JP6923468B2 - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車のエンジンとトランスミッションとの間に配置され、エンジンからトランスミッションへの動力の伝達・遮断を行うクラッチレリーズ軸受装置に関する。
自動車のクラッチ機構は、エンジンとトランスミッションとの間にあって、エンジンの出力をトランスミッション以降の駆動系に伝えたり切り離したりする働きをする。
マニュアルトランスミッション(MT)の場合、図5に示すように、エンジン側にフライホイール33、トランスミッション側にプレッシャプレート42があり、両者の間に摩擦材を貼り付けたクラッチディスク44がある。ダイヤフラムスプリング40のばね力でプレッシャプレート42がクラッチディスク44をフライホイール33に押し付け、摩擦力が発生し、エンジンの出力軸50からの動力が伝えられる。ダイヤフラムスプリング40を押すと、クラッチディスク44がフライホイール33から離れてクラッチが遮断され、このクラッチ遮断時にダイヤフラムスプリング40を押す働きをするのがクラッチレリーズ軸受装置Aである。
クラッチレリーズ軸受装置Aは、図5に示すように、クラッチペダル(図示省略)と連動するレリーズフォーク32によって、フロントカバー34上をスライドする。フロントカバー34はトランスミッションのクラッチケース36に取り付けてあり、フロントカバー34の内部をトランスミッションのインプットシャフト38が貫通している。常時は、クラッチレリーズ軸受装置Aがダイヤフラムスプリング40から離れており、ダイヤフラムスプリング40の作用でプレッシャプレート42を、フライホイール33のクラッチディスク44に押し付けてクラッチが入った状態、即ち、エンジンの出力軸50からの動力が伝達される状態にある。そして、クラッチペダルを踏み込むと、レリーズフォーク32が図5の反時計方向に揺動し、クラッチレリーズ軸受装置Aをダイヤフラムスプリング40に押し付ける。これにより、ダイヤフラムスプリング40が撓み、プレッシャプレート42がクラッチディスク44から離れて、クラッチが切れ、エンジンの出力軸50からの動力が遮断される状態になる。
ダイヤフラムスプリング40は、図6(a)、(b)に示すように、プレッシャプレート42に当接する環状の円形基部40aと、この円形基部40aからトランスミッション側に次第に湾曲して、トランスミッション側の端部がフロントカバー34を囲むように放射状に設けられた複数のスプリング歯40bとからなる。
このクラッチレリーズ軸受装置Aとして、自動調心型のものがある(特許文献1〜5)。
自動調心型のクラッチレリーズ軸受装置Aは、フロントカバー34上を軸方向にスライドするスリーブ27と、スリーブ27の外周に取り付けた、レリーズ軸受28とを備えている。レリーズ軸受28は、内輪28aと、外輪28bと、転動体28cと、保持器28dとからなる。
特開2000−55079号公報 特開2006−38159号公報 特開2009−68537号公報 特開2006−118708号公報 特表2009−501299号公報
ところで、クラッチレリーズ軸受装置はダイヤフラムスプリングと当接する際に、スティックスリップ音が発生する可能性があると共に、クラッチレリーズ軸受装置のうちダイヤフラムスプリングと当接する当接面に摩耗が発生する可能性もある。特許文献4および特許文献5には、レリーズ軸受に固定された押圧部材(緩衝材)によってダイヤフラムスプリングを押圧していることが記載されている。そして、押圧部材としては、プラスチック材料を使用することが開示されている。
ここで、ダイヤフラムスプリング40は、上述のとおり、フロントカバーを囲むように放射状に設けられた複数のスプリング歯40bによって構成されているが、各スプリング歯40b間で、その先端の軸方向位置にバラツキが生じている。よって、各スプリング歯40b間では、ダイヤフラムスプリング40の外周縁に対するスプリング歯40bの軸方向高さに寸法差が生じている。この寸法差が存在した状態で押圧部材310をスプリング歯40bに当接させると寸法差の全てを吸収することができず、一部のスプリング歯40bと押圧部材310との当接部に過大な荷重が発生してしまい、押圧部材310が早期に摩耗する可能性がある。この課題は、ダイヤフラムスプリングに限らず、レリーズ軸受のうちダイヤフラムスプリングを押し付ける押付面に寸法差が生じた場合にも同様に生じる。
そこで、この発明は、ダイヤフラムスプリングとレリーズ軸受との間に挟む緩衝材の摩耗を低減しようとするものである。
前記の課題を解決するために、この発明は、周方向に複数のスプリング歯を有するダイヤフラムスプリングを樹脂製の緩衝材を介して軸方向に押し付けるレリーズ軸受を備えたクラッチレリーズ軸受装置において、前記緩衝材と前記レリーズ軸受との間に隙間が設けられていることを特徴とする。
前記緩衝材は、前記レリーズ軸受のうち前記ダイヤフラムスプリングを押し付ける押付部材に取り付けることができる。
前記緩衝材は、前記レリーズ軸受に対し周方向に回り止めされていることが好ましい。
前記緩衝材と前記レリーズ軸受との間の隙間は、前記ダイヤフラムスプリングの外周縁に対して最も離れた位置にあるスプリング歯の当該外周縁に対する軸方向高さと、前記外周縁に対して最も近い位置にあるスプリング歯の当該外周縁に対する軸方向高さとの差よりも大きく設定されている。
以上のように、クラッチレリーズ軸受装置において、緩衝材とレリーズ軸受との間に隙間を設けることで、ダイヤフラムスプリングをレリーズ軸受が押し付けるときに、緩衝材に大きな面圧が生じにくくなり、緩衝材の摩耗を抑制することができる。
この発明の実施形態に係るクラッチレリーズ軸受装置を図4に示す側板のA−A’で切断した断面図である。 図1のクラッチレリーズ軸受装置におけるダイヤフラムスプリングを押し付ける内輪周辺を示す拡大図である。 図1のクラッチレリーズ軸受装置のうちレリーズ軸受の内輪の側面図である。 図1のクラッチレリーズ軸受装置のうち側板の平面図である。 自動車のクラッチ装置の周辺部を示す簡略断面図である。 (a)は(b)のX−X線の断面図、(b)はダイヤフラムスプリングの側面図である。 従来の自動調心型クラッチレリーズ軸受装置の断面図である。 図7のクラッチレリーズ軸受装置においてダイヤフランスプリングを内輪が緩衝材を介して押し付けている様子の拡大図である。 この発明に関連する参考例のクラッチレリーズ軸受装置におけるダイヤフラムスプリングを押し付ける内輪周辺を示す拡大図である。
以下、この発明の実施形態に係るクラッチレリーズ軸受装置Aを添付図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図5において、紙面右側を軸方向一方側(トランスミッション側)、紙面左側を軸方向他方側(エンジン側)と呼ぶことがある。
クラッチレリーズ軸受装置Aは、図5に示すように、トランスミッションのインプットシャフト38が貫通するクラッチケース36のフロントカバー34の外周に、軸方向にスライド自在に取り付けられており、レリーズフォーク32の揺動に伴ってフロントカバー34上を軸方向他方側(エンジン側)に向かって軸方向にスライドし、クラッチ装置Bのダイヤフラムスプリング40を押し付けて、これにより、ダイヤフラムスプリング40が撓み、プレッシャプレート42がクラッチディスク44から離れて、クラッチが切れ、エンジンの出力軸50からの動力を遮断した状態にする。
この発明の実施形態に係るクラッチレリーズ軸受装置Aは、図1に示すように、スリーブ1と、このスリーブ1に外嵌されたレリーズ軸受2と、クラッチレリーズフォーク32(図5参照)が当接する略円板状の側板3と、レリーズ軸受2に所定の軸方向荷重を付与する弾性部材4と、スリーブ1、レリーズ軸受2、側板3及び弾性部材4を保持するカバー5とを備えている。
この実施形態に係るクラッチレリーズ軸受装置Aは、後述するように、エンジン側の軸心とトランスミッション側の軸心との間にずれが生じた場合、レリーズ軸受2をずれ量に応じて径方向に摺動させることで、両軸心間の心ずれを自動的に調心する、自動調心型である。
スリーブ1は、トランスミッションのクラッチケース36に突設されたフロントカバー34上を軸方向に摺動可能なスリーブであり、円筒状である。スリーブ1は、樹脂製であり、例えば、PA(ポリアミド)66等の熱可塑性合成樹脂である。スリーブ1を形成する樹脂材料には、カーボンファイバー等の強化材を5〜25wt%添加してもよい。
レリーズ軸受2は、外輪6と、内輪7と、保持器8と、転動体9とからなる。レリーズ軸受2は、スリーブ1に所定の径方向隙間S1を介して外嵌されている。外輪6には、内周に外側軌道面6aを有している。内輪7は、外輪6の内径側に設けられ、外周に外側軌道面6aに対向する内側軌道面7aを有している。内輪7は、円筒状である。内輪7には、ダイヤフラムスプリング40側の軸方向端部に、外輪6の軸方向端面(カバー5)より軸方向外側に延長された延長部7bが形成されている。
このように、内輪7は、内輪軌道面7aを有して外輪6と略同一の軸方向寸法を有する本体部と、当該本体部(外輪6の軸方向他方側端面)よりも軸方向他方側に延長した延長部(軸方向他方側(エンジン側)に突出した突出部)とで構成されている。外輪6の外側軌道面6aと内輪7の内側軌道面7aとの間には、保持器8を介して複数の転動体(ボール)9が転動自在に収容されている。外輪6の両端部にはシール10、11が装着されている。シール10、11は、軸受内部に封入された潤滑グリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
内輪7は、スリーブ1に外挿されており、クラッチペダル(図示省略)を踏むと、ダイヤフラムスプリング40側に向かって軸方向に延びる延長部7bが、フロントカバー34を囲むように放射状に設けられたダイヤフラムスプリング40のスプリング歯40bを後述する緩衝材31を介して軸方向に押し付けて、ダイヤフラムスプリング40の撓みによって、プレッシャプレート42がクラッチディスク44から離れ、エンジンの出力軸50からの動力がトランスミッションから一時的に切り離される。本実施形態では、内輪7がダイヤフラムスプリング40を押し付ける押付部材である。なお、押付部材は、外輪であってもよいし、内輪内径に圧入される別部材であってもよい。
ダイヤフラムスプリング40は、プレッシャプレート42とクラッチカバー45との間に配置された円板状の部材である。ダイヤフラムスプリング40は、プレッシャプレート42に当接する環状の円形基部40aと、当該円形基部40aの内周部から径方向内側に延びるスプリング歯40bとを有している。円形基部40aは、プレッシャプレート42をフライホイール33側へ当接させている。スプリング歯40b間はスリットになっている。クラッチ遮断時、スプリング歯40bの先端が緩衝材31を介してレリーズ軸受2の内輪7によって押し付けられて軸方向(フライホイール側)に移動することで、プレッシャプレート42への付勢力が解除される。
側板3は、図4に示すように、略円板であり、鋼鈑素材をプレス加工することで形成されている。側板3は、鋼板素材として、浸炭鋼板を用いている。この実施形態では、側板3を形成する鋼板の素材は、SCM(クロムモリブデン鋼)である。SCMからなる冷間圧延鋼板をプレス加工することにより、所定形状に形成されている。
側板3は、インサート成形により樹脂製のスリーブ1と一体化されている。側板3には、クラッチレリーズフォーク32に係合してそれをガイドする本体部3aが形成されている。
側板3は、本体部3aの内径縁から軸方向一方側(トランスミッション側)に延びる鍔部3cを有する。鍔部3cは、スリーブ1に埋設されている。本体部3aの一部と鍔部3cとによって、スリーブ1に埋設される内径部3bが構成される。鍔部3cには、スリーブ1に対する側板3の回り止め機能を有する切欠き部3dが設けられている。
なお、鍔部3cは、本体部3aの内径縁から軸方向他方側(エンジン側)に延びていてもよい。
弾性部材4は、例えば、鋼板プレス成型品の皿バネである。具体的には、弾性部材4は、複数、例えば3〜5個の波を有する断面が平坦な有端リングからなり、鋼線(JIS規格のSW、SWP系)等の線材から波押しおよび丸め成形され、熱処理により歪み取り焼鈍後、時効硬化処理が施されている。
カバー5は、耐食性を有する鋼板、例えば、冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系)やオーステナイト系ステンレス鋼板(JIS規格のSUS304系)等をプレス加工にて前記レリーズ軸受2を覆う円筒状に形成されている。カバー5は、一端部に弾性部材4を収容する内フランジ5aが形成されると共に、他端部に周方向複数箇所に舌片5bが形成されている。この舌片5bが側板3の外径部に加締められ、弾性部材4、外輪6、および側板3が分離しないように保持している。
弾性部材4は、カバー5の内フランジ5aとの間で摺動することがないため、カバー5に偏摩耗が生じることはない。したがって、所定の保持力を維持し、調心位置にレリーズ軸受2を長期間安定して保持することができる。
即ち、レリーズ軸受2の外輪6は、複数の波を有する有端リングからなる弾性部材4によって弾性的に保持され、かつ、レリーズ軸受2はスリーブ1に所定の径方向隙間を介して外嵌されている。
スリーブ1の外周とレリーズ軸受2の内輪7の内周との間には、半径方向すきまS1が設けられており、レリーズ軸受2の外輪6の外周とカバー5の内周との間には、当該半径方向すきまS1よりも小さい半径方向すきまS2が設けられている。そして、外輪6とカバー5の内側面との間に介在される弾性部材4の付勢力によって、外輪6が側板3の端面に弾性的に押圧される。これにより、レリーズ軸受2がスリーブ1の外周と側板3の端面との間において半径方向摺動自在すなわちフローティング可能に弾性保持される。レリーズ軸受2は、半径方向すきまS1,S2によって、スリーブ1および側板3に対して半径方向に調心移動が可能であり、その調心移動量は小さい方の半径方向すきまS2によって規制される。よって、スリーブ1の軸心と出力軸50の軸心との間に組み込み上の誤差等があり、ダイヤフラムスプリング40の回転中心とクラッチレリーズ軸受装置Aの回転中心とで心ずれが生じても、レリーズ軸受2がそのずれ量に応じて調心移動することによって、心ずれが自動的に調心される。
次に、図2及び3を参照しながら、この発明の自動調心型のクラッチレリーズ軸受装置Aにおいては、レリーズ軸受2の内輪7のダイヤフラムスプリング40側の軸方向端部に設けられた延長部7bとダイヤフラムスプリング40のスプリング歯40bとの間に環状の緩衝材31が設けられている。
緩衝材31は、ポリアミド樹脂からなる樹脂材であり、内輪7の延長部7bに加硫接着することで取り付けらている。緩衝材31はダイヤフラムスプリング40に接触する環状部31aと、後述する延長部7bの凹部7cに係合する凸部31bとを有している。緩衝材31の内径は内輪7の内径よりも小さいことで、凸部31bの厚みは環状部31aの厚みと同等になり、緩衝材31を延長部7bに加硫接着し易くなる。
クラッチディスク44がフライホイール33に当接してクラッチが連結しているとき(ダイヤフラムスプリング40をレリーズ軸受2が押し付けていないとき)、緩衝材31と内輪7の延長部7bとの間に軸方向の隙間S3が設けられている。隙間S3は、複数のスプリング歯40bのうちダイヤフラムスプリング40(の円形基部40a)の外周縁に対して最も離れた位置にあるスプリング歯40b1の当該外周縁に対する軸方向高さLmaxと、円形基部40aの外周縁に対して最も近い位置にあるスプリング歯40b2の当該外周縁に対する軸方向高さLminとの差よりも大きい。なお、本願明細書では、図2及び6を参照の通り、円形基部40aの外周縁を通って軸方向に直交する方向に延びる仮想線Vからスプリング歯40b1,40b2の先端縁までの距離を「スプリング歯40bの軸方向高さ」と定義している。クラッチディスク44がフライホイール33から離れてクラッチが遮断されたとき、緩衝材31と内輪7の延長部7bとの間の軸方向の隙間は、クラッチが連結しているときの隙間S3よりも小さくなる。すなわち、レリーズ軸受2がダイヤフラムスプリング40を押し付けてクラッチが遮断されたときは、緩衝材31と延長部7bとの間に軸方向の隙間は、スプリング歯40bの軸方向高さの寸法差を吸収する分だけ隙間S3よりも小さくなる。緩衝材31がダイヤフラムスプリング40を押し付ける内輪7に取り付けられていることで、簡易かつコンパクトな構造で緩衝材31の摩耗を防止することができる。なお、緩衝材31は、ダイヤフラムスプリング40側に取り付けるようにしてもよい。
このように、クラッチが連結しているときにレリーズ軸受2の内輪7の延長部7bと緩衝材31との間に隙間S3を設けることで、各スプリング歯40bの軸方向の高さに寸法差が生じていても、クラッチをレリーズするためにダイヤフラムスプリング40をレリーズ軸受2が押し付けたときに、その寸法差を隙間S3によって吸収して、緩衝材31が延長部7bの軸方向端面に対して均一に荷重を付加する。これにより、緩衝材31に大きな面圧が生じにくくなるので、緩衝材31の摩耗を抑制することができる。また、クラッチが連結しているときには、緩衝材31と内輪7との間に隙間S3が設けられていることで、振動による緩衝材31の摩耗を抑制することができる。