JP6916823B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球を1個ずつ保持可能な凹状の保持部(77c)を外周面に有する球送り部材(77)を備え、当該球送り部材(77)の正回転方向に回転する球送り動作に伴って遊技球を下流側へ送り出すよう構成された遊技機において、
前記球送り部材(77)の球送り動作を規制する規制位置および球送り動作を許容する規制解除位置に連動して変位する第1規制部(83a)および第2規制部(84a)を有する規制部材(82)と、
磁力によって前記規制部材(82)を直接変位させる駆動手段(81)とを備え、
前記規制部材(82)は、前記駆動手段(81)が消磁状態の場合に前記第1規制部(83a)が前記保持部(77c)内の規制位置にある第1規制状態となり、該第1規制状態で前記第2規制部(84a)が前記球送り部材(77)の外周面より外側の規制解除位置に位置すると共に、前記駆動手段(81)が励磁状態の場合に前記第2規制部(84a)が前記保持部(77c)内の規制位置にある第2規制状態となり、該第2規制状態で前記第1規制部(83a)が前記球送り部材(77)の外周面より外側の規制解除位置に位置するよう構成され、
前記球送り部材(77)の保持部(77c)が遊技球を傾斜路(R2)に保持可能であり、該球送り部材(77)の球送り動作に伴って遊技球を前記傾斜路(R2)の下流側へ送り出すと共に、前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化して前記第1規制状態に復帰する間に、前記球送り部材(77)の球送り動作が1個の遊技球を送り出す分許容されるよう構成され、
前記規制部材(82)は、前記第1規制部における規制位置から規制解除位置への移動方向が、前記球送り部材(77)の球送り動作による回転力に応じて規制位置から規制解除位置に向けて該第1規制部(83a)が変位することがないように前記球送り部材(77)を回転規制する方向とされると共に、前記第2規制部(84a)の規制位置から規制解除位置への移動方向が、前記球送り部材(77)の正回転方向に直交する方向よりも該正回転方向前側に傾斜して、前記駆動手段(81)の励磁状態から消磁状態への変化に伴って前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化する際に、前記球送り部材(77)の球送り動作による回転力が前記第2規制部(84a)を前記規制位置から前記規制解除位置に向けて移動させる付勢力として作用するように構成されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、駆動手段によって規制部材を第1規制部による第1規制状態および第2規制部による第2規制状態に変化させることで、球送り部材による下流側へ向けた遊技球の送り出しが継続されるのを防ぐことができる。
また、第2規制状態から第1規制状態へと速やかに変化させることができる。
また、第1規制部および第2規制部を同一の規制部材に設けることで、構造の複雑化を防止し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記傾斜路(R2)に入口が開口するよう当該傾斜路(R2)から分岐する分岐通路(52b)と、
前記分岐通路(52b)の入口を開閉可能な球抜き手段(78)とを備え、
前記第1規制状態で前記球抜き手段(78)が閉鎖位置にある場合には前記保持部(77c)により遊技球が前記傾斜路(R2)に保持され、前記第1規制状態で前記球抜き手段(78)が開放位置にある場合には遊技球が前記分岐通路(52b)を流下するよう構成されていることを要旨とする。
前記第2規制状態で、前記第2規制部(84a)を前記規制解除位置に向けて付勢する引張バネ(86)を備えたことを要旨とする。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記第1規制状態から前記第2規制状態への変化に伴って送り出される遊技球を検出するセンサ(SE)と、前記駆動手段(81)を駆動制御する払出制御手段(62)と、遊技球の未払出球数を記憶する記憶手段(62)とを備え、
前記払出制御手段(62)は、前記センサ(SE)による遊技球の検出に基づいて前記球送り部材(77)を前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化させるよう前記駆動手段(81)を駆動制御すると共に、前記センサ(SE)による遊技球の検出に基づいて前記記憶手段(62)が記憶する前記未払出球数を減算するよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、センサによる遊技球の検出を契機として第1規制部および第2規制部を変位させることで、払出構造の複雑化を防止し得る。
