JP2002113517A - 電縫角形管製造方法 - Google Patents

電縫角形管製造方法

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JP2002113517A
JP2002113517A JP2000308588A JP2000308588A JP2002113517A JP 2002113517 A JP2002113517 A JP 2002113517A JP 2000308588 A JP2000308588 A JP 2000308588A JP 2000308588 A JP2000308588 A JP 2000308588A JP 2002113517 A JP2002113517 A JP 2002113517A
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rolls
roll
tube
face plate
head
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JP2000308588A
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Eikichi Kaji
英吉 鍜冶
Takeshi Iwamoto
剛 岩本
Takeshi Nanba
剛 難波
Manabu Kiuchi
学 木内
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SHIN SANKO KOKAN KK
Original Assignee
SHIN SANKO KOKAN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角形管の辺における溶接ビードの位置の変更
を可能にする。丸管を角化成形する部分の設備のコンパ
クト化を図る。 【解決手段】 金属帯板1’を成形ロール8、9、10
で概ね円筒形に成形し、両エッジを電気抵抗溶接機11
で溶接して丸管とした後、続いてこの丸管を、例えば第
1タークスヘッド21、第2タークスヘッド22、第3
タークスヘッド23の3段のタークスヘッドで角形管に
成形する。従来の角化成形を行なう駆動のサイジングロ
ールは用いない。各タークスヘッド21、22、23
は、上下移動、左右移動および回転移動が可能な面板に
それぞれ面板中心方向に移動調整可能に取り付けた上下
左右の無駆動の4箇のロールを備えた構成である。溶接
ビードは丸管の中央上端にあるので、タークスヘッドの
面板の回転角度を調節して、タークスヘッドの4箇のロ
ールの四角形のロール穴型の傾きを調節し、これによ
り、成形される角形管の辺における溶接ビードの位置を
変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数組のロール
を用いて、長尺の金属帯板に連続的に幅方向の曲げ加工
を施し、概ね円筒形に成形した金属帯板の両側縁を電気
抵抗溶接法により接合して丸管とした後、続いてこの丸
管を連続的に角形管に成形(角化成形)する電縫角形管
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は一般的な電縫管製造装置を示す
が、一旦丸管とした後これを角化成形する方式の従来の
一般的な電縫角形管製造装置として使用する場合につい
て説明すると、連続的に送られる例えば鋼帯等の金属帯
板1’を複数段の成形ロール8、9、10を通過させて
概ね円筒形に成形し、そのエッジの突き合わせ部を電気
抵抗溶接装置11で溶接して丸管(楕円管も含む)とし
た後、この丸管を素管として複数段のサイジングロール
15で角形鋼管等の角形管1に成形する。そして、成形
された角形管の曲がり、捩れ、反りはタークスヘッド1
6で矯正する。従来のタークスヘッド16は、単に矯正
機能を有するのみである。なお、角形管に成形する素管
としての丸管は、必ずしも正確に円形断面である必要は
ないので、前記の通り楕円形断面(楕円管)も含めてい
う。この電縫角形管製造装置の他の部分については、後
述する本発明の図1と同じである。
【0003】丸管を角形管に成形するサイジングロール
15としては、図10に示すように、いずれも回転駆動
される上下1対の水平ロール31で角化成形する2ロー
ル方式のサイジングロール15Aと、図11に示すよう
