JPH08510980A - 運搬・収納システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、運搬・収納システムに関し、物品受け入れ装置（２）はパレット形状の構造で、個々のパレット・デッキは成形部材と連結され、その前縁（３から６）が全ての側で開放されていることを特徴とする。運搬・収納システム（１）の特に清浄な領域における一つの簡便な使用として本システムは、連結装置（８）を有する支持装置（７）を含み、前記連結装置の肩（１９、２０）は物品受け入れ装置の全ての前縁（３から６）を取り囲むクランプ密閉溝（２２）を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 運搬・収納システム 本発明は、特許請求の範囲第１項のプレアンブルに従った運搬・収納システム 、に関する。 荷造り規定の発効と、荷造り手段及び荷造り補助手段の減少、再使用、及び再 利用に対する国際的な努力によって、例えばパレット及びコンテナ、ならびに容 器のための運搬・収納システムに対する必要条件は大きく変わってきた。 したがって産業界や通商業界は、長持ちし利用者に都合よく投入できるパレッ ト及び容器をますます必要としており、さらに容量、重量、及び材料の最適化が 要求されている。その上に、パレット及び容器は、形状と寸法を変えることがで きるように製造可能でなければならず、容積、重量、及び輪郭が正確で、修理及 び掃除が易しく、さらに空荷運搬では場所をとらないように分解可能または折り 畳み可能でなければならない。 特許請求の範囲第１項のプレアンブルに相当する平型パレットの形状を呈する 運搬・収納システムは、ドイツ特許発明公開明細書Ｃ３１３８３４９号に開示さ れている。この種類に適合した運搬・収納システムは、押し出し加工された縦け た及び横けたから構成され、衛生上の要件をもつ分野における適用のために、特 にアルミニウムでできている。縦けたは３本の互いに連結可能な個別部材から成 る。けた部材を構成する上部の個別部材は二肩形状の連結装置をなし、この二つ の肩は導入開口を限定し、この開口の中に横けたを差し込むことができる。 それでもこの種類に適合した運搬・収納システムは、互いに間隔をおいて配置 された複数の横けたによって、閉ざされた荷重面が生じないので、荷造り品が下 方から保護されない場合には不利である。さらにこの事情から、横けたは互いに 間隔をおいて縦けたに差し込まれているので、縦けたには自由空間が生ずる。 さらに、この種類に適合した運搬・収納システムでは、フォークリフトのフォ ークのために縦けたの側壁に開口を設ける必要がある。これらの開口によって同 じく空洞が造り出され、これらの空洞は汚れやすく、そして掃除が困難であるか 、または全く不可能である。 類似の問題が、別の米国特許出願公開明細書第３９５４０６７号によって開示 されているシステムの場合に生じている。 この理由から、特許請求の範囲第１項のプレアンブルに記載の形式の、経済的 に製造することができ、そして特に衛生、変動性、及び安定性に対する要求条件 を満たすことのできる運搬・収納システムを創造することが、本発明の課題であ る。 この課題の解決は、特許請求の範囲第１項の特徴によって生ずる。 軽量金属断面を利用してモジュール式で組み立てられた単一材料構造を有利に 可能にする、本発明による運搬・収納システムは、冒頭に述べた産業界や通商業 界の要求条件を満たし、一部ではさらにこれを凌駕する。運搬・収納システムの 高さ、長さ、幅、構成、及び負荷容量は、現代にとって重要な個々の必要条件に 適合できるものである。 また滑らかで閉ざされた表面並びに常に問題なく個別モジュールに分解可能で あるから、掃除及び修理を容易にかつ低コストで実施することができる。 本発明によるシステムは、特に航空輸送貨物及び清潔な空間に適し、耐用期間 が長く、かつ使用中に容易に清潔な状態に保つことが容易で、また修理も容易で ある。 さらに、グリップ縁、ローラー、格子構造物、容器構造物、アイボルトなどと いった拡張構造段階を加えるという可能性がある。 本発明による運搬・収納システムでは、物品受入れ装置としてまずパレット・ デッキが適用され、このパレット・デッキは一つの連結成形物で連結された二つ のプレートから成り、すべての側面は前縁で開いている。