JP6910673B1 - 歯列矯正装置 - Google Patents

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    • A61C7/10Devices having means to apply outwardly directed force, e.g. expanders

Abstract

【課題】拡大手段を備えた歯列矯正装置において、取外しが簡単にできるように構成された歯列矯正装置を提供する。【解決手段】歯列矯正装置10は、歯列部4の内側に係止される左右一対の床部11,11と、左右一対の床部11,11の間に設けられ、左右一対の床部11,11の間を外側に広げる拡大手段15,16と、を備えた歯列矯正装置10であって、床部11,11の当接面11a側に挿入部20が設けられており、挿入部20に取外用治具50を挿入して外力を加えることで取外し可能に構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、歯列部を矯正する歯列矯正装置に関する。
従来、歯列部を矯正する装置として、緩徐拡大矯正装置がある。この緩徐拡大矯正装置には、例えば拡大床タイプの装置がある。この拡大床タイプの装置は、左右の床部と、これら左右の床部を上顎歯列部又は下顎歯列部に固定する固定部と、左右の床部の中央に埋設された拡大ねじとを備えている。このような拡大床タイプの装置は、上記拡大ねじを回転させることで、床部を左右にスライドさせ、側方の上顎歯列部又は下顎歯列部に広がる力を作用させている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4332641号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたような従来の歯列矯正装置では、上顎又は下顎に密着して固定させた結果、取り外そうとしたときになかなか取り外すことができないという問題が生じていた。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、拡大手段を備えた歯列矯正装置において、取外しが簡単にできるように構成された歯列矯正装置を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、本発明は、歯列部の内側に係止される左右一対の床部と、前記左右一対の床部の間に設けられ、前記左右一対の床部の間を外側に広げる拡大手段と、を備えた歯列矯正装置であって、前記床部の当接面側に挿入部が設けられており、該挿入部に取外用治具を挿入して外力を加えることで取外し可能に構成された歯列矯正装置としたことを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の構成に加え、前記歯列部は上顎歯列部であり、前記床部の前記口蓋側の面における前記上顎歯列部側の面の後端側に前記挿入部が設けられている歯列矯正装置としたことを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の構成に加え、前記歯列部は上顎歯列部であり、前記床部の前記口蓋側の面の前端側に前記挿入部が設けられている歯列矯正装置としたことを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の構成に加え、前記歯列部は下顎歯列部であり、前記床部の前記口底側の面における前記下顎歯列部側の面の後端側に前記挿入部が設けられている歯列矯正装置としたことを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の構成に加え、前記床部の周縁部に、前記歯列部に設けられて凸形状に形成された係合部に係脱される凹形状の被係合部が設けられている歯列矯正装置としたことを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の構成に加え、前記挿入部は、当接面側に凹形状に形成されている歯列矯正装置としたことを特徴とする。
また、本発明は、上記記載の構成に加え、前記挿入部は、端側から奥側に向けて先細り形状に形成されている歯列矯正装置としたことを特徴とする。
本発明によれば、拡大手段を備えた歯列矯正装置において、その床部の当接面側に所定の挿入部が設けられており、当接挿入部に取外用治具を挿入して外力を加えることで、歯列矯正装置が取外し可能になっているため、簡単な構成で歯列矯正装置の取外しを簡単に行うことができる。
また、本発明によれば、上顎歯列部用の歯列矯正装置において、具体的に床部の口蓋側の面における上顎歯列部側の面の後端側に挿入部が設けられていることで、簡単かつ確実に上顎用の歯列矯正装置の取外しを行うことができる。