ここで、クラッチが連結しているときに緩衝材31と内輪7との間に隙間S3が設けられていると、緩衝材31が内輪7に対して周方向に回転する可能性がある。緩衝材31の内輪7に対する回転(滑り)を防止するために、内輪7の延長部7bに回り止め用の凹部7cが設けられている。凹部7cは、延長部7bの内周面の一部を外径側に凹ませることでなる。緩衝材31の環状部31aのうち内輪7と軸方向に対向する面の内径側部分から突出する凸部31bが凹部7cと係合することで、緩衝材31が回り止めされる。本実施形態では、内輪7に複数の凹部7cが設けられており、中心Oを挟んで互いに対向するように設けられている。なお、緩衝材31に設けた凹部に延長部7bに設けた凸部を係合してもよいし、緩衝材31と延長部7bそれぞれに凹部と凸部両方を設けて、相手部材と互いに係合するようにしてもよい。
図9に基づく参考例は、以下に付記する発明を開示する。
図9に示すクラッチレリーズ軸受装置は、周方向に複数のスプリング歯40bを有するダイヤフラムスプリング40を軸方向に押し付けるレリーズ軸受2Aを有し、当該レリーズ軸受2Aの内輪7に設けられた延長部7Abとダイヤフラムスプリング40との間に緩衝材31Aを設けたクラッチレリーズ軸受装置において、緩衝材31Aをゴム材としたことを特徴とする。
図9に示すクラッチレリーズ軸受装置では、ダイヤフラムスプリング40と内輪7との間に別体の緩衝材31Aが設けられている。緩衝材31Aはリング状であり、緩衝材31Aは、内輪7の延長部7Abに加硫接着されている。緩衝材31Aは、例えば、ニトリルゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM)、フッ化ビニリデン系ゴム(FKM)などのゴム材である。
図9に示すクラッチレリーズ軸受装置では、ダイヤフラムスプリング40とレリーズ軸受2Aの延長部7Abとの間にゴム材である緩衝材31が挟み込まれるので、ダイヤフラムスプリング40のスプリング歯40bの周方向の高さバラつきを緩衝材31Aが吸収し、レリーズ軸受2Aの延長部7Abに均一に荷重が負荷されるため、振動の発生を抑制することができる。また、緩衝材31Aの摩擦力によって、周方向に滑り難くできるため、ダイヤフラムスプリング40とレリーズ軸受2Aのコンタクト面7Abの摩耗を抑制できる。さらに、一般的にスプリング歯40b及びレリーズ軸受2Aの延長部7Abは互い周方向に線接触となるように一方を線、もう他方を弧として設計するが、緩衝材31Aをゴム材とすることで、双方の形状に沿って変形するため、形状にとらわれない設計とすることもできる。
以上、この発明の実施の形態について説明を行ったが、この発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得る。
1 :スリーブ
2 :レリーズ軸受
6 :外輪
7 :内輪
7b :延長部
31 :緩衝材
40 :ダイヤフラムスプリング
40b :スプリング歯
A :自動調心型クラッチレリーズ軸受装置
B :クラッチ装置
S3 :隙間

Claims (4)

  1. 周方向に複数のスプリング歯を有するダイヤフラムスプリングを樹脂製の緩衝材を介して押し付けるレリーズ軸受を備えたクラッチレリーズ軸受装置において、前記ダイヤフラムスプリングを前記レリーズ軸受が押し付けていないとき、前記緩衝材と前記レリーズ軸受との間に隙間が設けられていることを特徴とするクラッチレリーズ軸受装置。
  2. 前記緩衝材が、前記レリーズ軸受のうち前記ダイヤフラムスプリングを押し付ける押付部材に取り付けられている請求項1記載のクラッチレリーズ軸受装置。
  3. 前記緩衝材が、前記レリーズ軸受に対し周方向に回り止めされている請求項1又は2に記載のクラッチレリーズ軸受装置。
  4. 前記複数のスプリング歯のうち前記ダイヤフラムスプリングの外周縁に対して最も離れた位置にあるスプリング歯の当該外周縁に対する軸方向高さと、前記外周縁に対して最も近い位置にあるスプリング歯の当該外周縁に対する軸方向高さとの差よりも前記隙間を大きくしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクラッチレリーズ軸受装置。
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