JP4648216B2 - 長尺フィルムのロールコンテナ - Google Patents

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本発明は、高強度で繰り返しの使用が可能であり、組立式で保管、回収が容易であり、
特に内部収容物に外傷を与える恐れがなく、各種寸法の長尺フィルムのロールを安全に信頼性高く搬送することができる取扱い便利な長尺フィルムのロールコンテナに関する。
パルプを素材とした新聞紙、繊維を素材とした布、金属を素材とした金属箔、プラスチックを素材としたラップ、偏光フィルム光学フィルムなどのフィルム状物は、バッチ式や枚葉式によって生産することは少なく、連続的に大量生産されることが多い。その際、これらフィルム状物はアスペクト比(長辺/短辺)が50以上の場合が多く、長尺フィルムとして量産される。かかる長尺フィルムは取扱いを容易にするために、通常、芯棒に巻取ったロールとして保管したり、搬送したりする。
従来のロールを搬送する手段としては、例えば特許公開2002−80087号公報(ロール状物品のコンテナ)、特許公開2002−104570号公報(ロール状材料用の梱包材及び巻芯用キャップ)に示されるものの例がある。
特許公開2002−80087号公報に示されるロール状物品のコンテナは、ロール状物品の軸芯両端支持する下箱と、その支持部の強化を行う軸芯受け部と、これらによって支持されるロール状物品の上から全体を覆う上箱とを有し、ロール両端支持して宙吊り状態で収納する下箱及び上箱から成る箱体を汎用パレット上に載せて搬送可能としたものである。ロール状物品としては、アルミ箔材、銅箔材等の金属薄板や、写真のフィルム原反等の樹脂製薄板などをロール状に巻いたもの等とされているが、ダンボール製であるため自ずと重量的に限界があり、かつ使い捨て型に近いものであろうと推定される。また、段ボール製であるため、積み重ねが難しく、損傷絶対禁止の光学フィルム等の長尺フィルムのロールへの適用は困難である。内部支持板の強度を高くすれば、重量物も搬送可能のようではあるが、パレット上でのずれや、多段積みによる倒壊の可能性があり、損傷絶対禁止の長尺フィルムロールには適用困難である。
特許公開2002−104570号公報のロール状材料用の梱包材は、パレット上にロール両端を下方から支持する左右支持板を設け、これら支持板を前後方向から支えて起立状態を維持し、これら全体を底面開放の箱体でスッポリ覆うようにしたもので、多段積み可能であり、かつ箱体は折り畳み可能とされている。左右の支持板は前後に設けた前後側当板に設けた溝に対し嵌合設定されて起立されているので、相当高強度に作ることができ、高重量物も搬送可能であり、梱包不使用時の搬送、保管が容易で、再利用可能であり、長尺フィルムへの適用も可能であるかのようである。しかしながら、多くの長尺フィルムのロール寸法は直径600mm、長さ1500mm、重量300〜800kgに及ぶものであり、箱体を例え高強度としようとも段ボール製では限界があり、段積みはほとんど不可能であった。再使用可能、段積み可能であると称しても、運送途中の荷の在り方、車、破損、振動その他の要因もあり、繰り返し使用の回数にも制限があり、信頼度に欠け、多くの長尺フィルムのロールに適用するのは難しかった。
特許公開2002−80087号公報、第1頁、図1 特許公開2002−104570号公報、第1頁、図1
本発明は長尺フィルムのロールを搬送するに際し、取扱い便利で、信頼性高く安全に搬送することができる本格的ロールコンテナを提供することを目的とする。
