JP6865483B1 - 歯科矯正具 - Google Patents

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Abstract

【課題】臼歯の当接を防ぐと共に、コストも抑えることができる歯科矯正具を提供することを課題とする。【解決手段】歯科矯正具10は、上顎歯列部1を覆う他の歯科矯正具Mの上に着脱自在に取り付けられる本体部20と、その本体部20の舌側に突出するように設けられて、下顎前歯3と咬合する咬合部30と、を有し、その咬合部30は、その下顎前歯3が咬合したときに、臼歯4,5が咬合しないような位置に設けられている歯科矯正具10とした。【選択図】図1

Description

本発明は、下顎前歯を矯正する歯科矯正具に関する。
従来、歯列部を矯正する器具には、例えば歯列部に装着するマウスピースがある。このようなマウスピースは、上顎歯列部又は下顎歯列部の全体を覆う形状に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、前歯の噛み合わせが深過ぎる場合(上顎前歯が前方、下顎前歯が後方に位置して、噛み合わせが深過ぎる状態となっている場合)等には、マウスピース装着時に上顎と下顎の臼歯又はマウスピースの臼歯に装着されている部分(以下、前歯,臼歯,小臼歯,大臼歯等の記載には、マウスピースの前歯,臼歯,小臼歯,大臼歯に装着されている部分を含むものとする)が常に当接して擦り合う状態となり、咬合力が強い場合、臼歯がすり減ってしまうという問題が生じる。そこで、これを防止するために、上顎歯列部に装着するマウスピースの前歯の舌側に突出箇所が設けられたものを使用し、当該突出箇所に下顎前歯が当接するようにすることで、臼歯が常に当接して擦り合う状態とさせないようにすることが提案されていた。
特許第5705794号公報
ここで、前記した突出箇所には下顎前歯が当たるため特に強い力が掛かることがあり、その結果、マウスピースの他の箇所より破損し易くなる傾向にあった。しかしながら、従来のように突出箇所が設けられたマウスピースが歯列部全体を覆うものであると、当該突出箇所が破損したときには、他の箇所に破損がなくても全体を取り替える必要が生じ、コストが掛かるという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、臼歯の当接を防ぐと共に、コストも抑えることができる歯科矯正具を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、本発明は、上顎歯列部を覆う他の歯科矯正具と、当該他の歯科矯正具の上から上顎前歯を覆うように着脱自在に取り付けられる本体部と、該本体部の舌側に突出するように設けられて、下顎前歯と咬合する咬合部と、を有し、前記咬合部は、前記下顎前歯が咬合したときに、臼歯が咬合しないような位置に設けられている歯科矯正具としたことを特徴とする。
また、本発明では、前記咬合部の咬合面が、咬合した前記下顎前歯を前方に促すように後方から前方に向かって上向きに傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする。
また、本発明では、前記傾斜面の前方端部近傍における矯正後の前記下顎前歯が当接する位置に、前記下顎前歯を位置決めする凹部が形成されていることを特徴とする。
また、本発明では、前記咬合部は前記本体部より剛性率が高くなるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明では、前記本体部と前記咬合部の表面側とが同じ材質で構成されており、前記咬合部の内部に前記咬合部の表面側の材質より剛性率の高い剛性部材が包含されていることを特徴とする。
また、本発明では、前記剛性部材は、前記他の歯科矯正具側に露出した状態で前記咬合部に包含されており、前記咬合部の表面側の材質で前記咬合部の内側に突出する突起部が形成されており、前記突起部で前記剛性部材を押さえて、前記咬合部から前記剛性部材が外れることを防止していることを特徴とする。
