JP6909094B2 - 耐火壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、耐火壁構造に関する。
特許文献1の耐火構造では、耐火被覆材が鉄骨柱に巻付けられている。
特許第5991229号
耐火壁構造として、柱を被覆する耐火被覆材を、それぞれの端面を接触させて建物の高さ方向に複数並べた構造がある。この耐火壁構造では、柱が加熱されて高さ方向に延びた場合に、柱の熱膨張率の方が耐火被覆材の熱膨張率よりも大きいために、複数の耐火被覆材の間に高さ方向の隙間が生じる可能性がある。つまり、耐火壁構造において、柱が加熱された場合に、耐火被覆材を屋内側から見て、複数の耐火被覆材の間に高さ方向の隙間が生じることを抑制するには、改善の余地がある。
本発明は、柱部が加熱された場合に、耐火被覆材を屋内側から見て、複数の耐火被覆材の間に高さ方向の隙間が生じることを抑制することが目的である。
第1態様に係る耐火壁構造は、建物の外壁材に対する屋内側で立設された柱部と、前記柱部の高さ方向に複数並び、該高さ方向の下端部と上端部が互いに重なる重ね部が形成され、該高さ方向から見た場合に前記外壁材と共に前記柱部を囲む耐火被覆材と、前記耐火被覆材の前記重ね部を前記柱部に取付ける取付手段と、を有し、前記柱部は、前記建物の内外方向と交差する交差方向にラチス材で連結された複数の柱を有し、前記ラチス材と前記耐火被覆材との間には、前記建物の躯体に支持される下地材が立設され、前記取付手段は、前記耐火被覆材を複数の前記柱及び前記下地材に取付ける
第1態様に係る耐火壁構造では、複数の耐火被覆材が高さ方向に並べられ、該複数の耐火被覆材の下端部と上端部が互いに重なる重ね部が形成されている。そして、重ね部が、取付手段によって柱部に取付けられている。この状態で、柱部が加熱により高さ方向に延びる場合には、高さ方向における上側の耐火被覆材が、柱部に取付けられていることで、柱部の延びに追従して、下側の耐火被覆材に対して離れる側に変位する可能性がある。
ここで、第1態様に係る耐火壁構造では、複数の耐火被覆材が重なる重ね部が形成されているので、柱部が延びて重ね部における重なり代の長さが短くなっても、上側と下側の耐火被覆材の重なり状態が確保される。これにより、柱部が加熱された場合に、耐火被覆材を屋内側から見て、複数の耐火被覆材の間に高さ方向の隙間が生じることを抑制することができる。
また、本態様に係る耐火壁構造では、耐火被覆材が加熱による収縮でラチス材に向けて変形する場合に、この変形が、耐火被覆材と下地材との接触によって規制される。また、耐火被覆材が、加熱による収縮でラチス材から離れる側に向けて変形する場合には、この変形が、取付手段によって規制される。このように、耐火被覆材の屋内側及び屋外側への変形が規制されることで、複数の耐火被覆材の一方が他方に対して建物の内外方向に相対変位することが規制される。これにより、複数の耐火被覆材の間に建物の内外方向の隙間が生じることを抑制することができる。
態様に係る耐火壁構造は、前記高さ方向における下側の前記耐火被覆材の上端部が、上側の前記耐火被覆材の下端部に対して外側から重ねられている。
柱部が加熱された場合に、柱部の高さ方向の上部の温度は、下部の温度に比べて高くなる傾向がある。ここで、第3態様に係る耐火壁構造では、高さ方向における下側の耐火被覆材の上端部が、上側の耐火被覆材の下端部に対して外側から重ねられている。このため、耐火被覆材の重ね部では、上側の耐火被覆材の下端部が下側の耐火被覆材の上端部よりも柱部に近い配置となる。言い換えると、上側の耐火被覆材及び下側の耐火被覆材が柱部と接触しない空間部が、低温側となる下側に位置することになる。これにより、柱部の高温側において、耐火被覆材と柱部とが接触する面積が大きくなるので、耐火壁構造の耐火性能を高めることができる。
以上説明したように、本発明に係る耐火壁構造では、柱が加熱された場合に、耐火被覆材を屋内側から見て、複数の耐火被覆材の間に高さ方向の隙間が生じることを抑制することができる。
