JP6928359B2 - カーテンランナ - Google Patents

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本発明は、ブラケットにより下から受けて保持されるカーテンポールに遊嵌されるカーテンランナに関するものである。
従来、略円筒状に形成されたカーテンレールと、このレールに遊嵌されカーテンをレールに沿って移動可能に吊下げるためのリング状のカーテンランナとを備えたカーテンランナのカーテンレールへの組付構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この組付構造では、レールが長手方向に延びる長溝を有し、ランナがリング状の一部を切欠いて形成された切欠部を有する。また、レールがブラケットを介して壁等に固定され、切欠部を形成する一対の端部のうち一方の端部に長溝に挿入可能であって切欠部を狭める方向に延びる第1突起が設けられる。上記切欠部を形成する一対の端部のうち他方の端部に長溝に挿入不能な曲率半径の大きな第2突起が設けられる。また、第1突起の先端と第2突起の先端との間隔がレールの外径より小さく形成されかつブラケットの厚さより大きく形成され、第1突起を長溝に挿入したときにランナがレールから離脱可能又はレールに遊嵌可能に構成される。更に、カーテンレールにカーテンランナを遊嵌して、ランナにカーテンを吊下げたときに、レールの長溝がランナの第1突起に係合せずにずれるように構成され、ランナをレールに沿って移動させたときに、ランナがブラケットに接触することなく、ランナの切欠部がブラケットを通過するように構成される。
このように構成されたカーテンランナのカーテンレールへの組付構造では、カーテンランナの第1突起をカーテンレールの長溝に挿入し、第1突起を中心にランナを回転させると、ランナをレールから離脱させたり、或いはランナをレールに遊嵌させることができる。この結果、レールの両端に取付けられたキャップを外すことなく、ランナのレールへの着脱を容易に行うことができる。また、カーテンレールにカーテンランナを遊嵌して、ランナにカーテンを吊下げると、レールの長溝がランナの第1突起に係合せずにずれるので、使用時にランナがレールから意図せずに離脱することを防止できる。更に、ランナをレールに沿って移動させたときに、ランナがブラケットに接触することなく、ランナの切欠部がブラケットを通過するので、ブラケットによるレールの固定位置に拘らず、レールに遊嵌されたランナをレールの全長にわたって移動させることができる。
一方、円柱状又は円筒状に形成されたカーテンポールと、このカーテンポールに遊嵌されカーテンをポールに沿って移動可能に吊下げるためのリング状のカーテンランナとを備えたカーテンランナの組付構造が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この組付構造では、ランナにリング状の一部を切欠いて切欠部が形成される。また、切欠部の開口寸法がランナのポールへの遊嵌時にポールの外径より小さくなりかつランナのポールへ着脱時又は取付け時にポールの外径より大きくなるようにランナの一部が弾性変形するように構成される。更に、切欠部を形成するカーテンランナの一対の端部のうち一方の端部(下端部)には、切欠部を狭める方向に延びる第1突起が設けられ、切欠部を形成するカーテンランナの一対の端部のうち他方の端部(上端部)には、切欠部を狭める方向に延びる第2突起が設けられる。
このように構成されたカーテンランナの組付構造では、カーテンランナの切欠部の両端をカーテンポールの外周面に圧接すると、ランナの一部が弾性変形することにより、ランナをポールから離脱させたり、或いはランナをポールに遊嵌させることができる。この結果、ポール等の両端に取付けられたキャップを外すことなく、ランナのポール等への着脱又は取付けを容易に行うことができる。
特開2010−269057号公報(請求項1、請求項2、段落[0009]、[0010]、図1、図2) 特開2011−183106号公報(請求項1、段落[0012]、[0017]、図1、図2)
