JP2018114508A - ロール成形装置 - Google Patents
ロール成形装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018114508A JP2018114508A JP2017005072A JP2017005072A JP2018114508A JP 2018114508 A JP2018114508 A JP 2018114508A JP 2017005072 A JP2017005072 A JP 2017005072A JP 2017005072 A JP2017005072 A JP 2017005072A JP 2018114508 A JP2018114508 A JP 2018114508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- processing
- pair
- rolls
- collar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Abstract
【課題】高い精度での成形が可能になるロール成形装置を提供する。【解決手段】この装置は、外周面の一部が形成刃32Aをなす一対の加工ロール13,14が外周面同士が対向するように配置されており、回転させた状態の各加工ロール13,14の間にワークWを通過させて同ワークWを加工成形する。各加工ロール13,14には、回転軸方向において形成刃32Aを間に挟む位置に、一対のカラー34が一体に設けられている。カラー34は、加工ロール13,14の形成刃32Aよりも大径の円板状である。各加工ロール13,14の回転軸を繋ぐ直線の延びる方向において、それら加工ロール13,14を間に挟む位置で、各加工ロール13,14と間隔を置いて並ぶように配置される一対の補助ロール19,20を有する。カラー34の外周面と補助ロール19,20の外周面とが当接している。【選択図】図1
Description
本発明は、ロール成形装置に関するものである。
個体高分子型の燃料電池は、その内部に、燃料ガス(例えば水素ガス)の流路を形成するためのセパレータや酸化剤ガス(例えば空気)の流路を形成するためのセパレータが設けられている。これらセパレータは、高い導電性や剛性が必要になるため、金属(例えばチタン)製の板材を用いて形成される。そして、セパレータは表面に凹凸を有している。
板材表面に凹凸を形成するロール成形装置は、特許文献1に記載の装置が公知である。
この装置は、図5および図6に示すように、間隔を置いて回転可能に配置された一対の加工ロール100,110を有している。それら加工ロール100,110は、外周面の一部が全周に渡って形成刃になっており、外周面同士が対向するように配設されている。そして図6に示すように、セパレータの成形に際しては、板材からなるワークWを加工ロール100,110の間に通すことにより、それら加工ロール100,110の形成刃の表面の凹凸パターンがワークWに転写される。
この装置は、図5および図6に示すように、間隔を置いて回転可能に配置された一対の加工ロール100,110を有している。それら加工ロール100,110は、外周面の一部が全周に渡って形成刃になっており、外周面同士が対向するように配設されている。そして図6に示すように、セパレータの成形に際しては、板材からなるワークWを加工ロール100,110の間に通すことにより、それら加工ロール100,110の形成刃の表面の凹凸パターンがワークWに転写される。
ところで、上述したロール成形装置では、成形荷重が大きくなると、図7に示すように、各加工ロール100,110の回転軸(図中に一点鎖線で示す)の撓みが大きくなる。そして、この撓みによる加工ロール100,110間のクリアランスの変化によって、ワークW表面の凹凸の形成精度が低下してしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い精度での成形が可能になるロール成形装置を提供することにある。
上記課題を解決するためのロール成形装置は、外周面の一部が形成刃をなす一対の加工ロールが前記外周面同士が対向するように配置されており、回転させた状態の前記一対の加工ロールの間にワークを通過させて同ワークを加工成形するロール成形装置において、前記加工ロールの回転軸方向において前記形成刃を間に挟む位置に、前記形成刃よりも大径の円板状で、前記一対の加工ロールのそれぞれに一体に設けられた一対のカラーと、前記一対の加工ロールの回転軸を繋ぐ直線の延びる方向において、それら前記加工ロールを間に挟む位置で、前記加工ロールと間隔を置いて並ぶように配置される一対の補助ロールと、を有して、前記カラーの外周面と前記補助ロールの外周面とが当接している。
