JP5386675B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明はパチンコ遊技機における遊技球を過剰に払出させる不正の防止に関するものである。
従来、パチンコ遊技機は、遊技者が遊技球を発射させ、発射された遊技球が遊技盤面上に設けられた入賞口に入球すると、その入球した入賞口に設定された数の遊技球を払出す構成になっている。
また、CR機(カード式パチンコ遊技機)では、パチンコ遊技機とCRユニット(プリペードカードユニット)が接続され、所定のプリペードカードをCRユニットに挿入してパチンコ遊技機に設けられた貸出ボタンを押すことでパチンコ遊技機から遊技球が払出される構成になっている。
なお、入賞口に入球した際に払出される遊技球(賞球)と貸出ボタンを押したことで払出される遊技球(貸球)は、同じ払出装置から払出される構成のパチンコ遊技機もあれば異なる払出装置から払出される構成のパチンコ遊技機もある。
パチンコ遊技機の背面には、遊技球を貯留する球タンク、球タンクから遊技球を整列させて下流に供給するためのタンクレール(遊技球待機通路)、遊技球を払出す電動式の払出装置、払出装置からパチンコ遊技機の前面に設けられた上皿に遊技球を排出するための遊技球払出通路(払出球流下通路)が設けられているほか、所定個の遊技球が払出し可能か否かを検知する球切れセンサー(シュート球切れスイッチ)、払出装置から払出された遊技球を検知する賞球センサー(払出球検出スイッチ)、下皿(上皿)が遊技球で満杯になったことを検出する満杯センサー(オーバーフロースイッチ)が設けられている。
なお、現在のパチンコ遊技機の多くは、所定個の遊技球の払い出しが不可能な場合(球切れセンサーが球切れを検出した場合)、下皿が遊技球で満杯の場合(満杯センサーが満杯を検出した場合)、賞球センサーが断線した場合、所定個数の遊技球を過剰に払出してしまった場合にエラーと判断され、払い出すべき遊技球があった場合でも払出装置の払い出し動作が停止される。また、上記したエラーが発生していないにも係わらず賞球センサーにより、払い出されるべき遊技球が検出されない場合は、払出ユニット(払出装置が入ったケース)内の球詰まりと考えられるので、再度払い出し動作(俗に言うリトライ動作)を行なうように設定されている。このリトライ処理は、所定回数を限度に繰り返し行なわれ、所定回数のリトライ動作を行なっても払い出すべき遊技球の数が賞球センサーによって検出されない場合には、払出装置の払い出し動作が停止される。このリトライ動作を行なう構成にしていることで、頻繁にエラー状態が発生し遊技者に度々遊技を中断してもらうという不都合を回避することができている。
また、パチンコ遊技機は以前から、パチンコ遊技機本体の隙間から針金やセルなどの細長い異物を挿入し、その異物により遊技盤に設けられた釘や入賞口、役物の位置や設置角度を勝手に変更させ遊技球が入賞口に入球し易くさせたり、挿入した異物により入賞した遊技球を検知するセンサー、払出装置を故障、誤動作させて遊技球を払出させる不正が頻繁に行なわれてきた。
一方、上記のような不正を防止するための対策も特許文献1、特許文献2等に開示されている。
特許文献1である特許第3188194号公報に記載された対策は、異物を挿入させないように球通過口に遊技球が通常、流下する方向にだけ回動可能な逆止弁を設けた構成であり、特許文献2である特開2001−161902号公報に記載された対策は、払出装置から払い出された遊技球を上皿に排出するための球通路に2つの球計数用センサーを僅かな上下間隔を離して設置し、その2つのセンサーによる遊技球の検出の時間差により異常か否かを判別するように構成されたものである。
特許第3188194号公報 特開2001−161902号公報
上記したような対策を施すことで不正は一旦減少するが、少し時間が経つと上記した対策の攻略が考えられ、その不正対策では不正を防止できなくなってしまう。つまり、不正の方法も常に進化している。
今現在行なわれている不正は、特殊なゴト機具(不正を行うための機具)を使い行われている。このゴト機具は、セルという弾力性がある細長い物体の先端にコイルを巻き、セルの後端に上記コイルに電流を流すタイミングを制御するICが設けられ、上記コイルとICが配線されているものである。このゴト機具を上皿に設けられた遊技球が排出される排出口から挿入させ、コイルが巻いてある先端部分を払出装置から払い出された遊技球を検出するための賞球センサーの下にもっていき、コイルに電流を流すことで賞球センサーを誤動作(遊技球が流下しても検出させなくする)させるものである。
賞球センサーが誤動作させられると、払出装置から遊技球を払い出しても賞球センサーがその払い出された遊技球を検出しないため、払出装置を制御する制御装置は払出ユニット内の球詰まりが発生したと判断し、再び払出装置を駆動させて払い出されなかった分の遊技球を払い出させるよに払出装置を制御する(払出装置の払い出し動作を作動させる)(上記したリトライ動作)。リトライ動作を行うと払出装置から遊技球を払い出すが、賞球センサーがゴト機具によって遊技球が検知できないようにされているので、払い出された遊技球は検知されず、再びリトライ動作を行なう。このように、実際は遊技球が払い出されたにも係わらず賞球センサーの誤動作を引き起こし、リトライ動作を繰り返し行なわせて不正に遊技球を得るといったものである。
なお、上記したようにリトライ動作を所定回数行なっても払い出すべき数の遊技球が賞球センサーにより検出されなかった場合には、エラーになり払出装置の払い出し動作を停止させるのだが、上記したICにより、エラーになる直前のリトライ動作時に賞球センサーの誤動作を解除し、払い出された遊技球が賞球センサーによって検出されるようにしてエラーになることを回避している。つまり、上記ICには、賞球センサーを誤動作させるタイミングと誤動作から復帰させるタイミングがプログラムされており、エラー状態にならずに(遊技店に見つからないように)不正に遊技球を得ることが出来てしまう。
また、エラーになる直前のリトライ処理で払い出すべき数の遊技球が払い出された場合、リトライ動作を行った回数はリセットされるので、何回でも上記した不正行為を行うことができ、大量に遊技球が払い出されてしまう。
今現在行われている不正は上記した内容であり、この不正は特許文献1、特許文献2の構成では防止することが出来ない。
特許文献1の構成では逆止弁によってパチンコ遊技機に異物を挿入出来ないように構成されているが、常に異物の挿入が防止出来るわけではなく、遊技球が払出装置より払い出される際に逆止弁が開くので、その逆止弁が開いている間に異物(ゴト機具)が挿入されてしまうので、上記した不正を防止することが出来ない。
特許文献2に記載された構成では、両方のセンサーとも同じように誤動作(遊技球を検地できないようにする)させられれば検出の時間差というものも発生しないので上記した不正を防止することが出来ない。
本発明は、上記した今現在行なわれている不正を防止すために考えられたものである。
請求項1に記載の発明は、遊技領域内に賞球数が異なる複数の入賞口を備え、該複数の入賞口の何れかに遊技球が入球すると、入球した入賞口に設定された賞球数分の遊技球を払い出す払出装置と、
該払出装置によって払い出された遊技球を検出する払出球検出手段と、
前記払出装置によって払い出される遊技球を待機させておく遊技球待機通路と、
該遊技球待機通路に所定個数の遊技球が待機されているか否かを判断するための球切れ検出手段と、を備え、
前記所定個数とは、前記複数の入賞口のうち、一番多く賞球数が設定されている入賞口に遊技球が入球した際に払い出される賞球数よりも多い個数であり、
前記球切れ検出手段の検出結果に基づき、前記遊技球待機通路に前記所定個数の遊技球が待機されていないと判断されると前記払出装置の払い出し動作を停止し、
前記入賞口への遊技球の入球に起因して、 前記払出装置により当該入賞口に設定された賞球数分の通常の払い出し動作を行ったにも係わらず、当該賞球数よりも少ない個数の遊技球しか払い出されなかったと判断された場合に、払い出されていないと判断された数の遊技球の払い出し動作(以下、これらを「リトライ動作」と総称。)を行うように設定された弾球遊技機において、
前記球切れ検出手段を、前記球切れ検出手段内を遊技球が通過する構成とし、前記球切れ検出手段内を通過した遊技球の数をカウントする送出球カウント手段と、
前記払出球検出手段によって検出された遊技球の数をカウントする払出球カウント手段と、
前記送出球カウント手段によってカウントされたカウント値と前記払出球カウント手段によってカウントされたカウント値を比較して異常状態が発生したか否かを判定する異常状態判定手段と、
該異常状態判定手段により異常状態が発生したと判断された場合に異常状態であることを報知する異常状態報知手段と、を設け
前記異常状態判定手段による異常状態が発生したか否かの判定は、前記通常の払い出し動作時には行わず、前記リトライ動作時にのみ行うようにした
ことを特徴とする弾球遊技機である。
払出装置による遊技球の払い出し条件は、、遊技盤面上に設けられた入賞口に発射された遊技球が入球(入賞)した場合が考えられる。なお、遊技盤面上には複数の入賞口を配置し、各入賞口ごとで遊技球が入球したことで払い出す遊技球の数を異ならす構成(入球することで同じ数の遊技球が払い出される入賞口があってもよい)が好適である。なお、一般的な入賞口への遊技球の入球から遊技球の払い出しまでの流れとしては、遊技球が入賞口に入賞すると、入賞したことを示す信号が制御装置(主制御装置)に入力され、その入力に基づいて制御装置(主制御装置)は一旦、未払い数(総獲得数)として払い出すべき遊技球の数を記憶する。制御装置(主制御装置)は記憶された未払い数の遊技球を払い出させる信号を別の制御装置(払出制御装置)に送信し、該信号を受信した制御装置(払出制御装置)は、その信号で示された数の遊技球を払い出すように払出装置を制御し、払出装置より所定数の遊技球を払い出す。
また、他の払出装置による遊技球の払い出し条件としては、パチンコ機に接続された遊技球等貸出装置(CRユニット)からの貸出要求信号をパチンコ機が受信した場合が考えられる。なお、パチンコ機とCRユニットは交信をしながら遊技球をパチンコ機から払い出す構成であり、通貨と等価の有価データが記憶されたプリペードカードをCRユニットに挿入し、パチンコ機に設けられた貸出ボタンを押すことで、CRユニットからパチンコ機に貸出要求信号が入力されるのが一般的である。
なお、一般的に入賞口に遊技球が入球することで払い出される遊技球を賞球と呼び、CRユニットからの貸出要求信号を受信したことで払い出す遊技球を貸球と呼ぶ。また、賞球と貸球を同一の払出装置から払い出すパチンコ機も、それぞれ異なる払出装置から払い出すパチンコ機も存在するが、本願発明ではどちらの構成でも適用できる。
払出装置の上流には、払い出すための遊技球が待機されており、その待機されている遊技球の数が所定個数以上か否かを球切れ検出手段にて監視しており、待機されている遊技球が所定個数無い場合には、払い出すべき遊技球があったとしても(未払い数が残っていても)、払出装置の払い出し動作が停止される(払い出し動作を行わない)構成になっているが、これは、実際に払い出す遊技球がないのに払出装置を作動させてもしょうがないからである。なお、払出装置の払い出し動作が停止されているときに払出条件が成立した場合には、記憶されている未払い数がどんどん増えていく。
払出装置によって所定個数(払い出しを指示した個数)の遊技球が実際に払い出されたか否かは、払出装置の下流に設けられた払出球検出手段によって検出された遊技球の個数と比較することで把握することが出来る構成になっている。つまり、払出球検出手段は払い出しを指示した制御装置(主制御装置や払出制御装置)に接続されており、払出球検出手段によって検出された信号が制御装置(主制御装置や払出制御装置)に入力され、記憶されている未払い数が減算される構成になっている。
上記の構成により払出装置によって所定個数の遊技球の払い出し動作を行ったにも係わらず、前記所定個数よりも少ない個数の遊技球しか払い出されなかったと判断された場合には払い出されていないと判断された数の遊技球を再び払出装置によって払い出す動作が行われるようになっており、この動作を俗にリトライ動作と呼ぶ。なお、所定個数の遊技球の払い出し動作を行ったにも係わらず1個の遊技球も払い出されていないと判断された場合も同じようにリトライ動作(前記所定個数の遊技球を全てを払い出す動作)が行われる。
リトライ動作を行ったにも係わらず、払い出されていないと判断された数分の遊技球が払い出されなかった場合には、再びリトライ動作を行う構成にすることが望まれるが、払い出されるまで無限にリトライ動作を行う構成にするのではなく制限回数(例えば3回)を設定しておく構成が好適である。
請求項1の構成では球切れ検出手段により、1個1個の遊技球を検出する構成になっている。従来の球切れ検出手段は、ある一定範囲に遊技球が存在しているか否かを判断できれば所定個数の遊技球が待機されているか否かが把握できるので(詳細な遊技球の数を把握する必要がなかったので)、可動式の板が検出部に触れたことを検出するタイプのセンサー(スイッチ)が多く使用されいた。詳細には可動式の板の上又は下に遊技球が存在していれば検出状態になる。よって、遊技球が繋がって流下した場合には、常に検出状態が継続するようになる。このような従来より使用しているタイプのセンサー(スイッチ)でも本発明に適用することが出来るが、従来より、入賞口に入賞した遊技球を検出したり、払出装置によって払い出された遊技球を検出するために使用している、遊技球がスイッチに設けられた検出部を通過したことを検出するタイプのセンサー(スイッチ)のほうが本発明に適している。
また、球切れ検出手段を設置する箇所の上流(球タンク側)の球誘導路に段差などを設け、落下してきた遊技球が球切れ検出手段に検出されるようにするなどして遊技球が1個1個間を空けて球切れ検出手段に検出されるようにする構成が好適である。
そして、球切れ検出手段により検出された遊技球(の数)は送出球カウント手段によってカウントされる(記憶される)。なお、球切れ検出手段によって検出された遊技球を全てカウントしていく構成でも良いし、所定期間中に球切れ検出手段によって検出された遊技球のみカウントされる構成にしてもよい。球切れ検出手段によって検出された遊技球を全てカウントする構成にした場合は、検出されたときの払出装置の状態が把握できる構成が好適である(例えば払出装置が停止しているときに検出した、払出装置が5個の遊技球の払い出し動作を行っている最中に検出したなど)。