前記球送り部材(77)は、回転に伴って保持部(77c)が順に払出通路(52a)の受入位置(P2)で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成され、
前記第1規制状態では、前記規制位置から前記規制解除位置へ前記球送り部材(77)の半径方向に移動する前記第1規制部(83a)によって該球送り部材(77)を回転規制すると共に、前記第2規制状態では、前記規制位置から前記規制解除位置へ前記球送り部材(77)の回転方向前側に移動する前記第2規制部(84a)によって該球送り部材(77)を回転規制するよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、第1規制状態では、球送り部材を第1規制部によって確実に回転規制し得ると共に、第2規制状態から第1規制状態に変化する際には、球送り部材の回転力を利用して第2規制部を規制位置から規制解除位置へ移動させ得るので、第2規制状態から第1規制状態へと速やかに変化させることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記球送り部材(77)は、前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化することで、当該第1規制状態で受入位置(P2)に保持する遊技球を前記センサ(SE)による検出位置(P3)まで送る動作が許容されると共に、前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化することで、当該検出位置(P3)まで送る遊技球の上流に隣接する遊技球を受入位置(P2)で保持するよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、第1規制状態から第2規制状態に変化して再び第1規制状態となるまでに1個を超える遊技球が払い出されることがないから、遊技球の余分な払い出しを防止できる。
前記第1規制部(83a)および前記第2規制部(84a)を有し、前記第1規制状態および前記第2規制状態に揺動可能な平板状の部材で構成された規制部材(82)を備え、
前記規制部材(82)は、第1の板部(83)と、該第1の板部(83)と交差する方向に延在する第2の板部(84)とを有し、
前記規制部材(82)は、前記第1の板部(83)と前記第2の板部(84)との成す内角側において該第1の板部(83)と該第2の板部(84)との間に前記球送り部材(77)が位置するように支持され、
前記第1の板部(83)における前記規制部材(82)の揺動中心から離間する端部に前記第1規制部(83a)が形成されると共に、前記第2の板部(84)における前記規制部材(82)の揺動中心から離間する端部に前記第2規制部(84a)が形成され、
前記規制部材(82)は、前記第2規制状態において、前記第1規制部(83a)の重量が、該規制部材(82)を前記第1規制状態とする方向に作用するよう構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、第1規制部および第2規制部を同一の規制部材に設けることで、払出構造の複雑化を防止し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記第1規制部(83a)および前記第2規制部(84a)を有すると共に第1姿勢および第2姿勢に揺動可能な規制部材(82)を備え、
前記球送り部材(77)は、回転に伴って保持部(77c)が順に払出通路(52a)の受入位置(P2)で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成され、
前記規制部材(82)は、前記第1規制部(83a)が揺動中心の一方側に設けられると共に、前記第2規制部(84a)が揺動中心の他方側に設けられ、
前記規制部材(82)の第1姿勢において前記第1規制部(83a)が前記球送り部材(77)を回転規制する第1規制状態となり、該規制部材(82)の第2姿勢において前記第2規制部(84a)が前記球送り部材(77)を回転規制する第2規制状態となるよう構成されたことを要旨とする。
この構成によれば、第1規制部および第2規制部を同一の規制部材に設けることで、払出構造の複雑化を防止し得る。
