JP2002307104A - 四角線の製造装置及び製造方法 - Google Patents

四角線の製造装置及び製造方法

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JP2002307104A JP2001113973A JP2001113973A JP2002307104A JP 2002307104 A JP2002307104 A JP 2002307104A JP 2001113973 A JP2001113973 A JP 2001113973A JP 2001113973 A JP2001113973 A JP 2001113973A JP 2002307104 A JP2002307104 A JP 2002307104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル等に使用される細径の四角線を低コス
トで連続的に形成する。 【解決手段】 丸型導線1を少なくとも一対の圧延ロー
ラ6,6で平型導線2に圧延し、平型導線の幅方向中央
部を一対のスリットローラ7,8で長手方向に剪断して
四角線3を得る。圧延ローラ6,6とスリットローラ
7,8を導線送り方向に連続して配置する。一対の圧延
ローラ間の隙間を四角線3の一方の幅と同一な寸法に調
整する。スリットローラが、四角線の他方の幅と同一厚
さの薄板状のローラ刃15を備える。丸型導線1を供給
する装置と、丸型導線及び平型導線2に潤滑剤を供給す
る装置と、四角線3を巻き取る装置等を備える。丸型導
線1を圧延ローラで一回又は複数回圧延する。一対の圧
延ローラ間の隙間とローラ刃15の厚さとを1.50〜
0.020mmの範囲で設定する。絶縁皮膜処理のされて
いない丸型導線1を使用し、四角線3の形成後に絶縁処
理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型モータや薄型
トランス、高性能スピーカ用ボイスコイルといった電気
機器や電子機器に使用される細径の四角線を丸型の導線
から加工形成するための四角線の製造装置及び製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄型モータやボイスコイル等において、
従来の丸型(断面円形)の導線をコイル巻きした場合に
は、導線間に隙間が空くと共に、導線の交差部が外側に
膨出して、ますます軽・薄・短・小が要求される電子機
器部品の寸法精度に対して問題となってきた。このよう
にコイル導線は、磁界中の導線に電流を流し、発生する
磁界との相互作用により、機械的振動や回転を得るすべ
ての電子部品において特性向上と小型化が要求されてい
る。
【0003】このような問題を解消するために、細く且
つ長い四角線の製造が切望されていた。本明細書で「四
角線」とは「真四角線」をも含むものである。従来の四
角線の製造方法としては、例えば、圧延ローラで丸型の
導線を断面長方形状に圧縮する方法や、四角形状の孔の
ダイスに丸型の導線を通して圧縮させる方法等が知られ
ている。
【0004】しかしながら、上記従来の方法にあって
は、四角線の角部に必ずアール(湾曲面)が発生してし
まい、導線をコイル巻きした際に、相変わらず導線間に
隙間(丸型の導線の場合よりも小さい)を生じていた。
【0005】例えばダイヤモンドダイスでは、現状では
0.2mm角が最小の角ダイスであり、少なくとも0.0
3mm以上のアールを生じてしまう。また、その他の素材
(超鋼等)を用いた、0.4mm角よりも小さい角ダイス
では、求められる精度が出せないという問題があった。
【0006】また、ローラ方式、すなわち圧延ローラの
みで導線を圧縮する方法では、0.15mmが最小径であ
り、その場合も角部のアールは必ず発生し、アール形状
も一定ではなく、さらに線形の変形や線径の不均一が生
じやすいという問題があった。
【0007】また、一枚の薄板状の導電金属から四角線
を得ようとした場合には、母材である薄板材の長さに限
界があり、丸型の導線の長さには対抗できないという問
題や、製造装置が複雑化・高コスト化するという懸念が
あった。また、母材の長さが短いことで、薄板材の交換
作業が煩雑化し、自動捲線機等の連続自動運転に支障を
