a及び7bを有する場合、車車間通信用アンテナ9は、2つのメータ7a及び7bのうちいずれか一方のメータハウジング下面に配置されてもよいし、2つの車車間通信用アンテナ9を双方のメータ7a及び7bのメータハウジング下面に配置してもよい。なお、リーン車両1が1つのメータ7のみを有する場合、車車間通信用アンテナ9は、1つのメータ7のメータハウジング72下面に配置される。
図3において、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、車車間通信用アンテナ9から、リーン車両1の後方向に出るように構成されている。車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、ハンドルブラケット53とメータ7との取付位置に近く且つ取付位置と異なる位置から出るように構成されてもよい。車車間通信用アンテナ9は、メータの結線作業が車車間通信用アンテナ9の結線作業と同一方向から実施され得る位置からアンテナ線が出るように構成されている。
図4は、図1に記載のリーン車両1の車車間通信用アンテナ9の配置のさらなる他の例を示す正面図である。図4のリーン車両1は、車車間通信用アンテナ9を、フロントフォーク50のハンドルブラケット53に取り付けられた2つのメータ7a及び7bのメータハウジング72a及び72bの間に配置している。車車間通信用アンテナ9が図4のように配置される場合、車車間通信用アンテナ9は、アンテナカバー91により全体を覆われるのがよい。車車間通信用アンテナ9を、2つのメータ7a及び7bのメータハウジング72a及び72bの間に配置した場合、メータの間に配置された車車間通信用アンテナとして、車車間通信用アンテナのコンパクトな配置が実現され得る。また、車車間通信用アンテナ9を、2つのメータ7a及び7bのメータハウジング72a及び72bの間に配置した場合、車車間通信用アンテナ9は、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。さらに、車車間通信用アンテナ9が、リーン車体2の上部に取り付けられるため、リーン車体2がリーンしても車車間通信用アンテナ9の高さが下がりにくい。したがって、車車間通信用アンテナ9は、通信性を確保できる。
図4において、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、車車間通信用アンテナ9から、リーン車両の後方向に出るように構成されている。車車間通信用アンテナ9は、メータ7の結線作業が車車間通信用アンテナ9の結線作業と同一方向から実施され得る位置からアンテナ線が出るように構成されている。
図5(a)は、図1に記載のリーン車両1の車車間通信用アンテナ9の配置のさらなる他の例を示す部分拡大正面図である。また、図5(b)は、図1に記載のリーン車両1の車車間通信用アンテナ9の配置のさらなる他の例を示す部分拡大側面図である。図5(a)及び(b)のリーン車両1は、車車間通信用アンテナ9を、フロントフォーク50に取り付けられたフロントカウル10内に配置している。図5(a)及び(b)において、車車間通信用アンテナ9は、上記(A)〜(D)の要件を全て満たす位置であれば、どのように配置されていてもよい。例えば、車車間通信用アンテナ9は、図2のようにメータ7のメータハウジング72内に配置されてもよい。また、例えば、車車間通信用アンテナ9は、図3のようにメータ7のメータハウジング72下部に配置されてもよい。さらに、例えば、車車間通信用アンテナ9は、図4のように2つのメータ7a及び7bのメータハウジング72a及び72bの間に配置されてもよい。車車間通信用アンテナ9が図5(a)及び(b)のように配置される場合、車車間通信用アンテナ9は、アンテナカバー91により全体を覆われなくともよい。車車間通信用アンテナ9を、フロントフォーク50に取り付けられたフロントカウル10内に配置した場合、車車間通信用アンテナ9は、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。さらに、車車間通信用アンテナ9が、リーン車体2の上部に取り付けられるため、リーン車体2がリーンしても車車間通信用アンテナ9の高さが下がりにくい。したがって、車車間通信用アンテナ9は、通信性を確保できる。
図5(a)及び(b)において、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、車車間通信用アンテナ9から、リーン車両1の後方向に出るように構成されている。車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、メータ7のケーブルと束ねられて、メータハウジング72から出るように構成されてもよい。また、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、メータ7のケーブルとは別に、メータハウジング72から出るように構成されてもよい。さらに、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、ハンドルブラケット53とメータ7との取付位置に近く且つ取付位置と異なる位置から出るように構成されてもよい。車車間通信用アンテナ9は、メータ7の結線作業が車車間通信用アンテナ9の結線作業と同一方向から実施され得る位置からアンテナ線が出るように構成されている。
図6は、図1に記載のリーン車両1の車車間通信用アンテナ9の配置のさらなる他の例を示す部分拡大正面図である。図6のリーン車両1は、車車間通信用アンテナ9を、フロントフォーク50に取り付けられたヘッドライトケース62内に配置している。ヘッドライトケース内には、複数の発光部61が設けられている。ここで、複数の発光部61は、例えば高指向性のLEDにより構成される。図6において、車車間通信用アンテナ9は、上記(A)〜(D)の要件を全て満たす位置であれば、どのように配置されていてもよい。例えば、図6において、ヘッドライト6の発光部61は、ヘッドライトケース62内の中央から下部に取り付けられている。従って、車車間通信用アンテナ9は、ヘッドライトケース62内の上部に配置することができる。車車間通信用アンテナ9が図6のように配置される場合、車車間通信用アンテナ9は、風圧の影響を受けにくく、高圧洗浄機による高圧水が当たるのも抑制できる。さらに、車車間通信用アンテナ9が、リーン車体2の上部に取り付けられるため、リーン車体2がリーンしても車車間通信用アンテナ9の高さが下がりにくい。したがって、車車間通信用アンテナ9は、通信性を確保できる。