また、本発明によれば、上顎歯列部用の歯列矯正装置において、具体的に床部の口蓋側の面の前端側に挿入部が設けられていることで、簡単かつ確実に上顎用の歯列矯正装置の取外しを行うことができる。
また、本発明によれば、下顎歯列部用の歯列矯正装置において、具体的に床部の口蓋側の面における下顎歯列部側の面の後端側に挿入部が設けられていることで、簡単かつ確実に下顎用の歯列矯正装置の取外しを行うことができる。
また、本発明によれば、歯列部に設けられた凸形状の係合部に係脱される凹形状の被係合部が設けられているため、所謂ブリッジ等を用いないで拡大手段を備えた歯列矯正装置を固定することができる。また、このようなブリッジを用いないで固定する構成の場合、歯列矯正装置がより上顎や下顎に密着しやすいが、そのような場合にも簡単かつ確実に歯列矯正装置を取り外すことができる。
また、本発明によれば、挿入部が当接面側に凹形状に形成されているため、歯列矯正装置の外面側に凹凸等ない状態で挿入部を形成することができる。
また、本発明によれば、挿入部が端部から奥側に向けて先細り形状に形成されているため、取外用治具を簡単に係止することができる。
本発明の第1実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す下面図である。 図1のA部を示す拡大図である。 図1のI−Iに沿う断面図である。 同実施の形態に係る挿入部と取外用治具を示す拡大下面図である。 同実施の形態に係る挿入部を示す拡大正面図である。 図5のII−IIに沿う断面図である。 本発明の第2実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態から治具で取り外すときの様子を示す説明図である。 同実施の形態に係る挿入部と取外用治具を示す拡大下面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、口腔内の上顎歯列部は下顎歯列部に歯列矯正装置としての拡大床を装着した例について説明する。
また、以下の各実施形態では、歯列矯正装置を上顎歯列部又は下顎歯列部に装着した状態で、その前歯側を前側、奥歯側を後側とし、舌側を内側、頬側を外側として説明する。ここで、前歯は、切歯であって、左右の中切歯、左右の側切歯、及び左右の犬歯を備える。奥歯は、臼歯であって、左右の第1、第2小臼歯、左右の第1〜第3大臼歯を備える。なお、第3大臼歯は図示を省略している。
[発明の第1実施形態]
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態を示す。
図1は、本発明の第1実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態を示す下面図である。図2は、図1のA部を示す拡大図である。図3は、図1のI−Iに沿う断面図である。図4は、同実施の形態に係る挿入部と取外用治具を示す拡大下面図である。
図5は、同実施の形態に係る挿入部を示す拡大正面図である。図6は、図5のII−IIに沿う断面図である。
図1に示すように、歯列矯正装置としての拡大床10は、左右一対の床部11,11と、当該床部11,11の間に設けられた拡大手段としての拡大ねじ15及びガイド部16とを備える。左右一対の床部11,11は、それぞれアクリル樹脂等の樹脂シートによって作製され、所定の可撓性を備えている。左右一対の床部11,11は、口腔1内の形状に適合するように成形されている。
左右一対の床部11,11は、図2及び図3に示すように左右の奥歯4の内側に係止されるように、それぞれ外縁側が左右の奥歯4の内側の形状に沿うように形成されている。具体的には、左右一対の床部11,11の外縁側は、左右の奥歯4の歯頚部寄りの内側の形状に沿うように形成されている。
この左右の奥歯4の内側の形状は、光学的にスキャンすることで検出され、このスキャンデータに基づいて例えば鋸、レーザカッター等の切断手段で切断することにより左右一対の床部11,11の外縁側が形成される。
拡大ねじ15は、金属によって作製されて左右一対の床部11,11間に設置されている。拡大ねじ15は、例えば専用の回転用工具を用いて回転させることで、左右の床部11,11を介して左右の奥歯4の位置を拡大するような力を付与する。拡大ねじ15の両側には、それぞれガイド部16が設けられている。これらのガイド部16は、拡大ねじ15を回転させたとき、左右の床部11が同一平面を保持して開くように案内する。
図3に示すように、左右一対の床部11は、口腔1内の形状に適合するようにプレス成形された樹脂製シート12で構成されている。なお、この樹脂製シート12の上に所定の強度とする補強用樹脂としての補強用樹脂シートを設けていても良い。この補強用樹脂シートを設ける場合は、樹脂製シート12に接着剤で固定されるときにプレス成形される。この接着剤には、例えばエポキシ系、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、シアノアクリレート系、又はポリウレタン樹脂系等の接着剤が用いられる。