来たすという懸念があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した各
点に鑑み、コイル等に使用され、断面が四角ないし真四
角な導線を連続的に、且つ比較的簡単な構成で、精度良
く、安価に製造することができる四角線の製造装置及び
製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る四角線の製造装置は、丸型導線を平
型導線に圧延する少なくとも一対の圧延ローラと、該平
型導線の幅方向中央部を長手方向に剪断して四角線を得
る一対のスリットローラとを備えることを特徴とする。
上記構成により、丸型導線が圧延ローラで平型導線に加
工され、平型導線の平坦な中央部分がスリットローラで
剪断され、平型導線の両側のアール形状の部分を避けて
四角線が形成される。長く連続した丸型導線と、回転す
る圧延ローラ及びスリットローラとを用いることで、長
く連続した四角線が形成される。
【0010】請求項2に係る四角線の製造装置は、請求
項1に係る四角線の製造装置において、前記圧延ローラ
と前記スリットローラとが導線送り方向に連続して配置
されたことを特徴とする上記構成により、丸型導線から
の平型導線の形成と、平型導線からの四角線の形成とが
連続して効率的に行われる。
【0011】請求項3に係る四角線の製造装置は、請求
項1又は2に係る四角線の製造装置において、前記一対
の圧延ローラ間の隙間を前記四角線の一方の幅と同一な
寸法に調整可能であることを特徴とする。上記構成によ
り、四角線の一方の幅(縦幅)が圧延ローラによる加工
で決定され、一方の幅が導線の全長に渡って均一に安定
する。
【0012】請求項4に係る四角線の製造装置は、請求
項1〜3の何れかに係る四角線の製造装置において、前
記スリットローラが、前記四角線の他方の幅と同一厚さ
の薄板状のローラ刃を備えることを特徴とする。上記構
成により、スリットローラの回転によりローラ刃が平型
導線を長手方向に剪断し、すなわちローラ刃の板厚方向
両側のエッジで平型導線を剪断して、ローラ刃と同一幅
の細径な四角線が形成される。
【0013】請求項5に係る四角線の製造装置は、請求
項1〜4の何れかに係る四角線の製造装置において、前
記丸型導線を供給する装置と、該丸型導線及び前記平型
導線に潤滑剤を供給する装置と、前記四角線を巻き取る
装置と、前記平型導線から該四角線を剪断した残りの部
分を回収する装置とを備えることを特徴とする。上記構
成により、丸型導線が圧延ローラに連続的に且つスムー
ズに供給され、圧延ローラによる圧延とスリットローラ
による剪断とが潤滑剤でスムーズに且つ精度良く行わ
れ、加工された四角線が整然と巻き取られ、巻き取り時
の張力でスリットローラのローラ刃と凹溝に正確に導線
が供給され、剪断時の不要部分は四角線と干渉すること
なく回収される。
【0014】請求項6に係る四角線の製造方法は、丸型
導線を一対の圧延ローラで一回又は複数回、あるいは複
数対の圧延ローラで一回又は複数回圧延することで、平
型導線を形成し、該平型導線の幅方向中央部を一対のス
リットローラで長手方向に剪断して四角線を得ることを
特徴とする。上記構成により、丸型導線が圧延ローラで
平型導線に加工され、平型導線の平坦な中央部分がスリ
ットローラで剪断され、平型導線の両側のアール形状の
部分を避けて四角線が形成される。長く連続した丸型導
線と、回転する圧延ローラ及びスリットローラとを用い
ることで、長く連続した四角線が形成される。そして、
丸型導線を一対の圧延ローラ又は複数対の圧延ローラで
複数回圧延することで、極めて薄い平型導線を得ること
ができ、極細径の四角線を形成することができる。太め
の丸型導線から極めて薄い平型導線を得ることで、平型
導線の幅方向中央部が正確に平坦化され、四角線の寸法
精度が向上する。
【0015】請求項7に係る四角線の製造方法は、請求
項6に係る四角線の製造方法において、前記一対の圧延
ローラ間の隙間と、前記スリットローラのローラ刃の厚
さとを同一に設定して真四角線を得ることを特徴とす
る。上記構成により、一方の幅と他方の幅とが同一な細
径な真四角線が形成される
【0016】請求項8に係る四角線の製造方法は、請求
項7記載の四角線の製造方法において、前記一対の圧延
ローラ間の隙間と前記ローラ刃の厚さとを1.50〜
0.020mmの範囲で設定して、線径が1.50×1.
