JP6915826B2 - 粉末染毛剤組成物 - Google Patents
粉末染毛剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6915826B2 JP6915826B2 JP2016119255A JP2016119255A JP6915826B2 JP 6915826 B2 JP6915826 B2 JP 6915826B2 JP 2016119255 A JP2016119255 A JP 2016119255A JP 2016119255 A JP2016119255 A JP 2016119255A JP 6915826 B2 JP6915826 B2 JP 6915826B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair dye
- dye composition
- hair
- mass
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/02—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
- A61K8/0216—Solid or semisolid forms
- A61K8/022—Powders; Compacted Powders
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/73—Polysaccharides
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/19—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
- A61K8/22—Peroxides; Oxygen; Ozone
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
- A61K8/34—Alcohols
- A61K8/347—Phenols
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/40—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
- A61K8/41—Amines
- A61K8/415—Aminophenols
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/73—Polysaccharides
- A61K8/732—Starch; Amylose; Amylopectin; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/10—Preparations for permanently dyeing the hair
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/40—Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
- A61K2800/42—Colour properties
- A61K2800/43—Pigments; Dyes
- A61K2800/432—Direct dyes
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/40—Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
- A61K2800/51—Chelating agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/40—Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
- A61K2800/59—Mixtures
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/80—Process related aspects concerning the preparation of the cosmetic composition or the storage or application thereof
- A61K2800/88—Two- or multipart kits
- A61K2800/882—Mixing prior to application
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
そこで、本発明は、上記の特定の酸化染料を含有する粉末染毛剤組成物において、保存前後における染毛色調の変化を抑制することを目的とするものである。
すなわち、本発明は、以下の粉末染毛剤組成物およびその使用方法である。
この粉末染毛剤組成物によれば、保存前後における経時的な染毛色調の変化が抑制され、保存安定性に優れた粉末染毛剤組成物を提供することができる。また、デンプンの含有量を7質量%以上とすることにより、染毛色調の変化を抑制するだけでなく、粉末染毛剤組成物を水等の液体媒体と混合した際に、塗布操作性に優れた染毛剤塗布液を調製することができるという効果を奏する。
この特徴によれば、保存前後における経時的な染毛色調の変化を抑制するという本発明の効果をより発揮することができる。
この特徴によれば、仕上がり時の毛髪の感触を高めるという効果を発揮することができる。
この特徴により、塗布操作性に優れるという効果を発揮することができる。
この特徴によれば、保存前後における染毛色調の変化を抑制する効果だけでなく、塗布操作性、仕上がり時の感触にも優れた粉末染毛剤組成物を提供することができる。
この粉末染毛剤組成物の使用方法によれば、塗布操作性に優れた染毛剤塗布液を調製することができるため、色むらが抑制され、均染性に優れた染毛処理方法を提供することができる。
[粉末染毛剤組成物]
本発明の粉末染毛剤組成物は、(A)過炭酸塩、(B)デンプン、(C)酸化染料を混合して使用する粉末染毛剤組成物において、前記(B)デンプンを7%以上含有し、前記(C)酸化染料は、メタアミノフェノール、5−アミノオルトクレゾール、レゾルシン及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする。
過炭酸塩は、酸化剤であり、酸化染料を酸化して発色させる作用や、毛髪の内部のメラニンを分解する作用を有するものである。具体的には、例えば、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等が例示される。これらの中でも好ましくは過炭酸ナトリウムである。
