JP6923303B2 - ダイオード素子 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイオード素子に関する。
特許文献1には、ダイオード素子の一例としての半導体装置が開示されている。この半導体装置は、n++型の第1半導体領域を含む。第1半導体領域上には、p型の第2半導体領域が形成されている。第1半導体領域と第2半導体領域との間には、底部が第1半導体領域に接し、かつ上部が第2半導体領域に接するp型の第3半導体領域が形成されている。第2半導体領域の表層部には、n型の第4半導体領域が形成されている。
特開2016−72259号公報
特許文献1に係るダイオード素子の構造では、第1半導体領域および第4不純物領域の間に閾値電圧以上の電圧が印加されることにより、第1半導体領域、第2半導体領域、第3半導体領域および第4不純物領域を結ぶ電流経路が形成される。係る構造では、半導体領域が主たる電流経路となるため、抵抗値が比較的高くなるという問題がある。第1半導体領域の不純物濃度を高めることにより、抵抗値の低減を図ることができるとも考えられる。しかし、この場合には、他の領域に形成されるダイオードの特性の変動をきたすため、当該第1半導体領域の不純物濃度の増加による抵抗値の低減には限界がある。
そこで、本発明は、抵抗値の低減を図ることのできるダイオード素子を提供することを一つの目的とする。
本発明の一局面に係るダイオード素子は、第1主面および第2主面を有する半導体層と、前記半導体層の前記第1主面側の表層部に形成された第1導電型の第1不純物領域と、前記第1不純物領域の表層部に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第2不純物領域と、前記第1不純物領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第3不純物領域と、前記第3不純物領域と電気的に接続されるように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して半導体層に埋め込まれ、かつ、前記半導体層の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する埋め込み導電体層を含む電極構造とを含む。
本発明の他の局面に係るダイオード素子は、第1主面および第2主面を有し、第1素子形成領域および第2素子形成領域が形成された半導体層を含むダイオード素子であって、前記第1素子形成領域および前記第2素子形成領域は、前記半導体層の前記第1主面側の表層部に形成された第1導電型の第1不純物領域と、前記第1不純物領域の表層部に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第2不純物領域と、前記第1不純物領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第3不純物領域と、前記第3不純物領域と電気的に接続されるように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して半導体層に埋め込まれ、かつ、前記半導体層の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する埋め込み導電体層を含む電極構造と、をそれぞれ含む。
本発明の一局面に係るダイオード素子は、第3不純物領域と電気的に接続されるように半導体層の第1主面から第1不純物領域を貫通して半導体層に埋め込まれ、かつ、半導体層の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する埋め込み導電体層を含む電極構造を含む。これにより、電極構造、第1不純物領域、第2不純物領域および第3不純物領域を結ぶ電流経路の抵抗値の低減を図ることができる。
本発明の他局面に係るダイオード素子では、第1素子形成領域および第2素子形成領域が、第3不純物領域と電気的に接続されるように半導体層の第1主面から第1不純物領域を貫通して半導体層に埋め込まれ、かつ、半導体層の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する埋め込み導電体層を含む電極構造を含む。これにより、第1素子形成領域および第2素子形成領域において、電極構造、第1不純物領域、第2不純物領域および第3不純物領域を結ぶ電流経路の抵抗値の低減を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るチップダイオードの斜視図である。 図2は、図1のチップダイオードの上面図である。 図3は、図2の一点鎖線III-IIIに沿う縦断面図である。 図4は、図3の第1素子形成領域およびその周辺の構造を示す拡大図である。 図5は、図1のチップダイオードの半導体層上の構造を取り除いた図であって、当該半導体層の主面の構造を説明するための平面図である。 図6は、図1のチップダイオードの電気的構造を示す電気回路図である。 図7は、図1のチップダイオードの電気的構造を容量成分で表した電気回路図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るチップダイオードの縦断面図である。 図9は、図8のチップダイオードの電気的構造を示す電気回路図である。 図10は、図8のチップダイオードの電気的構造を容量成分で表した電気回路図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係るチップダイオードの縦断面図である。 図12は、図11のチップダイオードの電気的構造を示す電気回路図である。 図13は、図11のチップダイオードの電気的構造を容量成分で表した電気回路図である。 図14は、電極構造の変形例を示す模式的な拡大断面図である。
以下では、本発明に係るダイオード素子をチップダイオードに適用した場合の複数の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るチップダイオード1の斜視図である。図2は、図1のチップダイオード1の上面図である。図3は、図2の一点鎖線III-IIIに沿う縦断面図である。図4は、図3の第1素子形成領域41およびその周辺の構造を示す拡大図である。図5は、図1のチップダイオード1の半導体層11上の構造を取り除いた図であって、当該半導体層11の主面の構造を説明するための平面図である。
チップダイオード1は、0603(0.6mm×0.3mm)チップ、0402(0.4mm×0.2mm)チップ、03015(0.3mm×0.15mm)チップ等と称されるチップ部品型の半導体装置である。
図1および図2を参照して、チップダイオード1は、直方体形状のチップ本体2を含む。チップ本体2は、第1主面3と、その反対の第2主面4と、第1主面3および第2主面4を接続する側面5A,5Bとを含む。チップ本体2の第1主面3および第2主面4は、第1主面3の法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において、長方形状に形成されている。チップ本体2の側面5A,5Bには、当該チップ本体2の長手方向に沿って延びる一対の長手側面5Aと、当該チップ本体2の短手方向に沿って延びる一対の短手側面5Bとが含まれる。前述の「0603」、「0402」、「03015」等は、長手側面5Aの長さおよび短手側面5Bの長さによって定義されている。チップ本体2の厚さは、たとえば50μm以上400μm以下(本実施形態では250μm程度)である。
チップ本体2の第1主面3上には、第1外部端子6および第2外部端子7が互いに間隔を空けて形成されている。第1外部端子6は、チップ本体2の長手方向一方側の端部(図1の左側の端部)において、当該チップ本体2の短手方向に沿う長方形状に形成されている。第2外部端子7は、チップ本体2の長手方向他方側の端部(図1の右側の端部)において、当該チップ本体2の短手方向に沿う長方形状に形成されている。
図3を参照して、チップ本体2は、支持基板10と、支持基板10上に形成された半導体層11と、半導体層11を被覆する表面絶縁層12と、表面絶縁層12を被覆する第1絶縁層13と、第1絶縁層13を被覆する第2絶縁層14とを含む。チップ本体2の第1主面3は、第2絶縁層14によって形成されている。チップ本体2の第2主面4は、支持基板10によって形成されている。チップ本体2の側面5A,5Bは、支持基板10、半導体層11、表面絶縁層12、第1絶縁層13および第2絶縁層14によって形成されている。前述の第1外部端子6および第2外部端子7は、第2絶縁層14上に互いに間隔を空けて形成されている。以下、これらの構造についてより具体的に説明する。
支持基板10は、本実施形態では、直方体形状に形成されており、第1主面21と、その反対の第2主面22と、第1主面21および第2主面22を接続する側面23A,23Bとを含む。支持基板10の第2主面22は、チップ本体2の第2主面4を形成している。支持基板10の側面23A,23Bは、チップ本体2の側面5A,5Bの一部をそれぞれ形成している。
支持基板10は、シリコン製の半導体基板24と、半導体基板24の主面の上に形成された埋め込み絶縁層25とを含む積層構造を有している。半導体基板24は、不純物無添加の高抵抗シリコン基板であってもよい。埋め込み絶縁層25は、半導体基板24の主面の全面を被覆し、かつ、半導体層11の第2主面32の全面を被覆しており、半導体層11と半導体基板24とを電気的に絶縁している。埋め込み絶縁層25は、本実施形態では酸化シリコンを含み、BOX(Buried Oxide)層として形成されている。
半導体層11は、本実施形態では、直方体形状に形成されており、第1主面31と、その反対の第2主面32と、第1主面31および第2主面32を接続する側面33A,33Bとを含む。半導体層11の第2主面32は、支持基板10の第1主面21(つまり、埋め込み絶縁層25)と接している。半導体層11の側面33A,33Bは、チップ本体2の側面5A,5Bの一部をそれぞれ形成している。