しかし、上記従来の特許文献1に示されたカーテンランナのカーテンレールへの組付構造では、ブラケットによるカーテンレールの固定位置に拘らず、カーテンレールに遊嵌されたカーテンランナをカーテンレールの全長にわたって移動させることができるけれども、カーテンレールをその長手方向に延びる長溝を有する特殊な形状に形成しなければならず、カーテンレールの製作工数が増大する不具合があった。また、上記従来の特許文献2に示されたカーテンランナの組付構造では、カーテンポールが円柱状又は円筒状であるけれども、カーテンランナをカーテンポールに沿って移動させると、カーテンランナがブラケットに接触してしまい、カーテンランナをカーテンポールの全長にわたって移動させることができない問題点があった。
また、上記従来の特許文献1に示されたカーテンランナのカーテンレールへの組付構造では、カーテンランナの第1突起がカーテンレール外周面に点接触しかつカーテンランナ内周面がカーテンレール外周面に線接触した状態で、カーテンランナをカーテンレールに沿って移動させるため、点接触と面接触の摺動抵抗の差が大きくなって、摺動抵抗が不均一になり、カーテンランナの走行性が低下する問題点もあった。更に、上記従来の特許文献2に示されたカーテンランナの組付構造では、カーテンランナの第2突起がカーテンポール外周面に点接触しかつカーテンランナ内周面がカーテンポール外周面に線接触した状態で、カーテンランナをカーテンポールに沿って移動させるため、上記と同様に、点接触と面接触の摺動抵抗の差が大きくなって、摺動抵抗が不均一になり、カーテンランナの走行性が低下する問題点もあった。
本発明の第1の目的は、カーテンポールが円筒状又は円柱状であっても、カーテンランナがブラケットに接触せずに、カーテンポールに遊嵌されたカーテンランナをカーテンポールの全長にわたって移動させることができる、カーテンランナを提供することにある。本発明の第2の目的は、カーテンランナをカーテンポールに沿って移動させるときに生じる一対の第1突起の点接触による摺動抵抗が略均一になって、カーテンランナの走行性を向上できる、カーテンランナを提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1に示すように、基端が壁14、天井又は窓枠に取付けられるブラケット13の先端が下方から受けて保持する円筒状又は円柱状のカーテンポール12に遊嵌されるリング状のカーテンランナ11において、カーテンランナ11にリング状の一部を切欠いて切欠部11aが形成され、カーテンランナ11の内周面上部に円周方向に間隔をあけて一対の第1突起11e,11eが突設され、カーテンランナ11をカーテンポール12に遊嵌したときに一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接するように構成されたことを特徴とする。
また、本発明の第の観点は、更に図4に示すように、カーテンランナ11の下端に吊り具11dが下方に向って突設され、カーテンランナ11の切欠部11aに対向するカーテンランナ11の内面にカーテンランナ11の内方に突出し鉛直方向に延びる板部材11fが形成され、吊り具11dが鉛直下方に延びかつ一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接した状態で、カーテンポール12の中心軸12aを含む鉛直面12bとこの鉛直面12bと平行であって一対の第1突起11e,11eのうち板部材11fに近い方の第1突起11eのカーテンポール12の外周面への接点を含む鉛直面との距離である第1距離Aが、カーテンポール12の板部材11fに対向する外周面に当接する鉛直面と板部材11f表面との距離である第2距離Bより大きく形成されたことを特徴とする。
本発明の第の観点は、第1の点に基づく発明であって、更に図5に示すように、カーテンランナ11の下端に吊り具11dが下方に向って突設され、カーテンランナ11の切欠部11aの下顎11gの内周面に第2突起11hが突設され、吊り具11dが鉛直下方に延びかつ一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接した状態で、一対の第1突起11e,11eのうち切欠部11aに近い方の第1突起11eの先端と第2突起11hの先端との最短距離である第3距離Cがカーテンポール12の外直径Dより小さく形成されたことを特徴とする。