また、本発明では、前記咬合部の咬合面が、咬合した前記下顎前歯を前方に促すように後方から前方に向かて上向きに傾斜する傾斜面に形成されていると共に、前記傾斜面の前方端部近傍における矯正後の前記下顎前歯が当接する位置に、前記下顎前歯を位置決めする凹部が形成されており、前記凹部が前記咬合部の内側に突出して前記突起部を兼ねるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、下顎前歯と咬合することで臼歯が咬合しないようにする咬合部を有し、他の歯科矯正具の上に着脱自在に取り付けられる歯科矯正具となっているため、臼歯の当接を防ぐと共に、咬合部が破損しても他の歯科矯正具はそのままで、この咬合部を有する歯科矯正具のみを取り替えることができ、コストも抑えることができる。
また、本発明によれば、咬合部の咬合面が、咬合した下顎前歯を前方に促す傾斜面に形成されているため、簡単な構成で、下顎前歯の噛み合わせを前方に促すようにすることができる。
また、本発明によれば、咬合部の咬合面に、矯正後の下顎前歯が当接する位置に、当該下顎前歯を位置決めする凹部が形成されているため、簡単な構成で下顎前歯を矯正後の正しい位置に誘導することができる。
また、本発明によれば、咬合部の剛性率が本体部より高くなっているため、より硬さを必要とする咬合部だけを剛性率が高い材質とすることができ、他の部位は歯への負担が小さく装着具合も良い剛性率の高くない材質にすることができる。
また、本発明によれば、本体部と咬合部の表面側とが同じ材質で構成されており、咬合部の内部に咬合部の表面側の材質より剛性率の高い剛性部材が包含されているため、咬合部の内部に剛性率の高い材質を用いて表面は剛性率の低めの材質にすることで、表面上の比較的柔らかい状態を保ちつつ、硬さの必要が咬合部に必要な剛性を持たせることができる。
また、本発明によれば、剛性部材が咬合部の内側に突出する突起部で押さえられて外れないようにされているため、簡単な構成で材質の異なる剛性部材を咬合部に留めておくことができる。
また、本発明によれば、本体部と咬合部が一体形成されている場合には、1つの工程で本体部と咬合部を形成して歯科矯正具を作製することができ、互いを取り付ける作製工程を省くことができる。また、本体部と咬合部が一体になっているため、互いに確実に保持された構成とすることができる。
また、本発明によれば、本体部と咬合部が別体で構成されており、咬合部の取付部が本体部の被取付部に取り付けられて咬合部が本体部に固定されるようになっている場合には、材質を変える可能性のある本体部と咬合部を別々に作製した後で、お互いを固定することができ、簡単かつ確実に必要な硬さの歯科矯正具とすることができる。
本発明の一実施形態に係る歯科矯正具を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る歯科矯正具を示す下面図である。 本発明の一実施形態に係る歯科矯正具を上顎歯列部に装着した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る歯科矯正具を上顎歯列部に装着した状態を示す下面図である。 本発明の一実施形態に係る歯科矯正具を上顎歯列部に装着した状態を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る歯科矯正具を上顎歯列部に装着した状態での歯列部全体の様子を示す正面図である。
以下、本発明に係る歯科矯正具の一実施形態について説明する。
図1〜図6は、本発明に係る歯科矯正具の一実施形態を示す。
図1は、本発明の一実施形態に係る歯科矯正具10を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る歯科矯正具10を示す下面図である。図3は、本発明の一実施形態に係る歯科矯正具10を上顎歯列部1に装着した状態を示す斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係る歯科矯正具10を上顎歯列部1に装着した状態を示す下面図である。図5は、本発明の一実施形態に係る歯科矯正具10を上顎歯列部1に装着した状態を示す拡大断面図である。図6は、本発明の一実施形態に係る歯科矯正具10を上顎歯列部1に装着した状態での歯列部全体の様子を示す正面図である。
なお、以下の実施形態では、歯科矯正具10を口腔部内に挿入し、上顎歯列部1に装着した状態で、その前歯側を前側、奥歯側を後側とし、舌側を内側、頬側を外側として説明する。ここで、前歯は、切歯であって、左右の中切歯、左右の側切歯、及び左右の犬歯を備える。奥歯は、臼歯であって、左右の第1、第2小臼歯、左右の第1〜第3大臼歯を備える(ここでは、第3大臼歯は図示省略)。
