JP2017039487A - リーン車両 - Google Patents

リーン車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2017039487A
JP2017039487A JP2016159780A JP2016159780A JP2017039487A JP 2017039487 A JP2017039487 A JP 2017039487A JP 2016159780 A JP2016159780 A JP 2016159780A JP 2016159780 A JP2016159780 A JP 2016159780A JP 2017039487 A JP2017039487 A JP 2017039487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
unit
sensing unit
disposed
front sensing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016159780A
Other languages
English (en)
Inventor
坂井 浩二
Koji Sakai
浩二 坂井
池田 毅
Takeshi Ikeda
毅 池田
泰信 原薗
Yasunobu Harazono
泰信 原薗
知也 藪崎
Tomoya Yabusaki
知也 藪崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Publication of JP2017039487A publication Critical patent/JP2017039487A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】前方センシング部の検出精度、耐久性および配置自由度を確保しつつ、車両の前部の大型化を抑制できる、リーン車両を提供する。【解決手段】リーン車両1は、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する車体フレーム7、リーン車両1の前部に設けられる前輪部2、リーン車両1の後部に設けられる後輪部3と、前方をセンシングする前方センシング部31L,Rと、前方を照射する半導体を用いて形成された光源112,122を有するヘッドライトユニット13L,Rを備える。前方センシング部31L,Rは、リーン車両1の前方から後方向に見たときに、リーン車両1の輪郭の内側であって、光源112,122と重ならない位置であって、且つ、光源112,122が設けられるリーン車両1の前部であって、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも前方をセンシング可能な位置に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、リーン車両、特に、前方センシング部を備えるリーン車両に関する。
従来、前方センシング部を備えるリーン車両が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1のリーン車両は、車両の前方を前方センシング部によってセンシングしている。リーン車両とは、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する車体フレームを有する車両である。
特表2007−531654号公報
本願発明者らは、特許文献1に基づいて、車両の前部に前方センシング部を搭載するリーン車両を作製した。そして、作製したリーン車両を用いて、走行試験を行った。すると、作製したリーン車両では、前方センシング部の検出精度や耐久性が低下する場合があることがわかった。本願発明者らは、その原因を追究した。すると、前方センシング部の検出精度または耐久性が低下している原因は、ヘッドライトユニットの熱であることが分かった。
そこで、ヘッドライトユニットの熱による前方センシング部への影響を、断熱部材等を用いて抑制することが考えられる。断熱部材等を用いると、前方センシング部の検出精度と耐久性を確保することができる。ところが、前方センシング部に加えて、断熱部材等を配置すると、リーン車両の前部が大型化してしまう。
また、リーン車両に搭載する前方センシング部は、取得したい情報に応じて、様々な種類の前方センシング部が用いられる。そして、リーン車両に搭載する前方センシング部は、その情報を取得するのに適した位置に自由に配置できることが好ましい。一方、前方センシング部を配置する際には、リーン車両のデザインや他の部品との干渉を考慮しなければならない。
本発明の目的は、前方センシング部の検出精度、耐久性および配置自由度を確保しつつ、車両の前部の大型化を抑制できる、前方センシング部を備えるリーン車両を提供することを目的とする。
本願発明者らは、ヘッドライトユニットの熱の原因を調べた。リーン車両のヘッドライトユニットには、一般的にハロゲンランプが用いられている。ハロゲンランプは発熱量が多い。また、ハロゲンランプは、ヘッドライト筐体内の密閉された環境に設置されている。そして、ヘッドライト筐体自体も、ハロゲンランプの熱により熱くなる。ここで、ヘッドライトユニットは、前方に光を照射するために、車両の前部に設置されている。従って、ヘッドライトユニットが設置される車両の前部が熱くなりやすいことがわかった。また、前方センシング部は、リーン車両の前方をセンシングする。そのため、前方センシング部は、車両の前部に設けられる。従って、ヘッドライトユニットの熱が、前方センシング部へ影響していることがわかった。
そこで、本願発明者らは、ヘッドライトユニットに、半導体を用いて形成された光源を用いればよいことを思いついた。半導体を用いて形成された光源は、発熱量が小さい。従って、ヘッドライトユニットが設置される車両の前部は、熱くなりにくい。そこで、車両の前部に前方センシングを設置しても、ヘッドライトユニットの熱による前方センシング部への影響を抑えることができることに気付いた。
本発明のリーン車両は、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する車体フレームと、少なくとも1つの前輪を含み、前記車体フレームに支持されて、車両前後方向において車両の前部に配置される前輪部と、少なくとも1つの後輪を含み、前記車体フレームに支持されて、車両前後方向において前記車両の後部に配置される後輪部と、前記車両の車両前後方向の前方をセンシングする、少なくとも1つの前方センシング部と、半導体を用いて形成された光源を有し、前記車両の車両前後方向の前方を照射するヘッドライトユニットと、を備え、前記前方センシング部は、車両前後方向において前記車両の前方から後方向に見たときに、前記前方センシング部を除いた前記車両の輪郭の内側であって、前記光源を形成する前記半導体と重ならない位置に配置され、且つ、前記光源を形成する前記半導体が設けられる前記車両の前部であって、前記車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも前記車両の前方をセンシング可能な位置に配置されていることを特徴とする。
リーン車両は、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する車体フレームを有する。また、リーン車両は、前輪部および後輪部を備える。前輪部は、少なくとも1つの前輪を含む。前輪部は、車体フレームに支持されて、車両前後方向において車両の前部に配置される。後輪部は、少なくとも1つの後輪を含む。後輪部は、車体フレームに支持されて、車両前後方向において車両の後部に配置される。尚、車両とは、リーン車両を意味する。また、リーン車両は、少なくとも1つの前方センシング部と、ヘッドライトユニットとを備える。前方センシング部は、車両の車両前後方向の前方をセンシングする。ここで、前方センシング部は、信号を処理する演算部を含まない。前方センシング部は、次の位置に配置される。つまり、前方センシング部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置に配置される。尚、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときの、前方センシング部を除いた車両の輪郭とは、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときの、前方センシング部を除いたリーン車両の最も外側のラインを意味する。また、前方センシング部は、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部であって、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも車両の前方をセンシング可能な位置に配置される。
つまり、前方センシング部は、上記位置であれば、車両前後方向においてリーン車両の前方から後方向に見たときに、視認され得る状態で配置されても良い。例えば、前方センシング部は、直接目視することができる状態で配置されても良い。または、前方センシング部は、透明な樹脂カバーを介して目視することができる状態で配置されても良い。また、前方センシング部は、上記位置であれば、車両前後方向においてリーン車両の前方から後方向に見たときに、視認され得ない状態で配置されても良い。例えば、前方センシング部は、車体カバー等に覆われた状態で、つまり、車体カバー等の内部の位置に配置されても良い。その場合、前方センシング部は、車体カバー等を介してリーン車両の車両前後方向の前方をセンシングする。
また、ヘッドライトユニットは、半導体を用いて形成された光源を有する。ヘッドライトユニットは、車両の車両前後方向の前方を照射する。半導体を用いて形成された光源の発熱量は少ない。そのため、ヘッドライトユニットの光源は、周辺に対して熱による影響を与えにくい。よって、ヘッドライトユニットの熱による前方センシング部への影響を抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。また、ヘッドライトユニットの熱による前方センシング部への影響を抑制するために、断熱部材などを配置しなくてよい。そのため、車両の前部の大型化を抑制できる。
更に、前方センシング部を、ヘッドライトユニットの周辺を含む車両の前部に配置することができる。即ち、前方センシング部の配置位置は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部であって、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも車両の前方をセンシング可能な位置であれば、その情報を取得するのに適した位置に自由に配置できる。従って、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。
以上から、本発明において、前方センシング部の検出精度、耐久性および配置自由度を確保しつつ、車両の前部の大型化を抑制できる。
本発明において、前記前方センシング部は、前記車両の車両左右方向の中央より左方に配置された左方前方センシング部と、前記車両の車両左右方向の中央より右方に配置された右方前方センシング部と、を有することが好ましい。
この構成によると、前方センシング部は、左方前方センシング部と右方前方センシング部とを有する。左方前方センシング部は、車両の車両左右方向の中央より左方に配置される。右方前方センシング部は、車両の車両左右方向の中央より右方に配置される。これにより、車体フレームが傾斜状態であっても、左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部の検出精度をより高めることができる。
本発明において、前記ヘッドライトユニットは、前記光源および前記前方センシング部を収容するヘッドライト筐体と、前記光源および前記前方センシング部を車両上下方向に回動させる回動機構と、を更に有することが好ましい。
この構成によると、ヘッドライトユニットは、ヘッドライト筐体と、回動機構とを更に有する。ヘッドライト筐体は、光源と前方センシング部を収容している。ヘッドライト筐体は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側の位置であって、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置に備えられていることが多い。そのため、ヘッドライト筐体に収容された前方センシング部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも車両の車両前後方向の前方をセンシング可能な位置に配置することができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。
また、光源を収容するヘッドライト筐体は、振動などにより位置ずれが生じないように強固に取り付けられる。従って、前方センシング部の取り付け精度が向上する。これにより、前方センシング部の検出精度を確保することができる。また、ヘッドライトユニットは、光源の向きを調整するために、光源を車両上下方向に回動させる回動機構を備えている。光源を車両上下方向に回動させる回動機構を利用して、前方センシング部を車両上下方向に回動させる。そして、前方センシング部を、その情報を取得するのに適した角度に設定できる。そのため、前方センシング部の配置位置の精度を容易に高めることができる。従って、前方センシング部の検出精度を容易に高めることができる。
更に、半導体で形成された光源は、周辺に対して熱による影響を与えにくい。従って、光源が収容されるヘッドライト筐体に、前方センシング部を収容しても、ヘッドライトユニットの熱による前方センシング部への影響を抑えることができる。それにより、前方センシング部の検出精度をより高めることができる。さらに、前方センシング部の耐久性を確保することができる。
本発明において、前記ヘッドライトユニットは、前記光源を収容するヘッドライト筐体と、前記光源を車両上下方向に回動させる回動機構と、前記ヘッドライト筐体と隣接して設置され、前記前方センシング部を収容する前方センシング部収容部と、前記前方センシング部を車両上下方向に回動させる前方センシング部回動機構と、を更に有することが好ましい。
この構成によると、ヘッドライトは、光源を収容するヘッドライト筐体を更に有する。また、ヘッドライトユニットは、ヘッドライト筐体とは別に、前方センシング部を収容する前方センシング部収容部を備える。前方センシング部収容部は、ヘッドライト筐体と隣接して設置される。従って、ヘッドライトの熱による前方センシング部への影響を、より抑えることができる。そのため、前方センシング部の検出精度および耐久性をより確実に確保することができる。
また、ヘッドライト筐体は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置に備えられていることが多い。従って、ヘッドライト筐体に隣接して設置された前方センシング部収容部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置に備えられやすい。そのため、前方センシング部収容部に収容された前方センシング部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置することができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。
また、ヘッドライト筐体は、振動などにより位置ずれが生じないように強固に取り付けられる。従って、ヘッドライト筐体に隣接して設置された前方センシング部収容部の取り付け精度が向上する。これにより、前方センシング部収容部に収容される前方センシング部の検出精度を確保することができる。
更に、ヘッドライトユニットは、光源の向きを調整するために、光源を車両上下方向に回動させる回動機構を備える。ヘッドライトユニットは、回動機構とは別に、前方センシング部の向きを調整するために、前方センシング部を車両上下方向に回動させる前方センシング部回動機構を備える。前方センシング部回動機構は、光源とは別に、前方センシング部を車両上下方向に回動させる。そして、前方センシング部を、その情報を取得するのに適した角度に設定できる。これにより、前方センシング部の配置位置の精度を高めることができる。従って、前方センシング部の検出精度を向上することができる。
ここで、前記ヘッドライトユニットは、前記光源から発生する熱を放熱する放熱部を更に有し、前記前方センシング部は、車両上下方向に見て、前記放熱部の上方の位置で、且つ、少なくとも一部が前記放熱部に重なる位置に配置しないことが好ましい。
この構成によると、ヘッドライトユニットは、光源を形成する半導体から発生する熱を放熱する放熱部を更に有する。半導体を用いて形成された光源は、発熱量が小さい。従って、半導体を用いて形成された光源を有するヘッドライトユニットは熱くなりにくい。一方で、光源を形成する半導体は、ハロゲンランプと比べて発熱量は小さいものの、発熱する。そして、光源を形成する半導体から発生する熱は、放熱部により放熱される。また、前方センシング部は、車両上下方向に見て、放熱部の上方の位置で、且つ、少なくとも一部が放熱部に重なる位置に配置しない。つまり、前方センシング部は、放熱部の直上に配置しない。そのため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をより抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性をより確保することができる。
本発明において、前記ヘッドライトユニットは、前記車両に複数設けられ、前記前方センシング部は、複数の前記ヘッドライトユニットの内の2つ以上の前記ヘッドライトユニットのそれぞれに配置されることが好ましい。
この構成によると、ヘッドライトユニットは、車両に複数設けられる。そして、前方センシング部は、複数のヘッドライトユニットの少なくとも2つのヘッドライトユニットのそれぞれに配置される。そして、少なくとも2つのヘッドライトユニットに配置された複数の前方センシング部を用いて前方をセンシングできる。そして、複数の前方センシング部によるセンシング結果により、車両の周囲の情報をより多く取得できる。従って、前方センシング部の検出精度をより向上させることができる。尚、複数の前方センシング部は、前方センシング部の種類が同じあっても異なっていてもよい。
本発明において、前記リーン車両は、前記車両の前部に設けられるミラーステーと、前記ミラーステーに取り付けられるバックミラーと、を更に備え、前記前方センシング部は、前記ミラーステーまたは前記バックミラーに配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部は、ミラーステーおよびバックミラーに配置されている。ミラーステーおよびバックミラーの少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、ミラーステーまたはバックミラーのかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置することができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。更に、ミラーステーまたはバックミラーに配置される前方センシング部は、車両から張り出して設けられていない。そこで、運転者などが前方センシング部に接触することを抑制できる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプの前方から前記ヘッドパイプの少なくとも一部を覆い、前記ヘッドライトユニットが取り付けられるフロントカバーと、を更に備え、前記前方センシング部は、前記フロントカバーに配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、フロントカバーに配置されている。フロントカバーの少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、フロントカバーのかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、少なくとも一部が前記ヘッドパイプより後方に配置され、前記車体フレームの少なくとも一部を側方から覆うサイドカバーと、を更に備え、前記前方センシング部は、前記サイドカバーに配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、サイドカバーに配置されている。サイドカバーの少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、サイドカバーのかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの少なくとも一部を覆う車体カバー、を更に備え、前記前方センシング部は、前記車両を車両左右方向から見て、前記車体カバーと前記前輪部との間に配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、車体カバーと前輪部との間に前方センシング部を配置される。通常、車体カバーと前輪部との間には空間が形成される。そのため、この空間に前方センシング部を配置することができる。そして、車体カバーと前輪部との間の領域の少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、車体カバーと前輪部との間のかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から発生するから離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプに回転可能に挿入されるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに接続され、前記前輪を車両左右方向の少なくとも左方または右方から支持するフロントフォークと、前記車体フレームに支持される空冷式のエンジンユニットと、を更に備え、前記前方センシング部は、前記フロントフォークの間であって、前記フロントフォークより後方の位置に配置されることが好ましい。
仮に、エンジンユニットが水冷式の場合、フロントフォークの間であって、フロントフォークより後方には、ラジエータが配置される。従って、フロントフォークの間であって、フロントフォークより後方に形成される空間は、高温になる。
一方、エンジンユニットが空冷式の場合、フロントフォークの間であって、フロントフォークより後方には、ラジエータが配置されない。従って、フロントフォークの間であって、フロントフォークより後方に形成される空間は、高温にならない。そして、その空間の少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。