本発明の第の観点は、第1又は第2の観点のいずれかに基づく発明であって、更に図2及び図3に示すように、カーテンランナ11の下端に吊り具11dが下方に向って突設され、吊り具11dが鉛直下方に延びた状態を基準に、カーテンランナ11の切欠部11aの上顎11iがブラケット13の上面に当接するまでの第1回転角θ1が0度〜60度の範囲内に設定され、カーテンランナ11の切欠部11aの下顎11fがブラケット13の下面に当接するまでの第2回転角θ2が0度〜45度の範囲内に設定され、第1突起11eの高さがブラケット13のカーテンポール12を下方から受ける受け部18の厚さより大きく形成されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点のカーテンランナでは、ブラケットの先端がカーテンポールを下方から受けて保持し、カーテンランナにリング状の一部を切欠いて切欠部を形成し、カーテンランナの内周面上部に円周方向に間隔をあけて一対の第1突起を突設し、更にカーテンランナをカーテンポールに遊嵌したときに一対の第1突起の先端がカーテンポールの外周面に当接するように構成したので、カーテンポールが円筒状又は円柱状であっても、カーテンランナがブラケットに接触しない。この結果、カーテンポールに遊嵌されたカーテンランナをカーテンポールの全長にわたって移動させることができるので、カーテンポールを保持するブラケットを3個以上必要とする幅の広い窓にも適用できる。また、カーテンランナの一対の第1突起の先端がカーテンポールの外周面に2箇所で点接触するので、カーテンランナをカーテンポールに沿って移動させるときに生じる一対の第1突起の点接触による摺動抵抗の差は小さい。この結果、一対の第1突起の点接触による摺動抵抗が略均一になるので、カーテンランナの走行性を向上できる。
また、本発明の第の観点のカーテンランナでは、カーテンポールの中心軸を含む鉛直面とこの鉛直面と平行であって一対の第1突起のうち板部材に近い方の第1突起のカーテンポールの外周面への接点を含む鉛直面との距離である第1距離を、カーテンポールの板部材に対向する外周面に当接する鉛直面と板部材表面との距離である第2距離より大きく形成したので、カーテンランナがカーテンポールに遊嵌された状態で暴れて、板部材に近い方の第1突起の先端と板部材の表面がカーテンポールの外周面に接触した状態にカーテンランナが移動しても、板部材に近い方の第1突起のカーテンポール外周面への接点が、カーテンポール外周面のうちその中心軸を含む鉛直面上の外周面を乗り越えて移動できない。この結果、カーテンランナは、元の状態、即ち一対の第1突起の先端がカーテンポールの外周面に当接した状態に必ず戻るので、カーテンランナはカーテンポールに沿って安定した状態で走行できる。
本発明の第の観点のカーテンランナでは、一対の第1突起のうち切欠部に近い方の第1突起の先端と第2突起の先端との最短距離である第3距離をカーテンポールの外直径より小さく形成したので、カーテンランナがカーテンポールに遊嵌された状態で暴れて、切欠部に近い方の第1突起の先端と第2突起の先端がカーテンポールの外周面に接触した状態にカーテンランナが移動しても、切欠部に近い方の第1突起のカーテンポール外周面への接点が、カーテンポール外周面のうちその中心軸を含む鉛直面上の外周面を乗り越えて移動できない。この結果、カーテンランナは、元の状態、即ち一対の第1突起の先端がカーテンポールの外周面に当接した状態に必ず戻るので、カーテンランナはカーテンポールに沿って安定した状態で走行できる。
本発明の第の観点のカーテンランナでは、カーテンランナの切欠部の上顎がブラケットの上面に当接するまでの第1回転角を0度〜60度の範囲内に設定し、カーテンランナの切欠部の下顎がブラケットの下面に当接するまでの第2回転角を0度〜45度の範囲内に設定したので、カーテンランナをカーテンポールを中心に比較的大きな角度で回動させることができる。この結果、手でカーテンの開閉操作を行う際に、カーテンポールの中心軸から手前方向又は奧方向にカーテンが振られても、カーテンランナがブラケットを通過できる。また、第1突起の高さがブラケットのカーテンポールを下方から受ける受け部の厚さより大きく形成したので、カーテンランナがカーテンポールを中心に比較的大きな角度で回動しても、カーテンランナの内周面が第1突起以外にカーテンポールの外周面に接触することはない。