図3〜図5を参照して、半導体層11には、第1素子形成領域41および第2素子形成領域42が形成されている。第1素子形成領域41および第2素子形成領域42は、ダイオードが形成される領域である。第1素子形成領域41は、半導体層11において、当該半導体層11の長手方向一方側に形成されている。第2素子形成領域42は、半導体層11において、当該半導体層11の長手方向他方側に形成されている。第1素子形成領域41および第2素子形成領域42は、半導体層11の長手方向に互いに対向している。第1素子形成領域41および第2素子形成領域42は、本実施形態では、半導体層11の各辺に平行な平面視四角形状に形成されている。
図3〜図5を参照して、半導体層11には、第1素子形成領域41および第2素子形成領域42を互いに電気的に絶縁するための第1素子分離構造43が形成されている。図5では、明瞭化のため、第1素子分離構造43がクロスハッチングによって示されている。第1素子分離構造43は、第1素子形成領域41を取り囲む平面視無端状の第1部分44と、第2素子形成領域42を取り囲む平面視無端状の第2部分45とを含む。第1素子分離構造43の第1部分44および第2部分45は、本実施形態では、半導体層11の各辺に平行な平面視四角環状に形成されている。
第1素子分離構造43の第1部分44および第2部分45は、本実施形態では、第1素子形成領域41および第2素子形成領域42の間において一体的に形成されている。一体的に形成された第1部分44および第2部分45は、第1素子形成領域41および第2素子形成領域42を分離する分離部46として形成されている。第1部分44および第2部分45が互いに間隔を空けて形成された場合には、第1素子分離構造43の分離部46は、半導体層11の一部の領域を挟んで互いに対向する第1部分44および第2部分45を含んでいてもよい。
図3および図4を参照して、第1素子分離構造43は、DTI(Deep Trench Isolation)構造を有している。より具体的には、第1素子分離構造43は、半導体層11の第1主面31から第2主面32を貫通して埋め込み絶縁層25を露出させる貫通孔47の内壁に沿って形成された第1内壁絶縁膜48と、第1内壁絶縁膜48を介して貫通孔47に埋め込まれた第1材料層49とを含む。第1内壁絶縁膜48は、たとえば酸化シリコンを含む。第1材料層49は、たとえば不純物無添加のポリシリコンを含む。
第1材料層49は、絶縁材料を含んでいてもよい。したがって、第1素子分離構造43は、貫通孔47に絶縁体(第1内壁絶縁膜48および絶縁材料からなる第1材料層49)が埋め込まれた構造を有していてもよい。
第1素子形成領域41とは、半導体層11において埋め込み絶縁層25と第1素子分離構造43の第1部分44とによって区画された領域である。第2素子形成領域42とは、半導体層11において埋め込み絶縁層25と第1素子分離構造43の第2部分45とによって区画された領域である。
図3および図4を参照して、第1素子形成領域41は、p型(第1導電型)の第1不純物領域51と、n型(第2導電型)の第2不純物領域52と、n型の第3不純物領域53と、n型の第4不純物領域54とを含む。
図3および図4を参照して、p型の第1不純物領域51は、半導体層11の第1主面31側に形成されている。第1不純物領域51は、p型低濃度領域55と、p型低濃度領域55のp型不純物濃度よりも高いp型不純物濃度を有するp型高濃度領域56とを含む。p型低濃度領域55は、半導体層11の第1主面31から露出するように、当該半導体層11の第1主面31側に形成されている。p型低濃度領域55は、平面視において第1素子形成領域41の全域に形成されている。
p型高濃度領域56は、p型低濃度領域55に対して半導体層11の第2主面32側に形成されている。図5を参照して、p型高濃度領域56は、本実施形態では、半導体層11の短手方向に沿って延びる帯状に形成されている。半導体層11の長手方向に関して、p型高濃度領域56は、第1素子分離構造43と接するように形成された一端部と、第1素子形成領域41の中央領域を横切り、かつ第1素子分離構造43の分離部46から前記長手方向一方側に間隔を空けて形成された他端部とを有している。
第1不純物領域51は、p型低濃度領域55からp型高濃度領域56に向かってp型不純物濃度が連続的に増加する濃度プロファイルを有している。したがって、図3および図4では、p型低濃度領域55とp型高濃度領域56との間の境界領域が明確に示されているが、実際には、p型低濃度領域55とp型高濃度領域56との間の境界領域は、明確には把握され難いか、または、明確には把握できない。
図3および図4を参照して、n型の第2不純物領域52は、半導体層11の第1主面31から露出するように、第1不純物領域51の表層部に形成されている。図5を参照して、第1不純物領域51は、第1素子形成領域41の中央領域において、半導体層11の短手方向に沿って延びる平面視有端状(本実施形態では平面視長方形状)に形成されている。第1不純物領域51と第2不純物領域52との間には、pn接合部が形成されている。第1不純物領域51と第2不純物領域52との間のpn接合部によって、第1不純物領域51のp型低濃度領域55をアノードとし、かつ第2不純物領域52をカソードとする第1pn接合ダイオードD1が形成されている。
図3および図4を参照して、n型の第3不純物領域53は、第1不純物領域51に対して半導体層11の第2主面32側に形成されている。第3不純物領域53は、n型高濃度領域57と、n型高濃度領域57のn型不純物濃度よりも低いn型不純物濃度を有するn型低濃度領域58とを含む。n型高濃度領域57およびn型低濃度領域58は、平面視において第1素子形成領域41の全域に形成されている。
n型高濃度領域57は、第1不純物領域51に対して半導体層11の第2主面32側に形成され、当該第1不純物領域51のp型高濃度領域56と電気的に接続されている。n型低濃度領域58は、n型高濃度領域57に対して半導体層11の第2主面32側に形成され、当該n型高濃度領域57と電気的に接続されている。また、n型低濃度領域58は、半導体層11の第2主面32を形成しており、支持基板10の第1主面21と接している。
第3不純物領域53は、n型高濃度領域57からn型低濃度領域58に向かってn型不純物濃度が連続的に低下する濃度プロファイルを有している。したがって、図3および図4では、n型高濃度領域57およびn型低濃度領域58の間の境界領域が明確に示されているが、実際には、n型高濃度領域57およびn型低濃度領域58の間の境界領域は、明確に把握され難いか、または、明確には把握できない。
第1不純物領域51および第3不純物領域53の間、より具体的には、第1不純物領域51のp型高濃度領域56および第3不純物領域53のn型高濃度領域57の間には、pn接合部が形成されている。第1不純物領域51のp型高濃度領域56および第3不純物領域53のn型高濃度領域57の間のpn接合部によって、第1不純物領域51のp型高濃度領域56をアノードとし、かつ第3不純物領域53のn型高濃度領域57をカソードとするツェナーダイオードDZが形成されている。ツェナーダイオードDZは、第1不純物領域51を介して第1pn接合ダイオードD1に逆直列に接続されている。
図3および図4を参照して、n型の第4不純物領域54は、第1不純物領域51のp型低濃度領域55および第3不純物領域53のn型高濃度領域57の間の領域に形成されている。第4不純物領域54は、第1不純物領域51のp型低濃度領域55および第3不純物領域53のn型高濃度領域57と電気的に接続されている。第4不純物領域54は、第1不純物領域51のp型高濃度領域56と同一層に形成されている。
図5を参照して、第4不純物領域54は、本実施形態では、第1不純物領域51のp型高濃度領域56および第1素子分離構造43の分離部46の間の領域において半導体層11の短手方向に沿って延びる帯状に形成されている。半導体層11の長手方向に関して、第4不純物領域54は、第1不純物領域51のp型高濃度領域56の幅よりも小さい幅で形成されている。半導体層11の長手方向に関して、第4不純物領域54は、第1不純物領域51のp型高濃度領域56と接するように形成された一端部と、第1素子分離構造43の分離部46と接するように形成された他端部とを有している。
第1不純物領域51のp型低濃度領域55と第4不純物領域54との間には、pn接合部が形成されている。第1不純物領域51のp型低濃度領域55と第4不純物領域54との間のpn接合部によって、第1不純物領域51のp型低濃度領域55をアノードとし、かつ第4不純物領域54をカソードとする第2pn接合ダイオードD2が形成されている。第2pn接合ダイオードD2は、第3不純物領域53を介してツェナーダイオードDZと電気的に接続されている。第2pn接合ダイオードD2は、第1pn接合ダイオードD1およびツェナーダイオードDZの逆直列回路に並列接続されている。
図3および図4を参照して、第1不純物領域51は、p型低濃度領域55の表層部に形成され、かつ、p型低濃度領域55のp型不純物濃度よりも高いp型不純物濃度を有するp型コンタクト領域59を含む。p型コンタクト領域59は、p型低濃度領域55の表層部において、第4不純物領域54と対向する領域に形成されている。図5を参照して、p型コンタクト領域59は、第2不純物領域52に対して半導体層11の長手方向他方側において、第2不純物領域52と第1素子分離構造43の分離部46との間の領域に、半導体層11の短手方向に沿って延びる帯状に形成されている。p型コンタクト領域59は、第1素子分離構造43から間隔を空けて形成されている。
図3および図4を参照して、第1素子形成領域41は、電極構造61を含む。図5を参照して、電極構造61は、第2不純物領域52に対して半導体層11の長手方向一方側において、第1素子分離構造43と当該第2不純物領域52との間の領域に形成されている。電極構造61は、半導体層11の短手方向に沿って延びる帯状に形成されている。電極構造61は、第1素子分離構造43および第2不純物領域52から間隔を空けて形成されている。
