以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1乃至図9はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1はベッド装置の斜視図であって、このベッド装置はフレーム本体としての矩形枠状の第1のフレーム本体1を備えている。この第1のフレーム本体1はフレーム部2を有し、このフレーム部2は長手方向に対して複数、この実施の形態では5つに分割されたフレーム部2a〜2eによって構成されている。
前記第1のフレーム本体1は図1乃至図3に示すように、所定間隔で平行に離間した一対の側板3を有する。これら側板3は、長手方向の一端がヘッドボードとなる第1の端板4の長手方向の両端に接着剤或いは図示しない連結具によって連結され、他端が前記第1の端板4よりも高さ寸法が低い、フットボードとなる第2の端板5の長手方向の両端に接着剤或いは図示しない連結具によって連結されている。
前記第1の端板4と前記第2の端板5には、図1及び図4(b)と図5(b)に示すように高さ方向の下端側に開放した一対の凹部6が形成されている。
一対の前記側板3の内面には、高さ寸法が前記側板3よりも低い受け桟7が全長にわたって接着固定されている。一対の前記側板3間には、前記第1のフレーム本体1の長手方向に対して所定間隔で複数の帯状板9が両端の下面を前記受け桟7の上面に接着固定して設けられている。
なお、前記側板3と前記受け桟7とは別部材としたが、柱状の1つの部材を断面L字状に加工して前記側板3と受け桟7を一体化してもよい。
さらに、前記帯状板9の下面で、その帯状板9の長手方向の中途部には、前記第1、第2の端板4,5の内面間の全長にわたって角柱状の補強部材8が上面を前記帯状板9の下面に接着固定して設けられている。前記補強部材8は各々の前記フレーム部2毎に分割されている。
一対の前記側板3、一対の前記第1、第2の端板4,5及び一対の前記受け桟7の下面は同一平面をなすよう高さが設定されている。それによって、前記第1のフレーム本体1は、床面などの水平面にガタ付くことがない状態で設置できるようになっている。
なお、前記側板3、前記第1、第2の端板4,5及び前記受け桟7の下面にフェルトや弾性樹脂などのシート状のクッション部材を貼着しておけば、設置時の前記第1のフレーム本体1の安定性をさらに向上させることができる。
このように構成された前記第1のフレーム本体1は、前記側板3、前記受け桟7、前記補強部材8を長手方向に対し、前記各フレーム部2a〜2eとほぼ同じ長さに5分割されている。
それによって、前記第1のフレーム本体1は、前記第1の端板4と第2の端板5を有する2つの前記フレーム部2a,2eと、端板4,5を含まない3つの前記フレーム部2b〜2dの、合計で5つのフレーム部2a〜2eに分割されている。
分割された5つの前記フレーム部2a〜2eのうち、第1、第2の端板4,5を有する2つのフレーム部2a,2eは、図4(a)〜(c)と図5(a)〜(c)に示すように、端板4,5、側板3(分割された側板を3aとする。)、受け桟7(分割された受け桟を7aとする。)、及び補強部材8(分割された補強部材を8aとする。)が接着などで一体的に結合されている。
前記端板4,5のない3つのフレーム部2は図6(a)〜(c)に示すように、側板3(3a)、受け桟7(7a)及び補強部材8(8a)が一体的に結合されている。これら3つのフレーム部2b〜2dの構成は、前記第1の端板4と前記第2の端板5が設けられていないという点で2つの前記フレーム部2a,2eと構成が異なるが、他の点では同じ構成であるので、同一部分に同一記号を付して説明を省略する。
そのため、前記第1のフレーム本体1を5つのフレーム部2(2a〜2e)に分割したとき、複数の部材からなる各フレーム部2a〜2eはそれぞれ1つの部材として取り扱うことができるため、便利である。
5つの前記フレーム部2a〜2eのうちの、隣り合う一対のフレーム部、たとえば図7に示すようにフレーム部2aとフレーム部2bは後述する連結手段13によってドライバーやスパナなどの工具を用いることなく、分解及び組立てができるようになっている。
