JP6912942B2 - スリット装置およびスリット方法 - Google Patents
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Description
円形状の回転刃が設けられた一対の回転軸が、互いに平行に、かつ各回転刃の周縁部側面が互いに重なり合うように配置され、前記回転軸とともに回転する前記回転刃により、両回転軸の間を通過する帯板材をその長手方向に沿って連続的に切断するスリット装置であって、
前記回転軸は互いに異なる軸方向に所定の距離を置いて配置される一対の円形状のガイド部材を備え、
前記ガイド部材は、前記帯板材を幅方向の両側から保持して切断時における前記帯板材の幅方向への位置変動を抑制するように構成されている、スリット装置である。
前記ガイド部材は、前記回転刃よりも大きな径を有する。
前記ガイド部材は、前記帯板材が通過する側の面が前記ガイド部材の直径よりも小径となるテーパ形状を有する。
前記ガイド部材は、前記帯板材が通過する側の面の角部が丸められた形状を有する。
ギャングスリット方式である。
前記一対のガイド部材を、前記一対の回転軸にそれぞれ取り付けられた前記回転刃から互いに異なる軸方向に所定の距離を置いて備える。
前記ガイド部材は、前記回転刃と同一の材質で形成されている。
前記一対のガイド部材の間隔は、前記帯板材の幅をWとしたとき、W+0.5mm以下である。
円形状の回転刃が設けられた一対の回転軸が、互いに平行に、かつ各回転刃の周縁部側面が互いに重なり合うように配置されるスリット装置を用いて、前記回転軸とともに前記回転刃を回転させながら両回転軸の間に帯板材を通過させることで、帯板材を長手方向に沿って連続的に切断するスリット方法であって、
前記回転軸の互いに異なる軸方向に所定の距離を置いて前記回転軸に一対の円形状のガイド部材を配置し、
前記一対のガイド部材により、切断時における前記帯板材の幅方向への位置変動を抑制するように前記帯板材を幅方向の両側から保持しつつ、前記帯板材を長手方向に切断する、スリット方法である。
前記帯板材は、幅方向の両側を打ち抜き加工により成形されている。
例えば図3に示すように、帯板材20としてリードフレームやコネクタ製造用のめっき付き銅帯板材は、幅方向の両端側には複数の位置決め穴23が長手方向に沿って一列に形成されていることが好ましい。また、帯板材20としては、幅方向の両端縁部が金型を用いた打ち抜き加工により形成(帯板材の幅方向端部を長手方向にわたって切除)されたものを用いることが好ましい。金型により帯板材20を長手方向に沿って打ち抜くと、回転刃12などによる切断と比べて精度の高い加工が可能であり、打ち抜き加工により形成される帯板材20によれば、寸法精度に優れた所望の切断幅を得ることができる。
この位置決め穴23を位置の基準として、所定のめっきを形成する。例えば、図3のように全面に下地めっき層24(例えばNiめっき層など)が設けられ、幅方向の中央部分に矩形の部分めっき層(部分めっき領域)22(例えば金めっき層など)が長手方向に沿って2列形成され、幅方向の両側の端縁部に端縁部めっき層21(例えばSnめっき層など)が形成されている。
この帯板材20では、図中の点線が切断予定位置であり、この位置に沿って以下のスリット装置で切断することにより、2本のスリット材を得ることができる。
本実施形態にかかるスリット装置10は、長尺で幅広な帯板材20を長手方向に切断し、複数のスリット材を作製する装置である。具体的には、図1に示すように、スリット装置10は、互いに平行配置される一対の円柱状の回転軸11として、紙面上側に位置する第1の回転軸11a、紙面下側に位置する第2の回転軸11bを備え、各回転軸11a,11bには、円形状(円環状)の回転刃12として第1および第2の回転刃12a,12b、押圧部材13として第1および第2の押圧部材13a,13b、円形状(円環状)のガイド部材14として第1および第2のガイド部材14a,14bが取り付けられて構成されている。図1、図2の回転刃12はギャング刃であって、ギャングスリット方式のスリット装置10を示している。スリット装置10によれば、図2に示すように、第1および第2の回転刃12a,12bの重なる部分に帯板材20を導入して連続的に搬送することで、帯板材20を長手方向に切断することができる。
図5では、2枚の回転刃112の間の距離を、つまり切断箇所Cとトリミング箇所Tとの間隔を設定することで、所定の切断幅としている。しかし、従来のスリット装置100では、切断およびトリミングの際、帯板材20が変形し、あるいは帯板材20が斜めに導入される等により、切断箇所Cおよびトリミング箇所Tがそれぞれ変動し、帯板材20の切断予定位置がずれてしまうことがある。その結果、得られるスリット材では、所定の切断幅は得られるものの、例えばスリット材においてめっき層が所定位置からずれて配置されてしまうため、精密な寸法を必要とするリードフレームやコネクタ用の材料としては使用できない。
具体的には、図3に示すように、切断予定位置(図中の点線)からずれて切断してしまうと、切断で得られるスリット材のそれぞれにおいて、部分めっき層(部分めっき領域)22が所定の位置からずれてしまう。なお従来でも、帯板材20の搬送ラインにおいて、スリット装置100よりも上流(前工程)に、搬送する帯板材20の位置合わせを目的として、帯板材ガイド装置(ガイドレールなど)を設けることはあった。しかし、このような帯板材ガイド装置では、スリット装置100での切断による帯板材20の位置変動までは十分に抑制できず、実際の切断位置が予定位置からずれてしまうことがある。すなわち、従来のスリット装置100では、高い寸法精度を必要とするリードフレームやコネクタ用の材料として、一本の帯板材20を分割して複数本の前記材料を製造することはできなかった。