図6において、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、ヘッドライトケース62から、リーン車両1の後方向に出るように構成されている。車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、ヘッドライト6の発光部61のケーブルと束ねられて、ヘッドライトケース62から出るように構成されてもよい。また、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、発光部61のケーブルとは別に、ヘッドライトケース62から出るように構成されてもよい。さらに、車車間通信用アンテナ9は、アンテナ線が、ヘッドライト6のカプラ63に近く且つカプラ63と異なる位置から出るように構成されてもよい。車車間通信用アンテナ9は、ヘッドライト6の結線作業が車車間通信用アンテナ9の結線作業と同一方向から実施され得る位置からアンテナ線が出るように構成されている。
次に、図7(a)及び(b)を参照して、リーン車両1の車車間通信用アンテナ9の電波の放射領域について説明する。図7(a)は、図1に記載のリーン車両1の直立状態における車車間通信用アンテナ9の車幅方向の電波の放射領域を示す正面図である。また、図7(b)は、図1に記載のリーン車両1のリーン姿勢における車幅方向の電波の放射領域を示す正面図である。
リーン車両1の直立状態における車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域を、図7(a)に示す。図7(a)に示すように、リーン車両1は、平坦な地面Gに対して直立している。車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向右上縁端L1は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ1だけ斜め上方向に伸びている。車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向右下縁端L2は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ2だけ斜め下方向に伸びている。従って、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における進行方向右方向の電波の放射領域は、L1とL2との間の領域E1である。また、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向左上縁端L3は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ3だけ斜め上方向に伸びている。車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向左下縁端L4は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ4だけ下方向に伸びている。従って、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における進行方向右方向の電波の放射領域は、L3とL4との間の領域E2である。
一方で、リーン車両1がリーンした状態における車車間通信用アンテナ9の車幅方向の電波の放射領域を、図7(b)に示す。図7(b)に示すように、リーン車両1は、平坦な地面Gに対して角度θ0だけ進行方向左方向に傾斜している。車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向右上縁端L1は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ5だけ斜め上方向に伸びている。車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向右下縁端L2は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ6だけ下方向に伸びている。従って、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域は、L1とL2との間の領域E1であるため、車車間通信用アンテナ9の車幅方向の電波は、進行方向右下方向の放射領域を確保できる。
リーン車両1が直立状態において、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向右下縁端L2は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ2だけ上方向に伸びている。そのため、リーン車両1がリーンした状態においても、電波の放射領域の右下縁端L2は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ6(=θ2−θ0)だけ下方向に伸びる。従って、リーン車両1がリーンした状態においても、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波は、車幅方向における進行方向右下方向の放射領域を確保できる。
