JP2001287115A - 真四角線の製造装置 - Google Patents

真四角線の製造装置

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JP2001287115A
JP2001287115A JP2000106167A JP2000106167A JP2001287115A JP 2001287115 A JP2001287115 A JP 2001287115A JP 2000106167 A JP2000106167 A JP 2000106167A JP 2000106167 A JP2000106167 A JP 2000106167A JP 2001287115 A JP2001287115 A JP 2001287115A
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cutter
cutter roller
sheet material
square wire
square
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JP2000106167A
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Yoshihide Goto
芳英 後藤
Shigeru Yasunaka
茂 安中
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NAKADAI KINZOKU KK
Goto Denshi Co Ltd
Original Assignee
NAKADAI KINZOKU KK
Goto Denshi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体断面形状が正方形であり且つサイズが小
さい真四角線を連続的に製造することができる真四角線
の製造装置を提供する。 【解決手段】 所定の厚みを有し表裏面が互いに平行な
薄板状のシート材2を、そのシート材2の送り方向に所
定幅で且つ表裏面に直交して切断する切断装置4を備え
て真四角線の製造装置1を構成する。シート材2は、上
軸カッタローラ10及び下軸カッタローラ13の間に送
られ、これらに設けられる複数のカッタ41により切断
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導体断面形状が正
方形となる真四角線の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコイルにおいて、磁束密度B[ス
テラ(T)]の磁界中で発生する力F[N]は、F=B
・I・Lで求められる(I:コイル電流[A]、L:コ
イルの有効長さ[m])から、その磁界中で発生する力
Fを大きくする場合には、コイル電流I[A]を大きく
したり、コイルの有効長さ[m]を長くしたりすればよ
いことになる。しかしながら、コイルボビン等の限られ
たスペースの中でこれらを実現するには、導線の導体断
面積を大きくし、可能な限り密に捲き付けなければなら
なかった。
【0003】このような原理・原則に基づき、シンクロ
トロンや超伝導用の磁界発生装置、或いは大型トランス
用のコイルなどでは、サイズの大きい平角線や真四角線
が用いられている。そのサイズの大きい平角線や真四角
線は、既知のロール成形法やダイス引き抜き法等により
成形されている。
【0004】尚、成形された上記平角線や真四角線の隅
部分には、成形によってR(アール)が生じてしまって
いる(全体的にサイズが大きいことからあまり問題にな
らない)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ポー
タブルコンピュータやDVD(Digital Video Disc、Di
gital Versatile Disc)のディスクドライブやスピーカ
ーやビデオカメラのモータ等を小型、軽量化するため、
上記真四角線よりも大幅にサイズが小さい真四角線の実
用化が強く要望されている。
【0006】しかしながら、上述の成形方法を適用し、
比較的サイズの小さい真四角線を製造しても、その製造
した真四角線のサイズに対して隅部分のR(アール)が
大きくなってしまうと言う問題点があった。特に、サイ
ズが1×1mm以下となる真四角線ではR(アール)が
大きく、所望する真四角線を得ることができないのが現
状であった。
【0007】真四角線の隅部分にR(アール)や変形を
発生させず、角の形状を形成する方法には、種々の工業
製品の製造過程において数多く見られるスライスカッタ
方式が知られている。しかし、多くのスライスカッタは
その幅が大きく、必要とする真四角線サイズには適用す
ることができなかった。
【0008】また、ワイヤ・砥粒法なども知られている
が、大量に必要とするコイルのための方法としては、生
産性の面で適用し難いものがあった。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされる
もので、導体断面形状が正方形であり且つサイズが小さ
い真四角線を連続的に製造することができる真四角線の
製造装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の真四角線の製造装置
は、導体断面形状が正方形となる真四角線を製造するた
めの、真四角線の製造装置であって、所定の厚みを有し
表裏面が互いに平行な薄板状のシート材を、該シート材
の送り方向に所定幅で且つ前記表裏面に直交して切断す
る切断部を備えたことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明の真四角線の製造装
置は、請求項1に記載の真四角線の製造装置において、
前記切断部は、間に前記シート材が通過するように配設
した略円柱状の第一カッタローラ及び第二カッタローラ
を備え、該第一カッタローラ及び第二カッタローラに
は、各々複数、全周方向に、前記真四角線の幅に一致す
る厚みのシート材切断用のカッタを設けたことを特徴と
している。
【0012】請求項3記載の本発明の真四角線の製造装
置は、請求項2に記載の真四角線の製造装置において、
前記第一カッタローラの各前記カッタ間、及び前記第二
カッタローラの各前記カッタ間に、該カッタよりも外径
が小さく、且つ該カッタよりも若干厚いスペーサを同軸
に配置したことを特徴としている。
【0013】請求項4記載の本発明の真四角線の製造装
置は、請求項3に記載の真四角線の製造装置において、
前記第一カッタローラの各前記カッタ間、及び前記第二
カッタローラの各前記カッタ間に、前記スペーサの外周
縁に接触し、且つ前記カッタよりも突出せず、また、前
記カッタよりも若干薄く、さらには、前記カッタよりも
曲率半径が大きいリング部材を配置したことを特徴とし
ている。
【0014】請求項1に記載された本発明によれば、薄
板状のシート材をその送り方向に切断する切断部を備え
ている。シート材は、所定の厚みを有し表裏面が平行に
なっている。このようなシート材を切断部に送り、所定
幅で且つシート材の表裏面に直交して切断すると、真四
角線が製造される。言い換えれば、所定の厚みを有する
シート材を、そのシート材の送り方向に所定幅で切断す
るように構成した製造装置であることから、シート材の
厚みと切断の幅とを調整することで、意とする真四角線
が連続的に製造される。シート材は、その表裏面が平行
であり、切断方向はシート材の表裏面に直交して行われ
ることから、隅部分がR(アール)になることはない。
これにより、可能な限り最大となる導体断面積を有する
真四角線が容易に得られる。
【0015】請求項2に記載された本発明によれば、切
断部は第一カッタローラ及び第二カッタローラを備え
る。第一カッタローラ及び第二カッタローラは略円柱状
であり、各々複数、全周方向に、真四角線の幅に一致す
る厚みのシート材切断用のカッタを設けている。このよ
うな第一カッタローラ及び第二カッタローラの間にシー
ト材を送ることで、シート材はカッタにより請求項1に
記載の如く切断される。尚、第一カッタローラ及び第二
カッタローラに設けられるカッタの数を調整することに
より、真四角線の製造数を調整することが可能になる。
【0016】請求項3に記載された本発明によれば、シ
ート材が第一カッタローラ及び第二カッタローラ間に送
られカッタにより切断されると、各カッタ間に真四角線
が入り込む。これにより、隅部分がR(アール)になら
ずに切断される。
【0017】請求項4に記載された本発明によれば、各
カッタ間に真四角線が入り込んでもリング部材によりか
み込みが防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の真四角線の製造
装置の一実施の形態を示す切断部の正面図である。ま
た、図2は図1の切断部の平面図、図3は図1の切断部
の左側面図を示している。
【0019】図1ないし図3のいずれかにおいて、真四
角線の製造装置1は、シート材2を切断して複数の真四
角線3を得る切断装置4(特許請求の範囲に記載した切
断部に相当)を備えている。また、真四角線の製造装置
1は、特に図示しないが、例えば供給装置と捲き取り装
置と歩留まり回収部とを備えて構成されている。
【0020】上記供給装置は、シート材2を切断装置4
へ供給するように構成されている。また、上記捲き取り
装置は、切断装置4により得られる複数の真四角線3を
各々巻き取れるように構成されている。さらに、上記歩
留まり回収部は、切断装置4で切断されたシート材2の
歩留まり部分を回収するように構成されている(歩留ま
りが生じないようにシート材2の幅を設定した場合には
この限りでない)。
【0021】真四角線3は、導体断面形状が正方形(幅
W(図8参照)と厚みT(図8参照)は等しいものとす
る)となる長い電線であって、例えばコイルに使用され
ている。真四角線3は、上述の如く、シート材2を切断
することにより製造されている。
【0022】シート材2は、導電性を有する金属材料
(アルミニウム、銅など)で厚みT(図8参照)の極薄
平板状のものが選定されている。また、シート材2の表
面及び裏面が互いに平行になるようなものが選定されて
いる。さらに、シート材2は、例えば上記コイルに使用
できる長さ(上記供給装置から切断装置4へ供給する際
の、シート材2の送り方向の長さ)を有するものが選定
されている。
【0023】切断装置4は、ベース5と、ベース5に固
定されるフレーム6及び下軸固定部7、7と、フレーム
6に対してスライド自在なテーブル8と、テーブル8に
固定される上軸固定部9、9と、上軸固定部9、9に回
動自在に保持される上軸カッタローラ10(特許請求の
範囲に記載した第一カッタローラに相当)と、上軸カッ
タローラ10を回動させるサーボモータ11と、上軸カ
ッタローラ10に対して配設されるガイドローラユニッ
ト12と、下軸固定部7、7に回動自在に保持される下
軸カッタローラ13(特許請求の範囲に記載した第二カ
ッタローラに相当)と、下軸カッタローラ13を回動さ
せるサーボモータ14と、下軸カッタローラ13に対し
て配設されるガイドローラユニット15と、を備えてい
る。
【0024】ベース5は、矩形平板状に形成されてお
り、フレーム6と下軸固定部7、7とが間隔をあけて配
置固定されている。フレーム6は、固定部16と固定部
16に立設するガイド板部17と補強部18、18とを
備えている。固定部16は、ボルト締め等の適宜固定手
段でベース5に固定されている。ガイド板部17には、
ガイド板部17の立設方向にガイドレール19、19が
配設されている。テーブル8は、四つのLMガイド20
を介してフレーム6を昇降するように配設されている
(LMガイド20がガイドレール19を昇降する)。
【0025】尚、ガイド板部17の先端部には、フレー
ム6の高さを調整するノブ21、21が設けられてい
る。また、ガイド板部17の中間であって補強部18、
18の間には、フレーム6を固定するノブ22、22が
設けられている。ノブ21、22ともねじ込み式であ
る。
【0026】上軸固定部9、9は、テーブル8に対して
直交するように固定されている。即ち、下軸固定部7、
7側に突出するように配置固定されている。上軸固定部
9、9には、上軸カッタローラ10の各端部が取り付け
られる軸受け機構23、24が固定されている。軸受け
機構23、24は、ベアリングにより回動自在に構成さ
れている。
【0027】軸受け機構23は、シャフト25とノブ2
6とを有しており、ノブ26を締め付けることで上軸カ
ッタローラ10の一端を保持するように構成されてい
る。シャフト25には、上軸カッタローラ10の一端が
挿し込まれる断面視三角形状の凹部27が形成されてい
る。軸受け機構24は、上軸カッタローラ10の他端を
固定するネジ止め部28が形成されている。
【0028】サーボモータ11は減速器29を有してお
り、上軸固定部9、9と同様に設けられる固定部材30
を介してテーブル8に固定されている。サーボモータ1