特に、高強度壁面組立構造として、重量物であっても多段積み可能であり、組立容易にして回収、保管が容易であり、永久的に繰り返しの使用を可能とし、耐水性を有してロール寸法に対し無段階で対応可能であり、何よりも搬送途中において収容物に外傷を与える恐れが皆無で、長尺フィルムのロールを安全に信頼性高く搬送することができる取扱い便利なロールコンテナを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の長尺フィルムのロールコンテナは、芯棒の両端が支持された長尺フィルム巻取りロールを、箱型容器に収納する長尺フィルムのロールコンテナであって、底板と、この底板上に対向配置されて敷設されたガイドレールと、このガイドレールに沿って移動可能な一対の移動体と、この一対の移動体の間隔を調節して前記一対の移動体を前記ガイドレールに固定する一対の間隔調整手段と、前記一対の移動体にそれぞれ下端を、蝶番部材を介して起伏可能に設けられたロール支持板と、前記一対の移動体に対してロール支持板を起した状態に維持する一対のコイルばねと、前記一対のロール支持板により前記芯棒の両端を支持した上で前記底板の前面、後面、両側面に夫々着脱自在に組立てられる2対4面の樹脂製壁面体と、この樹脂製壁面体の下端を支持するために前記底板上に直接設けた壁面体支持アングルと、前記樹脂製壁面体を前記底板上に組立てた上でその上から全体を覆う蓋とを有し、前記2対4面の樹脂製壁面体が夫々前記底板の平面形状よりも小さな形状とされ、前記長尺フィルム巻取りロールを非支持のとき、前記一対のロール支持板を夫々前記ガイドレール上に伏せ、その上に前記2対4面の樹脂製壁面体を載せ、その上から前記蓋を被せることにより、前記底板を含めて肉薄の箱状体を一体形成可能としたことを特徴とする
フォークリフトの爪が挿通可能の爪挿通孔を供えたパレット基台を前記底板としことを特徴とする。
前記蓋の上面に、その上方に積み重ねられた同形の長尺フィルムのロールコンテナまたは同形パレット基台の位置ずれを防止するための位置ずれ防止手段を設けたことを特徴とする。
コンテナの底板は、金属又は樹脂製とすることができる。木材を組み合わせて使用するのは構わない。ただし、この場合レール面での歪みを除去するため、樹脂又は金属板を添設することが必要である。壁面体は適宜枠組みされた樹脂製とする。外周フレーム内に段ボールプラスチックを嵌め合わせた形とすることもできる。金属板を組み合わせて使用するのは構わない。ロール支持板は樹脂製又は鉄製とする。木材板を組み合わせて使用するのは構わない。蓋は樹脂製とするが、木材に鉄板を巻いたものでも形成できる。いずれの場合も壁面体を組み合わせ、その上に蓋を載せた状態で、強度大にして上部からの数トンの圧力に耐えるよう形成する。壁面体は、耐水性を持たせ、外部からの物品ないし異物の突入により容易には破損しないだけの強度とする。
本発明の長尺フィルムのロールコンテナでは、肉薄の箱状体として保管することができる。使用時には、まず蓋を開き、レール上でロール支持板を起し、間隔を定め、蝶番部材をロックする等により自立させ、これらにロール両端を支持し、2対4面の壁面体を順次組み立て、その上から蓋を被せることにより、トラック等の荷台に載せて搬送することができる。
壁面材料は樹脂等により強固に形成し、それらを上側から蓋で押え込んだ形となるので、強固な箱状体を形成でき、3〜5段でも多段積み可能であり、運送途中で破壊するような恐れは一切ない。具体的には、外周をアルミフレーム等金属フレームで囲った樹脂製壁面によれば蓋の上に十数トン(実施例では6〜13トン)の荷を置くことが可能である。また、蓋の上面には位置ずれ防止手段を備えているので、コンテナ相互の位置ずれを生ずることもない。従って内部に収納した長尺フィルムのロールを損傷する恐れは一切ない。多量の長尺フィルムロールを安全、迅速にしかも信頼性高く搬送することができる。
ロール支持板を起こした状態での自立手段としては、蝶番部材にコイルばねを組み合わせ、ロール支持板を90度開いた状態に付勢することで実現可能である。また、蝶番部材が90度開いた状態でそれが閉じないように邪魔板をセットすること等で実施できる。また、蝶番部材のヒンジに対して回転する軸をピン又はキーを立てること等によりロックすることでも対応できる。
