JP2000088003A - 自動調心型クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

自動調心型クラッチレリーズ軸受装置

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JP2000088003A
JP2000088003A JP10261823A JP26182398A JP2000088003A JP 2000088003 A JP2000088003 A JP 2000088003A JP 10261823 A JP10261823 A JP 10261823A JP 26182398 A JP26182398 A JP 26182398A JP 2000088003 A JP2000088003 A JP 2000088003A
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outer ring
bearing
steel plate
ball bearing
steel
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JP10261823A
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English (en)
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Takayasu Takubo
孝康 田窪
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外輪の製造工程を簡略化して外輪製造コスト
の低減化を図る。 【解決手段】 クラッチレリーズ軸受装置Aの外輪3b
をS53C〜S65Cのプレス成形品に焼入れ処理した
ものとする。また、内輪3aをSCM材のプレス成形品
に浸炭処理したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとトラン
スミッションとの間に組み込まれ、両者間の心ずれを自
動的に調心する自動調心型クラッチレリーズ軸受装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2に概念的に示すように、クラッチレ
リーズ軸受装置Aは、マニアルミッション自動車のエン
ジン(出力軸39)とトランスミッション32との間に
配置され、クラッチペダル(図示省略)の操作と連動し
て揺動するレリーズフォーク34に押圧されて、フロン
トカバー33上をエンジン側に軸方向摺動し、エンジン
の回転力がトランスミッション32に伝達されるのを一
時的に遮断する機能を有する。
【0003】クラッチレリーズ軸受装置Aは、例えば、
フロントカバー33上を摺動するスリーブと、スリーブ
に外挿された玉軸受と、スリーブの外周から外径方向に
延び、その一面に玉軸受の外輪が半径方向摺動自在に当
接し、その他面にレリーズフォークが当接する側板と、
玉軸受の外輪を側板の一面に弾性的に押圧して保持する
弾性手段とを主体として構成される。
【0004】クラッチペダルを踏み込むと、レリーズフ
ォーク34が同図で反時計方向に揺動し、側板の他面に
当接してクラッチレリーズ軸受Aをエンジン側に軸方向
に押圧摺動させる。それによって、玉軸受の内輪がクラ
ッチ装置のダイヤフラムスプリング35に当接し、さら
に、ダイヤフラムスプリング35の撓みによって、クラ
ッチディスク36をフライホイール37に押圧している
プレシャープレート38がクラッチディスク36から離
れて、エンジンの出力軸39の回転力がトランスミッシ
ョン32から一時的に切り離される。
【0005】エンジン側の軸心とトランスミッション側
の軸心との間にずれがあった場合、ダイヤフラムスプリ
ングと軸受との接触部の滑り率が高くなり、種々の不具
合を生じる。そこで、偏心があっても、回転初期にその
ずれを吸収できるよう、玉軸受をそのずれ量に応じて半