実施例1に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後面側には図柄を変動表示可能な図柄表示装置17が配設されている。また、中枠12の前側には、装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられて、窓孔13aを塞ぐ透明な窓板13bによって遊技盤20の前面を透視可能に保護している。ここで、前枠13における窓孔13aの周囲には、複数種類の発光色で発光可能な枠ランプ13cが設けられている。また、前枠13の上端部には、音出力可能なスピーカ13dが設けられている。この枠ランプ13cおよびスピーカ13dは、遊技盤20の後面側に配設された演出制御基板(演出制御装置)61(図3参照)により制御されて、枠ランプ13cが所定の発光態様で発光演出やエラー報知を行うと共に、スピーカ13dが所定の音出力態様で音声演出やエラー報知を行うようになっている。
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、パチンコ球が流下する遊技領域21が画成されている。遊技領域21には、パチンコ球が入賞可能な入賞口22が複数設けられると共に、前記演出制御基板61(図3参照)の制御に応じて発光演出やエラー報知を行う遊技盤ランプ25が複数設けられている。なお、入賞口22としては、パチンコ球の入賞が大当り抽選(当り判定)の契機となる始動入賞口22aや、大当り抽選の結果が当りとなった場合に生起される大当り遊技状態においてパチンコ球が入賞可能となる特別入賞口22b等が設けられている。また、遊技領域21の最下部には、何れの入賞口22にも入賞することなく遊技領域21を流下し終えたパチンコ球を排出するアウト口23が設けられている。
図3に示すように、中枠12の後面上部には、上方に開口する箱状に形成されて遊技店の補給機構から供給されるパチンコ球を貯留可能な球タンク31と、この球タンク31のパチンコ球を整流して後述する球通路ユニット33へと流下させる整流レール32とが配設されている。球タンク31は、パチンコ球を複数列かつ複数段で収容し得るよう形成され、貯留したパチンコ球を整流レール32側へ流下させるように構成されている。整流レール32は、内側に形成された球通路(図示省略)の通路幅が球タンク31の球通路の通路幅よりも狭くなっており、最終的にパチンコ球が縦横一列に整列した状態で球通路ユニット33へ流下するように構成されている。
図3に示すように、整流レール32の下流端には、中枠12の後面の側縁に沿って上下に延在するよう球通路ユニット33が配設されている。この球通路ユニット33には、球受け皿14,15に払い出されるパチンコ球(賞球または貸球)が通過する球払出用の球通路51a,52a,53aと、この球払出用の球通路51a,52a,53aの途中から分岐して、球抜き操作に応じてパチンコ球が通過する球抜き用の球通路52b,53bとが形成されている。ここで、球通路ユニット33は、上部を構成する上構成部51と、下部を構成する下構成部53と、上構成部51および下構成部53の間に位置する中構成部52とを備え、パチンコ球の払出動作を行う球払出装置70が中構成部52に着脱自在に配設されている。そして、上構成部51に形成された上流通路51aと、中構成部52に配設される球払出装置70に形成された払出通路52aと、下構成部53に形成された下流通路53aとが上から順に連通して、上方に位置する整流レール32の球通路と、上下の球受け皿14,15に繋がる給出部34とを繋ぐ球払出用の球通路51a,52a,53aを構成している。また、球払出装置70の内部において払出通路52aから分岐するよう形成された分岐通路52bと、下構成部53の内部に下流通路53aと並ぶように形成された排出通路53bとが上下に連通して、払出通路52aより上流側に貯留されているパチンコ球を下球受け皿15へ向けて排出可能な球抜き用の球通路52b,53bを構成している。
図4および図5に示すように、球払出装置70は、外郭を形成するケース体71の内側に複数の部材77,VS,SEを収容することで構成されている。球払出装置70は、基本的な構成として、パチンコ球が1列で通過可能な払出通路52aと、一方向への回転(図4の状態での左回転であり、以下の説明では「正回転」という)による球送り動作を行うスプロケット(球送り部材)77と、スプロケット77を正回転不能な規制状態および正回転可能な規制解除状態に変化させる可変機構VSと、パチンコ球を検出する払出球検出センサ(センサ)SEとを備えている。