ロール支持板と壁面体は別体に形成する。これにより、ロール支持板でロールを確実に支持し、それを確認して壁面を組立てて行くことができる。また、壁面体を外した状態でロールをよく見せることができるので、フォークリフト等の運転者が容易、安全にロールを持ち運ぶことができる。
コンテナの底板に対し各壁面体を立てるには、底板に設けたアングル材に壁面体の足部を嵌合することで実施できる。因みに、1m2角の壁面体をアルミフレームで囲った段ボールプラスチックで形成する場合、その重量は数kg(例えば2kg)で軽く仕上げることができ、容易に着脱操作できる。長尺フィルムのロールの支持及びトラックへの積み込みには、フォークリフト又はウィンチ等で対応できる。
ロールコンテナはパレットに載置して搬送することが多く、フォークリフトの爪が挿通可能の爪挿通孔を供えたパレット基台をコンテナの底板とし、ロールコンテナとパレットを一体形成することが好ましい。このことによって、搬送が容易になり、相互にずれる心配がなくなる。なお、コンテナの底板をパレット基台にリベット等で固定してロールコンテナとパレットを一体化しても良い。
蓋の上面に設けられる位置ずれ防止手段としては、例えば4隅に凸起形状を設け、コンテナの底板には、この凸起に対応する凹溝を設けること等で対応できる。これら凸起の形状は自由に設計できる。
前記ロールを非支持のとき、前記ロール支持板の夫々を前記レール上に伏せ、その上に前記2対の壁面体を載せ、その上から前記蓋を被せることにより前記コンテナの底板を含めて肉薄の箱状体を一体形成可能である。従って、肉薄(例えば280mm)の箱状体を10段以上も積み上げ保管することが可能であり、省スペースにて保管、回収ができる。
本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの長尺フィルムのロールコンテナであるので、長尺フィルムに外傷を与えることがなく、安全に信頼性高く搬送することができる。
コンテナの底板上にレールを敷き、そのレール上に起伏可能かつ両者の間隔をロール寸法に合わせて調節可能のロール支持板を設け、それにロールを支持した上で2対4面の壁面体で覆い、その上から蓋を被せるので、強固な箱状体を形成でき、多段積みが可能である。また、ガイドレール上でロール支持板の間隔を自由に無段階で間隔調節できるので、ロール寸法に合わせて対応でき汎用性がある。
構成単位は、レール及び壁面体支持用のアングルを備えた底板と、起伏可能の一対のロール支持板と、2対4面の壁面体と、これを組立てた状態で上から覆う蓋とであるので、通常サイズのロール(直径600mm、長さ1500mm)用のものは底板を除き夫々の単位部品を一人の従業者が軽く手で持つことができ、組立、分解が容易である。壁面体を折り畳みとはしないので、構造簡易で取り扱い易く、しかも故障しづらく汎用性が高い。さらに、ロール支持板へのロールの支持を確認しながらロール装脱作業ができるので安全である。
ロール搬送作業の終了後、ロール支持板をガイドレール上に伏せ、その上に2対4面の壁面体を載せ、その上から蓋を被せれば、肉薄の箱状体とすることが可能である。蓋の上面にはその上方に積み重ねられた同形コンテナの位置ずれを防止するための手段が備えられている。従って、多段積み重ねが可能であり、荷崩れの恐れもなく、省スペースでの保管、回収が可能である。
本発明の長尺フィルムのロールコンテナは、樹脂や金属を用いて耐水性及び所要強度を持たせて合理的な定型サイズで製作できるので、美的感覚もあり、本格的な長尺フィルムのロールコンテナと為すことができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最適の形態を説明する。本実施の形態では、長尺フィルムは光学フィルムの例で示し、パレット基台をコンテナの底板としてコンテナとパレットを一体形成した例で示す。