径方向に摺動移動可能とし、自動的に調心される構造と
している。
【0006】クラッチレリーズ装置Aの玉軸受の軌道輪
は、従来、鋼板素材からプレス加工→熱処理→軌道面等
の研削加工という工程を経て製造されている。鋼板素材
としては浸炭鋼板、熱処理としては浸炭焼入れが採用さ
れ、浸炭鋼としては、コストおよび機械的特性の両面か
らクロムモリブデン鋼(SCM)を用いる場合が多い。
クロムモリブデン鋼(SCM)には、含有炭素量によっ
てSCM415、SCM418、SCM420、SCM
421、SCM822があるが、その中でも、SCM4
15が最も賞用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように熱処理後
の軌道輪には研削加工が施されるが、成形品の真円度と
の関係、あるいは曲率や隙間の設定との関係で研削代が
大きい場合には、研削後の表面硬さの不均一化や硬さ不
足等を招く。これを回避すべく、従来の軌道輪製造工程
では、真円度や各種寸法を厳しく管理しており、これが
コストアップの要因となっている。
【0008】また、浸炭鋼板では浸炭後の極表層が硬く
なるために研削砥石の粒度を粗くせざるを得ない。その
ために入念な研削加工(超仕上げ加工も含む)が必要と
なって研削工程が煩雑化する一方、研削面の表面粗さが
不十分となる場合もあり、コスト面および軸受機能面の
両立が難しい。さらには、SCM材と浸炭処理の組合わ
せそのものが高コストである。
【0009】一方、軌道輪の素材を他材料に変更するこ
とも考えられるが、その場合には軸受強度の低下が懸念
される。
【0010】そこで、本発明は、外輪の製造工程を簡略
化しつつ良好な表面粗さを確保することができ、しかも
強度低下の問題を回避することのできる自動調心型クラ
ッチレリーズ軸受装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかる自動調心型クラッチレリーズ軸受装
置では、エンジンの出力軸とトランスミッションの入力
軸との間にあって、レリーズフォークの揺動により前後
動されて一方の軌道輪がクラッチ装置の回転部材に接離
する玉軸受と、玉軸受の内方に挿入されたスリーブと、
スリーブの外周から半径方向に延び、レリーズフォーク
が当接する当接部を有する側板と、玉軸受を側板に弾性
的に押圧する弾性手段とを有し、上記玉軸受が半径方向
に調心可能に保持されているものにおいて、玉軸受の外
輪を、機械構造用炭素鋼材のプレス成形品に焼入れ処理
したものとしたことを特徴とする。
【0012】機械構造用炭素鋼はJISに規定されてい
るもので、その中でも特にS53C〜S65Cを用いる
のが好ましい。
【0013】上記何れの構成においても、玉軸受の内輪
は、クロムモリブデン鋼材(SCM材)のプレス成形品
に浸炭処理したものとするのがよい。
【0014】クラッチレリーズ軸受の内輪および外輪の
軌道面は、軸方向の断面ではボールを中心とする曲面R1
に形成されるが、半径方向の断面では回転軸を中心とす
る曲面R2で形成される。従って、半径方向の断面で見る
と、内輪軌道面はボールに対して凸接触し、外輪軌道面
はボールに対して凹接触する。そのため、ボールから受
ける軌道面の面圧は外輪軌道面の方が内輪軌道面よりも
小さくなる。これより、内輪を表面硬さの高いSCM材
の浸炭処理品とする一方で、外輪をこれよりも表面硬さ
が低い機械構造用炭素鋼材の焼入れ品としても、軸受に
必要とされる強度を充分に確保することができる。ま
た、機械構造用炭素鋼材は、廉価でかつ熱処理変形が小
さいので、良好な表面粗さを有する外輪が低コスト化に
製作可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1お
よび図2に基いて説明する。
【0016】図1に示す自動調心型クラッチレリーズ軸
受装置は、図2に示すクラッチレリーズ軸受装置Aと同
様に、マニアルミッション自動車のエンジン(出力軸3
9)とトランスミッション32との間に配置され、レリ