上記構成によれば、各加工ロールにおける一対のカラーが配設された位置、すなわち形成刃を間に挟む位置を、一対の加工ロールの並び方向における外方から、補助ロールによって支持することができる。そのため、一対の加工ロール(詳しくは、その形成刃)同士が離間する方向に同加工ロールが撓むことを抑えることができる。これにより、加工ロール間のクリアランスの変化を抑えることができるため、高い精度でワークを成形することができる。
上記ロール成形装置において、前記一対の加工ロールは、そのうちの一方に設けられた前記一対のカラーを他方に設けられた前記一対のカラーで挟み込む態様で配置されており、且つ、前記一方に設けられた前記カラーと前記他方に設けられた前記カラーとが摺動する態様で配設されていることが好ましい。
上記構成において、高い精度でのワークの成形を実現するためには、各加工ロールの回転軸方向における一方の加工ロールの形成刃と他方の加工ロールの形成刃との相対位置を精度良く定めなければならないが、この相対位置を定める作業は煩雑になりやすい。上記構成によれば、一方の加工ロールの一対のカラーを他方の加工ロールの一対のカラーの間に挟み込むように両加工ロールを配設するといった簡素な作業で、上記相対位置を精度良く定めることができる。
上記ロール成形装置において、前記一方に設けられた前記カラーと前記他方に設けられた前記カラーとの対向面の一部が、それら前記カラーの突端に向かうに連れて前記対向面の間の距離が遠くなるテーパ形状をなすことが好ましい。
上記構成によれば、一方の加工ロールの一対のカラーを他方の加工ロールの一対のカラーの間に挟み込むように両加工ロールを配設する作業を、カラーにおけるテーパ形状の部分によって案内しつつ円滑に行うことができる。
上記ロール成形装置において、前記加工ロールは、回転シャフトと同回転シャフトに外嵌されて外周面が前記形成刃をなすロール刃と前記一対のカラーとを有してなり、前記回転シャフトと前記ロール刃と前記カラーとの組み立ておよび分解が可能な構造であることが好ましい。
上記構成によれば、各加工ロールのロール刃を取り替えることにより、表面の凹凸パターンの異なる成形品やサイズの異なる成形品を同一の装置によって成形することができる。しかも、そうした加工ロールを装置に取り付ける際には、各加工ロールの回転軸方向における相対位置を調整する作業をカラーを利用して容易に行うことができる。
上記ロール成形装置において、前記一対の補助ロールの回転軸がそれぞれ前記直線上に配置されるように、前記一対の補助ロールは配設されていることが好ましい。
上記構成によれば、加工ロール間のクリアランスが大きくなる方向に各加工ロールが撓むことを好適に抑えることができる。
上記構成によれば、加工ロール間のクリアランスが大きくなる方向に各加工ロールが撓むことを好適に抑えることができる。
本発明のロール成形装置によれば、高い精度での成形が可能になる。
以下、ロール成形装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、ロール成形装置10は、基台11と、この基台11に立設された一対の支持柱12とを有している。それら支持柱12は、垂直方向(図1の上下方向)に延びて、水平方向(図1の左右方向)に間隔を置いて配置されている。
図1に示すように、ロール成形装置10は、基台11と、この基台11に立設された一対の支持柱12とを有している。それら支持柱12は、垂直方向(図1の上下方向)に延びて、水平方向(図1の左右方向)に間隔を置いて配置されている。
一対の支持柱12の間には、第1加工ロール13と第2加工ロール14とが架設されている。これら加工ロール13,14はそれぞれ、上下方向に間隔を置いて平行に延びるように、支持柱12に軸受15を介して回転可能に支持されている。各加工ロール13,14は、水平方向に延びて、外周面同士が対向するように配置されている。各加工ロール13,14の外周面の一部(詳しくは、回転軸方向における中央部分)は形成刃32Aになっている。
第1加工ロール13の基端にはギア16が固設され、第2加工ロール14の基端にはギア17が固設されて、それらギア16,17は噛合されている。また第2加工ロール14の基端にはスプロケット18が固設されており、このスプロケット18は図示しない電動モータの出力軸に連結されている。したがって、第1加工ロール13および第2加工ロール14は、ギア16,17やスプロケット18を介して電動モータによって回転駆動される。
また、一対の支持柱12の間には、第1補助ロール19と第2補助ロール20とが架設されている。これら補助ロール19,20は、各加工ロール13,14を間に挟む位置で、それら加工ロール13,14と間隔を置いて並ぶように配設されている。各補助ロール19,20はそれぞれ、断面略円形状で水平方向に延びるとともに、支持柱12に軸受15を介して回転可能に支持されている。
図2に示すように、第1補助ロール19は各加工ロール13,14よりも上方に配置されており、第2補助ロール20は各加工ロール13,14よりも下方に配置されている。また、第1加工ロール13の回転軸C1と第2加工ロール14の回転軸C2とを繋ぐ直線L上に、第1補助ロール19の回転軸C3と第2補助ロール20の回転軸C4とがそれぞれ配置されるように、各補助ロール19,20は配設されている。
