JP2690441B2 - 網状不織布用フィルムの製造方法及び装置 - Google Patents

網状不織布用フィルムの製造方法及び装置

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JP2690441B2 JP10554493A JP10554493A JP2690441B2 JP 2690441 B2 JP2690441 B2 JP 2690441B2 JP 10554493 A JP10554493 A JP 10554493A JP 10554493 A JP10554493 A JP 10554493A JP 2690441 B2 JP2690441 B2 JP 2690441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、網状不織布用フィルム
の製造方法及び装置に関し、特に、カッタ手段の刃を損
傷することなく貫通状の切れ目を形成するための新規な
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の網状不織
布用フィルムの製造装置としては、一般に、図4で示す
ように、多数の刃1aを有するカッタロール1とロール
2を互いに対向して組合わせ、このカッタロール1とロ
ール2との間にフィルムからなる原反3を案内させてい
た。この場合、このカッタロール1をシリンダ4を介し
て矢印A方向に付勢させておくと共に、この刃1aがロ
ール2の周面2aに軽く摺接するように保持し、ロール
2をモータ5で回転させていた。従って、このカッタロ
ール1とロール2間に原反3を挿入すると、刃1aが原
反3を次々に貫通して切断し、この刃1aがロール2の
周面2aに摺接することで、この原反3には貫通状の切
れ目3aが次々に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の網状不織布用フ
ィルムの製造方法は、以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、原反を
切断して切れ目を形成する際に、刃の先端がロールと摺
接するため、刃が摩耗すると同時に破損することがあ
り、形成した切れ目も所定数より下まわることもあっ
た。また、刃が摩耗したり破損した場合には、カッタロ
ールを交換しなければならず。メンテナンスの費用が多
大となっていた。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、カッタ手段の刃を損傷する
ことなく貫通状の切れ目を形成するようにした網状不織
布用フィルムの製造方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による網状不織布
用フィルムの製造方法は、フィルムからなる原反に対し
てカッタ手段で非貫通状の複数の非貫通状切れ目を形成
した後、前記各非貫通状切れ目間の非切れ目部を押圧手
段で押圧することにより、前記各非貫通状切れ目を貫通
状とする方法である。
【0006】さらに詳細には、前記カッタ手段としてカ
ッタロールを用いる方法である。
【0007】さらに詳細には、前記押圧手段は一対のギ
ヤを用いる方法である。
【0008】さらに詳細には、前記押圧手段として凸ベ
ルトコンベア及び凹ベルトコンベアを用いる方法であ
る。
【0009】本発明による網状不織布用フィルムの製造
方法は、フィルムからなる原反に対して所定間隔の複数
の非貫通状の非貫通状切れ目を形成するためのカッタ手
段と、前記カッタ手段の下流側に設けられた押圧手段と
を備え、前記押圧手段により前記原反の各非貫通状切れ
目を貫通状とする構成である。
【0010】さらに詳細には、前記カッタ手段は、互い
に対向配置のカッタロールとフラットロールよりなる構
成である。
【0011】さらに詳細には、前記押圧手段は、互いに
対向配置の一対のギヤからなる構成である。
【0012】さらに詳細には、前記押圧手段は、互いに
対向配置の凸ベルトコンベア及び凹ベルトコンベアから
なる構成である。
【0013】さらに詳細には、前記カッタ手段は互いに
対向するカッタロールとフラットロールよりなり、前記
カッタロールの両端に前記カッタロールのカッタ刃とフ
ラットロールとの間に隙間を設けるための鍔を配設した
構成である。
【0014】
【作用】本発明による網状不織布用フィルムの製造方法
及び装置においては、カッタ手段で原反に切れ目を入れ
る場合、カッタ刃とフラットロールとが非接触状態(約
数ミクロンの隙間)であるため、形成された切れ目は完
全な切断状態ではない非貫通状の非貫通状切れ目とな
る。その後、これらの各非貫通状切れ目間の平坦状の非
切れ目部を押圧手段である例えば凸ベルトと凹ベルトに
よって押圧すると、この時の押圧力によって非貫通状切
れ目が完全に切断されて貫通状の切れ目となる。従っ