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る光学フィルムのロールコンテナの全体構成の正面図及び側面図、図3及び図4はロール支持板の説明図、図5は壁面体の組立方式を示す斜視図、図6は壁面体の支持アングルへの取付方式を示す断面説明図、図7は側壁面に対する前後壁面の組付け構造例を示す平面断面図、図8は図1に示すロールコンテナの各部材を分解し、各壁面体を内部収納した形で肉薄箱状に一体形成した使用例を示す正面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係る光学フィルムのロールコンテナ1は、光学フィルム巻取りロール2の芯棒3を宙吊り状態で支持すると共に、かつそれを箱型容器に収納した状態で搬送する光学フィルムのロールコンテナであって、フォークリフトの爪(図示せず)を挿通可能の爪挿通孔4を備えたパレット基台5と、この基台5上に対向配置され長手方向に沿って敷設されたガイドレール6と、このレール6上で両者の間隔を図において左右に調節可能とすると共に蝶番部材7を介して起伏可能に形成した一対のロール支持板8(8R、8L)と、これらロール支持板8を起した状態維持するための支持板自立手段(図3で詳述する)と、夫々が前記パレット基台5の平面形状よりも小さな形状とされ、前記ロール支持板8により前記芯棒3の両端支持した上で前記パレット基台5の前面、後面、両側面に夫々立てられる2対4面の樹脂製壁面体9(9R、9L)、10(10F、10R)と、この壁面体9、10を組立てるために前記パレット基台5上に直接設けた壁面体支持アングル11と、前記壁面体9、10をパレット基台5上に組立てた上でその上から全体を覆う蓋12とを有し、前記蓋12の上面には、その上方に積み重ねられた同形コンテナ1の位置ずれを防止するための位置ずれ防止手段13を備えている。
パレット基台5は鉄製の例で示す。このパレット基台5の上に直接的に設けられる壁面体支持アングル11は、図5で示すように側面部のもの(11S)と前後面のもの(11N)として、異なる形に製作されたものの例で示す。壁面体は2対4面で、右側面壁面体を9R、左側面壁面体を9L、前面壁面体を10F、後面壁面体を10R(図1には示さず)で示している。
図3及び図4に示すように、前記ロール支持板8(8L)は、ガイドレール6上に支持板間隔調節手段14で調節固定される移動体15に蝶番部材7を介して固定されている。詳細には、図4に示すように、ガイドレール6には長手方向に沿って切り溝16が設けられ、この溝16内にボルト17が案内されている。ボルト17の頭部には手で回転操作可能のツマミ18が設けられている。また、ボルト17に螺合するナット部材19が移動体15の裏面に固定され、移動体15とガイドレール6との間には滑り止めテープ20が貼付されている。ガイドレール6とボルト頭部の間にはワッシャ21が介在されている。従って、ツマミ18を回して緩めることにより、レール6上で移動体15を移動させ、ロール支持板8R、8Lの間隔調節をすることができる。また、調整された位置でツマミ18を回し、固定することができる。
図3において、前記蝶番部材7のヒンジ22の周りには、支持板自立手段の一例として、コイルばね23が添設されている。コイルばね23の強さは、ロール支持板8(8L)をパレット基台5に伏せた状態(down)では、その姿勢を保持し、起立した状態(up)では、その起立状態を保持できる程度のものとする。ばねの力を余り強くせず、自然には起き上がれない程度とする位の方が使い勝手が良い。従って、ロール支持板8は、自然ではガイドレール上に伏せた状態にあり、軽い力を与えると起き上がり、自立状態を保つことができる。支持板自立手段としては、この他蝶番部材7が閉じることがないよう、この部分に邪魔板を介在させたり、ヒンジ22部分にピンを介在させたりすることで対応可能である。ただし、この種複雑な機構は取扱いを不便にするので、実用上、これらロック機構は省略して構わない。