図7に示すように、前記第2のフレーム部2bに連結される前記第1のフレーム部2aの一方の端部は、その端部側に位置する前記受け桟7の一方の端部が長手方向の一端部に位置する帯状板9及び前記側板3aの末端面から図7にfで示す寸法だけ、外方に突出するよう設定されている。
一方、前記第2のフレーム部2bの前記受け桟7は、前記第1のフレーム部2a側に位置する一端面7aが、前記側板3bの末端面から図7にdで示すように所定寸法内方に位置するよう設定されている。この実施の形態では、前記寸法dと、前記寸法fはd>fとなっているが、d=fであってもよい。
前記第1のフレーム部2aの前記帯状板9から突出した前記受け桟7の端部にはその上面に開口した第1の穴部15が形成され、前記第2のフレーム部2bの一端部側に位置する前記帯状板9の、前記受け桟7の末端から外方へ突出した一端部には、その下面に開口した第2の穴部16が形成されている。
そして、図7に示すように軸状の連結部材17の一端部を前記受け桟7に形成された前記第1の穴部15に嵌合させた後、前記連結部材17の他端部に前記第2のフレーム部2bの前記帯状板9の下面に開口して形成された第2の穴部16を嵌合させることで、前記第1のフレーム部2aと前記第2のフレーム部2bが分解可能に連結されることになる。
前記第1のフレーム部2aと前記第2のフレーム部2bは、前記第1の穴部15と第2の穴部16に一端部と他端部を嵌合させた前記連結部材17によって連結されている。そのため、前記第1のフレーム部2aと前記第2のフレーム部2bをスパナやドライバーなどの種々の工具を用いることなく連結することができるばかりか、前記第1のフレーム部2aを固定して前記第2のフレーム部2bを引き上げれば、これらを分解することもできる。
この実施の形態では、前記第1の穴部15、前記第2の穴部16、及び前記連結部材17によって隣り合う一対のフレーム部2を分解可能に連結することができる前記連結手段13を構成している。
図1に示すように、前記第1のフレーム本体1の前記帯状板9上にはマットレス19が載置される。このマットレス19は圧縮可能な板状の弾性材料によって形成されている。そして、前記マットレス19は、不使用時などには図9に示すように厚さ方向に圧縮した状態でロール状に巻き、その状態で気密性の合成樹脂材料によって形成された袋体21内に収容した後、この袋体21の内部を減圧して密閉することで、搬送し易いよう小さな荷姿に梱包される。
前記第1のフレーム本体1は、図8に示すように5つのフレーム部2a〜2eに分解された状態で、これらフレーム部2a〜2eを積み重ねた後、図示しない段ボール板などによって周囲を覆った後、紐などで結束することで、搬送し易いよう梱包される。
このような構成のベッド装置によれば、第1のフレーム本体1は複数のフレーム部2a〜2eに分割され、これらフレーム部2a〜2eは前記連結手段13によって工具を用いることなく、容易に組立てたり、分解することができるように構成されている。
つまり、分割されて隣り合う一対の前記フレーム部2の、一方の前記フレーム部2の前記受け桟7の端部には前記連結手段13を構成する前記第1の穴部15が上面に開口して形成され、他方の前記フレーム部2の前記帯状板9の端部には下面に開口して前記連結手段13を構成する前記第2の穴部16が形成されている。
そして、これら穴部15,16に前記連結手段13を構成する前記連結部材17の一端部と他端部をそれぞれ嵌合させることで、隣り合う一対の前記フレーム部2、たとえば図7に示すように第1のフレーム部2aと第2のフレーム部2bを連結するようにしている。
そのため、上述したように、隣り合う一対のフレーム部2はスパナやドライバーなどの工具を用いることなく連結したり、分解することが可能である。
なお、前記連結部材17の一端部を前記第1の穴部15或いは前記第2の穴部16に単に嵌合させるだけでなく、一端部を接着して嵌合固定しておけば、分解時に前記連結部材17はどちらか一方のフレーム部2に一体的な状態で残留するから、隣り合う一対のフレーム部2の連結或いは分割を、前記連結部材17の有無を心配することなくより一層、迅速かつ容易に行うことができる。
前記第1のフレーム本体1を構成する分割された5つの各フレーム部2a〜2eのうち、第1、第2の端板4,5を有する2つのフレーム部2a,2eはこれら端板4,5、側板3(3a)、受け桟7(7a)、及び補強部材8が接着などで一体的に結合されており、端板4,5のない3つのフレーム部2b〜2dは側板3(3a)、受け桟7(7a)、補強部材8(8a)一体的に結合されている。