デンプンは、アミロースとアミロペクチンを主成分とする水溶性高分子化合物であり、天然デンプンの他、物理的又は化学的に改変されて機能的特性が改良された加工デンプンも包含する。具体的には、例えば、コメデンプン、バレイショデンプン、サツマイモデンプン、トウモロコシデンプン、タピオカデンプン、コムギデンプン等が挙げられる。好ましくは、バレイショデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプンであり、より好ましくは、バレイショデンプンである。これらの中から、単独又は複数種類を組み合わせて使用することができる。
酸化染料は、(A)過炭酸塩により酸化重合して発色する染料である。
酸化染料には、染料中間体とカプラーがあり、染料中間体は、自身の酸化により発色する物質であり、カプラーは、染料中間体との組み合わせにより種々の色調となる物質である。
具体的には、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、p−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、o−クロル−p−フェニレンジアミン、4−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2,4−ジアミノフェノール、2,2’−[(4−アミノフェニル)イミノ]ビスエタノール、及びそれらの硫酸塩、塩酸塩等の塩類等が例示される。
本発明の粉末染毛剤組成物は、(D)キレート剤を含有することが好ましい。キレート剤は、金属イオンを捕捉する物質であり、例えば、L−アスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム、アラニン、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸二ナトリウムカルシウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸、L−グルタミン酸二酢酸四ナトリウム、酒石酸、フィチン酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等が挙げられ、好ましくは、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウムであり、より好ましくは、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウムである。キレート剤を含有することにより、仕上がり時の毛髪の感触を高めるという効果を発揮することができる。
本発明の粉末染毛剤組成物は、(E)水溶性高分子化合物(デンプンを除く。以下、単に「水溶性高分子化合物」という記載は、デンプンを除くものとする。)を含有することが好ましい。水溶性高分子化合物を含有することにより、染毛剤塗布液の粘度を調整し、刷毛での取り易さや毛髪への伸び及び密着性を向上することできる。
各成分の質量比を前記範囲内に調整することにより、長期保存における染毛色調の変化の抑制、流動性、塗布操作性の向上、及び、仕上がり時の毛髪の感触のいずれの項目においても優れた効果を発揮することができる。
本発明の粉末染毛剤組成物は、上記成分(A)〜(E)の他、必要に応じて任意の成分を含有してもよい。
その他の成分としては、例えば、アルカリ剤、分散剤、直接染料、油性成分、界面活性剤、無機塩、pH調整剤、糖類、育毛成分、植物抽出物、生薬抽出物、アミノ酸・ポリペプチド、ビタミン類、香料、防腐剤及び紫外線吸収剤が挙げられる。
アルカリ剤は、毛髪を膨張させて、染料や酸化剤の浸透を促進する作用を有するものである。アルカリ剤としては、例えば、ケイ酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、メタケイ酸塩、リン酸塩、塩基性アミノ酸、水酸化物等が例示される。具体的には、ケイ酸塩としてはケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等が例示され、炭酸塩としては炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸マグネシウム、炭酸グアニジン等が例示され、炭酸水素塩としては炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が例示され、メタケイ酸塩としてはメタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム等が例示され、リン酸塩としてはリン酸第1アンモニウム、リン酸第2アンモニウム、リン酸一水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム等が例示され、塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン及びそれらの塩等が例示され、水酸化物としては水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等が例示される。
分散剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩、ケイ酸、ケイ酸金属塩、タルク、ショ糖脂肪酸エステル、乳糖、シリカ等が挙げられ、特に、ステアリン酸マグネシウムが好ましい。分散剤を含有することにより、粉末染毛剤組成物の流動性を向上することができる。
直接染料は、色を有する化合物であり、毛髪に付着又は浸透して染毛する染料である。例えば、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、HC染料、分散染料等がある。これら直接染料は単独で配合しても良く、組み合わせて配合しても良い。
油性成分は、例えば、高級アルコール、油脂、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、エステル類、シリコーン油、フッ素油等が例示される。これらの油性成分から、1種又は2種以上を選んで用いることができる。
界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。
なお、以下の記載において、POEはポリオキシエチレン鎖、POPはポリオキシプロピレン鎖を示し、これに続くカッコ内の数字は、その付加モル数を示している。また、アルキルに続くカッコ内の数字は、脂肪酸鎖の炭素数を示している。
アミノ酸型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム(ラウロアンホ酢酸Na)、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N'−カルボキシエチル−N'−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N'−カルボキシエトキシエチル−N'−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N'−カルボキシメトキシエチル−N'−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、パーム油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウムなどのグリシン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリエタノールアミンなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;などが挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤の具体例としては、例えば、ヤシ油アルキルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;ラウリルヒドロキシスルホベタインなどのスルホベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。