この構成によると、リーン車両は、空冷式のエンジンユニットを備える。また、前方センシング部は、フロントフォークの間であって、フロントフォークより後方の位置に配置される。そのため、フロントフォークの間であって、フロントフォークより後方のかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプに回転可能に挿入されるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに接続され、前記前輪を車両左右方向の少なくとも左方または右方から支持するフロントフォークと、前記ステアリングシャフトに接続される一対のグリップ部を有するハンドル部と、を更に備え、前記前方センシング部は、前記ヘッドパイプ、前記ハンドル部または前記フロントフォークに配置されることが好ましい。
この構成によると、ヘッドパイプ、ハンドル部またはフロントフォークに配置されている。ヘッドパイプ、ハンドル部またはフロントフォークの少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、ヘッドパイプ、ハンドル部またはフロントフォークのかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの上方に設けられた燃料タンク、を更に備え、前記前方センシング部は、前記燃料タンクに配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、燃料タンクに配置されている。車体フレームの上方に設けられた燃料タンクの少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、燃料タンクのかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの上方に設けられた燃料タンク、を更に備え、前記燃料タンクは、その上面に配置されたメーター部、を有し、前記前方センシング部は、前記メーター部または前記燃料タンクの前記メーター部より前方の部分に配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、燃料タンクのメーター部またはメーター部より前方の部分に配置されている。燃料タンクの上面に配置されたメーター部またはメーター部より前方の部分の少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、燃料タンクのメーター部またはメーター部より前方の部分のかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプの前方から前記ヘッドパイプの少なくとも一部を覆い、前記ヘッドライトユニットが取り付けられるフロントカバーと、を更に備え、前記前方センシング部は、前記フロントカバーの上部に配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、フロントカバーの上部に配置されている。フロントカバーの上部の少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、フロントカバーの上部のかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプに回転可能に挿入されるステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトに接続され、前記前輪を少なくとも左方または右方から支持する一対のフロントフォークと、前記ステアリングシャフトに接続される一対のグリップ部を有するハンドル部と、前記ハンドル部の上部に設置されたメーター部と、を更に備え、前記前方センシング部は、前記メーター部に配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、メーター部に配置されている。ハンドルの上部に設置されたメーター部の少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、メーター部のかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記ヘッドパイプの前方から前記ヘッドパイプの少なくとも一部を覆い、前記ヘッドライトユニットが取り付けられるフロントカバーと、前記フロントカバーの後方に設けられ、且つ、少なくとも一部が前記ヘッドパイプより前方に設けられ、メーター部が配置されるダッシュパネルと、を更に備え、前記前方センシング部は、前記ダッシュパネルに配置されることが好ましい。
この構成によると、前方センシング部が、ダッシュパネルに配置されている。ダッシュパネルの少なくとも一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部の位置にあることが多い。そのため、ダッシュパネルのかかる位置に配置された前方センシング部は、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも、車両の前方をセンシング可能な位置に配置して、車両の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部が、光源を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、光源を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性を確保することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記ヘッドライトユニットが取り付けられるフロントカバーと、前記フロントカバーの上部に設けられたスクリーンと、を更に備えることをことが好ましい。
この構成によると、リーン車両は、フロントカバーの上部に設けられたスクリーンを備える。そのため、前方センシング部は、車両の上部のスクリーンより後方に配置されている場合、スクリーンを介してセンシングする。スクリーンは、スクリーンより後方への雨や風による影響を防止する。そして、前方センシング部が汚れるのを防止することができる。従って、前方センシング部の検出精度および耐久性をより確保することができる。
ここで、前記スクリーンは、前記スクリーンの表面を摺動するワイパーを備えることが好ましい。
この構成によると、スクリーンは、ワイパーを備えている。ワイパーは、スクリーンに付着した汚れなどを払拭することができる。従って、前方センシング部が、スクリーンより後方に配置されており、スクリーンを介してセンシングする場合、前方センシング部の検出精度をより向上させることができる。
ここで、前記スクリーンは、前記スクリーンに洗浄液を噴射する洗浄液噴射装置を備えることが好ましい。
この構成によると、スクリーンは、洗浄液噴射装置を備えている。洗浄液噴射装置は、スクリーンに付着した汚れなどを払拭することができる。従って、前方センシング部が、スクリーンより後方に配置されており、スクリーンを介してセンシングする場合、前方センシング部の検出精度をより向上させることができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記前方センシング部によるセンシング結果に応じて、運転者を能動的に支援するように前記車両を制御する能動的運転支援制御部、を更に備えることが好ましい。
この構成によると、リーン車両は、能動的運転支援制御部を備える。能動的運転支援制御部は、前方センシング部によるセンシング結果に応じて、運転者を能動的に支援するように車両を制御する。前方センシング部によるセンシング結果を運転支援に利用することができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記車両の後方をセンシングする、少なくとも1つの後方センシング部、を更に備えることが好ましい。
この構成によると、リーン車両は、少なくとも1つの後方センシング部を備える。後方センシング部により車両の後方をセンシングする。そして、前方センシング部によるセンシング結果と、後方センシング部によるセンシング結果により、車両の周囲の情報をより多く取得できる。従って、前方センシング部の検出精度をより向上させることができる。
本発明において、前記リーン車両は、前記前方センシング部および前記後方センシング部の少なくともいずれか一方によるセンシング結果に応じて、運転者を能動的に支援するように前記車両を制御する能動的運転支援制御部、を更に備えることが好ましい。
この構成によると、リーン車両は、能動的運転支援制御部を備える。能動的運転支援制御部は、前方センシング部および後方センシング部の少なくともいずれか一方によるセンシング結果に応じて、運転者を能動的に支援するように車両を制御する。前方センシング部および後方センシング部の少なくともいずれか一方によるセンシング結果を運転支援に利用することができる。
本発明において、車両の前部とは、車両の車両前後方向の中央から前方の部分を意味する。また、車両の後部とは、車両の車両前後方向の中央から後方の部分を意味する。また、車体フレームの前部とは、車体フレームの車両前後方向の中央から前方の部分を意味する。また、車体フレームの後部とは、車体フレームの車両前後方向の中央から後方の部分を意味する。
本発明において、前方センシング部が車両の前方をセンシング可能な位置に配置されるとは、車体フレーム、エンジンや金属ブラケット等の金属部品が前方センシング部の前方にない位置に配置されることを意味する。
本発明において、運転者を能動的に支援するとは、運転者が操作していなくても、運転者の運転を支援する動作を行うことである。例えば、運転者がブレーキ操作を行わなくても、ブレーキをかけて運転者を支援する。
本発明において、運転者を能動的に支援するとは、運転者を受動的に支援することを含まない。運転者を受動的に支援するとは、運転者の操作に応じて運転者を支援する動作を行うことである。運転者を受動的に支援するとは、例えば、運転者がブレーキ操作を行った場合に、ブレーキを補助することである。
また、本発明の能動的運転支援制御部は、運転者が操作した際に、その操作と関係なく、運転者を支援するように車両の制御を行ってもよい。例えば、運転者がブレーキ操作を行った場合に、能動的運転支援制御部が運転者のブレーキ操作と関係なく、ブレーキをかけて運転者を支援してもよい。つまり、運転者を能動的に支援するとは、運転者の操作に関わらず、運転者の運転を支援する動作を行うことであってもよい。
また、本発明の能動的運転支援制御部は、運転者が操作した際に、運転者の操作がなければ行うはずだった支援動作を取り止めてもよい。例えば、能動的運転支援制御部がブレーキをかけようとするタイミングで、運転者がブレーキ操作を行った場合に、運転者の操作を優先してもよい。
更に、本発明において、リーン車両は、前方センシング部のセンシング結果に応じて、運転者を受動的に支援するように車両を制御する運転支援装置を備えていてもよい。
本発明において、ある部品の端部とは、部品の端とその近傍部とを合わせた部分を意味する。
本発明において、X方向に並ぶAとBとは、以下の状態を示す。X方向に垂直な方向からAとBを見たときに、AとBの両方がX方向を示す任意の直線上に配置されている状態である。本発明において、Y方向から見てX方向に並ぶAとBとは、以下の状態を示す。Y方向からAとBを見たときに、AとBの両方がX方向を示す任意の直線上に配置されている状態である。この場合、Y方向とは異なるW方向からAとBを見ると、AとBのいずれか一方がX方向を示す任意の直線上に配置されていない状態であってもよい。尚、AとBが接触していてもよい。AとBが離れていてもよい。AとBの間にCが存在していてもよい。
本明細書において、AがBより前方に配置されるとは、以下の状態を指す。Aは、Bの最前端を通り前後方向に直交する平面の前方に配置される。この場合、AとBは、前後方向に沿って並んでいてもよく、並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。
本明細書において、AがBの前方に配置されるとは、以下の状態を指す。AとBが前後方向に並んでおり、且つ、AのBと対向する部分が、Bの前方に配置される。この定義において、Bの前面のうちAと対向する部分が、Bの最前端の場合には、AはBよりも前方に配置される。この定義において、Bの前面のうちAと対向する部分が、Bの最前端ではない場合には、AはBよりも前方に配置されてもよく、されなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。なお、Bの前面とは、Bを前方から見た時に見える面のことである。Bの形状によっては、Bの前面とは、連続した1つの面ではなく、複数の面で構成される場合がある。
本明細書において、左右方向に見て、AがBの前方に配置されるとは、以下の状態を指す。左右方向に見て、AとBが前後方向に並んでおり、且つ、左右方向に見て、AのBと対向する部分が、Bの前方に配置される。この定義において、AとBは、3次元では、前後方向に並んでいなくてもよい。この定義は、前後方向以外の方向も適用される。
本発明において「好ましい」「よい」という用語は非排他的なものである。「好ましい」は、「好ましいがこれに限定されるものではない」ということを意味する。「よい」は、「よいがこれに限定されるものではない」という意味である。
本発明において、含む(including)、有する(comprising)、備える(having)およびこれらの派生語は、列挙されたアイテムおよびその等価物に加えて追加的アイテムをも包含することが意図されて用いられている。取り付けられた(mounted)、接続された(connected)および結合された(coupled)という用語は、広義に用いられている。具体的には、直接的な取付、接続および結合だけでなく、間接的な取付、接続および結合も含む。さらに、接続された(connected)および結合された(coupled)は、物理的または機械的な接続/結合に限られない。それらは、直接的なまたは間接的な電気的接続/結合も含む。
本発明では、上述した他の観点による構成を互いに組み合わせることを制限しない。
本発明の実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明に記載されたまたは図面に図示された構成要素の構成および配置の詳細に制限されないことが理解されるべきである。本発明は、他の実施形態でも可能であり、様々な変更を加えた実施形態でも可能である。また、本発明は、後述する変形例を適宜組み合わせて実施することができる。
本発明によれば、前方センシング部を備えるリーン車両において、前方センシング部の検出精度、耐久性および配置自由度を確保しつつ、車両の前部の大型化を抑制できる。
本発明の実施形態のリーン車両の正面図である。 本発明の実施形態1の自動二輪車の側面図である。 図2の自動二輪車の平面図である。 図2の自動二輪車のハンドル部の周辺を示す部分拡大図である。 図2の自動二輪車の正面図である。 図2の自動二輪車の背面図である。 図2の自動二輪車が旋回している状態の正面図である。 実施形態1のヘッドライトユニットを示す部分拡大図である。 図8のV−V断面図である。 図2の自動二輪車の制御ブロック図である。 本発明の実施形態2の自動二輪車の側面図である。 図11の自動二輪車の平面図である。 図11の自動二輪車のハンドル部の周辺を示す部分拡大図である。 図11の自動二輪車の正面図である。 図11の自動二輪車の背面図である。 本発明の他の実施形態の自動二輪車の正面図である。 本発明の他の実施形態のヘッドライトユニットを示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態のヘッドライトユニットを示す部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態に係るリーン車両1について、図1を参照しつつ説明する。図1に示す矢印Uと矢印Dは、車両上下方向の上方と下方をそれぞれ表しており、矢印Lと矢印Rは、車両左右方向の左方と右方をそれぞれ表している。また、図1に示す矢印Fと矢印Bは、車両前後方向の前方(紙面手前方向)と後方(紙面奥方向)をそれぞれ表している。
リーン車両1は、車体フレーム7と、前輪部2と、後輪部3と、少なくとも1つの前方センシング部31L,31Rと、ヘッドライトユニット13L,13Rとを有する。車体フレーム7は、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する。シート8、前輪部2、および後輪部3は、車体フレーム7に支持される。前輪部2は、少なくとも1つの前輪を含む。前輪部2は、車両前後方向においてリーン車両(車両)1の前部に配置される。後輪部3は、少なくとも1つの後輪を含む。後輪部3は、車両前後方向においてリーン車両1の後部に配置される。前方センシング部31L,31Rは、リーン車両1の車両前後方向の前方をセンシングする。ヘッドライトユニット13L,13Rは、半導体を用いて形成された光源112,122を有し、リーン車両1の車両前後方向の前方を照射する。
前方センシング部31L,31Rは、次の位置に配置される。車両前後方向においてリーン車両1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31L,31Rを除いたリーン車両1の輪郭の内側の位置である。リーン車両1の前後方向においてリーン車両1の前方から後方向に見たときに、光源112,122を形成する半導体と重ならない位置である。光源112,122を形成する半導体が設けられるリーン車両1の前部の位置である。車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でもリーン車両1の前方をセンシング可能な位置である。
本発明の実施形態のリーン車両1は、以下の特徴を有する。
ヘッドライトユニット13L,13Rは、リーン車両1の車両前後方向の前方を照射する。半導体を用いて形成された光源112,122の発熱量は少ない。そのため、ヘッドライトユニット13L,13Rの光源112,122は、周辺に対して熱による影響を与えにくい。よって、ヘッドライトユニット13L,13Rの熱による前方センシング部31L,31Rへの影響を抑えることができる。従って、前方センシング部31L,31Rの検出精度および耐久性を確保することができる。また、ヘッドライトユニット13L,13Rの熱による前方センシング部31L,31Rへの影響を抑制するために、断熱部材などを配置しなくてよい。そのため、車両の前部の大型化を抑制できる。
更に、前方センシング部31L,31Rを、ヘッドライトユニット13L,13Rの周辺を含むリーン車両1の前部に配置することができる。即ち、前方センシング部31L,31Rの配置位置は、車両前後方向においてリーン車両1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31L,31Rを除いたリーン車両1の輪郭の内側であって、光源112,122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、光源112,122を形成する半導体が設けられるリーン車両1の前部であって、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でもリーン車両1の前方をセンシング可能な位置であれば、その情報を取得するのに適した位置に自由に配置できる。従って、前方センシング部31L,31Rの配置自由度を確保することができる。
以上から、本発明において、前方センシング部31L,31Rの検出精度、耐久性および配置自由度を確保しつつ、リーン車両1の前部の大型化を抑制できる。
以下、本発明の実施形態の具体例について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明のリーン車両を自動二輪車1、50に適用した例について説明する。各図に示す矢印Uと矢印Dは、車両上下方向の上方と下方をそれぞれ表している。また、各図において、矢印Fと矢印Bは、車両前後方向の前方と後方をそれぞれ表している。また、各図において、矢印Lと矢印Rは、車両左右方向の左方と右方をそれぞれ表している。尚、車両上下方向は、路面に垂直な方向である。
(実施形態1)
図2は、本発明の実施形態1の自動二輪車の側面図である。図3は、図2の自動二輪車の平面図である。図4は、図2の自動二輪車のハンドル部周辺を示す部分拡大図である。図5は、図2の自動二輪車の正面図である。図6は、図2の自動二輪車の背面図である。尚、図2〜図6は、水平な路面に直立した状態で配置された自動二輪車1を示している。
実施形態1のリーン車両は、いわゆるツアラー型の自動二輪車1である。図2に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム7を備えている。車体フレーム7は、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する。
車体フレーム7の前部には、ヘッドパイプ4が設けられている。ヘッドパイプ4にはステアリングシャフト4a(図4参照)が回転可能に挿入されている。ステアリングシャフト4aの上部には、ハンドル部40が設けられている。また、自動二輪車1は、1つの前輪を含む前輪部2を備えている。自動二輪車1は、1つの後輪を含む後輪部3を備えている。前輪部2は、車両前後方向において自動二輪車(車両)1の前部に配置される。また、前輪部2は、後述するシート8より前方に配置される。後輪部3は、車両前後方向において自動二輪車1の前部に配置される。また、後輪部3は、一部が後述するシート8より後方に配置される。前輪および後輪は、タイヤとホイールを含む。ハンドル部40が車両左右方向に回されると、前輪部2の幅方向中央を通る平面は、車両前後方向(FB方向)に対して傾斜する。
図2〜図6に示す矢印UF、DF、FF、BF、LF、RFは、車体フレーム7の上方向、下方向、前方向、後方向、左方向、右方向をそれぞれ表している。図2〜図6において、車体フレーム7の上下方向(UFDF方向)とは、車体フレーム7のヘッドパイプ4の軸方向に平行な方向である。車体フレーム7の左右方向(LFRF方向)とは、車体フレーム7の幅方向中央を通る平面に直交する方向である。車体フレーム7の前後方向(FFBF方向)とは、車体フレーム7の上下方向(UFDF方向)と車体フレーム7の左右方向(LFRF方向)の両方に直交する方向である。尚、図2〜図6の説明において、自動二輪車1は、水平な路面に直立した状態で配置されている。そのため、自動二輪車1の車両左右方向と車体フレーム7の左右方向とは一致する。
ここで、リーン車両である自動二輪車1が旋回している状態における車体フレーム7の傾斜方向について、図7に基づいて説明する。図7は、図2の自動二輪車が旋回している状態の正面図である。即ち、図7は、水平な路面に自動二輪車1の車体フレーム7が傾斜した状態で配置された自動二輪車1を示している。