この実施様式では、開 放前縁にはすべての側面で覆いがあるので、まず第一に連結装置のクランプ密閉 溝がクランビング機能とパッキング機能を引き受ける。同時に、これによって当 然ながら縁部の保護も達成される。 これに対する代替として、パレット・デッキとしても中実プレートとしても、 クランプ密閉溝に同様にはめることのできる空洞のない組立て部材を使用するこ とが可能である。中実プレートの場合には、クランプ機能のほかに、特に本発明 によるクランプ密閉溝による縁部の保護が表面に出てくる。それでも中実プレー トとして例えば木製プレートを使用するならば、合板製の木プレートが密封機能 においても有利である。それは、この場合のクランプ密閉溝は縁部をすべて覆う ことによって、保護されていない前面における水分の吸収が避けられるからであ る。 基本的に、前記の種類の物品受入れ装置は、実際にそれぞれに適した材料で製 造することができる。それでも金属、特にアルミニウム、並びに合成物質、また は木材も使用される。 従属請求項には、本発明の有利な内容がさらに記載されている。 冒頭に述べた要求条件に一致する運搬・収納システムを、本発明にしたがって モジュール組立て式の組立て分解が容易なように設計されたシステムとして製造 するために、支持装置を互いに連結可能な個別部品によって、好ましくは互いに 容易に連結可能な成形部材の形で、構成することが可能である。特にこの場合、 支持脚は圧縮または鋳造することのできる成形棒として構成することができる。 材料として軽量金属の形の金属、特にアルミニウムを使用することは特に有利 である。 成形物は、溝、穿孔開口部、または打ち抜き開口を有することができ、これら の中に、本発明によるシステム、の構成部材を連結するために、溝基礎、ナット 、またはねじを取り付けることができ、これらは容易な分解可能性と組立て可能 性を保証する。物品受入れ装置の前縁すべてを取り囲むクランプ密閉溝を構成す るために、隅部の連結が必要であるから、関節式金属板、隅部成形物、差し込み 構造物、ノッチ構造物、クランプ、リベット、ねじ連結、さらに場合によっては 溶接連結を計画することができる。 場合によって、例えば片側が開いている支持脚成形物及びスキッド成形物の末 端閉鎖物を必要とする場合には、これは閉鎖板を使用して作ることができる。 本発明による運搬・収納システムに個別の固体で構成される支持装置を備える ことは、基本的に可能であり、この支持装置は、特に好ましい実施様式ではスキ ッド部、支持脚部、及び支承部を有する。さらに、特に有利な構成では結果的に 二重Ｔ形支承成形物となり、その組立て状態では上に配置された支承部に、連結 装置がクランプ密閉溝を形成するために配置されている。 基本的に別の実施可能性は、モジュール式に構成される組立て分解が可能な支 持装置であり、この支持装置は少なくとも支持脚部とクランプ密閉溝付きの支承 部を有する。この実施様式では、オプションとして成形物をスキッド部として支 持脚部に取り付けることができる。 前記の二つの実施様式には、さらなる組立て段階として、差し込み溝があり、 これらの溝はクランプ密閉溝の土に配置され、箱形式すなわちボックス形の容器 の構成を可能にし、この場合、直立した壁は差し込み溝の中に差し込まれている 。 本発明による運搬・収納システムの個別部材のための連結技術装置としては、 分解の可能性が望まれる場合には、基本的にねじ連結、クランプ連結、差し込み 連結、及び締め金連結が問題となる。この要求がない場合には、基本的に溶接連 結、接着連結、及びリベット連結が考えられる。 本発明による運搬・収納システムのすべての実施様式では、さらに追加の備品 、例えばヒンジ溝形式のものを備えることができる。この種のヒンジ溝は、目的 に合わせて支承部の領域に連結装置の一部として準備することが好ましく、これ は例えば掴みや旋回可能な壁部材などの装備を可能にする。 特に好ましい一実施様式では、本発明による運搬・収納システムは折り畳み可 能なコンテナ、つまり折り畳み可能な容器として構成される。特に好ましい一実 施様式は、いわゆるＭ形折り畳みシステム、を使用する。この場合まず基礎プレ ートが準備されるが、この基礎プレートは発明の原理にしたがって、例えばプレ ート形式のパレット・デッキ付きの物品受入れ装置を有し、その連結装置は、物 品受入れ装置の前縁すべてを取り囲むクランプ密閉溝を有する。