図1及び図2に示すように、本実施形態の歯科矯正具10は、口腔内に挿入され、上顎歯列部1に装着されるマウスピース型である。また、本実施形態の歯科矯正具10は、上顎歯列部1のうちの上顎前歯2の6本と小臼歯4のうちの第1小臼歯までを覆うように構成されており、本体部20と咬合部30を有する構成となっている。
なお、本実施形態の歯科矯正具10は、上顎歯列部1の全体を覆うように装着されるマウスピース型の他の歯科矯正具Mの上からさらに着脱自在に装着されるように構成されたものであり、当該他の歯科矯正具Mの上から上顎前歯2等に装着して丁度良い大きさ及び形状に形成されている。
また、本発明においては、歯という記載の中に他の歯科矯正具Mとしてのマウスピースの歯に装着される部分を含むものとし、前歯,臼歯,小臼歯,大臼歯等の記載には、マウスピースの前歯,臼歯,小臼歯,大臼歯に装着されている部分を含むものとする。すなわち、上顎臼歯と下顎臼歯が当接しないようになっているという記載の場合は、文言通りの場合の他、マウスピースの上顎臼歯に装着されている部分と下顎臼歯そのもの又はマウスピースの下顎臼歯に装着されている部分とが当接しないことや、マウスピースの下顎臼歯に装着されている部分と上顎臼歯そのもの又はマウスピースの上顎臼歯に装着されている部分とが当接しないことの何れかの記載を示すものとする。
このうち、本体部20は、上顎前歯2等の形状に沿って形成された他の歯科矯正具Mに沿って形成されたものであり、全体が弾性を有する樹脂材料で例えば1mmの厚さに一体成形されている。具体的に、上記樹脂材料は、例えばシリコン樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂及びアクリル樹脂等から選択される。上記樹脂材料は、無色透明又は乳白色であることが望ましく、これにより口腔内に挿入した場合、上顎歯列部1に装着していることが目立たず、審美性に優れたものとなる。
また、本体部20は、口腔内の上顎歯列部1の上顎前歯2の6本の歯と小臼歯4のうちの第1小臼歯までを覆って所定の形状を保持する硬度を有している。本体部20は、上顎歯列部1の上顎前歯2の歯列弓(アーチ)に沿った形状に形成されている。
また、咬合部30は、下顎前歯3が当接して咬合する部位であり、図2に示すように、本体部20の舌側に突出するように設けられている。ここでは、本体部20における上顎前歯2の6本の歯の舌側に咬合部30が設けられており、咬合部30の咬合面31が、咬合した下顎前歯3を前方に促す傾斜面に形成されている。また、咬合部30の咬合面31には、矯正後の下顎前歯3が当接する位置に、下顎前歯3を位置決めする凹部32が形成されている。すなわち、図5に示すように、咬合面31は前方が高くなるよう傾斜が付けられており、下顎前歯3が当接すると、傾斜に沿って自然と前方に促されるように構成されている。また、咬合面31には、凹部32が設けられており、この凹部32に下顎前歯3が嵌ると歯並びや臼歯4,5の状態が丁度良くなるように構成されている。ここでは、凹部32は、本体部20に近い位置に形成されており、上下の前歯2,3が接触する位置で下顎前歯3が位置決めされるように構成されている。
また、咬合部30は本体部20より剛性率が高くなる(つまり硬い)ように構成されている。すなわち、咬合部30は、前記したように下顎前歯3が当接するため、他の部位に比べて圧力が掛かりやすく、破損しやすいため、他の部位より剛性率の高い状態となっている。ここでは、本体部20と咬合部30が一体形成されていて、これにより本体部20と咬合部30の表面側とが同じ材質で構成されている。そして、咬合部30の内部33に咬合部30の表面側の材質より剛性率の高い材質である剛性部材35が包含されている。この剛性部材35を内部33に有することで、表面側は比較的柔らかい部材でも、剛性率が高くなるように構成されている。その結果、咬合部30は強度があり、下顎前歯3が当接しても破損し難い状態になっている。
また、図5に示すように、本実施形態では、剛性部材35は、他の歯科矯正具M側に露出した状態で咬合部30に包含されている。そして、咬合部30の表面側の材質(本体部20と一体の比較的柔らかい材質)の一部に、咬合部30の内側に突出する突起部34が形成されている。ここでは、図4に示すa,b,cの3箇所、すなわち、咬合部30の下部側(図4では上側に位置する)の左右端部a,b、図5に示す咬合部30の上部側(図4では下側に位置する)の中央端部cに突起部34が形成されており、これらの突起部34で剛性部材35を押さえることで、咬合部30から剛性部材35が外れることを防止する構成となっている。