無機塩としては、例えば、硫酸ナトリウム等が挙げられる。硫酸ナトリウムは、粉末染毛剤組成物の吸湿を防止する作用を有しており、賦形剤として好適に利用される。硫酸ナトリウムを含有することにより、吸湿によって生じる流動性の低下や、酸化染料の保存安定性の低下等を抑制することができる。
植物抽出物としては、例えば、アロエエキス、オウゴンエキス、オトギリソウエキス、カンゾウエキス、シソエキス、セイヨウサンザシエキス、ローズマリーエキス、ウコンエキス、カイソウエキス、ゴボウエキス、ショウキョウエキス、ゼニアオイエキス、チャエキス、ハマメリスエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ムクロジエキス等が挙げられる。
本発明の粉末染毛剤組成物の使用方法は、前記粉末染毛剤組成物を水等の液体媒体と混合して染毛剤塗布液を調製する工程、前記染毛剤塗布液を毛髪に適用する工程、を備えたことを特徴とする。
以下の表1及び表2に示す組成の粉末染毛剤組成物を調製し、得られた粉末染毛剤組成物について、長期保存における染毛色調の変化を抑制する効果、粉末染毛剤組成物の流動性、塗布操作性、及び、仕上がり時の毛髪の感触を評価した。
<長期保存における染毛色調の変化抑制効果>
(染毛処理方法)
各実施例及び比較例の粉末染毛剤組成物3gと、水30gを100mL容の混合容器に投入し、撹拌棒を用いて混合して染毛剤塗布液を調製した。白毛毛束1gに対して得られた染毛剤塗布液3gを、刷毛を用いて塗布し、塗布操作後40分間放置して、染毛処理を行った。染毛処理された毛束は、水洗およびシャンプー洗浄により染毛剤塗布液を洗い落し、コンディショナーで処理後、水分をタオルで拭き取り、ドライヤーで乾燥した。
(染毛色調の変化抑制効果の評価)
各例の粉末染毛剤組成物を50℃・湿度80%の恒温槽中で60日間保存した。所定期間保存された各例の粉末組成物を用いて、上記の染毛処理方法により染毛処理を行い、各毛束を得た。また、保存処理を施していない各例の粉末染毛剤組成物についても、同様に染毛処理することにより各毛束を作成し、コントロールとした。
得られた各毛束について、保存処理の有無による染毛色調(明度及び彩度)の変化の有無をパネラー10名が標準光源下で目視にて観察し、下記の基準に従い評価した。
(評価基準)
染毛色調にほぼ変化がない(5点)、染毛色調に僅かな変化がある(4点)、染毛色調にやや変化がある(3点)、染毛色調に変化がある(2点)、染毛色調に大きな変化がある(1点)の5段階で採点した。
次に、各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、1.0点以上1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
得られた評価結果を表1、2の「染毛色調の変化抑制」の項に示した。
各実施例及び比較例の粉末染毛剤組成物の安息角を求め、流動性を評価した。安息角の測定方法は以下のとおりである。安息角は、粉末を積み上げたときに自発的に崩れることなく安定を保つ斜面の最大角度であり、小さいほど流動性が高い。
(安息角の測定方法)
粉末染毛剤組成物50gを口径10mmのロートに入れて200mmの高さより、60mm径の円板に落下させ、粉末染毛剤組成物の山を形成した。安息角を4か所にて測定し、それらの平均値を算出した。結果を表1の「安息角」の項に示した。
各実施例及び比較例の粉末染毛剤組成物3gと、水30gを100mL容の混合容器に投入し、撹拌棒を用いて混合して染毛剤塗布液を調製した。各染毛剤塗布液を刷毛を用いてヒトの頭髪に塗布する操作において、以下の基準により操作性を評価した。結果を表1、2の「塗布操作性」の項に示した。
5:刷毛で非常に取りやすく、頭髪への伸び及び密着性が良好。
4:刷毛で取りやすく、頭髪への伸び及び密着性が良好。
3:刷毛で取ることが可能で、頭髪への伸び及び密着性が良好。
2:刷毛で取りにくい。
1:刷毛で取りにくく、頭髪への伸び及び密着性が不十分。
上記染毛処理後の毛束を用い、市販シャンプー(ホーユー(株)製「ビゲントリートメントシャンプー」)及びリンス(ホーユー(株)製「ビゲントリートメントリンス」)で洗浄後、ドライヤーで乾燥させた。
10名の専門パネラーのうち、毛束サンプルの柔らかさについて、良い又は悪いの2段階評価のうち良いと評価したパネラーの数が、9人以上の場合を「非常に優れる:5」とし、7〜8人の場合を「優れる:4」とし、5〜6人の場合を「良好:3」とし、3〜4人の場合を「やや不良:2」とし、2人以下の場合を「不良:1」として評価した。
結果を表1、2の「仕上がり時の感触」の項に示した。
さらに、実施例2〜4を参照すると、過炭酸ナトリウムの含有量を15質量%以上とすることにより、本発明の効果がより発揮され、かつ、流動性が向上することがわかる。
本発明の粉末染毛剤組成物は、美容室用又は理容室用の粉末染毛剤組成物、セルフカラーリング用の粉末染毛剤組成物に利用することができる。
Claims (6)
- (A)過炭酸塩、(B)デンプン、(C)酸化染料を含有する粉末染毛剤組成物において、
前記(B)デンプンは7質量%以上含有し、前記(C)酸化染料は、メタアミノフェノール、5−アミノオルトクレゾール、レゾルシン及びそれらの塩から選ばれる少なくとも
1種を含み、
前記(A)過炭酸塩は12質量%以上含有することを特徴とする粉末染毛剤組成物。 - 前記(A)過炭酸塩及び前記(B)デンプンの質量比(A/B)が0.1〜10であることを特徴とする請求項1記載の粉末染毛剤組成物。
- 前記粉末染毛剤組成物が(D)キレート剤を1〜3質量%含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉末染毛剤組成物。
- 前記粉末染毛剤組成物が(E)水溶性高分子化合物(デンプンを除く。)を1〜50質量%含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の粉末染毛剤組成物。
- 更に粉末染毛剤組成物が(D)キレート剤、(E)水溶性高分子化合物(デンプンを除く。)を含有し、
前記(A)過炭酸塩を15質量%以上、前記(D)キレート剤を1〜3質量%、前記(E)水溶性高分子化合物(デンプンを除く。)を5〜50質量%含有し、