この基礎本体は 、その周辺縁に高くなった縁を有し、この縁はパレット・デッキの上で受入れ空 間を限定し、その高さは容器壁の折り畳みを可能にするので、壁を完全に受入れ 空間の中に折り畳むことができる。この高くなった縁の縦方向の側にはヒンジが 設けられ、これに縦壁、例えば容器の後壁が旋回可能に関節式に連結されている 。この後壁の狭い両側には、分割された側壁が旋回可能に関節式に連結され、こ れはさらにその中央でヒンジを通じて互いに連結されている。両側壁の後壁に対 向している端部には、後壁に平行に対向して配置されている前壁が、その狭い側 で旋回可能に取り付けられている。最終的にカバー部材が、なお自由な縦壁で、 後 壁に対して２７０度旋回可能に取り付けられる。パレット・デッキから遠い方に ある側壁と前壁の端部は、壁厚に対して薄く幅広のウェブを備え、壁を容器の組 立てのためにパレット・デッキの高くなった縁に装着する場合には、このウェブ は側壁と前壁の同様に構成された溝の中に押し込まれる。この広げられた状態で は、カバー部材は、それが水平に後壁に置かれるその開放姿勢と、それが２７０ 度旋回した閉鎖姿勢との間で、旋回可能であり、この閉鎖姿勢では、同じく３つ の側面を取り囲む溝によって、側壁と前壁の上部ウェブに押し入るので、容器溝 の粉塵止めと、適切な組立ての場合にも論理的にも水密性を有利に達成すること ができる。 この構造では、壁全体並びにカバー部材を成形物の形に構成された連結装置に よって組み立てることが可能であり、この連結装置のクランブ密閉溝の中にプレ ートを差し込むことができるので、互いに対応する部材、つまり前壁と後壁と側 壁をその都度同じに組立てることができる。カバー部材は、３つの前縁に、上側 と下側で同じ輪郭構造を有するので、容器壁が立てられた場合には、片側で容器 溝を覆う。これに対して折り畳まれた状態では、すなわち基礎本体の高くなった 縁壁によって形成される空間の中に前壁、側壁、及び後壁を折り畳んで入れる場 合には、カバーは他の側で、自ら沈降した容器を閉じ込める。容器からその都度 離れるカバーの片側と、その上から見た輪郭形状が、集積縁と固定縁を同時に形 成する。 本発明のさらなる詳細、特徴、及び利点は、添付の図面による実施例の下記の 説明によって理解される。添付の図面は次の通りである。 第１図は、本発明による運搬・収納システムの一実施様式の簡略化された斜視 概略図である。 第２図は、第１図に示した運搬・収納システムにおける保護装置の部品の一実 施様式を、第１図と一致させて示す図である。 第３図から第５図までは、運搬・収納システム、における保護装置の部品の第 ２実施様式を、第１図及び第２図と一致させて示す斜視図である。 第６図、第７のＡ図、及び第７のＢ図は、本発明による運搬・収納システムに おける支持装置の支持脚の断面図である。 第８図は、他の好ましい一実施様式による、本発明による運搬・収納システム の構築部材の展開図である。 第９のＡ図、第９のＢ図、及び第９のＣ図は、特に本発明による運搬・収納シ ステムのための、自動操作可能な事物としての本発明によるヒンジ装置の図であ る。 第１図には、本発明による運搬・収納システム（１）が簡単な概略図で明示さ れている。この運搬・収納システム（１）は、この例の場合には平型プレートと して示されており、次のような特徴を示す。 平型プレート（１）は、この場合にはパレット・デッキを構成する物品受入れ 装置（２）を有する。物品受入れ装置（２）のパレット・デッキは、第１図には 詳しく図示されていない２枚のプレートを有し、これらのプレートは同様に詳し くは図示されていない（例えば波形断面形状の）連結成形物を通じて連結されて いる。特に好ましい一実施様式では、物品受入れ装置（２）のパレット・デッキ はアルミニウムによって製造されており、前記の方法によって段ボールの流儀で 組み立てられる。 これらのパレット・デッキは、その４面の前縁（３から６まで）で開放されて いる。それでも基本的には、他のパレット・デッキ実施様式が、その組立てに関 してもまたその材料選択に関しても、本発明に含まれる。しかしいずれにしても 、特にアルミニウムによる軽量金属を用いた実施様式の場合に特別の利点が示さ れる。 第１図に示された平型プレートの形状を呈する本発明による運搬・収納システ ム（１）は、さらに一つの支持装置（７）を有し、この支持装置（７）はこの例 の場合には、前縁（３から６まで）の周りに配置された４つの支持成形物から成 っている。これらの支持成形物の一つを第２図に示す。また支持装置（７）は、 物品受入れ装置（２）を固定するための連結装置（８）を備えている。ここで、 連結装置（８）が物品受入れ装置（２）のすべての前縁（３から６）の周りを取 り巻いていることを、第１図がはっきり示している。これによって、物品受入れ 装置（２）を連結装置（８）によって固定すること、さらにまたこれらの開放前 縁（３から６まで）を閉鎖することが可能である。 さらに第１図には、物品受入れ装置（２）の前縁（３から６まで）の周りに配 置されている支持装置（７）の４つの個別部材が、一つの閉鎖枠組みを作るため に隅角モジュールによって互いに連結され、この場合選ばれた図示によれば隅角 モジュールのうちモジュール（９、１０）が見えること、がはっきり示されてい る。第１図に示されている特に好ましい実施様式においては、支持装置（７）は 最終的に第５の支持成形物（１１）を有し、この支持成形物（１１）は、安定性 を向上させるために他の支持成形物（１２、１３）の中間に配置されており、詳 細には図示されていないが支持成形物（1４、１５）と連結されている。 すべての支持成形物は同じ種類と様式に構成されているので、次に第２図を参 照し、これらの支持成形物の一つの構造を代表にして、支持装置（７）のすべて の成形物について説明する。 第２図に図示する実施様式では、支持成形物（１２）ひとつだけが図示されて いる。この例の場合には支持成形物は、縦方向に長いスキッド部（１６）、この スキッド部（１６）の土に直角に配置された脚部（１７）、及びさらに脚部（１ ７）に直角に配置された支承部（１８）を有する。スキッド部（１６）にはスロ ットを備えることができ、このスロットの中に連結部材または覆い部材を差し込 むことができる。脚部（１７）は支持装置（７）の支持脚を構成し、この支持脚 は支承部（１８）と整列されているので、その上端に連結装置（８）を有する。 この場合、第２図は、連結装置（８）が二つの離された肩（１９、２０）によっ て構成されていることを明確に示している。ここで、肩（２０）は支承部（１８ ）の統合された一部分を示している。こうして、支承部（１８）と連結装置（８ ）との連結によって、連結装置（８）はさらに脚部（１７）と連結されるので、 一つの統合された構造物が得られる。この際、肩（１９）は垂直のウェブ（２０ ）によって支承部（１８）と連結されている。第２図にはっきり示されているよ うに、ウェブ（２１）はウェブ（１９）の水平面の少し上に突き出ており、こう して第１図の組立品で示される状態で突出縁を形成し、この突出縁は、物品受入 れ装置（２）の上に配置される物品がずり落ちるのを防止する。 ウェブ（１９、２０）は、第２図にはっきり示されているように、クランプ密 閉溝（２２）を構成する。このクランプ密閉溝（２２）は、第１図にはっきり示 されているように、物品受入れ装置（２）の周辺領域を引き受けている。これに よって物品受入れ装置（２）を、組立て状態で取り囲んだ形のクランプ密閉溝（ ２２）の中に差し込むと同時に、開放前縁（３）の固定も密封も達成される。 第１図に例として図示した平型パレット（１）を組み立てるには、まず第一に 、支持装置（７）の支持成形物のうちの３つを隅角モジュール（９、１０）によ って互いに連結させる。それから、このようにして形成された周辺側部に位置す るクランプ密閉溝（２２）の中に、物品受入れ装置（２）を押し込んで入れる。 残っている第４の開放前縁を入れて終わらせることができるように、第４の支持 成形物を先に連結された支持成形物のうちの第２のものと連結する。こうするこ とによって、第１図ではっきり見える取り囲んだ形の枠組みが形成され、この枠 組みは支持装置（７）を構成し、物品受入れ装置（２）を固定させ、安定化させ るとともに、またその開放前縁に密着させる。特に無負荷の物品受入れ装置（２ ）の好ましくない振動を抑えるために、クランプ密閉溝（２２）にわずかにテー パーがつくように選ぶことができ、こうして締付け作用は向上する。さらに、ク ランプ密閉溝（２２）の中に、例えば吹き付けられたシリコン・ペースト、又は はめ込まれた密封振動減衰要素の形で追加のパッキンを入れることも可能である 。この形式の密封振動減衰要素は例えば、物品受入れ装置（２）の周辺領域を包 含しクランプ密閉溝（２２）の中に入れ込むことのできるＵ字形のゴム環の形状 を有することができる。 第１図及び第２図による平型パレットを手押し車で操作できるようにするため に、支持成形物にさらにクリアランスが備えられるが、第１図と第２図では、こ れらのクリアランスは参照番号２３と２４を備えている。 第３図から第５図までには、本発明による運搬・収納システム（１）の支持装 置（７）の代替実施様式が図示されている。この実施様式は、支持装置（７）が 単一の成形部材として構成されているのではなく、構成部分に分解されているの で、運搬・収納システム（１）のモジュール式構造を認める。それでもこれは基 本的に第１図による実施様式の場合と同じ機能を有するので、一致する部品には 第１図及び第２図における場合と同じ参照番号を使用する。 これにしたがって、第３図は成形部材として構成された支承部（１８）を示 し、これもやはり肩（１９、２０）を備えた連結装置（８）を有する。さらに肩 （１９、２０）は一つのクランプ密閉溝（２２）を構成するので、その限りでは 第２図の実施を参照することができる。 この実施様式では、さらに連結装置（８）は、肩（１９）の上側に配置された 差し込み溝（２５）を備えている。この差し込み溝（２５）は二つのウェブ（２ ６、２７）によって画限されており、これらのウェブはその外縁で肩（１９）と 連結されて一体となっている。差し込み溝（２５）には条溝（２８）が合体され ており、この条溝（２８）は外側に開放されており、一種のヒンジ溝を構成する 。同じく条溝（２８）は肩（１９）及び支承部（１８）と連結されて一体となっ ている。 第３図はさらに、支承部（１８）がその下側（２９）に成形物クリアランス（ ３０、３１）を備えている。この成形物クリアランス（３０、３１）は、支承部 （１８）の成形物の中に押し入れることのできる溝基礎のねじボルトを受け入れ るために使用される。この種の溝基礎は、支持装置（７）のさらに説明すべき残 りの構成部分と互いに連結する連結要素として役立つ。 第３図による支承部（１８）の差し込み溝（２５）は、直立のすなわち垂直に 立っている壁要素を受け入れることができるので、第１図に例として図示された 平型パレットのほかに、垂直の隔壁を有する容器を組み立てることも可能である 。 条溝（２８）には、適切な対応物を有するグリップまたは旋回可能な壁部材を 取り付けることができる。 第４図は、支持脚部（１７）のための３通りの可能な実施様式を例示しており 、これらの支持脚部を第３図による支承部（１８）と連結することができる。第 ４図を見ればわかるように、特に好ましい実施様式は、角形（直角、正六面体） 、円筒形、またはＵ字形の形状を呈する。第４図に明らかなように、支持脚部（ １７）は単に支承部（１８）のみならず、第２図によるスキッド部（１６）に相 当するスキッド部とも連結される。しかし第３図から第５図までによる実施様式 では、このスキッド部（１６）は脚部（１７）と一体としては連結されず、支承 部（１８）と同様に着脱可能である。スキッド部のための可能な実施様式を 第５図に示すが、これは第４図に図示したスキッド部（１６）のための代表とし て下記に説明する。 ここで第５図は、スキッド部（１６）も成形部材として構成できることを明ら かにしている。この例ではこれは台形断面を有している。スキッド部（１６）は クリアランスと連結されるが、図ではこのうち代表としてクリアランス（３２、 ３３）が明示されている。連結筒所の数に一致する個数だけ備えることができる これらのクリアランスは、例えば連結用ねじの貫通導入に使用することができ、 これらの連結用ねじはスキッド部（１６）と脚部（１７）を通過して、前述の溝 基礎のねじボルトによってねじ締めされることができ、この溝基礎は支承部（１ ８）の成形部材の中に押し入れられる。 第６図、第７のＡ図、第７のＢ図に、さらに支持脚部（１７）のための実施様 式が例として示されている。これによれば、第６図による実施様式では角形の支 持脚断面が備えられている。同じく支持脚部（１７）は成形部材として構成され 、その内部に十字形のウェブ構造物（３４）を有する。このウェブ構造物の角領 域には、４つのクリアランス（３５から３８まで）がさやの形で備わっている。 これらは前述の連結ねじの軸部を受け入れて導くことができる。第６図に示され る特に好ましい実施様式では、中央にさらに一つのさや（３９）が備えられてい る。