ーズフォーク34の作動によってフロントカバー33上
をエンジン側に軸方向摺動して、エンジンの回転力がト
ランスミッション32に伝達されるのを一時遮断するも
のである。
【0017】この実施形態のクラッチレリーズ軸受装置
は、樹脂製のスリーブ1、スリーブ1と一体成形(イン
サート成形)された側板2、スリーブ1の外周1aと側
板2の一方の端面2aとの間に配され、弾性手段、例え
ば皿バネ4によって弾性保持された玉軸受3を備えてい
る。
【0018】スリーブ1は、樹脂材からなる略円筒形の
成形体(射出成形体等)である。スリーブ1の内周1b
は、フロントカバー33に摺動自在に外挿される。スリ
ーブ1の外周1aの一端側角部にはテーパ状の案内面1
a1が形成され、略中央部には外径側に突出したストッパ
部1a2が形成され、他端部には側板2が一体に突設され
る。案内面1a1は、後述する玉軸受3と皿バネ4とのア
ッセンブリをスリーブ1の外周1aに外挿する際に、皿
バネ4の小径端を案内する機能をもつ。また、ストッパ
部1a2は、組立完了後の状態において、皿バネ4の小径
端と係合して、その位置ずれを防止する機能をもつ。ス
トッパ部1a2は幅狭で、その一端側は鈍角な傾斜壁、皿
バネ4の小径端が係合する他端側は垂直壁又はやや鋭角
な傾斜壁である。一端側の傾斜壁は、組み込みの際、皿
バネ4の小径端を案内する機能をもつ。また、他端側の
壁面の最内径部と連続して、円周溝があり、この円周溝
の外径は一端側の外周1aよりもやや小さい。
【0019】側板2は鋼板プレス製の環体で、樹脂製の
スリーブ1の他端部外周に一体にインサート成形され
る。側板2の一方の端面2aには後述する玉軸受3の外
輪3bのフランジ部3b1が半径方向摺動自在に当接し、
他方の端面側にはレリーズフォーク34が当接する当接
部2bが例えば180度対向位置にそれぞれ配設され
る。この実施形態の側板2は、冷間圧延鋼板例えばSP
CC鋼板をプレス加工によって所定形状に成形した後、
表面硬化処理として浸炭窒化処理を施したものである。
【0020】玉軸受3は、クラッチ装置のダイヤフラム
スプリング35に接触する外向きの鍔部3a1を一端に有
する鋼板プレス製の内輪3aと、内向きのフランジ部3
b1を他端に有する鋼板プレス製の外輪3bと、内輪3a
と外輪3bとの間に介在し、それぞれの軌道面3a2、3
b2とアンギュラコンタクトする複数のボール3cと、ボ
ール3cを円周所定間隔に保持する保持器3dと、内輪
3aの外径面と外輪3bの内径面との間を一端側におい
て密封する第1シール部材3eおよび他端側において密
封する第2シール部材3fとを備えている。第1シール
部材3eは非接触形の弾性体シールで、その外径側部分
が外輪3bの一端側内径面に圧入固定され、その内径側
のリップ部が内輪3aの一端側外径面にラビリンス隙間
を介して近接する。また、第2シール部材3fは略コ字
形断面を有する鋼板プレス製のシールドで、その外径側
部分が外輪3bの他端側内径面に圧入固定され、その内
径側端部が内輪3aの他端側外径面にラビリンス隙間を
介して近接する。
【0021】内輪3aは、鋼板素材からプレス加工→熱
処理→軌道面等の研削加工という工程を経て製造され
る。鋼板素材としては浸炭鋼板、熱処理としては浸炭焼
入れを採用することができる。浸炭鋼には、ニッケルク
ロム鋼(SNC)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SN
CM)、クロム鋼(SCr)、クロムモリブデン鋼(S
CM)がある。これらの中で、ニッケルクロム鋼(SN
C)、ニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM)は、過
剰浸炭を起こしにくく、機械的性質にも優れた材料であ
るが、合金元素として高価なニッケルNiを含んでいる
ため、コスト的な面で難がある。内輪に必要とされる機
械的特性を考慮すると、SNC鋼、SNCM鋼では過剰
品質の感があり、コスト面での釣り合いがとれない。こ
