JPH11270586A - 自動車のクラッチ解放機構および自動調心型クラッチレ リーズ軸受装置 - Google Patents

自動車のクラッチ解放機構および自動調心型クラッチレ リーズ軸受装置

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JPH11270586A
JPH11270586A JP10072551A JP7255198A JPH11270586A JP H11270586 A JPH11270586 A JP H11270586A JP 10072551 A JP10072551 A JP 10072551A JP 7255198 A JP7255198 A JP 7255198A JP H11270586 A JPH11270586 A JP H11270586A
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JP
Japan
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ball bearing
pcd
inner ring
clutch
flange
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JP10072551A
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Motoharu Niki
基晴 仁木
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量・コンパクト化、耐久性向上 【解決手段】 ダイヤフラムスプリングと接触する内輪
3aの鍔部3a1の接触位置の直径φTとボール3cの
ピッチ円直径PCD(ボール3cの中心を通る円の直
径)とは、PCD<φTの関係を有する。また、レリー
ズフォークが当接する側板2の当接部2bの当接位置の
間隔Uとボール3cのピッチ円直径PCDとは、PCD
<Uの関係を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの回転力
がトランスミッションに伝達されるのを一時遮断する自
動車のクラッチ解放機構およびクラッチレリーズ軸受装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に概念的に示すように、クラッチ解
放機構は、マニアルミッション自動車のエンジン(出力
軸39)とトランスミッション32との間の動力伝達系
路に介在するクラッチ装置Bと、トランスミッション3
2に突設されたフロントカバー33と、クラッチペダル
(図示省略)の操作に連動して作動する二股状のレリー
ズフォーク34と、フロントカバー33の外周に軸方向
摺動自在に外挿され、レリーズフォーク34の作動に伴
ってフロントカバー33上をエンジン側に軸方向摺動
し、クラッチ装置Bのダイヤフラムスプリング35に接
触して、エンジンの回転力がトランスミッション32に
伝達されるのを一時遮断するクラッチレリーズ軸受装置
Aとを備えている。
【0003】クラッチレリーズ軸受装置Aは、例えば、
フロントカバー33上を摺動するスリーブと、スリーブ
に外挿され、クラッチ装置Bのダイヤフラムスプリング
35に接触する内輪を有する玉軸受と、スリーブの外周
から外径方向に延び、その一面に玉軸受の外輪が半径方
向摺動自在に当接し、その他面にレリーズフォーク34
が当接する側板と、玉軸受の外輪を側板の一面に弾性的
に押圧して保持する弾性手段とを主体として構成され
る。
【0004】クラッチペダルを踏み込むと、レリーズフ
ォーク34が同図で反時計方向に揺動し、側板の他面に
当接してクラッチレリーズ軸受Aをエンジン側に軸方向
に押圧摺動させる。それによって、玉軸受の内輪がクラ
ッチ装置Bのダイヤフラムスプリング35に当接し、さ
らに、ダイヤフラムスプリング35の撓みによって、ク
ラッチディスク36をフライホイール37に押圧してい
るプレシャープレート38がクラッチディスク36から
離れて、エンジンの出力軸39の回転力がトランスミッ
ション32から一時的に切り離される。
【0005】また、エンジン側の軸心とトランスミッシ
ョン側の軸心との間にずれがあった場合、クラッチレリ
ーズ軸受装置Aの玉軸受がそのずれ量に応じて半径方向
に摺動移動することにより、その心ずれが自動的に調心
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な自動車のクラッチ解放機構、特にクラッチレリーズ軸