に、回転駆動される上下1対の水平ロール32と無駆動
の左右1対の垂直ロール33とで角化成形する4ロール
方式のサイジングロール15Bとがある。なお、図1
0、図11はいずれも、複数段のサイジングロールのう
ちの、所望の角形管1の断面形状が得られる最終段のサ
イジングロールを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電気抵抗溶接装置11
による溶接で、丸管の中央上端位置に溶接ビードが形成
されるが、図10に示す通り、2ロール方式のサイジン
グロール15Aの場合、若干傾いた角形断面に成形する
ようなロールプロフィルとすることで、溶接ビードaの
位置が角形管1のコーナーにこないようにする。この角
形管1の辺における溶接ビードaの位置はロールプロフ
ィルによって決まってしまい、変更できない。また、図
11に示す通り、4ロール方式のサイジングロール15
Bの場合、角形管1の上辺の中央に溶接ビードaがく
る。この角形管1における溶接ビードaの位置も当然変
更できない。ところで、角形管の用途によっては、1つ
の辺における溶接ビードの位置をずらせて欲しいという
要求が需要家から出される場合もあるが、上記のサイジ
ングロールによる角化成形では、2ロール方式、4ロー
ル方式のいずれの場合も、上記の通り溶接ビードaの位
置が固定されるので、そのような需要家の要求に応じる
ことができない。
【0005】また、2ロール方式では、ロールプロフィ
ルにおける箇所によってロール周速が大きく異なるの
で、素材の送り力が阻害される欠点もある。また、複数
段あるサイジングロールスタンド間のロール周速の差異
もあり、この点でも送り力が阻害される。
【0006】また、4ロール方式のサイジングロール1
5B場合、一般に、駆動の水平ロール32の径は大き
く、無駆動の垂直ロール33の径は小さく設計される
が、このため、図12に示すように、成形された角形管
1のコーナーのアールが、対角線bを挟む水平ロール側
のアールRと垂直ロール側のアールRとで異なるア
ール(R<R)となり、製品品質上好ましくない。
これについて若干補足説明すると、ロール成形プロセス
のメカニズムとして、ロールに誘い込まれる素材は、ロ
ール直下(ロール中心の真下位置)で急激に変形するの
でなく、ロール直下に至る過程で徐々に変形(これを予
変形という)するので、径の大きな水平ロールは十分大
きな予変形を与えることができ、したがって変形量は大
きく、径の小さな垂直ロールによる変形量は小さい。こ
のため、前述の通り、コーナーにおける水平ロール側の
アールRより垂直ロール側のアールRが大きくな
る。
【0007】また、サイジングロール15による角化成
形では、2ロール方式にしても、4ロール方式にして
も、いずれも駆動のロール(水平ロール31、32)を
用いるが、駆動装置に連結されたロールシャフトに組み
込まれたロールの組替え作業は簡単でなく、時間がかか
る。したがって、ラインの休止時間が長くなって稼動率
が低下し、製造コストが高くなる。また、駆動装置に連
結されるロールシャフトにロールを組み込む構造のサイ
ジングロールスタンドは大形のものとなりがちであり、
またロールスペーサ等も含めてロールの数が多くなり、
ロール費用が高くなる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、角形管の辺における溶接ビードの位置を容易に変更
することが可能であり、また、角形管の1つのコーナー
における対角線を挟む両側のアールを均一にすることが
でき、また、ロールの組替え作業を容易にしロール組替
え時間を短縮してラインの稼動率を向上させることがで
き、また、角化成形を行なう設備のコンパクト化および
設備費用の低減を図ることができ、さらに、ロール数を
少なくしロール費用を低減させることができる電縫角形
管製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、複数組のロールを用いて、長尺の金属帯板に連続
的に幅方向の曲げ加工を施し、概ね円筒形に成形した金
属帯板の両側縁を電気抵抗溶接法により接合して丸管と
した後、続いてこの丸管を連続的に角形管に成形する電
縫角形管製造方法であって、該丸管の進行方向に垂直な
面内において、上下移動並びに左右移動および回転移動
が可能となるように取り付けられた面板上に、面板上の
直交する2方向にそれぞれ平行な軸心を有する2組合計
