JP2669688B2 - クラッド鋼板の反り矯正機 - Google Patents

クラッド鋼板の反り矯正機

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、クラッド鋼板の反り矯正機に関するもの
である。
〔従来技術とこの発明が解決しようとする課題〕
二種以上の金属を重ねて接合したクラッド鋼板は、熱
間圧延後、冷却されると、材料の線膨張係数の違いか
ら、長手方向および幅方向に反りが発生するため、この
反りを矯正する必要がある。
従来、鋼板の矯正方法としては、次に示すものがある
が、それぞれ問題点がある。
(i) ローラレベラーにより繰り返し曲げを与える矯
正方法 クラッド鋼板の長手方向反りの矯正は簡単にできる
が、クラッド鋼板の幅方向反りの矯正は困難である。ま
た、繰り返し曲げをクラッド鋼板に与えることにより、
異種金属間の接着強度が低下する。このため、チタンク
ラッド鋼板においては、冷間でのローラレベラーの使用
が不可となっている。
(ii) プレスにより局部的に曲げを与える作業を繰り
返す矯正方法 一枚のクラッド鋼板を矯正するのに5〜8時間もかか
り、また熟練した作業者が必要となる。さらに、厚さ8m
m程度の薄板は矯正できない。
この発明は、前述のような問題点を解消すべくなされ
たもので、その目的は、クラッド鋼板の異種金属間の接
着強度を低下させることなく容易にクラッド鋼板の幅方
向の反りを矯正できるクラッド鋼板の反り矯正機を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明においては、外周に凸状のクラウンを付した圧
下ロール1をクラッド鋼板Wの幅方向に間隔をおいて配
設してなるロール群2を、クラッド鋼板Wの搬送路を挟
んでクラッド鋼板の幅方向において上下に千鳥状に設
け、各圧下ロール1をクラッド鋼板Wに対して独立して
上下位置調整可能とする。
上下位置調整装置3としては、ナット・スクリューロ
ッド方式、油圧シリンダなどが考えられるが、比較的簡
単な機構で大きな圧下力を得られるなどから、ウォーム
ジャッキ方式が好ましい。
クラッド鋼板Wの長手方向に関しては、第2図に示す
ように、所定量離間して設置された2つの下部圧下ロー
ル1Lの間に1つの上部圧下ロール1Uを対向して設けてい
るが、上下のロールが同じ位置で対向されたもの、ある
いは2つの上部圧下ロールの間に1つの下部圧下ロール
を対向して設けたものでもよい。
クラッド鋼板Wの送りには、ワイヤロープ牽引による
引抜き機構(第4図参照)、回転駆動されるグリッドロ
ールによる送り出し機構(第6図参照)などを用いるこ
とができる。
〔作用〕
第1図に示すように、クラッド鋼板Wの端部を矯正機
に位置させ、各圧下ロール1を上下位置調整することに
より各圧下ロール1が鋼板幅方向に矯正前の板形状とは
反対の一定曲率で湾曲して配列されるようにし、クラッ
ド鋼板幅方向に逆塑性変形曲げを与えつつクラッド鋼板
Wを長手方向に引抜き、あるいは送り出す。第1図、第
2図に示すように、鋼板の幅方向と長手方向の両方にロ
ール配列する場合には幅方向反りはもとより長手方向反
りが同時に矯正される。
各圧下ロール1の上下位置は、第3図に示すように、
矯正前に鋼板形状をマニュアルあるいは自動で測定し、
この形状測定情報と鋼板サイズ情報から必要な逆曲げ曲
率を演算し、この曲率、板厚、板幅などからウォームジ
ャッキ3Aの駆動モータ(ACモータ、油圧モータ)を制御
して行う。通板後、鋼板形状を測定し、適正であれば、
各圧下ロール1をオープンさせて待機させる。鋼板形状
が不適正であれば、逆パス等により再度矯正を行う。
なお、逆塑性変形曲げの曲率は、均等に力が加わるよ
うに一定曲率とするのが好ましい。また、上下の圧下ロ
ールは、鋼板の幅方向中央で一致させ、外側においては
幅方向に千鳥状に配列する方が曲げを加え易い。
〔実施例〕 これは、板厚8〜30mm、板厚1500〜4000mm、板長MAX
15,000mmのクラッド鋼板に適用した例であり、第4図に
示すように、前面テーブル4と後面テーブル5の間に、
本発明の反り矯正機を設置する。
反り矯正機は、第1図に示すように、上部フレーム6
と下部フレーム7によりスタンドを形成し、上部フレー
ム6と上部ロール群2U、下部フレーム7と下部ロール群
2Lを設ける。
圧下ロール1は、幅が狭く外周に凸状のクラウンを付
したロールとし、軸受部材8に回転自在に取付ける。ウ
ォームジャッキ3Aは各フレーむ6,7に固定され、そのス
クリューロッド3Bの先端に軸受部材8を取付けることに
より、圧下ロール1を上下位置調整可能とする。
また、上下の圧下ロール1の鋼板幅方向の配列は、中
央で一致させ、外側に向かって千鳥状の配列とし、鋼板
長手方向においては、第2図に示すように、所定量離間
して設置された2つの下部圧下ロール1Lの間に1つの上
部圧下ロールル1Uを対向して設ける。
なお、ロール配列については、上記配列の外、第12図
に示す如く上下の圧下ロール1の鋼板幅方向の配列は、
第1図と同じであるが、鋼板長手方向においては、1つ
の上部圧下ロール1Uと1つの下部圧下ロール1Lを同じ位
置で対向させるものでもよく、また第13図に示す如く鋼