受装置のより一層の軽量・コンパクト化、低コスト化、
耐久性向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車のクラッ
チ解放機構は、エンジンとトランスミッションとの間の
動力伝達系路に介在するクラッチ装置と、トランスミッ
ションに突設されたフロントカバーと、クラッチペダル
の操作に連動して作動するレリーズフォークと、フロン
トカバーの外周に軸方向摺動自在に外挿され、レリーズ
フォークの作動に伴ってフロントカバー上をエンジン側
に軸方向摺動し、クラッチ装置のダイヤフラムスプリン
グに接触して、エンジンの回転力がトランスミッション
に伝達されるのを一時遮断する自動調心型クラッチレリ
ーズ軸受装置とを備えている。
【0008】上記構成において、自動調心型クラッチレ
リーズ軸受装置は、クラッチ装置のダイヤフラムスプリ
ングに接触する外向きの鍔部が一端に一体に設けられた
鋼板プレス製の内輪と、内向きのフランジ部が他端に設
けられた鋼板プレス製の外輪と、内輪の軌道面と外輪の
軌道面との間に介在し、それぞれとアンギュラコンタク
トする複数のボールとを有する玉軸受と、玉軸受の内方
に挿入され、フロントカバーの外周に軸方向摺動自在に
外挿される樹脂スリーブと、樹脂スリーブの外周から外
径方向に延び、その一面に玉軸受の外輪のフランジ部が
半径方向摺動自在に当接し、その他面にレリーズフォー
クが当接する鋼板プレス製の側板と、玉軸受の外輪を側
板の一面に弾性的に押圧して保持する弾性手段とを備え
たものである。
【0009】そして、クラッチ装置のダイヤフラムスプ
リングと玉軸受の内輪の鍔部との接触位置の直径をφ
T、レリーズフォークと側板の他面との当接位置の間隔
をU、玉軸受のボールのピッチ円直径をPCDとして、
PCD<φT、かつ、PCD<Uの関係を有する。
【0010】一般に、自動車のクラッチ解放機構におい
て、上記接触位置の直径φTはクラッチ装置、特にダイ
ヤフラムスプリングの設計によって決まり、上記当接位
置の間隔Uは二股状のレリーズフォークの設計によって
決まり、これらの寸法はクラッチ解放機構の軽量・コン
パクト化を図るため、可能な限り小さく設定される。ま
た、フロントカバーの外径はメインシャフの設計によっ
て決まり、それによって、スリーブの内径が決まる。そ
して、玉軸受の内径はスリーブの外径によって制約を受
ける。
【0011】上記のような種々の寸法的制約の下で、ク
ラッチレリーズ軸受装置の軽量・コンパクト化ならびに
耐久性向上を図る場合、玉軸受のボールのピッチ円直径
PCDをどのように設定するかは極めて重要な課題であ
る。即ち、玉軸受の負荷容量の点では、PCDを大きく
とって、ボール径又はボール数を増やす方が有利である
が、そうすると、周速{dm n値=PCD×n(mm・
rpm):nは軸受回転数)の増大、外径寸法の増大に
なる。dm n値の増大は軸受内部発熱を増大させ、玉軸
受の耐久性低下につながる。特に、近時のエンジンの高
速化の傾向を考えると、dm n値の増大につながるよう
な手段は採りづらい。また、外径寸法の増大は、軽量・
コンパクト化の目的に反すると同時に、クラッチハウジ
ング内での他部品との干渉が問題となり、設計自由度の
低下につながる。
【0012】そこで、本発明では、上記のような寸法制
約下において、PCD<φT、かつ、PCD<Uとし
て、PCDを可及的に小さくすると共に、玉軸受の内・
外輪および側板を鋼板プレス製として、クラッチレリー
ズ軸受装置のより一層の軽量・コンパクト化、耐久性向
上、さらには低コスト化を達成した。
【0013】一方、PCD<φTで、内輪の鍔部が一体
形成されている場合、深溝形式の玉軸受ではシール等の
組み込みが難しくなる。そこで、本発明では、玉軸受を
アンギュラ形式として、シール等の組み込み上の問題を
解決した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】図1は、図4に示す自動車のクラッチ解放
機構に組み込まれる自動調心型クラッチレリーズ軸受装
置Aを示している。クラッチレリーズ軸受装置Aは、マ
ニアルミッション自動車のエンジン(出力軸39)とト
ランスミッション(32)との間に配置され、二股状の
レリーズフォーク(34)の作動によってフロントカバ
ー(33)上をエンジン側に軸方向摺動し、クラッチ装
置(B)のダイヤフラムスプリング(35)に接触し
て、エンジンの回転力がトランスミッション(32)に
伝達されるのを一時遮断するものである。
【0016】この実施形態のクラッチレリーズ軸受装置
Aは、樹脂スリーブ1、樹脂スリーブ1と一体成形(イ
