JP4173876B2 - 箱状のコンテナ構造 - Google Patents

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本発明は、高強度で多段積みの使用が可能であり、組立式で保管、回収が容易であり、各種寸法の光学フィルムのロール等内部収納物を安全に搬送することができる箱状のコンテナ構造に関する。
例えば、携帯電話の液晶画面始め各種液晶画面に用いられる光学フィルムは、フィルム製造工場から偏光板組立工場へ搬送されねばならない。偏光板組立工場では、異なる種類の光学フィルムを複層重ね合わせて貼付し、それを数cm角の矩形にカッティングし、その1枚1枚の表面に傷や埃が付いていないかどうかを光学検査しつつ各種偏光板製品を製作している。この光学フィルムは汚れを嫌う他、運送中に少しでも傷が付けられると即不良品となってしまうので、丁寧に管理されて安全に搬送されねばならない。
従来のロールを搬送する手段としては、例えば特許公開2002−80087号公報(ロール状物品のコンテナ)、特許公開2002−104570号公報(ロール状材料用の梱包材及び巻芯用キャップ)に示されるものの例がある。
特許公開2002−80087号公報に示されるロール状物品のコンテナは、ロール状物品の軸芯を両端支持する下箱と、その支持部の強化を行う軸芯受け部と、これらによって支持されるロール状物品の上から全体を覆う上箱とを有し、ロールを両端支持して宙吊り状態で収納する下箱及び上箱から成る箱体を汎用パレット上に載せて搬送可能としたものである。ロール状物品としては、アルミ箔材、銅箔材等の金属薄板や、写真のフィルム原反等の樹脂製薄板などをロール状に巻いたもの等とされているが、ダンボール製であるため自ずと支持可能な重量に限界があり、かつ使い捨て型に近いものであろうと推定される。また、段ボール製であるため、積み重ねが難しく、光学フィルム等損傷絶対禁止のロールへの適用は困難である。内部支持板の強度を高くすれば、重量物も搬送可能のようではあるが、パレット上でのずれや、多段積みによる倒壊の可能性があり、損傷絶対禁止の光学フィルムのロールには適用困難である。
特許公開2002−104570号公報のロール状材料用の梱包材は、パレット上にロール両端を下方から支持する左右支持板を設け、これら支持板を前後方向から支えて起立状態を維持し、これら全体を底面開放の箱体でスッポリ覆うようにしたもので、多段積み可能であり、かつ箱体は折り畳み可能とされている。左右の支持板は前後に設けた前後側当板に設けた溝に対し嵌合設定されて起立されているので、相当高強度に作ることができ、高重量物も搬送可能であり、梱包不使用時の搬送、保管が容易で、再利用可能であり、光学フィルムへの適用も可能であるかのようである。しかしながら、光学フィルムの場合、ロール寸法は、直径600mm、長さ1500mm、重量300〜800kgに及ぶものであり、箱体を例え高強度としようとも段ボール製では限界があり、多段の段積みはほとんど不可能であった。また、再使用可能、段積み可能であると称しても、運送途中の荷の在り方、車、破損、振動その他の要因もあり、繰り返し使用の回数にも制限があり、信頼度に欠け、光学フィルムのロールに適用するのは難しかった。
箱状のコンテナ構造としては、これを組立式とすることが最も便利であると考えられる。また、組立方式としては折り畳み式でなく前後・左右の2対と外周4面の2対4面の壁面体を組立てるようにするのが最も好ましいと考えられる。これにより設計に自由度が生じ、壁面強度を大とすることができ、しかも1枚1枚の装脱作業において1人の作業員にて容易に処理することができ、折り畳み式のように破損の恐れもなく丈夫で長持ちできるからである。
特許公開2002−80087号公報、第1頁、図1 特許公開2002−104570号公報、第1頁、図1