自動二輪車1は、リーン車両である。図7に示すように、車体フレーム7は、右旋回時は車両左右方向(LR方向)の右方に傾斜し、左旋回時は車両左右方向(LR方向)の左方に傾斜する。車体フレーム7が傾斜した状態では、正面視で、車両左右方向(LR方向)と、車体フレーム7の左右方向(LFRF方向)は一致しない。また、車体フレーム7が左右に傾斜した状態では、正面視で、車両上下方向(UD方向)と、車体フレーム7の上下方向(UFDF方向)は一致しない。車両上下方向から見て、車両前後方向(FB方向)と、車体フレーム7の前後方向(FFBF方向)は一致する。ハンドル部40が回転された状態では、車両上下方向から見て、前輪部2の幅方向中央を通る平面は、車両前後方向(FB方向)および車体フレーム7の前後方向(FFBF方向)に対して傾斜する。自動二輪車1の進行方向は、車両前後方向と必ずしも一致しない。
図4に示すように、ハンドル部40には、ステアリングシャフト4aが、接続されている。また、図2および図5に示すように、ハンドル部40には、フロントフォーク18L、18Rが支持されている。図示は省略するが、フロントフォーク18L、18Rと、ステアリングシャフト4aとは、間接的に接続されている。フロントフォーク18L、18Rは、前輪部2を挟んで、左右対称に設けられている。フロントフォーク18L、18Rは、伸縮方向の衝撃を吸収するフロントサスペンションを有している。図5に示すように、フロントフォーク18L、18Rの下端部には、車軸2bが固定されている。この車軸2bには、前輪部2が回転可能に取り付けられている。そして、フロントフォーク18L、18Rによって、左方および右方から前輪部2が支持される。つまり、前輪部2は、フロントフォーク18L、18Rを介して、車両左右方向の左方および右方から車体フレーム7に支持される。また、フロントフォーク18L、18Rの後方にはラジエータ33が配置される。
図2に示すように、前輪部2の上方にはフロントフェンダー17が設けられている。フロントフェンダー17は、前輪部2の上部を覆うように配置される。
車体フレーム7の上方には、シート8が支持されている。シート8は、メインシート8aと後部シート8bとを含む。また、車体フレーム7の上方には、燃料タンク9が設けられる。燃料タンク9は、車体フレーム7に支持されている。シート8は、燃料タンク9の後方に配置される。後部シート8bは、メインシート8aの後方に配置されている。後部シート8bの上面は、メインシート8aの上面よりも上方に位置している。
車体フレーム7の下端部は、ピボット軸(図示せず)を介して、リヤアーム6の前部が連結されている。リヤアーム6は、ピボット軸を中心として上下に揺動可能である。リヤアーム6の後部には、後輪部3が支持されている。リヤアーム6と車体フレーム7とは、伸縮方向の衝撃を吸収する左右一対のリヤサスペンション(図示省略)を介して接続されている。つまり、後輪部3は、リヤサスペンションおよびリヤアーム6を介して、車体フレーム7に支持される。
車体フレーム7の下方には、エンジンユニット5が配置されている。エンジンユニット5は、車体フレーム7に支持されている。自動二輪車1のエンジンユニット5は、エンジン本体を水により冷却する水冷式のエンジンユニットである。図示は省略するが、エンジンユニット5は、エンジン本体と変速機を有する。エンジン本体から出力される駆動力は、変速機を介して後輪部3に伝達される。また、車体フレーム7は、バッテリー(図示せず)を支持する。バッテリーは、後述する制御装置300や各種センサなどの電子機器に電力を供給する。
図2および図3に示すように、自動二輪車1の左右両側の下部には、それぞれフットレスト10L、10Rが設けられている。フットレスト10L、10Rには、運転時に、運転者の足が乗せられる。左のフットレスト10Lの前方には、シフトペダル10Laが設けられる。運転者がシフトペダル10Laを操作することで、変速機の変速比が変更される。図3に示すように、右のフットレスト10Rの前方には、ブレーキペダル10Rbが設けられている。運転者がブレーキペダル10Rbを操作することで、後輪部3の回転が制動される。
自動二輪車1は、車体フレーム7等を覆う車体カバー20を有する。車体カバー20は、フロントカバー21と、サイドカバー22L、22Rと、リヤカバー23と、ダッシュパネル41とを有する。車体カバー20は、樹脂製または金属製である。
フロントカバー21は、ヘッドパイプ4の前方に配置される。フロントカバー21は、車体フレーム7に取り付けられる。フロントカバー21は、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。フロントカバー21は、ヘッドパイプ4の前方からヘッドパイプ4の前部を覆う。フロントカバー21には、2つのヘッドライトユニット13L、13R(図5参照)が取り付けられる。
ヘッドライトユニット13L、13Rは、車両の前方を照らす。ヘッドライトユニット13L、13Rは、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置されている。ヘッドライトユニット13Lは、車両の左側に配置される。ヘッドライトユニット13Rは、車両の右側に配置されるである。ヘッドライトユニット13Lには、前方センシング部31Lが配置される。前方センシング部31Lは、自動二輪車1の車両左右方向の中央より左方に配置される。つまり、前方センシング部31Lは、本発明の左方前方センシング部である。ヘッドライトユニット13Rには、前方センシング部31Rが配置される。前方センシング部31Rは、自動二輪車1の車両左右方向の中央より右方に配置される。つまり、前方センシング部31Rは、本発明の右方前方センシング部である。前方センシング部31L、31Rは、車両の車両前後方向の前方をセンシングする。前方センシング部31L、31Rは、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうち1つまたは複数を含む。このようなレーダーおよびセンサは、自動二輪車1の後方に向かってミリ波等を照射し、物体に反射して戻ってくる反射波を受信するように構成されている。尚、カメラは、単眼であっても、複眼であってもよい。ヘッドライトユニット13L、13R、および、前方センシング部31L、31Rの構成の詳細については、後述する。
フロントカバー21の上部には、スクリーン12が配置される。スクリーン12は、ハンドル部40(図4参照)の前方に配置される。フロントカバー21の上部であって、スクリーン12より後方の一部は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見て、スクリーン12と重なっている。スクリーン12は、透明な樹脂等によって形成される。従って、車両前後方向において車両の前方から後方向に見て、スクリーン12を介して、フロントカバー21の上部であって、スクリーン12より後方の一部は視認可能に形成される。
図3に示すように、ハンドル部40は、シート8よりも前方に配置される。ハンドル部40は、車両左右方向に延びる。ハンドル部40の少なくとも一部は、燃料タンク9よりも前方に配置される。ハンドル部40の中央は、燃料タンク9よりも前方に配置される。
図4に示すように、ハンドル部40の近傍には、ダッシュパネル41が備えられる。ダッシュパネル41は、フロントカバー21の後方に配置される(図2参照)。ダッシュパネル41は、フロントカバー21の上端部に接続されている。ダッシュパネル41は、少なくとも一部がヘッドパイプ4より前方に配置される。ダッシュパネル41には、メーター部42が配置される。メーター部42は、表示装置42aを含む。表示装置42aには、車速、エンジン回転速度、各種の警告などが表示される。ダッシュパネル41には、ヘッドライト角度調整部49L、49Rが配置される。ヘッドライト角度調整部49L、49Rは、それぞれ、ヘッドライトユニット13L、13Rの車両上下方向の照射角度を調整する。
図4に示すように、ハンドル部40は、グリップ部43L、43Rと、ハンドルスイッチ部44L、44Rと、ハンドルクラウン45と、ブレーキレバー46と、メインスイッチ47と、ハンドルバー48L、48Rとを有する。ハンドルバー48L、48Rは、ハンドルクラウン45に固定されている。ハンドルバー48L、48Rの端部には、それぞれ、グリップ部43L、43Rが接続される。ハンドルクラウン45は、ステアリングシャフト4aに連結される。
右のグリップ部43Rは、スロットルグリップである。右のグリップ部43Rは、エンジン本体の出力を調整するために操作される。具体的には、右のグリップ部43Rは、エンジンユニット5のスロットルバルブ(図示せず)の開度を調整するために操作される。また、右のグリップ部43Rの前方には、ブレーキレバー46が設けられている。ブレーキレバー46は、前輪部2に含まれる前輪の回転を制動するために操作される。
左のハンドルスイッチ部44Lは、ヘッドライトユニット13L、13Rの照射角度の切り替えを行うスイッチ等の各種スイッチが配置される。右のハンドルスイッチ部44Rは、スタータースイッチやエンジンストップスイッチ等の各種スイッチが配置される。メインスイッチ47を含む各種スイッチのスイッチ操作によって、バッテリーから電気機器への電力供給を開始または停止させることができる。また、スイッチ操作によって、エンジンユニット5を始動または停止させることができる。また、スイッチ操作によって、メーター部42の表示装置42aの画面を切り換えることができる。また、スイッチ操作によって、メーター部42の表示装置42aに表示される選択項目を選択することができる。スイッチ操作によって、複数のライディングモードのいずれかを選択できる。複数のライディングモードには、手動運転モード、運転支援モード、自律運転モードが含まれる。各モードの説明については後述する。
図5に示すように、自動二輪車1の前部には、ミラーステー11La、11Raが設けられる。ミラーステー11La、11Raは、フロントカバー21の上部の外側に配置される。ミラーステー11La、11Raは、一端がフロントカバー21に固定される。ミラーステー11La、11Raは、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。ミラーステー11La、11Raは、スクリーン12の左右両端の近傍に配置される。ミラーステー11La、11Raは、内部に空間が形成されている。ミラーステー11La、11Raの他端には、それぞれ、バックミラー11L、11Rが取り付けられる。バックミラー11L、11Rは、フロントカバー21の上部の外側に配置される。バックミラー11L、11Rは、ミラー部11Lb、11Rb(図4参照)と、背面カバー部11Lc、11Rcとを備える。背面カバー部11Lc、11Rcは、ミラーステー11La、11Raの他端に取り付けられる。背面カバー部11Lc、11Rcは、車両前後方向の前方に突出する形状を有している。背面カバー部11Lc、11Rcの車両前後方向の後方には、平板状のミラー部11Lb、11Rbが設置されている。ミラー部11Lb、11Rbは、車両前後方向の後方に向いている。運転者は、ミラー部11Lb、11Rbにより、自動二輪車1の後方を視認することができる。バックミラー11L、11Rには、ミラー部11Lb、11Rbと背面カバー部11Lc、11Rcとの間に空間が形成されている。
図2および図3に示すように、サイドカバー22L、22Rは、少なくとも一部がヘッドパイプ4より後方に配置される。サイドカバー22L、22Rの一部は、フロントカバー21の後方に配置される。サイドカバー22L、22Rは、フロントカバー21の下端部に接続されている。サイドカバー22L、22Rは、車体フレーム7に取り付けられる。サイドカバー22L、22Rは、車体フレーム7の少なくとも一部を側方から覆う。サイドカバー22L、22Rは、燃料タンク9の前部を覆う。サイドカバー22L、22Rは、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。
リヤカバー23は、自動二輪車1の後部に設けられる。リヤカバー23は、サイドカバー22L、22Rの後方に配置される。リヤカバー23は、シート8の下方と、シート8の後方に配置される。リヤカバー23は、後輪部3の上方に位置している。リヤカバー23は、車体フレーム7の一部を後方から覆う。リヤカバー23は、車体フレーム7に支持されている。リヤカバー23は、車両左右方向の中央を中心として、左右対称の形状に形成されている。
リヤカバー23には、テールライト14が取り付けられている。テールライト14は、自動二輪車1の後部に位置している。テールライト14の表面は、車両左右方向に見て、下端から上端に向かって、後ろ斜め上方に延びている。図6に示すように、テールライト14は、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。テールライト14は、ハロゲンランプの他、半導体光源が用いられる。半導体光源は、LEDライト、半導体レーザー、有機EL照明のうち1つまたは複数を含む。半導体光源は、LEDライト、半導体レーザー、有機EL照明に限らない。
図2に示すように、グラブバー16は、自動二輪車1の後部に設けられる。グラブバー16は、車体フレーム7に取り付けられる。グラブバー16は、後部シート8bに着座した同乗者が体を支えるときに、同乗者によって掴まれる部材である。グラブバー16は、テールライト14より上方に配置される。グラブバー16の前端部は、後部シート8bの前端部より後方に配置される。また、グラブバー16の前端部は、後部シート8bの後端部より前方に配置される。グラブバー16は、車両左右方向に見て、前端から後端に向かって後ろ斜め上方に延びている。グラブバー16の後端部は、後部シート8bの後方且つ上方に配置される。図3に示すように、グラブバー16は、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。
図2および図3に示すように、リヤカバー23の後部には、後方方向指示灯ユニット15L、15Rが配置される。後方方向指示灯ユニット15L、15Rは、リヤカバー23の車両左右方向の両側に一対に配置される。後方方向指示灯ユニット15L、15Rは、リヤカバー23の左右両側部に配置される。図6に示すように、後方方向指示灯ユニット15L、15Rは、後方方向指示灯15La、15Raを備える。後方方向指示灯15La、15Raは、後方方向指示灯ユニット15L、15Rの後端部に配置される。後方方向指示灯15La、15Raは、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。後方方向指示灯15La、15Raは、ハロゲンランプの他、半導体光源が用いられる。
図2および図6に示すように、リヤカバー23には、リヤフェンダー19が取り付けられる。リヤフェンダー19は、テールライト14の下方に位置している。リヤフェンダー19は、後輪部3の上方に位置している。リヤフェンダー19は、後輪部3の上部を覆うように配置される。
図6に示すように、リヤカバー23には、後方センシング部32が配置される。後方センシング部32は、テールライト14の上方に設けられる。後方センシング部32は、車両の後方をセンシングする。後方センシング部32は、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうち1つまたは複数を含む。このようなレーダーおよびセンサは、自動二輪車1の後方に向かってミリ波等を照射し、物体に反射して戻ってくる反射波を受信するように構成されている。尚、カメラは、単眼であっても、複眼であってもよい。
図5に示すように、フロントカバー21には、一対のヘッドライトユニット用開口部21La、21Raが形成される。ヘッドライトユニット13L、13Rは、それぞれ、ヘッドライトユニット用開口部21La、21Raに挿入されている。ヘッドライトユニット13L、13Rは、車体フレーム7に支持部材(図示せず)を介して支持されている。また、ヘッドライトユニット13L、13Rは、フロントカバー21の前面と並んで配置されるレンズ13La、13Raを備える。つまり、ヘッドライトユニット13L、13Rは、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31L、31Rを除いた自動二輪車1の輪郭の内側の位置に配置される。また、ヘッドライトユニット13L、13Rは、後述する第1LEDライト(光源)112および第2LEDライト(光源)122が設けられる自動二輪車1の前部に位置に配置される。
ヘッドライトユニット13L、13Rについて、図8および図9に基づいて説明する。図8は、実施形態1のヘッドライトユニット13Lを示す部分拡大図である。図9は、図8のV−V断面図である。尚、ヘッドライトユニット13Rおよび前方センシング部31Rの構成は、ヘッドライトユニット13Lおよび前方センシング部31Lの構成と、車両左右方向の中心に対して左右対称となるため、その説明を省略する。また、ヘッドライトユニット13Lに配置される前方センシング部31Lと、ヘッドライトユニット13Rに配置される前方センシング部31Rは、同じ種類のものが用いられる。例えば、前方センシング部31L、31Rで複眼のカメラを構成してもよい。尚、ヘッドライトユニット13Lおよび前方センシング部31Lの構成と、ヘッドライトユニット13Rおよび前方センシング部31Rの構成とは、左右対称でなく、同じであってもよい。図8および図9においては、自動二輪車1を水平な路面に直立した状態で配置されたヘッドライトユニット13L、13Rを示している。
図8に示すように、ヘッドライトユニット13Lは、ヘッドライト筐体105と、ヘッドライト本体101とを有する。ヘッドライト本体101は、ヘッドライト筐体105に支持される。ヘッドライト本体101は、第1LEDライト112および第2LEDライト122(図9参照)を含む。第1LEDライト112および第2LEDライト122は、半導体を用いて形成された光源である。尚、図8は模式図であり、図8に示すヘッドライト筐体105の形状は、実際の形状とは異なる。
ヘッドライト筐体105は、箱状に形成される。図9に示すように、ヘッドライト筐体105は、車両の前方に向けて開口する開口部105aを有する。レンズ13Laは、ヘッドライト筐体105の開口部105aを覆うように配置される。
図8および図9に示すように、ヘッドライト筐体105の後壁105bには、アジャストボルト128が貫通している。アジャストボルト128は、サークリップ128aを有する。サークリップ128aは、アジャストボルト128の車両前後方向への移動を規制する。アジャストボルト128は、ヘッドライト筐体105に回転自在に支持される。
図8に示すように、ヘッドライト本体101は、第1光照射部111と、第2光照射部121を有する。第1光照射部111は、ロービーム用の光照射部を構成する。第2光照射部121は、ハイビーム用の光照射部を構成する。ヘッドライト本体101と、後述する前方センシング部31Lとは、ヘッドライト筐体105内に配置される。
第1光照射部111と、第2光照射部121とは、棒状の回動部131に配置されている。回動部131は、車両左右方向に延びる。第1光照射部111と第2光照射部121は、車両左右方向に並んで配置される。回動部131の一端は、ヘッドライト筐体105の右側壁105cを貫通している。回動部131の一端は、右側壁105cの外側で、右側キャップ133Rに嵌合して支持される。また、回動部131の他端は、ヘッドライト筐体105の左側壁105dを貫通している。回動部131の他端は、左側壁105dの外側で、左側キャップ133Lに嵌合して支持される。回動部131は、ヘッドライト筐体105に支持される。回動部131は、回動部131の軸線を中心として車両上下方向に回動可能に形成される。
第1光照射部111は、第1LEDライト112と、第1リフレクター114と、第1放熱部115とを備えている。第1LEDライト112は、第1支持体113上の第1支持用基板116上に配置される。第1リフレクター114は、第1LEDライト112に対向する面に放物面鏡が形成される。第1リフレクター114は、第1LEDライト112から照射される光を反射させる。反射された光は、自動二輪車1の車両前後方向の前方を照射する。即ち、第1LEDライト112および第1リフレクター114は、自動二輪車1の車両前後方向の前方を照射することができる角度で回動部131に配置される。
第1放熱部115は、所定間隔で並べられた複数の平板状の放熱板から形成される。第1放熱部115は、第1支持体113を挟んで、第1LEDライト112の反対側に配置される。第1放熱部115は、伝熱特性の高い金属で形成される。第1放熱部115は、第1LEDライト112から生じる熱を放熱する。
図8および図9に示すように、第2光照射部121は、第2LEDライト122と、第2リフレクター124と、第2放熱部125とを備えている。第2LEDライト122は、第2支持体123上の第2支持用基板126上に配置される。第2リフレクター124は、第2LEDライト122に対向する面に放物面鏡が形成される。第2リフレクター124は、第2LEDライト122から照射される光F11を反射させる。反射された光F11は、自動二輪車1の車両前後方向の前方を照射する。即ち、第2LEDライト122および第2リフレクター124は、自動二輪車1の車両前後方向の前方を照射することができる角度で回動部131に配置される。第2リフレクター124の背面には、突起部127が形成される。突起部127には、アジャストボルト128が螺合される。
図8に示すように、第2放熱部125は、所定間隔で並べられた複数の平板状の放熱板から形成される。図9に示すように、第2放熱部125は、第2支持体123を挟んで、第2LEDライト122の反対側に配置される。第2放熱部125は、伝熱特性の高い金属で形成される。第2放熱部125は、第2LEDライト122から生じる熱を放熱する。
前方センシング部31Lは、車両左右方向に第2光照射部121と並んで回動部131に配置される。例えば、前方センシング部31Lのセンシング範囲は図2に示すF10となる。前方センシング部31Lは、自動二輪車1の前方をセンシングできる角度で回動部131に配置される。つまり、前方センシング部31Lは、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、第1LEDライト112および第2LEDライト122と重ならない位置に配置される。また、前方センシング部31Lは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置される。
回動機構129は、突起部127と、アジャストボルト128と、回動部131と、右側キャップ133Rと、左側キャップ133Lとを含む。回動機構129は、突起部127に対して、アジャストボルト128を締めたり緩めたりすることにより、回動部131を車両上下方向に回動させる。回動部131が回動すると、回動部131に配置された第1光照射部111と、第2光照射部121と、前方センシング部31Lとが、車両上下方向に回動する。アジャストボルト128は、上述のヘッドライト角度調整部49Lと連動している。