ンサート成形)された鋼板プレス製の側板2、樹脂スリ
ーブ1の外周1aと側板2の一方の端面2aとの間に配
され、弾性手段例えば皿バネ4によって弾性保持された
玉軸受3を備えている。
【0017】樹脂スリーブ1は、例えば炭素繊維を10
重量%以上25重量%以下の割合で配合したポリアミド
樹脂を射出成形して、同図に示すような略円筒形部材に
成形したものである。樹脂スリーブ1の内周1bは、フ
ロントカバー(33)に摺動自在に外挿される。樹脂ス
リーブ1の外周1aの一端側角部にはテーパ状の案内面
1a1が形成され、略中央部(他端側寄り)には外径側
に突出したストッパ部1a2が形成され、他端部には側
板2が一体に突設される。案内面1a1は、後述する玉
軸受3と皿バネ4とのアッセンブリを樹脂スリーブ1の
外周1aに外挿する際に、皿バネ4の小径端を案内する
機能をもつ。また、ストッパ部1a2は、組立完了後の
状態において、皿バネ4の小径端と係合して、その位置
ずれを防止する機能をもつ。ストッパ部1a2は幅狭
で、その一端側は鈍角な傾斜壁、皿バネ4の小径端が係
合する他端側は垂直壁又はやや鋭角な傾斜壁である。一
端側の傾斜壁は、組み込みの際、皿バネ4の小径端を案
内する機能をもつ。また、他端側の壁面の最内径部と連
続して、円周溝があり、この円周溝は一端側の外周1a
よりもやや深い。
【0018】側板2は鋼板プレス製の環体で、樹脂スリ
ーブ1の他端部外周に一体にインサート成形される。側
板2の一方の端面2aには後述する玉軸受3の外輪3b
のフランジ部3b1が半径方向摺動自在に当接し、他方
の端面側にはレリーズフォーク(34)が当接する当接
部2bが例えば180度対向位置にそれぞれ配設され
る。レリーズフォーク(34)が当接する当接位置の間
隔はUである。この実施形態の側板2は、冷間圧延鋼板
例えばSPCC鋼板をプレス加工によって所定形状に成
形した後、表面硬化処理として浸炭窒化処理を施してい
る。
【0019】玉軸受3は、クラッチ装置(B)のダイヤ
フラムスプリング(35)に接触する外向きの鍔部3a
1を一端に一体に有する鋼板プレス製の内輪3aと、内
向きのフランジ部3b1を他端に一体に有する鋼板プレ
ス製の外輪3bと、内輪3aと外輪3bとの間に介在
し、それぞれの軌道面3a2、3b2とアンギュラコン
タクトする複数のボール3cと、ボール3cを円周所定
間隔に保持する保持器3dと、内輪3aの外径面と外輪
3bの内径面との間を一端側において密封する第1シー
ル部材3eおよび他端側において密封する第2シール部
材3fとを備えている。第1シール部材3eは非接触形
の弾性体シールで、その外径側部分が外輪3bの一端側
内径面に圧入固定され、その内径側のリップ部が内輪3
aの一端側外径面にラビリンス隙間を介して近接する。
また、第2シール部材3fは略コ字形断面を有する鋼板
プレス製のシールド板で、その外径側部分が外輪3bの
他端側内径面に圧入固定され、その内径側端部が内輪5
aの他端側外径面にラビリンス隙間を介して近接する。
尚、第1シール部材、第2シール部材として、接触形シ
ールを用いてもよい。
【0020】ダイヤフラムスプリング(35)と接触す
る内輪3aの鍔部3a1の接触位置の直径φTとボール
3cのピッチ円直径PCD(ボール3cの中心を通る円
の直径)とは、PCD<φTの関係を有する。また、レ
リーズフォーク(34)が当接する側板2の当接部2b
の当接位置の間隔Uとボール3cのピッチ円直径PCD
とは、PCD<Uの関係を有する。
【0021】図2に示すように、内輪3aの外径面に
は、軌道面3a2を挟んで一端側に第1シール部材3e
のリップ部が近接するシール面3a3、他端側に第2シ
ール部材3fの内径側端部が近接するシール面3a4が
それぞれ設けられる。シール面3a3は軌道面3a2の
一端側の肩部と連続し、シール面3a4は軌道面3a2
の他端側の段差(カチコミ代)δ1と連続している。段
差δ1は、軸受ラジアルすきま程度の値に設定される
(図面では誇張して示している。)。
【0022】上記のような内輪3aは、例えば、鋼板素
材からプレス加工→熱処理→軌道面3a2、シール面3
a4の研削加工という工程を経て製造される。鋼板素材
としては浸炭鋼板、熱処理としては浸炭焼入れを採用す
ることができる。浸炭鋼には、ニッケルクロム鋼(SN
C)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)、クロ
ム鋼(SCr)、クロムモリブデン鋼(SCM)があ
る。これらの中で、ニッケルクロム鋼(SNC)、ニッ
ケルクロムモリブデン鋼(SNCM)は、過剰浸炭を起