また、払出球検出手段によって検出された遊技球(の数)も払出球カウント手段によってカウントされる(記憶される)構成になっている。上記したように払出球検出手段によって検出された遊技球の数が未払い数から減算される構成であるので、その構成をそのまま払出球カウント手段として利用する構成が好適である。
送出球カウント手段によってカウントされたカウント値と払出球カウント手段によってカウントされたカウント値とを比較し、両カウント値が一致しなかった場合や所定個数以上の誤差が生じている場合に異常状態判定手段が異常状態が発生したと判断する。異常状態が発生すると異常状態報知手段により異常であることが報知される。なお、異常状態が発生した場合、異常報知手段による報知だけでなく払出装置の払い出し動作が行われないようにしたりしてもよい。また、上記異常状態が発生した場合は不正が行われた可能性が極めて高いので遊技球の発射を停止するなど遊技不能状態にしてもよい。
前記送出球カウント手段によるカウント動作及び前記払出球カウント手段によるカウント動作は、1回の前記リトライ動作の開始に伴い開始される構成が好適であり1回のリトライ動作の開始に伴いとは、払出装置を制御する制御装置が払出装置にリトライ動作の指示を出したことに起因して行う。又は払出装置がリトライ動作を開始してから行う。ということである。
また、異常状態判定手段による異常状態が発生したか否かの判定は、前記払出装置の1回の前記リトライ動作の終了に伴い開始される構成が好適であり1回のリトライ動作の終了に伴いとは、払出装置の払い出し動作の終了時にウェイト時間が設けられている構成であるのなら、そのウェイト時間が終了してから行うということである。
また、以下のような構成も考えられる。
遊技機の前面に設けられ、遊技球を貯留する球受け皿と、
所定の払出条件の成立により遊技球を払い出す払出装置と、
該払出装置によって払い出された遊技球を検出する払出球検出手段と、
前記払出装置から払い出された遊技球を前記球受け皿に案内する払出球流下通路と、を設けた弾球遊技機において、
前記払出球検出手段が設置されている場所よりも下流の前記払出球流下通路に、遊技球を保持させながら一定方向のみに回転するように設定された回転案内体を設け、
該回転案内体の回転軸方向の幅と、前記払出球流下通路の前記回転軸方向の内壁の幅とを同等の大きさにし、
前記回転案内体の回転軸を前記払出球流下通路の外側にすると共に前記回転案内体の外周が前記払出球流下通路の前記回転軸と平行な内壁に接するように前記回転案内体を設置した弾球遊技機である。
遊技球を保持させながら回転する回転案内体は、スプロケットの形状であり、従来の遊技球払出装置に使用している形状と同じである。ただ、従来の払出装置に使用しているスプロケットとの違いは遊技球が通る遊技球誘導路(払出球流下通路)との大きさの関係である。この回転案内体の幅(回転案内体の回転軸が伸びている方向を回転案内体の幅と考える)が遊技球誘導路(払出球流下通路)の幅(回転案内体の幅と同方向側)と同等の大きさになっている。つまり、スプロケットの前面と後面は凹凸のない平面になっている。なお同等と記載したが、回転案内体は回転をする構成なので遊技球誘導路(払出球流下通路)の幅方向の壁と回転案内体の前面及び後面には若干の隙間(1mm程度)の隙間が設けられている。
また、回転案内体の中心(回転軸の中心)を遊技球誘導路(払出球流下通路)の外側においている。つまり、回転案内体(スプロケット)の半分でしか遊技球を保持して回転しないほか、遊技球誘導路(払出球流下通路)内では、回転案内体は遊技球の流下方向と反対方向に動かない。例えば、回転案内体の全体が遊技球誘導路(払出球流下通路)の中に入る構成であると、回転案内体の半分側は通常、遊技球が流下する方向に回転するが、どうしても反対側の半分は通常、遊技球が流下する方向とはが逆の方向に回転して(動いて)しまう。回転案内体の一部(半分)が遊技球の流下方向とは逆の方向に回転して(動いて)しまうと、その部分から特殊なゴト機具を挿入されてしまうからである。
また、回転案内体(スプロケット)の外周が遊技球誘導路(払出球流下通路)の幅方向の壁とは異なる壁(スプロケットの前面又は後面と直交する壁)と接するように設けられている。つまり、回転案内体(スプロケット)の遊技球保持部(窪み部)の深さが遊技球の直径である11mmよりも深く形成されており、遊技球保持部にて遊技球を保持している状態での遊技球が回転案内体の外周(一番大きい部分)よりも外側にはみ出すことはなく、回転案内体(スプロケット)が遊技球を保持しながら回転しても遊技球と遊技球誘導路(払出球誘導路)とぶつかることはないようになっている。
また、回転案内体は一方向にのみ回転可能に設定してあるが、一方向にのみ回転するように設定する方法は特に限定はしないが、ギヤを噛ませたり、一方向クラッチ、規制ベアリングを使用することが考えられる。なお、回転可能な一方向とは、払出装置を上流側、球受け皿を下流側とし、上流から下流方向へ遊技球を導く方向である。また、回転案内体の回転は遊技球の流下(落下)の力によって回転する構成にしてもよいし、駆動モータを接続し、駆動モータによって回転する構成にしてもよい。さらに、駆動モータにより常時、一方向のみに回転する構成にすれば、一方向のみに回転可能に設定したことになる。また、駆動モータによって回転案内体を常時回転させておく構成にし、回転案内体の回転速度を計測する速度計測手段、あるいは、駆動モータの負荷や電流値を測定する測定手段を設け、回転案内体や駆動モータの状態を把握できる構成にしてもよい。このような構成にすることで、ゴト機具を挿入しようとするとゴト機具と回転案内体とが接触し、必ず回転案内体の回転動作(または駆動モータ)に異変が生じるのでその異変により不正(ゴト機具の挿入)を発見できるようになる。
しかし、駆動モータによって常時回転させる構成ではなく払出装置が遊技球を払い出しているときなどの所定タイミングにだけ駆動モータを駆動させ、回転案内体を回転させる構成にしてもよい。
なお、払出球検出手段が設置されている場所よりも下流とは、払出球検出手段が設置されている場所よりも球受け皿側ということである。
上記した構成のように、払出球検出手段が設置されている場所よりも下流に回転案内体を設けることで、上記した特殊なゴト機具を払出球検出手段の近傍にもっていけなくすることができ、上記不正を防止することが出来る。
なお、特許文献1の特許第3188194号公報に記載されたように逆止弁を設置した構成であると上記したように逆止弁が開いた際に特殊なゴト機具を挿入されてしまうことがあるが、上記の構成のような回転案内体設置方法及び回転案内体の大きさにすることで、確実に上記した特殊なゴト機具の挿入を防ぐことが出来る。
請求項1の構成にすることで、発明が解決しようとする課題の段落に記載した、特殊なゴト機具(不正を行うための機具)を使い払出装置から払い出された遊技球を検出するための賞球センサー(払出球検出手段)を誤動作(遊技球が払い出されていても遊技球を検出出来なくさせる)させることで遊技球が払い出されていないと判断させ、再び遊技球を払い出せることで余分に遊技球を払い出させるといった不正をおこなった場合でも送出球カウント手段によるカウント値と払出球カウント手段によるカウント値を比較することで上記不正が行われたか否かがわかるので、上記不正を早期に発見できるようになる(防止できるようになる)。
また、上記した今現在行われている不正を、従来の既存のパチンコ遊技機の構成を少し変更するだけで防止できるので、容易且つ安価に不正を防止できるようになる。
さらに、不正によって多くの遊技球が得やすいリトライ動作時に両カウント手段のカウント、異常状態判定手段による判定を行うようにしたことで、より、制御の簡素化が出来る
次にこの発明が極めて優れていることについて説明する。
例えば、特許文献2である特開2001−161902号公報に記載された構成のように、払出装置から払い出された遊技球を上皿に排出するための球通路に2つの球計数用センサーを用い、本発明のように両球計数用センサーで各々で検出された遊技球をカウントする構成にし、その両カウント値を比較する構成にした場合を考えてみる。上記した特殊なゴト機具で、どちらか片方の球計数用センサーだけ誤動作させられただけなら、本発明と同様に上記した不正を防止することができる。しかし、両球計数用センサーが近接配置されていた場合だと、両方の球計数用センサーとも誤動作させられてしまう。また、両球計数用センサーが、ある程度離されて設置されていた場合であっても、上記特殊なゴト機具を2つ、あるいは、ゴト機具の先端であるコイル部を二つにしたものが使用されてしまえば、両球計数用センサーが誤動作させられてしまう。両球計数用センサーが誤動作させられてしまったら、このゴト行為を防ぐことは出来ない。これは、つまり、カウントするための2個のセンサーの設置場所が大きなポイントになるということである。本発明では払出装置よりも上流に設けられたセンサー(球切れ検出手段)と払出装置よりも下流に設けられたセンサー(払出球検出手段)でカウントする構成になっているので1つのゴト機具で払出装置の下流に設けられたセンサー(球切れ検出手段)が誤動作されても、もう一個のゴト機具は払出装置によって、それ以上の挿入が出来ないので払出装置の上流に設けられたセンサー(球切れ検出手段)の誤動作はさせられない。よって両スイッチのカウント値を比較することで上記不正が行われたか否かの判定が可能になる。
次に、仮にゴト機具が払出装置よりも上流に挿入できた場合を考える。
払出装置の上流及び下流にカウントだけに使用するカウント専用センサーを配置した場合、払出装置の下流に設けられた専用のセンサーは当然ながらゴト機具によって誤動作させられ、払出装置の上流に設けられた専用のセンサーも払出装置よりも上流にゴト機具が挿入可能と設定されているので同じようにゴト機具によって誤動作させられる。よって上記不正を防止することはできない。一方、本発明の構成は、払出装置の上流に設けられ、所定数の遊技球が待機しているか否かの判定に使用している球切れ検出手段によってカウント動作を兼用している。払出装置よりも上流にゴト機具が挿入可能という設定で球切れ検出手段が誤動作させられた場合、両検出手段が誤動作されることになるので、上記不正が行われているか否かの判断が出来なくなる。しかし、球切れ検出手段が遊技球を検出しなくなるということは、払出装置によって払い出すために待機されている遊技球が予め決められた所定個数が無いとも判断され(球切れ状態と判定される)、払出装置の払い出し動作も停止されることになる。よって、2つのゴト機具を使っても不正に遊技球は払い出されることはなくなる。つまり、不正が行われているか否かは判定できなくなるが不正によって遊技球を払い出させることもなくなる。
よって、カウントを行う検出手段が所定個数の遊技球が待機されている否かを判定するための検出手段によって行われることが大きなポイントになる。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。
外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
また、内枠70にはヒンジ53とは異なる別のヒンジ54(図示省略)も設けられており、該ヒンジ54の他方側には前枠52が取り付けられており、前枠52は内枠70に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠51の下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられているほか、パチンコ機50の異常状態を報知する球切れ表示LED36、下皿満杯表示LED37、異常状態報知LED38が設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
また、下皿63には、球抜きレバー68が設けられており、該球抜きレバー68を操作することで下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(通称ドル箱)に移すことが出来る。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、該演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化する。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
また、発射ハンドル64の上方には、シリンダ錠69が設けられており、該シリンダ錠69に所定の鍵を挿入し、該鍵を、時計回りに回転させることで内枠70が開放され、反時計回りに回転させることで前枠52が開放される。
図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。この遊技領域3には多数の遊技釘4が打ち付けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
センターケース5の向かって左横には普通図柄作動ゲート17が配置されている。
センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第1始動口11は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
普通図柄表示装置7は7セグメントLEDで形成されており、複合入賞装置13の下方に設けられたアタッカー式の大入賞口14の向かって右側に配置されている。普通図柄表示装置7の右側には4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置されている。
また、大入賞口14の向かって左側には、7セグメントLEDからなる特別図柄表示装置9が配置され、さらに、左側には4個のLEDからなる特別図柄保留記憶表示装置10が設置されている。
なお、発射された遊技球が第1始動口11あるいは第2始動口12に入球した際には所定の乱数値が抽出され、該抽出された乱数値が所定の値と一致するか否かの抽選(特別遊技抽選)を行い、その抽選で当り、特別図柄表示装置9にて当り図柄が確定表示されると特別遊技(大当り遊技)が開始され大入賞口14が開放して遊技球が入球可能になる。なお、大入賞口14は通常遊技状態中(大当り遊技以外の遊技状態)には開放しておらず、遊技球が入球不可能になっている。
また、特別図柄が変動することで特別図柄の疑似演出を行なう疑似図柄が演出図柄表示装置6にて表示される。