本発明は光学フィルムのように外傷を特別嫌う荷物を箱状体内に収納し安全に搬送するに際し、パレット基台上で2対4面の壁面体を順次容易、迅速に組立てて箱状体を形成でき、しかも搬送終了後には容易、迅速に解体できて、省スペースにて回収可能であり、耐圧強度及び耐久性大にして多段積み及び繰り返しの利用が可能の箱状のコンテナ構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の箱状のコンテナ構造は、フォークリフトの爪が挿入される爪挿入孔を備えたパレット基板の上面に固定セットされ前後、左右の矩形に枠組みされた支持アングル材と、
前記前後又は左右のいずれか一方の対向しあう一対の支持アングル材に下方の足部が支持され先組立部材となる一対の壁面体及び他方の対向しあう一対の支持アングル材に下方の足部が支持され後組立部材となる一対の壁面体と、
前記前後、左右の壁面体の上端部に対して上方から着脱自在に嵌合し合う蓋とを備え、
前記先組立部材となる一対の壁面体は、両サイドに設けられた上下に長い連続したコーナ側部フレームとそのコーナ側部フレームに設けられピン案内溝を備えた凹部と下方の足部に設けられ前記支持アングル材の凸状となる案内部材に対して上方から係合し合うフック状の被案内部材と前記案内部材と被案内部材の係合完了時に前記支持アングル材の突起規制面と対向し合い上方への動きが規制される突起と前記支持アングル材の溝に嵌りあう平らな足部底面とを有する一方、
前記後組立部材となる一対の壁面体は、両サイドに設けられ前記コーナ側部フレームに対して上方から落とし入れることで組合せ結合されるコーナ側部フレームとそのコーナ側部フレームに設けられた係合用のピンと前記支持アングル材の溝に嵌り合う平らな足部底面とを有し、
前記ピン案内溝とピンは、先組立部材となるコーナ側部フレームに対して後組立部材となるコーナ側部フレームを上方から落とし入れた結合完了時に係合し合う各コーナ側部フレームの上部領域にそれぞれ設けられていることを特徴とする
これにより、前後、左右の壁面体の下方となる足部は、案内部材及び被案内部材の係合関係及び溝に足部底面が嵌り合う結合関係とによって、
また、壁面体と壁面体は、コーナ側部フレーム同志の組合せ結合関係によって、
また、各壁面体の上部は、ピン及びピン案内溝を備えた凹部との結合関係と蓋の組合せ構造とによって壁面体全体を高い強度剛性を持たせた状態で組立てることができます。
この組立時、先組立部材となる壁面体は案内部材及び被案内部材の係合関係及び溝と足部底面との嵌合関係とによって倒れることなく支持することが可能となるため、後組立部材となる壁面体の組付け作業が容易、かつ、迅速に行えるようになります。
しかも、締結具や工具等を一切使用することなく強固な組立てが行なえる。
パレット基台は金属又は樹脂製とすることができる。木材を組み合わせて使用するのは構わない。壁面体は適宜枠組みした樹脂製とすることができる。外周フレーム内に段ボールプラスチックを嵌め合わせた形とすることもできる。金属板を組み合わせて使用するのは構わない。木材板を組み合わせて使用するのも構わない。蓋は樹脂製とするが、木材に鉄板を巻いたものでも形成できる。いずれの場合も壁面体を組み合わせ、その上に蓋を載せた状態で、強度大にして上部からの数トンの圧力に耐えるよう形成する。壁面体は、耐水性を持たせ、外部からの物品ないし異物の突入により容易には破損しないだけの強度とする。これらの設計により、壁面体及び蓋1枚当りの重量は、夫々に相応の強度を持たせて1〜2m2当り2〜5kgで制作できる。
蓋の上面には、組立後の箱状体を多段積み可能とするため、位置ずれ防止手段を設ける。具体的には例えば蓋の上の4隅に凸起形状を設け、パレット基台の底面には、この凸起に対応する凹溝を設けること等で対応できる。
