JP6520641B2 - ロール成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロール成形装置に関する。
固体高分子型の燃料電池は、水素用の流路を形成するセパレータ、燃料極、固体高分子膜、空気極、空気用の流路を有するセパレータを積層して形成された単セルを、複数積層したスタックにより構成されている。前記セパレータは、導電性や機械強度などが必要とされ、材質として例えば金属等の導電性の板材を使用するとともに凹凸形状を形成して、前記凹凸形状を水素用の流路、或いは空気用の流路としている。
このような金属製等の板材に凹凸形状を形成するロール成形装置は、特許文献1〜特許文献5で公知である。
図10、図11に示すように特許文献1の金型ロール(ロール成形装置)は、上ロール100と下ロール110からなる。そして、上ロール100と下ロール110は、それぞれ凹凸形状の溝を全周にわたって設けられた切刃を多数枚積層して構成し、上ロール100の突形状又は凹凸形状の間に下ロール110の突形状又は凹凸形状を嵌合するようにしている。
上記のようにロール成形装置のロールは、切刃が積層された切刃積層体にて構成されている。そして、図11に示すようにロール成形装置を使用してロール成形を行う場合、ワーク(板材)Wを上ロール100の切刃と下ロール110の切刃の間に通すことにより、前記切刃積層体の模様を前記ワークWに転写するようにしている。
特開2013−146770号公報 特開2014−12282号公報 特開2014−205178号公報 特開2015−13300号公報 特開2013−151065号公報
ところで、上記のようなロール成形装置において、成形荷重が大きくなると、図12に示すように、上ロール100及び下ロール110の軸102、112のたわみも大きくなり、たわみによる金型(すなわち、上ロール100と下ロール110)間クリアランスの変化によって、前記ワークWの厚み精度にバラツキが生ずる。なお、図12では、軸102、112のたわみにより、上ロール100及び下ロール110の中央部と端部とで前記ワークWの厚さにバラツキが生ずることが、デフォルメして図示されている。
ワークの加工時における前記成形荷重を小さくするために、図13に示すように第1ロール成形装置200の上ロール120と下ロール130とにより、第1工程による加工を行い、次の第2ロール成形装置300の上ロール140と下ロール150とにより、第2工程(すなわち、リストライク工程)による加工を行うことが考えられる。このように分散して加工を行うことにより、軸のたわみによる悪影響を抑制するものである。
しかし、図13に示すように2つのロール成形装置を配置する場合、成形形状が微細であればあるほど分散した工程をそれぞれ行う2つのロール成形装置の位置決めが困難となる。例えば、1mm以下のメッシュを成形する場合を想定した場合、2つのロータ成形装置の配置は、mm単位未満の設置精度が要求される。
本発明の目的は、成形工程を分散して行うにもかかわらず、分散して成形を行うロールの位置決め精度を容易に行うことができ、ロールの軸たわみの影響を受けにくいロール成形装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のロール成形装置は、相互に平行に配置された第1ロール、第2ロール及び第3ロールを備えたロール成形装置であって、第1ロールと第2ロールとの間をワークが通過してロール成形を行う第1ワーク押圧通過部とし、第2ロールと第3ロールとの間を前記第1ワーク押圧通過部を通過したワークが通過してロール成形を行う第2ワーク押圧通過部とし、前記第1ロール、前記第2ロール及び前記第3ロールをそれぞれ支持する支持軸の軸心は、同一平面上に含まれないように配置されているものである。なお、本明細書では、ロール成形は、塑性変形を行う押圧成形(曲げ加工ともいう)、せん断を含む。
また、前記第2ワーク押圧通過部では、前記第2ロールと第3ロールは、前記第1ワーク押圧通過部にてロール成形された部位を有するワークの当該部位に対して、追加でロール成形してもよい。
また、前記第2ワーク押圧通過部では、前記第2ロールと第3ロールは、前記第1ワーク押圧通過部にて前記ワークに対してロール成形された部位とは異なる部位をロール成形してもよい。
また、前記第1ワーク押圧通過部を形成する第1ロール及び第2ロールのうちいずれかの一方のロール、または、前記第2ワーク押圧通過部を形成する第2ロール及び第3ロールのうちいずれか一方のロール、または、第1ロール及び第2ロールは、弾性を有する弾性ロールとしてもよい。