複合入賞装置13の左側には左袖入賞口31が、右側には右袖入賞口33がガイドレール2bに沿うように設けられ、左袖入賞口31の下方には左落し入賞口32が、右袖入賞口33の下方には右落し入賞口34がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この左袖入賞口31、左落し入賞口32、右袖入賞口、右落し入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
大入賞口14の下方には、アウト口15が設けられており、発射された遊技球が遊技領域3に配置された各入賞口に入球しなかった場合には、このアウト口15に入り遊技球はパチンコ機50の裏側に回収される。
また、普通図柄表示装置7の左側には、状態報知装置16が設けられている。
なお、詳細は後述するが状態報知装置16はLEDからなり、主制御装置80が制御する構成になっている。
なお、遊技球が、第1始動口に入球すると3個、第2始動口に入球すると4個、左袖入賞口31、左落し入賞口32、右袖入賞口33、右落し入賞口34に入球すると10個、大入賞口14に入球すると15個の遊技球が賞球として払い出されるように設定されている。
図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、前述した遊技盤1を脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、遊技球流下通路が形成されており上方(上流)から、球タンク71、タンクレール72、シュートユニット74、払出ユニット75が設けられており、払出ユニット75の中には払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72、シュートユニット74を介して所定個数の遊技球(賞球)を払出装置73により払出球流下通路76を通り上皿55に払い出される。また、本実施例では上述の賞球を払い出す払出装置73により貸出ボタン57を操作した際に払い出される貸球も払い出す構成になっている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータに送られる。なお、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠用((枠側(前枠52、内枠70、外枠51))から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータへ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
図4はシュートユニット74の斜視図であり、遊技球の流れが分かりやすいようにカバーが外された状態になっている。
図示したようにシュートユニット74には左右にカーブされた球誘導路(遊技球待機通路)が前後方向に2列に形成され(前側が第1球誘導路、後側が第2球誘導路と呼ぶ)、払出装置73から払い出される遊技球を待機させている。なお、この球誘導路のカーブは遊技球の重力を分散させるためになされている。
また、シュートユニット74の各々の球誘導路上には、それぞれシュート球切れスイッチA74a(球切れ検出手段)、シュート球切れスイッチB74b(球切れ検出手段)が設けられており、該シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)の検出信号により、シュートユニット74内に所定個数の遊技球が待機されているか否かが判断される。本実施例では、片方の球誘導路で20個の遊技球が待機されているか否かが判断される。なお、正確にはシュートユニット74の球誘導路だけで遊技球が20個待機されているわけではなく、払出ユニット75の払出スプロケット75aの前(上流)の球誘導路にも遊技球が待機されるようになっており、該払出しスプロケット75aの上流の球誘導路とシュートユニット74の球誘導路で遊技球が20個待機されているか否かが判断される(つまり、払出ユニット75の一部も遊技球待機通路に該当)。つまり、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)は、払出スプロケット75aの上から遊技球が20個並んだ位置に配置されている。詳しくは後述するが20個目の遊技球をシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)が検出していないと、球切れと判断されて、払出装置73の動作が停止する構成になっている。なお、第1球誘導路、第2球誘導路のどちらか一方でも待機されている遊技球が20個ないと球切れと判断されて払出装置73の動作が停止されるので、結果的にシュートユニット74(払出ユニット75内の払出しスプロケット75aの上流の球誘導路も含み)内に40個の遊技球が待機されていなければ払出装置73の動作が停止されることになる。
図5には、払出装置73の図であり、図5aには払出装置73の斜視図、図5bには払出装置73内の斜視図、図5cには払出装置73内の遊技球の動きを表した図である。
図5aに記すように払出装置73には、回転自在であり遊技球を1個ずつ排出するための払出スプロケット75a、該払出スプロケット75aの下に該払出スプロケット75aから排出された遊技球を検出する払出球検出スイッチ21(払出球検出手段)が設けられている。また、払出スプロケット75aの上側(上流)には遊技球が数個待機できる上記した球誘導路が前後方向に2列形成されている(前側が第1球誘導路、後側が第2球誘導路と呼ぶ)。
図5bに記すように払出スプロケット75aは払出モータ20により回転され、払出モータ20は払出制御装置81によって駆動を制御される。
図5cに記すように払出スプロケット75aは前側の端の一部と後側の端の一部に縁部が設けられており、該縁部は前側と後側で交互に設けられている。つまり、前側に縁部がある場所の後側には縁部がなく、後側に縁部がある場所の前側には縁部がないように構成されている。また、各々の縁部(前側及び後側の縁)は各球誘導路(第1球誘導路、第2球誘導路)の略中心に位置するように設定されている。この縁部がある場所では遊技球が払出スプロケット75aの窪みに入らないようになっているので、縁部が上側に位置するほうの球誘導路では遊技球が払出スプロケット75aにより誘導されない構成になっている(もう一方の球誘導路では、払出スプロケット75aの縁部の無い部分が位置する)。この構成により、片方の球誘導路より交互に遊技球が払出スプロケット75aに供給される。
図5cの左側の図では、第1球誘導路側(前側)は払出スプロケット75aの縁部が上側を向いており、遊技球が払出スプロケット75aに誘導されない状態であり、第2球誘導路側(後側)は払出スプロケット75aの縁部が上側を向いておらず、遊技球が払出スプロケット75aに誘導される状態である。一方、図5cの右側の図では、第1球誘導路側(前側)は払出スプロケット75aの縁部が上側を向いておらず、遊技球が払出スプロケット75aに誘導される状態であり、第2球誘導路側(後側)は払出スプロケット75aの縁部が上側を向いており、遊技球が払出スプロケット75aに誘導されない状態である。
このパチンコ機50の電気的構成は、図6のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84、電源基板85にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、左袖入賞口31に入球した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ31a、左落し入賞口32に入球した遊技球を検出する左落し入賞口スイッチ32a、右袖入賞口33に入球した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ33a、右落し入賞口34に入球した遊技球を検出する右落し入賞口スイッチ34a等の検出信号が入力される。
また、払出装置73から払出された遊技球を検出する払出球検出スイッチ21(払出球検出手段)も主制御装置80に接続されている。なお、払出球検出スイッチ21は払出制御装置81にも接続されており、払出球検出スイッチ21の検出信号が主制御装置80、払出制御装置81に入力され、主制御装置80と払出制御装置81により賞球の計数が行われる。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及び音声・ランプ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄中継基板18を介して接続されている特別図柄表示装置9及び普通図柄表示装置7の表示、特別図柄保留記憶表示装置10及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯、状態報知装置16の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当たり等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。
なお、払出制御装置81は扉開放スイッチ、オーバーフロースイッチ22、シュート球切れスイッチ74a、bからの信号が入力され、オーバーフロースイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及びシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)によりシュートユニット74(シュートユニット74の球誘導路及び払出ユニット75の球誘導路)に待機している遊技球が所定個数無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、遊技球の払出動作を停止させる。なお、オーバーフロースイッチ22、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)とも、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81は遊技球等貸出装置接続端子24を介してプリペイドカードユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出球検出スイッチ21(払出球検出手段)に検出され、検出信号は主制御装置80、払出制御装置81に入力される。なお、遊技球等貸出装置接続端子24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための貸出しボタン57、精算を要求するための精算ボタン58、残高表示器59が接続されている。
つまり、本実施例では、入賞口に遊技球が入球した際に払い出される遊技球(賞球)も貸出しボタン57を押したことに起因して払い出される遊技球(貸球)も同じ払出装置73から払い出され、払い出された遊技球も同じ払出球検出スイッチ21により検出される構成になっている。しかし、このような構成に限定するわけではなく、各々異なる払出装置により払い出される構成にしてもよいし、払い出された遊技球を各々異なる払出球検出手段により検出される構成にしてもよい。
また、詳細は後述するが払出制御装置81は、エラーナンバー表示装置40、エラー解除スイッチ41が実装されているほか、球切れ表示LED36、下皿満杯表示LED37、異常状態報知LED38の点灯、点滅の制御も行う。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70、前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
音声・ランプ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LEDや各種ランプを制御する。
また、音声・ランプ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号が音声・ランプ統合制御装置83に入力される。
音声・ランプ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、音声・ランプ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものと音声・ランプ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
次に主制御装置80と払出制御装置81とを中心とした遊技球の払出し動作に係わる信号の流れを図7にて説明する。
上述したように、払出制御装置81は払出球検出スイッチ21、エラー解除スイッチ41、シュート球切れスイッチA,B(74a、74b)、オーバーフロースイッチ22が接続されており(エラー解除スイッチ41は払出制御装置81に実装されている。)、それらの信号が入力される。シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)は、上述したようにシュートユニット74内に設けられた2つ球誘導路(第1及び第2)に設置されており、スイッチ(センサー)の種類は、スイッチの検出範囲を物体(遊技球)が通過することを検出可能なタイプを使用している。現在では、ほとんどのパチンコ遊技機に払出装置73により払い出す遊技球を待機させておき、その待機させている遊技球が所定個数存在するか否かを確認する構成(球切れか否かを確認する構成)になっているが、その確認するためのスイッチ(センサー)は、片方が軸支され可動可能な板が備え付けられ、該板の軸支されていない側が所定角度回動すると検出部と該板が接触し、接触したことで信号が出力される構成のものが一般的である。しかし、本実施例では詳しくは後述するが好適に課題を解決するために遊技球が通過したことを検出するタイプのスイッチ(センサー)を使用している。
なお、シュートユニット74内に所定個数、遊技球が待機しているか否かを上述したように遊技球が通過したことを検出するスイッチを使用しているために、遊技球が通過するたびに検出がON、OFFを繰り返すことになるので、検出がOFFになったから球切れと直ぐに判断するのではなく、OFFの状態が所定時間経過した場合に払出制御装置81が球切れと判断する構成になっている。また、上述したようにシュートユニット74には、第1球誘導路、第2球誘導路の二つの球誘導路が形成されており、各々の球誘導路にシュート球切れスイッチ(A74a、B74b)が設けられており、片方のスイッチの検出信号だけが所定時間、OFFであった場合でも払出制御装置81は球切れと判断する。