本発明実施形態のカーテンランナをブラケットにより保持されたカーテンポールに遊嵌した状態を示す要部断面図である。 そのカーテンランナをカーテンポールを中心に回転させてカーテンランナの上顎がブラケット上面に当接した状態を示す図1の要部拡大断面図である。 そのカーテンランナをカーテンポールを中心に回転させてカーテンランナの下顎がブラケット下面に当接した状態を示す図1の要部拡大断面図である。 (a)はそのカーテンランナの一対の第1突起がカーテンポールの外周面に当接した状態を示す要部断面図であり、(b)はカーテンランナの右側の第1突起と板部材がカーテンポールの外周面に当接した状態を示す要部断面図である。 (a)はそのカーテンランナの一対の第1突起がカーテンポールの外周面に当接した状態を示す要部断面図であり、(b)はカーテンランナの左側の第1突起と第2突起がカーテンポールの外周面に当接した状態を示す要部断面図である。 そのカーテンポールをブラケットに固定する直前の状態を示す図1に対応する要部断面図である。 そのカーテンポール及びブラケットを斜め下方から見た要部斜視図である。 そのカーテンポールの外周面に圧接される圧接部を含むブラケットを斜め上方から見た要部斜視図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、カーテンランナ11は円筒状のカーテンポール12に遊嵌され、このカーテンポール12はブラケット13により保持される。カーテンランナ11にはリング状の一部を切欠いて切欠部11aが形成され、これによりカーテンランナ11は略逆C字状に形成される。また、カーテンランナ11は、アルミ合金等の軽合金により略逆C字状に形成され内周面に沿って延びるU型溝(図示せず)が形成されたランナ剛性体11bと、このランナ剛性体11bのU型溝に挿着されカーテンポール12の外周面に接触するプラスチック製の略逆C字状のランナ摺動体11cと、基端がランナ剛性体11b及びランナ摺動体11cに挿通されて取付けられ先端にカーテンのフック(図示せず)が係合する円環が設けられた吊り具11dとを有する。
カーテンランナ11の内周面上部には、円周方向に間隔をあけて一対の第1突起11e,11eが突設される(図1〜図5)。そして、カーテンランナ11をカーテンポール12に遊嵌したときに、一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接するように構成される(図1)。上記一対の第1突起11e,11eはランナ摺動体11cと一体的にプラスチックにより形成される。第1突起11eの高さは、ブラケット13の後述の受け部18の厚さより大きく形成される。また、カーテンランナ11の切欠部11aに対向するカーテンランナ11の内面にはカーテンランナ11の内方に突出し鉛直方向に延びる板部材11fが形成され、カーテンランナ11の切欠部11aの下顎11g内周面には第2突起11hがカーテンランナ11の内方に向って斜め上方に突設される。上記板部材11f及び第2突起11hはランナ摺動体11cと一体的にプラスチックにより形成される。また、カーテンランナ11の切欠部11aの幅、即ちカーテンランナ11の上顎11i下端と第2突起11h上端との最短距離は、カーテンポール12の外径より小さく形成される。これによりカーテンランナ11は、切欠部11aがカーテンポール12の半径方向外方に離脱できずかつ半径方向外方から遊嵌できず、カーテンポール12の長手方向の端部から離脱及び遊嵌できるようになっている。更に、カーテンポール12は、この実施の形態では、金属パイプにより円筒状に形成される。なお、カーテンポール12の両端には、カーテンランナ11の抜止めのためにエンドキャップ(図示せず)が取付けられる。
一方、ブラケット13の基端は壁14に取付けられ、ブラケット13の先端がカーテンポール12を下から受けて保持するように構成される(図1及び図6)。具体的には、ブラケット13は、壁14に取付け可能な台座16と、この台座16に基端が接続された支持腕17と、この支持腕17の先端に形成された受け部18と、この受け部18に挿入されたカーテンポール12を受け部18に固定する固定部材19とを有する。上記台座16、支持腕17及び受け部18は、この実施の形態では、鋼板等の金属板を所定の形状に切断した後に折曲げることにより一体的に形成される。また、台座16は、金属板を略逆U字状に折曲げることにより形成され、壁14に木ねじ21により取付けられる。受け部18はカーテンポール12の外半径と同一の曲率半径又は外半径より僅かに大きい曲率半径を有し上面が開口する略半円状に形成され、この受け部18には、支持腕17と交差して水平方向に延びる上記カーテンポール12が上方から挿入可能に構成される。