ロール支持板8の外側面には止め金24が設けられている。この止め金24は、付属のゴムバンド25の金具を掛け止めるためのものである。ゴムバンド25を芯棒3に架け回した上で、ゴムバンド25の両端金具を止め金24に引掛けることにより、ロール支持板8の中央に設けた半円状の孔部内で滑り止めゴム26との間の摩擦力を増加させ、ロール2及び芯棒3の回転を阻止でき、安全を確保することができる。両ロール支持板8R、8Lは共に同一構成である。
図5に示すように本発明のロールコンテナ1は、各壁面体9(9R、9L)、10(10F、10R)(10Fは図示せず)を支持アングル11S、11N上で組立て、さらに、これらに蓋12(図5には図示せず)を被せることにより、全体を箱状に組立てることができる。支持アングル11Sと側面壁面体9(9L)の組付け構造を図6に示す。
図6に示すように、図1及び図2に示す本発明のロールコンテナ1の壁面構造は、パレット基台5上の4辺に2対4面の壁面体9、10を順次組立て、その上から蓋12を被せて箱状のコンテナを形成する壁面構造となっている。前記パレット基台5の両側面の各辺には、壁面体支持アングル11Sを配列し、この足部支持用の支持アングル11Sの上に前記壁面体9R、9Lの足部を立てる形としている。図5に示す前後面の側面体支持用の支持アングル11Nは、単に嵌合溝を有するだけの構造である。
図6に示すように、前記壁面体9(9R、9L)の足部27の断面形状は略矩形とし、その外側下方には前記壁面体9Lの上方移動を規制するための足部側規制面28を設けると共に、その上方に前記支持アングル11S側から上方に伸びる板状ビーム部材29の端面と緩く且つ深く嵌合(嵌合量をaとする)するビームガイド部材30を設けている。
一方、前記支持アングル11Sには、前記足部27の底面31を深さbで浅く受ける底面嵌合溝32と、この底面嵌合溝32で前記底面31を受けた状態で、前記底面嵌合溝32の深さbより高い位置(寸法c)だけ離して前記足部側規制面28と接触する支持用アングル側規制面33と、その上方で前記ビームガイド部材30に向けて延伸される前記の板状ビーム部材29とを設けている。各寸法、a、b、cについては、a>c>bの関係がある。
そこで、前記壁面体9Lの足部27を前記支持アングル11Sに嵌合するときは、図6(a)に示すように前記壁面体9Lの上部を少し外に倒した状態で前記ビームガイド部材30を前記板状ビーム部材29に嵌合させ、次いで前記壁面体9Lを垂直に起こして前記足部27の底面31を前記底面嵌合溝32に落とし込んで図6(b)のように組立てることができる。この状態で、壁面体9は、支持アングル11S上で自立できる。しかも、この状態で壁面体9Lを真上に上げると、各規制面28、33が接合するので、壁面体が離隔するのを防止できる。また、前記壁面体9を前記支持アングル11Sから外すときは、前記壁面体9を少し持ち上げて前記の両規制面28、33を接触させつつ前記底面31を前記底面嵌合溝32より浮かせた上で前記壁面体9を少し外に倒して、前記ビームガイド部材30を前記板状ビーム部材29から外して分解することができる。各壁面体9R、9Lの重量も2〜3kg程度と軽く、組立て、分解が容易で、取扱いに便利である。
図5で示したように、前後壁面体10F、10Rの側部フレームF1の上方にはピン34が設けられている。図7に拡大平面図で示すように、このピン34を側面壁面体9R、9LのフレームF2の凹部35内に上から挿通し、前後壁面体10F、10Rの足部を支持フレーム11N内の凹溝内に落し込み、前後壁面体10F、10Rを支持アングル11N上で支持して固定できる。前後壁面体10F、10R上方に引き抜くだけで取り外しできる。装脱容易で、かつ確実に固定できる。
図8に示すように、ロール2を外した状態では、ロール支持板8を伏せた上で、その上に各壁面体9、10を順次載せることができ、その上から蓋12で覆って肉薄の箱状体を一体形成できる。また、蓋12の上には、位置ずれ防止手段13を設けているので、多段積み重ねをした場合でも相互にずれることがない。
表1に実施例を示す。耐荷重性能は組立前13トン、組立後6トンのものの例で示すが、フレーム強度の変更等により種々対応できる。
