JPS62224B2 - - Google Patents

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JPS62224B2
JPS62224B2 JP58068974A JP6897483A JPS62224B2 JP S62224 B2 JPS62224 B2 JP S62224B2 JP 58068974 A JP58068974 A JP 58068974A JP 6897483 A JP6897483 A JP 6897483A JP S62224 B2 JPS62224 B2 JP S62224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal strip
aluminum
strip
temperature
longitudinal direction
Prior art date
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Expired
Application number
JP58068974A
Other languages
English (en)
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JPS59193256A (ja
Inventor
Teruo Watanabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Publication of JPS62224B2 publication Critical patent/JPS62224B2/ja
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  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、アルミニウム・クラツド金属帯片
の残留歪低減方法に関するものであつて、更に詳
細には、集積回路素子のリードフレーム成形素材
として供されるアルミニウム・クラツド金属帯片
に残留する歪を低減させ、これによつて該帯片の
後工程での加工精度を向上させることを目的とし
て提案された新規な技術に関するものである。
第1図に示すように集積回路素子用リードフレ
ームの打抜き素材として供給されるアルミニウ
ム・クラツド金属帯片10(これは薄くて柔軟性
のある金属帯状材料の総称であつて、金属リボン
とも称する)は、42%ニツケル鋼を材質とする帯
状金属母材12の表面中央部に幅狭のアルミニウ
ム14を長手方向に延在させてクラツドした構成
となつており、このアルミニウム・クラツド金属
帯片10に打抜きプレスおよび曲げ加工を施すこ
とにより、第2図に示す形状のリードフレーム1
6が成形される。ところで、前記金属帯片10を
製造する手段としては、予め所望の製品板厚にま
で展延した幅広の金属帯体に所定間隔で複数条の
アルミニウムをクラツドし、この金属帯体をスリ
ツテイングシヤーにより長手方向に剪断して、複
数本のアルミニウム・クラツド金属帯片を得る方
法が一般に採用されている。しかるに、このよう
に剪断加工によりアルミニウム・クラツド金属帯
片を製造した場合、当該金属帯片のスリツト端縁
部の金属組織中には、スリツテイングシヤーによ
り付与された剪断歪が残留している。すなわち、
剪断加工された金属帯片の端縁部には、第3図の
aに示すように著しい伸び変形が生じており、こ
の伸び変形に基づく残留応力の板幅方向の分布を
観察すると、bに示す如く大きな圧縮応力を生じ
ていることが判る。またアルミニウムをクラツド
するに際し金属母材に加えられた強大な圧着応力
も、そのまま残留している場合が多い。従つてこ
れらの歪を残留させたアルミニウム・クラツド金
属帯片を素材として加工すると、リードフレーム
16に形成されるリード18は前記残留歪が解放
されて軸方向に変形し、第2図に示すように各リ
ード18の対向し合う端部間の間隔寸法a1、およ
びa2が不均一となる事態を招来する。このように
リード端部の間隔が不揃いになると、集積回路チ
ツプのアルミニウムリード線(図示せず)をリー
ド端部の前記アルミニウムクラツド部に臨ませる
自動位置決めが困難となり、後工程での超音波ボ
ンデイング作業に重大な支障をきたすことにな
る。
アルミニウム・クラツド金属帯片に残留する前
記歪が後工程での製品の仕上加工精度に影響を与
える事実に鑑み、この有害な歪を除去する手段と
して、例えば低温焼鈍方法が実施されている。し
かしこの低温焼鈍方法は、前記金属帯片10にク
ラツド被着してあるアルミニウム14の融点は、
660℃と低く、しかも該帯片は、550℃以上の温度
に晒すとアルミニウムと42%ニツケル鋼母材との
界面にアルミ―鉄の金属間化合物を生じ、その化
合物は著しい脆性を示して後加工の際にクラツク
を生じる難点がある。このため焼鈍は550℃以下
で行わなければならないが、前記550℃以下の温
度では、金属帯片に内在する残留歪を低減するに
充分でなく、しばしば不良品を生じて歩留り低下
を要因となつている。従つて前記の特性を呈する
アルミニウム・クラツド金属帯片を高温に晒すこ
となく、比較的低い温度で、残留歪を低減させる
方法の確立が要請されている。
そこで本願の発明者は、前記要請に鑑み集積回
路素子のリードフレーム用素材として供されるア
ルミニウム・クラツドの金属帯片の残留歪を解消
すべく種々検討を重ねた結果、剪断後の金属帯片
を適正な張力で長手方向に延伸すれば、前記残留
歪は打消され、実用上無視し得る程度まで著しく
低減することが判つた。
従つて本発明は、アルミニウム・クラツド金属
帯片に残留する歪を比較的低い温度で低減させ、
該金属帯片の後加工時における仕上精度を向上さ
せることを目的する。
この目的を達成するため本発明に係るアルミニ
ウム・クラツド金属帯片の残留歪低減方法は、帯
状金属母材に幅狭のアルミニウムをクラツドした
集積回路素子のリードフレーム用素材としての金
属帯片において、所定板幅に長手方向に剪断され
た前記金属帯片を温度450℃以上の加熱雰囲気の
下に長手方向に延伸して、0.3乃至1.0%の均一な
伸びを付与することを特徴とする。
次に本発明に係るアルミニウム・クラツド金属
帯片の残留歪低減方法につき、好適な実施例を挙
げて説明する。
42%ニツケル鋼を母材とし、この金属母材に複
数条のアルミニウム(厚さ7μ、幅5mm)をクラ
ツドしてなる金属帯体を、スリツテイングシヤー
により長手方向に剪断し、幅23.1mm、厚さ0.25mm
の集積回路用リードフレーム素材として好適に使
用されるアルミニウム・クラツド金属帯片を複数
本得た。剪断後のアルミニウム・クラツド金属帯
片10を、ロール群および加熱室に通過させるこ
とにより、該帯片を加熱すると共に長手方向に所
定の張力で延伸して均一の伸びを付与した。すな
わち、例えば第4図に示すように原反ロール20
から繰出したアルミニウム・クラツド金属帯片1
0を、所定間隔距離間して対向的に配置したブラ
イドルロール22,22および両ロールの間に設
けた加熱室24に通過させて、所定温度以上に加
熱する。また前記ブライドルロール22,22に
周速差を与えて金属帯片10を長手方向に延伸
し、均一の伸びを付与する。
このとき加熱室24での温度を300℃乃至600℃
の範囲に設定し、伸び率は0.2%乃至1.0%の範囲
で種々変動させて、試料となる各アルミニウム・
クラツド金属帯片を得た。この金属帯片をプレス
成形および曲げ加工して第2図に示す集積回路素
子用リードフレーム16を作成し、各リード18
の端部間の間隔寸法差(a1−a2)と加熱温度
(℃)との相関関係をプロツトした。例えば、0.8
%の伸びを付与したときの前記相関関係は、第5
図に実線で示す曲線を描いた。この曲線は、間隔
寸法差(a1−a2)を極力低く抑制し得る温度が、
略450℃乃至550℃の範囲内にあることを明確に示
している。すなわち、リード端部間の間隔寸法差
を実用上支障のない水準である0.05mm内に収める
には、加熱温度は450℃以上必要であり、また加
熱温度の上限は、前記金属間化合物の生成を防止
する見地から550℃以下であることが要請され
る。
更に、前記ブライドルロールによりアルミニウ
ム・クラツド金属帯片に均一に付与される伸び率
の適正範囲を確認するため、温度550℃の条件下
における前記各リード18端部間の間隔寸法差
(a1−a2)と伸び率(%)との相関関係をプロツト
したところ、第6図に実線で示す曲線が得られ
た。すなわち、実用上支障のないリード端部間の
間隔寸法差0.05mm内に収めるためには、伸び率は
0.3乃至1.0%の範囲内であることが必要である。
このように本発明に係る方法によれば、集積回
路素子用リードフレームとして供されるアルミニ
ウム・クラツド金属帯片を、450℃以上の加熱雰
囲気下において0.3乃至1.0%の均一な伸び率で長
手方向に延伸させることにより、該帯片の製造工
程で付加されて金属組織中に残留している歪を打
消し、加工上殆んど無視し得る程度にまで低減さ
せることができる。従つて、集積回路素子用リー
ドフレームをプレス成形するための後工程での加
工時に前記残留歪の解放によりリード端部が撓曲
して仕上精度が損われ、自動ボンデイング作業が
不可能になる如き不都合は未然に回避される等、
多くの有益な利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はアルミニウムをクラツド被覆した金属
帯片の斜視図、第2図は集積回路素子用リードフ
レームの斜視図、第3図は剪断加工された金属帯
片の端縁部に生じる伸び変形および残留応力分布
を示す説明図、第4図は本発明に係る方法を実施
するに際し、金属帯片を加熱しつつ均一な伸びを
付与するための装置の1実施例の概略説明図、第
5図は一定の伸び率の下でのリードフレームのリ
ード間隔寸法差と加熱温度との相関関係を示すグ
ラフ図、第6図は一定温度の下でのリードフレー
ムのリード間隔寸法差と伸び率との相関関係を示
すグラフ図である。 10…金属帯片、12…帯状金属母材、14…
アルミニウム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 帯状金属母材に幅狭のアルミニウムをクラツ
    ドした集積回路素子のリードフレーム用素材とし
    ての金属帯片において、所定板幅に長手方向に剪
    断された前記金属帯片を温度450℃以上の加熱雰
    囲気の下に長手方向に延伸して、0.3乃至1.0%の
    均一な伸びを付与することを特徴とするアルミニ
    ウム・クラツド金属帯片の残留歪低減方法。
JP6897483A 1983-04-18 1983-04-18 アルミニウム・クラツド金属帯片の残留歪低減方法 Granted JPS59193256A (ja)

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JP6897483A JPS59193256A (ja) 1983-04-18 1983-04-18 アルミニウム・クラツド金属帯片の残留歪低減方法

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JP6897483A JPS59193256A (ja) 1983-04-18 1983-04-18 アルミニウム・クラツド金属帯片の残留歪低減方法

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JPS59193256A JPS59193256A (ja) 1984-11-01
JPS62224B2 true JPS62224B2 (ja) 1987-01-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2519139C (en) * 2003-03-17 2010-01-05 Corus Aluminium Walzprodukte Gmbh Method for producing an integrated monolithic aluminium structure and aluminium product machined from that structure

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57121265A (en) * 1981-01-20 1982-07-28 Daido Steel Co Ltd Pressure welding method of strip for lead frame
JPS57136355A (en) * 1982-01-14 1982-08-23 Toshiba Corp Lead frame for semiconductor device

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JPS57121265A (en) * 1981-01-20 1982-07-28 Daido Steel Co Ltd Pressure welding method of strip for lead frame
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