第６図による構造は、外縁に向かって開いたさらに二つの溝基礎（４０、４ １）を有する。 第７のＡ図による支持脚の実施様式は、第６図による実施様式とは、まずそれ が円形断面であるという点で異なっている。また同じく第７のＡ図による実施様 式は、成形部材として一つのウェブ十字形（３４）と４つのさや（３５から３８ まで）を備える。さらに中央にもう一つのさや（３９）がある。第７のＢ図には 、支持脚部（１７）のさらに別の代替実施様式が示され、同じくこの支持脚部（ １７）は中央に、第７のＡ図の実施様式によるさやに匹敵するさや（３９）を有 する。第７のＡ図の実施様式とは異なって、第７のＢ図の支持脚部（１７）は相 対して配置された二つの長孔（４２、４３）を有している。これらの長孔（４２ 、４３）は、第６図及び第７のＡ図による実施様式のクリアランス（３５から３ ８まで）の役目を引き受ける。それでもなおこれらの長孔は、斜め継ぎ面の角 が９０度以外である場合に、固定装置の受入れも可能にする。長孔（４２、４３ ）は放射状に支えられており、これによって、規則的な四角板及び不規則的な四 角板の支持と連結のためのねじ貫通を可能にする。 前記のさや（３５から３８まで）の配置はウェブ十字形（３４）に対してそれ ぞれ９０度を成しているので、第３図から第５図までによる個別部材によって構 成された連結成形物を、その斜め継ぎ面で切り取られた角の中で、さらなる補助 装置を必要とすることなく、互いに連結することが可能になる。これによって、 第３図から第５図までによってモジュール化された支持装置の構造においても、 第１図及び第２図による実施様式によって説明されたように、すべての前縁を取 り囲むクランプ密閉溝（２２）を構成することが可能である。第３図から第５図 までによる実施様式においては、そのようにして構成された支持装置（７）及び それに一致させて構成された運搬・収納システム（１）は完全に組立てと分解が 可能であるから特別の利点があり、このことは最初に述べた特別の利点に帰着す る。 先に述べたように、平型パレットを第１図によって単に例として挙げた。それ でもなお本発明による運搬・収納システム（１）によって、物品受入れ装置（２ ）を平型パレット、容器パレット、樽型パレット、コイル型パレット、又は格子 式箱型パレットとしても、個別物品、ばら荷、又は流体物品用の箱または他の容 器として構成することが可能である。 さらに、第３図から第７図までによって述べた支持装置（７）の個別の構造部 材は、板状の構造部材との関係で、例えば建築物や自動車の組立てのための隔離 壁または連結壁の製造などのような他の構造物に、特に適している。 格子式箱型パレット、容器、又はコンテナの形で本発明による運搬・収納シス テムの一実施様式を明示するために、次に第８図を参照する。第８図では、成形 部材として構成された支持部材（５０）のさらに一つの実施様式が示され、この 支持部材（５０）は第３図の連結装置（８）に一致する連結装置（８）を有し、 この連結装置（８）はクランプ密閉溝（２２）を構成するために二つの肩（１９ 、２０）を包含する。この成形部材（５０）は本質的にＬ字形に構成されており 、クリアランス（５２）を有する基礎（５１）を含み、この基礎を、支持脚や スキッド部などをねじ又は溝基礎を用いて固定するために使用することができる 。 さらに成形部材（５０）には、基礎（５１）から立ち上がって高くなった小縁 （５３）が示されている。この小縁（５３）は成形部材（５０）の全長にわたっ て伸びており、組立て状態では受入れ空間（５４）を画限するのに役立ち、受入 れ空間（５４）は、組立て状態では例えば四角形に取り囲む小縁（５３）によっ て側面が限定されている。この受入れ空間（５４）は、本発明による折り畳み形 式の運搬・収納システムのこの実施様式の折り畳み式すなわち折ることのできる 前壁、背壁、及び側壁を受け入れるのに役立つ。第８図に示すように、これらの 壁は折り畳まれた状態では受入れ空間（５４）の中に格納され、受入れ空間（５ ４）の底面は、物品受入れ装置（２）から例えば平面形状のパレット・デッキの 様式に構成される。 小縁（５３）の連結装置（８）とは逆向きの端には、ウェブ（５５）が備えら れ、このウェブ（５５）は小縁（５３）の前端面（５６）の中央から突き出てい る。