なお、剛性部材35を突起部34で押さえると共に、剛性部材35を接着剤等の他の手段でさらに外れないように止めるような構成となっていても良い。また、本実施形態では、突起部34は咬合部30の上部側の端部cと下部側の左右端部a,bの3箇所に形成されているが、これに限るものではなく、他の箇所(例えば、咬合部30の上部側の中央端部や横側の中央端部等)に形成されていても良い。さらに、咬合部30の上部側の端部と下部側の端部の双方に1箇所ずつ形成される等、2箇所のみに形成されていたり、4箇所以上に形成されていても良い。また、1箇所でも剛性部材35を押さえることができれば、1箇所のみの突起部34で構成されていても良い。ただし、複数箇所に形成されている方が、より強力に剛性部材35が外れないように押さえることができるものである。また、咬合面31に設けられた凹部32が、図5に示すように、本体部20に近い位置に形成されている場合には、当該凹部32が突起部34のように剛性部材35側に突出して、剛性部材35を押さえる突起部34の役割も同時に担うようになっていても良い。
このように本実施形態の歯科矯正具10によれば、図6に示すように、下顎前歯3と咬合することで臼歯4,5が咬合しないようにする咬合部30を有し、他の歯科矯正具Mの上に着脱自在に取り付けられる歯科矯正具10となっているため、臼歯4,5の当接を防ぐと共に、咬合部30が破損しても他の歯科矯正具Mはそのままで、この咬合部30を有する歯科矯正具10のみを取り替えることができ、コストも抑えることができる。
また、本実施形態によれば、咬合部30の咬合面31が、咬合した下顎前歯3を前方に促す傾斜面に形成されているため、簡単な構成で、下顎前歯3の噛み合わせを前方に促すようにすることができる。
また、本実施形態によれば、咬合部30の咬合面31に、矯正後の下顎前歯3が当接する位置に、当該下顎前歯3を位置決めする凹部32が形成されているため、簡単な構成で下顎前歯3を矯正後の正しい位置に誘導することができる。
また、本実施形態によれば、咬合部30の剛性率が本体部20より高くなっているため、より硬さを必要とする咬合部30だけを剛性率が高い材質とすることができ、他の部位は歯への負担が小さく装着具合も良い剛性率の高くない材質にすることができる。
また、本実施形態によれば、本体部20と咬合部30の表面側とが同じ材質で構成されており、咬合部30の内部33に咬合部30の表面側の材質より剛性率の高い材質の剛性部材35が包含されているため、咬合部30の内部33に剛性率の高い材質を用いて表面は剛性率の低めの材質にすることで、表面上の比較的柔らかい状態を保ちつつ、咬合部30に必要な剛性を持たせることができる。
また、本実施形態によれば、剛性部材35が咬合部30の内側に突出する突起部34で押さえられて外れないようにされているため、簡単な構成で材質の異なる剛性部材35を咬合部30に留めておくことができる。
また、本実施形態によれば、本体部20と咬合部30が一体形成されているため、1つの工程で本体部20と咬合部30を形成して歯科矯正具10を作製することができ、互いを取り付ける作製工程を省くことができる。また、本体部20と咬合部30が一体になっているため、互いに確実に保持された構成とすることができる。
[発明の他の実施形態]
本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、咬合部30は下顎前歯3のそれぞれの歯に個別に当接するようにそれぞれに分かれて形成されていたが、これに限るものではなく、例えば咬合部が1つの連続した突起で形成されていても良い。この場合には、咬合部の形状を1つ1つ対応する下顎前歯に合わせる必要がなく、形成をより簡略に行うことできる。その結果、コスト的により安く形成することができる。ただし、前記した実施形態のように、下顎前歯の形状に合わせて個別の咬合部を有していて、それぞれの形状をそれぞれの歯に当接するようにする方が、確実な噛み合わせを構成することができ、歯科矯正具として性能の良いものとすることができる。