そのため、前記第1のフレーム本体1を5つの前記フレーム部2a〜2eに分割したとき、複数の部材からなる各フレーム部2a〜2eをそれぞれ1つの部材として取り扱いことができる。
つまり、前記第1のフレーム本体1を、図8に示すように5つの前記フレーム部2に分解して積み重ねて梱包するときなど、前記フレーム部2a〜2eを容易に取り扱うことができるから、梱包作業を迅速に行うことができるということがある。
前記第1のフレーム本体1の前記第1の端板4と第2の端板5には、高さ方向の下端側に開放した一対の前記凹部6が形成されている。
そのため、前記1のフレーム本体1の前記帯状板9の上面に前記マットレス19を載置して利用するとき、利用者の発汗などによって湿気が生じ、その湿気が前記マットレス19の上面側から下面側に伝わることがある。
そのような場合、前記湿気は前記マットレス19の下面側の空間部から前記第1の端板4と前記第2の端板5との前記凹部6から前記第1のフレーム本体1の外部に流れ易い。そのため、前記第1のフレーム本体1の内部空間や前記マットレス19の下面に湿気がこもるのを防止することができるということがある。
前記帯状板9の下面には前記補強部材8が設けられている。そのため、前記帯状板9は前記補強部材8によって補強されるから、前記マットレス19上に利用者が仰臥してその荷重が前記帯状板9に加わっても、その荷重によって前記帯状板9が大きく撓んだり、損傷するのを防止することができる。
このように、上述した構成の前記フレーム本体1によれば、このフレーム本体1を容易に分解したり、組立てることができる5つの前記フレーム部2a〜2eによって構成されている。
そのため、分解時には5つの前記フレーム部2a〜2eを図8に示すように積み重ねて梱包することで、その荷姿を十分に小さくすることができる。梱包時の荷姿を十分に小さくすることができれば、たとえば、ベッド装置を宅配便などで購入者に送るような場合、箱形状に梱包した梱包物の3辺の長さの和を160cm以下にすることが可能となる。
前記梱包物の3辺の長さが160cm以下であると、宅配便の搬送料金を所定の料金の範囲内とすることができる。それによって、前記第1のフレーム本体1を安価な料金で宅配便によって送ることが可能となるということもある。
なお、この実施の形態では前記第1のフレーム本体1を5つのフレーム部2a〜2eに分割したが、分割されるフレーム部2の数は5つに限られず、それ以上或いはそれ以下であってもよい。
図10乃至図14はこの発明の第2の実施の形態のベッド装置を示す。図10はベッド装置の側面図で、図11は同じく下面側から見た平面図、図12は同じく正面図である。
前記ベッド装置はフレーム本体としての矩形枠状の第2のフレーム本体31を有する。この第2のフレーム本体31は長手方向に対して複数、この実施の形態では2つに分割された一対のフレーム部31aによって以下のように構成されている。
つまり、前記第2のフレーム本体31は、図10乃至図12に示すように所定間隔で平行に離間した一対の側板33を有する。これら側板33は、長手方向の一端はヘッドボードとなる第1の端板34の長手方向の両端に連結具34aによって連結され、他端は前記第1の端板34よりも高さ寸法が低いフットボードとなる第2の端板35の長手方向の両端に連結具34aによって連結されている。
図10に示すように、前記第1の端板34は、下端部側が前記第2のフレーム本体31の下面側、つまり前記側板33の下端面よりも下方に所定長さで突出するよう設けられている。
図10と図11に示すように、一対の前記側板33の内面には受け桟37が全長にわたって取付け固定されている。一対の前記側板33間には、前記第2のフレーム本体31の長手方向に対して所定間隔で複数の帯状板39が設けられる。
複数の前記帯状板39は、図13(a),(b)に示すように両端部の下面が桟状の連結部材36に接着などによって取付け固定されて一体化され、それによって前記第2のフレーム本体31の長手方向に対して所定の長さを有する簾の子部40となっている。この実施の形態では複数の前記帯状板39は3つの簾の子部40に分割されている。
そして、各簾の子部40は、前記連結部材36を前記受け桟37の上面に載置し、その部分をねじ止め固定することで、一対の前記側板33間に取付けられている。