また、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向左上縁端L3は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ7だけ斜め上方向に伸びている。車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向左下縁端L4は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ8だけ下方向に伸びている。従って、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における進行方向左方向電波の放射領域は、L3とL4との間の領域E2であるため、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波は、進行方向左下方向の放射領域を確保できる。
リーン車両1が直立状態において、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波の放射領域の進行方向左上縁端L3は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ3だけ上方向に伸びている。そのため、リーン車両1がリーンした状態においても、電波の放射領域の進行方向左上縁端L3は、車車間通信用アンテナ9から、車車間通信用アンテナ9を通る水平線Hよりも角度θ7(=θ3−θ0)だけ上方向に伸びる。従って、リーン車両1がリーンした状態においても、車車間通信用アンテナ9の車幅方向における電波は、進行方向左方向の放射領域を確保できる。
従って、リーン車両1がリーンした状態においても、車車間通信用アンテナ9は、地面に対して水平方向の指向性を有する。これは、リーン車両1のリーン車体2が直立姿勢の時に、地面と水平方向に対し斜め方向に電波を放射することにより、電波の放射領域に上下方向の幅を持たせることができるからである。
従って、リーン車両1が左又は右に旋回中にリーンした場合においても、リーン車両の前方かつ左方向及び右方向の領域に存在する車両と、直進中と同様の状態で車車間通信を行うことができる。
1 リーン車両
2 リーン車体
3 リーン車輪
4 本体部
5 ハンドル部
3a 前輪
3b 後輪
6 ヘッドライト
7 メータ
8 車車間通信装置
9 車車間通信用アンテナ
10 フロントカウル
41 エンジン
42 ステアリングヘッドパイプ
50 フロントフォーク
51 ステアリングハンドル
52a、52b フォークパイプ
53 ハンドルブラケット
54 アンダーブラケット
55 ステアリング軸
56 アクセルグリップ
61 発光部
62 ヘッドライトケース
63a、63b カプラ
71 表示面
72 メータハウジング
91 アンテナカバー

Claims (6)

  1. 車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
    前記車車間通信用アンテナ搭載リーン車両は、
    左旋回中に左方向に傾斜し、右旋回中に右方向に傾斜するリーン車体と、
    略円弧状の横断面輪郭形状を有する接地部を有し、前記リーン車体に設けられ、左旋回中に左方向に傾斜し、右旋回中に右方向に傾斜するリーン車輪と、
    前記リーン車体の進行方向に向けて光を照射する発光部を備え、前記リーン車体に取り付けられたヘッドライトと、
    前記車車間通信用アンテナ搭載リーン車両の搭乗者が視認可能な表示面を備え、上下方向で少なくとも一部が前記ヘッドライト上端よりも上に配置されるように前記リーン車体に取り付けられたメータと、
    前記リーン車体に取り付けられ、前記リーン車体の周囲に存在する車両と、前記リーン車体が左方向に傾斜している左旋回中および右方向に傾斜している右旋回中に車車間通信を行う車車間通信装置と、
    前記車車間通信装置に電気的に接続され、前記ヘッドライトによる光の照射方向と同じ方向又は実質的に同じ方向に通信し、以下の(A)〜(C)の3つの要件を全て満たす領域に、少なくとも一部分が配置される車車間通信用アンテナであって、(A)〜(C)の3つの要件は、
    (A)前記リーン車体を側面視した場合に、前記ヘッドライトの前記発光部の上端と、前記メータの前記表示面の上端とを通る線分から前記リーン車体中心方向の領域、
    (B)前記リーン車体を側面視した場合に、前記ヘッドライトの前記発光部の上端と、前記メータの前記表示面の上端とを通る線分を3等分する2点をそれぞれ通る2つの水平線の間の領域、
    (C)前記リーン車体を側面視した場合に、前記メータの前記表示面の上端を通る鉛直線から前記リーン車体の前方向の領域、
    である、車車間通信用アンテナと
    を備える。
  2. 請求項1に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
    前記車車間通信用アンテナは、前記リーン車体を正面に見たときに、前記メータの右端部を通る鉛直線と、前記メータの左端部を通る鉛直線との間の領域に、少なくとも一部が配置される。
  3. 請求項2に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
    前記車車間通信用アンテナは、前記メータのメータハウジング内に配置される。
  4. 請求項3に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
    前記車車間通信用アンテナは、前記メータのメータハウジング下部に配置される。
  5. 請求項2に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
    前記車車間通信用アンテナは、前記ヘッドライトを収容するヘッドライトケース内に配置される。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車車間通信用アンテナ搭載リーン車両であって、
    前記車車間通信用アンテナは、板状の樹脂製基板と、前記樹脂製基板に設けられた面状の金属製アンテナ部とを備える。
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