図3および図4を参照して、電極構造61は、第3不純物領域53と電気的に接続されるように半導体層11の第1主面31から第1不純物領域51を貫通して半導体層11に埋め込まれた埋め込み導電体層62と、第1不純物領域51から埋め込み導電体層62を電気的に絶縁する絶縁膜63とを含む。埋め込み導電体層62は、半導体層11の抵抗率、より具体的には、第3不純物領域53のn型高濃度領域57の抵抗率よりも小さい抵抗率を有している。本実施形態では、金属製の埋め込み導電体層62が形成されている。
電極構造61は、第3不純物領域53に至るように半導体層11の第1主面31から第1不純物領域51のp型低濃度領域55およびp型高濃度領域56を貫通して形成されたトレンチ64を含み、絶縁膜63を介して埋め込み導電体層62がトレンチ64に埋め込まれた構造を有している。トレンチ64は、側壁および底壁を含み、半導体層11の長手方向および短手方向に関して、底壁の幅が開口幅よりも幅狭に形成されたテーパ形状に形成されている。トレンチ64の側壁からは、第1不純物領域51および第3不純物領域53が露出している。トレンチ64の底壁からは、第3不純物領域53が露出している。
絶縁膜63は、トレンチ64から第3不純物領域53を露出させるように、トレンチ64の側壁を被覆している。より具体的には、絶縁膜63は、トレンチ64の底壁から第3不純物領域53を露出させるように当該トレンチ64の側壁の全域を被覆している。絶縁膜63は、一方表面(半導体層11側の表面)およびその反対側の他方表面を含み、これら一方表面および他方表面がトレンチ64の側壁に沿って形成されている。
埋め込み導電体層62は、絶縁膜63およびトレンチ64の底壁により区画された凹状の空間を埋めている。埋め込み導電体層62の側面および第1不純物領域51のp型低濃度領域55の間、ならびに、埋め込み導電体層62の側面および第1不純物領域51のp型高濃度領域56の間には、絶縁膜63が介在しており、これにより、埋め込み導電体層62が第1不純物領域51から電気的に絶縁されている。埋め込み導電体層62は、トレンチ64の底壁から露出する第3不純物領域53と接合されることによって、当該第3不純物領域53と電気的に接続されている。
図3および図4を参照して、本実施形態では、第3不純物領域53は、n型高濃度領域57のn型不純物濃度よりも高いn型不純物濃度を有するn型コンタクト領域65を含む。n型コンタクト領域65は、n型高濃度領域57においてトレンチ64の底部と接する領域に形成されている。より具体的には、n型コンタクト領域65は、図5を参照して、トレンチ64の底壁に加えて、トレンチ64の底壁および側壁を接続する角部に沿って形成されている。埋め込み導電体層62は、このn型コンタクト領域65との間でオーミック接触を形成しており、当該n型コンタクト領域65を介して第3不純物領域53のn型高濃度領域57と電気的に接続されている。n型コンタクト領域65の一部は、第3不純物領域53のn型低濃度領域58内に形成されていてもよい。
図4を参照して、埋め込み導電体層62は、本実施形態では、第1導電体層66と、第2導電体層67とを含む積層構造を有している。第1導電体層66は、一方表面(半導体層11側の表面)およびその反対側の他方表面を含み、これら一方表面および他方表面が絶縁膜63およびトレンチ64の底壁に沿って形成された構造を有している。第1導電体層66は、窒化チタン層またはチタン層からなる単層構造を有していてもよいし、窒化チタン層および当該窒化チタン層上に形成されたチタン層を含む積層構造を有していてもよい。第1導電体層66は、窒化チタン層および/またはチタン層を含むことにより、バリア電極層として機能する。一方、第2導電体層67は、第1導電体層66により区画された凹状の空間を埋めている。第2導電体層67は、たとえばタングステンまたは銅を含む。
電極構造61は、第3不純物領域53を介して前述のツェナーダイオードDZと電気的に接続されている。したがって、第1pn接合ダイオードD1およびツェナーダイオードDZの逆直列回路間に所定の閾値電圧以上の電圧が印加された場合には、比較的抵抗値の低い電極構造61と、比較的抵抗値の低い第3不純物領域53のn型高濃度領域57とを介して前記逆直列回路に至る電流経路を形成できる。よって、第1素子形成領域41に形成される電流経路おいて、抵抗値の低減を図ることができる。
図3〜図5を参照して、第1素子形成領域41は、第1不純物領域51のp型高濃度領域56および第4不純物領域54を電気的に分離する第2素子分離構造71と、第1不純物領域51および第3不純物領域53の間のpn接合部の平面視面積(つまり、ツェナーダイオードDZの平面視面積)を調整するための第3素子分離構造72A,72Bとを含む。図5では、明瞭化のため、第2素子分離構造71および第3素子分離構造72A,72Bがクロスハッチングによって示されている。
図5を参照して、第2素子分離構造71は、第1不純物領域51のp型高濃度領域56および第4不純物領域54の間の境界領域Bに沿うように、半導体層11の短手方向に沿って延びる帯状に形成されている。第2素子分離構造71は、本実施形態では、平面視において境界領域Bと第1素子分離構造43の分離部46との間の領域に形成されている。半導体層11の短手方向に関して、第2素子分離構造71の一端部および他端部は、第1素子分離構造43と連なっている。
図3および図4を参照して、第2素子分離構造71は、DTI(Deep Trench Isolation)構造を有している。より具体的には、第2素子分離構造71は、第3不純物領域53に至るように半導体層11の第1主面31からp型低濃度領域55および第4不純物領域54を貫通して形成されたトレンチ73の内壁に沿って形成された第2内壁絶縁膜74と、第2内壁絶縁膜74を介してトレンチ73に埋め込まれた第2材料層75とを含む。第2内壁絶縁膜74は、たとえば酸化シリコンを含む。第2材料層75は、たとえば不純物無添加のポリシリコンを含む。
第2材料層75は、絶縁材料を含んでいてもよい。したがって、第2素子分離構造71は、トレンチ73に絶縁体(第2内壁絶縁膜74および絶縁材料からなる第2材料層75)が埋め込まれた構造を有していてもよい。
図5を参照して、第3素子分離構造72A,72Bは、第2不純物領域52を半導体層11の長手方向両側から挟み込むように形成された第3素子分離構造72Aおよび第3素子分離構造72Bを含む。第3素子分離構造72Aは、第2不純物領域52に対して半導体層11の長手方向一方側において、半導体層11の短手方向に沿って延びる帯状に形成されている。第3素子分離構造72Aは、第2不純物領域52と電極構造61との間の領域に形成されている。半導体層11の短手方向に関して、第3素子分離構造72Aの一端部および他端部は、第1素子分離構造43と連なっている。
第3素子分離構造72Bは、第2不純物領域52に対して半導体層11の長手方向他方側において、半導体層11の短手方向に沿って延びる帯状に形成されている。第3素子分離構造72Bは、本実施形態では、p型高濃度領域56および第4不純物領域54の間の境界領域Bと第2不純物領域52との間の領域に形成されている。半導体層11の短手方向に関して、第3素子分離構造72Bの一端部および他端部は、第1素子分離構造43と連なっている。
図3および図4を参照して、第3素子分離構造72A,72Bは、DTI(Deep Trench Isolation)構造を有している。より具体的には、第3素子分離構造72A,72Bは、第3不純物領域53に至るように半導体層11の第1主面31から第1不純物領域51を貫通して形成されたトレンチ76の内壁に沿って形成された第3内壁絶縁膜77と、第3内壁絶縁膜77を介してトレンチ76に埋め込まれた第3材料層78とを含む。第3内壁絶縁膜77は、たとえば酸化シリコンを含む。第3材料層78は、たとえば不純物無添加のポリシリコンを含む。
第3材料層78は、絶縁材料を含んでいてもよい。したがって、第3素子分離構造72A,72Bは、トレンチ76に絶縁体(第3内壁絶縁膜77および絶縁材料からなる第3材料層78)が埋め込まれた構造を有していてもよい。
図5を参照して、第1不純物領域51および第3不純物領域53の間のpn接合部の平面視面積(つまり、ツェナーダイオードDZの平面視面積)は、第1素子分離構造43、第3素子分離構造72Aおよび第3素子分離構造72Bによって取り囲まれた領域Dの平面視面積を変更することにより、調整可能である。これにより、ツェナーダイオードDZの電気的なパラメータを調整することができる。
p型高濃度領域56および第4不純物領域54の間の境界領域Bと、第1素子分離構造43の分離部46との間の領域に形成された第2素子分離構造71により、p型高濃度領域56に対する第4不純物領域54の電気的絶縁性が高められている。また、前記境界領域Bと、第2不純物領域52との間の領域に形成された第3素子分離構造72Bにより、第4不純物領域54に対するp型高濃度領域56の電気的絶縁性が高められている。したがって、本実施形態では、前記境界領域Bを挟み込む第2素子分離構造71および第3素子分離構造72Bによって、p型高濃度領域56および第4不純物領域54の間の電気的絶縁性が高められている。
本実施形態では、第3素子分離構造72Bが、p型高濃度領域56および第4不純物領域54を電気的に分離する第2素子分離構造71を形成しているともみなすことができる。この場合、第2素子分離構造71は、前記境界領域Bよりも第4不純物領域54側に形成された第2素子分離構造71と、前記境界領域Bよりもp型高濃度領域56側に形成された第2素子分離構造71(第3素子分離構造72B)とを含む構造となる。
他の形態において、第2素子分離構造71および第3素子分離構造72Bが一体的に形成されていてもよい。つまり、半導体層11の第1主面31から前記境界領域Bを貫通して第3不純物領域53に至る第2素子分離構造71が形成されていてもよい。さらに他の形態では、前記境界領域Bを挟み込む複数の第2素子分離構造71が形成されている一方で、第2不純物領域52を挟み込む複数の第3素子分離構造72A,72Bが形成されていてもよい。