1の回転軸は、ジョイント31を介して軸受け機構24
に結合されている。
【0029】ガイドローラユニット12は、上軸カッタ
ローラ10に対するガイドローラ32を有している。ガ
イドローラ32は、回動自在に配設されており、中間部
分には、円板状のガイド33が所定の間隔で複数配設さ
れている。尚、引用符号34は軸受け機構23と同様の
構成の軸受け機構を示している。ガイドローラ32は、
ガイドローラユニット12において一対設けられてい
る。
【0030】下軸固定部7、7は、ベース5に対して直
交するように固定されている。即ち、フレーム6の立設
方向に突出するように配置固定されている。下軸固定部
7、7には、下軸カッタローラ13の各端部が取り付け
られる軸受け機構23、24が固定されている(上軸カ
ッタローラ10側と同じものである。ノブ26を締め付
けると下軸カッタローラ13の一端が保持されるように
なる)。下軸カッタローラ13側の軸受け機構24は、
下軸カッタローラ13の他端を固定するようになってい
る。
【0031】サーボモータ14は減速器35を有してお
り、下軸固定部7、7と同様に設けられる固定部材30
を介してベース5に固定されている。サーボモータ14
の回転軸は、ジョイント31を介して下軸カッタローラ
13側の軸受け機構24に結合されている。尚、サーボ
モータ11及び14は図示しない制御部により回転数等
が制御されている。
【0032】ガイドローラユニット15は、下軸カッタ
ローラ13に対するガイドローラ36を有している。ガ
イドローラ36は、回動自在に配設されており、中間部
分には、円板状のガイド33が所定の間隔で複数配設さ
れている。尚、引用符号37軸受け機構を示している。
ガイドローラ36は、ガイドローラユニット15におい
て一対設けられている。また、ガイドローラユニット1
5は、ガイドローラユニット12に対向配置されてい
る。
【0033】上軸カッタローラ10及び下軸カッタロー
ラ13は、図4に示される如く、それぞれ軸部38と一
対のカッタ保持部材39、39とナット40とを備えて
いる。また、上軸カッタローラ10及び下軸カッタロー
ラ13の各中間部分には、それぞれカッタ41とスペー
サ42とリング部材43とが軸部38の延在方向に複数
(本形態では四つ。これに限られるものではない)配設
されている。
【0034】軸部38の一端には、軸受け機構23のシ
ャフト25が係合するようになっている。また、軸部3
8の他端は、軸受け機構24に固定されるようになって
いる。軸部38の他端近傍には、カッタ保持部材39の
外径に一致するフランジ44が形成されている。
【0035】カッタ保持部材39、39は円筒状に形成
されており、軸部38を挿し通すと上記カッタ41等を
挟み込むようになっている。カッタ41等を挟み込んだ
後には、軸部38の一端にナット40が螺合するように
なっている。
【0036】図4ないし図7のいずれかにおいて、カッ
タ41は円板状に形成されており、その中央に軸部38
を挿し通す孔45が穿設されている。また、カッタ41
は、真四角線3の幅W(図8参照)に一致する厚みを有
している。カッタ41の外縁部(幅方向の端部)はエッ
ジに形成されている。
【0037】尚、上軸カッタローラ10のカッタ41と
下軸カッタローラ13のカッタ41は、互い違いに位置
するように配設されている(図4参照)。また、上軸カ
ッタローラ10のカッタ41と下軸カッタローラ13の
カッタ41の各外縁部(面の部分)が同一線上に位置す
るように配設されている(図4参照)。カッタ41は、
シート部材2に対して直交方向に配置されている(図4
参照)。
【0038】スペーサ42は、カッタ41の外径よりも
小さい円板状に形成されており、その中央には軸部38
を挿し通す孔46(孔46は孔45と同じ径である)が
穿設されている。また、スペーサ42は、二枚のカッタ
41の間に位置するように配設されている。スペーサ4
2の厚みは、真四角線3の幅W(図8参照)よりも若干
厚く(W+α)形成されている。
【0039】リング部材43は、カッタ41の曲率半径
よりも十分に大きい曲率半径を有する環状板であって、
スペーサ42の外縁部(面の部分)に接触するように配
設されている。また、リング部材43は、ガイドローラ
36のガイド33に挟まれて案内されるようになってい
る。リング部材43の厚みは、真四角線3の幅W(図8
参照)よりも若干薄く(W−β)形成されている。
【0040】尚、カッタ41とスペーサ42とリング部
材43との半径方向の寸法関係を示すと、カッタ41の
半径方向の寸法D1は、スペーサ42の半径方向の寸法
D2と、リング部材43の半径方向のリング部分寸法D
3と、真四角線3の幅W(図8参照)との合計(足し算
する)に一致するようになっている(D1=D2+D3
+W)。
【0041】上記構成において、上軸カッタローラ10
及び下軸カッタローラ13を回動させ、上軸カッタロー
ラ10と下軸カッタローラ13との間にシート材2を送
り込むと、シート材2が各カッタ41によって幅W(図
8参照)で送り方向に連続的に切断される(図8参
照)。シート材2は、その表裏面に直交する方向に切断
される。切断されたシート材2は、本形態の場合、六本
の真四角線3と、歩留まりとなる端材47、47とに分
割される。真四角線3は、カッタ41、41間に入り込
むがリング部材43によって確実に導出される。かみ込
みが生じることはない。真四角線3の隅部分はR(アー
ル)になってしまうことはない。
【0042】以上説明したように、所定の厚み(T)を
有するシート材2を、そのシート材2の送り方向に連続
的に切断するように構成した真四角線の製造装置1であ
ることから、シート材2の厚みと切断の幅とを調整する
ことで、意とする真四角線3を連続的に製造することが
できる。
【0043】尚、上述ではW×Tサイズの真四角線3を
六本同時に製造する例を説明したが、製造する真四角線
3のサイズ(厚みT)の市販提供されるシート材の幅に
よって図4に示した上軸カッタローラ10及び下軸カッ
タローラ13の構成を変え(カッタ41、スペーサ4
2、リング部材43の数を増やす。また、これらの数に
合わせた寸法になるカッタ保持部材39、39に変更す
る)、同時に製造する数を容易に増やすことが可能であ
る。
【0044】また、量産する真四角線サイズ(W×T)
が決定し、大量に提供される厚さTのシート材の幅が決
定した場合には、カッタ41及びスペーサ42を一体加
工したもの(カッタ)を用いるようにしても、上述と全
く同様に製造することが可能である。
【0045】さらに、上述ではカッタ41の最適な回転
数(製造速度)を得るために、任意に上軸カッタローラ
10及び下軸カッタローラ13の回転数を変化できるサ
ーボモータ制御の構成を示したが、最適条件設定におい
ては、上軸カッタローラ10又は下軸カッタローラ13
のいずれか一方のみにサーボモータを配設し、他方は歯
車伝導やタイミングベルト伝導などの構成にしても、上
述と全く同様に製造することが可能である。
【0046】さらにまた、上述のガイド33は、真四角
線サイズ(W×T)が小さくリング部材43も薄くなっ
てしまった場合に軸方向の振れを防止する有用な部材で
あるが、真四角線サイズ(W×T)が大きくリング部材
43も厚くすることができるような場合には、ガイド3
3を単なる円筒形状一本(計四本、上述のガイドローラ
32、36を太くしてもよい)のみにして同様の効果を
得ることが可能である。そして、上述と全く同様に真四
角線3を製造することが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、所定の厚みを有するシート材を、
そのシート材の送り方向に所定幅で切断するように構成
した製造装置であることから、シート材の厚みと切断の
幅とを調整することで、意とする真四角線を複数本同時
にかつ連続的に製造することができる。従って、本発明
の真四角線の製造装置は、導体断面形状が正方形であり
且つサイズが小さい真四角線を連続的に製造することが
できる。尚、意とする真四角線が製造されることで、導
体断面形状が丸形の丸線と比較した場合、次のような利
点が得られる。 1)丸線と比較し、真四角線では導体断面積が約1.2
7倍となり、単純に1.27倍の電流を流すことができ
る。即ち、同じコイル長さで27%大きな力が得られ
る。 2)丸線と同じ導体断面積の真四角線を用いると、丸線
に比較し約86%のコイル長さで丸線と同じコイルをつ
くることができる。 3)真四角線を用いると、丸線では避けられない捲線外
形の膨らみが生じないため、寸法精度の良い捲線外形が
得られる。 4)表皮効果の点からは平角線と比較し、真四角線の方
が断然有利なコイルをつくることが可能である。 5)平角線の縦捲き(多層捲き)に比較し、真四角線は
丸線と同様に多層捲きが容易である。
【0048】請求項2に記載された本発明によれば、第
一カッタローラ及び第二カッタローラの間にシート材を
送ることで、そのシート材をカッタにより請求項1に記
載の如く切断することができる。
【0049】請求項3に記載された本発明によれば、各
カッタ間に、切断により得られた真四角線を入り込ませ
ることで、隅部分がR(アール)になってしまうのをよ
り効果的に防止することができる。
【0050】請求項4に記載された本発明によれば、リ
ング部材によって切断時のかみ込みを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による真四角線の製造装置の一実施の形
態を示す切断部の正面図である。
【図2】図1の切断部の平面図である。
【図3】図1の切断部の左側面図である。
【図4】第一カッタローラ及び第二カッタローラの正面
図である。
【図5】カッタ、スペーサ、及びリング部材の斜視図で
ある。
【図6】カッタ、スペーサ、及びリング部材の配置を説
明するための模式図である。
【図7】図6の円A部分の拡大図である。
【図8】切断されたシート材の斜視図である。
【符号の説明】
1 真四角線の製造装置 2 シート材 3 真四角線 4 切断装置(切断部) 10 上軸カッタローラ(第一カッタローラ) 13 下軸カッタローラ(第二カッタローラ) 33 ガイド 38 軸部 39 カッタ保持部材 41 カッタ 42 スペーサ 43 リング部材 47 端材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安中 茂 東京都足立区加平2−9−2 株式会社仲 代金属内 Fターム(参考) 3C039 CB34 CB46

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体断面形状が正方形となる真四角線を
    製造するための、真四角線の製造装置であって、 所定の厚みを有し表裏面が互いに平行な薄板状のシート
    材を、該シート材の送り方向に所定幅で且つ前記表裏面
    に直交して切断する切断部を備えたことを特徴とする真
    四角線の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真四角線の製造装置に
    おいて、 前記切断部は、間に前記シート材が通過するように配設
    した略円柱状の第一カッタローラ及び第二カッタローラ
    を備え、該第一カッタローラ及び第二カッタローラに
    は、各々複数、全周方向に、前記真四角線の幅に一致す
    る厚みのシート材切断用のカッタを設けたことを特徴と
    する真四角線の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の真四角線の製造装置に
    おいて、 前記第一カッタローラの各前記カッタ間、及び前記第二
    カッタローラの各前記カッタ間に、該カッタよりも外径
    が小さく、且つ該カッタよりも若干厚いスペーサを同軸
    に配置したことを特徴とする真四角線の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の真四角線の製造装置に
    おいて、 前記第一カッタローラの各前記カッタ間、及び前記第二
    カッタローラの各前記カッタ間に、前記スペーサの外周
    縁に接触し、且つ前記カッタよりも突出せず、また、前
    記カッタよりも若干薄く、さらには、前記カッタよりも
    曲率半径が大きいリング部材を配置したことを特徴とす
    る真四角線の製造装置。
JP2000106167A 2000-04-07 2000-04-07 真四角線の製造装置 Pending JP2001287115A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104475855A (zh) * 2014-11-14 2015-04-01 重庆市龙山金属材料有限公司 钢带分切机
KR20220092172A (ko) * 2020-12-24 2022-07-01 주식회사 에이치와이티씨 컷팅 장치

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