自動二輪車1は、手動運転モードと、運転支援モードと、自律運転モードとを切り替えることができるように構成されてもよい。手動運転モードでは、自動二輪車1が運転者によって運転される。運転支援モードでは、自動二輪車1が運転者によって運転されつつ、運転者を能動的に支援する制御が行われる。また、運転支援モードでは、自動二輪車1が運転者によって運転されつつ、運転者を受動的に支援する制御が行われてもよい。自律運転モードでは、運転者が運転しなくても自動二輪車1が目的位置まで自動的に走行するように、運転者を能動的に支援する制御が行われる。また、運転支援モードは、運転者が選択しなくても、走行状況に応じて自動的に設定されてもよい。また、運転支援モードは、複数のモードを有していてもよい。
自動二輪車1が、手動運転モードと、運転支援モードと、自律運転モードとを切り替えることができるように構成されている場合において、運転支援モードで運転者を能動的に支援する制御が行われる場合の自動二輪車1の制御の具体例について、図10に基づいて説明する。図10は、自動二輪車1の制御装置を示すブロック図である。図10に示すように、自動二輪車1は、自動二輪車1の各部の動作を制御する制御装置300を備えている。制御装置300は、上述した前方センシング部31L、31Rおよび後方センシング部32に接続されている。前方センシング部31L、31Rおよび後方センシング部32と、制御装置300とは、能動的運転支援装置320に含まれる。また、図示しないが、制御装置300には、自動二輪車1に備えられる各種センサや無線通信機に接続されている。制御装置300は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成されている。CPUは、ROMやRAMに記憶されたプログラムや各種データに基づいて情報処理を実行する。
制御装置300は、機能処理部として、左右位置検出部301と、旋回検出部302と、前方車両検出部303と、前方車両距離演算部304と、前方車両情報取得部305と、後方車両検出部306と、後方車両距離演算部307と、後方車両情報取得部308と、能動的運転支援制御部309とを有する。また、制御装置300は、自動二輪車1の運転を制御するためのエンジン制御部311と、変速機制御部312と、ブレーキ制御部313と、ステアリング制御部314と、報知部315とに接続される。
左右位置検出部301は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づいて、自動二輪車1のレーン内における左右方向の位置を検出する。尚、左右位置検出部301は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサや無線通信機等の信号に基づいて、自動二輪車1のレーン内における左右方向の位置を検出してよい。
旋回検出部302は、前方センシング部31L、31Rまたは後方センシング部32のセンシング結果の検出結果に基づいて、自動二輪車1の旋回を検出する。旋回検出部302は、傾斜角および傾斜角速度のうちの少なくとも1つを検出してもよい。尚、旋回検出部302は、前方センシング部31L、31Rまたは後方センシング部32のセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサや無線通信機等の信号に基づいて、自動二輪車1の旋回を検出してよい。
前方車両検出部303は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づいて、前方を走行する他の車両(以下、「前方車両」と称する。)の有無を判定する。尚、前方車両検出部303は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサや無線通信機等の信号に基づいて、前方車両の有無を検出してよい。
前方車両距離演算部304は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づいて、前方車両と自動二輪車1との離間距離を検出する。尚、前方車両距離演算部304は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサや無線通信機等の信号に基づいて、前方車両と自動二輪車1との離間距離を検出してよい。
前方車両情報取得部305は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づいて、前方車両のレーン内における左右方向の位置、速度、加速度、自動二輪車1に対する相対速度、自動二輪車1に対する相対加速度等を検出する。また、前方車両がリーン車両の場合、前方車両情報取得部305前方車両の車体フレームの傾斜角および傾斜角速度のうちの少なくとも1つを検出してもよい。尚、前方車両情報取得部305は、前方センシング部31L、31Rのセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサおよび無線通信機等の信号に基づいて、前方車両のレーン内における左右方向の位置、速度、加速度、自動二輪車1に対する相対速度、自動二輪車1に対する相対加速度等を検出してよい。
後方車両検出部306は、後方センシング部32のセンシング結果に基づいて、後方を走行する他の車両(以下、「後方車両」と称する。)の有無を判定する。尚、後方車両検出部306は、後方センシング部32のセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサおよび無線通信機等の信号に基づいて、後方車両の有無を検出してよい。
後方車両距離演算部307は、後方センシング部32のセンシング結果に基づいて、後方車両と自動二輪車1との離間距離を検出する。尚、後方車両距離演算部307は、後方センシング部32のセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサおよび無線通信機等の信号に基づいて、後方車両と自動二輪車1との離間距離を検出してよい。
後方車両情報取得部308は、後方センシング部32のセンシング結果に基づいて、前後方車両のレーン内における左右方向の位置、速度、加速度、自動二輪車1に対する相対速度、自動二輪車1に対する相対加速度等を検出する。また、後方車両がリーン車両の場合、後方車両情報取得部308は、後方車両の車体フレームの傾斜角および傾斜角速度のうちの少なくとも1つを検出してもよい。尚、後方車両情報取得部308は、後方センシング部32のセンシング結果に基づかず、自動二輪車1が備える他の各種センサおよび無線通信機等の信号に基づいて、前後方車両のレーン内における左右方向の位置、速度、加速度、自動二輪車1に対する相対速度、自動二輪車1に対する相対加速度等を検出してよい。
能動的運転支援制御部309は、運転支援モードが選択された場合に、運転者を能動的に支援するように自動二輪車1を制御する。能動的運転支援制御部309は、エンジン制御部311と、変速機制御部312と、ブレーキ制御部313と、ステアリング制御部314と、報知部315との間で、自動二輪車1の制御を行うための信号の入出力が行われる。
例えば、能動的運転支援装置320が、車間距離制御装置(ACC:Adaptive Cruise Control)として機能する場合の、能動的運転支援制御部309による制御の具体例について説明する。能動的運転支援制御部309は、左右位置検出部301と、旋回検出部302と、前方車両検出部303と、前方車両距離演算部304と、前方車両情報取得部305の結果に基づいて、前方車両と自動二輪車1との離間距離を所定の距離に維持するように、自動二輪車1を制御する。具体的には、能動的運転支援制御部309は、エンジン制御部311、変速機制御部312、およびブレーキ制御部313に信号を出力して、自動二輪車1の速度を所定の速度になるように調整する。エンジン制御部311は、スロットルバルブを調整して、エンジン出力を調整する。また、変速機制御部312は、速度に応じて、変速機のギヤを変更させる。ブレーキ制御部313は、前輪部2に制動力を付与するフロントブレーキまたは後輪部3に制動力を付与するリヤブレーキを調整する。また、能動的運転支援制御部309は、ステアリング制御部314に信号を出力して、ステアリングシャフト4aを回転させてもよい。
また、能動的運転支援制御部309は、左右位置検出部301と、旋回検出部302と、後方車両検出部306と、後方車両距離演算部307と、後方車両情報取得部308の結果に基づいて、後方車両と自動二輪車1との離間距離が所定の距離以内になった際に、報知部315に信号を出力して、運転者に注意を促してもよい。具体的には、能動的運転支援制御部309は、報知部315に信号を出力して、メーター部42に設置される表示装置42a等に、運転者に注意を促すための報知を行う。報知部315の報知の方法は、表示装置42aへの表示でなく、音や振動でもよい。
尚、制御装置300は、左右位置検出部301、旋回検出部302、前方車両検出部303、前方車両距離演算部304、前方車両情報取得部305、後方車両検出部306、後方車両距離演算部307、後方車両情報取得部308、能動的運転支援制御部309以外の機能処理部が設けられていてもよいし、それらの一部が設けられていなくてもよい。また、制御装置300は、自動二輪車1の運転の制御を行うために、エンジン制御部311と、変速機制御部312と、ブレーキ制御部313と、ステアリング制御部314と、報知部315以外の制御部を備えていてもよい。
以上、実施形態1の自動二輪車1の構成について説明した。実施形態1の自動二輪車1は以下の特徴を有する。
上述したように、自動二輪車1は、リーン車両であり、右旋回時に車両の右方に傾斜し、左旋回時に車両の左方に傾斜する車体フレーム7を有する。また、自動二輪車1は、前輪部2および後輪部3を備える。前輪部2は、1つの前輪を含む。前輪部2は、車体フレーム7に支持されて、車両前後方向において自動二輪車1の前部に配置される。後輪部3は、1つの後輪を含む。後輪部3は、車体フレーム7に支持されて、車両前後方向において自動二輪車1の後部に配置される。また、自動二輪車1は、前方センシング部31L、31Rと、ヘッドライトユニット13L、13Rとを備える。前方センシング部31L、31Rは、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングする。
また、前方センシング部31L、31Rは、次の位置に配置される。つまり、前方センシング部31L、31Rは、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31L、31Rを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122が設けられる自動二輪車1の前部であって、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置にあるヘッドライトユニット13L、13Rに配置される。より詳細には、ヘッドライト筐体105は、第1LEDライト112および第2LEDライト122と前方センシング部31L、31Rを収容している。ヘッドライト筐体105は、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31L、31Rを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122が設けられる自動二輪車1の前部の位置に備えられていることが多い。そのため、ヘッドライト筐体105に配置された前方センシング部31L、31Rは、第1LEDライト112および第2LEDライト122と重ならない位置であって、且つ、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置することができる。そして、前方センシング部31L、31Rの配置自由度を確保することができる。
また、ヘッドライトユニット13L、13Rは、半導体を用いて形成された光源である第1LEDライト112および第2LEDライト122を有する。ヘッドライトユニット13L、13Rは、自動二輪車1の車両前後方向の前方を照射する。半導体を用いて形成された光源112、122の発熱量は少ない。そのため、ヘッドライトユニット13L、13Rの光源112、122は、周辺に対して熱による影響を与えにくい。よって、ヘッドライトユニット13L、13Rの熱による前方センシング部31L、31Rへの影響を抑えることができる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度および耐久性を確保することができる。また、ヘッドライトユニット13L、13Rの熱による前方センシング部31L、31Rへの影響を抑制するために、断熱部材などを配置しなくてよい。そのため、自動二輪車1の前部の大型化を抑制できる。
また、半導体で形成された光源である第1LEDライト112および第2LEDライト122は、周辺に対して熱による影響を与えにくい。従って、第1LEDライト112および第2LEDライト122が収容されるヘッドライト筐体105に、前方センシング部31L、31Rを収容しても、ヘッドライトユニット13L、13Rの熱による前方センシング部31L、31Rへの影響を抑えることができる。それにより、前方センシング部31L、31Rの検出精度をより高めることができる。さらに、前方センシング部31L、31Rの耐久性を確保することができる。
更に、第1LEDライト112および第2LEDライト122を収容するヘッドライト筐体105は、振動などにより位置ずれが生じないように強固に取り付けられる。従って、前方センシング部31L、31Rの取り付け精度が向上する。これにより、前方センシング部31L、31Rの検出精度を確保することができる。また、ヘッドライトユニット13L、13Rは、第1LEDライト112および第2LEDライト122の向きを調整するために、第1LEDライト112および第2LEDライト122を車両上下方向に回動させる回動機構129を備えている。第1LEDライト112および第2LEDライト122を車両上下方向に回動させる回動機構129を利用して、前方センシング部31L、31Rを車両上下方向に回動させる。そして、前方センシング部31L、31Rを、その情報を取得するのに適した角度に設定できる。そのため、前方センシング部31L、31Rの配置位置の精度を容易に高めることができる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度を容易に高めることができる。
また、前方センシング部31L、31Rは、左方前方センシング部31Lと右方前方センシング部31Rとを有する。左方前方センシング部31Lは、自動二輪車1の車両左右方向の中央より左方に配置される。右方前方センシング部31Rは、自動二輪車1の車両左右方向の中央より右方に配置される。これにより、車体フレーム7が傾斜状態であっても、左方前方センシング部31Lまたは右方前方センシング部31Rのいずれかで自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度をより高めることができる。
また、ヘッドライトユニット13L、13Rは、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱を放熱する放熱部115、125を備える。半導体を用いて形成された第1LEDライト112および第2LEDライト122は、発熱量が小さい。従って、半導体を用いて形成された第1LEDライト112および第2LEDライト122を有するヘッドライトユニット13L、13Rは熱くなりにくい。一方で、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体は、ハロゲンランプと比べて発熱量は小さいものの、発熱する。そして、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱は、放熱部115、125により放熱される。また、前方センシング部31L、31Rは、車両上下方向に見て、放熱部115、125の上方であって、少なくとも一部が放熱部115、125に重なる位置に配置しない。そのため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部31L、31Rへの影響をより抑えることができる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度および耐久性をより確保することができる。
また、2つのヘッドライトユニット13L、13Rが、自動二輪車1に設けられる。そして、前方センシング部31L、31Rは、2つのヘッドライトユニット13L、13Rのそれぞれに配置される。そして、ヘッドライトユニット13L、13Rのそれぞれに配置された2つの前方センシング部31L、31Rを用いて前方をセンシングできる。そして、2つの前方センシング部31L、31Rによるセンシング結果により、自動二輪車1の周囲の情報をより多く取得できる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度をより向上させることができる。
また、自動二輪車1の制御装置300は、前方センシング部31L、31Rによるセンシング結果に応じて、運転者を能動的に支援するように自動二輪車1を制御する能動的運転支援制御部309、を更に備える。これにより、前方センシング部31L、31Rによるセンシング結果を運転支援に利用することができる。
自動二輪車1は、後方センシング部32を備える。後方センシング部32により自動二輪車1の後方をセンシングする。そして、前方センシング部31L、31Rによるセンシング結果と、後方センシング部32によるセンシング結果により、自動二輪車1の周囲の情報をより多く取得できる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度をより向上させることができる。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2の自動二輪車の側面図である。図12は、図11の自動二輪車の平面図である。図13は、図11の自動二輪車のハンドル部周辺を示す部分拡大図である。図14は、図11の自動二輪車の正面図である。図15は、図11の自動二輪車の背面図である。図16は、図11の自動二輪車のメーター部を示す分解斜視図である。尚、図11〜図15は、水平な路面に直立した状態で配置された自動二輪車50を示している。
実施形態2のリーン車両は、いわゆるアメリカンタイプの自動二輪車50である。図11に示すように、自動二輪車50は、車体フレーム51を備えている。車体フレーム51は、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する。
車体フレーム51は、ヘッドパイプ55を有している。ヘッドパイプ55は、車体フレーム51の前部に設けられる。ヘッドパイプ55にはステアリングシャフト55a(図13参照)が回転可能に挿入されている。ステアリングシャフト55aの上部には、ハンドル部70が設けられている。また、自動二輪車50は、1つの前輪を含む前輪部52を備えている。自動二輪車50は、1つの後輪を含む後輪部53を備えている。前輪部52は、車両前後方向において自動二輪車(車両)50の前部に配置される。また、前輪部52は、後述するシート57より前方に配置される。後輪部53は、車両前後方向において自動二輪車50の前部に配置される。また、後輪部53は、一部が後述するシート57より後方に配置される。前輪および後輪は、タイヤとホイールを含む。ハンドル部70が車両左右方向に回されると、前輪部52の幅方向中央を通る平面は、車両前後方向(FB方向)に対して傾斜する。
図11〜図15に示す矢印UF、DF、FF、BF、LF、RFは、車体フレーム51の上方向、下方向、前方向、後方向、左方向、右方向をそれぞれ表している。図11〜図15において、車体フレーム51の上下方向(UFDF方向)とは、車体フレーム51のヘッドパイプ55の軸方向に平行な方向である。車体フレーム51の左右方向(LFRF方向)とは、車体フレーム51の幅方向中央を通る平面に直交する方向である。車体フレーム51の前後方向(FFBF方向)とは、車体フレーム51の上下方向(UFDF方向)と車体フレーム51の左右方向(LFRF方向)の両方に直交する方向である。尚、図11〜図15の説明において、自動二輪車50は、水平な路面に直立した状態で配置されているため、自動二輪車50の車両左右方向と車体フレーム51の左右方向とは一致する。
ここで、リーン車両である自動二輪車50が旋回している状態における車体フレーム51の傾斜方向については、図7に示す自動二輪車1が旋回している状態における車体フレーム7の傾斜方向とほぼ同様でありその説明を省略する。
図13に示すように、ハンドル部70には、ステアリングシャフト55aが、接続されている。図12および図14に示すように、ハンドル部70には、フロントフォーク68L、68R(図14参照)が支持されている。フロントフォーク68L、68Rは、ブラケット68aにより支持される。ブラケット68aは、車両上下方向において、フロントフォーク68L、68Rの中間に配置される。図11に示すように、ブラケット68aは、前輪部52およびフロントフェンダー67より上方に配置される。ブラケット68aは、ヘッドライトユニット54より下方に配置される。
図12および図14に示すように、ブラケット68aの左右両端部には、前方方向指示灯ユニット69L、69Rが配置される。前方方向指示灯ユニット69L、69Rは、車両の前部に配置される。前方方向指示灯ユニット69L、69Rは、車両の左右両側に配置される。前方方向指示灯ユニット69L、69Rは、前方方向指示灯69La、69Raを備える。前方方向指示灯69La、69Raは、前方方向指示灯ユニット69L、69Rの前端部に配置される。図14に示すように、前方方向指示灯69La、69Raは、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。前方方向指示灯69La、69Raは、ハロゲンランプの他、半導体光源が用いられる。
ステアリングシャフト55aには、フロントフォーク68L、68Rが接続されている。フロントフォーク68L、68Rは、前輪部52を挟んで、左右対称に設けられている。フロントフォーク68L、68Rは、伸縮方向の衝撃を吸収するフロントサスペンションを有している。フロントフォーク68L、68Rの下端部には、車軸52bが固定されている。この車軸52bには、前輪部52が回転可能に取り付けられている。そして、フロントフォーク68L、68Rによって、車両左右方向の左方および右方から前輪部52が支持される。つまり、前輪部52は、フロントフォーク68L、68Rを介して、車体フレーム51に支持される。