主制御基板60は、制御処理を実行する主制御CPU(図示省略)と、この主制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する主制御ROM(図示省略)と、主制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な主制御RAM(図示省略)とを備えている。主制御CPUは、各種の入賞口22に対応する複数の入賞検出センサ(入球検出手段)と電気的に接続され、各入賞検出センサからの検出信号が入力されるようになっている。そして、主制御CPUは、検出判定処理を実行して入賞検出センサからの検出信号の入力の有無を夫々判定するよう構成されている。すなわち、主制御基板60(主制御CPU)は、入球検出手段からの検出信号に応じて入球検出の有無を判定する入球判定手段として機能している。また、主制御基板60の主制御CPUは、始動入賞口22aに対応する入賞検出センサからの検出信号の入力を契機として大当り抽選等の各種の判定処理を実行し、該抽選の結果に基づいて図柄表示装置17での図柄変動演出の実行時間(変動時間)や演出内容等を決定すると共に、決定した図柄変動演出の変動時間や演出内容を変動パターン指定コマンドとして出力するよう構成されている。
演出制御基板61は、制御処理を実行する演出制御CPU(図示省略)と、この演出制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する演出制御ROM(図示省略)と、演出制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な演出制御RAM(図示省略)とを備えている。演出制御CPUは、主制御基板60からの変動パターン指定コマンドに基づいて、図柄表示装置17が表示する図柄変動演出と、図柄変動演出に合せて枠ランプ13cや遊技盤ランプ25が発光出力する発光演出と、図柄変動演出に合せてスピーカ13dが音出力する音声演出とを統括的に制御するよう構成されている。すなわち、演出制御基板61(演出制御CPU)は、演出実行手段17,13c,25,13dに演出を実行させる演出制御手段として機能している。
次に、払出制御基板62について説明する。払出制御基板62は、制御処理を実行する払出制御CPU(図示省略)と、この払出制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する払出制御ROM(図示省略)と、払出制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な払出制御RAM(図示省略)とを備えている。払出制御CPUは、球払出装置70のソレノイド81と電気的に接続されており、主制御基板60から入力される払出要求コマンド(賞球払出指令コマンド)や、球貸ユニット18の球貸し操作に伴い入力される払出要求コマンド(貸球払出指令コマンド)に応じて、ソレノイド81を駆動制御するよう構成されている。すなわち、払出制御CPUは、球払出装置70を駆動制御することでパチンコ球を払い出す払出制御手段として機能している。また、記憶手段としての払出制御RAMは、入力した払出要求コマンドが示す払出情報に応じて未払出球数(払い出すべきパチンコ球の残り数)を設定(記憶)するよう構成されている。
ここで、払出制御基板62の払出制御CPUが実行する払出制御の流れについて、図7を参照しながら以下に説明する。払出制御CPUは、ステップS101において払出要求コマンドの入力の有無を判定する処理を実行する。このステップS101の判定処理において払出要求コマンドの入力があったこと(パチンコ球の払出要求がされたこと)を判定すると、払出制御CPUは、ステップS102に移行し、入力された払出要求コマンドが示す払出情報に応じた未払出球数(払い出すべきパチンコ球の残り数)を、払出制御RAMの所定の記憶エリアに記憶する(未払出球数を設定する)。そして、払出制御CPUは、ステップS102の処理において払出制御RAM(記憶手段)への未払出球数の設定が終了すると、未払出球数に対応するパチンコ球を払い出すべく、ステップS103以降の処理(特に、ステップS103、ステップS104、ステップS106〜ステップS109の処理)の実行状態(払出動作状態)へと移行する。一方で、払出制御CPUは、ステップS101において払出要求コマンドの入力がなかったと判定した場合は、ステップS102以降の処理へと移行することなく、払出要求コマンドの入力が確認されるまで当該ステップS101の判定処理を繰り返し実行する。
次に、前述した実施例1に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