50mm〜0.020×0.020mmの範囲の前記真四角
線を得ることを特徴とする。上記構成により、線径が
1.50角の太めの真四角線から0.020角の極細の
真四角線まで多彩な線径の真四角線を得ることができ
る。
【0017】請求項9に係る四角線の製造方法は、請求
項6〜8の何れかに係る四角線の製造方法において、絶
縁皮膜処理のされていない前記丸型導線を使用し、前記
四角線ないし真四角線の形成後に該四角線ないし真四角
線の絶縁処理を行うことを特徴とする。上記構成によ
り、圧延時に絶縁皮膜が導体部(導線)を押圧して導体
部(導線)に歪みを生じさせるという欠点が解消され、
四角線ないし真四角線の曲り変形や寸法精度の悪化等が
防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発明に係る
四角線の製造装置及び製造方法の一実施形態を示すもの
である。
【0019】この四角線の製造装置は、断面円形の丸型
導線(金属導線)1をフラット状に圧延する一対の金属
製の圧延ローラ6,6と、フラット状に圧延された平型
導線2から四角線(真四角線を含む)3を剪断形成する
一対の金属製のスリットローラ(スリッタ)7,8とを
備えたものである。
【0020】一対の圧延ローラ6,6は上下対称に形成
且つ配置され、図2(圧延装置20)の如く軸部9で装
置本体12に回動自在に支持されている。一対の軸部
9,9にはギヤ(図示せず)が固定され、各ギヤは相互
に歯合して、モータ等の駆動手段(図示せず)に連結さ
れている。
【0021】装置本体12の、一方の軸部9を支持する
フレーム10と、他方の軸部9を支持するフレーム11
とはクサビ部材13を介して接合され、且つ両フレーム
10,11は相互に連結され、両フレーム10,11の
連結を解除した状態で、クサビ部材13が雄ねじ部材1
4の回動操作で進退可能となっている。符号27はクサ
ビ部材13と一体の雌ねじ部材である。それにより、両
軸部9,9の間隔すなわち一対の圧延ローラ6,6間の
隙間が正確に調節可能である。雄ねじ部材14の回動操
作は自動又は手動で行うことができる。一対の圧延ロー
ラ6,6間の隙間調整は0mmから例えば2mm程度まで行
うことができる。
【0022】図1において丸型導線1としては、例えば
JIS C3202−1994の付属書6の表2−1の
1種ポリウレタン銅線(導体径0.1〜1.5mm)や、
同じく表2−2の2種ポリウレタン銅線(導体径0.0
20〜1.0mm)や、同じく表2−3の3種ポリウレタ
ン銅線(導体径0.020〜0.60mm)と同様の寸法
で、且つ絶縁等の表面処理を施していない導線を使用す
ることができる。絶縁皮膜の形成は四角線3の形成後に
行われる。
【0023】上記1種ポリウレタン銅線と同様の寸法の
丸型導線1を使用した場合、一対の圧延ローラ6,6間
の隙間は最大で1.5mm以下に設定され、2種ないし3
種ポリウレタン銅線と同様の寸法の丸型導線1を使用し
た場合、一対の圧延ローラ6,6間の隙間は最小で0.
02mm以下に設定される。すなわち、少なくとも厚さ
0.02〜1.5mmの範囲で丸型導線1を圧延し、且つ
後述の一対のスリットローラ7,8で剪断して四角線3
を製造することができる。真四角線3の場合は、上記根
拠により、0.02×0.02mm〜1.5×1.5mmの
範囲で線径を設定することができる。
【0024】図1において圧延ローラ6,6とスリット
ローラ7,8とは導線送り方向に連続して、すなわち導
線送り方向に並んで配置されている。圧延ローラ6,6
とスリットローラ7,8との向きや回転方向は同じであ
る。圧延ローラ6,6でフラット状に圧延された平型導
線2は図1の円内に拡大図を示す如く、幅方向両側にア
ール状の湾曲面2aを有している。平型導線2はその中
央部分が一対のスリットローラ7,8で四角ないし真四
角に剪断され、アールのついた幅方向両側の部分4は四
角線3の両側に分離されて排出される。
【0025】図1で上側のスリットローラ7はその外周
部に突出したローラ刃15を有し、下側のスリットロー
ラ8は、ローラ刃15に対応して外周部に凹溝16を有
している。図1のA部の拡大断面図を図3に示す如く、
ローラ刃15はスリットローラ7の厚さ方向(軸方向)
中間部に挟み込まれるようにして装着されている。
【0026】ローラ刃15は極薄の硬質金属材で一枚の
円板状ないしリング状に形成され、スリットローラ7の
本体部を成す軸方向の左右一対の分割ローラ71 ,72