払出制御装置81が球切れと判断すると、前枠52に設けられた球切れ表示LED36を点灯させると共に払出制御装置81に実装されているエラーナンバー表示装置40に球切れ状態を表す表示を行わせる信号(エラーナンバー表示信号)を送信し、エラーナンバー表示装置40は、その信号をもとに球切れ状態を表す記号を表示する。また、払出制御装置81はシュート球切れ信号を主制御装置80に送信する。
オーバーフロースイッチ22は上皿55から溢れた遊技球を下皿63に排出するための溢れ球通路に設けられており、スイッチの種類は、上述した従来の球切れ状態か否かを判断するためのスイッチ(センサー)(回動可能な板の先端が検出部と接触すると信号が出力されるタイプ)と同様なものを使用している。下皿63が遊技球で満杯になり、溢れ球通路にも遊技球が詰まってくるとオーバーフロースイッチ22の板が検出部と接触し、検出信号を送信する。この信号は板と検出部が接触している限り出力し続け、払出制御装置81は、この信号が所定時間継続して入力されることで下皿63が満杯と判断する(オーバーフローエラーと判断する)。
払出制御装置81が下皿63が満杯と判断すると、上皿55に設けられた下皿満杯表示LED37を点滅させると共に払出制御装置81に実装されているエラーナンバー表示装置40に下皿63が満杯であることを表す表示を行わせる信号(エラーナンバー表示信号)を送信し、エラーナンバー表示装置40は、その信号をもとに下皿63満杯状態を表す信号を表示する。また、払出制御装置81はオーバーフロースイッチ信号を主制御装置80に送信する。
なお、球切れ状態(シュート球切れエラー)及び下皿63満杯状態(オーバーフローエラー)と払出制御装置81が判断すると払出制御装置81は払出モータ20の可動を停止させる。よって、払い出すべき遊技球があった場合でも、上記エラー(シュート球切れエラー、オーバーフローエラー)が解消されるまで遊技球の払い出しが行われない。シュート球切れエラーはシュートユニット74に遊技球を補給することでエラーは解消され、オーバーフローエラーは下皿63の遊技球を取り除くことでエラーは解消される。エラー(シュート球切れエラー、オーバーフローエラー)が解消されると、払出制御装置81は、球切れ表示LED36又は下皿満杯表示LED37を消灯させるほか、エラーナンバー表示装置40に表示されているナンバーを正常状態を示す表示に変更させる。また、払出制御装置81はエラーが解消されたことを示す信号を主制御装置80に送信するほか、払出モータ20の可動を再開させる。
遊技球の払い出しに関するエラーは、シュート球切れエラー、オーバーフローエラーだけではなく、図8に記載するように、払出球検出スイッチ異常エラー、払出不足エラー、払出過剰エラー、通信コネクタ未接続エラー、異常状態エラーがあり、エラーが発生すると、それぞれ図8に記載するようにエラーナンバー表示装置40にエラーナンバーを表示させるほか、球切れ表示LED36、異常状態報知LED38を点灯、点滅させる。
払出球検出スイッチ異常エラーは払出球検出スイッチ21のハーネスが断線しているか接触している場合に発生し、エラーが発生すると払出モータ20の可動が停止される。エラーの解除は払出球検出スイッチ21のハーネス断線又は接触を正常にした後、払出制御装置81に実装されているエラー解除スイッチ41を押すことで解除され、エラーが解除されれば払出モータ20の可動が再開される。
払出不足エラーは払出モータ20により払い出し動作を行ったにも係わらず払出球検出スイッチ21が遊技球を検出しなかった場合にリトライ動作(詳細は後述)を所定回数(3回)行い、それでも払い出すべき数の遊技球が払出球検出スイッチ21により検出されなかった場合に発生し、エラーが発生すると払出モータ20の可動が停止される。エラーの解除は払出ユニット75内の球詰まりを解消した後、払出制御装置81に実装されているエラー解除スイッチ41を押すことで解除され、エラーが解除されれば払出モータ20の可動が再開される。
払出過剰エラーは払出球検出スイッチ21の異常により過剰に払い出した球を16個検出した場合に発生し、エラーが発生すると払出モータ20の可動が停止される。エラーの解除は払出球検出スイッチ21を正常な状態にした後、払出制御装置81に実装されているエラー解除スイッチ41を押すことで解除され、エラーが解除されれば払出モータ20の可動が再開される。
通信コネクタ未接続エラーは主制御装置80と払出制御装置81の通信が正常に行われなかった場合に発生し、エラー中は払出モータ20の払出しが行われない。エラーの解除は主制御装置80と払出制御装置81を接続するハーネスの接続状態を正常にすることで解消され、エラーが解消されれば、払出モータ20の払出しが行われる。
異常状態エラーは、詳しくは後述するがシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)によりカウントされた遊技球の数と払出球検出スイッチ21によりカウントされた遊技球の数が異なっていた場合に発生し、エラーが発生すると払出モータ20の可動が停止される。エラーの解除は払出制御装置81に実装されているエラー解除スイッチ41を押すことで解除され、エラーが解除されれば払出モータ20の可動が再開される。また、異常状態エラーが発生すると払出制御装置81により前枠52に設けられた異常状態報知LED38を点灯させるほか、異常であることを音声により出力される。
なお、異常状態エラーが発生するということは、不正が行われた可能性が極めて高いので、エラー解除スイッチ41で解除されるのではなく、パチンコ機50の電源を切断しない限り解除できない構成にしてもよい。また、異常状態エラー中は、払出装置73による払い出しを停止するだけでなく、遊技球が発射できなくするなどして遊技が不能な状態を作り出してもよい。
図7に記載するように払出制御装置81は遊技球等貸出装置接続端子板24を介してプリペードカードユニット56と交信し、遊技球の貸し出しを行う(払出モータ20により貸球を排出する)。なお、プリペードカードユニット56がパチンコ機50(遊技球等貸出装置接続端子板24)と接続されていない場合には、貸出の払い出しはもちろんのこと、賞球の払い出しも行われない構成になっている。
なお、図7に記載したBRDY信号とはプリペードカードユニット56が貸し出しの処理中であることを伝達する信号であり、BRQ信号とはプリペードカードユニット56が基本単位分(25個)の貸出要望と貸出指示を伝達する信号であり、PRDY信号とはプリペードカードユニット56に払い出し動作が可能であることを伝達する信号であり、EXS信号とは球貸し払い出しの要望了解と貸出完了を伝達する信号である。
次に発射された遊技球が遊技盤1面上に設けられた各入賞口(11、12、14、31、32、33、34)の何れかに入球し、遊技球(賞球)が払い出されるまでの流れを説明する。遊技盤1面上に設けられた各入賞口(11、12、14、31、32、33、34)には上記したように各々スイッチ(11a、12a、14a、31a、32a、33a、34a)が設けられているととものに、各々入球した際に払い出される遊技球数(賞球数)が設定されている。スイッチ11a、12a、14a、31a、32a、33a、34a)は、主制御装置80に接続されており、発射された遊技球が入賞口に入球すると、その信号が主制御装置80に入力される。主制御装置80はその信号が入力されると、その信号により設定された賞球数(払い出すべき遊技球数)を一旦、主制御装置80に設けられた未払い記憶領域に記憶する(未払い記憶領域に未払い数(未だ払い出されていない遊技球の数)が残っていた場合には、その残っている未払い数に新たに加わった未払い数(新たな入球での払い出すべき遊技球数)分を未払い記憶領域に加算する。)。
主制御装置80は未払い記憶領域に記憶された未払い数が存在していた場合、その未払い数が15個以下ならば(例えば5個)、その未払い数(例えば5個)分の遊技球を払いださせる信号(払出制御コマンド)を払出制御装置81に送信する。なお、未払い記憶領域に記憶されている未払い数が16個以上であれば(例えば35個)、15個分の遊技球を払い出させる信号(払出制御コマンド)を払出制御装置81に送信する。その信号によって遊技球が15個払い出し終えると再び主制御装置80は15個分の遊技球を払い出させる払出制御コマンドを払出制御装置81に送信する(35−15=20 未だ20個未払い数が残っているので)。そして、その信号によって遊技球が15個払い出し終えると今度は、主制御装置80は5個分(20−15=5)の遊技球を払い出させる払出制御コマンドを払出制御装置81に送信する。
払出制御コマンドを受信した払出制御装置81は主制御装置80と同様に払出制御装置81に設けられた未払い記憶領域に払出制御コマンドで指示された払い出すべき遊技球数を未払い数として記憶する。
払出制御装置81に設けられた未払い記憶領域に未払い数が存在していると払出制御装置81は未払い数分の遊技球を払い出すように払出装置73(払出モータ20)を制御する。払出装置73(払出モータ20)により払い出された遊技球(賞球)は、払出球検出スイッチ21に検出される。払出球検出スイッチ21は上述したように主制御装置80、払出制御装置81に接続されており、遊技球を払出球検出スイッチ21が検出する毎に主制御装置80と払出制御装置81に検出信号が入力される。主制御装置80及び払出制御装置81は検出信号が入力される毎に各々に設けられた未払い記憶領域に記憶されている未払い数を減算していく。
このように本実施例では主制御装置80、払出制御装置81の2つの制御装置により賞球の払い出しを管理しているので正確な払い出しが可能になっている。また、主制御装置80、払出制御装置81はパチンコ機50の電源が落ちた場合でもバックアップされる構成になっているので、主制御装置80、払出制御装置81の未払い領域に記憶された未払い数が消えて、遊技者に不利益を与えることはない。
また、上述したように貸球も払出装置73(払出モータ20)によって払い出され、払い出された遊技球は払出球検出スイッチ21により検出される構成なので、賞球の払い出しと同様に制御され(球貸し専用の未払い領域が主制御装置80、払出制御装置81に設けられている)、確実に貸球の払い出し制御が行われる。
なお、払出装置73から払い出された遊技球の数は外部接続端子78を介してホールコンピュータに送られる。
しかし、このような構成に限定するわけではなく、例えば主制御装置81は未払い記憶領域に35個の未払い数が記憶されていた場合、払出制御装置81に15個分の遊技球を払い出させる信号(払出制御コマンド)を2回、5個分の遊技球を払い出させる信号を1回を続けて払出制御装置81に送信する構成にしてもよい。つまり、実際に払い出されるのを待たずに払出制御コマンドを送信する構成。その場合、払出制御装置81の未払い記憶領域に未払い数が溜まっていくが、払出制御装置81は1回の払い出し(最大15個も払い出し)が終わったことを確認してから、残っている未払い数分(15個以内)の遊技球の払い出しを行う構成が望ましい。
また、主制御装置80のみ未払い記憶領域を設け、払出制御装置81は未払い記憶領域を設けない構成でもよいし、逆に払出制御装置81のみ未払い記憶領域を設け、主制御装置81は未払い記憶領域を設けない構成にしてもよい。
次に払出モータ20による実際の遊技球の払い出し動作を図9のタイミングチャートで説明する。
図9aはパチンコ機50の電源投入時、払出過剰エラー解除時に作動する払出モータ20の動きを表したものである(当然、主制御装置80又は払出制御装置81の未払い記憶領域に未払い数が残っている場合である)。
図9aに記載するように、最初の1個目の遊技球を超低速回転により払い出す(図9aのA)。このAは最大25ステップ(1ステップ150ms)で遊技球を1個払い出す速度で1個分である。Aの動作終了後、初期パルス終了励磁(15ms)(図9aのB)が行われる。1個の遊技球を払い出し、未だ未払い記憶領域に記憶された未払い数がある場合には、初期励磁(5ms)(図9aのC)が行われ、その後、残っている未払い数分の遊技球の払い出しが行われる(図9aのD)。このDでは、払出モータ20が高速回転と低速回転を繰り返して遊技球の払い出しが行われる。このDは7ステップ(1ステップ6ms)と1ステップ(1ステップ15ms)で遊技球を1個払い出す速度でN−1個分である(Nは1回に払い出す遊技球数で1〜15である)。Dの処理後は152msのウェイトを行なう。なお、AとBの動作を合わせて初期パルス確定払出処理と呼び、CとDの動作を合わせて基本賞球払出処理と呼ぶ。
図9bは通常時(電源投入時、払出過剰エラー解除時以外など)に作動する払出モータ20の動きを表したものである。
図9bに示すように記憶した総獲得遊技数(未払い記憶領域に記憶されている未払い数)が15個以下の時は、図9aの基本賞球払出処理と同じ動作で未払い数分の遊技球の払い出しが行われる(図9bのC、Dは図9aのC、Dと同じ動き)。また、記憶した総獲得遊技数(未払い記憶領域に記憶されている未払い数)が15個を超えている時は、図9aの基本賞球払出処理と同じ動作で15個分の遊技球の払い出しを行い(図9bのC、Dは図aのC、Dと同じ動き)、その後ウェイトを経て残り未払い数分の遊技球を基本賞球払出処理と同じ動作で払い出す(残りの未払い数が15個を超えている場合には再び15個払い出す。)。
なお、上記は賞球の払い出し動作について説明したが、貸球の払い出し動作も図9a、bと同じ動きを行う。つまり、電源投入時、払出過剰エラー解除時には、初めの1個の遊技球を初期パルス確定払出処理にて払い出し、残りの24個の遊技球を基本球貸払出処理(基本賞球払出処理と同じ動き)で払い出し、通常時には基本貸球払出処理にて25個の遊技球を払い出す。違いとしては、賞球の1回の払い出し動作では最大で15個の遊技球が払い出されるのに対して貸球の1回の払い出し動作では基本25個の遊技球が払い出されるところだけである。
次に、払出モータ20によるリトライ動作(処理)を図10、図11のタイミングチャートで説明する。
なお、リトライ動作とは、上記した基本賞球払出処理を行なったにも係わらず、払い出されるべき遊技球が払い出されなかった場合(払い出されるべき遊技球の数より実際に払い出された遊技球の数のほうが少なかった場合)に再度、払出モータ20を作動させて不足分の遊技球を払い出す動作である。言い換えれば、所定個数の払い出し動作を行ったにも係わらず、該所定個数よりも少ない個数(1個も払い出されなかった場合も含む)の遊技球しか払い出されなかった場合に、払い出されていない個数分の遊技球の払い出しを行う動作である。なお、払い出された遊技球は払出球検出スイッチ21により検知されるので、払出球検出スイッチ21により検知された個数や、減算された未払い数と払い出しを指示した個数を比べることで、不足分である遊技球の数を知ることが出来る。