前記(E)水溶性高分子化合物(デンプンを除く。)は、キサンタンガムを5〜15質量%含有し、
前記(B)デンプン及び(D)前記キレート剤の質量比(B/D)は4.0以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉末染毛剤組成物。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の粉末染毛剤組成物を液体媒体と混合して染毛剤塗布液を調製する工程、前記染毛剤塗布液を毛髪に適用する工程、を備えたことを特徴とする粉末染毛剤組成物の使用方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016119255A JP6915826B2 (ja) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | 粉末染毛剤組成物 |
PCT/JP2017/021519 WO2017217338A1 (ja) | 2016-06-15 | 2017-06-09 | 粉末染毛剤組成物 |
US16/309,917 US10729638B2 (en) | 2016-06-15 | 2017-06-09 | Powder hair dye composition |
EP17813235.3A EP3473238B1 (en) | 2016-06-15 | 2017-06-09 | Powder hair dye composition |
BR112018075882-5A BR112018075882B1 (pt) | 2016-06-15 | 2017-06-09 | Composição de tintura para o cabelo em pó e seu método de utilização |
TW106119804A TW201803548A (zh) | 2016-06-15 | 2017-06-14 | 粉末毛髮染色劑組成物以及粉末毛髮染色劑組成物的使用方法 |
PH12018502648A PH12018502648A1 (en) | 2016-06-15 | 2018-12-14 | Powder hair dye composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016119255A JP6915826B2 (ja) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | 粉末染毛剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017222606A JP2017222606A (ja) | 2017-12-21 |
JP6915826B2 true JP6915826B2 (ja) | 2021-08-04 |
Family
ID=60663664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016119255A Active JP6915826B2 (ja) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | 粉末染毛剤組成物 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10729638B2 (ja) |
EP (1) | EP3473238B1 (ja) |
JP (1) | JP6915826B2 (ja) |
BR (1) | BR112018075882B1 (ja) |
PH (1) | PH12018502648A1 (ja) |
TW (1) | TW201803548A (ja) |
WO (1) | WO2017217338A1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102019105179A1 (de) | 2018-12-28 | 2020-07-02 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Verdickungssystem einer Percarbonat haltigen Färbezubereitung und Lagerung in einem Multilayer Sachet |
GB2581870B (en) * | 2018-12-28 | 2021-03-31 | Henkel Ag & Co Kgaa | Thickening system for a percarbonate-containing colour composition and storage in a multilayer sachet |
DE102019105165A1 (de) * | 2018-12-28 | 2020-07-02 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Verdickungssystem einer Percarbonat haltigen Färbezubereitung |
DE102019105176A1 (de) * | 2018-12-28 | 2020-07-02 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Pulverhaarfarbe mit Percarbonat in einer wasserlöslichen Folie |
WO2021113885A1 (en) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | Sunstar Joint Stock Company | Herb hair dye preparations |
CN115418852B (zh) * | 2021-10-28 | 2024-08-09 | 青岛海森林发制品集团股份有限公司 | 一种假发用护理膏及其制备方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3990545B2 (ja) | 2001-03-28 | 2007-10-17 | ホーユー株式会社 | 粉末染毛剤組成物 |
JP4402614B2 (ja) | 2005-03-29 | 2010-01-20 | ホーユー株式会社 | 毛髪化粧料組成物 |
KR100829662B1 (ko) | 2007-11-14 | 2008-05-16 | 김성오 | 식물성 파우더가 함유된 염모제 조성물 |
US7740665B2 (en) * | 2008-09-15 | 2010-06-22 | Zotos International, Inc. | Single component hair coloring composition |
JP6063106B2 (ja) * | 2009-05-11 | 2017-01-18 | ホーユー株式会社 | 固体状染毛剤組成物及びそれを用いた染毛方法 |