また、前記第1ロール、第2ロール、第3ロールのうち、少なくとも1つのロールは、複数個に分割されて相互に離間した分割ロールを含むようにしてもよい。
本発明によれば、成形工程を分散して行うにもかかわらず、分散して成形を行うロールの位置決め精度を容易に行うことができ、ロールの軸たわみの影響を受けにくい効果を奏する。
一実施形態のロール成形装置の概略正面図。 ロール成形装置の概略側断面図。 第1ロールの縦断面図。 ロール成形装置の概略断面図。 ロール成形装置のワークの成形の説明図。 ロール成形装置にて製作されたワークの斜視図。 (a)は第1工程でのワークの第1工程の模式図、(b)はワークの第2工程の模式図。 実施形態のロール成形装置におけるワークの各領域の厚み分布図。 他の実施形態のロール成形装置の平面視した状態の模式図。 従来のロール成形装置の概略図。 従来のワークに対するロール成形の説明図。 軸たわみが発生している状態の説明図。 加工工程を分散する場合の説明図。
以下、本発明のロール成形装置を具体化した一実施形態を図1〜図8を参照して説明する。
図1、図2に示すようにロール成形装置は、ベース10に立設された支持部材12、13と、支持部材12、13に対して軸受14、15、16にてそれぞれ回動自在支持された第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19と、各軸にそれぞれ固定された第1ロール20、第2ロール40、第3ロール60とを備えている。第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19は、支持軸に相当する。
第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19は、その軸心が同一平面上に含まれないようにして相互に平行に配置されている。このことにより、第1ロール20、第2ロール40、第3ロール60は相互に平行に配置されている。また、図2に示すように、第2回転軸18に対し、ワーク搬送方向において、上流側に第1回転軸17が、下流側に第3回転軸19がそれぞれ上方から対向して配置されている。
図1に示すように第1回転軸17、第2回転軸18及び第3回転軸19の一端は、ギヤ17a,18a,19aがそれぞれ固定されていて、ギヤ18aに対してギヤ17a,19aが噛合されている。
また、第2回転軸18の一端にはスプロケット18bが固定されている。このスプロケット18bは、該スプロケット18bに巻回された図示しない無端状のチェーンを介して図示しない電動モータにより回転駆動される。前記スプロケット18b及びギヤ17a,18a,19aにより、第1回転軸17、及び第2回転軸18は、第3回転軸19と同一回転速度で同期回転する。
(第1ロール20)
図3に示すように、第1ロール20は、複数の押圧部材22が積層されてなる第1積層体23が第1回転軸17に固定されたリテーナ21を介して第1回転軸17に対して取付け固定されている。押圧部材22は、硬質の金属、例えば合金工具鋼(SKD)や高速度工具鋼(SKH)或いは超硬合金よりなり、略リング状をなす。
第1積層体23の両端部には、該端部にそれぞれ当接する一対のカラー24が固定されている。カラー24は金属製で円筒状をなし、第1回転軸17に対して貫通されて図示しないネジ等により固定されている。カラー24により、リテーナ21の第1回転軸17に対する位置決めがされるとともに、第1積層体23の位置決めがされている。なお、図3ではカラー24は、二点鎖線で一部が図示されている。
各押圧部材22の周部には、図4に示すように外周に凸部26が所定ピッチで複数個形成されている。また、凸部26間には凹部27が形成されている。図4に示すように、ロール長方向において隣接する押圧部材22同士は、位相が一致するようにして配置されている。なお、前記複数の凸部26の径a1は、相互に同一径である。また、前記複数の凹部27の径b1は、相互に同一径であって、a1との差c1(=a1−b1)を有する。
(第2ロール40)
図1、図4に示すように、第2ロール40は、第1ロール20とロール長方向において同じ長さを有しており、リテーナ41、押圧部材42、第2積層体43、カラー44、凸部46、凹部47を有する。
リテーナ41、押圧部材42、第2積層体43、カラー44、凸部46、及び凹部47は、第1ロール20のリテーナ21、押圧部材22、第1積層体23、カラー24、凸部26、及び凹部27にそれぞれ相当するものである。このうち、リテーナ41、押圧部材42、第2積層体43及びカラー24は、第1ロール20のリテーナ21、押圧部材22、第1積層体23と同様に構成されている。