実施例2のパチンコ機10では、払出制御基板62の払出制御CPUが、払出要求コマンドの入力に応じてソレノイド81を消磁状態から励磁状態に変化させるよう駆動制御を行うことで、回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させる。そして、回転規制部材82が第1姿勢から第2姿勢に変位する間に、スプロケット77が上規制部83aによる第1規制状態から下規制部84aによる第2規制状態に変化するまで規制解除状態となり、受入位置P2にあるパチンコ球により突部77bが押し下げられてスプロケット77が正回転方向に約30度回転する。この場合に、受入位置P2にあったパチンコ球が保持部77cによる保持状態のまま検出位置P3まで移動して、該検出位置P3で払出球検出センサSEにより検出される。この払出球検出センサSEの検出状態(ON状態への変化)に基づいて、払出制御CPUは、ソレノイド81を励磁状態から消磁状態に変化させるよう駆動制御を行う。そして、回転規制部材82が第2姿勢から第1姿勢に変位することで、スプロケット77が第2規制状態から元の第1規制状態へと復帰する。ここで、スプロケット77が第2規制状態から第1規制状態に変化するまで規制解除状態となり、規制位置P1および検出位置P3にあるパチンコ球により突部77bが押し下げられてスプロケット77が正回転方向に約30度回転することで、検出位置P3に保持されていたパチンコ球が下流側に送り出される。そして、この送り出すパチンコ球の上流側に隣接するパチンコ球が受入位置P2に移動する。また、払出制御CPUは、パチンコ球が検出位置P3から下流側に移動して払出球検出センサSEが非検出状態となる(ONからOFFに変化する)ことに基づいて、払出制御RAMに記憶されている未払出球数を1減算する。
実施例3のパチンコ機10では、払出制御基板62の払出制御CPUが、払出要求コマンドの入力に応じてソレノイド81を消磁状態から励磁状態に変化させるよう駆動制御を行うことで、回転規制部材82を第1姿勢から第2姿勢に変位させる(スプロケット77を上規制部83aによる第1規制状態から下規制部84aによる第2規制状態に変化させる)。但し、払出要求コマンドを入力して払出制御RAMに未払出球数を設定した場合であっても、上流側センサからの検出信号の非入力状態を判定した場合には、ソレノイド81を消磁状態から励磁状態に変化させない。この場合に、払出制御CPUは、上流側センサからの検出信号の非入力状態が一定時間に亘り継続したことに応じて、球切れエラー指定コマンドを演出制御基板61に出力する。
本発明は、前述の実施例に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1) 実施例1〜3では、球送り部材(スプロケット)を第1規制部(上規制部)による第1規制状態から第2規制部(下規制部)による第2規制状態に変化させて再び第1規制状態へと復帰させるまでに、遊技球が1個のみ払い出されるよう構成したが、2個以上の遊技球が払い出されるようにしてもよい。
(2) 実施例1〜3では、センサ(払出球検出センサ)による検出に基づいて球送り部材を第2規制状態から第1規制状態へと変化させるよう構成したが、センサが検出状態となるか否かに関わらず、第2規制状態としてから一定時間(例えば、500ms)が経過したことを契機として第1規制状態へと変化させるようにしてもよい。
なおこの場合に、実施例3のように上流側センサを払出通路の受入位置に対応して設けるようにし、この上流側センサによる検出に基づいて異常検出手段(払出制御基板)が球切れエラー(異常)が発生したか否かの判定を実行するよう構成することができる。
(3) 実施例1〜3では、球送り部材を回転可能なスプロケットにより構成したが、揺動動作により遊技球を送り出す球送り部材や、スライド動作により遊技球を送り出す球送り部材を採用してもよい。
(4) 実施例1〜3では、第1規制部および第2規制部を同じ規制部材に設けることで、第1規制部および第2規制部が規制位置(回転規制位置)および規制解除位置(回転規制解除位置)に連動して変位するよう構成したが、第1規制部および第2規制部を別の規制部材に設け、各規制部材をギアやカム、リンク機構等の連動部材により接続することで、第1規制部および第2規制部を連動変位可能に構成してもよい。
(5) 実施例1〜3では、払出通路において、球送り部材の第1規制状態から第2規制状態への変化に伴って送り出される遊技球をセンサが検出するよう当該センサによる検出位置を設定したが、球送り部材の第2規制状態から第1規制状態への変化に伴って送り出される遊技球をセンサが検出するよう検出位置を設定してもよい。
(6) 実施例1〜3では、規制部材を揺動可能に構成し、この規制部材に第1規制部および第2規制部を設けたが、規制部材をスライド変位可能に構成してもよい。
この場合には、例えば、コ字状の規制部材の両端側に離間するよう第1規制部および第2規制部を設けて球送り部材をスライド方向に挟むように配置し、規制部材のスライド変位に応じて第1規制部および第2規制部が交互に球送り部材の球送り動作を規制するよう構成することができる。
(7) 実施例1〜3では、払出通路を上流側が鉛直方向に延在する一方で下流側が傾斜する屈曲状に形成し、この払出通路の内で傾斜する下流部分(傾斜路)に球送り部材が臨むよう構成した。これに対し、払出通路の上端から下端までを1つの直線状に延在するよう構成してもよい。