れに対して、クロムモリブデン鋼(SCM)は、過剰浸
炭を起こしにくく、焼入れ性が良く、しかも、SNC
鋼、SNCM鋼に比べると比較的安価である。また、ク
ラッチレリーズ軸受装置の内輪として要求される機械的
特性も十分満足できる。このような理由から、内輪3a
の材質としてクロムモリブデン鋼(SCM)を用いるの
が好ましい。クロムモリブデン鋼(SCM)は、含有炭
素量によってSCM415、SCM418、SCM42
0、SCM421、SCM822があり、その中でも、
SCM415が最も好ましい。
【0022】外輪3bも内輪3aと同様に、鋼板素材か
らプレス加工→熱処理→研削加工という一連の工程を経
て製造される。外輪3bの鋼板素材としては、コスト的
に安価な機械構造用炭素鋼鋼板(S−C鋼板)、その中
でも含有炭素量の高いS53C〜S65Cを使用する
(特にS60Cが好ましい)。S−C鋼材は、含有炭素
量が多くなると共に引張り強さ、降伏点、および硬さを
増す性質のもので、さらに熱処理を施すことにより、ク
ラッチレリーズ軸受3の外輪3bに要求される硬さ、耐
摩耗性、および充分な靭性等を満たすことができる。
【0023】プレス加工後の熱処理としては、焼入れが
行われる。この「焼入れ」は、オーステナイト化温度か
ら急冷してマルテンサイトをつくる操作、いわゆるずぶ
焼入れを意味し、鋼部品の表面だけを硬化させると同時
に表面に残留圧縮応力を生じさせる表面硬化処理、例え
ば高周波焼入れや浸炭焼入れは除かれる。焼入れ後は、
通常の機械部品と同様に、焼戻しが行われる。
【0024】S−C鋼板の焼入れ品である外輪3bの表
面硬さは、SCM鋼板の浸炭処理品である内輪3aに比
べて小さくなるが、クラッチレリーズ軸受Aでは、上記
のように外輪軌道面3b2の面圧が内輪軌道面3a2の面圧
に比べて小さくなるので、強度的に劣るS−C鋼板を外
輪3bに使用しても軸受装置A全体の強度低下が問題に
なることはない。
【0025】上記S−C鋼板の焼入れ品は、熱処理変形
が少なく、SCM材浸炭処理品よりも極表層の硬さが低
く、かつ均一な断面硬さを有するから、簡単な研削加工
(超仕上げ等の他の仕上げ加工も含む)を施すだけで良
好な面粗さが得られる。従って、外輪3bをSCM材の
浸炭処理品とする従来に比べると、研削工数を削減する
ことができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0026】なお、以上は内輪3aをクラッチ装置の回
転部材(ダイヤフラムスプリング等)に接触する回転側
とし、外輪3bを側板2に当接する固定側とした場合の
説明であるが、逆に内輪3aを固定側(側板2に当接す
る)とし、外輪3bを回転側(ダイヤフラムスプリング
に当接する)とする場合も、内輪軌道面3a2と外輪軌道
面3b2の面圧の大小関係に変わりはないので(内輪側の
面圧>外輪側の面圧)、上記と同様に外輪3bをS−C
鋼板の焼入れ品、内輪3aをSCM鋼板の浸炭処理品と
すればよい。
【0027】弾性手段としての皿バネ4は略円錐筒状の
プレス成形品で、小径端から切欠き形成された複数の切
欠き部と、隣り合った切欠き部間に形成された複数の舌
片とを円周等配位置に備えている。各舌片の弾性変形に
応じて、皿バネ4の小径端部が縮拡径する。
【0028】玉軸受3の組立に際しては、外輪3bに、
ボール3c、保持器3d、およびシール部材3e、3f
を組付け、次にそのアッセンブリの内径部に内輪3aを
圧入する(かち込む)。
【0029】軸受装置Aの組立に際しては、玉軸受3の
組立品と皿バネ4とのアッセンブリを、一端側からスリ
ーブ1の外周1aに外挿し、玉軸受3の外輪3bのフラ
ンジ部3b1が側板2の端面2aに当接し、かつ、皿バネ
4の小径端部(舌片)がストッパ部1a2の他端側の壁面
に当接するまで推し進める。上記アッセンブリを推し進
めてゆく過程において、皿バネ4の小径端部(舌片)
は、先ずスリーブ1の一端側の案内面1a1に案内されて
外周1a上に乗り、次に外周1a上を滑りながらストッ