こしにくく、機械的性質にも優れた材料であるが、合金
元素として高価なニッケルNiを含んでいるため、コス
ト的な面で難がある。内輪に必要とされる機械的特性を
考慮すると、SNC鋼、SNCM鋼では過剰品質の感が
あり、コスト面での釣り合いがとれない。これに対し
て、クロムモリブデン鋼(SCM)は、過剰浸炭を起こ
しにくく、焼入れ性が良く、しかも、SNC鋼、SNC
M鋼に比べると比較的安価である。また、クラッチレリ
ーズ軸受装置の内輪として要求される機械的特性も十分
満足できる。このような理由から、内輪3aの材質とし
てクロムモリブデン鋼(SCM)を用いるのが好まし
い。クロムモリブデン鋼(SCM)は、含有炭素量によ
ってSCM415、SCM418、SCM420、SC
M421、SCM822があり、その中でも、SCM4
15Mが最も好ましい。
【0023】内輪3aの軌道面3a2、シール面3a4
の研削加工はそれぞれ別個に行なっても良いが、同図に
示すような研削砥石20を用いて、軌道面3a2とシー
ル面3a4とを同時研削すると、工程の簡略化につなが
り、また、段差δ1の寸法精度を確保する上で有利であ
る。尚、軌道面3a2とシール面3a3および3a4の
同時研削を行なうことも可能である。
【0024】図3に示すように、外輪3bの内径面に
は、軌道面3b2を挟んで一端側に第1シール部材3e
の外径側部分が圧入されるシール圧入部3b3、他端側
に第2シール部材3fの外径側部分が圧入されるシール
圧入部3b4がそれぞれ設けられる。シール圧入部3b
3は軌道面3b2の一端側の段差δ2と連続し、シール
圧入部3b4は軌道面3b2の他端側の肩部と連続して
いる。段差δ2も、軸受ラジアルすきま程度の値に設定
される(図面では誇張して示している。)。外輪3bの
材質、製造方法については、上述した内輪3aに準ず
る。例えば、軌道面3b2とシール圧入部3b3を同時
研削で仕上げることができる。
【0025】弾性手段としての皿バネ4は略円錐筒状の
プレス成形品で、小径端から切欠き形成された複数の切
欠き部と、隣り合った切欠き部間に形成された複数の舌
片とを円周等配位置に備えている。各舌片の弾性変形に
応じて、皿バネ4の小径端部が縮拡径する。
【0026】玉軸受3の組立に際しては、先ず、外輪3
bに、皿ばね4、第2シール部材3f、ボール3および
保持器3d、第1シール部材3eの順で組付け、次に、
その組付体を鍔部3a1とは反対の端面側から内輪3a
に外挿する。そうすることによって、PCD<φTであ
っても、玉軸受3の組立が可能になる。
【0027】軸受装置Aの組立に際しては、玉軸受3の
組立品と皿バネ4とのアッセンブリを、一端側から樹脂
スリーブ1の外周1aに外挿し、玉軸受3の外輪3bの
フランジ部3b1が側板2の端面2aに当接し、かつ、
皿バネ4の小径端部(舌片)がストッパ部1a2の他端
側の壁面に当接するまで推し進める。上記アッセンブリ
を推し進めてゆく過程において、皿バネ4の小径端部
(舌片)は、先ず樹脂スリーブ1の一端側の案内面1a
1に案内されて外周1a上に乗り、次に外周1a上を滑
りながらストッパ部1a2の一端側の傾斜壁に当接し、
さらに、その傾斜壁に案内されてストッパ部1a2の他
端側に嵌まり込む。
【0028】上記のようにして、玉軸受3と皿バネ4と
のアッセンブリを樹脂スリーブ1の外周1aに外挿する
と、図1に示すこの実施形態のクラッチレリーズ軸受装
置Aが完成する。樹脂スリーブ1の外周1aと玉軸受3
の内輪3aの内径面との間には半径方向すきまS1があ
り、外輪3bのフランジ部3b1の内径と樹脂スリーブ
1の外周1aとの間には半径方向すきまS2がある。半
径方向すきまS2は、半径方向すきまS1よりも小さい
(S1〉S2)。そして、樹脂スリーブ1のストッパ部
1a2と外輪3bのフランジ部3b1の内側面との間に
圧縮介在する皿バネ4の付勢力によって、外輪3bのフ
ランジ部3b1が側板2の端面2aに弾性的に押圧さ
れ、これにより、玉軸受3が樹脂スリーブ1の外周1a
と側板2の端面2aとの間に半径方向摺動自在に弾性保
持される。玉軸受3は、半径方向すきまS1およびS2
の存在によって、樹脂スリーブ1および側板2に対して
半径方向に調心移動が可能であり、その調心移動量は小
さい方の半径方向すきまS2によって規制される。フロ
ントカバー(33)の軸心と出力軸(39)の軸心との
間に組み込み上の誤差等があり、ダイヤフラムスプリン
グ(35)の回転中心とクラッチレリーズ軸受装置の回
転中心とで心ずれが生じても、玉軸受3がそのずれ量に
応じて調心移動することによって、心ずれが自動的に調