第1実施形態に係る耐火壁構造の構成図である。 第1実施形態に係る耐火壁構造の正面図である。 第1実施形態に係る耐火壁構造の一部の縦断面図である。 (A)、(B)、(C)第1実施形態に係る複数の耐火被覆材を柱に順番に取付ける状態を示す説明図である。 第2実施形態に係る耐火壁構造の構成図である。 第2実施形態に係る耐火壁構造の正面図である。 (A)、(B)、(C)第2実施形態に係る複数の耐火被覆材を柱に順番に取付ける状態を示す説明図である。 (A)変形例に係る耐火壁構造の構成図であり、(B)変形例に係る耐火壁構造の正面図であり、(C)変形例に係る耐火壁構造の一部の縦断面図(図8(A)のC−C線断面図)である。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る耐火壁構造の一例について説明する。
〔全体構成〕
図1には、建物10に適用された耐火壁構造20が示されている。耐火壁構造20の詳細については後述する。なお、以後の説明では、建物10の桁方向をX方向、妻方向をY方向、上下方向(高さ方向)をZ方向と称する。X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交する。建物10は、一例として、基礎上に柱部12と梁部13(図2参照)とを組み上げることで構築された鉄骨軸組構造の躯体11(図2参照)と、Z方向に立設された外壁部14とを含んで構成されている。柱部12の詳細については後述する。
図2に示す梁部13は、基礎梁13A及び天井梁13Bを含んで構成されている。なお、本実施形態では、Y方向が建物10の内外方向の一例として設定されており、X方向がY方向と交差(直交)する交差方向の一例として設定されている。
図1に示す外壁部14は、外壁材の一例としての複数の外壁パネル16で構成されている。それぞれの外壁パネル16は、X方向に所定の幅でZ方向の長さが建物10の階高に応じた長さとされており、図示しない外壁フレームに取付けられている。それぞれの外壁パネル16の目地18には、一例として、バッカー材19A及び耐火目地材19Bが設けられている。なお、図1に示す2箇所の目地18は、一例として、後述する柱22及び柱23とY方向に並んでいる。外壁パネル16には、一例として、軽量気泡コンクリートで構成されたALC外壁が用いられている。
〔要部構成〕
次に、耐火壁構造20について説明する。
図1に示す耐火壁構造20は、一例として、柱部12と、複数の耐火被覆材26と、取付手段の一例としての溶接ピン28とを有する。また、耐火壁構造20には、断熱材42と、石膏ボード29とが設けられている。
<柱部>
柱部12は、一例として、柱22及び柱23と、ラチス材24とを含んで構成されている。なお、柱22及び柱23と、ラチス材24とを合わせて耐力壁21と称する。
(柱)
柱22及び柱23は、外壁パネル16に対するY方向の屋内側で、X方向に所定の間隔をあけて並び、Z方向に立設されている。また、柱22及び柱23は、一例として、角形鋼で構成されており、それぞれ大きさ及び形状が同様とされている。
柱22は、Y方向の屋外側(外壁パネル16側)の側面22Aと、屋内側の側面22Bと、X方向の一方側(柱23と対向する側)の側面22Cと、他方側(柱23側とは反対側)の側面22Dとを有する。
柱23は、Y方向の屋外側(外壁パネル16側)の側面23Aと、屋内側の側面23Bと、X方向の一方側(柱22側とは反対側)の側面23Cと、他方側(柱22と対向する側)の側面23Dとを有する。
図2に示す柱22及び柱23のZ方向の下端部は、基礎梁13Aに連結されている。柱22及び柱23のZ方向の上端部は、天井梁13Bに連結されている。
(ラチス材)
図2に示すラチス材24は、一例として、丸鋼を曲げ加工することで形成されている。ラチス材24の形状は、Y方向から見た場合に、Z方向に連続する台形波状とされている。具体的には、ラチス材24は、柱22側でZ方向に延びる複数の直線部24Aと、柱23側でZ方向に延びる複数の直線部24Bと、直線部24A、24Bの端部に連続し直線部24A、24Bに対して斜め方向に延びる複数の傾斜部24Cとを有する。直線部24BのZ方向の長さは、直線部24AのZ方向の長さよりもZ方向に短い。
直線部24Aには、ラチスコマ27が設けられている。ラチスコマ27は、一例として、X方向を板厚方向とする金属板状に形成されており、直線部24AのZ方向の中央部に対して柱22側に配置されている。ラチスコマ27のZ方向の長さは、直線部24AのZ方向の長さよりも短い。ここで、ラチスコマ27が側面22Cに接合され、直線部24Bが側面23Dに接合されることにより、ラチス材24が柱22と柱23とをX方向に連結している。
ラチス材24では、直線部24A、24Bと傾斜部24Cとが交わる部位である屈曲部が塑性ヒンジ部とされている。この塑性ヒンジ部は、地震力などの外力が作用した場合に曲げ変形して振動エネルギーを吸収するエネルギー吸収部に相当し、荷重により断面が降伏することで塑性ヒンジが形成される部位である。また、ラチス材24では、ラチスコマ27が設けられていることで、塑性ヒンジ部の曲げ変形領域が確保されている。
図1に示すように、耐火壁構造20をZ方向から見た場合に、柱22と、ラチス材24と、柱23とで囲まれる空間のうち、屋内側の空間を空間部31と称する。耐火壁構造20では、空間部31には、他の部材が配置されていない。
<耐火被覆材>
図3に示す耐火被覆材26は、一例として、ロックウールを含み、Y方向を厚さ方向とする直方体状(板状)に形成されている。また、耐火被覆材26は、柱部12のZ方向(高さ方向)に複数並べられている。複数の耐火被覆材26には、Z方向の下端部26Aと上端部26Bが互いにZ方向に重なる重ね部32が形成されている。下端部26A及び上端部26B以外の部位は重なっていない。
本実施形態では、説明の対象とする部材をZ方向(高さ方向)に三等分したうちの真ん中の部位を中央部、該中央部に対する上側の部位を上部、該中央部に対する下側の部位を下部と称する。また、上部のうちZ方向の中央に対して上側に位置しかつ上端を含む部位を上端部と称する。同様に、下部のうちZ方向の中央に対して下側に位置しかつ下端を含む部位を下端部と称する。なお、各図において、耐火被覆材26の外形を分かり易く示すために、柱部12と耐火被覆材26とが隙間をあけた状態で示されているが、実際は、柱部12と耐火被覆材26とが接触している。
図2に示すように、耐火被覆材26のZ方向の高さに相当する長さは、一例として、ラチスコマ27のZ方向の配置間隔と同程度の長さとなるように設定されている。なお、複数の耐火被覆材26を配置した場合に余剰となる部位については、適宜、切断され取除かれる。
図1に示すように、耐火被覆材26は、Z方向から見た場合に、X方向の複数箇所で屈曲されることで、Y方向の屋外側に向けて開口するU字状に配置されている。そして、耐火被覆材26は、外壁パネル16と共に柱部12を囲んでいる。具体的には、1つの耐火被覆材26は、Z方向から見た場合に、X方向に延びる第1耐火部34と、第1耐火部34のX方向の両端部から屋外側に延びる2つの第2耐火部35と、第2耐火部35の屋外側の端部からX方向の外側に延びる2つの第3耐火部36とを有する。
以後の説明では、重ね部32において、第1耐火部34、第2耐火部35及び第3耐火部36について、Z方向の上側に位置する耐火被覆材26の一部であることを示す場合には、符号にAを付して区別する。また、重ね部32において、下側に位置する耐火被覆材26の一部であることを示す場合には、符号にBを付して区別する。つまり、第1耐火部34A、第2耐火部35A及び第3耐火部36Aは、上側の耐火被覆材26の一部であることを意味する。第1耐火部34B、第2耐火部35B及び第3耐火部36Bは、下側の耐火被覆材26の一部であることを意味する。なお、第1耐火部34、第2耐火部35及び第3耐火部36について、上側、下側の区別をしない場合には、符号にA、Bを付さない。