なお、前記側板33と前記受け桟37とが別部材であるとして説明したが、柱状の1つの部材を断面L字状に加工して前記側板33と受け桟37を一体化してもよい。
図11に示すように、前記帯状板39の下面で、その帯状板39の長手方向の中途部には、前記第1、第2の端板34,35の内面間の全長にわたる角柱状の第1の補強部材41が設けられている。
前記第1の補強部材41は、一端が前記第1の端板34の内面に開口して形成された凹状の取付け部としての第1の係合孔43に着脱可能に嵌合させ、他端が前記第2の端板35の内面に開口して形成された、同じく凹状の取付け部としての第2の係合孔44に着脱可能に嵌合させることで、後述するように上面が前記受け桟37の下面と同じ高さになるよう取付けられる。
前記第1の係合孔43と前記第2の係合孔44は、前記第1の端板34と前記第2の端板35の厚さ方向に貫通しない形状を例に挙げて説明したが、厚さ方向に貫通する形状であっても差し支えない。
図11に示すように前記第1の補強部材41は長手方向の中途部で2つに分断されている。つまり、前記第1の補強部材41は分割された2つの杆材41aからなる。
前記第2のフレーム本体31の長手方向中央部には、2つの前記杆材41aに分割された前記第1の補強部材41の分割された部分の下面に位置するよう、前記第2のフレーム本体31の幅方向に沿って第2の補強部材45が設けられている。
前記第2の補強部材45は一端と他端を前記受け桟37の下面に接合させ、これらの接合部分が第1のねじ46によって前記受け桟37に固定されている。また、前記第2の補強部材45の長手方向の中途部には前記第1の補強部材41の分断された一対の前記杆材41aの端部がそれぞれ第2のねじ47によって固定されている。
それによって、前記第1の補強部材41と前記第2の補強部材45は上述したように上面が前記受け桟37の下面と同じ高さになるよう一体化されている。
前記第2のフレーム本体31の前記側板33と前記受け桟37は、前記第1の補強部材41と同様、長手方向中途部で分断されている。つまり、前記第2のフレーム本体31は2つの前記フレーム部31aに分割されている。
そして、分断された2つの前記フレーム部31aは、前記第2の補強部材45の両端が前記第1のねじ46によって前記受け桟37に連結され、中途部が前記第2のねじ47によって第1の補強部材41の分断された一対の前記杆材41aの端部に連結されることで、分解可能に連結されていることになる。
なお、前記第1の端板34の高さ寸法は、分割された前記フレーム部31aの長さ寸法とほぼ同等或いはわずかに短く設定されている。それによって、後述する梱包時に前記第1の端板34と前記フレーム部31aの分割された側板33とを、ほぼ同じ長さとして取り扱うことができるようになっている。
前記第2のフレーム本体31の前記第2の端板35側の端部の下面には、両端部を前記受け桟37の下面に第3のねじ48によって着脱可能に連結した帯板状の第3の補強部材49が着脱可能に取付けられている。
前記第2の補強部材45と前記第3の補強部材49の長手方向の両端部の下面には、それぞれ一対の脚部材51が上端を第4のねじ52によって着脱脱可能に連結して垂設されている。
それによって、前記第2のフレーム本体31は前記第1の端板34の下端と、前記第2、第3の補強部材45,49に取り付けられた各一対の脚部材51とによって水平な状態で支持されるようになっている。
前記簾の子部40によって前記第2のフレーム本体31の一対の前記側板33間に架設された複数の前記帯状板53の上面には、第1の実施の形態で説明したマットレス19が載置される。前記マットレス19は、上述したように不使用時には図9に示すようにロール状に巻いて袋体21に真空状態で収容保持することができるようになっている。
このように構成されたベッド装置によれば、前記第2のフレーム本体31は2つの前記フレーム部31aに分割されている。
そして、分割された2つの前記フレーム部31aは、前記第2のフレーム本体31に対して十字状に連結して設けられた一対の杆材41aからなる前記第1の補強部材41と、一本の前記第2の補強部材45とによって補強されている。
さらに、前記第2の端板35を備えた一方の前記フレーム部31aは、このフレーム部31aの幅方向に沿って設けられた前記第3の補強部材49によっても補強されている。