図3および図5を参照して、第2素子形成領域42は、第1素子形成領域41と同様に、第1不純物領域51、第2不純物領域52、第3不純物領域53、第4不純物領域54、電極構造61、第2素子分離構造71、第3素子分離構造72A,72B等を含む。第2素子形成領域42は、本実施形態では、第1素子分離構造43を挟んで第1素子形成領域41と略線対称となる構造を有している。第2素子形成領域42側の構造は、第1素子形成領域41側の構造とほぼ同様であるので、第2素子形成領域42側の構造については、第1素子形成領域41側の構造と同一の参照符号を付して説明を省略する。
半導体層11の構造について補足する。半導体層11は、支持基板10の第1主面21(埋め込み絶縁層25の主面)からシリコンをエピタキシャル成長させることによって形成されたエピタキシャル層81からなる。より具体的には、半導体層11は、支持基板10の第1主面21の上に形成されたn型エピタキシャル層82、n型エピタキシャル層82の上に形成されたn型エピタキシャル層83、n型エピタキシャル層83の上に形成されたp型エピタキシャル層84およびn型エピタキシャル層85、ならびに、p型エピタキシャル層84およびn型エピタキシャル層85の上に形成されたp型エピタキシャル層86を含む。
型エピタキシャル層86によって、半導体層11の第1主面31が形成されており、n型エピタキシャル層82によって、半導体層11の第2主面32が形成されている。また、n型エピタキシャル層82、n型エピタキシャル層83、p型エピタキシャル層84、n型エピタキシャル層85およびp型エピタキシャル層86によって半導体層11の側面33A,33Bが形成されている。
第1不純物領域51のp型低濃度領域55およびp型高濃度領域56は、第1素子分離構造43によって区画されたp型エピタキシャル層86の一部の領域およびp型エピタキシャル層84の一部の領域によってそれぞれ形成されている。第2不純物領域52は、p型エピタキシャル層86(つまり、第1不純物領域51のp型低濃度領域55)の表層部にn型不純物を導入することにより形成されている。
第3不純物領域53のn型高濃度領域57およびn型低濃度領域58は、第1素子分離構造43によって区画されたn型エピタキシャル層83の一部の領域およびn型エピタキシャル層82の一部の領域によってそれぞれ形成されている。第4不純物領域54は、第1素子分離構造43によって区画されたn型エピタキシャル層85の一部の領域によって形成されている。
型コンタクト領域59は、p型エピタキシャル層86(つまり、第1不純物領域51のp型低濃度領域55)の表層部にp型不純物を導入することにより形成されている。n型コンタクト領域65は、電極構造61のトレンチ64の底部から露出するn型高濃度領域57にn型不純物を導入することにより形成されている。
図3を再度参照して、表面絶縁層12は、半導体層11の第1主面31の全域を被覆するように当該半導体層11の第1主面31の上に形成されている。表面絶縁層12は、複数の絶縁膜が積層された積層構造を有していてもよいし、単一の絶縁膜からなる単層構造を有していてもよい。複数の絶縁膜または単一の絶縁膜は、酸化シリコンを含んでいてもよいし、窒化シリコンを含んでいてもよい。
図3を参照して、第1素子形成領域41および第2素子形成領域42のそれぞれの領域において、表面絶縁層12には、電極構造61を露出させる第1コンタクト孔91と、第2不純物領域52を露出させる第2コンタクト孔92と、p型コンタクト領域59を露出させる第3コンタクト孔93とが形成されている。
第1素子形成領域41および第2素子形成領域42のそれぞれの領域において、表面絶縁層12の上には、第1コンタクト孔91を埋めて表面絶縁層12を被覆する第1コンタクト電極94と、第2コンタクト孔92を埋めて表面絶縁層12を被覆する第2コンタクト電極95と、第3コンタクト孔93を埋めて表面絶縁層12を被覆する第3コンタクト電極96とが形成されている。
第1コンタクト電極94は、第1コンタクト孔91内において電極構造61と電気的に接続されている。第2コンタクト電極95は、第2コンタクト孔92内において第2不純物領域52と電気的に接続されている。第3コンタクト電極96は、第3コンタクト孔93内においてp型コンタクト領域59と電気的に接続されている。第1コンタクト電極94、第2コンタクト電極95および第3コンタクト電極96は、たとえばアルミニウムを含む。
図3を参照して、第1絶縁層13は、第1コンタクト電極94、第2コンタクト電極95および第3コンタクト電極96を被覆するように表面絶縁層12の上に形成されている。第1絶縁層13は、樹脂層97の単層構造からなる。樹脂層97は、たとえば感光性樹脂、より具体的にはエポキシ樹脂を含むネガティブタイプのフォトレジスト、またはポリイミド樹脂である。第1絶縁層13の厚さは、たとえば5μm以上100μm以下(本実施形態では50μm程度)である。第1絶縁層13には、第1コンタクト電極94を露出させる第1開口98、第2コンタクト電極95を露出させる第2開口99、および、第3コンタクト電極96を露出させる第3開口100が形成されている。第1絶縁層13の上には、第1接続配線101、第2接続配線102および第3接続配線103が形成されている。
第1接続配線101は、第1外部端子6の直下において、たとえば半導体層11の短手方向に沿う平面視長方形状に形成されている。第1接続配線101は、第1絶縁層13の表面から第1素子形成領域41側の第1開口98内に入り込み、当該第1開口98内において第1素子形成領域41側の第1コンタクト電極94と電気的に接続されている。これにより、第1接続配線101は、第1素子形成領域41側の電極構造61に電気的に接続されている。
第2接続配線102は、第2外部端子7の直下において、たとえば半導体層11の短手方向に沿う平面視長方形状に形成されている。第2接続配線102は、第1絶縁層13の表面から第2素子形成領域42側の第1開口98内に入り込み、当該第1開口98内において第2素子形成領域42側の第1コンタクト電極94と電気的に接続されている。これにより、第2接続配線102は、第2素子形成領域42側の電極構造61と電気的に接続されている。
第3接続配線103は、第1接続配線101および第2接続配線102の間の領域において、たとえば半導体層11の各辺に平行な平面視四角形状に形成されている。第3接続配線103は、第1絶縁層13の表面から第1素子形成領域41側の第2開口99内および第3開口100内に入り込んでいる。また、第3接続配線103は、第1絶縁層13の表面から第2素子形成領域42側の第2開口99内および第3開口100内に入り込んでいる。
第3接続配線103は、第1素子形成領域41側の第2開口99内および第3開口100内において、第1素子形成領域41側の第2コンタクト電極95および第3コンタクト電極96と電気的に接続されている。また、第3接続配線103は、第2素子形成領域42側の第2開口99内および第3開口100内において、第2素子形成領域42側の第2コンタクト電極95および第3コンタクト電極96と電気的に接続されている。これにより、第3接続配線103は、第1素子形成領域41側の第2不純物領域52およびp型コンタクト領域59、ならびに、第2素子形成領域42側の第2不純物領域52およびp型コンタクト領域59と電気的に接続されている。
第1接続配線101、第2接続配線102および第3接続配線103は、第1導電体層104と、第2導電体層105とを含む積層構造をそれぞれ有している。第1導電体層104は、一方表面(第1絶縁層13側の表面)およびその反対側の他方表面を含み、これら一方表面および他方表面が、第1コンタクト孔91の内壁、第2コンタクト孔92の内壁および第3コンタクト孔93の内壁を含む第1絶縁層13の表面に沿って形成された構造を有している。
第1導電体層104は、窒化チタン層またはチタン層からなる単層構造を有していてもよいし、窒化チタン層および当該窒化チタン層上に形成されたチタン層を含む積層構造を有していてもよい。第1導電体層104は、窒化チタン層および/またはチタン層を含むことにより、バリア電極層として機能する。一方、第2導電体層105は、第1導電体層104により区画された凹状の空間を埋めている。第2導電体層105は、たとえば銅を含む。
第2絶縁層14は、第1接続配線101、第2接続配線102および第3接続配線103を被覆するように第1絶縁層13の上に形成されている。第2絶縁層14は、樹脂層106の単層構造からなる。樹脂層106は、たとえばポリイミド樹脂を含む。第2絶縁層14には、第1接続配線101を露出させる第1パッド開口107と、第2接続配線102を露出させる第2パッド開口108とが形成されている。
第1外部端子6は、第1パッド開口107内に形成されている。第1外部端子6は、第1パッド開口107内において第1接続配線101と電気的に接続されている。これにより、第1外部端子6は、第1接続配線101を介して第1素子形成領域41側の電極構造61と電気的に接続されている。第1外部端子6は、第2絶縁層14から突出するように形成されており、当該第2絶縁層14を被覆する被覆部を有している。第1外部端子6は、本実施形態では、錫(Sn)を含む。第1外部端子6は、複数の金属膜が積層された積層構造を有していてもよい。複数の金属膜は、第1接続配線101からこの順に積層されたNi膜、Pd膜およびAu膜を含んでいてもよい。
第2外部端子7は、第2パッド開口108内に形成されている。第2外部端子7は、第2パッド開口108内において第2接続配線102と電気的に接続されている。これにより、第2外部端子7は、第2接続配線102を介して第2素子形成領域42側の電極構造61と電気的に接続されている。第2外部端子7は、第2絶縁層14から突出するように形成されており、当該第2絶縁層14を被覆する被覆部を有している。第2外部端子7は、本実施形態では、錫(Sn)を含む。第2外部端子7は、複数の金属膜が積層された積層構造を有していてもよい。複数の金属膜は、第2接続配線102からこの順に積層されたNi膜、Pd膜およびAu膜を含んでいてもよい。