また、本実施形態では、図1〜図3に示すように、左右の歯列部の一部の奥歯4の歯頚部寄りの内側、すなわち舌側にそれぞれ凸形状に形成された係合部としての突出部5が接着剤で接着されて設けられている。これらの突出部5は、プラスチックによって少なくとも1mmの長さに成形されている。各突出部5は、舌側に突出するように円錐状に形成されている。本実施形態では、具体的に左右の4番と6番の歯の舌側に突出部5が設けられているが、これに限るものではなく、他の歯に突出部5が設けられていても良い。
なお、本実施形態の突出部5は、円錐状に形成されているが、この形状に限定することなく、例えば角錐状、円錐台状、角錐台状、円柱状、平面側を奥歯4の左右の内側に接着する半円柱状、半球状に形成したもの等、左右の床部11を係止するものであれば、如何なる形状であってもよい。
一方、拡大床10の左右一対の床部11,11の外縁部には、これら左右の突出部5にそれぞれ嵌り込んで係脱される左右一対の凹形状に形成された被係合部としての嵌合凹部17が設けられている。具体的には、左右の突出部5が円錐形状であることから、嵌合凹部17もその円錐が嵌り込む形状に形成されている。
ここで、本実施形態において、拡大ねじ15及びガイド部16を金属ではなく、硬質のプラスチックにて構成すれば、全ての部材がプラスチック製となり、金属アレルギーの使用者でも装着することが可能になる。
このように本実施形態によれば、左右の奥歯4の内側にそれぞれ突出部5が設けられる一方、これらの突出部5にそれぞれ係止する左右の嵌合凹部17を左右一対の床部11の外縁部にそれぞれ設けたことにより、左右の奥歯4の内側に左右一対の床部11を確実かつ容易に固定することができる。
なお、本実施形態では、突出部5に嵌合凹部17が嵌り込んで係止するように構成したが、これに限らず互いに嵌合して係止するものであれば、如何なるものであってもよい。
また、本実施形態では、左右の奥歯4の内側に突出部5を直接固定した例について説明したが、これに限らずマウスピースの奥歯4に対応する内側に突出部5を固定するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、左右の奥歯4のうち、一つおきの内側に突出部5を固定する例について説明したが、これに限らず左右の全ての奥歯4の内側に突出部5を固定するようにしてもよい。また、左右一対の床部11を係止することができれば、左右の奥歯4のそれぞれの少なくとも一つの奥歯4に突出部5を固定すればよい。
また、本実施形態では、図4〜図6に示すように、床部11の歯列部への当接面11a側(ここでは口蓋側の面における上顎歯列部側の面)の後端側に所定の大きさ及び形状に形成された挿入部20が設けられている。この挿入部20は、当接面11a側に凹形状に形成されている。また、ここでは、挿入部20は、端側21(ここでは後端側)から奥側22(ここでは前方側)に向けて先細り形状(段々と奥側が細く狭くなる形状)となるように形成されている。
そして、この挿入部20に、取外用治具50を挿入して外力を加えることで、拡大床10を上顎歯列部から取外し可能となるように構成されている。この取外用治具50は、長細形状の本体部51とその先端部に設けられた鉤状の引っ掛け部52とを有するものであり、引っ掛け部52は、挿入部20の先細り形状に合わせて先端部が先細り形状となるように形成されている。
次に、本実施形態の歯列矯正装置としての拡大床10の作用について説明する。
拡大床10を左右の奥歯4の間に装着するには、左右の奥歯4の歯頚部寄りの内側に左右の床部11のそれぞれ外縁側を嵌め込むことで、左右の奥歯4の間に固定される。これにより、左右の奥歯4を横方向に短期間で拡げることができる。
このように本実施形態の拡大床10によれば、左右一対の床部11は、口腔1内の形状に適合するようにプレス成形された樹脂製シート12と、この樹脂製シート12に設けられて所定の強度とする補強用樹脂部13とを有することから、所定の強度が得られ、容易に作製することが可能となる。
また、本実施形態の拡大床10によれば、補強用樹脂部13が樹脂製シート12に接着されて所定の強度を有しているので、一段と容易に作製することが可能となる。

また、本実施形態の拡大床10によれば、補強用樹脂部13が補強用樹脂製シートであって、この補強用樹脂製シートが接着剤で樹脂製シート12に接着されて所定の強度を有しているので、一段と容易に作製することが可能となる。
また、本実施形態の拡大床10によれば、拡大ねじ15及びガイド部16は、樹脂製シート12に補強用樹脂が接着されるときに固定されるため、樹脂製シート12に拡大ねじ15及びガイド部16を容易に取り付けることができる。