第1耐火部34は、Z方向から見た場合に、側面22Bの一端から側面23Bの他端までX方向に直線状に延びている。言い換えると、第1耐火部34は、側面22B、ラチス材24及び側面23BをY方向の屋内側から覆っている。
2つの第2耐火部35は、Z方向から見た場合に、それぞれ第1耐火部34のX方向の両端部から屋外側に向けて外壁パネル16まで、Y方向に沿って延びている。これにより、2つの第2耐火部35は、柱部12及び後述する断熱材42をX方向の両外側から覆っている。
2つの第3耐火部36は、第2耐火部35のY方向の屋外側の端部からX方向の両外側に向けて、予め設定された長さで延びている。第3耐火部36のX方向の長さは、一例として、第2耐火部35のY方向の長さよりも短い長さに設定されている。また、2つの第3耐火部36の屋外側の側面は、外壁パネル16の屋内側の側面に接触している。そして、2つの第3耐火部36は、外壁パネル16に図示しないビスにより固定されている。
(重ね部)
図3には、柱22に取付けられた第1耐火部34における重ね部32が示されている。なお、重ね部32は、柱22と柱23(図1参照)とで同様の構成とされている。このため、柱22側の重ね部32について説明し、柱23側の重ね部32の説明を省略する。また、重ね部32は、配置方向を除いて、第2耐火部35及び第3耐火部36(図1参照)においても同様の構成とされている。このため、第1耐火部34の重ね部32について説明し、第2耐火部35及び第3耐火部36の重ね部32の説明を省略する。
重ね部32は、X方向から見た場合に、下端部26Aと上端部26Bが互いにZ方向に重なる部位である。具体的には、重ね部32では、上側の第1耐火部34Aの下端部26Aが、側面22Bに対するY方向の外側(屋内側)から、側面22Bに向けて重ねられている。さらに、重ね部32では、下側の第1耐火部34Bの上端部26Bが、上側の第1耐火部34Aの下端部26Aに対して、Y方向の外側(屋内側)から、下端部26Aに向けて重ねられている。そして、重ね部32は、後述する溶接ピン28を用いて、柱22に取付けられている。なお、溶接ピン28は、重ね部32のZ方向の高さのほぼ中央となる高さでかつ柱22のX方向の幅のほぼ中央となる位置に配置され、柱22に溶着されている。
重ね部32のY方向の厚さは、一例として、耐火被覆材26の厚さの2倍に設定されている。重ね部32では、下端部26A及び上端部26Bが、共にZ方向に沿った直線状に配置されている。上側の第1耐火部34Aにおいて、下端部26Aよりも上側の部位は、Z方向に沿って延びている。一方、下側の第1耐火部34Bにおいて、上端部26Bの直下の部位は、X方向から見た場合に、略クランク状に屈曲されている。この屈曲により、重ね部32では、上側の第1耐火部34A及び下側の第1耐火部34Bが柱部12(柱22)と接触しない小さな空間部Kが形成されている。下側の第1耐火部34Bにおいて、クランク状に屈曲された部位よりも下側の部位は、Z方向に沿って延びており、側面22Bと接触している。なお、既述のように、図3では、柱22と耐火被覆材26との間に隙間が見られるが、実際は柱と耐火被覆材26とが接触している。
<溶接ピン>
図1に示す溶接ピン28は、一例として、予め設定された大きさの直径を有する円形の頭部28Aと、頭部28Aの直径よりも小さい直径とされ、頭部28Aの中心から一方向に延びる円柱状の軸部28Bとを有する。軸部28Bの軸方向の長さは、柱22又は柱23に取付ける耐火被覆材26の取付部位の厚さに応じて設定されている。つまり、1つの耐火被覆材26の取付部位において、軸部28Bの軸方向の長さは、耐火被覆材26の厚さに相当する長さとほぼ同じ長さに設定されている。また、重ね部32では、軸部28Bの軸方向の長さは、耐火被覆材26の厚さの2倍に相当する長さとほぼ同じ長さに設定されている。