そのため、前記第2のフレーム本体31は、分解可能な2つの前記フレーム部31aが連結された構造であっても、これらフレーム部31aを連結して使用する際には、前記第1乃至第3の補強部材41,45,49によって補強されているため、十分な連結強度を持たせることができる。
つまり、ベッド装置として使用するとき、2つの前記フレーム部31aは、これらの連結部分が外力によってガタ付いたり、緩むなどのことなく連結される。そのため、ベッド装置としての機能を損なうようなことのない状態で使用することが可能となる。
前記第1の補強部材41は前記帯状板39の下面側で、しかも前記第2のフレーム本体31の長手方向全長にわたって設けられている。そのため、前記第1の補強部材41は前記帯状板39が利用者の荷重によって下方へ大きく撓むのを制限するから、そのことによっても前記第2のフレーム本体31の耐荷重強度が向上する。
前記第2のフレーム本体31は、上述したように分解可能な2つの前記フレーム部31aによって構成されている。そのため、工場での保管や出荷時、或いは購入者が持ち帰るときなどには小さな荷姿に梱包することができる。
すなわち、組立てられた前記第2のフレーム本体31から、3つに分割された前記簾の子部40を取り外す。ついで、一対の前記側板33の両端から前記第1の端板34と前記第2の端板35とを取り外した後、両端が前記受け桟37にねじ止め固定された前記第2の補強部材45と前記第3の補強部材49の両端部を前記受け桟37の下面から取り外す。
つぎに、前記第2の補強部材45から、前記第1の補強部材41の一対の前記杆材41aの両端を取り外した後、前記第2、第3の補強部材45,49からそれぞれ一対の前記脚部材51を取り外す。
それによって、前記第2のフレーム本体31を分解することができる。
このように、前記第2のフレーム本体31を分解したならば、分解された2つの前記フレーム部31aの側板33、前記第1、第2の端板34,35、3枚の前記簾の子部40、前記第1の補強部材41の一対の杆材41a、前記第2、第3の補強部材45,49、さらには4本の前記脚部材51を重ねる。
ついで、図14に示すように重ねられた複数の部材の外周面の、一対の端面を除く周辺部、及び前記一対の端面をそれぞれ段ボールなどで形成された梱包材55a,55bで覆い、2本のバンド56で一体的に結合することで、前記第2のフレーム本体31を、組み立て時に比べて十分に小さな荷姿、この実施の形態では平面形状が前記第1の端板34の大きさで梱包することができる。
それによって、工場での保管や出荷時、或いは購入者が販売店で購入した後の持ち帰りに便利である。
しかも、一対の側板33間に架設される複数の帯状板39は、それぞれ前記連結部材36によって複数本ずつ一体的となった3つの前記簾の子部40に分割されている。そのため、複数の帯状板39を3つの簾の子部40として取り扱うことができるから、その取扱いが容易である。
前記第2の実施の形態では、前記第2のフレーム本体31の幅方向中央部分に1つの前記第1の補強部材41を長手方向全長にわたって設けるようにしたが、前記第2のフレーム本体31の幅方向に複数の前記第1の補強部材41を所定間隔で設けるようにしてもよい。そうすることによって、前記第2のフレーム本体31の強度をさらに向上させることができる。
また、前記第1の補強部材41は一端と他端を前記第1の端板34と前記第2の端板35の内面側に形成された前記第1の係合孔43と前記第2の係合孔44にそれぞれ嵌合させて取り付けるようにしたが、前記各端板34,35の内面に前記係合孔43,44を形成せず、金具などの連結具を用いて取り付けるようにしてもよい。
図15乃至図19はこの発明の第3の実施の形態を示す。なお、第1、第2の実施の形態と同一部分には銅市記号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態のベッド装置は、図15に示す第3のフレーム本体71を有する。この第3のフレーム本体71は上述した第2の実施の形態の前記フレーム本体31と同様、所定間隔で平行に離間対向して配置された一対の側板72、これら側板72の長手方向一端に着脱可能に連結固定されたヘッドボードとなる第1の端板73、他端に着脱可能に連結固定されたフットボードとなる第2の端板74によって矩形枠状に形成されている。