本実施例では、図1に示すスリット装置を用いて、図4に示す工程により帯板材を切断し、スリット材を作製した。
下地めっき層24の形成では、電流密度9A/dm2で電気めっきを行うことにより、被めっき材の全面に下地めっき層としてNiめっき皮膜を形成した。
部分めっき層22(スポット状のAuめっき皮膜)の形成では、円筒形(ドラム型)の部分めっき装置を使用し、マスク部材として、マスク部材の円周方向の長さ2.0mm×幅方向の長さ2.5mmの大きさの略矩形の各々の開口部が幅方向の中心が被めっき材のそれぞれの周縁部の側面から20mm離間した位置に互いに離間して形成された略円筒形のPVCからなるマスク部材を使用して、電流密度25A/dm2で電気めっきを行うことにより、被めっき材の一方の面の各々の開口部に対向する部分に部分めっき層22としてAuめっき皮膜を形成した後、前記と同様の部分めっき装置を被めっき材の他方の面側に配置させ、マスク部材として、マスク部材の円周方向の長さ1.0mm×幅方向の長さ2.0mmの大きさの略矩形の各々の開口部幅方向の中心が被めっき材のそれぞれの周縁部の側面から15mm離間した位置に互いにが離間して形成された略円筒形のPVCからなるマスク部材を使用して、電流密度20A/dm2とした以外は、上記と同様の方法により、被めっき材の他方の面の各々の開口部に対向する部分にAuめっき皮膜を形成した。
端縁部めっき層21の形成では、被めっき材の一方の側面(下側に配置した側面)から10mmの幅の部分(一方の側面側の周縁部)をSnめっき液に浸漬して、電流密度12A/dm2で電気めっきを行うことによってSnめっき皮膜を形成した後、被めっき材を反転させて他方の側面を下側に配置させ、その他方の側面から10mmの幅の部分(他方の側面側の周縁部)をSnめっき液に浸漬して、電流密度12A/dm2で電気めっきを行うことによってSnめっき皮膜を形成した。
一方、図1に示すスリッタ装置でガイド部材を配置することなく、実施例と同様にスリット材を作製したところ、得られるスリット材では、幅の寸法精度のずれが少なくとも±0.5mmあった。このことから、ガイド部材を設けずに切断する場合、切断予定位置がずれ、スリット材の幅方向の寸法精度が低くなることが確認された。
11 回転軸
12 回転刃
13 押圧部材
14 ガイド部材
Claims (9)
- 円形状の回転刃が設けられた一対の回転軸が、互いに平行に、かつ各回転刃の周縁部側面が互いに重なり合うように配置され、前記回転軸とともに回転する前記回転刃により、両回転軸の間を通過する帯板材をその長手方向に沿って連続的に切断するスリット装置であって、
前記一対の回転軸のそれぞれに1つの円形状のガイド部材を備え、
前記ガイド部材は、前記一対の回転軸にそれぞれ取り付けられた前記回転刃から互いに異なる軸方向に所定の距離を置いて配置されることで、一対のガイド部材を構成し、
前記一対のガイド部材は、前記帯板材を幅方向の両側から保持して切断時における前記帯板材の幅方向への位置変動を抑制するように構成されている、スリット装置。 - 前記ガイド部材は、前記回転刃よりも大きな径を有する、請求項1に記載のスリット装置。
- 前記ガイド部材は、前記帯板材が通過する側の面が前記ガイド部材の直径よりも小径となるテーパ形状を有する、請求項1又は2に記載のスリット装置。
- 前記ガイド部材は、前記帯板材が通過する側の面の角部が丸められた形状を有する、請求項1〜3のいずれかに記載のスリット装置。
- ギャングスリット方式である、請求項1〜4のいずれかに記載のスリット装置。
- 前記ガイド部材は、前記回転刃と同一の材質で形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載のスリット装置。
- 前記一対のガイド部材の間隔は、前記帯板材の幅をWとしたとき、W+0.5mm以下である、請求項1〜6のいずれかに記載のスリット装置。
- 円形状の回転刃が設けられた一対の回転軸が、互いに平行に、かつ各回転刃の周縁部側面が互いに重なり合うように配置されるスリット装置を用いて、前記回転軸とともに前記回転刃を回転させながら両回転軸の間に帯板材を通過させることで、帯板材を長手方向に沿って連続的に切断するスリット方法であって、
前記一対の回転軸のそれぞれに1つの円形状のガイド部材を、前記一対の回転軸にそれぞれ取り付けられた前記回転刃から互いに異なる軸方向に所定の距離を置いて配置して、一対のガイド部材を構成し、
前記一対のガイド部材により、切断時における前記帯板材の幅方向への位置変動を抑制するように前記帯板材を幅方向の両側から保持しつつ、前記帯板材を長手方向に切断する、スリット方法。 - 前記帯板材は、幅方向の両側を打ち抜き加工により成形されている、請求項8に記載のスリット方法。
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JP2017110385A JP6912942B2 (ja) | 2017-06-02 | 2017-06-02 | スリット装置およびスリット方法 |
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JP2017110385A Active JP6912942B2 (ja) | 2017-06-02 | 2017-06-02 | スリット装置およびスリット方法 |
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