さらに第８図に明示されているように、成形部材（５０）はできるだけ重量 を少なくした構造が可能になるように中空成形物として構成されていること、を 付け加えるべきである。 第８図に選ばれた図示によれば、小縁（５３）のウェブ（５５）を備えた上端 はさらに別の成形部材（５７）と結合し、成形部材（５７）はクランブ密閉溝（ ５８）を有し、この中にプレート形状の壁構造部材（５９）を差し込むことがで きる。溝（５８）と対向している端には一つの差し込み溝（６０）が備えられ、 容器の壁が折り畳みによって直立すると、差し込み溝（６０）の中にウェブ（５ ５）が割り込む。溝（６０）の中へのウェブ（５５）の割り込みによって、該当 する壁を直立した状態で確実に収納することが可能になる。第８図の分解図は、 成形部材（５７）に結合される壁構造部材（５９）の上部領域を示しており、こ れはまたもう一つの成形部材（６２）のクランプ密閉溝（６１）の中に割り込む 。この成形部材（６２）は、クランプ密閉溝（６１）と逆向きの前端面（６３） の上にウェブ（６４）を有し、このウェブ（６４）は、その機能に関しては成形 部材（５０）のウェブ（５５）と一致する。この構造によって、容器形 式の運搬・収納システムの前壁、側壁、及び後壁をすべて同一に形成することが 可能になる。 最後の基礎構造部材として第８図に、カバー部材（６５）を示すが、同じくこ れも成形部材として構成される。カバー部材（６５）もクランプ密閉溝（６６） を有し、この中に、例えば成形物プレートまたは中実プレート（６７）を呈する カバー部材が差し込まれ、第８図に明示するように、カバー部材（６５）は対称 に構成され、互いに対向して反対方向に開かれた差し込み溝すなわち溝縁（６８ 、６９）を有する。差し込み溝（６９）は、容器が広げられた状態ではウェブ（ ６４）を掴み、こうしてカバー部材（６５）の確実な位置決めを可能にする。当 然のことながら、前述の溝とウェブはその都度、容器の３つの縁の回りを取り囲 む。その場合、本発明による容器形式の運搬・収納システム（１）は、例として 球形構成の場合に四角形の基礎部を有し、この基礎部は物品受入れ装置（２）及 び成形部材（５０）から成り、これは第１図に例として図示されているように、 物品受入れ装置（２）をその四隅で掴む。容器形式の運搬・収納システムを形成 するために、成形部材（５０）は前述の小縁（５３）を備えており、この小縁（ ５３）は四隅全部を取り囲み、前記の受入れ空間（５４）を物品受入れ装置（２ ）の上で限定する。４つの隅部の一つに、例えば縦縁の一つに、組み立てようと する容器の一つの壁が一つのヒンジ装置に結合され、このヒンジ装置は一方では 小縁（５３）に、他方では壁の対応する縦縁で掴まれている。この縁の対向して いる縁には、もう一つのヒンジ装置が取り付けられ、これによってカバーがこの 壁に旋回可能に取り付けられている。前述の場合においてなお自由な狭い方の側 には、ヒンジによって互いに連結されている分割側壁（この場合には狭い方の側 ）が旋回可能に取り付けられている。この結合部に対向している側壁の自由な狭 い方の側には最終的に前壁があり、したがってこの場合には第２縦側を構成する 壁が同じくヒンジによって旋回可能に結合されている。容器を構成するために、 受入れ空間（５）の中にいわゆるＭ形畳み込みによって収納される壁が立てられ 、この場合に、側壁と前壁が一直線に小縁（５３）と整合され、こうして該当す るウェブ（５５）は３つの縁を取り囲む溝（６０）の中に割り込む。続いてカバ ーは２７０度旋回することができるので、カバーは容器の内部空間を閉める ために、その溝（６９）によって３つの縁を取り囲むウェブ（６４）を掴む。 第９のＡ図には、本発明によるヒンジ装置（７０）の一例を示し、このヒンジ 装置（７０）によって例えば、第８図に関連して述べた壁を互いに重なり合って 結合することができる。次に、このヒンジ装置（７０）の原理を説明するために 、第９のＢ図及び第９のＣ図を参照する。これらの図にヒンジ装置（７０）の各 個別部品が見られる。 第９のＢ図によれば、ヒンジ装置（７０）は対称形に構成された一種のカプラ ー要素（７１）を有し、このカプラー要素（７１）は支持体（７２）を含み、こ のほぼ９０度にわたる面取りされた端部（７３、７４）は長軸Ｌの中にあるピボ ット（７５、７６）で終わる。互いに整列したピボット（７５、７６）には継手 球（７７、７８）が備えられ、これらの継手球は支持体（７２）と共に二つの半 円形案内スリット（７９、８０）を限定する。 