支持腕17の上面には、台座16から受け部18に向って次第に低くなる傾斜部17aが形成されることにより、傾斜部17aに続いて受け部18側に段差部17bが形成される(図1〜図3及び図6〜図8)。具体的には、支持腕17は、基端が台座16と一体的に形成され台座16から離れる方向に延びる上板部17cと、上板部17c先端から次第に低くなる傾斜部17aと、傾斜部17aの下端から水平方向に延びる段差部17bとを有する。また、上板部17cの両側縁には一対の第1側片17d,17dがそれぞれ垂下され、傾斜部17a及び段差部17bの両側縁に一対の第2側片17e,17eがそれぞれ立設される。段差部17bの幅方向中央には、支持腕17の長手方向に延びる長孔17fが形成され(図1及び図7)、この長孔17fには固定部材19の平板片19aを段差部17bに固定するビス22が遊挿される。また、受け部18の湾曲した先端は、受け部18内のカーテンポール12の中心軸12aを含む水平面より上方であってカーテンポール12の上面より下方に位置する(図6)。更に、受け部18の基端は、受け部18内のカーテンポール12の中心軸12aを含む水平面より下方であってカーテンポール12の下面より上方に位置する。
一方、固定部材19は、段差部17bに上記ビス22により固定される平板片19aと、この平板片19aの先端部に設けられカーテンポール12の外周面に圧接可能な圧接部19bと、平板片19aの基端部に形成され傾斜部17a上面に相応する角度で傾斜する傾斜片19cとを有する(図1〜図3、図6及び図8)。上記平板片19a、圧接部19b及び傾斜片19cは、鋼板等の金属板を所定の形状に切断した後に折曲げることにより一体的に形成される。上記平板片19aの略中央には、上記ビス22が螺合されるねじ孔19dが形成される。また、上記圧接部19bは、図8に詳しく示すように、受け部18内のカーテンポール12の外周面に圧接可能な2つの起立部19e,19eと、これらの起立部19e,19eの間に形成され受け部18内のカーテンポール12に向って突設された2つの凸部19f,19fとからなる。
一方、吊り具11dが鉛直下方に延びた状態を基準に、カーテンランナ11の切欠部11aの上顎11iがブラケット13の上面に当接するまでの第1回転角θ1(図2)が0度〜60度の範囲内に設定されることが好ましく、カーテンランナ11の切欠部11aの下顎11gがブラケット13の下面に当接するまでの第2回転角θ2(図3)が0度〜45度の範囲内に設定されることが好ましい。ここで、第1回転角θ1の好ましい範囲を0度〜60度の範囲内に限定し、第2回転角θ2の好ましい範囲を0度〜45度の範囲内に限定したのは、これらの範囲未満では、手でカーテン11の開閉操作を行う際に、カーテンポール12の中心軸から手前方向又は奧方向にカーテン11が振られると、カーテンランナ11がブラケット13を通過できなくなるおそれがあり、これらの範囲を超えると、カーテンランナ11の切欠部11aが広くなり過ぎてカーテンランナ11がカーテンポール12から離脱してしまうからである。
また、吊り具11dが鉛直下方に延びかつ一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接した状態で、カーテンポール12の中心軸12aを含む鉛直面12bとこの鉛直面12bと平行であって一対の第1突起11e,11eのうち板部材11fに近い方の第1突起11eのカーテンポール12の外周面への接点を含む鉛直面との距離である第1距離Aが、カーテンポール12の板部材11fに対向する外周面に当接する鉛直面と板部材11f表面との距離である第2距離Bより大きく形成される(図4(a))。換言すると、カーテンランナ11が、一対の第1突起11e,11eのうち板部材11fに近い方の第1突起11eの先端と板部材11fの表面でカーテンポール12の外周面に当接した状態で、上記板部材11fに近い方の第1突起11eがカーテンポール12の外周面に当接する接点を含む鉛直面であってカーテンポール12の中心軸12aを含む鉛直面12bに平行な鉛直面が、カーテンポール12の中心軸12aを含む鉛直面12bより板部材11f側に位置するように形成される。更に、吊り具11dが鉛直下方に延びかつ一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接した状態で、一対の第1突起11e,11eのうち切欠部11aに近い方の第1突起11eの先端と第2突起11hの先端との最短距離である第3距離Cがカーテンポール12の外直径Dより小さく形成される(図5(a))。