図10に示すようにリトライ動作は、払い出すべき遊技球の数が払い出されなかった基本賞球払出処理後の152msのウェイト後、図9aに記載した初期パルス確定払出処理(超低速回転)にて、払い出されなかった遊技球の内の最初の1個目の遊技球を払い出す動作を行う(図10のア)。その後、図9aに記載した基本賞球払出処理にて払い出されなかった遊技球の内の1個を引いた数を払い出す処理を行なう(図10のイ)。このアの処理とイの処理を合わせて1回のリトライ動作である。1回のリトライ動作で払い出されなかった分の遊技球が再び払い出されなかった場合(払出球検出スイッチ21により払い出されなかった数分の検出がされなかった場合、あるいは未払い数が、払い出されなかった数分、減らなかった場合)、再び同じリトライ動作(ア+イ)が行なわれる(2回目のリトライ動作)。この2回目のリトライ動作でも払い出すべき数の遊技球が払い出されなかった場合には、3回目のリトライ動作(ア+イ)が行なわれる。3回目のリトライ動作が終了しても払い出すべき数の遊技球が払い出されなかった場合には、上述した払出不エラーになる(図11の右側の図)。
図11の右側の図は不足している遊技球の数(払い出すべき遊技球の数)が3個の例であり、その3個のうち2個が払い出された(払出球検出スイッチ21に2回検出された)場合であるが、図9の右側の図に記載されているように払い出すべき遊技球のうちの2個払い出されても、残り1個が払い出されなかったのでエラー(払出不エラー)になる。つまり、3回のリトライ動作中に払い出すべき数の遊技球全てを払い出さなければエラー(払出不エラー)になる。
図11の左側に記載しているように1回目のリトライ動作にて払い出すべき数の遊技球全てを払い出せば2回目以降のリトライ動作は行なわないほかエラー(払出不エラー)にならない。
なお、1回の基本賞球払出処理により払い出される遊技球の数は最大15個であり、リトライ動作は基本賞球払出処理で払い出されなかった分の遊技球を払い出す処理であるので、1回のリトライ動作でも最大15個の遊技球しか払い出されない(15個を払い出す処理しかしない。)。
なお、上記では賞球の払い出し動作(リトライ動作)について説明したが、貸球の払い出し動作も同様な動きで遊技球が払い出される。
ここで、発明が解決しようとする課題の中に記載した今現在行なわれている不正の概要を図12を用いて説明する。
上述したように今現在行なわれている不正は賞球センサー(本実施例でいう払出球検出スイッチ21)を誤動作させることにより、リトライ動作を誘発させ、そのリトライ動作により不正に遊技球を払い出させるものである。
図12にて払い出すべき遊技球のうち3個が不足していた場合(残り3個が払い出されなかった場合)を例にとって説明する。
3個の遊技球が足りないので3個の遊技球を払い出すようにリトライ動作を行う(1回目)。その結果、図12の1番下のタイムチャート(正常であった場合の払出球検出スイッチ21)に記すように3個の遊技球が払い出される。しかし、払出球検出スイッチ21は誤動作されているので、図12の上から2段目に記載されているように払出球検出スイッチ21は、この実際に払いだされた3個の遊技球を検出出来ない。3個の遊技球が検出されないので、再びリトライ動作(2回目)を行う。このリトライ動作でも実際には3個遊技球が払い出されるが(1番下のタイムチャート参照)払出球検出スイッチ21は検出しないので、3回目のリトライ動作を行う。このリトライ動作(3回目)中にICを備えたゴト機具により、払出球検出スイッチ21の誤動作が回復させ(ICには、予め3回目のリトライ中に誤動作を回復させる(コイルに流れる電流を停止させる)ようにプログラムされている)、払出装置73(払出モータ20)から払い出された遊技球を払出球検出スイッチ21により検出されるようにする(上から2段目のタイムチャート参照)。3回目のリトライ動作により払い出すべき3個の遊技球が払い出された(払出球検出スイッチ21により検出された)のでエラー(払出不エラー)にはならない。
だが、実際は3個払い出したのではなく9個払い出しており、6個の遊技球が不正によって払い出された。実質的には、基本賞球払出処理中に払出球検出スイッチ21を誤動作させ、実際に払いだされた遊技球のうち3個の遊技球は払い出されていないようにさせ、リトライ動作を行わせたので合計9個(3倍)が不正に払い出されたことになる。
この例では3個の遊技球が不足していた場合(不足にさせた場合)で説明したが14個の遊技球が不足していた場合(不足にさせた場合)では、14個の3倍の42個が不正に払い出されることになる。また、リトライ動作を連続して3回行い、それでも不足分が払い出されなかった場合にエラー(払出不エラー)になるので、3回目のリトライ動作により不足分の遊技球が払い出されれば、次の基本賞球払出処理にて再び遊技球の払い出しの不足(払い出すべき数の遊技球が払い出されない状態)が発生し、リトライ動作(1回目)が行われてもエラーにならない。つまり、常に3回目のリトライ動作で不足分を払い出すようにされたら大量な遊技球が不正に払い出されてしまことになる。
図13にて払出不足エラーの解除について説明する。
図13に記すように3回目のリトライ動作が終了し、ウェイト時間が経過しても払い出すべき数の遊技球が払出球検出スイッチ21により検出されなかった場合には、払出不足エラーが発生する。この図13の例では払出不足エラーが発生後、違うエラーも発生している。払出不足エラーは上述したように払出ユニット75内の球詰まりを解消したあとにエラー解除スイッチ41を押すことで解消されるのだが、図13に記載のように払出ユニット75内の球詰まりを解消した(図13のA時点)後、エラー解除スイッチ41を押しても払出不足エラーは解除されていない。これは、払出不足エラーが発生した直後に他のエラーが発生し、そのエラーが払出ユニット75内の球詰まりを解消し、エラー解除スイッチ41を押した後も、まだ、そのエラーが解消されていなかったためである。その後、他のエラーが解消されたあとエラー解除スイッチ41が押されたことで払出不足エラーが解消される。払出不足エラーが解消されると3回目のリトライ動作で払い出せなかった分の遊技球が残っているので、再び、その残っている数分の遊技球を払い出すために1回目のリトライ動作が行なわれる。
次に図14を用いて異常状態判定手段による異常状態(異常状態エラー)か否かの判定動作について説明する。
異常状態判定は、払出装置73より払い出される遊技球を待機させているシュートユニット74にて待機されている遊技球が所定個数存在するか否かを確認するためのシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)による遊技球の検出個数と、払出装置73より払い出された遊技球を検出するための払出球検出スイッチ21による遊技球の検出個数とを比較して異常状態か否かが判別される。なお、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)による検出信号、払出球検出スイッチ21による検出信号は払出制御装置81に入力され、その入力は払出制御装置81内でカウント(記憶)するほか、その両カウント値の比較(異常状態判定)も払出制御装置81で行う。つまり、払出制御装置81が送出球カウント手段、払出球検出手段、異常状態判定手段になっている。しかし、これに限るわけではなく、主制御装置80が送出球カウント手段、払出球検出手段、異常状態判定手段の制御を行ってもよい。
上述したように従来の球切れスイッチ(待機されている遊技球の数が所定個数存在するか否かを確認するスイッチ)は、所定個数の遊技球が存在しているか否かを確認するだけでよいので、遊技球の数を1個1個カウントする構成になっていないが、本実施例では、球切れスイッチ(シュート球切れスイッチA、B(74a、74b))にて遊技球を1個1個検出する必要があるので、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)は遊技球が通過したことを検出できる種類のスイッチを使用している。
また、上述したようにシュート球切れスイッチは2個(74a、74b)あり、両方のスイッチ(74a、74b)ともカウントし、払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の個数と比較する対象は、両方のスイッチ(74a、74b)によりカウントされた個数の合計である。
なお、本実施例では、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)によるカウントは、常に行われるのではなく、払出装置73(払出モータ20)が払い出し動作を開始されたことに起因してカウントが開始されるようになっている。シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)は上述したように遊技球を1個1個検出することが可能であるため常にカウントする構成でもよいのだが、制御を簡素化するために本実施例では払い出し動作の開始に起因してカウントを開始し、払い出し動作の終了に伴ってカウントを終了している。なお、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)にて常にカウントする構成にした場合でも、1回の払い出し動作でカウントされた値が明確に区別出来る構成が好適である。
払出球検出スイッチ21による検出は、通常、1回の払い出し指示の個数と実際に払い出された個数を比較するため(未払い数を減算するため)に使用するので、その未払い数の減算値をカウント値として利用してもよい。
図14に記載する例は払い出し動作により4個の遊技球を払い出そうとする例である。
なお、図14に記載のC及びDは図9に記載したC、Dと同様である。
図14の左側に示すように、払出装置73(払出モータ20)により払い出し動作が開始(図14のCの開始)されると共にシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)、払出球検出スイッチ21の両方のスイッチによる遊技球を検出した個数のカウントが開始される。なお、払出モータ20が払い出し動作を開始する前からシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)の検出信号がON状態で継続されているが、これは、払出スプロケット75aの上に乗っている遊技球から数えてちょうど20個目の遊技球がシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出され続けているからである。上述したようにシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)は所定個数(本実施例では20個(一列))の遊技球が待機しているか否かを確認するために、ちょうど20個目の遊技球がくる位置に設置されているので、この図14に記載するように払い出し動作が開始される前はシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により遊技球が検出され続けていることが多くなる。
図14に示したように、払い出し動作が開始されると、第1球誘導路(シュートユニット74、払出ユニット75)側の払出スプロケット75a(縁部)の上に乗っている遊技球が払出スプロケット75aに取り込まれ、第1球誘導路側に待機している遊技球が球1個分、下流に流下する。その結果、今まで上記20個目としてシュート球切れスイッチA74aにより検出されていた遊技球が検出されなくなり、新たに21個目の遊技球がシュート球切れスイッチA74aにて検出される(図14のア、送出球カウント手段による1個目のカウント)。
払出スプロケット75aに取り込まれた遊技球はそのまま払出スプロケット75aの回転に合わせて下側に移動していき、払出スプロケット75aが約140度回転したところで、取り込まれていた遊技球は払出スプロケット75aから離れて落下し、払出球検出スイッチ21により検出される(図14のイ、払出球カウント手段による1個目のカウント)。
払出スプロケット75aに1個目の遊技球(第1球誘導路側の)が取り込まれたあと、払出スプロケット75aが約60度回転すると次は第2球誘導路(シュートユニット74、払出ユニット75 )の払出スプロケット75a(縁部)の上に乗っている遊技球が払出スプロケット75aに取り込まれ、第2球誘導路に待機している遊技球が球1個分、下流に流下する。その結果、今まで上記20個目としてシュート球切れスイッチB74bにより検出されていた遊技球が検出されなくなり、新たに21個目の遊技球がシュート球切れスイッチB74bにて検出される(図14のウ、送出球カウント手段による2個目のカウント)。
払出スプロケット75aに取り込まれた遊技球(2個目)はそのまま払出スプロケット75aの回転に合わせて下側に移動していき、払出スプロケット75aが約140度回転したところで、取り込まれていた遊技球は払出スプロケット75aから離れて落下し、払出球検出スイッチ21により検出される(図14のエ、払出球カウント手段による2個目のカウント)。
このように正常であれば、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)、払出球検出スイッチ21により3個目(図14のオ、カ)、4個目(図14のキ、ク)の遊技球が検出(カウント)されていく。結果、同じ遊技球を検出しているわけではないが、シュート球切れスイッチA74aにより検出された遊技球の個数(カウント数)とシュート球切れスイッチB74bにより検出された遊技球の個数(カウント数)を合わせた数と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の個数(カウント数)が同一になる。よって、通常では基本賞球払出処理後のウェイト時間である152ms後に行われる異常判定(異常状態エラーが発生したか否かの判定)でも異常と判定されない。
一方、図14の右側に記載した例は左側の例と同様に払い出し動作により4個の遊技球を払い出そうとしたが、1個しか払い出されなく、且つ、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)による合計カウント値と払出球検出スイッチ21によるカウント値が同一でないため異常判定手段により異常状態エラーと判定された例である。