本実施形態のロール成形装置10は、燃料電池のセパレータの成形に用いられる。セパレータの成形に際しては、金属(例えばチタン)製の板材からなるワークW(図1)を第1加工ロール13の形成刃32Aと第2加工ロール14の形成刃32Aとの間に通すことにより、それら形成刃32Aの表面の凹凸パターンがワークWに転写される。なお、図1では、ロール成形装置10の構造についての理解を容易にするために各加工ロール13,14間のクリアランスやワークWの厚さを誇張して示しているが、実際のクリアランスや厚さはごく小さい。
以下、第1加工ロール13および第2加工ロール14の具体構造について説明する。
なお、第1加工ロール13の構成部品と第2加工ロール14の構成部品とは基本構造が同一であるため、以下ではそれら構成部品に同一の符号を付して説明する。
なお、第1加工ロール13の構成部品と第2加工ロール14の構成部品とは基本構造が同一であるため、以下ではそれら構成部品に同一の符号を付して説明する。
図1および図3に示すように、各加工ロール13,14は回転シャフト31を有している。この回転シャフト31は、断面円形状で延びる丸棒部31Aと、同丸棒部31Aよりも外径が大きい形状(大径)のリブ31Bとが一体に形成されている。
各加工ロール13,14は、外周面に前記形成刃32Aが形成された筒状のロール刃32を有している。このロール刃32は、外周面に凹凸(形成刃)が形成された円板状の薄板(例えば、厚さ0.1mm程度)が1枚ずつ厚み調整された状態で複数枚(例えば1000枚)積層されてなる。なお本実施形態のロール成形装置10では、各加工ロール13,14のうちの一方のロール刃32の表面凹部と他方のロール刃32の表面凸部とが対向するように、各ロール刃32の表面形状が定められるとともに、それらロール刃32が配置される。
各加工ロール13,14は、一対のカラー33と一対のカラー34とを有している。これらカラー33,34は、中心に貫通孔を有する円板状に形成されている。また、カラー34はカラー33よりも大径に形成されている。各カラー33と各カラー34とは共に、中心の貫通孔に回転シャフト31が挿入された状態で、ロール刃32を間に挟むように配置される。なお、第1加工ロール13では、カラー33がロール刃32に隣接する位置に配設されるとともに、カラー34が上記カラー33よりも回転軸方向の外方側において同カラー33に隣接する位置に配置されている。また、第2加工ロール14では、カラー34がロール刃32に隣接する位置に配設されるとともに、カラー33が上記カラー34よりも回転軸方向の外方側において同カラー34に隣接する位置に配置されている。
これらカラー33,34は、回転シャフト31に対するロール刃32の回転軸方向(図1の左右方向)位置を調節する機能を有している。カラー33,34として厚いものを採用するほど、ロール刃32は図1における右側に配置されるようになる。
各加工ロール13,14は、一対のナット35を有している。これらナット35は、ロール刃32、カラー33、およびカラー34を間に挟むように配置されて、回転シャフト31外面の雄ねじ(図示略)に螺合されている。
ロール成形装置10は、ナット35の着脱を通じて、各加工ロール13,14の組み立てや分解が可能な構造になっている。
各加工ロール13,14を組み立てる際には、先ず、ロール刃32、カラー33,34、およびナット35が回転シャフト31の丸棒部31Aに挿入される。そして、その状態で、各ナット35が回転シャフト31(詳しくは、外面の雄ねじ)に螺合される。これにより、ロール刃32およびカラー33,34が、リブ31Bおよびナット35の間に挟持された状態になって、回転シャフト31に固定された状態(図1に示す状態)になる。
各加工ロール13,14を組み立てる際には、先ず、ロール刃32、カラー33,34、およびナット35が回転シャフト31の丸棒部31Aに挿入される。そして、その状態で、各ナット35が回転シャフト31(詳しくは、外面の雄ねじ)に螺合される。これにより、ロール刃32およびカラー33,34が、リブ31Bおよびナット35の間に挟持された状態になって、回転シャフト31に固定された状態(図1に示す状態)になる。
一方、各加工ロール13,14を分解する際には、ナット35が緩められてロール刃32およびカラー33,34とともに回転シャフト31から取り外される。これにより、ロール刃32、カラー33、カラー34が回転シャフト31の丸棒部31Aから取り外された状態(図3に示す状態)になる。
ここで、ロール成形装置10では、ワークWの成形に際して各加工ロール13,14にかかる荷重が大きくなると、それら加工ロール13,14の撓みが大きくなって、ワークW表面の凹凸の形成精度が低下するおそれがある。