このように構成された、カーテンランナ11、カーテンポール12及びブラケット13の組付手順を説明する。先ず、ビス22をブラケット13の支持腕17の段差部17bの長孔17fに挿通して、このビス22の先端を固定部材19の平板片19aのねじ孔19dに螺合する。この状態で台座16を木ねじ21で壁に取付ける。次いで、上記ビス22の頭部22aを支持腕17の段差部17bの下面に押付けるとともに、支持腕17の傾斜部17aに近付ける(図6)。これにより固定部材19の平板片19aが段差部17bから上方に離れるとともに、圧接部19bが受け部18から離れる。この状態でカーテンポール12を受け部18に挿入する。このとき圧接部19bが受け部18から離れているので、圧接部18bがカーテンポール12の受け部18への挿入作業に支障をきたすことはない。次に、ビス22をねじ孔19dにねじ込むと、平板片19aが段差部17b上面に次第に近付いていく。これにより固定部材19の傾斜片19cが支持腕17の傾斜部17a上面に沿って移動するので、固定部材19が受け部18内のカーテンポール12に側方からその中心軸12aに向って近付き、圧接部19bがカーテンポール12の外周面に圧接される(図1)。この結果、カーテンポール12が浮くのを阻止できるので、カーテンポール12の受け部18からの離脱を防止できる。
また、圧接部19bがカーテンポール12の外周面に圧接されるとき、2つの起立部19e,19eがカーテンポール12の外周面をその中心軸12aに向って側方から押す、即ち2つの起立部19e,19eがカーテンポール12の外周面に圧接されるとともに、2つの凸部19f,19fがカーテンポール12の外周面に食い込むので、ブラケット13によりカーテンポール12の受け部18からの離脱を防止できるとともに、カーテンポール12の横滑りを防止できる。そして、カーテンポール12の長手方向の端部からカーテンランナ11を遊嵌する。これによりカーテンランナ11がカーテンポール12のブラケット13により保持されている部分に至っても、カーテンランナ11がブラケット13に接触せずに、カーテンポール12のブラケット13により保持されている部分を通過できる。この結果、カーテンポール12に遊嵌されたカーテンランナ11をカーテンポール12の全長にわたって移動させることができるので、カーテンポール12を保持するブラケット13を3個以上必要とする幅の広い窓にも適用できる。また、カーテンランナ11の一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に2箇所で点接触するので、カーテンランナ11をカーテンポール12に沿って移動させるときに生じる一対の第1突起11e,11eの点接触による摺動抵抗の差は小さい。この結果、一対の第1突起11e,11eの点接触による摺動抵抗が略均一になるので、カーテンランナ11の走行性を向上できる。更に、カーテンポール12の両端にエンドキャップを取付ける。これにより、カーテンランナ11がカーテンポール12から抜けるのを防止できる。
一方、第1突起11eの高さがブラケット13のカーテンポール12を下方から受ける受け部18の厚さより大きく形成したので、カーテンランナ11がカーテンポール12を中心に比較的大きな角度で回動しても、カーテンランナ11の内周面が第1突起11e以外にカーテンポール12の外周面に接触することはない。また、カーテンポール12の中心軸12aを含む鉛直面12bとこの鉛直面12bと平行であって一対の第1突起11e,11eのうち板部材11fに近い方の第1突起11eのカーテンポール12の外周面への接点を含む鉛直面との距離である第1距離Aを、カーテンポール12の板部材11fに対向する外周面に当接する鉛直面と板部材11f表面との距離である第2距離Bより大きく形成したので(図4(a))、カーテンランナ11がカーテンポール12に遊嵌された状態で暴れて、カーテンランナ11が図4(b)に示す位置に至っても、板部材11fに近い方の第1突起11eのカーテンポール12の外周面への接点が、カーテンポール12の中心軸12aを含む鉛直面12bの右側から左側に移動できない。