図14の右側の例では、シュート球切れスイッチA74aにより1個目の遊技球を検出(図14のケ)し、その後、払出球検出スイッチ21でも1個目の遊技球を検出(図14のコ)するが、シュート球切れスイッチB74bにて2個目の遊技球を検出(図14のサ)しても払出球検出スイッチ21は2個目の遊技球を検出(カウント)しない。その後もシュート球切れスイッチA74a、シュート球切れスイッチB74bで各々1個ずつ(3個目(図14のシ)と4個目(図14のス))遊技球を検出するが、払出球検出スイッチ21は遊技球を検出(カウント)しない。
そして、基本賞球払出処理、ウェイト時間である152msが終了し、異常状態判定手段(払出制御装置81)による異常判定が行われる。異常判定でシュート球切れスイッチA74aとシュート球切れスイッチB74bによるカウント値合計である4個と払出球検出スイッチ21によるカウント値である1個が比較され、4個と1個なので一致しないとして異常状態エラーが発生したと判断される。
なお、異常状態エラーではなく払出ユニット75で球詰まりが発生した場合も払い出しを指示した数よりも払出球検出スイッチ21に検出された数が少なくなるが、払出ユニット75で球詰まりが発生した場合にはシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出される数も払い出しを指示した数よりも少なくなり、結果、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)のカウント合計値と払出球検出スイッチ21によるカウント値の数は同一となり、異常状態エラーにはならない。
なお、上記では賞球の払い出し動作を例にとって説明したが、貸球の払い出し動作でも同様に異常状態判定手段が異常状態か否かの判定を行う。
図15は払い出し動作毎に毎回、異常状態判定手段により異常判定を行うのではなく、リトライ動作を行うとき(行ったとき)に異常状態判定手段により異常判定を行う構成にした場合のタイムチャートである。なお、図15の左側は正常なリトライ動作時のもので、図15の右側は異常状態が発生したリトライ動作時のものである。
なお、図15の左側、図15の右側の両方の例とも3個の遊技球を払い出させるようにした(リトライ動作により)ときのものである。
また、払出スプロケット75aの回転による球誘導路(第1、第2)内の遊技球の動きは、通常の払い出し動作と変わりがないので省略する。
図15の左側に記載するようにシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)による検出は交互に行われいくほか、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)によるカウント合計分(図15のア、ウ、オの合計3個)と同じだけの数が払出球検出スイッチ21により検出(カウント)(図15のイ、エ、カの合計3個)される(両カウント値が3個と3個で一致)。よって、異常判定手段による異常判定にて異常がないと判断される。
一方、右側の図は、シュート球切れスイッチA74aにて1個目の遊技球を検出(図15のキ)し、所定時間が経過しても払出球検出スイッチ21では遊技球を検出せず、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により2個目(74bによる検出)(図15のク)、3個目(74aによる検出)(図15のケ)の遊技球を検出しても払出球検出スイッチ21による検出は1個もされていない。そして、リトライ動作(1回目)が終了しウェイト時間である152msが経過して異常状態判定手段(払出制御装置81)による異常判定が行われる。異常判定でシュート球切れスイッチA74aとシュート球切れスイッチB74bによるカウント値合計である3個と払出球検出スイッチ21によるカウント値である0個が比較され、3個と0個なので一致しないとして異常状態エラーが発生したと判断される。なお、異常状態エラーではなく払出ユニット75で球詰まりが発生した場合も払い出しを指示した数よりも払出球検出スイッチ21に検出された数が少なくなるが、払出ユニット75で球詰まりが発生した場合にはシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出される数も払い出しを指示した数よりも少なくなり、結果、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)のカウント合計値と払出球検出スイッチ21によるカウント値の数は同一となり、異常状態エラーにはならない。この場合には2回目のリトライ動作が行われ、この2回目のリトライ動作でも異常判定手段による異常判定が行われる(3回目のリトライ動作でも同様に行われる)。また、3回目のリトライ動作でも不足分の遊技球が払い出されなかった場合には上述したように払出不足エラーになる。
なお、上記では賞球の払い出し動作を例にとって説明したが、貸球の払い出し動作でも同様に異常状態判定手段が異常状態か否かの判定を行う。
次に払出制御装置81で行われる制御をフローチャートで説明する。
なお、フローチャートに記載したSとはステップのことである。
図16はパチンコ機50に電源が投入された場合の払出制御装置81の制御を示したものである。
パチンコ機50の電源が投入されると払出制御装置81はまず割込みを禁止(S100)してから割込みモードを設定する(S101)。S101の処理後、RWMアクセスの許可(S102)、CPU周辺デバイスの初期設定(S103)、スタックポインタの設定(S104)が行われる。なお、スタックポインタには、初期設定値である2200Hが設定される。
S104の処理の後は、RWMクリア信号が入力されたか否かを判断する(S105)。RWMクリア信号は、電源基板85に設けられたRWMクリアスイッチ(図示省略)を押しながら、パチンコ機50の電源を投入するための電源スイッチ(同じく電源基板85に設けられている(図示省略))を押す(投入する)ことで出力される。なお、このRWMクリア信号は主制御装置80にも入力される。また、電源投入後、RWMクリアスイッチはこの1回だけ読み込みを行い、以降は読み込みを行わない。
S105の判定でRAMクリア信号の入力があったと判断されれば、RWMの初期化をするため処理が行われ、入力がないと判断されれば電源が遮断される直前のRWMに記憶された遊技の状態から遊技を再開されるための処理が行われる。
このRWMにはパチンコ機50の遊技状態に関する情報が含まれており、上述したようにパチンコ機50の電源(通常電源)が遮断された場合でもバックアップ電源により、このRWMに記憶された情報が所定時間保持されるので突然の停電などで遊技者に不利益を与えることはない。
実際の制御としては、S105で否定判断がされると、停電復旧情報が設定されているか否かが判断され(S106)、設定されていれば(S106:YES)、RWMのチェックサムを算出し(S107)、そのチェックサムが正常であるか否かが判別される(S108)。そして、S106及びS108の処理で否定判断されるとRWMクリア信号が入力されていた場合(S105:YES)と同様にRWMの初期化をする処理が行なわれる。なお、S108のチェックサムの正常であるか否かの判断はS106の処理で算出されたチェックサムと電源断時に保存したRWMのチェックサムと一致しているか否かで判断される(一致していれば正常)。
S108で肯定判断がなされるとRWMに停電復旧時の初期値を設定(S109)、台READY信号のON(S110)、CTC(カウントタイマ)の設定(S111)し、割込みを許可する(S112)。
一方、S105で肯定判断、S106、S108で否定判断されると使用するRWMの全領域(2100H〜21FFH)を0クリア(S113)し、RWMに初期値が0以外の初期値を設定する(S114)。その後は、台READY信号のON(S115)、CTC(カウントタイマ)の設定(S116)し、割込みを許可する(S117)。
S112の処理、S117の処理後は、払出制御処理が開始される。
次に図17を用いてパチンコ機50の電源が遮断された場合(電源断発生時)の払出制御装置81の制御を説明する。
パチンコ機50の電源が遮断されると割込み禁止(S120)、全出力ポートにオフを出力(S121)、停電復旧情報の保存(S122)、RWMのチェックサムを算出し保存(S122)、RWMアクセスを禁止(S123)を行ったあとJP命令を実行しながらループし、電源ダウンに備えるようになっている。
次に図18を用いて払出制御装置81の払出制御開始処理について説明する。
払出制御開始処理では、初めに遊技球等貸出装置(CRユニット56)が接続されているか否か判断し(S130)、接続されていなかった場合には(S130:NO)、発射許可信号をオフにすることで発射を禁止し(S131)、接続されている場合には(S130:YES)、発射許可信号をオンにすることで発射を許可する(S132)。S131、S132処理後は、主制御装置80から取得した払出制御コマンドを賞球の総獲得遊技球数(未払い数)として記憶する(S133)。
S133の処理後は前述した払出過剰(エラー)が発生した状態か否かを判断する(S134)。S134で肯定判断がなされた場合には、払出制御開始処理の先頭の処理に戻り、S134で否定判断がなされた場合には、CRユニット56からの貸出要求を受信したか否かを判断する(S135)。
S135で否定判断がなされると総獲得遊技球数(未払い数)が0か否かの判断(S136)、前述したシュート球切れ(エラー)が発生した状態か否かの判断(S137)、前述したオーバーフロー(エラー)が発生した状態か否かの判断(S138)、払出球検出スイッチ異常(エラー)が発生した状態か否かの判断(S139)を行い、S136、S137、S138、S139の判断で肯定の判断がなされると、払出制御開始処理の先頭の処理に戻る。S139の処理で否定判断がなされると(S136〜S139までの判定で否定判断された場合)、異常状態エラーが発生した状態か否かの判定が行われ(S140)、S140で肯定の判断がなされると同様に払出制御開始処理の先頭の処理に戻る。
S135で肯定判断がなされると(CRユニット56から貸出要望信号を受信すると)図19に記載した球貸し制御開始処理が行われる。
球貸し制御開始処理では、図18のS137〜S140の処理と同様にシュート球切れ(エラー)が発生した状態か否かの判断(S141)、オーバーフロー(エラー)が発生した状態か否かの判断(S142)、払出球検出スイッチ異常(エラー)が発生した状態か否かの判断(S143)、異常状態エラーが発生した状態か否かの判断(S144)が行われ、S141、S142、S143、S144の判断で肯定の判断がなされると、払出制御開始処理の先頭の処理に戻る。
S141〜S144の判定で全て否定判断であれば、払出モータ20を駆動させて球貸しの払い出しを行う(S145)。
球貸しの払い出し動作は、1回の払い出し動作で25個の遊技球が払い出される構成になっており、S145の処理後は、その1回の払い出し動作で25個の遊技球全てを払い出したか否かが判断される(S146)。S146の判定で否定判断がなされると、異常状態エラーが発生したか否かの判断が行われる(S147)。このS147の判定は、S140(図18)、S144(図19)の判定とは多少異なっており、S140、S144の判断は、異常状態エラーが発生している状態(つまり、エラーが継続している状態)か否かの判断であって、S147の判定は、S145の球貸しの払い出し動作によって異常状態エラーが発生したか否かの判断である。なお、遊技球の払い出し動作に起因して行われる異常状態エラーの判断処理は、賞球の払い出し動作、貸球の払い出し動作で同じであり、制御の流れは図21にて説明する。
S147の判断で肯定判断がなされると払出制御開始処理に戻り、否定判断がなされると払出ユニット75内で球詰まりが発生したと考えられるので、払い出せなかった分の遊技球を再び払い出すためのリトライ動作が行われる。
S147の判断で否定判断がなされたあとの実際の処理では、まず、リトライ回数を設定する(S148)。このリトライ回数の設定はリトライ動作が行われる最大数(限度数)が設定されるようになっており、本実施例では3回が設定される。リトライ回数を設定したあとは、実際にリトライ動作を行い(S149)、S145の処理で払い出されなかった分の遊技球を再び払い出す動作を行う(1回目のリトライ動作)。S149の処理後、このリトライ動作(1回目)によって払い出されなかった遊技球の数(不足分の遊技球の数)が払い出されたか否かが判断される(S150)。S150で否定判断された場合、つまり、不足分の遊技球が払い出されなかった場合(不足分の一部しか払い出されなかった場合)には、S148にて設定された回数分、リトライ動作が行われたか否かが判断される(S151)。S148で設定された回数に至っていなかった場合には(S151:NO)、再びリトライ動作を行う(S149)(2回目のリトライ動作)。S151で肯定判断がなされた場合、つまり、S148で設定された回数(3回)分のリトライ動作を行っていた場合には払出不足エラー発生と判断し、払い出しを停止する(払い出すべき遊技球があった場合でも遊技球の払い出しは行わない)(S152)。S152の処理では、球切れ表示LED36を点滅させるほかエラーナンバー表示装置40に「4」の表示を行わせる。
なお、S149のリトライ動作を行うたびにリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が払出制御装置81の記憶領域に加算(記憶)されていく構成になっていほか、S150で肯定判断がなされると記憶されているリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が0にリセットされる構成になっている。
S146、S150で肯定判断がなされた場合には、CRユニット56から貸出要望信号を受信したか否かが判断され(S153)、肯定判断がなされれば、球貸し制御開始処理の先頭の処理に戻り、否定判断がなされれば払出制御開始処理に戻る。
一方、図18のS140で否定判断がなされると図20の賞球制御開始処理が行なわれる。
図18のS136で否定判断がなされているのことは総獲得遊技数(未払い数)があるということなので、その未払い数分の遊技球(賞球)を払出モータ20を駆動させて払い出す処理を行なう(S155)。なお、上述したように1回の払い出し動作で払い出す遊技球の最大数は15個(球貸しは25個)であるので、未払い数が15個以上であれば、15個の遊技球を払い出すように払出モータ20を駆動させ、未払い数が15個未満であれば、その未払い数の全てを払い出すように払出モータ20を駆動させる。