パ部1a2の一端側の傾斜壁に当接し、さらに、その傾斜
壁に案内されてストッパ部1a2の他端側に嵌まり込む。
【0030】上記のようにして、玉軸受3と皿バネ4と
のアッセンブリをスリーブ1の外周1aに外挿すると、
図1に示すこの実施形態のクラッチレリーズ軸受装置が
完成する。スリーブ1の外周1aと玉軸受3の内輪3a
の内径面との間には半径方向すきまS1があり、外輪3
bのフランジ部3b1の内径とスリーブ1の外周1aとの
間には半径方向すきまS2がある。半径方向すきまS2
は、半径方向すきまS1よりも小さい(S2<S1)。
そして、スリーブ1のストッパ部1a2と外輪3bのフラ
ンジ部3b1の内側面との間に圧縮介在する皿バネ4の付
勢力によって、外輪3bのフランジ部3b1が側板2の端
面2aに弾性的に押圧され、これにより、玉軸受3がス
リーブ1の外周1aと側板2の端面2aとの間に半径方
向摺動自在に弾性保持される。玉軸受3は、半径方向す
きまS1およびS2の存在によって、スリーブ1および
側板2に対して半径方向に調心移動が可能であり、その
調心移動量は小さい方の半径方向すきまS2によって規
制される。フロントカバー33の軸心と出力軸39の軸
心との間に組み込み上の誤差等があり、ダイヤフラムス
プリング35の回転中心とクラッチレリーズ軸受装置の
回転中心とで心ずれが生じても、玉軸受3がそのずれ量
に応じて調心移動することによって、心ずれが自動的に
調心される。また、玉軸受3は所要量調心移動した後、
皿バネ4の付勢力によって、その位置に弾性保持され、
エンジンの振動、衝撃等を受けても位置ずれしない(い
わゆる調心抗力を有する)。
【0031】
【発明の効果】本発明では、上述のように玉軸受の外輪
を機械構造用炭素鋼材のプレス成形品に焼入れ処理した
ものとしているが、機械構造用炭素鋼材は、安価であ
り、しかもその焼入れ品は熱処理変形が少なく、均一な
表面硬さを持っている。研削工程の簡略化が図れるた
め、従来品に比べて大幅なコスト低減を図ることができ
る。また、この機械構造用炭素鋼材を、軌道面での接触
面圧が内輪よりも小さい外輪に使用することにより、軸
受装置全体の強度が問題となることはない。従って、コ
スト面と軸受機能面とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるクラッチレリーズ軸受装置の断
面図である。
【図2】自動車のクラッチ装置の周辺部を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 スリーブ 2 側板 2b 当接部 3 玉軸受 3a 内輪 3a2 軌道面 3b 外輪 3b2 軌道面 4 弾性手段 34 レリーズフォーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力軸とトランスミッション
    の入力軸との間にあって、レリーズフォークの揺動によ
    り前後動されて何れか一方の軌道輪がクラッチ装置の回
    転部材に接離する玉軸受と、玉軸受の内方に挿入された
    スリーブと、スリーブの外周から半径方向に延び、レリ
    ーズフォークが当接する当接部を有する側板と、玉軸受
    を側板に弾性的に押圧する弾性手段とを有し、上記玉軸
    受が半径方向に調心可能に保持されているものにおい
    て、 玉軸受の外輪が、機械構造用炭素鋼材のプレス成形品に
    焼入れ処理したものであることを特徴とする自動調心型
    クラッチレリーズ軸受装置。
  2. 【請求項2】 機械構造用炭素鋼材が、S53C〜S6
    5Cである請求項1記載の自動調心型クラッチレリーズ
    軸受装置。
  3. 【請求項3】 玉軸受の内輪が、クロムモリブデン鋼材
    のプレス成形品に浸炭処理したものである請求項1また
    は2記載の自動調心型クラッチレリーズ軸受装置。
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