板幅方向および鋼板長手方向における上下の圧下ロール
1を同じ位置で対向するように設け、クラッド鋼板の幅
方向における反り方向(上、下)に対応してロールを選
択して使用するものでもよい。
第4図、第5図は、ワイヤロープ9を用いた鋼板引抜
き機構の例であり、後面テーブル5の出側に、引抜き用
モータ10により回転駆動するロープ車11を設け、巻回し
たワイヤロープ9を滑車12を介して後面テーブル5上に
引き出し、その先端をクラッド鋼板Wの連結孔に接続
し、クラッド鋼板Wを牽引して引抜くようにしたもので
ある。
第6図ないし第8図に示すのは、反り矯正機と後面テ
ーブル5との間に設けられたグリップロール13による送
り出し機構の例であり、上下一対のグリップロール13に
より、矯正されたクラッド鋼板の幅方向両端部を挟持
し、グリップロール13を回転駆動させることにより鋼板
を送り出すようにしたものである。
上下一対のグリップロール13は、第8図に示すよう
に、下部ロール13Lをロール回転用モータ14により駆動
される駆動ロールとし、上部ロール13Uは進退用油圧シ
リンダ15を介してグリップヘッド16に取付け、鋼板端部
を挟圧可能、種々の板厚に対応可能とする。
グリップヘッド16は、昇降フレーム17に軸18を介して
鉛直方向に揺動可能に取付け、第9図に示すように、揺
動モータ19により揺動、位置決めできるようにし、矯正
後の鋼板端部をグリップできるようにする。
また、昇降フレーム17は、板幅、反りなどに対応でき
るように、スライドフレーム20にリニアベアリング21を
介して取付け、昇降用モータ22、昇降用ウォームジャッ
キ23により昇降可能とする。スライドフレーム20も下部
フレーム24にリニアベアリング25を介して鋼板幅方向に
移動自在とし、第10図に示すように、油圧クランプ26に
より固定できるようにされている。さらに、下部フレー
ム24もベース27に対して移動自在とされ、トラバース用
油圧シリンダ28により鋼板幅方向に移動させることによ
り、鋼板端部の幅方向変動を吸収できるようにされてい
る。
〔発明の効果〕
前述のとおり、この発明に係るクラッド鋼板の反り矯
正機は、外周に凸状のクラウンを付した複数の圧下ロー
ルからなるロール群を上下に配設し、鋼板幅方向に一定
曲率の逆塑性曲げをクラッド鋼板に加えるように構成し
たため、次のような効果を奏する。
(i) ロールレベラーでは困難であった鋼板の幅方向
反りの矯正が容易にできる。
(ii) ローラレベラーにおいて幅方向反りを解消する
には長手方向の大きな曲げを繰り返し与えなければなら
ず、このため異種金属間の接着強度が低下するが、本発
明では、鋼板幅方向に一定曲率の逆曲げを与えるだけで
あるので、接着強度を低下させることなく、幅方向の反
りを矯正することができる。
(iii) プレス矯正に比べて極めて短時間に、また熟
練を要することなく容易に反りを矯正できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る反り矯正機を示す正面図、第
2図は第1図のII線断面図、第3図は反り矯正機の制御
を示すフローチャート、第4図,第5図は鋼板の引抜き
機構を示す平面図,側面図、第6図,第7図は鋼板の送
り出し機構を示す平面図,側面図、第8図は第7図のVI
II線断面図、第9図,第10図,第11図はグリッドロール
送り出し機構の詳細を示す正面図,側面図、平面図、第
12図、第13図は他の実施例を示すもので、第12図(イ)
は正面図、第12図(ロ)は第12図(イ)のA線断面図、
第13図(イ)は正面図、第13図(ロ)は第13図(イ)の
B線断面図である。 1……圧下ロール、2……ロール群 3……上下位置調整装置 3A……ウォームジャッキ 3B……スクリューロッド 4……前面テーブル、5……後面テーブル 6……上部フレーム、7……下部フレーム 8……軸受部材、9……ワイヤロープ 10……引抜き用モータ、11……ロープ車 12……滑車、13……グリップロール 14……ロール回転用モータ 15……進退用油圧シリンダ 16……グリップヘッド、17……昇降フレーム 18……軸、19……揺動モータ 20……スライドフレーム 21……リニアベアリング 22……昇降用モータ 23……昇降用ウォームジャッキ 24……下部フレーム 25……リニアベアリング 26……油圧クランプ、27……ベース 28……トラバース用油圧シリンダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に凸状のクラウンを付した圧下ロール
    をクラッド鋼板の幅方向に間隔をおいて配設してなるロ
    ール群を、クラッド鋼板の搬送路を挟んでクラッド鋼板
    の幅方向において上下に千鳥状に設け、前記各圧下ロー
    ルをクラッド鋼板に対して独立して上下位置調整可能と
    したことを特徴とするクラッド鋼板の反り矯正機。
JP9839989A 1989-04-18 1989-04-18 クラッド鋼板の反り矯正機 Expired - Lifetime JP2669688B2 (ja)

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