S155の処理後、払い出し動作分(実際に払い出そうした遊技球の数分)の遊技球が払い出されたか否かを判断する(S156)。S156で肯定判断がなされた場合には、払出制御開始処理に戻り、S156で否定判断がなされた場合には、異常状態エラーが発生したか否かが判別される(S157)。このS157の判定は、S147(図19)の判定と同様であり、S155の賞球の払い出し動作によって異常状態エラーが発生したか否かの判断である。なお、遊技球の払い出し動作に起因して行われる異常状態エラーの判断処理の制御の流れは図21にて説明する。
S157で肯定判断がなされた場合には払出制御開始処理に戻り、否定判断がなされると払出ユニット75内で球詰まりが発生したと考えられるので払い出せなかった分の遊技球を再び払い出すためのリトライ動作が行われる。
S157の判断で否定判断がなされた後の実際の処理では、まず、リトライ回数を設定する(S158)。このS158の処理はS148(図19)の処理と同様で3回が設定される。S158によるリトライ回数の最大回数を設定したあとは、実際のリトライ動作を行う(S159)。このリトライ動作では、S155での処理にて払い出されなかった分の遊技球を再び払い出す動作を行う(1回目のリトライ動作)。S159の処理後、このリトライ動作(1回目)によって払い出されなかった遊技球の数(不足分の遊技球の数)が払い出されたか否かが判断される(S160)。S160で否定判断された場合、つまり、不足分の遊技球が払い出されなかった場合(不足分の一部しか払い出されなかった場合)には、S158にて設定された回数分(3回)、リトライ動作が行われたか否かが判断される(S161)。S158で設定された回数に至っていなかった場合には(S161:NO)、再びリトライ動作を行う(S159)(2回目のリトライ動作)。S161で肯定判断がなされた場合、つまり、S158で設定された回数(3回)分リトライ動作を行っていた場合には払出不足エラー発生と判断し、払い出しを停止する(払い出すべき遊技球があった場合でも遊技球の払い出しは行わない)(S162)。S162の処理では、球切れ表示LED36を点滅させるほかエラーナンバー表示装置40に「4」の表示を行わせる。
なお、S159のリトライ動作を行うたびにリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が払出制御装置81の記憶領域に加算(記憶)されていく構成になっていほか、S160で肯定判断がなされると記憶されているリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が0にリセットされる構成になっている。また、S160で肯定判断がなされると払出制御開始処理に戻る。
次に払出制御装置(異常状態判定手段)81が行う異常状態判定処理を図21を用いて説明する。
本実施例では、払出装置73(払出モータ20)の払い出し動作の開始に伴いシュート球切れスイッチA、B(74a、74b)及び払出球検出スイッチ21に検出された遊技球の数のカウント(記憶)を開始し、払い出し動作の終了に伴って両カウント値を比較し、異常状態であるか否かを判定する構成になっている。
異常状態判定処理では、払い出し処理が開始されたか否かが判断され(S170)、払い出し処理が開始されたならば(S170:YES)、送出球カウント手段、払出球カウント手段によるカウント処理が開始される(S171)。なお、この払い出し処理が開始されたか否かの判断は、賞球の払い出しも球貸しの払い出しも含まれている。S171のカウント開始処理では、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)、払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数をカウントする。なお、シュート球切れスイッチは2個(A、B)あるが、両方のスイッチ(74a、74b)ともカウントし、最終的(払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値)と比較する際)には両方のスイッチ(74a、74b)によりカウントされた値を合わせる(プラスする、合計する)ようになっている。また、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)、払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数をカウントするための記憶も払出制御装置81で行う構成になっている。つまり、送出球カウント手段、払出球カウント手段は払出制御装置81に該当する。
S171の処理後はリターンに抜け、S170で否定判断がなされれば、払い出し処理が終了したか否かが判断され(S172)、S172で否定判断がなされればリターンに抜け、肯定判断がなされればタイマーが作動中か否かが判断される(S173)。このタイマーとは、図14に記載しているウェイトの時間(152ms)を計測するためのものであり、本実施例では、このウェイトの時間終了に伴って異常判定手段が両カウント値(シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出された遊技球の数(カウント値)と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値))を比較して異常状態が発生したか否かを判断する構成になっている。
S173で否定判断がなされると、上記タイマーを作動させる処理を開始させ(S174)、リターンに抜ける。S173で肯定判断がなされると所定時間(ウェイトの時間である152ms)が経過したか否かが判断され(S175)、S175で否定判断ならば、リターンに抜け、肯定判断ならば上記タイマーの作動を終了させる(S176)。
S176の処理のあとは、シュート球切れスイッチA74aとシュート球切れスイッチB74bにより検出された遊技球の数を合わせた数(カウント値)と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値)を比較し(S177)、S177で比較した結果が正常であるか否か(カウント値が同じ数なら正常)の判断を行い(S178)、カウント値が一致していなければ(S178:NO)、異常状態エラーの発生処理を行なう(S179)。この異常状態エラーの発生処理では、異常状態報知LED38を点灯させると共に効果音を出力させ、エラーナンバー表示装置40に異常状態エラーを表す「7」を表示させる。また、払出装置73(払出モータ20)の払い出し動作を停止させる(払い払い出すべき遊技球があった場合でも払い出し動作を行わないようにする)。
S179の処理後及びS178の判断で肯定判断がなされた場合は、払出制御装置81にて記憶されている両カウント値(シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出された遊技球の数(カウント値)と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値))を0にリセットする処理を行ない(S180)、リターンに抜ける。
次に払出制御装置(異常状態判定手段)81が行う異常状態判定を毎回の払い出し動作に起因して行うのではなく、リトライ動作を行ったときに判定を行う構成にした場合を図22から図24を用いて説明する。
なお、このリトライ動作は球貸しの払い出し、賞球の払い出しの両方のリトライ動作のことであり、球貸しのリトライ動作であっても賞球のリトライ動作であっても異常状態判定を行う。
また、リトライ動作時にだけ異常状態判定を行う構成にした場合でも図18に記載した払出制御開始処理は毎回の払い出しで異常状態判定を行う場合と同様な制御を行う。
初めに球貸しの払い出し制御についてなのだが、図22のS200〜S205までの処理は、図19のS141〜S146までの制御と同じなので説明は省略する。
S205で否定判断がなされた場合には、リトライ回数(最大回数、本実施例では3回)を設定し(S206)、リトライ動作を行う(S207)。その後、リトライ動作によって不足分の遊技球が払い出されたか否かを判定する(S208)。S208で否定判断がなされた場合には、異常状態エラーが発生したか否かを判定する(S209)。このS209の判定処理は、図19のS147の判定処理と同様の処理である。S209で肯定判断がなされた場合には、払出制御開始処理に戻り、否定判断されるとS206で設定した回数分のリトライ動作を行ったか否かを判断し(S210)、否定判断ならば再びリトライ動作を行い(2回目のリトライ動作)(S207)、肯定判断ならば(S210:YES)、払出不足エラー発生と判断し、払い出し動作を停止する(S211)。このS211の処理も図19のS152の処理と同様の処理を行なう。S211の処理後は払出制御開始処理に戻る。
なお、この構成にしてもリトライ動作が1回しか行われなくなるということはなく、1回目のリトライ動作で不足分が払い出されなかった場合でも両カウント値(シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出された遊技球の数(カウント値)と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値))が一致(お互いのカウント値が0個でも一致と判断する)しておれば、所定回数(あと2回)のリトライ動作は行われる。
また、、S207のリトライ動作を行うたびにリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が払出制御装置81の記憶領域に加算(記憶)されていく構成になっているほか、S208で肯定判断がなされると記憶されているリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が0にリセットされる構成になっている。
次に賞球の払い出し制御についてなのだが、図23のS215、S216の処理は、図20のS155、S156の処理と同様なので説明は省略する。
S216で肯定判断の場合は払出制御開始処理に戻り、否定判断の場合にはリトライ回数(3回)を設定し(S217)、不足分の遊技球をリトライ動作で払い出す(S218)。S218処理後は、リトライ動作(1回目)で不足分の遊技球が払い出されたか否かを判断し(S219)、不足分の遊技球が払い出されなかった場合(不足分の遊技球のうちの一部しか払い出されなかった場合)には(S219:NO)、異常状態エラーが発生したか否かが判定される(S220)。このS220の判定処理は図20のS157の判定処理と同様である。S220の判定で肯定判断がなされると払出制御開始処理に戻り、否定判断がなされるとS217で設定された回数分のリトライ動作を行ったか否かを判定し、行っていなければ(S221:NO)、再びリトライ動作を行い(2回目)(S218)、設定回数分のリトライ動作を行なったのであれば(S221:YES)、払出不足エラー発生とし、払い出しを停止する(S222)。なお、このS222の処理は図20のS162の処理と同様である。S222の処理後は払出制御開始処理に戻る。
なお、S218のリトライ動作を行うたびにリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が払出制御装置81の記憶領域に加算(記憶)されていく構成になっていほか、S219で肯定判断がなされると記憶されているリトライ回数(実際にリトライ動作を行った回数)が0にリセットされる構成になっている。
次にリトライ動作にて伴って行う異常状態判定処理の流れを図24を用いて説明する。
この異常状態判定処理では、リトライ動作が開始されたか否かが判断され(S230)、リトライ動作が開始されたならば(S230:YES)、送出球カウント手段、払出球カウント手段によるカウント処理が開始される(S231)。なお、このリトライ動作が開始されたか否かの判断は、賞球の払い出しも球貸しの払い出しも含まれている。S231のカウント開始処理では、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)、払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数をカウントする。なお、シュート球切れスイッチは2個(A、B)あるが、両方のスイッチ(74a、74b)ともカウントし、最終的(払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値)と比較する際)には両方のスイッチ(74a、74b)によりカウントされた値を合わせる(プラスする、合計する)ようになっている。また、シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)、払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数をカウントするための記憶も払出制御装置81で行う構成になっている。つまり、送出球カウント手段、払出球カウント手段は払出制御装置81に該当する。
S231の処理後はリターンに抜け、S230で否定判断がなされれば、リトライ動作が終了したか否かが判断され(S232)、S232で否定判断がなされればリターンに抜け、肯定判断がなされればタイマーが作動中か否かが判断される(S233)。このタイマーとは、図15に記載しているウェイトの時間(152ms)を計測するためのものであり、本実施例では、このウェイトの時間終了に伴って異常判定手段が両カウント値(シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出された遊技球の数(カウント値)と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値))を比較して異常状態が発生したか否かを判断する構成になっている。
S233で否定判断がなされると、上記タイマーを作動させる処理を開始させ(S234)、リターンに抜ける。S233で肯定判断がなされると所定時間(ウェイトの時間である152ms)が経過したか否かが判断され(S235)、S235で否定判断ならば、リターンに抜け、肯定判断ならば上記タイマーの作動を終了させる(S236)。