各押圧部材42の周部には、図3に示すように外周に凸部46が、前記押圧部材22の凸部26と同ピッチで複数個形成されている。また、凸部46間には凹部47が形成されている。そして、図4に示すように、ロール長方向において隣接する押圧部材42同士は、位相が一致するようにして配置されている。
前記複数の凸部46の径a2は、相互に同一径である。また、前記複数の凹部47の径b2は、相互に同一径であって、a2との差c2(=a2−b2)を有する。この差c2は、差c1の2倍としているところが、第1ロール20の凸部26と凹部47との関係と異なっている。
そして、図4、図5に示すように、金属板(以下、ワークという)Wをプレス成形(ロール成形)する際に、第1ロール20の押圧部材22の凸部26は、第2ロール40の押圧部材42の凹部47に入り、逆に第2ロール40の押圧部材42の凸部46は、凹部27内に入るように第1ロール20及び第2ロール40が配置されている。
図7(a)に示すように、第1ロール20と第2ロール40間にワークWを送出すると、ワークWは、押圧部材22の凹部27と押圧部材42の凸部46により、及び、押圧部材22の凸部26と押圧部材42の凹部47により、送出方向において波状の凹凸形状が連続して形成されるようにしている。なお、図7(a)は、説明の便宜上、第1ロール20、第2ロール40のそれぞれの凸部26、46、凹部27、47をワーク搬送方向へ直線状に配置した模式図で示している。また、同図では、説明の便宜上、ワークWと、第1ロール20、第2ロール40とは、若干離間して示している。
図7(a)に示すように、ここでワークWに形成された凹凸形状は、凹部27と凸部46、及び凸部26と凹部47とにより、後述する第2ロール40と第3ロール60とにより得られる凹凸形状のうち、凸形状の高さ(凸形)よりも低いものが得られるようにしている。
(第3ロール60)
図2、図4に示すように、第3ロール60は、第2ロール40とロール長方向において同じ長さを有しており、リテーナ61、押圧部材62、第3積層体63、カラー(図示しない)、凸部66、凹部67を有する。
リテーナ61、押圧部材62、第3積層体63、カラー(図示しない)、凸部66、及び凹部67は、第2ロール40のリテーナ41、押圧部材42、第2積層体43、カラー44、凸部46、及び凹部47にそれぞれ相当し、これらと同様に構成されている。
第2ロール40は第3ロール60と同様の構成を備えている。すなわち、前記複数の凸部66の径a3は、相互に同一径であって、a2と同一である。また、前記複数の凹部67の径b3は、相互に同一径であって、b2と同一であり、a3との差c3(=a3−b3=c2)を有する。
そして、図4、図5に示すように、ワークWをプレス成形(ロール成形)する際に、第3ロール60の押圧部材62の凸部66は、第2ロール40の押圧部材42の凹部47に入り、逆に第2ロール40の押圧部材42の凸部46は、凹部67内に入るように第2ロール40及び第3ロール60が配置されている。
図7(b)に示すように、第2ロール40と第3ロール60間にワークWを送出すると、ワークWは、押圧部材42の凹部47と押圧部材62の凸部66により、及び、押圧部材42の凸部46と押圧部材62の凹部67とにより、複数の凹凸形状が連続して形成されるようにしている。
なお、図7(b)は、説明の便宜上、第2ロール40、第3ロール60のそれぞれの凸部46、66、凹部47、67をワーク搬送方向へ直線状に配置した模式図で示している。また、同図では、説明の便宜上、ワークWと、第2ロール40、第3ロール60とは、若干離間して示している。
図7(b)に示すように、ここでワークWに形成された凹凸形状は、凹部47と凸部66、及び凸部66と凹部47とにより、前記第1ロール20と第2ロール40とにより得られる凸形状の高さよりも高く得られるようにしている。
第1ロール20と第2ロール40との間は第1ワーク押圧通過部70とし、第2ロール40と第3ロール60との間は第2ワーク押圧通過部72とし、両通過部は、ともにロール成形を行うロール成形部に相当する。
なお、図4では、第1ワーク押圧通過部70、及び第2ワーク押圧通過部72を形成する、第1ロール20、第2ロール40の間、並びに、第2ロール40、第3ロール60間は、説明の便宜上、実際のものよりも大きく離間して示している。
(実施形態の作用)
上記のように構成されたロール成形装置の作用を説明する。
ワークWは、可撓性を有しており、予め他の装置により、スリットS(図6参照)が千鳥配列で複数列形成されている。また、各列のスリットSは、ワーク搬送方向において、前記所定ピッチの2倍で配置されている。