心される。また、玉軸受3は所要量調心移動した後、皿
バネ4の付勢力によって、その位置に弾性保持され、エ
ンジンの振動、衝撃等を受けても位置ずれしない(いわ
ゆる調心抗力を有する)。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、PCD<φT、かつ、
PCD<Uとして、玉軸受のPCDを可及的に小さくす
ると共に、玉軸受の内・外輪および側板を鋼板プレス製
としたので、クラッチ解放機構およびクラッチレリーズ
軸受装置のより一層の軽量・コンパクト化、耐久性向
上、低コスト化を達成することができる。また、玉軸受
のdm n値が抑制されるので、エンジンの高速化に対応
する上でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係わるクラッチレリーズ軸受装置を
示す断面図である。
【図2】内輪の断面図である。
【図3】外輪の断面図である。
【図4】自動車のクラッチ装置の周辺部を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 樹脂スリーブ 2 側板 3 玉軸受 3a 内輪 3a1 鍔部 3b 外輪 3b1 フランジ部 3c ボール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンとトランスミッションとの間の
    動力伝達系路に介在するクラッチ装置と、トランスミッ
    ションに突設されたフロントカバーと、クラッチペダル
    の操作に連動して作動するレリーズフォークと、フロン
    トカバーの外周に軸方向摺動自在に外挿され、レリーズ
    フォークの作動に伴ってフロントカバー上をエンジン側
    に軸方向摺動し、クラッチ装置のダイヤフラムスプリン
    グに接触して、エンジンの回転力がトランスミッション
    に伝達されるのを一時遮断する自動調心型クラッチレリ
    ーズ軸受装置とを備えた自動車のクラッチ解放機構にお
    いて、 上記自動調心型クラッチレリーズ軸受装置が、 クラッチ装置のダイヤフラムスプリングに接触する外向
    きの鍔部が一端に一体に設けられた鋼板プレス製の内輪
    と、内向きのフランジ部が他端に設けられた鋼板プレス
    製の外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面との間に介在
    し、それぞれとアンギュラコンタクトする複数のボール
    とを有する玉軸受と、 玉軸受の内方に挿入され、フロントカバーの外周に軸方
    向摺動自在に外挿される樹脂スリーブと、 樹脂スリーブの外周から外径方向に延び、その一面に玉
    軸受の外輪のフランジ部が半径方向摺動自在に当接し、
    その他面にレリーズフォークが当接する鋼板プレス製の
    側板と、 玉軸受の外輪を側板の一面に弾性的に押圧して保持する
    弾性手段とを備え、 クラッチ装置のダイヤフラムスプリングと玉軸受の内輪
    の鍔部との接触位置の直径をφT、レリーズフォークと
    側板の他面との当接位置の間隔をU、玉軸受のボールの
    ピッチ円直径をPCDとして、φT>PCD、かつ、U
    >PCDである自動車のクラッチ解放機構。
  2. 【請求項2】 クラッチ装置のダイヤフラムスプリング
    に接触する外向きの鍔部が一端に一体に設けられた鋼板
    プレス製の内輪と、内向きのフランジ部が他端に設けら
    れた鋼板プレス製の外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道
    面との間に介在し、それぞれとアンギュラコンタクトす
    る複数のボールとを有する玉軸受と、 玉軸受の内方に挿入される樹脂スリーブと、 樹脂スリーブの外周から外径方向に延び、その一面に玉
    軸受の外輪のフランジ部が半径方向摺動自在に当接し、
    その他面にレリーズフォークが当接する鋼板プレス製の
    側板と、 玉軸受の外輪を側板の一面に弾性的に押圧して保持する
    弾性手段とを備え、 クラッチ装置のダイヤフラムスプリングと接触する上記
    内輪の鍔部の接触位置の直径をφT、レリーズフォーク
    が当接する上記側板の他面の当接位置の間隔をU、上記
    ボールのピッチ円直径をPCDとして、PCD<φT、
    かつ、PCD<Uである自動調心型クラッチレリーズ軸
    受装置。
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