また、本実施形態の拡大床10によれば、拡大ねじ15及びガイド部16は、樹脂製シート12に補強用樹脂製シート13が接着剤で接着されるときに挟み込まれて固定されるため、樹脂製シート12に拡大ねじ15及びガイド部16を容易に取り付けることができる。
また、本実施形態の拡大床10によれば、左右一対の床部11は、左右の奥歯4の内側に配置され、これら左右の奥歯4の内側に係止されるように外縁部が左右の奥歯4の内側の形状に沿った形状に形成されているため、左右の奥歯4の歯頚部寄りの内側に左右一対の床部11を容易に固定することができる。この場合、左右の奥歯4の歯頚部寄りの内側は、歯根部の中心に向かって徐々に傾斜しているので、左右一対の床部11を確実に固定することができるとともに、固定後には簡単に外れるのを未然に防止することが可能なる。
また、拡大床10を取り外す際には、挿入部20に取外用治具50の引っ掛け部52を後方から挿入して、本体部51を持って前方に引っ張る(外力を加える)ことで、歯列部及び口蓋から拡大床10を取り外す。
このように、本実施形態の拡大床10によれば、拡大ねじ15及びガイド部16を備えた拡大床10において、その床部11,11の当接面11a側に所定の挿入部20が設けられており、当接挿入部20に取外用治具50を挿入して外力を加えることで、拡大床10が取外し可能になっているため、簡単な構成で拡大床10の取外しを簡単に行うことができる。
また、本実施形態の拡大床10によれば、上顎歯列部用の拡大床10において、具体的に床部11,11の口蓋側の面における上顎歯列部側の面11aの後端側に挿入部20が設けられていることで、簡単かつ確実に上顎用の拡大床10の取外しを行うことができる。
また、本実施形態の拡大床10によれば、歯列部4に設けられた凸形状の係合部である突出部5に係脱される凹形状の被係合部である嵌合凹部17が設けられているため、所謂ブリッジ等を用いないで拡大手段を備えた拡大床10を固定することができる。また、このようなブリッジを用いないで固定する構成の場合、拡大床10がより上顎や下顎に密着しやすいが、そのような場合にも簡単かつ確実に拡大床10を取り外すことができる。
また、本実施形態の拡大床10によれば、挿入部20が当接面11a側に凹形状に形成されているため、拡大床10の外面側に凹凸等ない状態で挿入部20を形成することができる。そのため、装着感的にも美観的にも優れたものとすることができる。
また、本実施形態の拡大床10によれば、挿入部20が端部21から奥側22に向けて先細り形状に形成されているため、取外用治具50を簡単に係止することができる。また、取外用治具50についても挿入部20の先細り形状に合わせて先細り形状に形成されているため、スムーズに挿入部20への挿入を行うことができ、簡単かつ確実に拡大床10を取り外すことができる。
[発明の第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図7,図8を用いて説明する。なお、本実施形態では、以下に説明する事項以外については前記第1実施形態と同様であるので、前記第1実施形態と異なる事項以外は説明を省略する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る歯列矯正装置を上顎歯列部に装着した状態から治具で取り外すときの様子を示す斜視図である。図8は、同実施の形態に係る挿入部と取外用治具を示す拡大下面図である。
本実施形態の歯列矯正装置としての拡大床110は、前記した第1実施形態と同じ上顎歯列部に装着する拡大床110である。
図7,図8に示すように、本実施形態では、床部111の歯列部への当接面111a側の前端側に所定の大きさ及び形状に形成された挿入部120が設けられている。この挿入部120は、当接面111a側に凹形状に形成されている。また、ここでは、挿入部120は、端側121(ここでは前端側)から奥側122(ここでは後方側)に向けて先細り形状(段々と奥側が細く狭くなる形状)となるように形成されている。
そして、この挿入部120に、取外用治具150を挿入して外力を加えることで、拡大床110を上顎歯列部から取外し可能となるように構成されている。この取外用治具150は、長細形状の本体部151の先端部が先細り形状に形成された(ヘラ状に形成された)引っ掛け部152を有するもので良い。なお、この取外用治具150としては、一方の先端部に引っ掛け部152を備えると共に、他方の先端部に前記した第1実施形態の取外用治具50の鉤状の引っ掛け部52を備えるように構成されていても良い。1つの治具で双方の引っ掛け部を備えていれば、前側と後側の両方の取り外しに対応することができる。
本実施形態の拡大床110によれば、上顎歯列部用の拡大床110において、具体的に床部111の口蓋側の面111aの前端側に挿入部120が設けられていることで、簡単かつ確実に上顎用の拡大床110の取外しを行うことができる。