ワークWを第1ロール20と第2ロール40の間の第1ワーク押圧通過部70に送出すると、ワークWは、押圧部材22の凹部27と押圧部材42の凸部46により、及び、押圧部材22の凸部26と押圧部材42の凹部47により、複数の凹凸形状が連続して形成される。
そして、ワークWを図4に示すように第2ロール40において、第2ワーク押圧通過部72迄の周面に沿わせて巻回した状態で第2ロール40と第3ロール60間の第2ワーク押圧通過部72に送出する。すると、ワークWは、第2ワーク押圧通過部72において、押圧部材42の凹部47と押圧部材62の凸部66により、及び、押圧部材42の凸部46と押圧部材62の凹部67とにより、複数の凹凸形状が連続して形成される(図6参照)。図6は、ロール成形装置にて成形された後のワークWを示している。
このようにしてワークWに凹凸形状を形成する際、図5に示すように、第1ワーク押圧通過部70において第1工程が行われ(図7(a)参照)、第2ワーク押圧通過部72において、第2工程が行われる。
本実施形態では、下流に配置された第2ワーク押圧通過部72は、上流に配置された第1ワーク押圧通過部70にて押圧成形(曲げ加工)された部位を有するワークWの当該部位に対して、追加で押圧成形(曲げ加工)する。すなわち、図7(a)に示すように、第1ワーク押圧通過部70において、図7(a)で、凹部27と凸部46とで押圧成形(曲げ加工)し、かつ、凸部26と凹部47で押圧成形(曲げ加工)したものを、第2ワーク押圧通過部72では凹部47と凸部66で押圧成形(曲げ加工)し、かつ、凸部46と凹部67とにより、押圧成形(曲げ加工)を行う。
また、このようにして、所望の形状(本実施形態では、凹凸形状)を得るための成形荷重を2工程に分散することとなり、第2回転軸18の軸たわみを小さくすることができる。
また、ワークWは、第1ワーク押圧通過部70から第2ワーク押圧通過部72を通過するまでは、第2ロール40に巻回されることになるため、ワークWが離型することがなく、第1ワーク押圧通過部70における第1工程、及び第2ワーク押圧通過部72における第2工程において、ロール(金型)と製品ズレを抑制することができる。
図8は、図6に示す成形後のワークWの幅方向の中央部の領域をBとし、幅方向の両側部を領域Aとしたとき、本実施形態による第1工程後の場合をP、第2工程後の場合をQとした厚さ分布線を示している。
図8に示すように、第2工程後の分布線Qの方が、第1工程後の分布線Pと比較すると、各領域A,Bにおいて、小さく、製品厚さのバラツキが少ないことが分かる。
ここで、軸たわみが大きい従来の1工程であると、ワークの幅方向の中央の領域Bが薄くなる。これに対して、本実施形態では、従来と異なり、分布線Qに示すようにワークの幅方向の中央の領域Bは、領域Aに比して、それほど薄くなることはない。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のロール成形装置は、第1ロール20、第2ロール40及び第3ロール60が相互に平行に配置されている。また、ロール成形装置は、第1ロール20と第2ロール40との間をワークWが通過してロール成形を行う第1ワーク押圧通過部70とし、第2ロール40と第3ロール60との間を第1ワーク押圧通過部70を通過したワークWが通過してロール成形を行う第2ワーク押圧通過部72としている。また、ロール成形装置は、第1ロール20、第2ロール40及び第3ロール60をそれぞれ支持する支持軸17、18、19の軸心は、同一平面上に含まれないように配置されている。
この結果、本実施形態によれば、成形工程を分散して行うにもかかわらず、分散して成形を行うロールの位置決め精度を容易に行うことができ、ロールの軸たわみの影響を受けにくくすることができる。
(2)本実施形態のロール成形装置は、第2ワーク押圧通過部72において、第2ロール40と第3ロール60は、第1ワーク押圧通過部70にてロール成形(曲げ加工)された部位を有するワークWの当該部位に対して、追加でロール成形(曲げ加工)する。
この結果、第1ワーク押圧通過部70での第1工程と、第2ワーク押圧通過部72での第2工程での加工を単一のロール成形装置で行うことを容易にできる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・前記実施形態では、凹凸形状として波形形状としたが、形状は波形状に限定するものではなく、他の形状であってもよい。