本実施形態では、ロール刃32の位置調整用のカラー34を利用して各加工ロール13,14を支持することにより、それら加工ロール13,14が撓むことを抑えるようにしている。
具体的には、図2に示すように、一対の補助ロール19,20は、一対の加工ロール13,14の回転軸C1,C2を繋ぐ直線Lの延びる方向において、それら加工ロール13,14を間に挟む位置に、各加工ロール13,14と間隔を置いて並ぶように配置されている。また図1に示すように、各カラー34は、ロール刃32よりも大径の円板状に形成されており、回転軸方向においてロール刃32を間に挟む位置で回転シャフト31に固定されている。そして、ロール成形装置10では、第1加工ロール13の各カラー34の外周面と第1補助ロール19の外周面とが当接するとともに、第2加工ロール14の各カラー34の外周面と第2補助ロール20の外周面とが当接している。
ロール成形装置10では、各加工ロール13,14における一対のカラー34が配設された位置、すなわちロール刃32を間に挟む位置(具体的には、図1中にF1,F2,F3,F4で示す位置)が、一対の加工ロール13,14の並び方向(図1の上下方向)における外方から一対の補助ロール19,20によって挟み込むようにして支持される。そのため、ワークWの成形に際して各加工ロール13,14に荷重がかかったときに、それら加工ロール13,14(詳しくは、その形成刃32A)同士が離間する方向に各加工ロール13,14が撓むことが抑えられる。これにより、加工ロール13,14間のクリアランスの変化が抑えられるようになるため、高い精度でワークWを成形することができるようになる。
なお、各加工ロール13,14の撓みを抑えるために、補助ロール19,20によってロール刃32(形成刃32A)の表面を支持する構造を採用することも考えられる。こうした装置では、精密な形成刃32Aの突端が補助ロール19,20によって押圧されることになるため、形成刃32Aの変形(劣化)を招き易くなって、各加工ロール13,14の耐久性能の低下を招くおそれがある。本実施形態のロール成形装置10は、ロール刃32と一体のカラー34が補助ロール19,20によって支持される構造であるため、加工ロール13,14(詳しくは、ロール刃32)の耐久性能の低下を招くことなく、各加工ロール13,14の撓みを抑えることができる。
ここでロール成形装置10では、高い精度でのワークWの成形を実現するために、回転軸方向における第1加工ロール13のロール刃32と第2加工ロール14のロール刃32との相対位置(詳しくは、各加工ロール13,14のうちの一方のロール刃32の表面凹部と他方のロール刃32の表面凸部との相対位置)を精度良く定めなければならない。そして、その実現のためには、例えば以下の(作業A)、(作業B)、(作業C)および(作業D)を各別に行うことが考えられるが、こうした一連の作業は煩雑である。
(作業A)第1加工ロール13におけるロール刃32の固定位置を調整する。
(作業B)第2加工ロール14におけるロール刃32の固定位置を調整する。
(作業C)一対の支持柱12に対する第1加工ロール13の取り付け位置を調整する。
(作業B)第2加工ロール14におけるロール刃32の固定位置を調整する。
(作業C)一対の支持柱12に対する第1加工ロール13の取り付け位置を調整する。
(作業D)一対の支持柱12に対する第2加工ロール14の取り付け位置を調整する。
この点、本実施形態のロール成形装置10では、各加工ロール13,14が、第1加工ロール13に設けられた一対のカラー34によって第2加工ロール14に設けられた一対のカラー34を挟み込む態様で配設されている。そして、隣接する第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34とは、各加工ロール13,14の回転に際して摺動するようになっている。
この点、本実施形態のロール成形装置10では、各加工ロール13,14が、第1加工ロール13に設けられた一対のカラー34によって第2加工ロール14に設けられた一対のカラー34を挟み込む態様で配設されている。そして、隣接する第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34とは、各加工ロール13,14の回転に際して摺動するようになっている。
そのため、各加工ロール13,14の組み立てに際してロール刃32とカラー34との相対位置を調整した上で、各加工ロール13,14の一対の支持柱12への取り付けに際して第2加工ロール14の一対のカラー34を第1加工ロール13の一対のカラー34の間に挟み込むことにより、第1加工ロール13のロール刃32と第2加工ロール14のロール刃32との相対位置が精度良く定められるようになる。
このようにロール成形装置10によれば、第2加工ロール14の一対のカラー34を第1加工ロール13の一対のカラー34の間に挟み込むように両加工ロール13,14を配設するといった簡素な作業で、上記(作業A)〜(作業D)を行わずとも、各加工ロール13,14のロール刃32の相対位置を精度良く定めることができる。
また、そうした両加工ロール13,14の配設に際して、カラー34の表面に不要に大きな力が作用するようなことがあると、カラー34の表面が変形してしまう。そして、この場合には加工ロール13,14の回転軸C1,C2(図2参照)が正規の位置からずれるなどして、ワークW表面の凹凸の形成精度が低下するおそれがある。
この点、本実施形態のロール成形装置10では、図4に示すように、第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34との対向面13A,14Aが、カラー34の突端(外縁)に向かうに連れて対向面13A,14A間の距離が遠くなるテーパ形状をなしている。詳しくは、各カラー34の対向面13A,14Aにおけるカラー34同士が摺動する部分(摺動部21)は平面になっており、同摺動部21よりも外縁側の部分(案内部22)はテーパ面になっている。
そのため、図4中に黒塗りの矢印で示すように、第2加工ロール14の一対のカラー34を第1加工ロール13の一対のカラー34の間に挟み込ませる際には、互いの案内部22同士が当接することによって、両加工ロール13,14のカラー34が回転軸方向における正規の位置に案内されるようになる。これにより、カラー34の表面に大きな力が作用することを抑えつつ、各加工ロール13,14の一対の支持柱12への取り付けを行うことができる。
このように本実施形態によれば、第2加工ロール14の一対のカラー34を第1加工ロール13の一対のカラー34の間に挟み込むようにして両加工ロール13,14を一対の支持柱12に取り付ける作業を、カラー34におけるテーパ形状の部分(案内部22)によって案内しつつ円滑に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)一対の補助ロール19,20を、一対の加工ロール13,14の回転軸C1,C2を繋ぐ直線Lの延びる方向において、それら加工ロール13,14を間に挟む位置に、各加工ロール13,14と間隔を置いて並ぶように配置した。また、各カラー34を、ロール刃32よりも大径の円板状に形成するとともに、回転軸方向においてロール刃32を間に挟む位置で回転シャフト31に固定した。さらに、第1加工ロール13の各カラー34の外周面と第1補助ロール19の外周面とを当接させるとともに、第2加工ロール14の各カラー34の外周面と第2補助ロール20の外周面とを当接させた。そのため、高い精度でワークWを成形することができる。
(1)一対の補助ロール19,20を、一対の加工ロール13,14の回転軸C1,C2を繋ぐ直線Lの延びる方向において、それら加工ロール13,14を間に挟む位置に、各加工ロール13,14と間隔を置いて並ぶように配置した。また、各カラー34を、ロール刃32よりも大径の円板状に形成するとともに、回転軸方向においてロール刃32を間に挟む位置で回転シャフト31に固定した。さらに、第1加工ロール13の各カラー34の外周面と第1補助ロール19の外周面とを当接させるとともに、第2加工ロール14の各カラー34の外周面と第2補助ロール20の外周面とを当接させた。そのため、高い精度でワークWを成形することができる。
(2)第1加工ロール13に設けられた一対のカラー34によって第2加工ロール14に設けられた一対のカラー34を挟み込む態様で、各加工ロール13,14を配設した。また、隣接する第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34とが、各加工ロール13,14の回転に際して摺動するようにした。そのため、第1加工ロール13の一対のカラー34を第2加工ロール14の一対のカラー34の間に挟み込むように両加工ロール13,14を配設するといった簡素な作業で、各加工ロール13,14のロール刃32の相対位置を精度良く定めることができる。
(3)第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34との対向面13A,14Aの案内部22を、カラー34の突端に向かうに連れて対向面13A,14A間の距離が遠くなるテーパ形状にした。そのため、第2加工ロール14の一対のカラー34を第1加工ロール13の一対のカラー34の間に挟み込むようにして両加工ロール13,14を一対の支持柱12に取り付ける作業を、カラー34の案内部22によって案内しつつ円滑に行うことができる。
(4)各加工ロール13,14を、回転シャフト31とロール刃32とカラー33,34との組み立ておよび分解が可能な構造にした。これにより、各加工ロール13,14のロール刃32を取り替えることにより、表面の凹凸パターンの異なるセパレータやサイズの異なるセパレータを同一の装置によって成形することができるようになる。しかも、そうした加工ロール13,14を装置に取り付ける際には、各加工ロール13,14のロール刃32の回転軸方向における相対位置を調整する作業をカラー34を利用して容易に行うことができる。
(5)各加工ロール13,14の回転軸C1,C2を繋ぐ直線L上に各補助ロール19,20の回転軸C3,C4が配置されるように、各補助ロール19,20を配設した。そのため、各加工ロール13,14間のクリアランスが大きくなる方向に各加工ロール13,14が撓むことを好適に抑えることができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・例えば第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34とを回転軸方向において互い違いに配置するなど、第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34との回転軸方向における相対位置は任意に変更可能である。なお、第1加工ロール13のカラー34の側面と第2加工ロール14のカラー34の側面とが摺動する構造を採用することにより、第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34とを突き当てるように各加工ロール13,14を取り付ける作業を通じて、各加工ロール13,14のロール刃32の相対位置を定めることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・例えば第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34とを回転軸方向において互い違いに配置するなど、第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34との回転軸方向における相対位置は任意に変更可能である。なお、第1加工ロール13のカラー34の側面と第2加工ロール14のカラー34の側面とが摺動する構造を採用することにより、第1加工ロール13のカラー34と第2加工ロール14のカラー34とを突き当てるように各加工ロール13,14を取り付ける作業を通じて、各加工ロール13,14のロール刃32の相対位置を定めることができる。
・各加工ロール13,14のカラー34の対向面13A,14Aにおける摺動部21よりも外縁側の部分(案内部)を、その外縁側に配置された平面形状の平面部と摺動部21側に配置されたテーパ形状のテーパ部とによって構成してもよい。
・各加工ロール13,14のカラー34の対向面13A,14Aにおけるカラー34同士が摺動する部分(摺動部)と同摺動部よりも外縁側の部分(案内部)とを共に、カラー34の突端に向かうに連れて対向面13A,14A間の距離が遠くなるテーパ形状にしてもよい。
・各加工ロール13,14のカラー34の対向面13A,14Aの全体を平面形状にしてもよい。
・各加工ロール13,14として、組み立てや分解が不能なもの、すなわち回転シャフト31とロール刃32とカラー33,34とが一体に形成されたものを採用することができる。
・各加工ロール13,14として、組み立てや分解が不能なもの、すなわち回転シャフト31とロール刃32とカラー33,34とが一体に形成されたものを採用することができる。
・各加工ロール13,14の回転軸C1,C2を繋ぐ直線Lからずれた位置に各補助ロール19,20の回転軸C3,C4が配置されるように、各補助ロール19,20を配設するようにしてもよい。補助ロール19,20の配設位置は、ワークWの成形に際して、加工ロール13,14が撓む方向に合わせて定めればよい。
10…ロール成形装置、11…基台、12…支持柱、13…第1加工ロール、13A…対向面、14…第2加工ロール、14A…対向面、15…軸受、16,17…ギア、18…スプロケット、19…第1補助ロール、20…第2補助ロール、21…摺動部、22…案内部、31…回転シャフト、31A…丸棒部、31B…リブ、32…ロール刃、32A…形成刃、33,34…カラー、35…ナット。
Claims (5)
- 外周面の一部が形成刃をなす一対の加工ロールが前記外周面同士が対向するように配置されており、回転させた状態の前記一対の加工ロールの間にワークを通過させて同ワークを加工成形するロール成形装置において、
前記加工ロールの回転軸方向において前記形成刃を間に挟む位置に、前記形成刃よりも大径の円板状で、前記一対の加工ロールのそれぞれに一体に設けられた一対のカラーと、
前記一対の加工ロールの回転軸を繋ぐ直線の延びる方向において、それら前記加工ロールを間に挟む位置で、前記加工ロールと間隔を置いて並ぶように配置される一対の補助ロールと、
を有して、前記カラーの外周面と前記補助ロールの外周面とが当接している
ことを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1に記載のロール成形装置において、
前記一対の加工ロールは、そのうちの一方に設けられた前記一対のカラーを他方に設けられた前記一対のカラーで挟み込む態様で配置されており、且つ、前記一方に設けられた前記カラーと前記他方に設けられた前記カラーとが摺動する態様で配設されている