(8) 実施例1〜3では、第1規制部および第2規制部が球送り部材の保持部に入り込んで突部と当接することで球送り部材の球送り動作を規制するよう構成したが、球送り部材に突部とは別の当接部を設けて、この当接部に対して第1規制部および第2規制部が当接することで球送り動作を規制するようにしてもよい。
(9) 実施例1〜3では、球送り部材、規制部材(第1規制部、第2規制部)、駆動手段(ソレノイド)およびセンサを1つの球払出装置としてユニット化し、この球払出装置を球通路ユニットに配設したが、これら球送り部材、規制部材(第1規制部、第2規制部)、駆動手段およびセンサの内で少なくとも1つを球通路ユニットの所定部位(例えば中構成部)に直接配置するようにしてもよい。
(10) 実施例1〜3では、球通路ユニットに配設される球払出装置の内部に払出通路を形成したが、払出通路を球通路ユニットの所定部位(例えば中構成部)に形成してもよい。
(A) 請求項1に記載の遊技機において、
前記球送り部材(77)は、回転に伴って保持部(77c)が順に払出通路(52a)の受入位置(P2)で遊技球を保持して下流側へ送り出すよう構成され、
前記駆動手段(81)を励磁状態とすることで前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化するよう構成され、
前記第1規制状態では、前記球送り部材(77)の回転力に応じて規制位置から規制解除位置に向けて変位し得ないよう前記第1規制部(83a)が前記球送り部材(77)を回転規制し、
前記第2規制状態では、前記第1規制状態に変化する際に前記球送り部材(77)の回転力が規制位置から規制解除位置に向けた付勢力として作用するよう前記第2規制部(84a)が前記球送り部材(77)を回転規制することを要旨とする。
上記構成によれば、第1規制状態において確実に球送り部材の回転を防ぐことができる。また、第2規制状態から第1規制状態へと速やかに変化させることができる。
77 スプロケット(球送り部材)
77c 保持部
78 球抜き弁(球抜き手段)
81 ソレノイド(駆動手段)
82 回転規制部材(規制部材)
83a 上規制部(第1規制部)
84a 下規制部(第2規制部)
R2 傾斜路
Claims (1)
- 遊技球を1個ずつ保持可能な凹状の保持部を外周面に有する球送り部材を備え、当該球送り部材の正回転方向に回転する球送り動作に伴って遊技球を下流側へ送り出すよう構成された遊技機において、
前記球送り部材の球送り動作を規制する規制位置および球送り動作を許容する規制解除位置に連動して変位する第1規制部および第2規制部を有する規制部材と、
磁力によって前記規制部材を直接変位させる駆動手段とを備え、
前記規制部材は、前記駆動手段が消磁状態の場合に前記第1規制部が前記保持部内の規制位置にある第1規制状態となり、該第1規制状態で前記第2規制部が前記球送り部材の外周面より外側の規制解除位置に位置すると共に、前記駆動手段が励磁状態の場合に前記第2規制部が前記保持部内の規制位置にある第2規制状態となり、該第2規制状態で前記第1規制部が前記球送り部材の外周面より外側の規制解除位置に位置するよう構成され、
前記球送り部材の保持部が遊技球を傾斜路に保持可能であり、該球送り部材の球送り動作に伴って遊技球を前記傾斜路の下流側へ送り出すと共に、前記第1規制状態から前記第2規制状態に変化して前記第1規制状態に復帰する間に、前記球送り部材の球送り動作が1個の遊技球を送り出す分許容されるよう構成され、
前記規制部材は、前記第1規制部における規制位置から規制解除位置への移動方向が、前記球送り部材の球送り動作による回転力に応じて規制位置から規制解除位置に向けて該第1規制部が変位することがないように前記球送り部材を回転規制する方向とされると共に、前記第2規制部の規制位置から規制解除位置への移動方向が、前記球送り部材の正回転方向に直交する方向よりも該正回転方向前側に傾斜して、前記駆動手段の励磁状態から消磁状態への変化に伴って前記第2規制状態から前記第1規制状態に変化する際に、前記球送り部材の球送り動作による回転力が前記第2規制部を前記規制位置から前記規制解除位置に向けて移動させる付勢力として作用するように構成されている
ことを特徴とする遊技機。
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- 2019-02-05 JP JP2019019192A patent/JP6916823B2/ja active Active
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