前記側板72の両端と、前記第1、第2の端板73,74との連結は、前記第1、第2の端板73,74の内面に形成された図示しない凹部に差し込んだり、両者を金具で連結するなどして連結される。つまり、これらの連結手段は限定されない。
前記側板72は長手方向の中途部で2つの部分72aに分割されていて、その分割された部分72aは矩形板状の連結部材76によって分解可能に連結されている。
前記第1の端板73と前記第2の端板74との幅方向中央部の内面間には、両端を前記各端板73,74の内面に開口形成された係合孔75に挿入係止した杆状の第1の補強部材41が設けられている。つまり、前記第1の補強部材41は、第2の実施の形態と同様、前記第3のフレーム本体71の長手方向全長にわたって設けられている。
前記第1の補強部材41は長手方向の中途部で2つの部分41aに分割され、その部分41aは第2の補強部材145によって一体的に保持される。
前記第2の補強部材145は板状をなしていて、一対の前記側板72の長手方向中途部の内面間に幅方向に沿って配置されている。前記第2の補強部材145の両端部には、図17(a)に示すように第1の段部77aと第2の段部77bが階段状に形成されている。
図17(c)に示すように、前記第1の段部77aには前記側板72の下端部が係合保持され、前記第2の段部77bには図17(a)に示すピン78が突設されている。前記第2の段部77bには前記ピン78によって前記連結部材76が着脱可能に保持される。
それによって、前記第2の補強部材145と前記側板72とは前記連結部材76を介して一体化されている。
前記第1の補強部材41の2つに分割された部分41aは、前記第2の補強部材45と交差する部分で、前記第2の補強部材45の長手方向の中途部の上面に開放して形成された凹部79に係合保持されている。
前記第1の端板73と前記第2の端板74は、前記第3のフレーム本体71の下面側に前記第2の補強部材145と同じ長さ寸法で突出していて、これら三者によって前記第3のフレーム本体71が所定の高さで水平に支持されるようになっている。
ヘッドボードとなる前記第1の端板73はフットボードとなる前記第2の端板74よりも長尺な高さ寸法を有する。そして、分解された前記第3のフレーム本体71の梱包を容易に行えるようにするため、前記第1の端板73は高さ方向の中途部で前記第2の端板74と同じ高さの第1の部分73aとそれよりも背の高い第2の部分73bとの2つの部分に分割されている。そして、分割された2つの部分73a,73bは、図13(b)に示す一対の連結具173によって分解可能に連結されて使用される。
したがって、前記第3のフレーム本体71が分解された状態にあるとき、前記第1の端板73の前記第2の部分73bに、同じ大きさの前記第1の部分73aと前記第2の端板74を重ね、前記第1の端板73よりも小さな荷姿で梱包することができるようになっている。
図17(c)や図19に示すように、前記第3のフレーム本体71を構成する一対の側板72の内面には、高さ方向の上端部にそれぞれ長手方向全長にわたる支持溝81が所定の深さで形成されている。前記支持溝81は高さ寸法が、たとえば10〜15mmに設定されている。
一対の前記側板72間には、図18と図19に示すように床部材82を構成する複数の帯状板部材83が両端部を前記支持溝81に着脱可能に係合させて所定間隔で支持されている。前記、床部材82は2つのユニット82aに分割されている。尚、図18と図19では1つのユニット82aだけを示している。
前記帯状板部材83の厚さ寸法は、前記支持溝81の高さ寸法よりもわずかに小さい寸法、この実施の形態では1mm程度薄い、合板からなる木材や樹脂材などの材料によって帯板状に形成されている。
また、前記帯状板部材83の長さ寸法は、一対の前記側板72の内面に形成された一対の前記支持溝81の内底面間の長さ寸法よりもわずかに短く設定されている。つまり、前記帯状板部材83の両端部を一対の前記支持溝81に係合させて一対の前記側板72間に架設したとき、前記帯状板部材83は長手方向にわずかに移動させることができるよう設定さている。