Figure 0004648216
次に、以上の構成の光学フィルムのロールコンテナ1について、使用形態を説明する。
図8に示すように、保管状態においては、パレット基台5の中にはロール支持板8(8L、8R)が伏せられ、その上に2対4面の壁面体9(9L、9R)、10(10F、10R)が載せられ、その上から蓋12が被せられている。ロールコンテナ1は、保管状態での全高は280mmで、耐荷重13トンであるので、10段以上積み重ね可能で省スペースにて保管、移送できる。蓋12の上面には位置ずれ防止手段13を備えているので、多少の振動があってもずれ落ちるようなことはない。
次に、使用時では、図8に示すロールコンテナ1を所定の位置に配置し、蓋12を開き、各壁面体9、10を取り出し、ロール支持板8(8L、8R)を起こす。ロール支持板8の蝶番部材7にはコイルばね23を設けているので、手で軽く引き起こすことができ、かつ自立させることができる。ツマミ18を回転させ、ガイドレール6上でロール支持板8を移動させ、ロール寸法に合わせてロール支持板8の間隔調節できる。従って、本例のロールコンテナ1では、芯棒3の長さが1480mmまでの長さの各種ロール2に対応可能である。
次に、図3で示したように、ロール支持板8上にロール2の両端を支持し後、ゴムバンド25を取付ける。この取付けは、ゴムバンド25の金具を止め金24に引掛けることで容易に行える。
各壁面体9(9R、9L)、10(10F、10R)の組立ては、図5に示した手順で行うことができる。即ち、側面壁面体9L、9Rを図6(a)、(b)で示した手順で嵌合させて自立させ、次いで図7で示した手順で前後面の壁面体10(10F、10R)を取付ける。いずれも重量2〜5kg程度の軽いパネルであるので、手軽に組立てることができる。しかも、この状態で図6(b)に示した規制面28、33でロックされているので、安定であり、安全、容易、迅速に組立て処理できる。
全壁面体9、10を取付けた後、蓋12を被せ、面ファスナー36で蓋をロックし、荷造り完了する。ロール重量は800kgに及ぶので、全重量は1トン前後の重さになることもあるが、パレット基台5を鉄製とし、全体の組立て後の耐荷重は6トンあるので、トラック荷台上に4〜5段まで積み上げることが可能である。樹脂製であるので風雨に強く、屋外配置して強度低下することもない。
図1に示す状態で光学フィルムのロール2を搬送し、フィルム加工工場に到着すると、荷を降ろし、所定の位置に配置して蓋12を開き、図5に示す逆手順にて前後壁面体10F、10Rを100mm程度上に持ち上げてピン34を上に引き抜いて取り外し、次いで、側面壁面体9L、9Rを外に倒して上に引き抜くことにより壁面体を取り外し、ゴムバンド25を外し、フォークリフト等を用いて芯棒3をワイヤー等で吊り上げ所望の位置へ持ち運ぶことができる。このとき、芯棒3の両端は左右に開かれているので、幅広のフォークリフトの爪を横方向から寄せつけることも可能である。即ち、リフト仕様を自由に設計でき、安全な取扱いができる。ワイヤー掛けのとき、フィルムに傷をつける恐れもない。フォークリフトの爪に芯棒3に対する特殊嵌合部材を設け、ロックして安全に運ぶこと等もできる。この場合、ワイヤーを用いず安定して支持できる。
本発明の光学フィルムのロールコンテナは、光学フィルム専用に使用できる本格的なロールコンテナとして発案されたものであるが、光学フィルム以外のフィルムロールに適用可能であることは勿論である。
本発明の光学フィルムのロールコンテナは、実施例として長さ1500mm級の例で示したが、箱のサイズは短くとも、又はより長くとも製作可能である。また、一対のガイドレール上に一対のロール支持板8R、8Lを設けた例で示したが、平行な二対のガイドレールを設け、夫々に一対のロール支持板8R、8Lを設けることにより2本のロール2を1つの箱内に収納して搬送する構成とすること等もできる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計的変更を加えることができ、各種態様で実施できる。