次に、図6を参照して、チップダイオード1の電気的構造について説明する。図6は、図1のチップダイオード1の電気的構造を示す電気回路図である。
図6を参照して、チップダイオード1は、第1外部端子6および第2外部端子7の間に、これら第1外部端子6および第2外部端子7と電気的に接続された第1並列回路111および第2並列回路112の直列回路を含む。第1並列回路111は、第1素子形成領域41側の第1pn接合ダイオードD1、ツェナーダイオードDZおよび第2pn接合ダイオードD2によって形成されており、第2並列回路112は、第2素子形成領域42側の第1pn接合ダイオードD1、ツェナーダイオードDZおよび第2pn接合ダイオードD2によって形成されている。
第1並列回路111および第2並列回路112は、第1pn接合ダイオードD1およびツェナーダイオードDZの逆直列回路113と、当該逆直列回路113に並列接続された第2pn接合ダイオードD2とをそれぞれ含む。第1並列回路111および第2並列回路112は、第1pn接合ダイオードD1のアノードおよびツェナーダイオードDZのアノードが電気的に接続されたアノード接続部114と、ツェナーダイオードDZのカソードおよび第2pn接合ダイオードD2のカソードが電気的に接続されたカソード接続部115と、第1pn接合ダイオードD1のカソードおよび第2pn接合ダイオードD2のアノードが電気的に接続されたアノード/カソード接続部116とをそれぞれ含む。
第1並列回路111のカソード接続部115は、第1外部端子6と電気的に接続されている。第2並列回路112のカソード接続部115は、第2外部端子7と電気的に接続されている。第1並列回路111のアノード/カソード接続部116および第2並列回路112のアノード/カソード接続部116は、互いに電気的に接続されている。第1並列回路111および第2並列回路112のアノード接続部114は、前述の第1不純物領域51によって形成されている。第1並列回路111および第2並列回路112のカソード接続部115は、前述の第3不純物領域53によって形成されている。第1並列回路111および第2並列回路112のアノード/カソード接続部116は、前述の第3接続配線103によって形成されている。
第1外部端子6および第2外部端子7間に、第1外部端子6を基準電位(たとえばグランド電位)として、所定の閾値電圧以上の電圧が印加されると、第2並列回路112側の逆直列回路113と第1並列回路111側の第2pn接合ダイオードD2とを結ぶ直列回路を介して第2外部端子7から第1外部端子6に電流が流れる。
第1外部端子6および第2外部端子7間に、第2外部端子7を基準電位(たとえばグランド電位)として、所定の閾値電圧以上の電圧が印加されると、第1並列回路111側の逆直列回路113と第2並列回路112側の第2pn接合ダイオードD2とを結ぶ直列回路を介して第1外部端子6から第2外部端子7に電流が流れる。
第1外部端子6および第2外部端子7間の電圧(電位差)の絶対値が所定の閾値電圧未満の場合、第1並列回路111および第2並列回路112によって、第1外部端子6および第2外部端子7間に電流が流れるのが阻止される。
このような動作を実現するチップダイオード1によれば、たとえば電気回路の一部に組み込まれることによって、過電圧やESD(Electro Static Discharge:静電気放電)等から当該電気回路を保護する保護回路を提供できる。
次に、図7を参照して、第1外部端子6および第2外部端子7間の静電容量について説明する。図7は、図1のチップダイオード1の電気的構造を容量成分で表した電気回路図である。
図7では、第1pn接合ダイオードD1の静電容量をC1で示している。また、第2pn接合ダイオードD2の静電容量をC2で示している。また、ツェナーダイオードDZの静電容量をCZで示している。第1並列回路111の合成容量CSと第2並列回路112の合成容量CSはほぼ等しい。したがって、第1外部端子6および第2外部端子7間の寄生静電容量をCPとすると、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEは、以下の(1)式および(2)式によって与えられる。
Figure 0006923303
Figure 0006923303
本実施形態では、第1pn接合ダイオードD1の静電容量C1は、たとえば0.05pF以上0.5pF以下である。また、第2pn接合ダイオードD2の静電容量C2は、たとえば0.05pF以上0.5pF以下である。また、ツェナーダイオードDZの静電容量CZは、たとえば5pF以上1000pF以下である。
ツェナーダイオードDZの静電容量CZは、第1pn接合ダイオードD1の静電容量C1に対して極めて大きく形成されている(C1<<CZ)。したがって、上記の(1)式の合成容量CEは、下記の(3)式により近似される。
Figure 0006923303
上記の(3)式に示されるように、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEは、比較的小さい値である第1pn接合ダイオードD1の静電容量C1および第2pn接合ダイオードD2の静電容量C2に基づいて定めることができる。したがって、ツェナーダイオードDZの平面視面積を大きくし、当該ツェナーダイオードDZの静電容量CZが増加したとしても、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEの低化を図ることができる。ツェナーダイオードDZの平面視面積とは、より具体的には、第1素子分離構造43、第3素子分離構造72Aおよび第3素子分離構造72Bによって取り囲まれた領域D(図5参照)である。
以上、本実施形態に係るチップダイオード1では、第1素子形成領域41および第2素子形成領域42が、第3不純物領域53と電気的に接続されるように半導体層11の第1主面31から第1不純物領域51を貫通して半導体層11に埋め込まれ、かつ、半導体層11の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する埋め込み導電体層62を含む電極構造61を含む。より具体的には、電極構造61は、第3不純物領域53の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する金属製の埋め込み導電体層62を含む。これにより、第1素子形成領域41および第2素子形成領域42において、電極構造61、第3不純物領域53、第2不純物領域52および第1不純物領域51を結ぶ電流経路の抵抗値の低減を図ることができる。
また、本実施形態に係るチップダイオード1では、電極構造61は、第1不純物領域51から埋め込み導電体層62を電気的に分離する絶縁膜63を含む。この絶縁膜63は、埋め込み導電体層62の側面および第1不純物領域51のp型低濃度領域55の間、ならびに、埋め込み導電体層62の側面および第1不純物領域51のp型高濃度領域56の間に介在している。これにより、第1不純物領域51のp型低濃度領域55およびp型高濃度領域56のそれぞれから埋め込み導電体層62を電気的に絶縁することができるから、埋め込み導電体層62および第1不純物領域51の間の漏れ電流を抑制できる。
また、本実施形態に係るチップダイオード1では、たとえば半田や金属製のペースト等の導電性接合材を介して外部接続可能な第1外部端子6および第2外部端子7を含む。したがって、チップダイオード1を実装する際には、ボンディングワイヤによるダイボンディング工程を実行しなくて済む。これにより、ボンディングワイヤ接続に起因する接続不良が生じないので、歩留りを向上することができる。また、これにより、チップダイオード1が組み込まれた装置の信頼性も向上できる。
また、本実施形態に係るチップダイオード1では、半導体層11の上に5μm以上100μmm以下の厚い第1絶縁層13が形成されている。これにより、半導体層11を保護することができるのに加えて、第1接続配線101と半導体層11との間の寄生容量、第2接続配線102と半導体層11との間の寄生容量、および、第3接続配線103と半導体層11との間の寄生容量の低下を図ることができる。また、これにより、第1外部端子6と半導体層11との間の寄生容量、および、第2外部端子7と半導体層11との間の寄生容量の低下を図ることができる。よって、前記(1)式および(3)式において示した第1外部端子6および第2外部端子7の間の寄生静電容量CPの低下を図ることができる。
また、本実施形態に係るチップダイオード1では、第1絶縁層13が、樹脂層97の単層構造からなる。この樹脂層97は、感光性樹脂、本実施形態ではエポキシ樹脂を含むネガティブタイプのフォトレジスト、またはポリイミド樹脂からなる。これにより、露光および現像によって第1開口98、第2開口99および第3開口100を形成できる。
したがって、これら第1開口98、第2開口99および第3開口100を形成する際に、当該第1絶縁層13に対してエッチング処理を行わなくて済む。その結果、第1絶縁層13の下層に形成された第1コンタクト電極94、第2コンタクト電極95および第3コンタクト電極96にエッチングによる不所望なダメージが発生するのを防止できる。これにより、ダメージに起因する第1コンタクト電極94、第2コンタクト電極95および第3コンタクト電極96の抵抗成分の変動や接触不良を抑制できる。
また、本実施形態に係るチップダイオード1は、第1並列回路111と、第2並列回路112とを含み、これら第1並列回路111および第2並列回路112が互いに直列接続された構造の回路網を有している。第1並列回路111および第2並列回路112は、第1pn接合ダイオードD1およびツェナーダイオードDZの逆直列回路113と、当該逆直列回路113に並列接続された第2pn接合ダイオードD2とをそれぞれ含む。