4箇の無駆動のロールを、それぞれの軸心の位置が面板
の中心方向に向けて移動調整可能に取り付け、該2組合
計4箇のロールが構成するロール穴型に該丸管を押し通
し、該丸管に対して4方向からおさえ込み変形を加え、
角形管に成形することを特徴とする。
【0010】請求項2は、請求項1の電縫角形管製造方
法において、面板の回転角度を調節して、成形された角
形管の辺における溶接ビード位置を調節することを特徴
とする。
【0011】請求項3は、請求項1の電縫角形管製造方
法において、2組合計4箇のロールのロール径が全て同
じであることを特徴とする。
【0012】請求項4は、請求項3の電縫角形管製造方
法により長方形の角形管を製造するに際して、長方形の
短辺に接触する1組のロールの位置を長辺に接触する他
の1組のロールの位置より上流側に位置させることを特
徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図8を参照して説明する。図1は本発明の電縫角形管
製造方法を適用した電縫角形管製造装置の概略の全体構
成図であり、1’は素材である例えば鋼帯等の金属帯
板、2はアンコイラ、3はピンチロール、4はレベラ
ー、5はシヤー、6はエンドウエルダ、7はアキューム
レータである。8はブレークダウンロール、9はクラス
ターロール、10はフィンパスロールであり、これらの
成形ロール(8、9、10)で平坦な金属帯板の両側を
持ち上げる曲げ成形を行なって、概ね円筒形に成形す
る。11は概ね円筒形に成形された金属帯板の両側縁を
溶接接合して丸管にする高周波溶接機等の電気抵抗溶接
装置(スクイズロールを含む)、12は溶接ビードトリ
マー、13は素管に送り力を付加するプルアウトロー
ル、14は冷却水を散布する冷却ゾーンである。
【0014】前記電気抵抗溶接装置11で溶接した段階
で概ね丸管(楕円管でもよい)が得られるが、本発明で
は、該丸管の進行方向に垂直な面内において、上下移動
並びに左右移動および回転移動が可能となるように取り
付けられた面板(この実施形態では後述の回転面板4
0)上に、面板上の直交する2方向にそれぞれ平行な軸
心を有する2組合計4箇の無駆動のロール(後述する1
組のロール45、45および他の1組のロール46、4
6)を、それぞれの軸心の位置が面板の中心方向に向け
て移動調整可能に取り付ける。面板上の直交する2方向
にそれぞれ平行な軸心を有する2組合計4箇の無駆動の
ロールを取り付けたものをタークスヘッドと呼ぶ。すな
わち、本発明では、電気抵抗溶接装置11で両側縁を溶
接接合した丸管を、従来のサイジングロールによらず
に、タークスヘッド21、22、23により角形管に成
形する。この実施形態は、第1タークスヘッド21と第
2タークスヘッド22と第3タークスヘッド23との3
段を用いる場合であり、図示例では、第1タークスヘッ
ド21と第2タークスヘッド22とを1つのタークスヘ
ッドスタンド24の前後両面に設け、第3タークスヘッ
ド23を1つのタークスヘッドスタンド25の前面に設
けている。また、17は所定断面形状に成形された角形
管を定尺切断する走行式のフリクションソー、18は製
品取り出しテーブルである。
【0015】各タークスヘッド21、22、23の構成
は、ロールプロフィル以外は基本的に共通であるが、図
2、図3に詳細構造を示したタークスヘッドスタンド2
5について説明すると、両図において、スタンドフレー
ム30は、中央に開口を持つ送り方向(丸管の進行方
向)と直交する正面板30aと、その下部のベース30
bと、上部の天板30cと、左右の側板30dとを一体
化した構造であり、機台31上にガイド32により左右
方向(送り方向と直交する方向:図3の左右方向)にス
ライド可能に設けられている。このスタンドフレーム3
0は、スクリュウ33aを用いた左右移動機構33によ
り左右方向に移動調整できるようになっている。
【0016】前記スタンドフレーム30の正面板30a
に昇降面板35がガイド26に沿って上下にスライド可
能に取り付けられている。この昇降面板35は、スタン
ドフレーム30の天板30cに設けた昇降駆動機構37
のスクリュウ37aを操作して、上下に移動調整できる
ようになっている。
【0017】前記昇降面板35には、回転面板40がガ
イド41に案内されて回転可能に設けられている。この
回転面板40は、ウオーム42a等を用いた回転駆動機
構42により回転角度を180°(左右に90°)調節
できるようになっている。回転面板40は、スタンドフ