本発明の一実施形態に係るロールコンテナの組立後の全体構成を示す正面図である。 図1の右側面図である。 ロール支持板の構成例を拡大して示す正面図である。 図3のF4−F4線に沿って示す上記ロール支持板の間隔調節部の拡大説明図である。 壁面体の組立方式を示す斜視説明図である。 側面壁面体と支持アングルの構成例を示す拡大説明図である。(a)は組付け及び離脱時の中間状態を、(b)は固定状態を示す。 図5に示す側壁面に対する前後壁面の組付け構造例を示す拡大平面上面説明図である。フレームの厚みは省略して示している。 図1に示すロールコンテナの各部材を分解し、各壁面体を内部収納した形で肉薄箱状に一体形成した使用例を示す正面図である。
符号の説明
1 光学フィルムのロールコンテナ
光学フィルム巻取りロール
3 芯棒
4 爪挿入孔
5 パレット基台
6 ガイドレール
7 蝶番部材
8(8R、8L) ロール支持板
9(9R、9L) 側面壁面体
10(10F、10R) 前後面壁面体
11 壁面体支持アングル
12 蓋
13 位置ずれ防止手段
14 支持板間隔調節手段
15 移動体
16 切り溝
17 ボルト
18 ツマミ
19 ナット部材
20 滑り止めテープ
21 ワッシャ
22 蝶番部材のヒンジ
23 コイルばね
24 止め金
25 ゴムバンド
26 滑り止めゴム
27 壁面体の足部
28 足部側規制面
29 板状ビーム部材
30 ビームガイド部材
31 足部の底面
32 底面嵌合溝
33 支持用アングル側規制面
34 ピン
35 凹部
36 面ファスナー
F(F1、F2) フレーム

Claims (3)

  1. 芯棒の両端が支持された長尺フィルム巻取りロールを、箱型容器に収納する長尺フィルムのロールコンテナであって、
    底板と、
    この底板上に対向配置されて敷設されたガイドレールと、
    このガイドレールに沿って移動可能な一対の移動体と、
    この一対の移動体の間隔を調節して前記一対の移動体を前記ガイドレールに固定する一対の間隔調整手段と、
    前記一対の移動体にそれぞれ下端を、蝶番部材を介して起伏可能に設けられたロール支持板と、
    前記一対の移動体に対してロール支持板を起した状態に維持する一対のコイルばねと、
    前記一対のロール支持板により前記芯棒の両端を支持した上で前記底板の前面、後面、両側面に夫々着脱自在に組立てられる2対4面の樹脂製壁面体と、
    この樹脂製壁面体の下端を支持するために前記底板上に直接設けた壁面体支持アングルと、
    前記樹脂製壁面体を前記底板上に組立てた上でその上から全体を覆う蓋と、を有し、
    前記2対4面の樹脂製壁面体が夫々前記底板の平面形状よりも小さな形状とされ、
    前記長尺フィルム巻取りロールを非支持のとき、前記一対のロール支持板を夫々前記ガイドレール上に伏せ、その上に前記2対4面の樹脂製壁面体を載せ、その上から前記蓋を被せることにより、前記底板を含めて肉薄の箱状体を一体形成可能とした、
    ことを特徴とする長尺フィルムのロールコンテナ。
  2. 請求項1に記載の長尺フィルムのロールコンテナにおいて、
    フォークリフトの爪が挿通可能の爪挿通孔を供えたパレット基台を前記底板とした、
    ことを特徴とする長尺フィルムのロールコンテナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の長尺フィルムのロールコンテナにおいて、
    前記蓋の上面に、その上方に積み重ねられた同形の長尺フィルムのロールコンテナまたは同形のパレット基台の位置ずれを防止するための位置ずれ防止手段を設けた、
    ことを特徴とする長尺フィルムのロールコンテナ。
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