第９のＢ図にはさらに二つの成形部材（８１、８２）が明示されているが、こ れらの成形部材（８１、８２）はその開放端にクランプ密閉溝（８３、８４）を 有し、これらのクランプ密閉溝（８３、８４）に、第９のＡ図に壁部材（８５） の例で示されているように、壁部材すなわちパレット・デッキ形式の物品受入れ 装置を入れ込むことができる。 対向する端部には、成形部材（８１、８２）はそれぞれ案内突起（８６、８７ ）を有し、これらの突起（８６、８７）の寸法と形状は、第９のＡ図の図示から わかるように、カプラー要素（７１）の案内スリット（７９、８０）の中に掴ま れることができるように選定される。 第９のＣ図からわかるように、案内突起（８６、８７）は限定された壁部材（ ８９）から切断面（８８）を経て出ており、これは同じく第９のＡ図からわかる ように、ストッパーの可能性を作る。案内突起（８６、８７）の前側も同じくス トッパーを構成する。こうして適切に正しく完成した場合には、二重ストッパー を作ることができ、その安定性はさらに向上する。ヒンジは壁が９０度以上の角 度で旋回することを可能にし、これは例えば容器壁の折り畳み及び設置の場合に 好都合である。それから、ここでウェブを溝から解放しなければならないが、こ れは通常約１０５〜１１０度の角度にわたる旋回が必要になる。この場合 ストッパーは、その最大旋回角の超過を防止する。さらに、これらのストッパー は、所望の旋回位置に到達したことになる、自動発生する抵抗を指示し、これに よって容器壁の折り畳み及び設置が容易になる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．運搬・収納システム（１）において、 − 物品受入れ装置（２）を含み、そして − 少なくとも一つの支持脚（１７）を有する支持装置（７）を含み、この支 持脚（１７）はその一端に、物品受入れ装置（２）を固定するために二つの間隔 をおいた眉（１９、２０）の形状を呈する連結装置（８）を有し、 − この場合、連結装置（８）は支承部（１８）に配置され、これは支持脚（ １７）と連結され、 − そして、連結装置（８）の肩（１９、２０）が、物品受入れ装置（２）の 前縁（３から６まで）を取り囲むクランプ密閉溝（２２）を形成すること、を特 徴とする、前記の運搬・収納システム、（１）。 ２．物品受入れ装置（２）がパレット・デッキを有し、このパレット・デッキは 連結成形物によって連結された二つのパレットから構成され、その前縁（３から ６まで）があらゆる側で開放されていること、を特徴とする請求の範囲第１項に 記載の運搬・収納システム。 ３．脚部（１７）と支承部（１８）が一個の固体として構成されていること、を 特徴とする請求の範囲第１項に記載の運搬・収納システム。 ４．脚部（１７）に連結されたスキッド部（１６）を特徴とする請求の範囲第１ 項から第３項までのいずれかに記載の運搬・収納システム。 ５．脚部（１７）、支承部（１８）、及びスキッド部（１６）が一個の成形部材 （１１から１５まで）として構成されていること、を特徴とする請求の範囲第３ 項または第４項に記載の運搬・収納システム。 ６．支持脚（１７）及び支承部（１８）が分解可能に互いに固定されており、ス キッド部（１６）が分解可能に支持脚（１７）に固定されていること、を特徴と する請求の範囲第１項に記載の運搬・収納システム。 ７．支持脚（１７）が、互いに置き換えて配置された案内クリアランス（３５か ら３８まで、及び４２、４３）を有すること、を特徴とする請求の範囲第１項又 は第６項に記載の運搬・収納システム。 ８．物品受入れ装置（２）が中実プレート形式のパレット・デッキを有すること 、を特徴とする請求の範囲第１項に記載の運搬・収納システム。 ９．支持装置が成形部材として構成された支承部（５０）を有し、この支承部（ ５０）は、そのクランプ密閉溝（２２）に隣接する周辺領域に、受入れ空間（５ ４）の周辺側を境界づけるための高くなった小縁（５３）を有すること、を特徴 とする請求の範囲第１項から第８項までのいずれかに記載の運搬・収納システム 。 １０．クランプ密閉溝（６６）と二重板（６７）を持つ成形部材、並びに３つの 縁部を取り囲む向かい合った側（６７’、６７”）に配置された溝縁（６８、６ ９）を有するカバー部材（７５）、を特徴とする請求の範囲第１項に記載の運搬 ・収納システム。