レーム30とともに左右移動し、昇降面板35とともに
上下移動するので、左右移動、上下移動、回転移動の3
方向の移動が可能である。
【0018】前記回転面板40には、前述の通り、当該
面板40上の直交する2方向にそれぞれ平行な軸心を有
する2組合計4箇の無駆動のロール(すなわち、1組の
ロール45、45と他の1組のロール46、46)がそ
れぞれ、回転面板40の中心方向にスライド可能に設け
られている。具体的に説明すると、回転面板40にはガ
イド枠48が固定され、このガイド枠48にスライド可
能に設けたロールホルダ49に各ロール45、46のシ
ャフト50が支持されている。ロールホルダ49に支持
された各ロール45、46は、ガイド枠48に設けた圧
下調整機構51の圧下スクリュウ51aを操作して、回
転面板40の中心方向に移動調整可能、すなわち圧下調
整可能になっている。
【0019】この実施形態では、前述の通り第1〜第3
の3段のタークスヘッド21、22、23で丸管を角形
管に成形するが、その場合の角化成形プロセスを図4〜
図7を参照して説明する。第1タークスヘッド21に送
り込まれる前の素管は、例えば図4に示したプルアウト
ローラ13を通過する段階の図の通り、丸管1”であ
る。溶接ビードaは丸管1”の中央上端位置にある。こ
の丸管1”は、図5に示すように、第1タークスヘッド
21の2組合計4箇のロール45、46によるロール穴
型を通過することで、四角形に近いが四辺がやや膨らん
だ断面形状に成形される。すなわち、第1タークスヘッ
ド21は変形機能を受け持つ。次いで、図6に示すよう
に、第2タークスヘッド22の2組合計4箇のロール4
5、46によるロール穴型を通過することで、四角形の
各辺の平坦度を一層高める。すなわち、第2タークスヘ
ッド22は主として平坦化機能を受け持つ。次いで、図
7に示すように、第3タークスヘッド23の2組合計4
箇のロール45、46によるロール穴型を通過すること
で、四角形の各辺の平坦化を完成させるとともに、コー
ナー部の形状を所望のコーナーアールにする。すなわ
ち、第3タークスヘッド23は平坦化機能とともにコー
ナーアール出し機能を受け持つ。こうして、丸管1”か
ら所望の断面形状の角形管1が得られる。
【0020】第1〜第3タークスヘッド21、22、2
3のそれぞれでは、左右移動機構33による左右移動調
整操作、昇降駆動機構37による上下移動調操作、回転
駆動機構42による回転角度調整操作によって、回転面
板40を左右方向、上下方向、回転方向に移動調整する
ことができ、回転面板40と一体に動く上下左右のロー
ル45、46を左右方向、上下方向、回転方向に移動調
整することができる。したがって、各タークスヘッド2
1、22、23毎に各方向の移動調整を行なうことがで
き、製品(角形管)の曲がり、捩れ、反りの矯正が効果
的に行なわれる。
【0021】角形管の辺における溶接ビードの位置を変
更したい時は、第1〜第3の各タークスヘッド21、2
2、23の回転面板40の回転角度を調節して、溶接ビ
ードの位置の変更を実現できる。すなわち、図8は第3
タークスヘッド23を示すが、各タークスヘッド21、
22、23の回転面板40を同じく回転角度θに回転さ
せると、4箇のロール45、46の全体が回転して四角
形のロール穴型の傾きが変わり、丸管はその傾きに対応
する姿勢の四角形に成形され、溶接ビードaが角形管の
辺の中央からずれた位置に変更される。回転面板40は
180°回転可能とされており、その回転角度θを種々
変更することで、溶接ビードaの位置を自在に変更でき
る。
【0022】ところで、本発明では丸管の角化成形を無
駆動のタークスヘッド21、22、23で行なうが、丸
管から角形管に形状を変形させるためには、次の関係
式、変形抵抗+曲がり等矯正反力>送り力が成立するこ
とが必要である。しかし、ロール成形において変形に要
する変形抵抗は、ロールに作用する荷重の分力として働
くことから、比較的少ない送り力で済むので、ブレーク
ダウンロール8やフィンパスロール10等による送り
力、および、プルアウトロール13による送り力等で、
丸管を角化成形するための送り力を確保できる。また、
本発明のタークスヘッドによる角化成形方式では、従来
の2ロール方式のサイジングロールと比べて、ロールプ
ロフィルにおける箇所によるロール周速の差異が小さい
ので、送り力の損失が少なく、また、複数段のタークス
ヘッドスタンド間のロール周速の差異を容易になくすこ