図11に示すように、前輪部52の上方にはフロントフェンダー67が設けられている。フロントフェンダー67は、前輪部52の上部を覆うように配置される。
車体フレーム51の上方には、シート57が支持されている。シート57は、メインシート57aと後部シート57bとを含む。また、車体フレーム51の上方には、燃料タンク59が設けられる。燃料タンク59は、車体フレーム51に支持されている。シート57は、燃料タンク59の後方に配置される。後部シート57bは、メインシート57aの後方に配置されている。後部シート57bの上面は、メインシート57aの上面よりも上方に位置している。
車体フレーム51は、左右一対のメインチューブ51aと、左右一対のダウンチューブ51bと、左右一対の結合部材51dとを有する。メインチューブ51aは、ヘッドパイプ55から後下向き方向に略直線状に延びる。ダウンチューブ51bは、ヘッドパイプ55から下方から延び、屈曲部51cを経て後方に略直線状に延びる。結合部材51dは、メインチューブ51aの後端部とダウンチューブ51bの後端部とを結合する。メインチューブ51aの前後方向中間部とダウンチューブ51bの前後方向中間部には、車両上下方向に延びる懸架ブラケット(図示せず)を備える。
リヤアーム56は、アッパーアーム56aと、アンダーアーム56b、リヤブラケット56cとを有する。アッパーアーム56aの後端部と、アンダーアーム56bの後端部とは、リヤブラケット56cで結合される。アッパーアーム56aの前端部と、アンダーアーム56bの前端部とは、図示しない連結パイプで結合されている。アンダーアーム56bの前端部は、ピボット軸(図示せず)を介して、車体フレーム51の懸架ブラケットに連結されている。即ち、リヤアーム56は、ピボット軸を中心として上下に揺動可能である。リヤアーム56のリヤブラケット56cには、後輪部53が車軸53aを介して支持されている。つまり、後輪部53は、リヤアーム56を介して、車体フレーム51に支持される。
車体フレーム51の下方には、エンジンユニット58が配置されている。エンジンユニット58は、車体フレーム51のダウンチューブ51bに支持されている。自動二輪車50のエンジンユニット58は、エンジン本体を空気により冷却する空冷式のエンジンユニットである。図示は省略するが、エンジンユニット58は、エンジン本体と変速機を有する。エンジン本体から出力される駆動力は、変速機を介して後輪部53に伝達される。また、車体フレーム51は、バッテリー(図示せず)を支持する。バッテリーは、後述する制御装置300や各種センサなどの電子機器に電力を供給する。
図11および図14に示すように、自動二輪車1の車両左右方向の両側の下部には、それぞれフットレスト85L、85Rが設けられている。フットレスト85L、85Rには、運転時に、運転者の足が乗せられる。左のフットレスト85Lの前方には、シフトペダル85Laが設けられる。運転者がシフトペダル85Laを操作することで、変速機の変速比が変更される。図14に示すように、右のフットレスト85Rの前方には、ブレーキペダル85Rbが設けられている。運転者がブレーキペダル85Rbを操作することで、後輪部53の回転が制動される。
自動二輪車50は、車体フレーム51等を覆う車体カバー60を有する。車体カバー60は、フロントカバー61と、サイドカバー62L、62Rと、リヤカバー63とを備える。車体カバー60は、樹脂製または金属製である。
フロントカバー61は、ヘッドパイプ55の後部を覆う。フロントカバー61は、ヘッドパイプ55から延びるメインチューブ51aとダウンチューブ51bの前端部を前方から覆う。フロントカバー61は、燃料タンク59の前部を覆う。また、フロントカバー61には、図示しないメインスイッチが配置される。メインスイッチは、エンジンユニット58の始動および停止、ハンドルロック等を行う。
ヘッドライトユニット54は、ヘッドパイプ55の前方に配置される。ヘッドライトユニット54は、ヘッドパイプ55に取り付けられる。ヘッドライトユニット54は、車両左右方向の中央に配置される。
ヘッドライトユニット54は、車両の前方を照らす。ヘッドライトユニット54の構成は、ヘッドライト筐体105が外部に露出している点以外は、上述の実施形態1のヘッドライトユニット13Lの構成とほぼ同様であり、その説明を省略する。つまり、ヘッドライトユニット54は、第1実施形態と同じ構成の第1LEDライト112および第2LEDライト122を有する。また、第2実施形態のヘッドライトユニット54は、第1実施形態の前方センシング部31Lと同じ構成の前方センシング部81を備えている。つまり、ヘッドライトユニット54は、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81を除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122が設けられる車両の前部に位置に配置される。また、前方センシング部81は、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、第1LEDライト112および第2LEDライト122と重ならない位置に配置される。また、前方センシング部81は、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも車両の前方をセンシング可能な位置に配置される。尚、前方センシング部81は、前方センシング部31L、31Rと同様に、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうち1つまたは複数を含む。このようなレーダーおよびセンサは、自動二輪車50の前方に向かってミリ波等を照射し、物体に反射して戻ってくる反射波を受信するように構成されている。例えば、前方センシング部81のセンシング範囲は図11に示すF20となる。
図12に示すように、ハンドル部70は、シート57よりも前方に配置される。ハンドル部70は、車両左右方向に延びる。ハンドル部70の少なくとも一部は、燃料タンク59よりも前方に配置される。ハンドル部70の中央は、燃料タンク59よりも前方に配置される。
図13に示すように、燃料タンク59の上面には、メーター部90が配置される。メーター部90は、表示装置91を含む。表示装置91には、車速、エンジン回転速度、各種の警告などが表示される。
ハンドル部70は、ハンドルバー71と、グリップ部72L、72Rと、ハンドルスイッチ部73、74と、ハンドルクラウン75と、を有する。ハンドルバー71は、ハンドルクラウン75に固定される。ハンドルバー71の両端部には、グリップ部72L、72Rが接続される。ハンドルクラウン75は、ステアリングシャフト55aに連結される。
右のグリップ部72Rは、スロットルグリップである。右のグリップ部72Rは、エンジン本体の出力を調整するために操作される。具体的には、右のグリップ部72Rは、エンジンユニット58のスロットルバルブ(図示せず)の開度を調整するために操作される。また、右のグリップ部72Rの前方には、ブレーキレバー76が設けられている。ブレーキレバーは、前輪部52の回転を制動するために操作される。
左のハンドルスイッチ部73は、ヘッドライトユニット54の照射角度の切り替えを行うスイッチ等が配置される。右のハンドルスイッチ部74は、スタータースイッチやエンジンストップスイッチ等が配置される。メインスイッチ(図示せず)を含む各種スイッチのスイッチ操作によって、バッテリーから電気機器への電力供給を開始または停止させることができる。また、スイッチ操作によって、エンジンユニット58を始動または停止させることができる。また、スイッチ操作によって、表示装置91の画面を切り換えることができる。また、スイッチ操作によって、表示装置91に表示される選択項目を選択することができる。スイッチ操作によって、複数のライディングモードのいずれかを選択できる。複数のライディングモードには、手動運転モード、運転支援モード、自律運転モードが含まれる。
図11に示すように、車両の前部には、ミラーステー77La、77Raが設けられる。図13に示すように、ミラーステー77La、77Raは、ハンドルバー71の外側の上部に配置される。ミラーステー77La、77Raは、一端がハンドルバー71に固定される。ミラーステー77La、77Raは、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。ミラーステー77La、77Raの他端には、それぞれ、バックミラー77L、77Rが取り付けられる。バックミラー77L、77Rは、ミラー部77Lb、77Rbと、背面カバー部77Lc、77Rc(図14参照)とを備える。背面カバー部77Lc、77Rcは、ミラーステー77La、77Raの他端に取り付けられる。背面カバー部77Lc、77Rcは、車両前後方向の前方側に突出する形状を有している。背面カバー部77Lc、77Rcの車両前後方向の後方側には、平板状のミラー部77Lb、77Rbが設置されている。ミラー部77Lb、77Rbは、車両前後方向の後方に向いている。運転者は、ミラー部77Lb、77Rbにより、車両の後方を視認することができる。バックミラー77L、77Rには、ミラー部77Lb、77Rbと背面カバー部77Lc、77Rcとの間に空間が形成されている。
図11および図12に示すように、サイドカバー62L、62Rは、ヘッドパイプ55より後方に配置される。サイドカバー62L、62Rは、フロントカバー61の後方に配置される。サイドカバー62L、62Rは、シート57の下方に配置される。サイドカバー62L、62Rは、車体フレーム51の少なくとも一部を側方から覆う。サイドカバー62L、62Rは、メインチューブ51aとダウンチューブ51bとの間に配設されている。サイドカバー62L、62Rは、上述の車体フレーム51の懸架ブラケットを覆っている。
リヤカバー63は、車両の後部に設けられる。リヤカバー63は、サイドカバー62L、62Rの後方に配置される。リヤカバー63は、シート57の下方と、シート57の後方に配置される。リヤカバー63は、後輪部53の上方に位置している。リヤカバー63は、車体フレーム51の一部を後方から覆う。リヤカバー63は、車体フレーム51に支持されている。リヤカバー63は、車両左右方向の中央を中心として、左右対称の形状に形成されている。
リヤカバー63には、テールライト64が取り付けられている。テールライト64は、車両の後部に位置している。テールライト64の表面は、車両左右方向に見て、下端から上端に向かって、後ろ斜め上方に延びている。図15に示すように、テールライト64は、車両左右方向の中央に配置される。テールライト64は、ハロゲンランプの他、半導体光源が用いられる。半導体光源は、LEDライト、半導体レーザー、有機EL照明のうち1つまたは複数を含む。
図12に示すように、リヤカバー63には、後方方向指示灯ユニット66L、66Rが配置される。後方方向指示灯ユニット66L、66Rは、リヤカバー63の後部に配置される。後方方向指示灯ユニット66L、66Rは、リヤカバー63の左右両側部に配置される。後方方向指示灯ユニット66L、66Rは、後方方向指示灯66La、66Raを備える。後方方向指示灯66La、66Raは、後方方向指示灯ユニット66L、66Rの後端部に配置される。図15に示すように、後方方向指示灯66La、66Raは、車両左右方向の中央を中心として、左右対称に配置される。後方方向指示灯66La、66Raは、ハロゲンランプの他、半導体光源が用いられる。
リヤカバー63には、リヤフェンダー65が取り付けられる。リヤフェンダー65は、テールライト64の下方に位置している。リヤフェンダー65は、後輪部53の上方に位置している。フロントフェンダー17は、後輪部53の上部を覆うように配置される。
図15に示すように、リヤカバー63には、後方センシング部82が配置される。後方センシング部82は、テールライト64の上方に設けられる。後方センシング部82は、車両の後方をセンシングする。後方センシング部82は、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうち1つまたは複数を含む。このようなレーダーおよびセンサは、自動二輪車50の後方に向かってミリ波等を照射し、物体に反射して戻ってくる反射波を受信するように構成されている。尚、カメラは、単眼であっても、複眼であってもよい。
また、自動二輪車50は、自動二輪車1と同様に、手動運転モードと、運転支援モードと、自律運転モードとを切り替えることができるように構成されてもよい。各運転モードは上述の実施形態1で説明した通りであり、詳細な説明を省略する。
自動二輪車50が、手動運転モードと、運転支援モードと、自律運転モードとを切り替えることができるように構成されている場合、自動二輪車50は、能動的運転支援装置320を備えてよい。能動的運転支援装置320による自動二輪車50の制御の具体例については、図10に示す自動二輪車1の制御と同様であり、その説明を省略する。
以上説明したように、実施形態2の自動二輪車50は、ヘッドパイプ55に支持されたヘッドライトユニット54に、前方センシング部81が配置される。ヘッドライトユニット54、第1LEDライト112および第2LEDライト122および前方センシング部81の構成は、実施形態1のヘッドライトユニット13L、第1LEDライト112および第2LEDライト122および前方センシング部31Lの構成とほぼ同様であり、実施形態1で述べた効果と同様の効果を奏する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。また、後述する変更例は適宜組み合わせて実施することができる。
上記実施形態1、2において、自動二輪車1、50は、手動運転モードと、運転支援モードと、自律運転モードとを切り替えることができるように構成されている。しかしながら、本発明のリーン車両は、手動運転モードと、運転支援モードと、自律運転モードとを切り替えることができるように構成されていなくてよい。そして、本発明のリーン車両は、能動的運転支援装置を備えなくてよい。また、上記実施形態1において、前方センシング部31L、31Rおよび後方センシング部32は、能動的運転支援装置320に含まれなくてよい。また、上記実施形態1において、前方センシング部31L、31Rおよび後方センシング部32は、制御装置300に接続されて、センシング結果が、運転支援以外の他の制御に用いられてもよい。即ち、前方センシング部31L、31Rおよび後方センシング部32のセンシング結果が、能動的運転支援装置320における運転支援の制御に用いられるのは、あくまで例示にすぎない。実施形態2においても同様である。
上記実施形態1において、ヘッドライトユニット13L、13Rは、第1LEDライト112の光を反射させる第1リフレクター114と第2LEDライト122の光を反射させる第2リフレクター124とを備えるリフレクター式のヘッドライトユニットである。しかし、ヘッドライトユニット13L、13Rは、プロジェクター式のヘッドライトユニットであってもよいし、モノフォーカス式のヘッドライトユニットであってもよい。尚、実施形態2における、ヘッドライトユニット54も同様である。
上記実施形態1、2において、ヘッドライトユニット13L、13Rは、それぞれ、第1LEDライト112と第2LEDライト122を備える。しかし、ヘッドライトユニット13L、13Rは、それぞれ、1つのLEDライトを備えてもよい。また、3つ以上のLEDライトを備えてもよい。また、ヘッドライトユニット13L、13Rのそれぞれに、LEDライト、半導体レーザー、有機EL照明のうち1つまたは複数を含む半導体光源を配置してもよい。尚、半導体光源は、LEDライト、半導体レーザー、有機EL照明に限らず、その他の半導体を用いた光源が含まれる。
上記実施形態1において、ヘッドライトユニット13Lに配置される前方センシング部31Lと、ヘッドライトユニット13Rに配置される前方センシング部31Rは、同じ種類のものが用いられる。しかし、ヘッドライトユニット13Lに配置される前方センシング部31Lと、ヘッドライトユニット13Rに配置される前方センシング部31Rは、異なる種類のものが用いられてもよい。前方センシング部31Lは、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうちの1つであるとする。前方センシング部31Rは、前方センシング部31L以外の、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうちの1つであってよい。これにより、2つの異なる種類の前方センシング部31L、31Rを用いて前方をセンシングできる。そして、前方センシング部31Lによるセンシング結果と、前方センシング部31Rによるセンシング結果により、車両の周囲の情報をより多く取得できる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度をより向上させることができる。
上記実施形態1において、前方センシング部31L、31Rは、ヘッドライトユニット13L、13Rに配置されている。しかし、前方センシング部は、ヘッドライトユニット13L、13R以外の場所に配置されてもよい。また、上記実施形態2において、前方センシング部81は、ヘッドライトユニット54に配置されている。しかし、前方センシング部は、ヘッドライトユニット54に配置されなくてよい。本発明の前方センシング部は、次の位置に配置されていればよい。即ち、前方センシング部の配置位置は、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部を除いた車両の輪郭の内側であって、光源を形成する半導体と重ならない位置である。また、前方センシング部の配置位置は、光源を形成する半導体が設けられる車両の前部であって、車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも車両の前方をセンシング可能な位置である。このような位置であれば、その情報を取得するのに適した位置に自由に配置できる。これにより、前方センシング部の配置自由度を確保することができる。以下、前方センシング部の配置の変形例について、具体的に説明する。
まず、実施形態1に基づいて、前方センシング部の配置の変形例について説明する。例えば、図2、図3および図5中の二点鎖線に示すように、前方センシング部31aが、ミラーステー11La、11Raに配置されてもよい。この変形例では、前方センシング部31aは、一対の前方センシング部31aであって、バックミラー11L、11Rのそれぞれに配置されている。つまり、一対の前方センシング部31aは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。尚、前方センシング部31aは、ミラーステー11La、11Raの表面から突出しないように、ミラーステー11La、11Raの内部に形成された空間に埋め込まれて配置される。また、ミラーステー11La、11Raにおける前方センシング部31aの配置位置は、図2、図3および図5に示す位置に限定されない。ミラーステー11La、11Raの一部は、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31aを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、ミラーステー11La、11Raのかかる位置に配置された前方センシング部31aは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31aの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31aが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部31aへの影響をさらに抑えることができる。更に、ミラーステー11La、11Raに配置される前方センシング部31aは、自動二輪車1から張り出して設けられていない。そこで、運転者などが前方センシング部31aに接触することを抑制できる。従って、前方センシング部31aの検出精度および耐久性をより確保することができる。更に、車体フレーム7が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部31aの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部31aの検出精度をより高めることができる。
また、図2、図3および図5中の二点鎖線に示すように、前方センシング部31bは、サイドカバー22L、22Rに配置されてもよい。前方センシング部31bは、サイドカバー22L、22Rの表面から突出しないように埋め込まれて配置される。この変形例では、前方センシング部31bは、一対の前方センシング部31bであって、サイドカバー22L、22Rのそれぞれに配置されている。つまり、一対の前方センシング部31bは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。また、サイドカバー22L、22Rにおける前方センシング部31bの配置位置は、図2、図3および図5に示す位置に限定されない。サイドカバー22L、22Rの一部は、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31bを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、サイドカバー22L、22Rのかかる位置に配置された前方センシング部31bは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31bの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31bが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部31bへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部31bの検出精度および耐久性を確保することができる。更に、車体フレーム7が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部31bの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部31bの検出精度をより高めることができる。