このような回路網は、一つの半導体層11に形成された第1素子形成領域41および第2素子形成領域42に形成されている。したがって、第1並列回路111および第2並列回路112を形成するに当たり、複数個のチップダイオードを用いる必要がなく、かつ、複数個の半導体層11を用いる必要もない。よって、多機能かつ高機能でありながらも小型のチップダイオード1を提供することができる。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態に係るチップダイオード121の縦断面図である。
本実施形態に係るチップダイオード121は、第2素子形成領域42、第1素子分離構造43の第2部分45、第4不純物領域54、p型コンタクト領域59、第2素子分離構造71、第3コンタクト孔93、第3コンタクト電極96、第3開口100、第3接続配線103等を含まない点で、前述の第1実施形態に係るチップダイオード1とは異なっている。図8において、前述の第1実施形態において述べた構成と同様の構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るチップダイオード121では、第2外部端子7の直下に形成された第2接続配線102が、第1絶縁層13の表面から第2開口99に入り込み、当該第2開口99内において第2コンタクト電極95と電気的に接続されている。これにより、第2外部端子7が、第2コンタクト電極95を介して第2不純物領域52に電気的に接続されている。
次に、図9を参照して、チップダイオード121の電気的構造について説明する。図9は、図8のチップダイオード121の電気的構造を示す電気回路図である。
図9を参照して、チップダイオード121は、第1外部端子6および第2外部端子7の間に、これら第1外部端子6および第2外部端子7と電気的に接続された逆直列回路122を含む。逆直列回路122は、第1pn接合ダイオードD1およびツェナーダイオードDZが逆直列接続されることにより形成されている。
逆直列回路122は、ツェナーダイオードDZのアノードおよび第1pn接合ダイオードD1のアノードが電気的に接続されたアノード接続部123を含む。逆直列回路122のアノード接続部123は、前述の第1不純物領域51によって形成されている。逆直列回路122において、ツェナーダイオードDZのカソードは、第1外部端子6と電気的に接続されており、第1pn接合ダイオードD1のカソードは、第2外部端子7と電気的に接続されている。
第1外部端子6および第2外部端子7間に、第2外部端子7を基準電位(たとえばグランド電位)とする所定の閾値電圧以上の電圧が印加されると、逆直列回路122を介して第1外部端子6から第2外部端子7に電流が流れる。
第1外部端子6および第2外部端子7間の電圧(電位差)の絶対値が所定の閾値電圧未満の場合、逆直列回路122によって、第1外部端子6および第2外部端子7間に電流が流れるのが阻止される。
このような動作を実現するチップダイオード121によれば、たとえば電気回路の一部に組み込まれることによって、過電圧やESD(Electro Static Discharge:静電気放電)等から当該電気回路を保護する保護回路を提供できる。
次に、図10を参照して、第1外部端子6および第2外部端子7間の静電容量について説明する。図10は、図8のチップダイオード121の電気的構造を容量成分で表した電気回路図である。
図10では、第1pn接合ダイオードD1の静電容量をC1で示している。また、ツェナーダイオードDZの静電容量をCZで示している。第1外部端子6および第2外部端子7間の寄生静電容量をCPとすると、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEは、以下の(4)式によって与えられる。
Figure 0006923303
前述の第1実施形態と同様に、ツェナーダイオードDZの静電容量CZは、第1pn接合ダイオードD1の静電容量C1に対して極めて大きく形成されている(C1<<CZ)。したがって、上記の(4)式の合成容量CEは、下記の(5)式により近似される。
Figure 0006923303
上記の(5)式に示されるように、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEは、比較的小さい値である第1pn接合ダイオードD1の静電容量C1に基づいて定めることができる。したがって、ツェナーダイオードDZの平面視面積を大きくし、当該ツェナーダイオードDZの静電容量CZが増加したとしても、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEの低化を図ることができる。
以上のように、本実施形態に係るチップダイオード121によっても、前述の第1実施形態において述べた作用効果と同様の作用効果を奏することができる。本実施形態に係るチップダイオード121は、支持基板10および第1素子分離構造43を含む構造を有しているが、支持基板10および第1素子分離構造43は除かれてもよい。これにより、チップダイオード121の更なる小型化を図ることができる。
<第3実施形態>
図11は、本発明の第3実施形態に係るチップダイオード131の縦断面図である。
本実施形態に係るチップダイオード131は、第2素子形成領域42、第1素子分離構造43の第2部分45、第3接続配線103等を含まない点で、前述の第1実施形態に係るチップダイオード1とは異なっている。図11において、前述の第1実施形態において述べた構成と同様の構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るチップダイオード131では、第2外部端子7の直下に形成された第2接続配線102が、第1絶縁層13の表面から第2開口99および第3開口100に入り込んでいる。第2接続配線102は、第2開口99内において第2コンタクト電極95と電気的に接続されており、かつ第3開口100内において第3コンタクト電極96と電気的に接続されている。これにより、第2外部端子7が、第2コンタクト電極95を介して第2不純物領域52に電気的に接続されており、かつ第3コンタクト電極96を介してp型コンタクト領域59と電気的に接続されている。
次に、図12を参照して、チップダイオード131の電気的構造について説明する。図12は、図11のチップダイオード131の電気的構造を示す電気回路図である。
図12を参照して、チップダイオード131は、第1外部端子6および第2外部端子7の間に、これら第1外部端子6および第2外部端子7と電気的に接続された並列回路132を含む。並列回路132は、第1pn接合ダイオードD1およびツェナーダイオードDZの逆直列回路133と、当該逆直列回路133に並列接続された第2pn接合ダイオードD2とを含む。
並列回路132は、第1pn接合ダイオードD1のアノードおよびツェナーダイオードDZのアノードが電気的に接続されたアノード接続部134と、ツェナーダイオードDZのカソードおよび第2pn接合ダイオードD2のカソードが電気的に接続されたカソード接続部135と、第1pn接合ダイオードD1のカソードおよび第2pn接合ダイオードD2のアノードが電気的に接続されたアノード/カソード接続部136とを含む。並列回路132のカソード接続部135は、第1外部端子6と電気的に接続されている。並列回路132のアノード/カソード接続部136は、第2外部端子7と電気的に接続されている。
並列回路132のアノード接続部134は、前述の第1不純物領域51によって形成されている。並列回路132のカソード接続部135は、前述の第3不純物領域53によって形成されている。並列回路132のアノード/カソード接続部136は、前述の第2接続配線102によって形成されている。
第1外部端子6および第2外部端子7間に、第2外部端子7を基準電位(たとえばグランド電位)とする所定の閾値電圧以上の電圧が印加されると、逆直列回路133を介して第1外部端子6から第2外部端子7に電流が流れる。
第1外部端子6および第2外部端子7間に、第1外部端子6を基準電位(たとえばグランド電位)とする所定の閾値電圧以上の電圧が印加されると、第2pn接合ダイオードD2を介して第2外部端子7から第1外部端子6に電流が流れる。
第1外部端子6および第2外部端子7間の電圧(電位差)の絶対値が所定の閾値電圧未満の場合、並列回路132によって、第1外部端子6および第2外部端子7間に電流が流れるのが阻止される。
このような動作を実現するチップダイオード131によれば、たとえば電気回路の一部に組み込まれることによって、過電圧やESD(Electro Static Discharge:静電気放電)等から当該電気回路を保護する保護回路を提供できる。
次に、図13を参照して、第1外部端子6および第2外部端子7間の静電容量について説明する。図13は、図11のチップダイオード131の電気的構造を容量成分で表した電気回路図である。
図13では、第1pn接合ダイオードD1の静電容量をC1で示している。また、第2pn接合ダイオードD2の静電容量をC2で示している。また、ツェナーダイオードDZの静電容量をCZで示している。第1外部端子6および第2外部端子7間の寄生静電容量をCPとすると、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEは、以下の(6)式によって与えられる。
Figure 0006923303
前述の第1実施形態と同様に、ツェナーダイオードDZの静電容量CZは、第1pn接合ダイオードD1の静電容量C1に対して極めて大きく形成されている(C1<<CZ)。したがって、上記の(6)式の合成容量CEは、下記の(7)式により近似される。
Figure 0006923303
上記の(7)式に示されるように、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEは、比較的小さい値である第1pn接合ダイオードD1の静電容量C1、および、比較的小さい値である第2pn接合ダイオードD2の静電容量C2に基づいて定めることができる。したがって、ツェナーダイオードDZの平面視面積を大きくし、当該ツェナーダイオードDZの静電容量CZが増加したとしても、第1外部端子6および第2外部端子7間の合成容量CEの低化を図ることができる。