て、カッタ手段でカット処理を行う場合は、刃の摩耗や
損傷を防止し、刃の長寿命化によるコストダウン及びメ
ンテナンスの容易化を達成することができる。
【0015】
【実施例】本発明による網状不織布用フィルムの製造方
法及び装置の好適な実施例について詳細に説明する。な
お、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用
いて説明する。図1は本発明による網状不織布用ポリプ
ロピレンフィルムの製造方法に適用した装置を示す構成
図、図2は図1の要部を示す構成図、図3は網状不織布
用ポリプロピレンフィルムを示す平面図である。
【0016】図1において、符号1で示されるものは多
数のカッタ刃1aを有しカッタ手段を構成するカッタロ
ールであり、このカッタロール1にはロール2が対向配
置され、このカッタロール1の各刃1aとフラットロー
ル2の周面2aとは数μmの隙間D1を介して非接触状
態で構成されている。すなわち、このカッタロール1の
両端には、図2に示されるように、前記隙間D1が形成
されるように各刃1aの外周よりも大径の各鍔1Aが形
成され、この各鍔1Aとフラットロール2とが当接して
いると共に、この各鍔1A間により形成された前記隙間
1(MAX値で5μm)の横幅D2に、この横幅D2
同じ幅の前記原反3が挿入される構成である。なお、こ
のカッタロール1は、非回転式の板状のカッタ板とする
ことも可能である。
【0017】前記カッタロール1は第1シリンダ4によ
り矢印Aの方向に付勢され、フラットロール2側に接近
して位置決めされていると共に、このフラットロール2
は第1モータ5によって回転駆動されるように構成され
ている。
【0018】前記カッタロール1の下流側には、片持式
に支点部10によって上下動(実線と点線で示す)可能
に構成されたダンサロール11が設けられていると共
に、押圧手段12が配設されている。この押圧手段12
は、その表面に多数の凸部13を有すると共に一対のガ
イドローラ14により回転自在に構成された無端状の凸
ベルトコンベア15と、この凸ベルトコンベア15の下
段に設けられ多数の凹部16を有し一対のガイドローラ
17により回転自在に構成された無端状の凹ベルトコン
ベア18とから構成され、各ベルトコンベア15,18
の各凸部13と凹部16とは互いに同期して移動するよ
うに構成されている。なお、この押圧手段12はこれら
のベルトコンベア15,18に限ることなく、例えば、
ロール又は一対のギヤを用いた場合も同様の作用を得る
ことができる。
【0019】前記凸ベルトコンベア15は、一対の第2
シリンダ19,20により凹ベルト18側へ付勢するこ
とができるように構成され、前記凹ベルト18は第2モ
ータ21によって回転するように構成されている。
【0020】次に、本発明による網状不織布用ポリプロ
ピレンフィルムの製造方法について述べる。まず、図1
の状態において、フラットロール2を第1モータ5によ
って回転駆動すると共に、カッタ手段であるカッタロー
ル1とフラットロール2間に、図示しない押出機のダイ
から押出されたポリプロピレンフィルムからなる原反3
(厚さ150μm)を挿入すると、原反3はカッタロー
ル1とフラットロール2とによって挟持された状態で、
かつ、各刃1aによって非貫通状の非貫通状切れ目3b
が各刃1aのピッチと連動したピッチで形成される。こ
の場合の各非貫通状切れ目3bは、前述のカッタ刃1a
とフラットロール2の周面2a間の隙間によって貫通状
にならないように形成され、カッタ刃1aは周面2aに
対して非接触状態を保つことができる。
【0021】前述のカッタロール1を通過した原反3
(厚さ150μm)は、ダンサロール11でテンション
を与えられつつ下流の押圧手段12に送られ、この押圧
手段12では、各シリンダ19,20を介して上段の凸
ベルトコンベア15を下方へ降下させて原反3を押圧す
ると、この凸ベルトコンベア15の凸部13が各非貫通
状切れ目3b間に形成された平坦状の非切れ目部3cを
押圧することにより、この非切れ目3cは凹部16内に
押圧され、数ミクロンの厚さでつながっていた非貫通状
切れ目3bは貫通状の切れ目3dとなって原反3が押圧
手段12から下流へ送り出される。
【0022】なお、前述の場合、ダンサロール11にて
原反3のテンションを与えることにより、前記凸部1
3、凹部16及び非切れ目部3cの位置同期を正確に得
ることができる。また、前述の原反3の非貫通状切れ目
3b及び貫通状の切れ目3dは図3に示すように、長手
の原反3の長手方向と直交する方向に部分的に形成され
た不織布用フィルムを得ることができ、網状不織布を構
成する場合は、周知のように、図3と逆方向の切れ目3
dを有する原反3からなるポリプロピレンフィルムを直
交方向に重合させて構成するものである。なお、前述の
実施例において、実際に本出願人が行なった実験では、
150μmの厚さのポリプロピレンフィルム原反を用い
て、数μm残して非貫通フィルムを得ることができた。
【0023】
【発明の効果】本発明による網状不織布用フィルムの製
造方法及び装置は、以上のように構成されているため、
カッタロールの刃の摩耗及び破損を完全に防止すること
ができ、刃の長寿命化及びメンテナンスの容易さを達成
することができる。また、刃の摩耗や破損がないため各
切れ目の精度が向上し、網状不織布の目付、目開き均一
度が著しく向上し、強度、伸度等が平均化し、目付量も
20%から5%以内となり、網目の外観も極めて良好と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による網状不織布用フィルムの製造方法
に適用した装置を示す構成図である。
【図2】図1の要部を示す構成図である。
【図3】図1の装置で加工した網状不織布用ポリプロピ
レンフィルムを示す構成図である。
【図4】従来の網状不織布用フィルムの製造装置の要部
を示す構成図である。
【符号の説明】
1 カッタ手段(カッタロール) 1a カッタ刃 1A 鍔 2 フラットロール 3 原反 3b 非貫通状切れ目 3c 非切れ目部 3d 切れ目 12 押圧手段 15 凸ベルトコンベア 18 凹ベルトコンベア

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムからなる原反(3)に対してカッ
    タ手段(1)で非貫通状の複数の非貫通状切れ目(3b)を形
    成した後、前記各非貫通状切れ目(3b)間の非切れ目部(3
    c)を押圧手段(12)で押圧することにより、前記各非貫通
    状切れ目(3b)を貫通状とすることを特徴とする網状不織
    布用フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記カッタ手段(1)としてカッタロール
    を用いることを特徴とする請求項1記載の網状不織布用
    フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段(12)は一対のギヤを用いる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の網状不織布用フ
    ィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段(12)として凸ベルトコンベ
    ア(15)及び凹ベルトコンベア(18)を用いることを特徴と
    する請求項1又は2記載の網状不織布用フィルムの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 フィルムからなる原反(3)に対して所定
    間隔の複数の非貫通状の非貫通状切れ目(3b)を形成する
    ためのカッタ手段(1)と、前記カッタ手段(1)の下流側に
    設けられた押圧手段(12)とを備え、前記押圧手段(12)に
    より前記原反(3)の各非貫通状切れ目(3b)を貫通状とす
    る構成よりなることを特徴とする網状不織布用フィルム
    の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記カッタ手段(1)は、互いに対向配置
    のカッタロール(1)とフラットロール(2)よりなることを
    特徴とする請求項5記載の網状不織布用フィルムの製造
    装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧手段(12)は、互いに対向配置の
    一対のギヤからなることを特徴とする請求項5又は6記
    載の網状不織布用フィルムの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧手段(12)は、互いに対向配置の
    凸ベルトコンベア(15)及び凹ベルトコンベア(18)からな
    ることを特徴とする請求項5又は6記載の網状不織布用
    フィルム製造装置。
  9. 【請求項9】 前記カッタ手段(1)は互いに対向するカ
    ッタロール(1)とフラットロール(2)よりなり、前記カッ
    タロール(1)の両端に前記カッタロール(1)のカッタ刃(1
    a)とフラットロール(2)との間に隙間を設けるための鍔
    (1A)を配設した構成よりなることを特徴とする請求項
    5、7、8の何れかに記載の網状不織布用フィルムの製
    造装置。
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JP2002127082A (ja) * 2000-10-24 2002-05-08 Musashi:Kk 積層シート状体の部分切断装置
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