この結果、カーテンランナ11は、図4(a)に示す元の状態、即ち一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接した状態に必ず戻るので、カーテンランナ11はカーテンポール12に沿って安定した状態で走行できる。更に、一対の第1突起11e,11eのうち切欠部11aに近い方の第1突起11eの先端と第2突起11hの先端との最短距離である第3距離Cをカーテンポール12の外直径Dより小さく形成したので(図5(a))、カーテンランナ11がカーテンポール12に遊嵌された状態で暴れて、カーテンランナ11が図5(b)に示す位置に至っても、切欠部11aに近い方の第1突起11eのカーテンポール12外周面への接点が、カーテンポール12の中心軸12aを含む鉛直面12bの左側から右側に移動できない。この結果、カーテンランナ11は、図5(a)に示す元の状態、即ち一対の第1突起11e,11eの先端がカーテンポール12の外周面に当接した状態に必ず戻るので、カーテンランナ11はカーテンポール12に沿って安定した状態で走行できる。
なお、上記実施の形態では、ブラケットの基端を壁に取付けたが、ブラケットの基端を天井又は窓枠に取付けてもよい。この場合、ブラケットを略L字状に形成するか、或いは天井又は窓枠にステーを取付け、このステーに上記実施の形態のブラケットと同一形状のブラケットを取付けてもよい。また、上記実施の形態では、カーテンポールを金属パイプにより円筒状に形成したが、カーテンポールを木、プラスチック、金属等により円柱状に形成してもよい。
11 カーテンランナ
11a 切欠部
11d 吊り具
11e 第1突起
11f 板部材
11g 切欠部の下顎
11h 第2突起
11i 切欠部の上顎
12 カーテンポール
12a カーテンポールの中心軸
12b カーテンポールの中心軸を含む鉛直面
13 ブラケット
14 壁
18 受け部
θ1 第1回転角
θ2 第2回転角
A 第1距離
B 第2距離
C 第3距離
D カーテンポールの外直径

Claims (3)

  1. 基端が壁、天井又は窓枠に取付けられるブラケットの先端が下方から受けて保持する円筒状又は円柱状のカーテンポールに遊嵌されるリング状のカーテンランナにおいて、
    前記カーテンランナにリング状の一部を切欠いて切欠部が形成され、
    カーテンランナの内周面上部に円周方向に間隔をあけて一対の第1突起が突設され、
    前記カーテンランナを前記カーテンポールに遊嵌したときに前記一対の第1突起の先端が前記カーテンポールの外周面に当接するように構成され、
    前記カーテンランナの下端に吊り具が下方に向って突設され、前記カーテンランナの切欠部に対向する前記カーテンランナの内面に前記カーテンランナの内方に突出し鉛直方向に延びる板部材が形成され、前記吊り具が鉛直下方に延びかつ前記一対の第1突起の先端が前記カーテンポールの外周面に当接した状態で、前記カーテンポールの中心軸を含む鉛直面とこの鉛直面と平行であって前記一対の第1突起のうち前記板部材に近い方の第1突起の前記カーテンポールの外周面への接点を含む鉛直面との距離である第1距離(A)が、前記カーテンポールの前記板部材に対向する外周面に当接する鉛直面と前記板部材表面との距離である第2距離(B)より大きく形成されたカーテンランナ。
  2. 前記カーテンランナの下端に吊り具が下方に向って突設され、前記カーテンランナの切欠部の下顎の内周面に第2突起が突設され、前記吊り具が鉛直下方に延びかつ前記一対の第1突起の先端が前記カーテンポールの外周面に当接した状態で、前記一対の第1突起のうち前記切欠部に近い方の第1突起の先端と前記第2突起の先端との最短距離である第3距離(C)が前記カーテンポールの外直径(D)より小さく形成された請求項1記載のカーテンランナ。
  3. 前記カーテンランナの下端に吊り具が下方に向って突設され、前記吊り具が鉛直下方に延びた状態を基準に、前記カーテンランナの切欠部の上顎が前記ブラケットの上面に当接するまでの第1回転角(θ1)が0度〜60度の範囲内に設定され、前記カーテンランナの切欠部の下顎が前記ブラケットの下面に当接するまでの第2回転角(θ2)が0度〜45度の範囲内に設定され、前記第1突起の高さが前記ブラケットの前記カーテンポールを下方から受ける受け部の厚さより大きく形成された請求項1又は2記載のカーテンランナ。
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