また、解体した壁面体を基台上に置いて、その上から前記蓋を被せることにより前記パレット基台を含めて肉薄の箱状体を一体形成可能である。従って、肉薄(例えば280mm)の箱状体を10段以上も積み上げ可能であり、省スペースにて保管、回収ができる。
本発明によれば、壁面体の下部、上部及び壁面体同志を確実に結合し合うことで強度剛性の高いコンテナ構造とすることができる。したがって多段積み可能で、内部収納物に外傷を与えることがなく、内部に収納した荷物を安全に信頼性高く搬送することができる。
壁面体の組立ては、例えば左右の壁面体を先組立部として2面を組付ければ倒れることなく支持することが可能となり、残り2面の壁面体を後組立部として組付ければ容易、迅速に組立て作業を行なうことができる。この時、締結具や工具等を一切使用せずに壁面体同志を強固に結合組立てることができる。
搬送作業の終了後は4面の壁面体を容易な操作で解体できる。しかも、解体した壁面体をパレット基台の上に載せ、その上から蓋を被せれば、パレット基台と共に一体に収めることができる
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最適の形態を説明する。図1は、本発明の壁面構造の一実施形態を示す拡大説明図で、(a)図は組立及び分解時の中間状態を、(b)図は組立時の固定状態を示している。図2は、先組立部分に対する後組立部分の接合方式を示す拡大説明図で、(a)図は接合部分の拡大斜視図で、(b)図は接合後の平面図を示す。図3は、基台パレットに対し各壁面体及び蓋の組立て概要を示す斜視説明図である。図4以下は光学フィルムのロールコンテナへの実施例を示し、図4は正面図、図5はその右側面図、図6はロール支持板の正面図、図7は図6のF−7、F−7線に沿った間隔調節部の説明図、図8は壁面外を取外してパレット基台上に載せ、その上から蓋を覆せて肉薄の箱状体に形成した例を示す正面図である。本発明の一実施形態では、図4〜図8に示すロールコンテナに図1〜図3の壁面構造が適用される。
図4及び図5に示すように、本発明の箱状コンテナの一実施形態に係る光学フィルムのロールコンテナ1は、光学フィルム巻取りロール2の芯棒3を宙吊り状態で両端支持すると共に、かつそれを箱型容器に収納した状態で搬送する光学フィルムのロールコンテナ1であって、フォークリフトの爪(図示せず)を挿通可能の爪挿通孔4を備えたパレット基台5と、この基台5上に対向配置され長手方向に沿って敷設されたガイドレール6と、このレール6上で両者の間隔を図4において左右に調節可能とすると共に蝶番部材7を介して起伏可能に形成した一対のロール支持板8(8R、8L)と、これらロール支持板8を起した状態を維持するための支持板自立手段(図6で詳述する)と、夫々が前記パレット基台5の平面面積よりも小さな形状とされ、前記ロール支持板8により前記ロール2を両端支持した上で前記パレット基台5の前面、後面、両側面(左右)に夫々立てられる2対4面の樹脂製壁面体9(9R、9L)、10(10F、10R)と、この壁面体9、10を組立てるために前記パレット基台5上に直接設けた支持アングル材となる壁面体支持アングル11(11A、11B)と、前記壁面体9、10をパレット基台5上に組立てた上でその上から全体を覆う蓋12とを有し、前記蓋12の上面には、その上方に積み重ねられた同形コンテナ1の位置ずれを防止するための位置ずれ防止手段13が備えられている。
パレット基台5は鉄製の例で示す。このパレット基台5の上に直接的に設けられる壁面体支持アングル11は、側面部(左右)のもの(11S)と前後面のもの(11N)として、異なる形に製作されたものの例で示す。壁面体9、10は右側面の壁面体を9R、左側面の壁面体を9L及び前面側の壁面体を10F、後面側の壁面体を10R2対4面となっている