とができるので、この点でも、送り力不足の問題は少な
い。しかし、製品サイズや板厚等により、送り力が不足
する場合には、別途送り力を付加することも考えられ
る。この場合、送り力を付加するものとして、サイジン
グロールのある従来設備を使用する場合は、サイジング
ロールの一部を単に送り力を付加するロールスタンドと
して使用してもよいし、また、プルアウトロール13の
駆動力を増大させるか、さらにプルアウトロールを追加
設置すること等も考えられる。
【0023】また、上述の実施形態は、各タークスヘッ
ド21、22、23における2組合計4箇の無駆動のロ
ール45、46のロール径を全て同一にしているので、
コーナーにおける一方のロール側のアールRと他方の
ロール側のアールRとを同一(R=R)にするこ
とができ(図12のR、R参照)、角形管の製品品
質の向上が図られる。すなわち、ロール成形プロセスの
メカニズムとして、ロールに誘い込まれる素材は、ロー
ル直下(ロール中心の真下位置)で急激に変形するので
なく、ロール直下に至る過程で徐々に変形(これを予変
形という)するが、2組合計4箇のロール45、46の
ロール径が全て同一なので、1組のロール45による予
変形と他の1組のロール46による予変形とは同等であ
り、したがって変形量が同等であり、このため、前述の
通り、コーナーにおける1組のロール側のアールR
他の1組のロール側のアールRとを同一にすることが
できる。
【0024】なお、正方形の角形管を製造する場合は、
上述の通り、タークスヘッドの2組合計4箇のロール4
5、46のロール径を全て同じにすることでよいが、長
方形の角形管を製造する場合は、長方形の短辺に接触す
る1組のロールの位置を長辺に接触する他の1組のロー
ルの位置より上流側に位置させるのが、コーナー部アー
ルの品質上好適である。すなわち、長方形の角形管の製
造の場合、2組合計4箇のロールのロール径を全て同じ
にしても、長方形の短辺に接触する1組のロールによる
予変形は長辺に接触する他の1組のロールによる予変形
より小さいため、ロール径に差がある場合と同様に角形
管のコーナーのアールが不均等になる。そこで、短辺に
接触する1組のロールの位置を上流側に位置させると、
この短辺側のロールが長辺側のロールより先に素材に接
触し始めるので、短辺側のロールでより大きな予変形を
与えることができ、したがって、2組のロールの予変形
を同程度にすることができ、角形管のコーナーにおける
対角線を挟む両側のアールを均一にすることができる。
【0025】なお、実施形態では3段のタークスヘッド
21、22、23で角化成形を行なっているが、t/D
(板厚と直径の比)の大きな角形管の場合は、例えば4
段あるいはそれ以上の段数のタークスヘッドを用いるこ
とも考えられる。また、t/Dの小さな角形管では、2
段あるいは1段のタークスヘッドで済ませることも考え
られる。また、4箇のロールを設けた回転面板を左右方
向、上下方向に移動調整する機構は、実施形態のものに
限らず、種々設計変更可能であり、回転面板の回転駆動
機構も、種々の方式を採用できる。また、タークスヘッ
ドの4箇のロールをそれぞれ面板中心方向に移動調整す
る機構も、実施形態のものに限らず、適宜設計変更可能
である。
【0026】
【発明の効果】本発明の電縫角形管製造方法は、丸管の
進行方向に垂直な面内において、上下移動並びに左右移
動および回転移動が可能となるように取り付けられた面
板上に、面板上の直交する2方向にそれぞれ平行な軸心
を有する2組合計4箇の無駆動のロールを、それぞれの
軸心の位置が面板の中心方向に向けて移動調整可能に取
り付け、該2組合計4箇のロールが構成するロール穴型
に該丸管を押し通し、該丸管に対して4方向からおさえ
込み変形を加え、角形管に成形するので、次のような効
果を奏する。 面板の回転角度を調節することで、2組合計4箇のロ
ールによる四角形のロール穴型の傾きを自在に変えるこ
とができ、角形管の辺における溶接ビードの位置を変更
することが可能となる。 正方形の角形管を製造するに際しては、2組合計4箇
のロールのロール径を全て同じにすることで、角形管の
1つのコーナーにおける対角線を挟む両側のアールを均
一にすることができ、角形管の製品品質が向上する。 面板に取り付けた無駆動の4箇のロールは、駆動のロ
ールシャフトに組み込まれるサイジングロールと比較し
て、組替え作業が容易であり、また、ライン外でロール
組替え準備を行なうことも容易でありで、ロール組替え
時間を短縮してラインの稼動率を向上させることができ
る。 丸管から角化成形を行なう設備として、面板に無駆動
のロールを取り付ける構造は、駆動のロールシャフトに
ロールを組み込むサイジングロールスタンドと比較し
て、コンパクトであり設備費も低減される。また、ロー
ル数も少なく済み、ロール費用を低減させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電縫角形管製造方法を適用した電縫角
形管製造装置の概略の全体構成図である。
【図2】図1における第3タークスヘッド部分の詳細断
面図である。
【図3】図2の左側面図である。
【図4】図1におけるプルアウトロールの正面図であ
る。
【図5】図1における第1タークスヘッドのロールプロ
フィルを示す図である。
【図6】図1における第2タークスヘッドのロールプロ
フィルを示す図である。
【図7】図1における第3タークスヘッド(図3の第3
タークスヘッド)のロールプロフィルを示す図である。
【図8】図7の第3タークスヘッドの回転角度を変えた
状態を示す図である。
【図9】従来の電縫角形管製造方法による電縫角形管製
造装置の概略の全体構成図である。
【図10】従来例を示すもので、丸管を角形管に成形す
る2ロール方式のサイジングロールのロールプロフィル
を示す図である。
【図11】他の従来例を示すもので、丸管を角形管に成
形する4ロール方式のサイジングロールのロールプロフ
ィルを示す図である。
【図12】従来のサイジングロール方式で丸管を角形管
に成形した時のコーナーアールの不具合を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1’ 金属帯板 1” 丸管 1 角形管 8、9、10 成形ロール 11 電気抵抗溶接機 13 プルアウトロール 21 第1タークスヘッド 22 第2タークスヘッド 23 第3タークスヘッド 24、25 タークスヘッドスタンド 30 スタンドフレーム 30a 正面板 31 機台 32 ガイド 33 左右移動機構 33a スクリュウ 35 昇降面板 36 ガイド 37 昇降駆動機構 37a スクリュウ 40 回転面板 41 ガイド 42 回転駆動機構 42a ウオーム 45 ロール(1組のロール) 46 ロール(他の1組のロール) 48 ガイド枠 49 ロールホルダ 50 シャフト 51 圧下調整機構 51a 圧下スクリュウ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木内 学 神奈川県逗子市新宿2−12−21 Fターム(参考) 4E028 EB01 EB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数組のロールを用いて、長尺の金属帯
    板に連続的に幅方向の曲げ加工を施し、概ね円筒形に成
    形した金属帯板の両側縁を電気抵抗溶接法により接合し
    て丸管とした後、続いてこの丸管を連続的に角形管に成
    形する電縫角形管製造方法であって、 該丸管の進行方向に垂直な面内において、上下移動並び
    に左右移動および回転移動が可能となるように取り付け
    られた面板上に、面板上の直交する2方向にそれぞれ平
    行な軸心を有する2組合計4箇の無駆動のロールを、そ
    れぞれの軸心の位置が面板の中心方向に向けて移動調整
    可能に取り付け、該2組合計4箇のロールが構成するロ
    ール穴型に該丸管を押し通し、該丸管に対して4方向か
    らおさえ込み変形を加え、角形管に成形することを特徴
    とする電縫角形管製造方法。
  2. 【請求項2】 前記面板の回転角度を調節して、成形さ
    れた角形管の辺における溶接ビード位置を調節すること
    を特徴とする請求項1記載の電縫角形管成形方法。
  3. 【請求項3】 前記2組合計4箇のロールのロール径が
    全て同じであることを特徴とする請求項1記載の電縫角
    形管製造方法。
  4. 【請求項4】 長方形の角形管を製造するに際して、長
    方形の短辺に接触する1組のロールの位置を長辺に接触
    する他の1組のロールの位置より上流側に位置させるこ
    とを特徴とする請求項3記載の電縫角形管製造方法。
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