で挟持固定されている。一対の分割ローラ71 ,72
ボルト等の固定手段(図示せず)で接合され、その際、
ローラ刃15のボルト挿通孔(図示せず)にボルトない
し位置決めピン(図示せず)が挿通されて、ローラ刃1
5が両分割ローラ71,72 の間に締付固定される。ロ
ーラ刃15の先端両側のエッジ部15a(図3)はアー
ルのついていない直角な形状となっている。ローラ刃1
5の厚さTは、加工する四角線3の幅寸法L2 に等し
い。四角線3を加工する寸法に応じてローラ刃15を交
換することで、容易に各種寸法の四角線3を得ることが
できる。
【0027】下側のスリットローラ8の凹溝16はロー
ラ円周方向に環状に連続しており、凹溝16の幅はロー
ラ刃15の板厚Tと同一ないしは若干大きく設定され
る。凹溝16の左右側のエッジ16a(図3)は直角に
形成されて、ローラ刃15のエッジ部15aと共に剪断
刃として作用する。剪断された四角線3は凹溝16内に
完全に進入する。
【0028】凹溝16は円板状ないし環状の金属製のス
ペーサ17(図3)によって溝底が形成されている。ス
ペーサ17は一例としてローラ刃15と同様に、本体部
である左右一対の分割ローラ81 ,82 で挟持固定され
る。
【0029】他の例としてスペーサ17の幅を四角線3
の幅L2 よりも若干小さく設定し、且つスペーサ17の
外径をスリットローラ8よりも大径に設定して、すペー
サ17を一対の分割ローラ81 ,82 の間で回動自在に
保持させることも可能である。凹溝16の内幅は、他の
幅広なスペーサ(図示せず)を分割ローラ81 ,82
に挟持することで規定される。この例の場合、スペーサ
17の回転で凹溝16内の四角線3が自動的に押し出さ
れ、四角線3の送り出しがスムーズ且つ確実に行われ
る。
【0030】四角線3を加工する寸法に応じてローラ刃
15と共にスペーサ17を交換することで、容易に各種
寸法の四角線3を得ることができる。真四角線すなわち
縦横四辺の幅が同一な導線3を得る場合には、前工程の
圧延ローラ6,6でスリットローラ7のローラ刃15の
幅Tと等しい厚さに丸型導線1を圧延して平型導線2を
形成する。その平型電線2を一対のスリットローラ7,
8で剪断することで、簡単に且つ正確に真四角線3を形
成することができる。
【0031】真四角ではない四角線すなわち縦横の幅が
異なる導線3を得る場合は、導線3の縦幅L1 (図3)
すなわち厚さが圧延ローラ6,6で調整され、スリット
ローラ7のローラ刃15の幅(板厚)Tで導線3の横幅
2 が規定される。この際、一対のスリットローラ7,
8間の隙間は平型導線2の厚さに等しく調整される。
【0032】図1の如く平型導線2から剪断された四角
線3は下側のスリットローラ8の凹溝16から接線方向
に前方に送り出される。圧延前の丸型導線1に絶縁皮膜
のないものを使用することで、絶縁皮膜に起因する圧延
時の導線2の歪み等が起こらず、正確な寸法の四角線3
を得ることができる。
【0033】平型導線2から四角線3を剪断した両側の
残りの部分4,4は、上下のスリットローラ7,8間の
隙間18(図3)内においてローラ刃15の両側面に沿
って外側に少し開きながら、図1の如くやや斜め上向き
前方に繰り出される。図3の如く少なくとも四角線3の
上側に両側の不要部分4,4が位置する。このように両
側の不要部分4,4は四角線3に干渉することなく排出
され、これにより四角線3の変形や傷付きが防止され
る。
【0034】図1において丸型導線1は電線リール(図
示せず)から繰り出されて一対の圧延ローラ6,6間に
供給される。一対のスリットローラ7,8で形成された
四角線3は巻取機(図示せず)でリールないしはコイル
等の部品に直接巻き取られる。図1において導線5(丸
型導線1と平型導線2と四角線3)は弛みなく直線的に
張った状態に保たれ、それにより圧延ローラ6,6から
スリットローラ7,8のローラ刃15と凹溝16の位置
に位置ずれなく正確に平型導線2が供給される。剪断後
の両側の不要部分4,4は回収装置(図示せず)で回収
される。
【0035】一対の圧延ローラ6,6の間及び一対のス
リットローラ7,8の間には回転中に潤滑剤供給装置
(図示せず)から潤滑剤が供給される。潤滑剤によって
導線1と圧延ローラ6,6及び導線2,3とスリットロ
ーラ7,8との不要な摩擦が防止され、導線切れが防止
されると共に加工精度が向上する。
【0036】なお、図1においては、一対の圧延ローラ