説明の都合により、先にロール支持板8について示すと、図6及び図7に示すように、前記ロール支持板8(8L)は、ガイドレール6上に支持板間隔調節手段14で調節固定される移動体15に蝶番部材7を介して固定されている。詳細には、図7に示すように、ガイドレール6には長手方向に沿って切り溝16が設けられ、この切り溝16内にボルト17が案内されている。ボルト17の頭部には手で回転操作可能のツマミ18が設けられている。また、ボルト17に螺合するナット部材19が移動体15の裏面に固定され、移動体15とガイドレール6との間には滑り止めテープ20が貼付されている。ガイドレール6とボルト17の頭部の間にはワッシャ21が介在されている。従って、ツマミ18を回して緩めることにより、レール6上で移動体15を移動させ、ロール支持板8R、8Lの間隔調節をすることができる。また、調整された位置でツマミ18を回し、固定することができる。
図6において、前記蝶番部材7のヒンジ22の周りには、支持板自立手段の一例として、コイルばね23が添設されている。コイルばね23の強さは、ロール支持板8(8L)をパレット基台5に伏せた状態(down)では、その姿勢を保持し、起立した状態(up)では、その起立状態を保持できる程度のものとする。ばねの力を余り強くせず、自然には起き上がれない程度とする位の方が使い勝手が良い。従って、ロール支持板8は、自然ではガイドレール6上に伏せた状態にあり、軽い力を与えると起き上がり、自立状態を保つことができる。支持板自立手段としては、この他蝶番部材7が閉じることがないよう、この部分に邪魔板を介在させたり、ヒンジ22部分にピンを介在させたりすることで対応可能である。ただし、この種複雑な機構は取扱いを不便にするので、実用上、これらロック機構は省略して構わない。
ロール支持板8(8R、8L)の外側面には止め金24が設けられている。この止め金24は、付属のゴムバンド25の金具を掛け止めるためのものである。ゴムバンド25を芯棒3に架け回した上で、ゴムバンド25の両端金具を止め金24に引掛けることにより、ロール支持板8の中央に設けた半円状の孔部内で滑り止めゴム26との間の摩擦力を増加させ、ロール2及び芯棒3の回転を阻止でき、安全を確保することができる。両ロール支持板8R、8Lは共に同一構成である。
さて、図3に示すように本発明のロールコンテナ1は、各壁面体9(9R、9L)、10(10F、10R)を支持アングル11S、11N上で組立て、さらに、これらに蓋12を被せることにより、全体を箱状に組立てることができる。左右側面の支持アングル11Sと側面壁面体9(9L)の詳細な構造を図1に示す。
図1に示すように、本発明のロールコンテナ1の構造は、パレット基台5上の4辺に2対4面の壁面体9、10を順次組立て、その上から蓋12を被せて箱状のコンテナを形成する壁面構造となっている。前記パレット基台5の両側面の各辺には、壁面体支持用アングル11Sを配列し、この足部支持用の支持アングル11Sの上に前記壁面体9R、9Lの足部を立てる形としている。
図1に示すように、前記壁面体9(9R、9L)の足部27の断面形状は略矩形とし、その外側下方には前記壁面体9Lの上方移動を規制するための突起28を設けると共に、その上方に前記支持アングル11S側から上方に伸びる板状ビームによる凸条の案内部材29の端面と緩く且つ深く嵌合(嵌合量をaとする)するフック状の被案内部材30を設けている。
一方、前記支持アングル11Sには、前記足部27の底面31を深さbで浅く受ける底面嵌合溝32と、この底面嵌合溝32で前記底面31を受けた状態で、前記底面嵌合溝32の深さbより高い位置(寸法c)だけ離して前記突起28と接触する突起規制面33と、その上方で前記案内部材29に向けて延伸される前記の案内部材29とを設けている。各寸法、a、b、cについては、a>c>bの関係がある。