・前記実施形態の第1ロール20、第2ロール40、及び第3ロール60の各押圧部材22、42、62を、それぞれリング状の切刃に変更し、第1ワーク押圧通過部70、第2ワーク押圧通過部72において、せん断加工を行うようにしてもよい。切刃を積層したロールは切刃積層体であり、切刃積層体を有するロールは、刃付きロールに相当する。
・前記実施形態において、第1ロール20、第2ロール40、及び第3ロール60のうち、例えば、第1ロール20を弾性ロールとし、第2ロール40、第3ロール60を押圧部材42、62で構成したり、刃付きロールとしてもよい。弾性ロールは、例えば弾性体、例えば合成樹脂製の円筒ロールで形成する。
第1ロール20を弾性ロールとし、第2ロール40を刃付きロールとした場合、弾性ロールがワークWを第2ロール(刃付きロール)40に押し付けることで、ワークWが第2ロール40になじみ、第2ロール(刃付きロール)40にで規定された所望の形状にロール成形することができる。
・前記実施形態において、第3ロール60を弾性ロールとし、第1ロール20、第2ロール40を押圧部材42、62で構成したり、刃付きロールとしてもよい。
・また、第1ロール20、第2ロール40、及び第3ロール60を押圧部材とリング状の切刃を積層して構成してもよく、この場合は、第1ワーク押圧通過部70、第2ワーク押圧通過部72において、押圧成形(曲げ加工)とせん断加工が行われる。このようにして、ワークWが通過するときに第1ワーク押圧通過部70で施される加工工程を第1工程とし、第2ワーク押圧通過部72で施される加工工程を第2工程としたとき、第1工程と第2工程での加工の組合せは、各ロールが、切刃または押圧部材の少なくともいずれかで構成することにより、下記の(1)から(4)の通りとなる。
(1) 第1工程:曲げ 第2工程:せん断
(2) 第1工程:せん断+曲げ 第2工程:せん断
(3) 第1工程:せん断+曲げ 第2工程:曲げ
(4) 第1工程:曲げ 第2工程:曲げ
なお、(4)の場合、第1工程の以前の工程では、ワークWに対してせん断が既に行われているものとする。ここで「曲げ」が行われる場合は、押圧部材が積層されたロールで構成され、「せん断」が行われる場合は、切刃が積層された切刃積層体にてロールで構成される。
上記(2)及び(3)のように第1工程で「せん断」と「曲げ」が同時に行われる場合は、ロールには、リング状の切刃と押圧部材とが積層される。
ここで、上記(3)のように第1工程で「せん断+曲げ」が行われて、第2工程で「曲げ」が行われる場合、第1工程では、ワークWにはせん断及び曲げ成形されるため、成形荷重が大きく、軸たわみが大きくなる。すなわち、第1工程では、ワークWの厚み方向のバラツキが大きくなる。しかし、続く第2工程では、既にせん断加工されたものを曲げ成形するため、曲げ成形に必要とする成形荷重が小さく、軸たわみの影響を受けにくくなり、この結果、ワークWの厚みを均一化できる。
・前記実施形態では、第1ロール20、第2ロール40及び第3ロール60は、それぞれロール長方向において同じ長さを有していたが、異なるようにしてもよい。
ロール長が異なる例を図9に示す。図9に示すように第1ロール20を、分割ロール20A、20Bに分割して、両者を相互に離間して配置する。なお、図9は、ロール成形装置を平面視したものであり、説明の便宜上、第1ロール20と第2ロール40との間の第1ワーク押圧通過部70、及び第2ロール40と第3ロール60との間の第2ワーク押圧通過部72の間は、実際よりも間隔を開けて図示している。
一方、第2ロール40は分割ロール20A、20Bにそれぞれ相対する2つの領域40Aと、分割ロール20A、20B間の空間域に相対する領域40Bの3領域を有するものとする。
ここで、第2ロール40において、分割ロール20Aと領域40Aとの間、分割ロール20Bと領域40Aとの間が、第1ワーク押圧通過部70となる。また、第3ロール60は、第2ロール40の領域40Bと相対したロール長を有していて、該領域40Bと第3ロール60との間が、第2ワーク押圧通過部72となる。
そして、第1ワーク押圧通過部70、第2ワーク押圧通過部72を形成する各ロールは、通過するワークWに対して、押圧成形(曲げ加工)、せん断加工のいずれかを少なくとも行うように押圧部材、リング状の切刃の少なくとも何れかを積層するように構成されている。
このようにして、この例では、下流に配置された第2ワーク押圧通過部72は、上流に配置された第1ワーク押圧通過部70にてワークに対してロール成形された部位とは異なる部位をロール成形する。なお、図9では符号を付していないが、各ロールを挟むようにして各ロールの両端に位置するのは、第1回転軸17、第2回転軸18、第3回転軸19を支持する軸受である。