また、図5中の二点鎖線に示すように、前方センシング部31cが、フロントフォーク18L、18Rに配置されてもよい。この変形例では、前方センシング部31cは、一対の前方センシング部31cであって、フロントフォーク18L、18Rのそれぞれに配置されている。つまり、一対の前方センシング部31cは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。尚、フロントフォーク18L、18Rにおける前方センシング部31cの配置位置は、図5に示す位置に限定されない。フロントフォーク18L、18Rの一部は、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31cを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、フロントフォーク18L、18Rのかかる位置に配置された前方センシング部31cは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31cの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31cが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部31cへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部31cの検出精度および耐久性を確保することができる。更に、車体フレーム7が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部31cの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部31cの検出精度をより高めることができる。
また、図2および図5中の二点鎖線に示すように、前方センシング部31dが、フロントカバー21に配置されてもよい。この変形例では、前方センシング部31dは、一対の前方センシング部31dであって、フロントカバー21の車両左右方向の両側にそれぞれ配置されている。つまり、一対の前方センシング部31dは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。尚、フロントカバー21における前方センシング部31dの配置位置は、図2および図5に示す位置に限定されない。フロントカバー21の一部は、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31dを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、フロントカバー21のかかる位置に配置された前方センシング部31dは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31dの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31dが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部31dへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部31dの検出精度および耐久性を確保することができる。更に、車体フレーム7が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部31dの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部31dの検出精度をより高めることができる。
また、図3、図4および図5中の二点鎖線に示すように、前方センシング部31eが、ダッシュパネル41に配置されてもよい。この変形例では、前方センシング部31eは、ダッシュパネル41の上部に配置される。尚、ダッシュパネル41における前方センシング部31eの配置位置は、図3、図4および図5に示す位置に限定されない。また、図示は省略するが、前方センシング部31eは、ハンドル部40に配置されてもよい。ダッシュパネル41およびハンドル部40の一部は、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31eを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、ダッシュパネル41またはハンドル部40のかかる位置に配置された前方センシング部31eは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31eの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31eが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部31eへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部31eの検出精度および耐久性を確保することができる。更に、前方センシング部31eは、スクリーン12の後方に配置されている。前方センシング部31eは、スクリーン12を介してセンシングする。スクリーン12は、スクリーン12より後方への雨や風による影響を防止する。そして、前方センシング部31eが汚れるのを防止することができる。従って、前方センシング部31eの検出精度および耐久性をより確保することができる。前方センシング部31eがスクリーン12を介してセンシングする場合、スクリーン12は、ポリカーボネート等の非晶質の樹脂を主材とし、平滑に形成されることが好ましい。更に、前方センシング部が、スクリーン12より後方のフロントカバー21の上部に配置されていてもよい。かかる場合も、同様の効果が得られる。
また、図5中の二点鎖線に示すように、前方センシング部31fが、フロントカバー21と前輪部2との間に配置されてもよい。尚、前方センシング部31fは、フロントカバー21の下方に配置されている。また、フロントカバー21と前輪部2との間における前方センシング部31fの配置位置は、図5に示す位置に限定されない。通常、車体カバー20(フロントカバー21)と前輪部2との間には空間が形成される。そのため、車体カバー20と前輪部2との間に前方センシング部31fを配置することができる。そして、車体カバー20と前輪部2との間の領域の一部は、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31fを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にあることが多い。そのため、フロントカバー21と前輪部2との間のかかる位置に配置された前方センシング部31fは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車1の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31fの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31fが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部への影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部31fの検出精度および耐久性を確保することができる。
また、図2および図3中の二点鎖線に示すように、前方センシング部31gが、バックミラー11L、11Rに配置されてもよい。尚、前方センシング部31gは、バックミラー11L、11Rの表面から突出しないように、バックミラー11L、11Rの内部に形成された空間に埋め込まれて配置される。この変形例では、前方センシング部31gは、一対の前方センシング部31gであって、バックミラー11L、11Rのそれぞれに配置されている。つまり、一対の前方センシング部31gは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。また、バックミラー11L、11Rにおける前方センシング部31gの配置位置は、図2および図3に示す位置に限定されない。バックミラー11L、11Rは、車両前後方向において自動二輪車1の前方から後方向に見たときに、前方センシング部31gを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、バックミラー11L、11Rのかかる位置に配置された前方センシング部31gは、車体フレーム7が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31gの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31gが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部31gへの影響をさらに抑えることができる。更に、バックミラー11L、11Rに配置される前方センシング部31gは、車両から張り出して設けられていない。そこで、運転者などが前方センシング部31gに接触することを抑制できる。従って、前方センシング部31gの検出精度および耐久性をより確保することができる。更に、車体フレーム7が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部31gの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車1の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部31gの検出精度をより高めることができる。
尚、実施形態1の前方センシング部31L、31Rは、2つ配置されている。本発明の前方センシング部は、1つまたは3つ以上配置されていてもよい。例えば、実施形態1の前方センシング部は、前方センシング部31L、31Rおよび前方センシング部31a〜31gのいずれか2つ以上を組み合わせて配置してもよい。前方センシング部31a〜31gは、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうちの1つであるとする。尚、スクリーン12を介してセンシングする前方センシング部(例えば、前方センシング部31e)は、更に、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサのうちの1つであることが好ましい。
次に、実施形態2に基づいて、前方センシング部の配置の変形例について説明する。例えば、図11〜図14中の二点鎖線に示すように、前方センシング部81aが、ミラーステー77La、77Raに配置されてもよい。この変形例では、前方センシング部81aは、一対の前方センシング部81aであって、ミラーステー77La、77Raのそれぞれに配置されている。つまり、一対の前方センシング部81aは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。尚、ミラーステー77La、77Raにおける前方センシング部81aの配置位置は、図11〜図14に示す位置に限定されない。ミラーステー77La、77Raは、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81aを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、ミラーステー77La、77Raのかかる位置に配置された前方センシング部81aは、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部81aの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部81aが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部81aへの影響をさらに抑えることができる。更に、ミラーステー77La、77Raに配置される前方センシング部81aは、車両から張り出して設けられていない。そこで、運転者などが前方センシング部81aに接触することを抑制できる。従って、前方センシング部81aの検出精度および耐久性をより確保することができる。更に、車体フレーム51が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部81aの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部81aの検出精度をより高めることができる。
また、図11〜図14中の二点鎖線に示すように、前方センシング部81bが、ハンドル部70に配置されてもよい。例えば、前方センシング部81bは、ハンドルクラウン75に配置されてよい。また、前方センシング部81bは、図示しないが、ハンドルバー71に配置されもよい。また、前方センシング部81bは、図示しないが、ヘッドパイプ55において、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81bを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置に配置され、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置であって、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置されてもよい。尚、ハンドル部70における前方センシング部81bの配置位置は、図11〜図14に示す位置に限定されない。ヘッドパイプ55またはハンドル部70の一部は、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、自動二輪車50の前方センシング部81bを除いた自動二輪車1の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、ヘッドパイプ55またはハンドル部70のかかる位置に配置された前方センシング部81bは、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部81bの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部81bが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部81bへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部81bの検出精度および耐久性を確保することができる。
また、図11および図14中の二点鎖線に示すように、前方センシング部81cが、ブラケット68aに配置されてもよい。尚、ブラケット68aにおける前方センシング部81cの配置位置は、図11および図14に示す位置に限定されない。ブラケット68aは、車両前後方向において車両の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81cを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、ブラケット68aのかかる位置に配置された前方センシング部81cは、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部81cの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部81cが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部81cへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部81cの検出精度および耐久性を確保することができる。
また、図11および図14中の二点鎖線に示すように、前方センシング部81dが、フロントフォーク68L、68Rに配置されてもよい。この変形例では、前方センシング部81dは、一対の前方センシング部81dであって、フロントフォーク68L、68Rのそれぞれに配置されている。つまり、一対の前方センシング部81dは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。尚、フロントフォーク68L、68Rにおける前方センシング部81dの配置位置は、図11および図14に示す位置に限定されない。フロントフォーク68L、68Rの一部は、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81dを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、フロントフォーク68L、68Rのかかる位置に配置された前方センシング部81dは、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部81dの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部81dが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部81dへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部81dの検出精度および耐久性を確保することができる。更に、車体フレーム51が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部81dの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部81dの検出精度をより高めることができる。
また、図11および図13中の二点鎖線に示すように、前方センシング部81eが、燃料タンク59上のメーター部90の前部に配置されてもよい。尚、燃料タンク59上のメーター部90の前部における前方センシング部81eの配置位置は、図11および図13に示す位置に限定されない。例えば、前方センシング部81eは、図示しないが、燃料タンク59のメーター部90の前部以外の場所であって、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81eを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置に配置され、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部であって、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置されていてもよい。または、前方センシング部81eは、図示しないが、メーター部90に配置されていてもよい。更に、実施形態2の自動二輪車50と異なり、ハンドル部の上部にメーター部が設けられているリーン車両において、前方センシング部が、メーター部に配置されていてもよい。燃料タンク59、燃料タンク59の上面に配置されたメーター部90または燃料タンク59のメーター部90より前方の部分の一部は、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81eを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、燃料タンク59、メーター部90または燃料タンク59のメーター部90より前方の部分のかかる位置に配置された前方センシング部81eは、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部81eの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部81eが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部81eへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部81eの検出精度および耐久性を確保することができる。
また、図11および図14中の二点鎖線に示すように、前方センシング部81fが、フロントフォーク68L、68Rの間であって、フロントフォーク68L、68Rの後方に配置されるフロントカバー61に配置されてもよい。尚、フロントフォーク68L、68Rの間であって、フロントフォーク68L、68Rの後方における前方センシング部81fの配置位置は、図11および図14に示す位置に限定されない。実施形態2の自動二輪車50は、エンジンユニット58が空冷式である。一方、実施形態1の自動二輪車1は、エンジンユニット5が水冷式である。実施形態1の自動二輪車1は、フロントフォーク18L、18Rの間であって、フロントフォーク18L、18Rより後方には、ラジエータ33が配置される。従って、フロントフォーク18L、18Rの間であって、フロントフォーク18L、18Rより後方に形成される空間は、高温になる。実施形態2の自動二輪車50は、フロントフォーク68L、68Rの間であって、フロントフォーク68L、68Rより後方には、ラジエータが配置されない。従って、フロントフォーク68L、68Rの間であって、フロントフォーク68L、68Rより後方に形成される空間は、高温にならない。そして、その空間の少なくとも一部は、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81fを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、フロントフォーク68L、68Rの間であって、フロントフォーク68L、68Rより後方の位置に配置された前方センシング部31fは、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部31fの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部31fが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部81fへの影響をさらに抑えることができる。従って、前方センシング部81fの検出精度および耐久性をより確保することができる。
また、図11および図12中の二点鎖線に示すように、前方センシング部81gが、バックミラー77L、77Rに配置されてもよい。この変形例では、前方センシング部81gは、一対の前方センシング部81gであって、バックミラー77L、77Rのそれぞれに配置されている。つまり、一対の前方センシング部81gは、左方前方センシング部および右方前方センシング部である。尚、前方センシング部81gは、バックミラー77L、77Rの表面から突出しないように、バックミラー77L、77Rの内部に形成された空間に埋め込まれることが好ましい。また、バックミラー77L、77Rにおける前方センシング部81gの配置位置は、図11および図12に示す位置に限定されない。バックミラー77L、77Rは、車両前後方向において自動二輪車50の前方から後方向に見たときに、前方センシング部81gを除いた自動二輪車50の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置であって、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部の位置にある。そのため、バックミラー77L、77Rのかかる位置に配置された前方センシング部81gは、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置して、自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。そして、前方センシング部81gの配置自由度を確保することができる。また、前方センシング部81gが、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から離れた位置に配置されているため、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体から発生する熱による前方センシング部81gへの影響をさらに抑えることができる。更に、バックミラー77L、77Rに配置される前方センシング部81gは、車両から張り出して設けられていない。そこで、運転者などが前方センシング部81gに接触することを抑制できる。従って、前方センシング部81gの検出精度および耐久性をより確保することができる。更に、車体フレーム51が傾斜状態であっても、一対の前方センシング部81gの左方前方センシング部または右方前方センシング部のいずれかで自動二輪車50の車両前後方向の前方をセンシングすることができる。従って、前方センシング部81gの検出精度をより高めることができる