[発明の第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態では、以下に説明する事項以外については前記第1実施形態と同様であるので、前記第1実施形態と異なる事項以外は説明を省略する。
本実施形態の拡大床は、前記した第1実施形態と異なり下顎歯列部に装着する拡大床である。
本実施形態では、前記した第1実施形態と同様に、床部の歯列部への当接面側の後端側に所定の大きさ及び形状に形成された挿入部(図示省略)が設けられている。この挿入部は、当接面側に凹形状に形成されている。また、ここでは、挿入部は、端側(ここでは後端側)から奥側(ここでは前方側)に向けて先細り形状(段々と奥側が細く狭くなる形状)となるように形成されている。
そして、この挿入部に、取外用治具を挿入して外力を加えることで、拡大床を上顎歯列部から取外し可能となるように構成されている。この取外用治具は、前記した第1実施形態と同様のものを用いれば良い。
本実施形態の拡大床によれば、下顎歯列部用の拡大床において、具体的に床部の口蓋側の面の後端側に挿入部が設けられていることで、簡単かつ確実に下顎用の拡大床の取外しを行うことができる。
[発明の他の実施形態]
本発明の各実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上記各実施形態では、拡大床10の素材、形状については、口腔内に挿入することができるもので同様の機能を有するものであれば、適宜の素材で構成されていてもよい。
また、上記各実施形態では、歯列矯正装置としての拡大床10に係止手段としてワイヤー等を有しない例について説明したが、これに限らずワイヤー等を有するものに適用しても良い。
また、上記各実施形態では、主に、歯列部に拡大床10を直接装着したときに、当該歯列部から拡大床10を取り外す場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、アライナー等のマウスピースを装着した上にさらに拡大床10を装着したときに、当該マウスピースに対して拡大床10を取り外す場合にも、本発明は適用可能である。
1 口腔
4 奥歯(歯列部)
5 突出部(係合部)
10,110 拡大床(歯列矯正装置)
11,111 床部
11a,111a 当接面
12 樹脂製シート
15 拡大ねじ(拡大手段)
16 ガイド部(拡大手段)
17 嵌合凹部(被係止部)
20,120 挿入部
50,150 取外用治具
51,151 本体部
52,152 引っ掛け部

Claims (4)

  1. 上顎歯列部の内側に係止される左右一対の床部と、
    前記左右一対の床部の間に設けられ、前記左右一対の床部の間を外側に広げる拡大手段と、を備えた歯列矯正装置であって、
    前記左右一対の床部の少なくとも一方の歯列側後端角部に取外用治具が挿入される挿入部が設けられ、
    前記挿入部は、前記歯列側後端角部に対向する歯冠部側に凹部が形成され、前記凹部は、前記床部の後端面側に開口が形成され、前記凹部の前記開口から前記取外用治具を前記凹部と前記歯冠部の間に挿入して前方向に外力を加えることで歯列矯正装置が取外し可能に構成されたことを特徴とする歯列矯正装置。
  2. 上顎歯列部の内側に係止される左右一対の床部と、
    前記左右一対の床部の間に設けられ、前記左右一対の床部の間を外側に広げる拡大手段と、を備えた歯列矯正装置であって、
    前記左右一対の床部の少なくとも一方の歯列側前端角部に取外用治具が挿入される挿入部が設けられ、
    前記挿入部は、前記歯列側前端角部に対向する歯冠部側に凹部が形成され、前記凹部は、前記床部の前端面側に開口が形成され、前記凹部の前記開口から前記取外用治具を前記凹部と前記歯冠部の間に挿入して後方向に外力を加えることで歯列矯正装置が取外し可能に構成されたことを特徴とする歯列矯正装置。
  3. 下顎歯列部の内側に係止される左右一対の床部と、
    前記左右一対の床部の間に設けられ、前記左右一対の床部の間を外側に広げる拡大手段と、を備えた歯列矯正装置であって、
    前記左右一対の床部の少なくとも一方の歯列側後端角部に取外用治具が挿入される挿入部が設けられ、
    前記挿入部は、前記歯列側後端角部に対向する歯冠部側に凹部が形成され、前記凹部は、前記床部の後端面側に開口が形成され、前記凹部の前記開口から前記取外用治具を前記凹部と前記歯冠部の間に挿入して前方向に外力を加えることで歯列矯正装置が取外し可能に構成されたことを特徴とする歯列矯正装置。
  4. 前記床部の周縁部に、前記歯列部に設けられて凸形状に形成された係合部に係脱される凹形状の被係合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の歯列矯正装置。
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