上記例において、分割ロール20A、20Bのロール長を同一にするとともに、図1の第1ロール20のロール長の1/3とし、領域40Bのロール長を分割ロール20Aと同じとした場合、図1の第1ロール20と比較すると、そのたわみ量は、理論上は1/27となる。すなわち、本例では、図1の第1ロール20よりも分割ロール20A、20Bのそれぞれはロール長が1/3であり、回転軸のたわみ量は、軸受間の距離の3乗に比例することが知られていることから、上記のたわみ量が1/27となる。
なお、この例の変形例として、第1ロール20と第3ロール60を入れ替えてもよい。
・上記例では、第1ロール20を2分割としたが、3分割以上に分割してもよい。この場合、分割ロールを相互に離間配置し、第1ロール20の分割ロールの間の空間に相対配置される第2ロールの領域に対して、複数個の第3ロール60をそれぞれ相対して配置する。この場合においても、第1ロール20と第2ロール40間には、第1ワーク押圧通過部70が形成され、第2ロール40と第3ロール60間には第2ワーク押圧通過部72が形成される。そして、第1ワーク押圧通過部70、第2ワーク押圧通過部72を形成する各ロールは、通過するワークWに対して、押圧成形(曲げ加工)、せん断加工のいずれかを少なくとも行うように押圧部材、リング状の切刃の少なくとも何れかを積層するように構成する。
10…ベース、12…支持部材、13…支持部材、14、15、16…軸受、
17…第1回転軸(支持軸)、17a…ギヤ、
18…第2回転軸(支持軸)、18a…ギヤ、18b…スプロケット、
19…第3回転軸(支持軸)、
20…第1ロール、20A、20B…分割ロール、
21…リテーナ、22…押圧部材、23…第1積層体、
24…カラー、26…凸部、27…凹部、
40…第2ロール、41…リテーナ、42…押圧部材、43…第2積層体、
44…カラー、46…凸部、47…凹部、
60…第3ロール、61…リテーナ、62…押圧部材、63…第3積層体、
66…凸部、67…凹部、
70…第1ワーク押圧通過部(ロール成形部)、
72…第2ワーク押圧通過部(ロール成形部)、
100…上ロール、102、112…軸、110…下ロール、
120…上ロール、130…下ロール、140…上ロール、
150…下ロール、W…ワーク。

Claims (5)

  1. 相互に平行に配置された第1ロール、第2ロール及び第3ロールを備えたロール成形装置であって、
    第1ロール、第2ロール及び第3ロールのそれぞれには、ロール長方向において複数の押圧部材が積層され、
    前記各押圧部材の外周には、凸部と凹部とが交互に所定ピッチで複数個形成されており、
    第1ロールと第2ロールとの間をワークが通過してロール成形を行う第1ワーク押圧通過部とし、
    第2ロールと第3ロールとの間を前記第1ワーク押圧通過部を通過したワークが通過してロール成形を行う第2ワーク押圧通過部とし、
    前記第1ロール、前記第2ロール及び前記第3ロールをそれぞれ支持する支持軸の軸心は、同一平面上に含まれないように配置され
    前記第1ワーク押圧通過部と前記第2ワーク押圧通過部を順次通過するワークに対し、押圧部材の凹部及び凸部と別の押圧部材の凸部及び凹部の嵌合により、前記ワークに凹凸形状を形成するロール成形装置。
  2. 前記第2ワーク押圧通過部では、前記第2ロールと第3ロールは、前記第1ワーク押圧通過部にてロール成形された部位を有するワークの当該部位に対して、追加でロール成形するものである請求項1に記載のロール成形装置。
  3. 前記第2ワーク押圧通過部では、前記第2ロールと第3ロールは、前記第1ワーク押圧通過部にて前記ワークに対してロール成形された部位とは異なる部位をロール成形するものである請求項1に記載のロール成形装置。
  4. 前記第1ワーク押圧通過部を形成する第1ロール及び第2ロールのうちいずれかの一方のロール、または、前記第2ワーク押圧通過部を形成する第2ロール及び第3ロールのうちいずれか一方のロール、または、第1ロール及び第2ロールは、弾性を有する弾性ロールである請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のロール成形装置。
  5. 前記第1ロール、第2ロール、第3ロールのうち、少なくとも1つのロールは、複数個に分割されて相互に離間した分割ロールを含む請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のロール成形装置。
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