前記床部材82の前記ユニット82aは、複数の前記帯状板部材83、この実施の形態では図18(a)、(b)に示すように等間隔で配置された8本の前記帯状板部材83が長手方向の両端部を布地や樹脂製テープなどの可撓性を有する材料からなる連結部材85によって連結されて構成されている。
そして、前記床部材82の一対の前記ユニット82aは、複数の前記帯状板部材83の両端部を上述したように前記支持溝81に着脱可能に係合させて前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72間に架設される。
前記側板72間に架設された前記床部材82の上面には、図1に示すマットレス19が載置される。つまり、前記マットレス19は梱包時などには図9で示す、第2の実施の形態で説明したように、圧縮された状態で丸めて梱包できるようになっている。
前記床部材82を構成する複数の前記帯状板部材83は、第3のフレーム本体71を組立てるとき(第1の方法とする)、或いは組立て後(第2の方法とする)のいずれであっても、前記側板72に形成された前記支持溝81に両端部を係合させて前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72間に架設することができる。
すなわち、前記第3のフレーム本体71を組立てるときに、前記帯状板部材85の両端部を前記支持溝81に係合させる前記第1の方法の場合、前記第1の端板73或いは前記第2の端板74のどちらか一方と前記側板72を組みつけた後、他方を組み付ける前に、前記側板72の長手方向の端面に開口した前記支持溝81の一端から一対の前記ユニット82aの前記帯状板部材85の両端部を前記支持溝81に挿入する。
前記帯状板部材85の両端部を前記支持溝81に挿入したならば、前記第1或いは第2の端板74の他方を前記側板72の端部に組付けることで、組立てられた前記第3のフレーム本体71に前記帯状板部材85を脱落不能に保持することができる。
前記第3のフレーム本体71を組立て後に前記帯状板部材85を保持する前記第2の方法の場合、前記連結部材85によって連結された1つのユニット82a複数の前記帯状板部材85の長手方向を、前記第3のフレーム本体71の幅方向に対して同図に角度θで示すように傾斜させた状態で、それら帯状板部材85の一端部を一方の前記側板72の内面に形成された前記支持溝81に係合させる。
ついで、前記帯状板部材85を水平な状態で図19に矢印Xで示す方向に回転させながら、他端を他方の前記側板72の前記支持溝81に係合させる。それによって、前記帯状板部材85を前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72間に架設することができる。
前記床部材82は2つのユニット82aに分割され、前記ユニット82aはそれぞれ前記連結部材85によって連結された複数の前記帯状板部材83からなる。そのため、前記第3のフレーム本体71の前記側板72に前記帯状板部材85を保持する場合、前記連結部材85によって一体的に連結された複数の前記帯状板部材85毎に取り扱われることになる。
図19に基づいて説明したように、組み立てられた前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72間に架設された前記床部材82の前記帯状板部材85は、前記帯状板部材85の一端が一方の前記側板72の前記支持溝81から外れる角度まで、前記帯状板部材85を水平方向に回転させることで、前記第3のフレーム本体71を分解せずに取外すことができる。
そのためには、 前記帯状板部材85の一端が一方の前記側板72の前記支持溝81から外れる角度まで、改選させることができるよう、前記帯状板部材85の長さ寸法に対し、一対の側板72に形成された一対の前記支持溝81の内面間の長さ寸法を所定寸法短く設定され、さらに前記帯状板部材85の幅寸法も前記帯状板部材85を回転させることができる幅寸法に設定されることになる。
それによって、上述した第2の方法によって前記第3のフレーム本体71を組立てた後、前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72間に、前記帯状板部材85を架設することができ、また架設時とは逆の手順によって、前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72間に架設された前記帯状板部材85を取り外すことができる。