尚、実施形態2の前方センシング部81は、1つ配置されている。本発明の前方センシング部は、2つ以上配置してもよい。例えば、実施形態2の前方センシング部は、前方センシング部81および前方センシング部81a〜81gのいずれか2つ以上を組み合わせて配置してもよい。前方センシング部81a〜81gは、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうちの1つであるとする。
上記実施形態1において、後方センシング部32は、リヤカバー23に配置されている。しかし、リヤカバー23における後方センシング部32の配置位置は、図6に示す配置位置に限らない。また、後方センシング部は、リヤカバー23に配置されていなくてもよい。本発明の後方センシング部は、リーン車両(実施形態1では自動二輪車1)の後方をセンシングすることができる場所に配置されていればよい。例えば、図6中の二点鎖線に示すように、後方センシング部32aが、グラブバー16に配置されてもよい。尚、グラブバー16における後方センシング部32aの配置位置は、図6に示す位置に限定されない。また、例えば、図6中の二点鎖線に示すように、後方センシング部32bが、リヤフェンダー19に配置されてもよい。尚、リヤフェンダー19における後方センシング部32bの配置位置は、図6に示す位置に限定されない。また、実施形態1の後方センシング部は、後方センシング部32および後方センシング部32aを組み合わせて配置してもよい。後方センシング部32a、32bは、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうちの1つであるとする。
上記実施形態2において、後方センシング部82は、リヤカバー63に配置されている。しかし、リヤカバー63における後方センシング部82の配置位置は、図15に示す位置に限定されない。また、後方センシング部は、リヤカバー63に配置されなくてもよい。本発明の後方センシング部は、リーン車両(実施形態2では自動二輪車50)の後方をセンシングすることができる場所に配置されていればよい。例えば、図15の二点鎖線に示すように、後方センシング部82aが、リヤフェンダー65に配置されてもよい。尚、リヤフェンダー65における後方センシング部82aの配置位置は、図15に示す位置に限定されない。また、実施形態2の後方センシング部は、後方センシング部82および後方センシング部82aを組み合わせて配置してもよい。後方センシング部82aは、例えば、カメラ、ミリ波レーダー、マイクロ波レーダー、レーザーレーダー、超音波センサ、音響センサ、赤外センサ、電波/電界センサ、磁気センサ、距離画像センサのうちの1つであるとする。
本発明において、後方センシング部を備えなくてよい。つまり、上記実施形態1および2において、後方センシング部32および後方センシング部82は、配置されていなくてもよい。
上記実施形態1の自動二輪車1の変形例を図16に示す。自動二輪車1の変形例において、実施形態1と同一の構成要素については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。変形例の自動二輪車30は、スクリーン12にワイパー35およびウォッシャー36L、36Rが配置される点で、実施形態1の自動二輪車1と異なる。また、前方センシング部31L、31Rがヘッドライトユニット13L、13Rに配置されていない点で、実施形態1の自動二輪車1と異なる。ワイパー35は、スクリーン12の表面を摺動するように構成される。ワイパー35は、先端に取り付けられた樹脂製のワイパーブレード(図示せず)により、スクリーン12の表面に付着した汚れなどを払拭する。ウォッシャー(洗浄液噴射装置)36L、36Rは、スクリーン12に洗浄液を噴射する。ウォッシャー36L、36Rは、スクリーン12の左右に設けられる。変形例の自動二輪車30では、前方センシング部31eが、ダッシュパネル41において、自動二輪車30の前方から自動二輪車30を車両前後方向に見たときに、前方センシング部31eを除いた自動二輪車30の輪郭の内側であって、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体と重ならない位置に配置され、且つ、第1LEDライト112および第2LEDライト122を形成する半導体が設けられる自動二輪車1の前部であって、車体フレーム51が傾斜状態でも直立状態でも、自動二輪車の前方をセンシング可能な位置に配置される。
この構成によると、前方センシング部31eは、スクリーン12を介してセンシングする。スクリーン12は、スクリーン12より後方への雨や風による影響を防止する。そして、前方センシング部31eが汚れるのを防止することができる。従って、前方センシング部31eの検出精度および耐久性をより確保することができる。更に、ワイパー35またはウォッシャー36L、36Rにより、スクリーン12に付着した汚れなどを払拭することができる。従って、前方センシング部31hの検出精度をより向上させることができる。
尚、この変形例において、ウォッシャー36L、36Rは2つ設けられているが、1つでもよい。また、ワイパー35またはウォッシャー36L、36Rのいずれかのみが設けられていてもよい。
また、上記実施形態1の自動二輪車は、図17に示すように、ヘッドライトユニット13L、13Rが、レンズ13La、13Raの表面を摺動するように構成されるワイパー37L、37Rを備えてもよい。また、ヘッドライトユニット13L、13Rが、レンズ13La、13Raに洗浄液を噴射するように構成されるウォッシャー38L、38Rを備えてもよい。ワイパー37L、37Rは、レンズ13La、13Raの表面を摺動するように構成される。ワイパー37L、37Rは、先端に取り付けられた樹脂製のワイパーブレード(図示せず)により、レンズ13La、13Raの表面に付着した汚れなどを払拭する。ウォッシャー38L、38Rは、レンズ13La、13Raに洗浄液を噴射する。
この構成によると、前方センシング部31L、31Rは、レンズ13La、13Raを介してセンシングする。ワイパー37L、37Rまたはウォッシャー38L、38Rにより、レンズ13La、13Raに付着した汚れなどを払拭することができる。従って、前方センシング部31L、31Rの検出精度をより向上させることができる。
尚、この変形例において、ワイパー37L、37Rまたはウォッシャー38L、38Rのいずれかのみが設けられていてもよい。
上記実施形態1および実施形態1の変形例において、前方センシング部31a〜31gおよび後方センシング部32、32a、32bは、前方に透明な樹脂等で形成されたカバーが配置されることが好ましい。実施形態2および実施形態2の変形例における、前方センシング部81、81a〜81gおよび後方センシング部82、82aも同様である。これらの前方センシング部および後方センシング部が汚れるのを防止することができる。また、かかる場合、カバーにワイパーやウォッシャーが設置されていてもよい。カバーに付着した汚れなどを払拭することができる。これにより、これらの前方センシング部および後方センシング部の検出精度をより向上させることができる。また、これらの前方センシング部および後方センシング部が、カメラ以外のレーダーやセンサである場合は、これらの前方センシング部および後方センシング部が直接目視により視認されない状態で配置されてもよい。具体的には、前方センシング部31bが、サイドカバー22L、22Rの背面に配置されてもよい。後方センシング部82aが、リヤカバー63の背面に配置されてもよい。尚、ここでいう背面とは、内部の面、つまり、車両の内側の面を意味する。
上記実施形態1の自動二輪車1におけるヘッドライトユニット13R、13Lの構成は、図8および図9に示す構成に限定されない。また、ヘッドライトユニット13Rにおける前方センシング部31Rの配置位置、ヘッドライトユニット13Lにおける前方センシング部31Lの配置位置は、図8および図9に示す構成に限定されない。但し、前方センシング部31L、31Rは、車両上下方向に見て、ヘッドライト筐体105の第1放熱部115または第2放熱部125の上方の位置で、且つ、少なくとも一部が第1放熱部115または第2放熱部125に重なる位置に配置しないように構成する。上記実施形態2の自動二輪車50におけるヘッドライトユニット54および前方センシング部81も同様である。
上記実施形態1の自動二輪車1におけるヘッドライトユニット13Lの変形例を図18に示す。ヘッドライトユニット13Lの変形例において、実施形態1と同一の構成要素については、同一符号を付して、詳細な説明を省略する。尚、ヘッドライトユニット213Rおよび前方センシング部31Rの構成は、ヘッドライトユニット213Lおよび前方センシング部31Lの構成と、車両左右方向の中心に対して、左右対称であり、その説明を省略する。また、前方センシング部31Lと前方センシング部31Rは、同じ種類のものが用いられる。尚、ヘッドライトユニット213Lおよびヘッドライトユニット213Rの構成は同じでなくてもよい。また、ヘッドライトユニット213Lに配置される前方センシング部31Lと、ヘッドライトユニット213Rに配置される前方センシング部31Rは、異なる種類のものが用いられてもよい。
実施形態1のヘッドライトユニット13Lは、前方センシング部31Lが、ヘッドライト筐体105内の回動部131に配置されているが、変形例のヘッドライトユニット213Lは、ヘッドライト筐体105内の回動部131に前方センシング部31L、31Rが配置されていない。回動部131には、第1光照射部111と、第2光照射部121とが車両左右方向に並んで配置される。
変形例のヘッドライトユニット213Lは、実施形態1のヘッドライトユニット13Lの構成に加えて、前方センシング部収容部226と、前方センシング部回動部230とを更に備える。前方センシング部収容部226は、ヘッドライト筐体105に隣接して配置される。前方センシング部収容部226は、内部に前方センシング部31Lを収容する。尚、図18は模式図であり、図18に示すヘッドライト筐体105および前方センシング部収容部226の形状は、実際の形状とは異なる。
前方センシング部収容部226は、箱状に形成される。前方センシング部収容部226は、車両の前方に向けて開口する開口部226aを有する。この変形例では、図9に示すレンズ13La、13Raは、ヘッドライト筐体105の開口部105aおよび前方センシング部収容部226の開口部226aを覆うように配置される。前方センシング部収容部226の後壁226bには、アジャストボルト228が貫通している。アジャストボルト228は、サークリップ228aを有する。サークリップ228aは、アジャストボルト228の車両前後方向への移動を規制する。アジャストボルト228は、前方センシング部収容部226に回転自在に支持される。
前方センシング部31Lは、棒状の前方センシング部回動部230に配置されている。前方センシング部回動部230は、車両左右方向に延びる。前方センシング部回動部230の一端は、前方センシング部収容部226の右側壁226cに貫通している。前方センシング部回動部230の一端は、右側壁226cの外側で、右側キャップ233Rに嵌合している。また、前方センシング部回動部230の他端は、前方センシング部収容部226の左側壁226dに貫通している。前方センシング部回動部230の他端は、左側壁226dの外側で、左側キャップ233Lに嵌合している。前方センシング部回動部230は、前方センシング部収容部226に支持される。前方センシング部回動部230は、右側キャップ233Rおよび左側キャップ233Lにより、軸線を中心として車両上下方向に回動可能に形成される。アジャストボルト228は、前方センシング部回動部230に形成された突起部(図示せず)に螺合される。
前方センシング部回動機構229は、アジャストボルト228と、前方センシング部回動部230と、右側キャップ233Rと、左側キャップ233Lとを含む。前方センシング部回動機構229は、前方センシング部回動部230の突起部に対して、アジャストボルト228を締めたり緩めたりすることにより、前方センシング部回動部230を車両上下方向に回動させる。前方センシング部回動部230が回動すると、前方センシング部回動部230に配置された前方センシング部31Lが、車両上下方向に回動する。これによると、第1LEDライト112および第2LEDライト122とは別に、前方センシング部31Lの車両上下方向の角度を設定することができる。そして、前方センシング部31Lを、その情報を取得するのに適した角度に設定できる。これにより、前方センシング部31Lの配置位置の精度を高めることができる。従って、前方センシング部31Lの検出精度を向上することができる。
尚、図18に示す例では、前方センシング部収容部226は、ヘッドライト筐体105に対して、車両左右方向に並んで配置される。しかし、前方センシング部収容部226は、ヘッドライト筐体105の車両上下方向に並んで配置されてもよい。この場合は、前方センシング部収容部226は、車両上下方向に見て、ヘッドライト筐体105の第1放熱部115または第2放熱部125の上方の位置で、且つ、少なくとも一部が第1放熱部115または第2放熱部125に重なる位置に配置しないように構成する。
能動的運転支援装置320による運転者を能動的に支援するように自動二輪車1を制御する方法は、上記実施形態1で述べた車間距離制御装置(ACC:Adaptive Cruise Control)に限定されない。本発明の能動的運転支援装置は、リーン車両の運転者を支援する能動的運転支援装置であれば、どのような能動的運転支援装置であってもよい。いわゆる先進運転者支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistant Systems)を備えた能動的運転支援装置であってもよい。より具体的な例を挙げると、例えば、横滑り防止装置(ESC:Electronic Stability Control)を備えた能動的運転支援装置であってもよい。また、例えば、車線逸脱防止システム(Lane Keeping Assist System)を備えた能動的運転支援装置であってもよい。実施形態2も同様である。
上記実施形態1、2において、自動二輪車1、50は、車両の前部に1つの前輪を含む前輪部2、52を備えている。また、自動二輪車1、50は、車両の後部に1つの後輪を含む後輪部3、53を備えている。しかしながら、本発明のリーン車両は、車両の前部に2つ以上の前輪を設けて良い。また、本発明のリーン車両は、車両の後部に2つ以上の後輪を設けて良い。
上記実施形態1、2では、リーン車両として、自動二輪車1、50を例示した。しかし、本発明のリーン車両は、右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する車体フレームを有するリーン車両であれば、どのようなリーン車両であってもよい。本発明のリーン車両は、自動二輪車以外の鞍乗型車両であってもよい。鞍乗型車両とは、乗員が鞍にまたがるような状態で乗車する車両全般を指す。鞍乗型車両には、自動二輪車(スクータ含む)、三輪車、等が含まれる。本発明のリーン車両は、鞍乗型車両でなくてもよい。また、本発明のリーン車両は、運転者が乗車しないものであってもよい。また、本発明のリーン車両は、人を乗せずに走行可能なものであってもよい。これらの場合、リーン車両の前方向とは、リーン車両の前進方向のことである。
本発明は、本明細書の開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ(例えば、各種実施形態に跨る特徴の組み合わせ)、改良および/または変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきである。クレームの限定事項は、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。そのような実施形態は非排他的であると解釈されるべきである。例えば、本明細書において、「好ましい」や「よい」という用語は非排他的なものであって、「好ましいがこれに限定されるものではない」や「よいがこれに限定されるものではない」ということを意味するものである。
1、50 自動二輪車(リーン車両、車両)
2、52 前輪部
3、53 後輪部
4、55 ヘッドパイプ
4a、55a ステアリングシャフト
5、58 エンジンユニット
7、51 車体フレーム
8、57 シート
9、59 燃料タンク
11La、11Ra、77La、77Ra ミラーステー
11L、11R、77L、77R バックミラー
12 スクリーン
13L、13R、54 ヘッドライトユニット
16 グラブバー
18L、18R、68L、68R フロントフォーク
19、65 リヤフェンダー
20、60 車体カバー
21、61 フロントカバー
22L、22R、62L、62R サイドカバー
23、63 リヤカバー
31L 左方前方センシング部(前方センシング部)
31R 右方前方センシング部(前方センシング部)
31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、81、81a、81b、81c、81d、81e、81f、81g 前方センシング部
32、32a、32b、82、82a 後方センシング部
35、37L、37R ワイパー
36L、36R、38L、38R ウォッシャー(洗浄液噴射装置)
40、70 ハンドル部
41 ダッシュパネル
42、90 メーター部
43L、43R、72L、72R グリップ部
105 ヘッドライト筐体
112 第1LEDライト(光源)
115 第1放熱部
122 第2LEDライト(光源)
125 第2放熱部
129 回動機構
226 前方センシング部収容部
229 前方センシング部回動機構
309 能動的運転支援制御部

Claims (19)

  1. 右旋回時に車両左右方向の右方に傾斜し、左旋回時に車両左右方向の左方に傾斜する車体フレームと、
    少なくとも1つの前輪を含み、前記車体フレームに支持されて、車両前後方向において車両の前部に配置される前輪部と、
    少なくとも1つの後輪を含み、前記車体フレームに支持されて、車両前後方向において前記車両の後部に配置される後輪部と、
    前記車両の車両前後方向の前方をセンシングする、少なくとも1つの前方センシング部と、
    半導体を用いて形成された光源を有し、前記車両の車両前後方向の前方を照射するヘッドライトユニットと、を備え、
    前記前方センシング部は、
    車両前後方向において前記車両の前方から後方向に見たときに、前記前方センシング部を除いた前記車両の輪郭の内側であって、前記光源を形成する前記半導体と重ならない位置に配置され、且つ、
    前記光源を形成する前記半導体が設けられる前記車両の前部であって、前記車体フレームが傾斜状態でも直立状態でも前記車両の前方をセンシング可能な位置に配置されていることを特徴とするリーン車両。
  2. 前記前方センシング部は、
    前記車両の車両左右方向の中央より左方に配置された左方前方センシング部と、
    前記車両の車両左右方向の中央より右方に配置された右方前方センシング部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のリーン車両。
  3. 前記ヘッドライトユニットは、
    前記光源および前記前方センシング部を収容するヘッドライト筐体と、
    前記光源および前記前方センシング部を車両上下方向に回動させる回動機構と、を更に有することを特徴とする、請求項1または2に記載のリーン車両。
  4. 前記ヘッドライトユニットは、
    前記光源を収容するヘッドライト筐体と、
    前記光源を車両上下方向に回動させる回動機構と、
    前記ヘッドライト筐体と隣接して設置され、前記前方センシング部を収容する前方センシング部収容部と、
    前記前方センシング部を車両上下方向に回動させる前方センシング部回動機構と、を更に有することを特徴とする、請求項1または2に記載のリーン車両。
  5. 前記ヘッドライトユニットは、前記光源を形成する半導体から発生する熱を放熱する放熱部を更に有し、
    前記前方センシング部は、車両上下方向に見て、前記放熱部の上方の位置で、且つ、少なくとも一部が前記放熱部に重なる位置に配置しないことを特徴とする、請求項3または4に記載のリーン車両。
  6. 前記ヘッドライトユニットは、前記車両に複数設けられ、
    前記前方センシング部は、複数の前記ヘッドライトユニットの内の2つ以上の前記ヘッドライトユニットのそれぞれに配置されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のリーン車両。
  7. 前記車両の前部に設けられるミラーステーと、
    前記ミラーステーに取り付けられるバックミラーと、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記ミラーステーまたは前記バックミラーに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  8. 前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプの車両前後方向の前方から前記ヘッドパイプの少なくとも一部を覆い、前記ヘッドライトユニットが取り付けられるフロントカバーと、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記フロントカバーに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  9. 前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、