6,6を用いた例を示したが、複数対の圧延ローラ6,
6を導線送り方向に連続して配置し、丸型導線1を徐々
に(段階的に)薄く圧延することも可能である。
【0037】また、圧延ローラ6,6とスリットローラ
7,8とを別工程に切り離し、一対の圧延ローラ6,6
で複数回に渡って丸型導線1を圧延することも可能であ
る。圧延ローラ6,6とスリットローラ7,8とを切り
離した場合には、圧延した平型導線2を巻き取る巻取機
(図示せず)が必要であり、巻取機から平型導線2をス
リットローラ7,8間に供給することになる。
【0038】何れの場合においても、四角線3のサイズ
に応じて、圧延ローラ6,6間の隙間や圧延ローラ6,
6の回転速度及びスリットローラ7,8間の隙間やスリ
ットローラ7,8の回転速度等が適宜制御される。
【0039】一対のスリットローラ7,8間の隙間は、
圧延ローラ6,6の場合と同様に、図4(切断装置2
5)の如くクサビ部材19とねじ部材14,27を用い
た方法で微妙に調整される。各スリットローラ7,8は
装置本体23の分割フレーム21,22に軸部24で支
持され、各分割フレーム21,22はクサビ部材19を
介して接合した状態に連結されている。各軸部24には
ギヤ(図示せず)が固定され、各ギヤは歯合した状態で
駆動手段(図示せず)で回動される。
【0040】なお、図1に示す装置を複数ライン配置し
たり、あるいは一対の圧延ローラ6,6で複数本の丸型
導線1を圧延し、一対のスリットローラ7,8に複数枚
のローラ刃15と複数の凹溝16とを対向して設けて、
複数本の平型導線2を同時に四角線3に加工することも
可能である。また、図1の上下各一対のローラ6,6,
7,8の軸部9,24(図2,図4)を水平ではなく垂
直方向に位置させて、各一対のローラ6,6,7,8を
上下でなく左右に配置することも可能である。
【0041】以下に、図1の四角線の製造装置を用いた
四角線の製造方法を真四角線の場合について詳細に説明
する。先ず、加工しようとする真四角線3の幅(四辺同
一でL1 =L2 )と同一寸法の厚さTのローラ刃15を
選択してスリットローラ7に組み付ける。また、一対の
圧延ローラ6,6間の隙間寸法と一対のスリットローラ
7,8間の隙間寸法を、加工しようとする真四角線3の
幅と同一寸法に調整する。
【0042】使用する丸型導線1は、少なくとも加工し
ようとする真四角線3の幅よりも大径で且つ絶縁皮膜の
ないものを選択する。丸型導線1に絶縁皮膜があると、
圧延ローラ6,6で圧延した際に金属導線が絶縁皮膜を
介して押圧されるために、金属導線が歪んで曲り等を起
こしやすくなったり、絶縁皮膜の厚みの分だけ金属導線
の寸法が減少して、金属導線の寸法精度が低下するとい
った問題を生じるが、絶縁皮膜のない丸型導線1を使用
することで、これらの問題が解消される。
【0043】絶縁皮膜の形成は、真四角線3を形成した
後、脱油などの前処理を行い、電着などで形成する。そ
の後さらに自己融着膜などを形成する。丸型導線1の材
質は銅に限らず、アルミや金等、種々の導電金属を使用
することができる。特に銅は伸延性に富んでいるため、
圧延ローラ6,6での圧縮を容易に且つ確実に行うこと
ができる。
【0044】回転する一対の圧延ローラ6,6の間に丸
型導線1を通すことで、丸型導線1を圧縮して平型導線
2に変形させ、直ちにその平型導線2を一対の回転する
スリットローラ7,8で長手方向に剪断して、平型導線
2の中央の上下平行な部分から真四角線3を形成させ、
平型導線2の幅方向両側のアール形状のついた部分2a
は不要部4として自動排出させる。
【0045】ここで、一方のスリットローラ7のローラ
刃15の先端15b(図3)が平型導線2の中央の上下
平行な部分に押接するように、導線2を真直にピンと張
った状態でスリットローラ7,8間に供給する。ローラ
刃15の先端15bが平型導線2の一方の面から他方の
面に貫通した時点で、真四角線3と両側のアール形状の
部分4とが分離される。真四角線3は他方のスリットロ
ーラ8の円周状の凹溝16内に進入する。この際、ロー
ラ刃15の先端15bも凹溝16内に少し進入すること
が可能である。
【0046】圧延及び剪断に際しては、導線1,2に潤
滑剤を供給して不要な摩擦を減らすようにする。丸型導
線1はリール(図示せず)から圧延ローラ6,6に供給
し、真四角線3は巻取機(図示せず)でコイル状に整然
と巻き取る。リール巻きされた丸型導線1は全長が30
Km以上にも達するものであり、例えばシート状の薄板