また、本発明の歯科矯正具は、上記実施形態のように、本体部と咬合部が一体形成されている場合に限るものではなく、本体部と咬合部が別体で構成されていても良い。このときには、咬合部に、本体部に対する取付部が設けられ、本体部に、咬合部の取付部を取り付ける被取付部が設けられていて、取付部と被取付部が互いに係合して、固定されるようになっている。具体的には、取付部と被取付部は、お互いに篏合可能な部位に形成されており、篏合して固定されるようになっていても良い。また、取付部と被取付部は接着剤等からなり、当該接着剤の接着により固定されるようになっていても良い。ただし、篏合による固定の方がより強固に固定可能な構成とすることができる。
また、上記実施形態では,咬合部30の咬合面31が傾斜面に形成されると共に、当該咬合面31に凹部32が形成されていたが、必ずしも双方の構成を有していなくても良く、傾斜面のみ有している場合、凹部のみ有している場合も考えられる。また、傾斜面も凹部もない場合も考えられる。また、傾斜面の角度や、凹部を形成する位置についても、使用者の状況に応じて適宜変更するようになっていても良い。
また、上記実施形態では、本体部20は、上顎前歯2の6本と小臼歯4のうちの第1小臼歯までの合計8本を覆うように形成されていたが、これに限るものではなく、装着状況に応じて、第2小臼歯までを覆っていたり大臼歯の一部や全部まで覆っていたりしても良い。また逆に、本体部20が上顎前歯6本のみを覆っている場合も考えられる。
また、上記実施形態において、歯科矯正具10の素材、形状については、口腔内に挿入することができるもので同様の機能を有するものであれば、適宜の素材で構成されていても良い。
1 上顎歯列部
2 上顎前歯
3 下顎前歯
4 小臼歯(臼歯)
5 大臼歯(臼歯)
10 歯科矯正具
20 本体部
21 上顎嵌合固定部
21A 矯正具嵌合固定部
30 咬合部
31 咬合面(傾斜面)
32 凹部
33 内部
34 突起部
35 剛性部材
M 他の歯科矯正具(マウスピース)

Claims (7)

  1. 上顎歯列部を覆う他の歯科矯正具と、
    当該他の歯科矯正具の上から上顎前歯を覆うように着脱自在に取り付けられる本体部と、
    該本体部の舌側に突出するように設けられて、下顎前歯と咬合する咬合部と、
    を有し、
    前記咬合部は、前記下顎前歯が咬合したときに、臼歯が咬合しないような位置に設けられていることを特徴とする歯科矯正具。
  2. 前記咬合部の咬合面が、咬合した前記下顎前歯を前方に促すように後方から前方に向かって上向きに傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯科矯正具。
  3. 前記傾斜面の前方端部近傍における矯正後の前記下顎前歯が当接する位置に、前記下顎前歯を位置決めする凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の歯科矯正具。
  4. 前記咬合部は前記本体部より剛性率が高くなるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の歯科矯正具。
  5. 前記本体部と前記咬合部の表面側とが同じ材質で構成されており、
    前記咬合部の内部に前記咬合部の表面側の材質より剛性率の高い剛性部材が包含されていることを特徴とする請求項4に記載の歯科矯正具。
  6. 前記剛性部材は、前記他の歯科矯正具側に露出した状態で前記咬合部に包含されており、
    前記咬合部の表面側の材質で前記咬合部の内側に突出する突起部が形成されており、
    前記突起部で前記剛性部材を押さえて、前記咬合部から前記剛性部材が外れることを防止していることを特徴とする請求項5に記載の歯科矯正具。
  7. 前記咬合部の咬合面が、咬合した前記下顎前歯を前方に促すように後方から前方に向かって上向きに傾斜する傾斜面に形成されていると共に、前記傾斜面の前方端部近傍における矯正後の前記下顎前歯が当接する位置に、前記下顎前歯を位置決めする凹部が形成されており、
    前記凹部が前記咬合部の内側に突出して前記突起部を兼ねるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の歯科矯正具。
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