S236の処理のあとは、シュート球切れスイッチA74aとシュート球切れスイッチB74bにより検出された遊技球の数を合わせた数(カウント値)と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値)を比較し(S237)、S237で比較した結果が正常であるか否か(カウント値が同じ数なら正常)の判断を行い(S238)、カウント値が一致していなければ(S238:NO)、異常状態エラーの発生処理を行なう(S239)。この異常状態エラーの発生処理では、異常状態報知LED38を点灯させると共に効果音を出力させ、エラーナンバー表示装置40に異常状態エラーを表す「7」を表示させる。また、払出装置73(払出モータ20)の払い出し動作を停止させる(払い払い出すべき遊技球があった場合でも払い出し動作を行わないようにする)。
S239の処理後及びS238の判断で肯定判断がなされた場合は、払出制御装置81にて記憶されている両カウント値(シュート球切れスイッチA、B(74a、74b)により検出された遊技球の数(カウント値)と払出球検出スイッチ21により検出された遊技球の数(カウント値))を0にリセットする処理を行ない(S240)、リターンに抜ける。
次に図25を用いて、ゴト機具をパチンコ機50の隙間より挿入し、払出球検出スイッチ21の近傍にもっていかれないようにする(払出球検出スイッチ21を誤動作させられないようにする)ための方法を記載する。
図25は払出装置73より払い出された遊技球が上皿55に排出されるまで及び上皿55が遊技球が満杯になり、上皿55から溢れた遊技球が下皿63に排出されるまでの遊技球の動きを表した図である。
図25に記載するように払出装置73から払い出された遊技球は払出球流下通路76を通って上皿55への入口である上皿排出口を通り上皿55へ流下する。図25に記載するように上皿排出口の右側は開口されており(開口部が設けられており)、上皿55が遊技球で満杯になると、その開口部から遊技球が溢れ出る構成になっている。開口部から溢れた遊技球は溢れ球通路を通り下皿63への入口である下皿排出口を通って下皿63へ流下する。なお、溢れ球通路には、可動板が備えられたオーバーフロースイッチ22が設けられている。このオーバーフロースイッチ22は上記したように、回動可能な可動板が設けられており、その可動板が回動し、検出部に接触すること信号を出力する構成になっている。つまり、下皿63が遊技球で満杯になると下皿63に入らない遊技球が溢れ球通路に逆流していき、オーバーフロースイッチ22の可動板を押さえつけ、可動板が検出部に接触することで信号が出力される。なお、通常時の可動板は検出部の方向に可動しないように付勢されている。
また、上述したように可動板が検出部に接触したからといって(検出信号が入力されたからといって)直ぐにオーバーフローエラーになるのではなく、所定時間継続して可動板が検出部に接触していると(検出信号が所定時間継続して入力されると)オーバーフローエラーになる。
また、図25には溢れ球通路の横に球抜き通路が設けられているが、この球抜き通路とは、このパチンコ機50を遊技機設置島から取り外す際など、パチンコ機50に残っている遊技球をパチンコ遊技機50の外部に排出したいときに使用する通路であり、図示は省略したが球抜きレバーを操作することでシュートユニット74や払出ユニット75に残っている遊技球がこの球抜き通路に流れる構成になっている。なお、図25に記載するように球抜き通路を通過した遊技球は遊技機設置島に流れるようになっている。
図25に記載するように、払出装置73から払い出された遊技球を上皿55に案内する払出球流下通路76に遊技球を保持しながら回転する回転案内体77が設けられている。なお、図5に記載するように払出スプロケット75aの直下に払出球検出スイッチ21が設けられているので払出球検出スイッチ21よりも下流(上皿側)に回転案内体77が設けられていることになる。
図25に記載するように回転案内体77はスプロケットの形状であり、遊技球保持部(窪み部)が設けられており、この遊技球保持部によって遊技球を上流から下流へ案内する。1個の遊技球保持部(窪み部)には、1個の遊技球のみが保持される構成になっており、図25に記載するように遊技球保持部(窪み部)で遊技球を保持した状態でも回転案内体77(スプロケット)の外周よりも遊技球が内側に位置する構成になっている。つまり、遊技球保持部(窪み部)の深さが遊技球の直径である11mmよりも深くなっている。本実施例では遊技球保持部(窪み部)の深さを15mmとしている。
また、図25には回転案内体77(スプロケット)を正面から見た部分しか記載していないが、この回転案内体77(スプロケット)の奥行き(スプロケットの回転軸が延びている方向)は払出球流下通路76の奥行き(図25で見えている側を払出球流下通路76の正面と考え、正面から後面までの距離を払出球流下通路の奥行きとする)とほぼ同等の大きさになっている。なお、ほぼ同等の大きさといっても回転案内体77(スプロケット)は回転する構成なので1mm程度のクリアランスはある。
また、図25に記載するように回転案内体77(スプロケット)の中心(回転の中心)は払出球流下通路76よりも外側に位置している。これは、回転案内体77(スプロケット)の右半分だけで遊技球を保持し案内するためである。つまり、図25に記載するように回転案内体77(スプロケット)を時計周りに回転させるようにした場合、回転案内体77(スプロケット)の右半分は上(上流)から下(下流)に移動する動きをし、回転案内体77(スプロケット)の左半分は下(下流)から上(上流)に移動する動きを行うからである。回転案内体77(スプロケット)の左半分が下流から上流に動いても、遊技球はその動きに合わせて移動するわけではないので、遊技球を排出する点では何ら問題ないが、回転案内体77(スプロケット)が下流から上流に移動すると、下流から挿入されたゴト機具を上流(払出球検出スイッチ21の近傍)に移動させられることが可能になってしまうからこのように回転案内体77(スプロケット)の中心を払出球流下通路76の外側にしている。
また、回転案内体77(スプロケット)は回転案内体77の外周が払出球流下通路76の壁(回転案内体77の回転軸と平行して伸びている一方内壁、回転案内体77の正面及び後面と直交する一方の内壁)に接するように設置されている。
本構成では、このように回転案内体77(スプロケット)の大きさ、設置場所を上記のようにしてゴト機具が通過できる空間を設けないようにしている。
また、回転案内体77(スプロケット)は払出装置73より払い出された遊技球を上流(払出装置73側)から下流(上皿55)に案内する方向にしか回転しないように設定してある(一定方向のみに回転するように設定してある)。これも、ゴト機具を挿入させれないようにするためである。つまり、回転案内体77(スプロケット)がフリーな状態で両方向に回転可能であると、ゴト機具を挿入する力で回転案内体77(スプロケット)が下流から上流に向かう方向に回転してしまい、その回転と一緒にゴト機具を上流に設けられた払出球検出スイッチ21の近傍にもっていかれるからである。
本実施例では、回転案内体77(スプロケット)を一方向のみにしか回転できないように規制ベアリング(図示省略)を使用しているが、これに限定するわけではなく、ギヤをかませたり、一方向クラッチを使用して回転案内体77(スプロケット)を一方向にしか回転できないように設定してもよい。
また、本実施例では、回転案内体77(スプロケット)は電動ではなく、遊技球の自重、落下の力で回転する構成になっているが、これも限定するわけではなく、回転案内体77(スプロケット)に駆動モータを接続し、駆動モータにより回転案内体77(スプロケット)を回転させる構成にしてもよい。なお、駆動モータによって回転案内体77を回転させる構成にした場合、駆動モータによって払出装置73が遊技球を払い出したときなど所定タイミングにだけ駆動モータを作動させ、回転案内体77(スプロケット)を回転させる構成にしても、払い出し動作に係わらず常に駆動モータを作動させ、回転案内体を常に一定方向のみ回転させる構成にしてもよい。なお、駆動モータにより回転案内体77(スプロケット)を一定方向に回転させる構成にすれば、回転案内体77(スプロケット)は一定方向のみに回転するように設定されたことになる。
さらに、駆動モータにより回転案内体77(スプロケット)を常時一定方向に回転させる構成にし、回転案内体77(スプロケット)の回転速度を計測する回転速度計測手段や駆動モータの電流、電圧などにより駆動モータの負荷を計測する負荷計測手段、回転速度計測手段や負荷計測手段を常に監視、異変(異常)が出たか否かを判定する回転案内体監視手段を設け、回転案内体監視手段により異常があると判断すると、その異常を報知する構成にしてもよい。つまり、ゴト機具を挿入する必ずゴト機具と回転案内体77(スプロケット)が接触することになり、無理やりゴト機具を挿入すると回転案内体77(スプロケット)の回転に支障が出ることになるので(回転案内体77の回転速度が遅くなる、回転が停止するなど)、その支障(回転案内体77や駆動モータの異変)を回転案内体監視手段により監視する構成であればゴト機具の挿入を発見できることになり、ゴト機具による不正を防止することができる。
パチンコ機50の正面図である。 遊技盤1の正面図である。 パチンコ機50の裏面図である。 シュートユニット74の斜視図である。 払出装置73の斜視図及び動作説明図である。 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図である。 主制御装置80、払出制御装置81を中心とした信号の流れを示すブロック図である。 パチンコ機50にて発生するエラー状態の一覧表である。 払出モータ20の払い出し動作を示すタイミングチャートである。 払出モータ20のリトライ動作を示すタイミングチャートである。 払出モータ20のリトライ動作後のエラー発生を示すタイミングチャートである。 特殊なゴト機具を使って行われる不正を説明するためのタイミングチャートである。 払出不足エラーの解除の仕方を示すタイミングチャートである。 払い出し動作時に行われる異常状態判定を示すタイミングチャートである。 リトライ動作時に行われる異常状態判定を示すタイミングチャートである。 パチンコ機50の電源が投入されたときに払出制御装置81が行う電源投入時処理のフローチャートである。 パチンコ機50の電源が遮断されたときに払出制御装置81が行う電源断発生時処理のフローチャートである。 払出制御装置81が行う払出制御開始処理のフローチャートである。 払い出し動作時に異常状態判定を行う際の払出制御装置81が行う球貸し制御開始処理のフローチャートである。 払い出し動作時に異常状態判定を行う際の払出制御装置81が行う賞球制御開始処理のフローチャートである。 払い出し動作時に異常状態判定を行う際の払出制御装置81が行う異常状態判定処理のフローチャートである。 リトライ動作時に異常状態判定を行う際の払出制御装置81が行う球貸し制御開始処理のフローチャートである。 リトライ動作時に異常状態判定を行う際の払出制御装置81が行う賞球制御開始処理のフローチャートである。 リトライ動作時に異常状態判定を行う際の払出制御装置81が行う異常状態判定処理のフローチャートである。 ゴト機具の挿入を払出球流下通路76に回転案内体77を設けることで防止したことを説明するための説明図である。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
20 払出モータ
21 払出球検出スイッチ(払出球検出手段)
22 オーバーフロースイッチ
36 球切れ表示LED
37 下皿満杯表示LED
38 異常状態報知LED(異常状態報知手段)
40 エラーナンバー表示装置
41 エラー解除スイッチ
50 パチンコ機
55 上皿(球受け皿)
56 プリペードカードユニット
63 下皿(球受け皿)
71 球タンク
72 タンクレール
73 払出装置
74 シュートユニット(遊技球待機通路)
74a シュート球切れスイッチA(球切れ検出手段)
74b シュート球切れスイッチB(球切れ検出手段)
75 払出ユニット(遊技球待機通路)
75a 払出スプロケット
76 払出球流下通路
77 回転案内体
80 主制御装置
81 払出御装置(送出球カウント手段、払出球カウント手段、異常状態判定手段)

Claims (1)

  1. 遊技領域内に賞球数が異なる複数の入賞口を備え、該複数の入賞口の何れかに遊技球が入球すると、入球した入賞口に設定された賞球数分の遊技球を払い出す払出装置と、
    該払出装置によって払い出された遊技球を検出する払出球検出手段と、
    前記払出装置によって払い出される遊技球を待機させておく遊技球待機通路と、
    該遊技球待機通路に所定個数の遊技球が待機されているか否かを判断するための球切れ検出手段と、を備え、
    前記所定個数とは、前記複数の入賞口のうち、一番多く賞球数が設定されている入賞口に遊技球が入球した際に払い出される賞球数よりも多い個数であり、
    前記球切れ検出手段の検出結果に基づき、前記遊技球待機通路に前記所定個数の遊技球が待機されていないと判断されると前記払出装置の払い出し動作を停止し、
    前記入賞口への遊技球の入球に起因して、 前記払出装置により当該入賞口に設定された賞球数分の通常の払い出し動作を行ったにも係わらず、当該賞球数よりも少ない個数の遊技球しか払い出されなかったと判断された場合に、払い出されていないと判断された数の遊技球の払い出し動作(以下、これらを「リトライ動作」と総称。)を行うように設定された弾球遊技機において、
    前記球切れ検出手段を、前記球切れ検出手段内を遊技球が通過する構成とし、前記球切れ検出手段内を通過した遊技球の数をカウントする送出球カウント手段と、
    前記払出球検出手段によって検出された遊技球の数をカウントする払出球カウント手段と、
    前記送出球カウント手段によってカウントされたカウント値と前記払出球カウント手段によってカウントされたカウント値を比較して異常状態が発生したか否かを判定する異常状態判定手段と、
    該異常状態判定手段により異常状態が発生したと判断された場合に異常状態であることを報知する異常状態報知手段と、を設け
    前記異常状態判定手段による異常状態が発生したか否かの判定は、前記通常の払い出し動作時には行わず、前記リトライ動作時にのみ行うようにした
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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