金属(全長は1Km程度である)を用いて真四角線を製
造する場合に較べて、格段に連続した真四角線3を得る
ことができる。
【0047】上記した四角線の製造装置及び製造方法に
よって、これまで製造が不可能であった、角部アールの
ない、あるいは極めて少ない真四角線3を連続して製造
することが可能となる。また、一本の母線材である丸線
(丸型導線)1から、あらゆるサイズの真四角線3を製
造することが可能となる。そのため、原材料・機械装置
・工程・人件費等の合理化、短縮、削減等が可能とな
り、大幅なコストダウンが見込め、丸線に対抗できる低
コストな真四角線3を製造することができる。
【0048】また、精度のよい真四角線3の製造が可能
となり、丸線と比較して以下のような利点が生まれる。 丸線と比較し、真四角線3では断面積が約1.27倍
となり、単純に考えて1.27倍の電流を流すことがで
きる。丸線と同じ断面積の真四角線3を用いると、丸
線に較べて約86%のコイル長さで丸線と同じコイルを
作ることができる。真四角線3を用いると、丸線では
避けられない捲き線外形(交差部)の膨らみが生じない
ため、寸法精度の良い捲き線外形が得られる。表皮効
果の点からは平角線と比較して、真四角線3の方が断然
有利なコイルを作ることができる。平角線の縦捲き
(多層捲き)に比較し、真四角線3は丸線と同様に多層
捲きが容易である。
【0049】また、上記した四角線の製造装置及び製造
方法によって平角線(縦横の幅の異なる偏平な四角線)
を形成する場合は、従来よりも遙に正確に精度の高い線
形状・線径サイズのものの製造が可能となる。また、絶
縁皮膜や自己融着皮膜を後工程で真四角線3の表面に形
成するから、その性能、均一性、精度等が従来の製品に
較べて優れたものとなる。
【0050】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、丸型導線を圧延ローラで平型導線に加工し、平型導
線の平坦な中央部分をスリットローラで剪断するという
簡単な構成の装置で、長く連続した四角線を得ることが
できるから、装置のコストが低減され、且つ製造を途中
で中断する回数が減り、生産性が向上し、四角線の製造
コストが低減されると共に、線長の長いコイルの形成が
可能となる。また、平型導線の両側のアール形状の部分
を避けることで、寸法精度の良い四角線を得ることがで
きる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、丸型導線か
らの平型導線の形成と、平型導線からの四角線の形成と
を連続して効率的に行うことができるから、生産性が向
上すると共に、平型導線の酸化等が防止され、四角線の
寸法精度が向上する。
【0052】請求項3記載の発明によれば、四角線の一
方の幅(縦幅)が圧延ローラによる加工で決定され、一
方の幅が導線の全長に渡って均一に安定するから、四角
線の寸法精度が向上する。
【0053】請求項4記載の発明によれば、薄板状のロ
ーラ刃によってローラ刃と同一幅の四角線を形成するこ
とができるから、ローラ刃の板厚を極めて薄くし、且つ
板厚精度を上げることで(これらは比較的容易であ
る)、寸法精度の良い極細径な四角線を連続して得るこ
とができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、丸型導線が
圧延ローラに連続的に且つスムーズに供給され、圧延ロ
ーラによる圧延とスリットローラによる剪断とが潤滑剤
でスムーズに且つ精度良く行われるから、寸法精度の良
い四角線を連続して得ることができる。また、加工され
た四角線を整然と巻き取り、剪断時の不要部分は四角線
と干渉することなく回収することができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、丸型導線を
一対の圧延ローラ又は複数対の圧延ローラで複数回圧延
することで、極めて薄い平型導線を得ることができ、極
細径の四角線を形成することができる。また、太めの丸
型導線から極めて薄い平型導線を得ることで、平型導線
の幅方向中央部が正確に平坦化され、四角線の寸法精度
が向上する。また、請求項1記載の発明の効果と同様な
効果が奏されることは言うまでもない。請求項7記載の
発明によれば、一方の幅と他方の幅とが同一な極細径の
真四角線を連続的に且つ低コストで精度良く形成するこ
とができる。
【0056】請求項8記載の発明によれば、線径が1.
50角の太めの真四角線から0.020角の極細の真四
角線まで、多彩な線径の真四角線を得ることができる。
請求項9記載の発明によれば、圧延時に絶縁皮膜が導体
部(導線)を押圧して導体部(導線)に歪みを生じさせ
るという欠点が解消され、四角線ないし真四角線の曲り
変形や寸法精度の悪化等が防止され、四角線ないし真四
角線の寸法精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る四角線の製造装置の一実施形態を
示す概要斜視図(円内は拡大図)である。
【図2】四角線の製造装置における圧延装置の一実施形
態を示す側面図である。
【図3】図1のA部(四角線の切断状態)を示す縦断面
図である。
【図4】四角線の製造装置における切断装置の一実施形
態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 丸型導線 2 平型導線 3 四角線(真四角線) 6 圧延ローラ 7,8 スリットローラ 15 ローラ刃 T ローラ刃の厚さ L1 ,L2 四角線の幅

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸型導線を平型導線に圧延する少なくと
    も一対の圧延ローラと、該平型導線の幅方向中央部を長
    手方向に剪断して四角線を得る一対のスリットローラと
    を備えることを特徴とする四角線の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記圧延ローラと前記スリットローラと
    が導線送り方向に連続して配置されたことを特徴とする
    請求項1記載の四角線の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の圧延ローラ間の隙間を前記四
    角線の一方の幅と同一な寸法に調整可能であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の四角線の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記スリットローラが、前記四角線の他
    方の幅と同一厚さの薄板状のローラ刃を備えることを特
    徴とする請求項1〜3の何れか記載の四角線の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 前記丸型導線を供給する装置と、該丸型
    導線及び前記平型導線に潤滑剤を供給する装置と、前記
    四角線を巻き取る装置と、前記平型導線から該四角線を
    剪断した残りの部分を回収する装置とを備えることを特
    徴とする請求項1〜4の何れか記載の四角線の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 丸型導線を一対の圧延ローラで一回又は
    複数回、あるいは複数対の圧延ローラで一回又は複数回
    圧延することで、平型導線を形成し、該平型導線の幅方
    向中央部を一対のスリットローラで長手方向に剪断して
    四角線を得ることを特徴とする四角線の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記一対の圧延ローラ間の隙間と、前記
    スリットローラのローラ刃の厚さとを同一に設定して真
    四角線を得ることを特徴とする請求項6記載の四角線の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記一対の圧延ローラ間の隙間と前記ロ
    ーラ刃の厚さとを1.50〜0.020mmの範囲で設定
    して、線径が1.50×1.50mm〜0.020×0.
    020mmの範囲の前記真四角線を得ることを特徴とする
    請求項7記載の四角線の製造方法。
  9. 【請求項9】 絶縁皮膜処理のされていない前記丸型導
    線を使用し、前記四角線ないし真四角線の形成後に該四
    角線ないし真四角線の絶縁処理を行うことを特徴とする
    請求項6〜8の何れか記載の四角線の製造方法。
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