    少なくとも一部が前記ヘッドパイプより車両前後方向の後方に配置され、前記車体フレームの少なくとも一部を車両左右方向から覆うサイドカバーと、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記サイドカバーに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  10. 前記車体フレームの少なくとも一部を覆う車体カバー、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記車両を車両左右方向から見て、前記車体カバーと前記前輪部との間に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  11. 前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプに回転可能に挿入されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトに接続され、前記前輪を車両左右方向の少なくとも左方または右方から支持するフロントフォークと、
    前記車体フレームに支持される空冷式のエンジンユニットと、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記フロントフォークの間であって、前記フロントフォークより車両前後方向の後方の位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  12. 前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプに回転可能に挿入されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトに接続され、前記前輪を車両左右方向の少なくとも左方または右方から支持するフロントフォークと、
    前記ステアリングシャフトに接続される一対のグリップ部を有するハンドル部と、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記ヘッドパイプ、前記ハンドル部または前記フロントフォークに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  13. 前記車体フレームの上方に設けられた燃料タンク、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記燃料タンクに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  14. 前記車体フレームの上方に設けられた燃料タンク、を更に備え、
    前記燃料タンクは、その上面に配置されたメーター部、を有し、
    前記前方センシング部は、前記メーター部または前記燃料タンクの前記メーター部より前方の部分に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  15. 前記車体フレームの前部に設けられるヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプに回転可能に挿入されるステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトに接続され、前記前輪を少なくとも左方または右方から支持する一対のフロントフォークと、
    前記ステアリングシャフトに接続される一対のグリップ部を有するハンドル部と、
    前記ハンドル部の上部に設置されたメーター部と、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記メーター部に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  16. 前記ヘッドパイプの車両前後方向の前方から前記ヘッドパイプの少なくとも一部を覆い、前記ヘッドライトユニットが取り付けられるフロントカバーと、
    前記フロントカバーの車両前後方向の後方に設けられ、且つ、少なくとも一部が前記ヘッドパイプより車両前後方向の前方に設けられ、メーター部が配置されるダッシュパネルと、を更に備え、
    前記前方センシング部は、前記ダッシュパネルに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のリーン車両。
  17. 前記前方センシング部によるセンシング結果に応じて、運転者を能動的に支援するように前記車両を制御する能動的運転支援制御部、を更に備えることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載のリーン車両。
  18. 前記車両の車両前後方向の後方をセンシングする、少なくとも1つの後方センシング部、を更に備えることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載のリーン車両。
  19. 前記前方センシング部および前記後方センシング部の少なくともいずれか一方によるセンシング結果に応じて、運転者を能動的に支援するように前記車両を制御する能動的運転支援制御部、を更に備えることを特徴とする請求項18に記載のリーン車両。
JP2016159780A 2015-08-17 2016-08-17 リーン車両 Pending JP2017039487A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015160457 2015-08-17
JP2015160457 2015-08-17

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017039487A true JP2017039487A (ja) 2017-02-23

Family

ID=58205965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016159780A Pending JP2017039487A (ja) 2015-08-17 2016-08-17 リーン車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017039487A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018144799A (ja) * 2018-02-19 2018-09-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の灯火装置配置構造及び鞍乗り型車両
CN109424899A (zh) * 2017-09-01 2019-03-05 株式会社小糸制作所 车辆用照明器
EP3453600A1 (en) * 2017-09-11 2019-03-13 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Motorcycle
WO2019186948A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
WO2019224961A1 (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP2020006876A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 川崎重工業株式会社 自動二輪車
JP2020500766A (ja) * 2016-11-30 2020-01-16 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 二輪車の周辺センサ装置、システム、及び、二輪車
WO2020090038A1 (ja) 2018-10-31 2020-05-07 本田技研工業株式会社 自律式作業機
WO2020129789A1 (ja) * 2018-12-21 2020-06-25 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP2020100257A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
EP3744623A1 (de) * 2019-05-29 2020-12-02 Ktm Ag Scheinwerfer mit sensor
JP2021041930A (ja) * 2018-12-21 2021-03-18 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JPWO2021064805A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08
JP2021054321A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 移動体
JP2021112937A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JPWO2021260480A1 (ja) * 2020-06-26 2021-12-30
US11498634B2 (en) * 2018-05-23 2022-11-15 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
DE112018007332B4 (de) 2018-03-23 2023-03-02 Honda Motor Co., Ltd. Grätschsitzfahrzeug
US11715873B2 (en) 2018-05-23 2023-08-01 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
JP2023111651A (ja) * 2022-01-31 2023-08-10 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
US11757175B2 (en) 2018-05-23 2023-09-12 Honda Motor Co., Ltd Straddle type vehicle
US11952070B2 (en) 2018-03-23 2024-04-09 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
WO2024122244A1 (ja) * 2022-12-06 2024-06-13 本田技研工業株式会社 運転支援装置

Cited By (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020500766A (ja) * 2016-11-30 2020-01-16 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh 二輪車の周辺センサ装置、システム、及び、二輪車
US10906450B2 (en) 2016-11-30 2021-02-02 Robert Bosch Gmbh Environment sensor system in a two-wheeled vehicle
JPWO2019045007A1 (ja) * 2017-09-01 2020-10-15 株式会社小糸製作所 車両用灯火器
CN109424899A (zh) * 2017-09-01 2019-03-05 株式会社小糸制作所 车辆用照明器
WO2019045007A1 (ja) * 2017-09-01 2019-03-07 株式会社小糸製作所 車両用灯火器
US11285862B2 (en) 2017-09-01 2022-03-29 Koito Manufaciuring Co., Ltd. Vehicle lighting device
EP3453600A1 (en) * 2017-09-11 2019-03-13 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Motorcycle
JP2019048554A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 川崎重工業株式会社 自動二輪車
JP7017686B2 (ja) 2017-09-11 2022-02-09 カワサキモータース株式会社 自動二輪車
EP3967584A1 (en) * 2017-09-11 2022-03-16 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Motorcycle
JP2018144799A (ja) * 2018-02-19 2018-09-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の灯火装置配置構造及び鞍乗り型車両
DE112018007332B4 (de) 2018-03-23 2023-03-02 Honda Motor Co., Ltd. Grätschsitzfahrzeug
US11952070B2 (en) 2018-03-23 2024-04-09 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
US11807332B2 (en) 2018-03-23 2023-11-07 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
US11745818B2 (en) * 2018-03-29 2023-09-05 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
WO2019186948A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
US20210001945A1 (en) * 2018-03-29 2021-01-07 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
JPWO2019186948A1 (ja) * 2018-03-29 2021-07-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
US11214325B2 (en) 2018-05-23 2022-01-04 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
US11757175B2 (en) 2018-05-23 2023-09-12 Honda Motor Co., Ltd Straddle type vehicle
US11498634B2 (en) * 2018-05-23 2022-11-15 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
JPWO2019224961A1 (ja) * 2018-05-23 2021-05-27 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
US11715873B2 (en) 2018-05-23 2023-08-01 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle
CN112188979B (zh) * 2018-05-23 2022-06-14 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆
DE112018007647B4 (de) 2018-05-23 2024-06-27 Honda Motor Co., Ltd. Grätschsitzfahrzeug
WO2019224961A1 (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
CN112188979A (zh) * 2018-05-23 2021-01-05 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆
US11548589B2 (en) 2018-07-11 2023-01-10 Kawasaki Motors, Ltd. Motorcycle
JP7198602B2 (ja) 2018-07-11 2023-01-04 カワサキモータース株式会社 自動二輪車
JP2020006876A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 川崎重工業株式会社 自動二輪車
WO2020090038A1 (ja) 2018-10-31 2020-05-07 本田技研工業株式会社 自律式作業機
JPWO2020129789A1 (ja) * 2018-12-21 2021-11-04 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP7504017B2 (ja) 2018-12-21 2024-06-21 カワサキモータース株式会社 鞍乗型車両
EP3901014A4 (en) * 2018-12-21 2022-10-05 Kawasaki Motors, Ltd. SADDLE VEHICLE
WO2020129789A1 (ja) * 2018-12-21 2020-06-25 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
US11524738B2 (en) 2018-12-21 2022-12-13 Kawasaki Motors, Ltd. Saddle-ridden vehicle
JP2021041930A (ja) * 2018-12-21 2021-03-18 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP2020100257A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両
JP7216743B2 (ja) 2018-12-21 2023-02-01 カワサキモータース株式会社 鞍乗型車両
US11198480B2 (en) 2019-05-29 2021-12-14 Ktm Ag Headlamp with sensor
EP3744623A1 (de) * 2019-05-29 2020-12-02 Ktm Ag Scheinwerfer mit sensor
JPWO2021064805A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08
WO2021064805A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両、鞍乗型車両の制御方法及びプログラム
JP2021054321A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 移動体
US11827302B2 (en) 2019-09-30 2023-11-28 Honda Motor Co., Ltd. Straddle type vehicle, method for controlling straddle type vehicle, and storage medium
CN114423673A (zh) * 2019-09-30 2022-04-29 本田技研工业株式会社 跨骑式车辆、跨骑式车辆的控制方法以及程序
JP2021112937A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP7066763B2 (ja) 2020-01-16 2022-05-13 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JPWO2021260480A1 (ja) * 2020-06-26 2021-12-30
JP2023111651A (ja) * 2022-01-31 2023-08-10 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP7539424B2 (ja) 2022-01-31 2024-08-23 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
WO2024122244A1 (ja) * 2022-12-06 2024-06-13 本田技研工業株式会社 運転支援装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017039487A (ja) リーン車両
US11548589B2 (en) Motorcycle
CN112119005B (zh) 跨骑型车辆
JP7017686B2 (ja) 自動二輪車
US7556410B2 (en) Vehicle headlight device
US10408405B2 (en) Lighting apparatus arrangement for saddle riding vehicle, and saddle riding vehicle
JP2013248990A (ja) リーン姿勢で旋回する車両用のサブヘッドライトユニット、車両構成部品及びサブヘッドライトシステム、並びにリーン姿勢で旋回する車両
US9487258B2 (en) Straddled vehicle
EP3508406B1 (en) Saddle-type vehicle
US20180252380A1 (en) Lighting apparatus disposition structure for saddle riding vehicle
EP2669162B1 (en) Sub headlight unit for use in vehicle that leans into turns
JP6873070B2 (ja) 鞍乗り型車両の灯火装置配置構造
JP2017039488A (ja) リーン車両
US11753103B2 (en) Straddle vehicle
JP6865728B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7531548B2 (ja) 鞍乗り型車両のコーナリングライト構造
JP7504017B2 (ja) 鞍乗型車両
BR112021011233A2 (pt) Dispositivo de iluminação para veículo de montar
US11932341B2 (en) Ride, straddle vehicle, and adjustment method
JP2021172164A (ja) 鞍乗型車両