以上のように、本実施形態に係るチップダイオード131によっても、前述の第1実施形態において述べた作用効果と同様の作用効果を奏することができる。本実施形態に係るチップダイオード131は、支持基板10および第1素子分離構造43を含む構造を有しているが、支持基板10および第1素子分離構造43は除かれてもよい。これにより、チップダイオード131の更なる小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の第1実施形態では、第1素子形成領域41内の構造と、第2素子形成領域42内の構造とがほぼ等しい構造を有するチップダイオード1について説明した。しかし、第1素子形成領域41内の構造と、第2素子形成領域42内の構造とが互いに異なる構造のチップダイオードが採用されてもよい。たとえば、第2素子形成領域42内に第2pn接合ダイオードD2だけが形成された構造のチップダイオードが採用されてもよい。また、たとえば、第2素子形成領域42内に第1pn接合ダイオードD1およびツェナーダイオードDZを含む逆直列回路113だけが形成された構造のチップダイオードが採用されてもよい。
また、前述の第1実施形態に係る電極構造61は、図14に示されるような形態に変更されてもよい。図14は、電極構造61の変形例を示す模式的な拡大断面図である。図14において、前述の第1実施形態において述べた構成と同様の構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図14を参照して、本変形例に係る電極構造61は、第3不純物領域53と電気的に接続されるように表面絶縁層12の表面から、当該表面絶縁層12および第1不純物領域51を貫通して、表面絶縁層12および半導体層11に埋め込まれた埋め込み導電体層62と、第1不純物領域51から埋め込み導電体層62を電気的に絶縁する絶縁膜63とを含む。より具体的には、本変形例に係る電極構造61は、前述のトレンチ64と、当該トレンチ64に連通するように表面絶縁層12に形成された貫通孔140とを有する深堀トレンチ141を含み、当該深堀トレンチ141に絶縁膜63を介して埋め込み導電体層62が埋め込まれた構造を有している。
深堀トレンチ141は、側壁および底壁を含む。深堀トレンチ141の側壁は、トレンチ64の側壁および貫通孔47の側壁によって形成されている。深堀トレンチ141の底壁は、トレンチ64の底壁によって形成されている。深堀トレンチ141は、半導体層11の長手方向および短手方向に関して、底壁の幅が開口幅よりも幅狭に形成されたテーパ形状に形成されている。深堀トレンチ141の側壁からは、第1不純物領域51および第3不純物領域53が露出している。深堀トレンチ141の底壁からは、第3不純物領域53が露出している。
絶縁膜63は、深堀トレンチ141から第3不純物領域53を露出させるように、深堀トレンチ141の側壁を被覆している。より具体的には、絶縁膜63は、深堀トレンチ141の底壁から第3不純物領域53を露出させるように当該深堀トレンチ141の側壁の全域を被覆している。絶縁膜63は、一方表面(半導体層11側の表面)およびその反対側の他方表面を含み、これら一方表面および他方表面が深堀トレンチ141の側壁に沿って形成されている。
埋め込み導電体層62は、絶縁膜63および深堀トレンチ141の底壁により区画された凹状の空間を埋めている。埋め込み導電体層62の側面および第1不純物領域51のp型低濃度領域55の間、ならびに、埋め込み導電体層62の側面および第1不純物領域51のp型高濃度領域56の間には、絶縁膜63が介在しており、これにより、埋め込み導電体層62が第1不純物領域51から電気的に絶縁されている。埋め込み導電体層62は、深堀トレンチ141の底壁から露出する第3不純物領域53と接合されることによって、当該第3不純物領域53と電気的に接続されている。
埋め込み導電体層62は、前述の第1導電体層66および第2導電体層67を含む積層構造を有している。埋め込み導電体層62の上面は、表面絶縁層12の表面から露出している。埋め込み導電体層62の上面は、表面絶縁層12の表面とほぼ面一に形成されている。
このような構造の電極構造61によれば、図14に示されるように、埋め込み導電体層62の上面および表面絶縁層12の表面に対して平坦な第1コンタクト電極94を形成することができる。これにより、電極構造61と第1コンタクト電極94とを良好に接続させることができる。むろん、本変形例に係る電極構造61は、前述の第2実施形態および第3実施形態にも適用することができる。
また、前述の各実施形態において、各半導体部分の導電型が反転された構造が採用されてもよい。つまり、p型の部分がn型とされ、n型の部分がp型とされてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。たとえば、本発明に係るダイオード素子は、チップダイオードに限らず、半導体チップがリード端子と共にモールド樹脂によって封止(パッケージング)された構造の半導体装置において、当該半導体チップの一部の領域に、または、当該半導体チップとして適用され得る。また、本発明に係るダイオード素子は、LSI(Large Scale Integration)、SSI(Small Scale Integration)、MSI(Medium Scale Integration)、VLSI(Very Large Scale Integration)、ULSI(Ultra-Very Large Scale Integration)等の種々の集積回路が形成された半導体チップを備えた半導体装置において、当該半導体チップの一部の領域に適用され得る。
1 チップダイオード(ダイオード素子)
6 第1外部端子
7 第2外部端子
11 半導体層
25 埋め込み絶縁層(絶縁層)
31 半導体層の第1主面
32 半導体層の第2主面
41 第1素子形成領域
42 第2素子形成領域
43 第1素子分離構造
47 貫通孔
48 第1内壁絶縁膜
49 第1材料層
51 第1不純物領域
52 第2不純物領域
53 第3不純物領域
54 第4不純物領域
55 p型低濃度領域(低濃度領域)
56 p型高濃度領域(高濃度領域)
61 電極構造
62 埋め込み導電体層
63 絶縁膜
71 第2素子分離構造
73 トレンチ
74 第2内壁絶縁膜
75 第2材料層
111 第1並列回路
112 第2並列回路
113 逆直列回路
121 チップダイオード
122 逆直列回路
131 チップダイオード
132 並列回路
133 逆直列回路
D1 第1pn接合ダイオード
D2 第2pn接合ダイオード
DZ ツェナーダイオード

Claims (19)

  1. 第1主面および第2主面を有する半導体層と、
    前記半導体層の前記第1主面側の表層部に形成された第1導電型の第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域の表層部に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第2不純物領域と、
    前記第1不純物領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第3不純物領域と、
    前記第3不純物領域と電気的に接続されるように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して前記半導体層に埋め込まれ、かつ、前記半導体層の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する埋め込み導電体層を含む電極構造とを含み、
    前記第1不純物領域は、前記半導体層の前記第1主面側に形成された低濃度領域と、前記低濃度領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記低濃度領域の第1導電型不純物濃度よりも高い第1導電型不純物濃度を有する高濃度領域とを含み、
    前記第2不純物領域は、前記半導体層の前記第1主面から露出するように形成され、前記第1不純物領域の前記低濃度領域と電気的に接続されており、前記第1不純物領域と前記第2不純物領域との間の接合部によって、ダイオードが形成されており、
    前記第3不純物領域は、前記第1不純物領域の前記高濃度領域と電気的に接続されており、
    前記第1不純物領域の前記低濃度領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記第1不純物領域の前記低濃度領域と電気的に接続された第2導電型の第4不純物領域と、
    前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して形成され、前記第1不純物領域の前記高濃度領域と前記第4不純物領域とを電気的に分離する第2素子分離構造と、
    前記第3不純物領域至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して形成され、前記第1不純物領域および前記第3不純物領域の間の接合部の平面視の面積を調整するための2つの第3素子分離構造とをさらに含み、
    前記半導体層の断面視において、前記ダイオードを中心に左右対称に前記2つの第3素子分離構造が配置されており、かつ、前記ダイオードを中心に左右対称に前記電極構造および前記第2素子分離構造が配置されており、
    前記電極構造は、前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して形成された第1のトレンチと、絶縁膜を介して前記第1のトレンチに埋め込まれた導電体層とを含み、