そこで、前記壁面体9Lの足部27を前記支持アングル11Sに嵌合し組立てるときは、(a)図に示すように前記壁面体9Lの足部の上方を少し外に倒した状態で前記被案内部材30を前記案内部材29に嵌合させ、次いで前記壁面体9Lを垂直に起こして前記足部27の底面31を前記底面嵌合溝32に落とし込んで(b)図のように組立てることができる。この状態で、壁面体9は、支持アングル11S上で自立できる。しかも、この状態で壁面体9Lを真上に上げると、突起28及びその規制面33が接合するので、壁面体9Lが上方に離隔することがない。また、前記壁面体9Lを前記支持アングル11Sから外し分解するときは、前記壁面体9Lを少し持ち上げて前記の両規制面28、33を接触させつつ前記底面31を前記底面嵌合溝32より浮かせた上で前記壁面体9を少し外に倒して、前記被案内部材30を前記案内部材29から外すことができる。壁面体9Lの上面を手に持ち少し手前に引いて上に持ち上げるだけであるので、分解操作はとても簡単である。他方の壁面体9Rについても同様である。各壁面体9R、9Lの重量は2〜5kg程度と軽く、組立て、分解が容易で、取扱いに便利である。
次に、図2で示すように、前後の壁面体10F、10Rのコーナ側部フレームf1には内向きのU字形状が構成され、その上端から距離d(40mm)の所で、U字形状の外側側面(図において左方の面)に内側側面(図において右方の図)に向けてピン34が突出されて設けられている。一方、左右の壁面体9L、9Rの端部にはコーナ側部フレームf2が設けられ、このコーナ側部フレームf2には、前方から見て図の左方にU字を開いて隙間を開いた形で凹部35が形成され、U字の手前側部端を開いた形の断面U字形状の部材が取付けられている。コーナ側部フレームf1の端辺を隙間に挿入してピン34をコーナ側部フレームf2の凹部35内に上から挿通し、前後壁面体10F、10Rの足部を単純足となる足部底面SLとして支持アングル11N内の単純溝となる溝SD内に落し込み、前後壁面体10F、10Rを支持アングル11N上で支持して固定できる。支持アングル11Nとしては左右の支持アングル11Sと同様のものを用いた例で示した。この場合、案内部材29は、単に壁面として機能する。前後壁面体10F、10Rを上方に引き抜くだけで取り外しできる。組立て及び取外しが容易で、かつ確実に固定できる。以上の通り、図2に示す取付構造において、断面U字形状のフレームf1、f2を噛み合わせた形で組立てるので、壁面内外との間に直接的な隙間がなく、内部に収納した荷物の安全を図ることができる。
ピン34及び凹部35の関係において、ピン34の取付け高さを天端より距離dmmは40mmであるが、これは支持アングル11Nの深さに関連して、できるだけ小さい値(10〜50mm)とするのが好ましい。挿入深さが深いので作業し易く、モーメントの関係で、その方が高強度となる。このピン34は、U字形部材のコーナ側部フレームf1内に設けたが、これに限定されない。また、コーナ側部フレームf2は前記ピン34を抱き込む形の形状としたが、これに限定されない。例えば、ピン34をボルト形状とし、その頭部を溝内に案内するだけのような形でも良い。ただし、単なるピンは壁面内外に直接的な隙間を作ってしまうので、この種の隙間ができることがないよう構成することが必要である。
図1及び図2に示す壁面構造とすることにより、図1に示した壁面体9R、9Lを先に組立て、次いで前後の壁面体10F、10Rを組立てることにより、2対4面の壁面体を容易、迅速に組立てることができる。本発明では左右の壁面体9R、9Lを先組立部、前後の壁面体10F、10Rを後組立部とも呼ぶ。
図8に示すように、ロール2を外した状態では、ロール支持板8を伏せ、その上に各壁面体9、10を順次載せることができ、その上から蓋12で覆って肉薄の箱状体を一体形成できる。また、蓋12の上には、位置ずれ防止手段13を設けているので、多段積み重ねをした場合でも相互にずれることがない。
表1に実施例諸元を示す。
Figure 0004173876
次に、以上の構成の光学式のロールコンテナ1について、使用形態を説明する。
図8に示すように、保管状態においては、パレット基台5の中にはロール支持板8(8L、8R)が伏せられ、その上に2対4面の壁面体9(9L、9R)、10(10F、10R)が載せられ、その上から蓋12が被せられている。ロールコンテナ1は、保管状態での全高は280mmで、組立前の耐荷重は10トン以上、組立後の耐荷重は6トンであるので、組立前では10段以上積み重ね可能で省スペースにて保管、移送できる。蓋12の上面には位置ずれ防止手段13を備えているので、多少の振動があってもずれ落ちるようなことはない。
次に、使用時では、図8に示すロールコンテナ1を所定の位置に配置し、蓋12を開き、各壁面体9、10を取り出し、ロール支持板8(8L、8R)を起こす。ロール支持板8の蝶番部材7にはコイルばね23を設けているので、手で軽く引き起こすことができ、かつ自立させることができる。ツマミ14を回転させ、ガイドレール6上でロール支持板8を移動させ、ロール寸法に合わせて間隔調節できる。従って、本例のロールコンテナ1では、芯棒3の長さが1480mmまでの長さの各種ロール2に対応可能である。
次に、図6で示したように、ロール支持板8上にロール2の両端を支持して後、ゴムバンド25を取付ける。この取付けは、ゴムバンド25の金具を止め金24に引掛けることで容易に行える。
各壁面体9(9R、9L)、10(10F、10R)の組立ては、図3に示した手順で行うことができる。即ち、側面壁面体9L、9Rを図1(a)、(b)で示した手順で嵌合させて自立させ、次いで図2で示した手順で前後面の壁面体10(10F、10R)を上から挿し込む形で取付ける。いずれも重量2〜5kg程度の軽いパネルであるので、手軽に組立てることができる。しかも、この状態で図1(b)に示した突起及びその規制面28、33でロックされているので、安定であり、安全、容易、迅速に組立て処理できる。
全壁面体9、10を組立てた後、蓋12を被せ、面ファスナー36で蓋をロックし、荷造り完了する。ロール重量は800kgに及ぶので、全重量は1トン前後の重さになることもあるが、パレット基台5を鉄製とし、箱状体の耐荷重は6トンあるので、トラック荷台上に4〜5段積み上げることができる。樹脂製であるので風雨に強く、屋外配置して強度低下することもない。
図4に示す状態で光学フィルムのロール2を搬送し、フィルム加工工場に到着すると、荷を降ろし、所定の位置に配置して蓋12を開き、図3に示す逆手順にて前後壁面体10F、10Rを100mm程度上に持ち上げてピン35を上に引き抜いて取り外し、次いで、側面壁面体9L、9Rを外に倒して上に引き抜くことにより壁面体9、10を取り外し、ゴムバンド25を外し、フォークリフト等を用いて芯棒3をワイヤー等で吊り上げ所望の位置へ持ち運ぶことができる。このとき、芯棒3の両端は左右に開かれているので、幅広のフォークリフトの爪を横方向から寄せつけることも可能である。即ち、リフト仕様を自由に設計でき、安全な取扱いができる。ワイヤー掛けのとき、フィルムに傷をつける恐れもない。フォークリフトの爪に芯棒3に対する特殊嵌合部材を設け、ロックして安全に運ぶこと等もできる。この場合、ワイヤーを用いず安定して支持できる。
本発明の光学式フィルムのロールコンテナは、光学式フィルム専用に使用できる本格的なロールコンテナとして発案されたものであるが、光学フィルム以外のフィルムロールに適用可能であることは勿論である。また、ロール支持板8を各種支持構造に変更することでロール以外の荷物を支持し搬送する箱状コンテナとすることができる。
本発明の箱状コンテナは、ロールコンテナを例として長さ1500mm級の例で示したが、箱状コンテナのサイズは短くとも、又はより長くとも製作可能である。また、一対のガイドレール上に一対のロール支持板8R、8Lを設けた例で示したが、平行な二対のガイドレールを設け、夫々に一対のロール支持板8R、8Lを設けることにより2本のロール2を1つの箱内に収納して搬送する構成等とすることもできる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計的変更を加えることにより、各種態様で実施できる。
本発明のコンテナ構造の一実施形態を示す拡大説明図で、(a)図は組立及び分解時の中間状態を、(b)図は組立時の固定状態を示している。 先組立部に対する後組立部の接合方式を示す拡大説明図で、(a)図は接合前の拡大斜視図、(b)図は接合後の平面図を示す。 各壁面体及び蓋の組立て概要を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るロールコンテナの組立後の全体構成を示す正面図である。 図4の右側面図である。 ロール支持板を拡大して示す正面図である。 図6のF−7、F−7線に沿って示す間隔調節部の拡大説明図である。 図4に示すロールコンテナの各部材を分解し、各壁面体を内部収納した形で肉薄箱状に形成した例を示す正面図である。
符号の説明
1 光学フィルムのロールコンテナ
2 フィルム巻取りロール
3 芯棒
4 爪挿入孔
5 パレット基台
6 ガイドレール
7 蝶番部材
8(8R、8L) ロール支持板
9(9R、9L) 側面壁面体
10(10F、10R) 前後面壁面体
11(11S、11N) 壁面体支持アングル(支持アングル材)
12 蓋
13 位置ずれ防止手段
14 支持板間隔調節手段
15 移動体
16 切り溝
17 ボルト
18 ツマミ
19 ナット部材
20 滑り止めテープ
21 ワッシャ
22 蝶番のヒンジ
23 コイルばね
24 止め金
25 ゴムバンド
26 滑り止めゴム
27 壁面体の足部
28 突起
29 案内部材
30 被案内部材
31 足部の底面
32 底面嵌合溝
33 突起規制面
34 ピン
35 凹部
36 面ファスナー
f(f1、f2) コーナ側部フレーム
SL 足部底面(単純足)
SD 溝(単純溝)

Claims (1)

  1. フォークリフトの爪が挿入される爪挿入孔を備えたパレット基板の上面に固定セットされ前後、左右の矩形に枠組みされた支持アングル材と、
    前記前後又は左右のいずれか一方の対向しあう一対の支持アングル材に下方の足部が支持され先組立部材となる一対の壁面体及び他方の対向しあう一対の支持アングル材に下方の足部が支持され後組立部材となる一対の壁面体と、
    前記前後、左右の壁面体の上端部に対して上方から着脱自在に嵌合し合う蓋とを備え、
    前記先組立部材となる一対の壁面体は、両サイドに設けられた上下に長い連続したコーナ側部フレームとそのコーナ側部フレームに設けられピン案内溝を備えた凹部と下方の足部に設けられ前記支持アングル材の凸状となる案内部材に対して上方から係合し合うフック状の被案内部材と前記案内部材と被案内部材の係合完了時に前記支持アングル材の突起規制面と対向し合い上方への動きが規制される突起と前記支持アングル材の溝に嵌りあう平らな足部底面とを有する一方、
    前記後組立部材となる一対の壁面体は、両サイドに設けられ前記コーナ側部フレームに対して上方から落とし入れることで組合せ結合されるコーナ側部フレームとそのコーナ側部フレームに設けられた係合用のピンと前記支持アングル材の溝に嵌り合う平らな足部底面とを有し、
    前記ピン案内溝とピンは、先組立部材となるコーナ側部フレームに対して後組立部材となるコーナ側部フレームを上方から落とし入れた結合完了時に係合し合う各コーナ側部フレームの上部領域にそれぞれ設けられていることを特徴とする箱状のコンテナ構造。
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