前記第3のフレーム本体71を組立てた状態で、前記床部材82の前記帯状板部材83を前記第3のフレーム本体71に対して着脱できるようにしたことで、前記帯状板部材83の着脱作業を迅速かつ確実に、しかも容易に行うことができる。
このように構成されたベッド装置によれば、前記床部材82を構成する前記帯状板部材85は、前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72の内面に形成された前記支持溝81に両端部を係合させて前記側板72間に架設される。
そのため、前記帯状板部材85を前記側板72間に架設するために、専用の部材、たとえば従来のように側板の内面に前記帯状板部材85を支持する受け桟を設ける必要がない。
それによって、従来の構造に比べて部品点数を減少させ、構成の簡略化やコストの低減を図ることができるばかりか、ベッド装置全体の軽量化を図ることもできるという利点がある。
前記側板72間に架設された前記帯状板部材85は、両端が前記側板72に形成された前記支持溝81に挿入支持されている。つまり、前記帯状板部材85の厚さ寸法は前記支持溝81の高さ寸法よりもわずかに小さく設定されているため、前記帯状板部材85に加わる荷重に対し、その両端部が前記支持溝81に対して上下方向に大きく振れることなく支持されている。
そのため、前記側板72によって前記帯状板部材85の両端部が強固に支持されるから、前記帯状板部材85には上面に加わる荷重に対して下方へ大きく変形することのない支持強度を持たせることができる。
前記第3のフレーム本体71は、前記第1の端板73と前記第2の端板74との間に架設された前記第1の補強部材41と、前記一対の側板72間に架設され、前記第1の補強部材41と交差する部分が前記第1の補強部材41の分割された部分41aを保持した前記第2の補強部材145とによって補強されている。
前記第1の補強部材41は、前記側板72間に架設された前記帯状板部材85の長手方向の中央部の下面を支持している。そのため、そのことによっても、前記側板72間に架設された前記帯状板部材85の支持強度を高めることができる。
前記第3のフレーム本体71から分離された前記床部材82の一対の前記ユニット82aの、前記連結部材85によって連結された複数、この実施の形態では8本の帯状板部材83は、前記連結部材85を折り曲げながら、4本ずつ2段或いは2本ずつ4段に折り畳んで取扱うことができる。
そのため、ベッド装置を分解して倉庫に保管する場合や倉庫から出荷する際、前記床部材82が占有スペースを軽減したり、搬送を容易に行えるなどの利点がある。
前記ベッド装置を倉庫に保管したり、搬送する場合、前記ベッド装置は前記第3のフレーム本体71、前記床部材82、及び前記マットレス19の3つに分けて梱包される。
前記第3のフレーム本体71の一対の前記側板72と、前記第1の補強部材41は半分の長さに分解できる。前記第1の端板73は高さ方向の中途部で2つに分解することができる。
そのため、一対の前記側板72、前記第1の端板73、前記第1の補強部材41及び前記第2の補強部材145を前記第3のフレーム本体71を組立てるときの大きさに比べて十分に小さくして梱包することができる。
前記床部材82は複数の前記帯状板部材83を可撓性の前記連結部材85によって連結した2つのユニット82aとして折り畳んで梱包することができ、前記床部材82に載置される前記マットレス19は第2の実施の形態での図9に示すようにロール状に丸めて梱包することができる。
したがって、上述した構成のベッド装置は、それぞれ長さ寸法や高さ寸法などを組立てられた状態のベッド装置に比べて十分に小さな3つの荷姿に梱包にして取扱うことができるということになる。
上述した第3の実施の形態では、前記床部材82の前記帯状板部材83の端部を、前記側板72の内面に形成された前記支持溝81に挿入して支持するようにしたが、前記側板72の内面に前記支持溝81に代わり段部を一体的に形成し、その段部に前記帯状板部材83の端部を支持するようにしてもよい。
要は、複数の前記帯状板部材83を可撓性の連結部材85によって連結してユニット化することで、ベッド装置の組み立て時や分解時などにおける前記床部材82の取扱いの容易化を図ることができる。