ことを特徴とするロール成形装置。 - 請求項2に記載のロール成形装置において、
前記一方に設けられた前記カラーと前記他方に設けられた前記カラーとの対向面の一部が、それら前記カラーの突端に向かうに連れて前記対向面の間の距離が遠くなるテーパ形状をなす
ことを特徴とするロール成形装置。 - 請求項2または3に記載のロール成形装置において、
前記加工ロールは、回転シャフトと同回転シャフトに外嵌されて外周面が前記形成刃をなすロール刃と前記一対のカラーとを有してなり、前記回転シャフトと前記ロール刃と前記カラーとの組み立ておよび分解が可能な構造である
ことを特徴とするロール成形装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のロール成形装置において、
前記一対の補助ロールの回転軸がそれぞれ前記直線上に配置されるように、前記一対の補助ロールは配設されている
ことを特徴とするロール成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005072A JP2018114508A (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | ロール成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005072A JP2018114508A (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | ロール成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018114508A true JP2018114508A (ja) | 2018-07-26 |
Family
ID=62984758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017005072A Pending JP2018114508A (ja) | 2017-01-16 | 2017-01-16 | ロール成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018114508A (ja) |
-
2017
- 2017-01-16 JP JP2017005072A patent/JP2018114508A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8960339B2 (en) | Mecanum wheel | |
CA2968870C (en) | Thrust bearing | |
US8702337B2 (en) | Lamellar rotational flexure pivot | |
JP6907905B2 (ja) | ロール成形装置 | |
JP2018114508A (ja) | ロール成形装置 | |
AU2016202946B2 (en) | Roller for forming heat transfer elements of heat exchangers | |
EP3196907B1 (en) | Contact device of breaker | |
JP2010042423A (ja) | バックアップロール装置 | |
JP2006283938A (ja) | ピンタイプ保持器付ころ軸受 | |
JP5785292B1 (ja) | スリッター用の受けローラ、スリッター用の受けローラに備えられたリング状下刃 | |
JP6342365B2 (ja) | ロール成形装置 | |
JP2014210318A (ja) | アンビルロール、ロータリダイカット装置 | |
JP3721019B2 (ja) | 切断装置 | |
JP6217524B2 (ja) | ロール成形装置及びロール成形方法 | |
JP6105390B2 (ja) | 切断装置用ユニット、切断装置およびシート加工物の製造方法 | |
JP2012240094A (ja) | 金属板ロール成型機 | |
JP2011079030A (ja) | 圧延装置 | |
JP2017080768A (ja) | ロール成形装置 | |
JP2014178026A (ja) | 熱交換器の熱伝達エレメントを形成するためのローラ | |
JP2012166283A5 (ja) | ||
JP3140513U (ja) | フラッタリング防止用のローラガイド装置 | |
TWM612550U (zh) | 轉向滾筒及片材輸送裝置 | |
US9561532B2 (en) | Roll forming device | |
JP5857939B2 (ja) | 搬送用ローラー装置 | |
CN106427396A (zh) | 焊接式全向轮 |