    前記第2素子分離構造は、前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域の前記低濃度領域および前記第4不純物領域を貫通して形成され、前記第1のトレンチと同じ深さの第2のトレンチと、前記第2のトレンチに埋め込まれた絶縁材料とを含み、
    前記第3素子分離構造は、前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域の前記低濃度領域および前記高濃度領域を貫通して形成され、前記第2のトレンチと同じ深さの第3のトレンチと、前記第3のトレンチに埋め込まれた絶縁材料とを含む、ダイオード素子。
  2. 前記電極構造の前記絶縁膜は、前記第1のトレンチの側面を被覆している、請求項1に記載のダイオード素子。
  3. 前記第2不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域との間でpn接合ダイオードを形成しており、
    前記第3不純物領域は、前記第1不純物領域の前記高濃度領域との間でツェナーダイオードを形成している、請求項1または2に記載のダイオード素子。
  4. 前記ツェナーダイオードは、前記pn接合ダイオードに逆直列に接続されている、請求項3に記載のダイオード素子。
  5. 前記第3不純物領域には、前記電極構造の前記第1のトレンチの底部と接する領域に、前記第3不純物領域の第2導電型不純物濃度よりも高い第2導電型不純物濃度を有する第2導電型コンタクト領域が形成されている、請求項3または4に記載のダイオード素子。
  6. 前記電極構造は、前記第3不純物領域を介して前記ツェナーダイオードと電気的に接続されている、請求項5に記載のダイオード素子。
  7. 前記第4不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域と前記第3不純物領域との間の領域に形成され、かつ、前記第1不純物領域の前記低濃度領域に加えて、前記第3不純物領域と電気的に接続されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のダイオード素子。
  8. 前記第2不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域との間で第1pn接合ダイオードを形成しており、
    前記第3不純物領域は、前記第1不純物領域の前記高濃度領域との間でツェナーダイオードを形成しており、
    前記第4不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域との間で第2pn接合ダイオードを形成している、請求項1〜7のいずれか一項に記載のダイオード素子。
  9. 前記ツェナーダイオードは、前記第1pn接合ダイオードに逆直列に接続されることによって、前記第1pn接合ダイオードとの間で逆直列回路を形成しており、
    前記第2pn接合ダイオードは、前記逆直列回路に並列接続されている、請求項8に記載のダイオード素子。
  10. 前記第2素子分離構造は、前記第2のトレンチの内壁に沿って形成された内壁絶縁膜と、前記内壁絶縁膜を介して前記第2トレンチに埋め込まれた材料層とを含むDTI(Deep Trench Isolation)構造を有している、請求項1に記載のダイオード素子。
  11. 第1主面および第2主面を有し、第1素子形成領域および第2素子形成領域が形成された半導体層を含むダイオード素子であって、
    前記第1素子形成領域および前記第2素子形成領域は、それぞれ、
    前記半導体層の前記第1主面側の表層部に形成された第1導電型の第1不純物領域と、
    前記第1不純物領域の表層部に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第2不純物領域と、
    前記第1不純物領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記第1不純物領域と電気的に接続された第2導電型の第3不純物領域と、
    前記第3不純物領域と電気的に接続されるように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して前記半導体層に埋め込まれ、かつ、前記半導体層の抵抗率よりも小さい抵抗率を有する埋め込み導電体層を含む電極構造とを含み、
    前記第1不純物領域は、前記半導体層の前記第1主面側に形成された低濃度領域と、前記低濃度領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記低濃度領域の第1導電型不純物濃度よりも高い第1導電型不純物濃度を有する高濃度領域とを含み、
    前記第2不純物領域は、前記半導体層の前記第1主面から露出するように形成され、前記第1不純物領域の前記低濃度領域と電気的に接続されており、前記第1不純物領域と前記第2不純物領域との間の接合部によって、ダイオードが形成されており、
    前記第3不純物領域は、前記第1不純物領域の前記高濃度領域と電気的に接続されており、
    前記第1素子形成領域および前記第2素子形成領域は、それぞれ、
    前記第1不純物領域の前記低濃度領域に対して前記半導体層の前記第2主面側に形成され、前記第1不純物領域の前記低濃度領域と電気的に接続された第2導電型の第4不純物領域と、
    前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して形成され、前記第1不純物領域の前記高濃度領域と前記第4不純物領域とを電気的に分離する第2素子分離構造と、
    前記第3不純物領域を至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して形成され、前記第1不純物領域および前記第3不純物領域の間の接合部の平面視の面積を調整するための2つの第3素子分離構造とをさらに含み、
    前記半導体層の断面視において、前記ダイオードを中心に左右対称に前記2つの第3素子分離構造が配置されており、かつ、前記ダイオードを中心に左右対称に前記電極構造および前記第2素子分離構造が配置されており、
    前記電極構造は、前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域を貫通して形成された第1のトレンチと、絶縁膜を介して前記第1のトレンチに埋め込まれた導電体層とを含み、
    前記第2素子分離構造は、前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域の前記低濃度領域および前記第4不純物領域を貫通して形成され、前記第1のトレンチと同じ深さの第2のトレンチと、前記第2のトレンチに埋め込まれた絶縁材料とを含み、
    前記第3素子分離構造は、前記第3不純物領域に至るように前記半導体層の前記第1主面から前記第1不純物領域の前記低濃度領域および前記高濃度領域を貫通して形成され、前記第2のトレンチと同じ深さの第3のトレンチと、前記第3のトレンチに埋め込まれた絶縁材料とを含み、
    前記半導体層に形成され、前記第1素子形成領域および前記第2素子形成領域を電気的に分離する第1素子分離構造をさらに含む、ダイオード素子。
  12. 前記電極構造の前記絶縁膜は、前記第1のトレンチの側面を被覆している、請求項11に記載のダイオード素子。
  13. 前記第2不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域との間でpn接合ダイオードを形成しており、
    前記第3不純物領域は、前記第1不純物領域の前記高濃度領域との間でツェナーダイオードを形成している、請求項11または12に記載のダイオード素子。
  14. 前記ツェナーダイオードは、前記pn接合ダイオードに逆直列に接続されている、請求項13に記載のダイオード素子。
  15. 前記第4不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域と前記第3不純物領域との間の領域に形成され、前記第1不純物領域の前記低濃度領域に加えて、前記第3不純物領域と電気的に接続されている、請求項11〜14のいずれか一項に記載のダイオード素子。
  16. 前記第2不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域との間で第1pn接合ダイオードを形成しており、
    前記第3不純物領域は、前記第1不純物領域の前記高濃度領域との間でツェナーダイオードを形成しており、
    前記第4不純物領域は、前記第1不純物領域の前記低濃度領域との間で第2pn接合ダイオードを形成している、請求項11〜15のいずれか一項に記載のダイオード素子。
  17. 前記第1素子形成領域に形成され、前記第1pn接合ダイオードおよび前記ツェナーダイオードの逆直列回路に対して前記第2pn接合ダイオードが並列接続された第1並列回路と、
    前記第2素子形成領域に形成され、前記第1pn接合ダイオードおよび前記ツェナーダイオードの逆直列回路に対して前記第2pn接合ダイオードが並列接続された第2並列回路とを含み、
    前記第1並列回路および前記第2並列回路が、直列接続されている、請求項16に記載のダイオード素子。
  18. 前記半導体層の前記第2主面を覆う絶縁層をさらに含み、
    前記第1素子分離構造は、前記半導体層の前記第1主面から前記第2主面を貫通して前記絶縁層を露出させる貫通孔の内壁に沿って形成された内壁絶縁膜と、前記内壁絶縁膜を介して前記貫通孔に埋め込まれた材料層とを含むDTI(Deep Trench Isolation)構造を有している、請求項11に記載のダイオード素子。
  19. 前記第1素子形成領域の前記電極構造と電気的に接続された第1外部端子と、
    前記第2素子形成領域の前記電極構造と電気的に接続された第2外部端子とを含む、請求項11〜18のいずれか一項に記載のダイオード素子。
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