JP5524570B2 (ja) * | 2009-10-27 | 2014-06-18 | ホーユー株式会社 | 毛髪化粧料組成物 |
JP2011105620A (ja) | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Hoyu Co Ltd | 毛髪化粧料組成物及びその使用方法 |
EP2361604B1 (en) | 2010-02-19 | 2014-08-27 | Hoyu Co., Ltd. | Powder hair dye composition based on sodium percarbonate and storage package therefor |
US20110203604A1 (en) * | 2010-02-19 | 2011-08-25 | Hasegawa Mikinobu | Powder hair dye composition, use thereof and storage package therefor |
KR102143942B1 (ko) | 2013-10-07 | 2020-08-12 | 호유 가부시키가이샤 | 분말염모제 조성물 |
-
2016
- 2016-06-15 JP JP2016119255A patent/JP6915826B2/ja active Active
-
2017
- 2017-06-09 BR BR112018075882-5A patent/BR112018075882B1/pt active IP Right Grant
- 2017-06-09 WO PCT/JP2017/021519 patent/WO2017217338A1/ja unknown
- 2017-06-09 US US16/309,917 patent/US10729638B2/en active Active
- 2017-06-09 EP EP17813235.3A patent/EP3473238B1/en active Active
- 2017-06-14 TW TW106119804A patent/TW201803548A/zh unknown
-
2018
- 2018-12-14 PH PH12018502648A patent/PH12018502648A1/en unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
PH12018502648A1 (en) | 2019-10-21 |
EP3473238A4 (en) | 2020-02-26 |
WO2017217338A1 (ja) | 2017-12-21 |
EP3473238A1 (en) | 2019-04-24 |
JP2017222606A (ja) | 2017-12-21 |
US20190328646A1 (en) | 2019-10-31 |
BR112018075882B1 (pt) | 2022-07-12 |
EP3473238B1 (en) | 2021-04-14 |
TW201803548A (zh) | 2018-02-01 |
US10729638B2 (en) | 2020-08-04 |
BR112018075882A2 (pt) | 2019-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6915826B2 (ja) | 粉末染毛剤組成物 | |
WO2013136480A1 (ja) | 染毛剤及び染毛方法 | |
JP5956170B2 (ja) | 染毛剤及び染毛方法 | |
JP6705662B2 (ja) | 酸化剤含有組成物、毛髪処理剤、毛髪処理剤の使用方法 | |
JP6902253B2 (ja) | 粉末染毛剤組成物 | |
WO2012157657A1 (ja) | 毛髪化粧料組成物 | |
CN109195573B (zh) | 氧化染发剂组合物 | |
JP7016514B2 (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP6792767B2 (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP5901886B2 (ja) | 毛髪化粧料組成物 | |
JP7104954B2 (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP6883885B2 (ja) | 酸化剤含有組成物、毛髪処理剤、毛髪処理剤の使用方法 | |
JP2019064952A (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP7134454B2 (ja) | 毛髪脱色・脱染剤組成物又は染毛剤組成物 | |
JP6801854B2 (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP2023081026A (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
WO2013136481A1 (ja) | 染毛剤及び染毛方法 | |
WO2022231005A1 (ja) | 酸化染毛剤、酸化染毛剤用の第1剤、酸化染毛剤の使用方法 | |
JP2019011283A (ja) | 毛髪化粧料組成物 | |
WO2020218588A1 (ja) | 酸化染料含有組成物 | |
JP2023081027A (ja) | 酸化染毛剤、毛髪処理キット | |
JP2022030540A (ja) | 染毛剤組成物 | |
JP2023081028A (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP2022171545A (ja) | 酸化染毛剤 | |
JP2023081029A (ja) | 酸化染毛剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190610 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200616 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20200811 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210119 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210629 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210708 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6915826 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |