JPH06502A - 等方性を備えた帯状金属薄板材の製造方法および製造装置 - Google Patents
等方性を備えた帯状金属薄板材の製造方法および製造装置Info
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- JPH06502A JPH06502A JP18036692A JP18036692A JPH06502A JP H06502 A JPH06502 A JP H06502A JP 18036692 A JP18036692 A JP 18036692A JP 18036692 A JP18036692 A JP 18036692A JP H06502 A JPH06502 A JP H06502A
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B13/00—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B1/00—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
- B21B1/22—Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 等方性を備え且つ高寸法精度の帯状金属薄板
材を製造する。 【構成】 長手方向の圧延が予め施されて成る帯状素材
36を、金型10に突設された楔状凸部18の平坦な押
圧平面と押圧ロール12との間で挟圧しつつ、楔状凸部
18の尖端側から楔状凸部18の中心線aと平行に送る
ことにより、楔状凸部18の一対の側面22,24の作
用で帯状素材36を幅方向に圧延して等方性を備えた帯
状金属薄板材38に加工する。
材を製造する。 【構成】 長手方向の圧延が予め施されて成る帯状素材
36を、金型10に突設された楔状凸部18の平坦な押
圧平面と押圧ロール12との間で挟圧しつつ、楔状凸部
18の尖端側から楔状凸部18の中心線aと平行に送る
ことにより、楔状凸部18の一対の側面22,24の作
用で帯状素材36を幅方向に圧延して等方性を備えた帯
状金属薄板材38に加工する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は等方性を備えた帯状金属
薄板材の製造方法および製造装置に関するものである。
薄板材の製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、IC(集積回路)などのリー
ドフレームは、一般に、熱膨張係数の小さいFe−Ni
系合金などから成る帯状金属薄板材に所定のエッチング
処理あるいは打抜き処理を施すことにより製造されてい
る。この場合において、近年、ICの小型化および高集
積化に伴い、そのリードを細くして高密度化する傾向が
あり、そのために、たとえば特開昭55−122855
号公報に記載されているように、圧延による加工硬化な
どにより高強度化した帯状金属薄板材を用いてリードフ
レームを製造することが考えられている。
ドフレームは、一般に、熱膨張係数の小さいFe−Ni
系合金などから成る帯状金属薄板材に所定のエッチング
処理あるいは打抜き処理を施すことにより製造されてい
る。この場合において、近年、ICの小型化および高集
積化に伴い、そのリードを細くして高密度化する傾向が
あり、そのために、たとえば特開昭55−122855
号公報に記載されているように、圧延による加工硬化な
どにより高強度化した帯状金属薄板材を用いてリードフ
レームを製造することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転軸
心が互いに平行な少なくとも一対のロールを備えた通常
の圧延スタンドを用いて製造された帯状金属薄板材にお
いては、長手方向と幅方向とにおいて機械的性質が異な
る所謂異方性を生ずることが避け難い。このため、特
に、正方形状のICパッケージの四辺に沿って高密度で
配列された多数本のリードを有する所謂QFP(QUADRA
TE FLAT PACKAGE)タイプのICのリードフレームなどを
加工する場合には、上記のようにして製造された帯状金
属薄板材を使用できない場合があった。
心が互いに平行な少なくとも一対のロールを備えた通常
の圧延スタンドを用いて製造された帯状金属薄板材にお
いては、長手方向と幅方向とにおいて機械的性質が異な
る所謂異方性を生ずることが避け難い。このため、特
に、正方形状のICパッケージの四辺に沿って高密度で
配列された多数本のリードを有する所謂QFP(QUADRA
TE FLAT PACKAGE)タイプのICのリードフレームなどを
加工する場合には、上記のようにして製造された帯状金
属薄板材を使用できない場合があった。
【0004】これに対し、たとえば、上記圧延スタンド
から送出された帯状素材を半円柱状の押圧部材の円弧状
押圧面と平坦な金型との間で挟圧しつつその押圧部材を
帯状素材の送り方向と直角な方向において揺動させるこ
とにより、その帯状素材に幅方向の圧延を加えて、異方
性が抑制された帯状金属薄板材を製造することが提案さ
れている。しかし、この場合には、押圧部材と金型との
挟圧点が帯状素材の幅方向で波動状に変化するため、異
方性を均等に抑制し難いとともに、製造された帯状金属
薄板材に反りやねじれなどが生じ易く、帯状金属薄板材
の板厚寸法がばらついて寸法精度が充分に得られないと
いう問題があった。
から送出された帯状素材を半円柱状の押圧部材の円弧状
押圧面と平坦な金型との間で挟圧しつつその押圧部材を
帯状素材の送り方向と直角な方向において揺動させるこ
とにより、その帯状素材に幅方向の圧延を加えて、異方
性が抑制された帯状金属薄板材を製造することが提案さ
れている。しかし、この場合には、押圧部材と金型との
挟圧点が帯状素材の幅方向で波動状に変化するため、異
方性を均等に抑制し難いとともに、製造された帯状金属
薄板材に反りやねじれなどが生じ易く、帯状金属薄板材
の板厚寸法がばらついて寸法精度が充分に得られないと
いう問題があった。
【0005】また、回転軸心が互いに交差するように配
置された一対のロール間に、帯状素材を通すことにより
その帯状素材にクロス圧延を施して異方性が抑制された
帯状金属薄板材を製造することが行われているが、この
場合においても、異方性を好適に抑制し得かつ帯状薄板
材の寸法精度を好適に確保し得るとは必ずしも言い難か
った。
置された一対のロール間に、帯状素材を通すことにより
その帯状素材にクロス圧延を施して異方性が抑制された
帯状金属薄板材を製造することが行われているが、この
場合においても、異方性を好適に抑制し得かつ帯状薄板
材の寸法精度を好適に確保し得るとは必ずしも言い難か
った。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであって、その目的とするところは、等方性を備え
且つ高寸法精度の帯状金属薄板材を製造することにあ
る。
ものであって、その目的とするところは、等方性を備え
且つ高寸法精度の帯状金属薄板材を製造することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】上記目的を達成す
るための第1発明の要旨とするところは、少なくとも一
対のロールを用いて長手方向の圧延が施される帯状素材
から等方性を備えた帯状金属薄板材を製造する方法であ
って、鋭角を成す尖端部を備えた楔状の押圧平面および
その押圧平面の尖端部において互いに接する一対の側面
を有する楔状凸部を備えた金型と、その金型の押圧平面
と平行に且つその押圧平面のその尖端部を通る中心線と
直角な方向に配置された押圧ロールとの間で、前記帯状
素材を挟圧しつつ、その帯状素材をその押圧平面の中心
線と平行な方向に送ることにより、主として幅方向に圧
延加工する幅方向圧延工程を含むことにある。
るための第1発明の要旨とするところは、少なくとも一
対のロールを用いて長手方向の圧延が施される帯状素材
から等方性を備えた帯状金属薄板材を製造する方法であ
って、鋭角を成す尖端部を備えた楔状の押圧平面および
その押圧平面の尖端部において互いに接する一対の側面
を有する楔状凸部を備えた金型と、その金型の押圧平面
と平行に且つその押圧平面のその尖端部を通る中心線と
直角な方向に配置された押圧ロールとの間で、前記帯状
素材を挟圧しつつ、その帯状素材をその押圧平面の中心
線と平行な方向に送ることにより、主として幅方向に圧
延加工する幅方向圧延工程を含むことにある。
【0008】
【作用】このようにすれば、少なくとも一対のロールを
用いて長手方向の圧延が施される帯状素材を、上記金型
の楔状凸部の押圧平面と上記押圧ロールとの間で挟圧し
つつその押圧平面の上記中心線と平行な方向に送ること
により、その楔状凸部の尖端が帯状素材の幅方向中間部
分に喰い込んで楔状凸部の一対の側面の作用により帯状
素材が主として幅方向に圧延加工されることとなり、こ
れにより、帯状金属薄板材が製造される。
用いて長手方向の圧延が施される帯状素材を、上記金型
の楔状凸部の押圧平面と上記押圧ロールとの間で挟圧し
つつその押圧平面の上記中心線と平行な方向に送ること
により、その楔状凸部の尖端が帯状素材の幅方向中間部
分に喰い込んで楔状凸部の一対の側面の作用により帯状
素材が主として幅方向に圧延加工されることとなり、こ
れにより、帯状金属薄板材が製造される。
【0009】
【第1発明の効果】したがって、長手方向に圧延される
帯状素材を幅方向にも圧延することにより、長手方向と
幅方向とにおいて機械的性質が異なる異方性が実質的に
解消されるため、等方性を備えた帯状金属薄板材が製造
される。
帯状素材を幅方向にも圧延することにより、長手方向と
幅方向とにおいて機械的性質が異なる異方性が実質的に
解消されるため、等方性を備えた帯状金属薄板材が製造
される。
【0010】しかも、帯状素材は、金型の押圧平面と、
その押圧平面と平行であって且つその押圧平面の中心線
と直角な方向に配置される押圧ロールとの間で挟圧され
つつ幅方向に圧延されるため、製造された帯状金属薄板
材の板厚の寸法精度を好適に確保し得る。
その押圧平面と平行であって且つその押圧平面の中心線
と直角な方向に配置される押圧ロールとの間で挟圧され
つつ幅方向に圧延されるため、製造された帯状金属薄板
材の板厚の寸法精度を好適に確保し得る。
【0011】
【課題を解決するための第2の手段】また、上記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、少なく
とも一対のロールを用いて長手方向の圧延が施される帯
状素材から等方性を備えた帯状金属薄板材を製造する装
置であって、(a) 前記帯状素材を長手方向へ引っ張り駆
動する駆動装置と、(b) 鋭角を成す尖端部を備えた楔状
の押圧平面およびその押圧平面の尖端部において互いに
接する一対の側面を有する楔状凸部を備え、その押圧平
面が前記帯状素材の一面と対向するように且つその押圧
平面のその尖端部を通る中心線がその帯状素材の送り方
向に対して平行に位置するように配置された金型と、
(c) その金型の押圧平面と平行に且つその押圧平面の前
記中心線と直角な方向に配置され、前記帯状素材をその
金型の押圧平面との間で挟圧しつつその帯状素材上を転
動させられることにより、その帯状素材を主として幅方
向に圧延させる押圧ロールとを含むことにある。
達成するための第2発明の要旨とするところは、少なく
とも一対のロールを用いて長手方向の圧延が施される帯
状素材から等方性を備えた帯状金属薄板材を製造する装
置であって、(a) 前記帯状素材を長手方向へ引っ張り駆
動する駆動装置と、(b) 鋭角を成す尖端部を備えた楔状
の押圧平面およびその押圧平面の尖端部において互いに
接する一対の側面を有する楔状凸部を備え、その押圧平
面が前記帯状素材の一面と対向するように且つその押圧
平面のその尖端部を通る中心線がその帯状素材の送り方
向に対して平行に位置するように配置された金型と、
(c) その金型の押圧平面と平行に且つその押圧平面の前
記中心線と直角な方向に配置され、前記帯状素材をその
金型の押圧平面との間で挟圧しつつその帯状素材上を転
動させられることにより、その帯状素材を主として幅方
向に圧延させる押圧ロールとを含むことにある。
【0012】
【作用および第2発明の効果】かかる構成の等方性を備
えた帯状金属薄板材の製造装置によれば、少なくとも一
対のロールを用いて長手方向の圧延が施される帯状素材
を駆動装置により長手方向に引っ張り駆動し且つ上記金
型の楔状凸部の押圧平面と上記押圧ロールとの間で挟圧
しつつその押圧ロールが帯状素材上を転動させられるこ
とにより、その楔状凸部の尖端が帯状素材の幅方向中間
部分に喰い込んで楔状凸部の一対の側面の作用により帯
状素材が主として幅方向に圧延加工されることとなり、
これにより、等方性を備え且つ好適な板厚寸法精度を有
する帯状金属薄板材が製造されることとなる。
えた帯状金属薄板材の製造装置によれば、少なくとも一
対のロールを用いて長手方向の圧延が施される帯状素材
を駆動装置により長手方向に引っ張り駆動し且つ上記金
型の楔状凸部の押圧平面と上記押圧ロールとの間で挟圧
しつつその押圧ロールが帯状素材上を転動させられるこ
とにより、その楔状凸部の尖端が帯状素材の幅方向中間
部分に喰い込んで楔状凸部の一対の側面の作用により帯
状素材が主として幅方向に圧延加工されることとなり、
これにより、等方性を備え且つ好適な板厚寸法精度を有
する帯状金属薄板材が製造されることとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0014】図3は本発明の等方性を備えた金属製帯状
薄板材の製造装置の一例の要部を示す図であって、たと
えば、ICパッケージの四辺に沿って高密度で配列され
た多数本のリードを有する所謂QFPタイプのICのリ
ードフレームを加工するための帯状薄板材を製造するた
めに好適に用いられる。図において、10は金型であ
り、12は幅方向圧延用の押圧ロールである。金型10
は、図1乃至図4に示すように、比較的偏平な直方体形
状を成す基台部14と、その基台部14の一面16上に
突設された楔状凸部18とを備えており、たとえば、楔
状凸部18が下方に位置する姿勢で上下方向の位置調整
可能な金型ホルダ19に設けられている。楔状凸部18
は、基台部14の一面16と平行を成す平坦な押圧平面
20と、その押圧平面20の周縁と一面16との間に設
けられてたとえば60°以下、好適には30°程度の鋭
角θ1 (図1参照)を成すように互いに接する一対の側
面22,24とを有して構成されている。これら側面2
2,24は、押圧平面20から一面16へ向かう程互い
に離隔するように押圧平面20に対してたとえば30°
以上、好適には60°程度の角度θ2 (図4参照)にて
それぞれ傾斜させられている。なお、図1において、a
は、楔状凸部18の尖端を通って上記鋭角θ1を二等分
する線であって、押圧平面20あるいは楔状凸部18の
中心線である。
薄板材の製造装置の一例の要部を示す図であって、たと
えば、ICパッケージの四辺に沿って高密度で配列され
た多数本のリードを有する所謂QFPタイプのICのリ
ードフレームを加工するための帯状薄板材を製造するた
めに好適に用いられる。図において、10は金型であ
り、12は幅方向圧延用の押圧ロールである。金型10
は、図1乃至図4に示すように、比較的偏平な直方体形
状を成す基台部14と、その基台部14の一面16上に
突設された楔状凸部18とを備えており、たとえば、楔
状凸部18が下方に位置する姿勢で上下方向の位置調整
可能な金型ホルダ19に設けられている。楔状凸部18
は、基台部14の一面16と平行を成す平坦な押圧平面
20と、その押圧平面20の周縁と一面16との間に設
けられてたとえば60°以下、好適には30°程度の鋭
角θ1 (図1参照)を成すように互いに接する一対の側
面22,24とを有して構成されている。これら側面2
2,24は、押圧平面20から一面16へ向かう程互い
に離隔するように押圧平面20に対してたとえば30°
以上、好適には60°程度の角度θ2 (図4参照)にて
それぞれ傾斜させられている。なお、図1において、a
は、楔状凸部18の尖端を通って上記鋭角θ1を二等分
する線であって、押圧平面20あるいは楔状凸部18の
中心線である。
【0015】上記押圧ロール12は、図1および図3に
示すように、金型10の下方に設けられており、上記楔
状凸部18の押圧平面20と平行に且つその楔状凸部1
8の中心線aと直角な方向に配置される複数のロール2
6が複数の連結板28により相対回転可能な状態で無端
環状に連結されて成るものである。押圧ロール12は、
図示しないフレームに固定された長円断面形状を有する
ロール支持部30の外周面に、ロール26の軸心方向の
移動が規制された状態でロール支持部30周りの転動可
能に装着されており、複数のロール26の内の一部が金
型10の楔状凸部18の押圧平面20と所定の間隙を有
して対向させられるようになっている。なお、金型10
とロール26との間の上記間隙は、たとえば、ボールネ
ジにより水平方向に駆動される楔部材によって金型ホル
ダ19の上下方向の位置を調整する図示しない調整装置
により金型10を上下動させて調節できるようになって
いる。また、図1においては、押圧ロール12は、複数
のロール26だけが図示されており、連結板28等の図
示は省略されている。
示すように、金型10の下方に設けられており、上記楔
状凸部18の押圧平面20と平行に且つその楔状凸部1
8の中心線aと直角な方向に配置される複数のロール2
6が複数の連結板28により相対回転可能な状態で無端
環状に連結されて成るものである。押圧ロール12は、
図示しないフレームに固定された長円断面形状を有する
ロール支持部30の外周面に、ロール26の軸心方向の
移動が規制された状態でロール支持部30周りの転動可
能に装着されており、複数のロール26の内の一部が金
型10の楔状凸部18の押圧平面20と所定の間隙を有
して対向させられるようになっている。なお、金型10
とロール26との間の上記間隙は、たとえば、ボールネ
ジにより水平方向に駆動される楔部材によって金型ホル
ダ19の上下方向の位置を調整する図示しない調整装置
により金型10を上下動させて調節できるようになって
いる。また、図1においては、押圧ロール12は、複数
のロール26だけが図示されており、連結板28等の図
示は省略されている。
【0016】図3において、32は帯状素材供給用回転
ドラム(以下、供給ドラムと略す)であり、34は帯状
金属薄板材巻取用回転ドラム(以下、巻取ドラムと略
す)である。供給ドラム32には、回転軸心が互いに平
行な少なくとも一対のロール(図示せず)を用いて主と
して長手方向の圧延が予め施されて成る帯状素材36が
巻回状態で収納されている。この帯状素材36は、たと
えば36〜45Ni−Fe合金から成り、たとえば、
1.0mm程度の厚みで25mm程度の幅を有している。巻
取ドラム34は、たとえば、図示しないフレームに固定
された減速機付きモータ35によりスプロケット37、
チェーン39、およびスプロケット41等を介して所定
速度で回転駆動されるようになっている。本実施例にお
いては、上記ら減速機付きモータ35、スプロケット3
7,41、チェーン39、および巻取ドラム34等が駆
動装置を構成する。そして、この巻取ドラム34により
供給ドラム32の帯状素材36を引き出すことにより、
上記金型10と押圧ロール12とによって帯状素材36
に幅方向の冷間圧延が施されて等方性を備えた所望の厚
み(たとえば0.5mm程度の厚み)の帯状金属薄板材3
8が得られ、その帯状金属薄板材38が巻取ドラム34
に巻回されるようになっている。この幅方向圧延では、
たとえば、幅方向寸法が50mm(帯状素材36の2倍)
程度、長手方向寸法が帯状素材36の1.2倍程度とな
る。
ドラム(以下、供給ドラムと略す)であり、34は帯状
金属薄板材巻取用回転ドラム(以下、巻取ドラムと略
す)である。供給ドラム32には、回転軸心が互いに平
行な少なくとも一対のロール(図示せず)を用いて主と
して長手方向の圧延が予め施されて成る帯状素材36が
巻回状態で収納されている。この帯状素材36は、たと
えば36〜45Ni−Fe合金から成り、たとえば、
1.0mm程度の厚みで25mm程度の幅を有している。巻
取ドラム34は、たとえば、図示しないフレームに固定
された減速機付きモータ35によりスプロケット37、
チェーン39、およびスプロケット41等を介して所定
速度で回転駆動されるようになっている。本実施例にお
いては、上記ら減速機付きモータ35、スプロケット3
7,41、チェーン39、および巻取ドラム34等が駆
動装置を構成する。そして、この巻取ドラム34により
供給ドラム32の帯状素材36を引き出すことにより、
上記金型10と押圧ロール12とによって帯状素材36
に幅方向の冷間圧延が施されて等方性を備えた所望の厚
み(たとえば0.5mm程度の厚み)の帯状金属薄板材3
8が得られ、その帯状金属薄板材38が巻取ドラム34
に巻回されるようになっている。この幅方向圧延では、
たとえば、幅方向寸法が50mm(帯状素材36の2倍)
程度、長手方向寸法が帯状素材36の1.2倍程度とな
る。
【0017】すなわち、たとえば、まず、前記調整装置
により金型ホルダ19を上方へ移動させて楔状凸部18
の押圧平面20とロール26との間隙を帯状素材36の
板厚寸法より大きくした状態で、供給ドラム32の帯状
素材36の一端を巻取ドラム34に連結した後、巻取ド
ラム34を巻取り方向へ回転駆動することにより、供給
ドラム32の帯状素材36を巻取ドラム34に巻き取り
つつたとえば1m/分程度の送り速度で送る。次に、こ
の状態で、上記調整装置により金型10を所望の圧下率
が得られるまで徐々に下降させることにより、図5の
(b) に示すように、金型10の楔状凸部18の尖端が上
記所望の圧下率で帯状素材36の幅方向中央部に喰い込
むとともに、この状態で帯状素材36が巻取ドラム34
により引っ張り駆動されるに従って、その帯状素材36
が金型10の押圧平面20と押圧ロール12との間で挟
圧されつつ押圧ロール12が図3においてB方向へ転動
させられて楔状凸部18の一対の側面22,24の作用
で帯状素材36の肉が幅方向両端部側へ順次押し出され
ることにより、図5の(c) および(d) に示すようにして
帯状素材36が幅方向に冷間圧延される。これにより、
図5の(d) に示すように、幅方向両端部に肉厚の非圧延
部40,42を有する帯状金属薄板材38を得る。そし
て、金型10および押圧ロール12と巻取ドラム34と
の間に設けられた図示しない切断装置にて帯状金属薄板
材38の非圧延部40,42を切除することにより、図
5の(e) に示す帯状金属薄板材38を得、その帯状金属
薄板材38が巻取ドラム34に巻き取られるようになっ
ている。なお、上記冷間圧延時においては、上記楔状凸
部18の押圧平面20に所定の潤滑剤が供給されること
となる。
により金型ホルダ19を上方へ移動させて楔状凸部18
の押圧平面20とロール26との間隙を帯状素材36の
板厚寸法より大きくした状態で、供給ドラム32の帯状
素材36の一端を巻取ドラム34に連結した後、巻取ド
ラム34を巻取り方向へ回転駆動することにより、供給
ドラム32の帯状素材36を巻取ドラム34に巻き取り
つつたとえば1m/分程度の送り速度で送る。次に、こ
の状態で、上記調整装置により金型10を所望の圧下率
が得られるまで徐々に下降させることにより、図5の
(b) に示すように、金型10の楔状凸部18の尖端が上
記所望の圧下率で帯状素材36の幅方向中央部に喰い込
むとともに、この状態で帯状素材36が巻取ドラム34
により引っ張り駆動されるに従って、その帯状素材36
が金型10の押圧平面20と押圧ロール12との間で挟
圧されつつ押圧ロール12が図3においてB方向へ転動
させられて楔状凸部18の一対の側面22,24の作用
で帯状素材36の肉が幅方向両端部側へ順次押し出され
ることにより、図5の(c) および(d) に示すようにして
帯状素材36が幅方向に冷間圧延される。これにより、
図5の(d) に示すように、幅方向両端部に肉厚の非圧延
部40,42を有する帯状金属薄板材38を得る。そし
て、金型10および押圧ロール12と巻取ドラム34と
の間に設けられた図示しない切断装置にて帯状金属薄板
材38の非圧延部40,42を切除することにより、図
5の(e) に示す帯状金属薄板材38を得、その帯状金属
薄板材38が巻取ドラム34に巻き取られるようになっ
ている。なお、上記冷間圧延時においては、上記楔状凸
部18の押圧平面20に所定の潤滑剤が供給されること
となる。
【0018】このように本実施例によれば、主として長
手方向の圧延が予め施されて成る帯状素材36を、金型
10の楔状凸部18の押圧平面20と帯状素材36の送
りに伴って転動させられる押圧ロール12との間で挟圧
しつつその楔状凸部18の尖端側から楔状凸部18の中
心線aと平行に送ることにより、楔状凸部18の尖端が
帯状素材36の幅方向中央部に喰い込んで楔状凸部18
の一対の側面22,24の作用により帯状素材36が主
として幅方向に圧延される。これにより、長手方向と幅
方向とにおいて機械的性質が実質的に解消されて等方性
を備えた帯状金属薄板材38が製造される。
手方向の圧延が予め施されて成る帯状素材36を、金型
10の楔状凸部18の押圧平面20と帯状素材36の送
りに伴って転動させられる押圧ロール12との間で挟圧
しつつその楔状凸部18の尖端側から楔状凸部18の中
心線aと平行に送ることにより、楔状凸部18の尖端が
帯状素材36の幅方向中央部に喰い込んで楔状凸部18
の一対の側面22,24の作用により帯状素材36が主
として幅方向に圧延される。これにより、長手方向と幅
方向とにおいて機械的性質が実質的に解消されて等方性
を備えた帯状金属薄板材38が製造される。
【0019】ここで、図6は、本例の帯状金属薄板材3
8および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材について、長手方向と幅方向との間の略90°の範
囲内での試料サンプリング角度の相違による弾性係数の
変化をそれぞれ示すグラフの一例である。図6のグラフ
から明らかなように、本例の帯状金属薄板材38によれ
ば、クロス圧延による帯状金属薄板材よりも一層好適に
異方性が抑制されて好適な等方性を備えていることが判
る。なお、上記クロス圧延による帯状金属薄板材として
は、本例の帯状金属薄板材38と同様に、1mm厚で25
mm幅の帯状素材を0.5mm厚で50mm幅に冷間圧延した
ものを用いた。
8および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材について、長手方向と幅方向との間の略90°の範
囲内での試料サンプリング角度の相違による弾性係数の
変化をそれぞれ示すグラフの一例である。図6のグラフ
から明らかなように、本例の帯状金属薄板材38によれ
ば、クロス圧延による帯状金属薄板材よりも一層好適に
異方性が抑制されて好適な等方性を備えていることが判
る。なお、上記クロス圧延による帯状金属薄板材として
は、本例の帯状金属薄板材38と同様に、1mm厚で25
mm幅の帯状素材を0.5mm厚で50mm幅に冷間圧延した
ものを用いた。
【0020】また、本実施例によれば、帯状素材36
は、金型10の楔状凸部18の押圧平面20と、その楔
状凸部18の中心線aと直角な方向であって帯状素材3
6の送り方向と直角な方向に配置される押圧ロール12
との間で挟圧されつつ幅方向に圧延されるため、製造さ
れた帯状金属薄板材38の板厚の寸法精度が好適に得ら
れる。
は、金型10の楔状凸部18の押圧平面20と、その楔
状凸部18の中心線aと直角な方向であって帯状素材3
6の送り方向と直角な方向に配置される押圧ロール12
との間で挟圧されつつ幅方向に圧延されるため、製造さ
れた帯状金属薄板材38の板厚の寸法精度が好適に得ら
れる。
【0021】ここで、図7は、本例の帯状金属薄板材3
8および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材の幅方向における長手方向の伸び率差のばらつきI
−unit(=ε×105 )をそれぞれ示すグラフの一
例であり、そのεは数式1に従って求められる。数式1
において、L0 は、たとえば図8に示すように、帯状金
属薄板材38およびクロス圧延による帯状金属薄板材に
ついて、たとえばレーザ式ならい計測器を用いて幅方向
の所定間隔毎(たとえば10mm毎)に帯状金属薄板材の
表面にならって計測した複数の長さ寸法のうちの基準値
として用いる長さ寸法であり、Lmin は、それら複数の
長さ寸法のうちの最小値であり、また、Li は、それら
複数の長さ寸法のうちのL0 およびLmin 以外の任意の
長さ寸法である。上記図7のグラフから明らかなよう
に、本例の帯状金属薄板材38によれば、クロス圧延に
よる帯状金属薄板材よりも幅方向における長手方向の伸
び率差のばらつきが大幅に抑制されていることから、板
厚寸法精度が充分に得られていることが判る。なお、上
記クロス圧延による帯状金属薄板材としては、本例の帯
状金属薄板材38と同様に、1mm厚で25mm幅の帯状素
材を0.5mm厚で50mm幅に冷間圧延したものを用い
た。
8および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材の幅方向における長手方向の伸び率差のばらつきI
−unit(=ε×105 )をそれぞれ示すグラフの一
例であり、そのεは数式1に従って求められる。数式1
において、L0 は、たとえば図8に示すように、帯状金
属薄板材38およびクロス圧延による帯状金属薄板材に
ついて、たとえばレーザ式ならい計測器を用いて幅方向
の所定間隔毎(たとえば10mm毎)に帯状金属薄板材の
表面にならって計測した複数の長さ寸法のうちの基準値
として用いる長さ寸法であり、Lmin は、それら複数の
長さ寸法のうちの最小値であり、また、Li は、それら
複数の長さ寸法のうちのL0 およびLmin 以外の任意の
長さ寸法である。上記図7のグラフから明らかなよう
に、本例の帯状金属薄板材38によれば、クロス圧延に
よる帯状金属薄板材よりも幅方向における長手方向の伸
び率差のばらつきが大幅に抑制されていることから、板
厚寸法精度が充分に得られていることが判る。なお、上
記クロス圧延による帯状金属薄板材としては、本例の帯
状金属薄板材38と同様に、1mm厚で25mm幅の帯状素
材を0.5mm厚で50mm幅に冷間圧延したものを用い
た。
【0022】
【数1】ε=(Li −Lmin )/L0
【0023】ところで、圧延にて製造された帯状金属薄
板材が異方性を有していても、析出硬化によりその帯状
金属薄板材の機械的性質を高めるようにすれば、前記Q
FPタイプのICのリードフレームなどを加工する場合
においても使用できると考えられる。しかし、この場合
には、析出硬化元素を添加する必要があり且つ冷間圧延
の後に析出硬化のための熱処理工程を要するため、帯状
金属薄板材ひいてはリードフレームなどのコストが高く
なる欠点がある。これに対し、本実施例によれば、長手
方向の圧延と幅方向の圧延とにより等方性を備えた帯状
金属薄板材38が製造され、帯状金属薄板材38の長手
方向および幅方向における機械的性質を共に充分に得る
ことができることから、析出硬化元素の添加および析出
硬化のための熱処理工程を要せず、これにより、上記Q
FPタイプのICのリードフレームなどの加工に用いら
れる帯状金属薄板材38を比較的低コストで提供できる
利点がある。
板材が異方性を有していても、析出硬化によりその帯状
金属薄板材の機械的性質を高めるようにすれば、前記Q
FPタイプのICのリードフレームなどを加工する場合
においても使用できると考えられる。しかし、この場合
には、析出硬化元素を添加する必要があり且つ冷間圧延
の後に析出硬化のための熱処理工程を要するため、帯状
金属薄板材ひいてはリードフレームなどのコストが高く
なる欠点がある。これに対し、本実施例によれば、長手
方向の圧延と幅方向の圧延とにより等方性を備えた帯状
金属薄板材38が製造され、帯状金属薄板材38の長手
方向および幅方向における機械的性質を共に充分に得る
ことができることから、析出硬化元素の添加および析出
硬化のための熱処理工程を要せず、これにより、上記Q
FPタイプのICのリードフレームなどの加工に用いら
れる帯状金属薄板材38を比較的低コストで提供できる
利点がある。
【0024】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符合を付して説明を省略する。
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符合を付して説明を省略する。
【0025】図9においては、押圧ロールとしてのたと
えば3個のロール44が、ロールホルダ46により軸心
回りの回転可能に支持されて楔状凸部18の押圧平面2
0と平行に且つその楔状凸部18の中心線aと直角な方
向に配置されている。上記ロールホルダ46は、図示し
ないフレームに固定された載置台48の上面に帯状素材
36の送り方向と平行な方向の移動可能に設けられてお
り、たとえば、図示しない減速機付きモータの一方向へ
の回転に伴って図示しないリンク機構を介して帯状素材
36の送り方向と平行な方向において往復駆動されるよ
うになっている。これにより、巻取ドラム34等により
引っ張り駆動される帯状素材36の張力およびロールホ
ルダ46の往復駆動に基づいて、帯状素材36が脈動的
あるいは間欠的に送られつつ幅方向の圧延が施されて帯
状金属薄板材38が製造されるようになっている。この
ように構成した場合においても、前述の実施例と同様の
効果が得られる。なお、図9において、前述の実施例に
おける駆動装置の一部を構成する減速機付きモータ3
5、スプロケット37,41、およびチェーン39の図
示は省略されている。
えば3個のロール44が、ロールホルダ46により軸心
回りの回転可能に支持されて楔状凸部18の押圧平面2
0と平行に且つその楔状凸部18の中心線aと直角な方
向に配置されている。上記ロールホルダ46は、図示し
ないフレームに固定された載置台48の上面に帯状素材
36の送り方向と平行な方向の移動可能に設けられてお
り、たとえば、図示しない減速機付きモータの一方向へ
の回転に伴って図示しないリンク機構を介して帯状素材
36の送り方向と平行な方向において往復駆動されるよ
うになっている。これにより、巻取ドラム34等により
引っ張り駆動される帯状素材36の張力およびロールホ
ルダ46の往復駆動に基づいて、帯状素材36が脈動的
あるいは間欠的に送られつつ幅方向の圧延が施されて帯
状金属薄板材38が製造されるようになっている。この
ように構成した場合においても、前述の実施例と同様の
効果が得られる。なお、図9において、前述の実施例に
おける駆動装置の一部を構成する減速機付きモータ3
5、スプロケット37,41、およびチェーン39の図
示は省略されている。
【0026】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0027】たとえば、前記実施例では、金型10の楔
状凸部18の一対の側面22,24は、押圧平面20か
ら離隔する程互いに離隔するように所定の角度θ2 にて
傾斜させられているが、その角度θ2 は、たとえば、押
圧平面20に対して略直角であってもよい。
状凸部18の一対の側面22,24は、押圧平面20か
ら離隔する程互いに離隔するように所定の角度θ2 にて
傾斜させられているが、その角度θ2 は、たとえば、押
圧平面20に対して略直角であってもよい。
【0028】また、前記実施例では、金型10の楔状凸
部18の側面22,24はそれぞれ直線状に延びるよう
に構成されているが、必ずしもその必要はなく、たとえ
ば、楔状凸部の尖端を通る中心線を間にして対称な曲線
状に延びるように構成されていてもよい。
部18の側面22,24はそれぞれ直線状に延びるよう
に構成されているが、必ずしもその必要はなく、たとえ
ば、楔状凸部の尖端を通る中心線を間にして対称な曲線
状に延びるように構成されていてもよい。
【0029】また、前記実施例では、金型10が上下動
可能に設けられているが、押圧ロール12が上下動可能
に設けられてもよい。
可能に設けられているが、押圧ロール12が上下動可能
に設けられてもよい。
【0030】また、前記実施例では、金型10が押圧ロ
ール12の上方に設けられており且つ帯状素材36が水
平方向に送られるようになっているが、必ずしもその必
要はなく、たとえば、押圧ロール12が楔状凸部18の
押圧平面20と対向する状態で金型10の上方に設けら
れてもよいし、あるいは、帯状素材36を上下方向に送
ってその帯状素材36の両側に金型10および押圧ロー
ル12が設けられてもよい。
ール12の上方に設けられており且つ帯状素材36が水
平方向に送られるようになっているが、必ずしもその必
要はなく、たとえば、押圧ロール12が楔状凸部18の
押圧平面20と対向する状態で金型10の上方に設けら
れてもよいし、あるいは、帯状素材36を上下方向に送
ってその帯状素材36の両側に金型10および押圧ロー
ル12が設けられてもよい。
【0031】また、前記実施例では、帯状素材36に対
する幅方向の圧延により幅方向両端部に非圧延部40,
42を有する帯状金属薄板材38が得られ且つその非圧
延部40,42が切除されるように構成されているが、
必ずしもその必要はなく、たとえば、非圧延部40,4
2を有する帯状金属薄板材38をそのままリードフレー
ム等の加工材料として使用してもよいし、あるいは、帯
状素材を全幅に亘って圧延して非圧延部が存在しない帯
状金属薄板材が得られるように構成してもよい。
する幅方向の圧延により幅方向両端部に非圧延部40,
42を有する帯状金属薄板材38が得られ且つその非圧
延部40,42が切除されるように構成されているが、
必ずしもその必要はなく、たとえば、非圧延部40,4
2を有する帯状金属薄板材38をそのままリードフレー
ム等の加工材料として使用してもよいし、あるいは、帯
状素材を全幅に亘って圧延して非圧延部が存在しない帯
状金属薄板材が得られるように構成してもよい。
【0032】また、前記実施例において、帯状素材36
は、たとえば導電率の高い銅や銅合金などの金属層が被
覆されたクラッド材にて構成されていてもよい。
は、たとえば導電率の高い銅や銅合金などの金属層が被
覆されたクラッド材にて構成されていてもよい。
【0033】また、前記図1乃至図3に示す実施例にお
いて、圧延中に金型10に押圧平面20の中心線と平行
な方向に強制振動を加える加振装置を設けてもよい。こ
のようにすれば、圧延部分の負荷が一層軽減されて巻取
ドラム34による引き出しが一層容易となる。また、連
結板28の回転方向に連結板28あるいは押圧ロール1
2を駆動する補助駆動装置を設けてもよい。このように
しても、巻取ドラム34による引き出しが一層容易とな
る。
いて、圧延中に金型10に押圧平面20の中心線と平行
な方向に強制振動を加える加振装置を設けてもよい。こ
のようにすれば、圧延部分の負荷が一層軽減されて巻取
ドラム34による引き出しが一層容易となる。また、連
結板28の回転方向に連結板28あるいは押圧ロール1
2を駆動する補助駆動装置を設けてもよい。このように
しても、巻取ドラム34による引き出しが一層容易とな
る。
【0034】また、前記実施例では、36〜45Ni−
Fe合金から成り且つICのリードフレームの加工材料
として用いられる帯状金属薄板材38を製造する場合に
ついて説明したが、必ずしもその必要はなく、たとえ
ば、リードフレーム以外の部品等の加工材料として用い
られるステンレスや非鉄金属から成る帯状金属薄板材を
製造する場合においても、その帯状金属薄板材の等方性
を要する場合には本発明を適用することにより本発明の
効果を得ることができる。
Fe合金から成り且つICのリードフレームの加工材料
として用いられる帯状金属薄板材38を製造する場合に
ついて説明したが、必ずしもその必要はなく、たとえ
ば、リードフレーム以外の部品等の加工材料として用い
られるステンレスや非鉄金属から成る帯状金属薄板材を
製造する場合においても、その帯状金属薄板材の等方性
を要する場合には本発明を適用することにより本発明の
効果を得ることができる。
【0035】その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図1】図3のA矢視図であって、金型ホルダ等を省略
して示す図である。
して示す図である。
【図2】図3の金型の拡大斜視図である。
【図3】本発明の等方性を備えた帯状金属薄板材の製造
装置の一例を示す図であって、要部を示す図である。
装置の一例を示す図であって、要部を示す図である。
【図4】図2におけるIV−IV視断面図である。
【図5】図3の製造装置により帯状素材から帯状金属薄
板材が製造される過程を段階的に示す図である。
板材が製造される過程を段階的に示す図である。
【図6】図3の製造装置により製造された帯状金属薄板
材および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材について、試料サンプリング角度の相違による弾性
係数の変化をそれぞれ示すグラフの一例である。
材および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材について、試料サンプリング角度の相違による弾性
係数の変化をそれぞれ示すグラフの一例である。
【図7】図3の製造装置により製造された帯状金属薄板
材および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材の幅方向における長手方向の伸び率差のばらつきを
それぞれ示すグラフの一例である。
材および従来のクロス圧延により製造された帯状金属薄
板材の幅方向における長手方向の伸び率差のばらつきを
それぞれ示すグラフの一例である。
【図8】図3の製造装置により製造された帯状金属薄板
材の一部を示す図であって、その表面に沿った長手寸法
を説明するための図である。
材の一部を示す図であって、その表面に沿った長手寸法
を説明するための図である。
【図9】本発明の等方性を備えた帯状金属薄板材の製造
装置の他の例を示す図であって、要部を示す図である。
装置の他の例を示す図であって、要部を示す図である。
10 金型 12 押圧ロール 18 楔状凸部 20 押圧平面 22,24 側面(一対の側面) {34 帯状金属薄板材巻取用回転ドラム、35 減速
機付きモータ、37,41 スプロケット、39 チェ
ーン}駆動装置 36 帯状素材 38 帯状金属薄板材 44 ロール(押圧ロール)
機付きモータ、37,41 スプロケット、39 チェ
ーン}駆動装置 36 帯状素材 38 帯状金属薄板材 44 ロール(押圧ロール)
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも一対のロールを用いて長手方
向の圧延が施される帯状素材から等方性を備えた帯状金
属薄板材を製造する方法であって、 鋭角を成す尖端部を備えた楔状の押圧平面および該押圧
平面の尖端部において互いに接する一対の側面を有する
楔状凸部を備えた金型と、該金型の押圧平面と平行に且
つ該押圧平面の該尖端部を通る中心線と直角な方向に配
置された押圧ロールとの間で、前記帯状素材を挟圧しつ
つ、該帯状素材を該押圧平面の中心線と平行な方向に送
ることにより、主として幅方向に圧延加工する幅方向圧
延工程を含むことを特徴とする等方性を備えた帯状金属
薄板材の製造方法。 - 【請求項2】 少なくとも一対のロールを用いて長手方
向の圧延が施される帯状素材から等方性を備えた帯状金
属薄板材を製造する装置であって、 前記帯状素材を長手方向へ引っ張り駆動する駆動装置
と、 鋭角を成す尖端部を備えた楔状の押圧平面および該押圧
平面の尖端部において互いに接する一対の側面を有する
楔状凸部を備え、該押圧平面が前記帯状素材の一面と対
向するように且つ該押圧平面の該尖端部を通る中心線が
該帯状素材の送り方向に対して平行に位置するように配
置された金型と、 該金型の押圧平面と平行に且つ該押圧平面の前記中心線
と直角な方向に配置され、前記帯状素材を該金型の押圧
平面との間で挟圧しつつ該帯状素材上を転動させられる
ことにより、該帯状素材を主として幅方向に圧延させる
押圧ロールとを含むことを特徴とする等方性を備えた帯
状金属薄板材の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18036692A JPH06502A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 等方性を備えた帯状金属薄板材の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18036692A JPH06502A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 等方性を備えた帯状金属薄板材の製造方法および製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06502A true JPH06502A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16081992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18036692A Pending JPH06502A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | 等方性を備えた帯状金属薄板材の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06502A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4946891A (en) * | 1988-11-10 | 1990-08-07 | Desoto, Inc. | Semi-continuous emulsion polymerization process |
JP2002369284A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-20 | Foster Electric Co Ltd | スピーカ用振動板及びその製造方法 |
CN113083933A (zh) * | 2021-03-26 | 2021-07-09 | 武汉理工大学 | 大规格超细晶各向同性板材制备方法 |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP18036692A patent/JPH06502A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4946891A (en) * | 1988-11-10 | 1990-08-07 | Desoto, Inc. | Semi-continuous emulsion polymerization process |
JP2002369284A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-20 | Foster Electric Co Ltd | スピーカ用振動板及びその製造方法 |
CN113083933A (zh) * | 2021-03-26 | 2021-07-09 | 武汉理工大学 | 大规格超细晶各向同性板材制备方法 |
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