ここで、柱22、柱23に耐火被覆材26を重ねた状態で、溶接ピン28が、耐火被覆材26を厚さ方向に貫通した状態で配置される。そして、図示しない電源を用いて溶接ピン28に通電され、軸部28Bの先端部と、柱22又は柱23との間において放電させることで、軸部28Bの先端部が柱22、柱23に溶着される。つまり、本実施形態では、溶接ピン28がスタッド溶接されることにより、耐火被覆材26が、柱部12(柱22及び柱23)に取付けられている。
<断熱材>
図1に示す断熱材42は、一例として、第1断熱材44と、第2断熱材45及び第2断熱材46とで構成されている。
第1断熱材44は、一例として、ロックウールを含んで構成されている。また、第1断熱材44は、Y方向における外壁パネル16とラチス材24との間で、かつX方向における第2断熱材45と第2断熱材46との間に配置されている。さらに、第1断熱材44は、Z方向に沿って直立するように、Z方向に重ならずに接触した状態で複数並べられている。
第2断熱材45及び第2断熱材46は、一例として、硬質ウレタンフォームを含んで構成されている。第2断熱材45は、外壁パネル16と柱22との間に配置されている。第2断熱材46は、外壁パネル16と柱23との間に配置されている。第2断熱材45及び第2断熱材46は、それぞれZ方向に、重ならずに接触した状態で複数並べられている。また、第2断熱材45及び第2断熱材46は、外壁パネル16、柱22、柱23、第1断熱材44及び耐火被覆材26に接触している。
<石膏ボード>
図1に示す石膏ボード29は、第1耐火部34に対するY方向の屋内側に配置されている。また、石膏ボード29は、図示しない軽鉄下地に固定されることで、Y方向を厚さ方向として、Z方向に立設されている。石膏ボード29のX方向の長さは、一例として、第1耐火部34のX方向の長さよりも長い。
〔作用〕
次に、第1実施形態の作用について説明する。
<耐火壁構造の施工>
図1に示すラチス材24により連結された柱22及び柱23が、Z方向に沿って立設される。続いて、第1断熱材44がラチス材24に対する屋外側に配置された状態で、外壁パネル16が、図示しない外壁フレームに取付けられる。さらに、外壁パネル16と柱22及び柱23との間に第2断熱材45、46が配置される。このとき、耐火被覆材26は柱部12には取付けられていない。
続いて、図4(A)に示すように、柱部12のZ方向の上部において、柱22及び柱23に対して屋内側から耐火被覆材26が重ねられる。そして、耐火被覆材26の上端部26Bが、溶接ピン28を用いて、柱22及び柱23に取付けられる。具体的には、第1耐火部34が、溶接ピン28によって、側面22B及び側面23Bに取付けられる。また、第2耐火部35が、溶接ピン28(図1参照)によって、側面22D及び側面23Cに取付けられる。第3耐火部36は、外壁パネル16(図1参照)に対して屋内側から重ねられ、図示しないビスによって、外壁パネル16に固定される。このようにして、柱部12の上部に一番目の耐火被覆材26の上端部26Bが取付けられる。なお、この時点では、一番目の耐火被覆材26の下端部26Aは、柱部12には取付けられておらず、外壁パネル16に固定されていない。
続いて、図4(B)に示すように、一番目の耐火被覆材26の下端部26Aに対して、屋内側から、二番目の耐火被覆材26の上端部26Bが重ねられる。そして、一番目の耐火被覆材26の下端部26Aと、二番目の耐火被覆材26の上端部26Bとが、溶接ピン28を用いて、柱22及び柱23に取付けられる。これにより、重ね部32が形成される。具体的には、第1耐火部34の下端部26A及び上端部26Bが、溶接ピン28によって、側面22B及び側面23Bに取付けられる。また、第2耐火部35の下端部26A及び上端部26Bが、溶接ピン28によって、側面22D及び側面23Cに取付けられる。さらに、第3耐火部36の下端部26A及び上端部26Bが、外壁パネル16(図1参照)に図示しないビスによって固定される。このようにして、柱部12に対して、一番目の耐火被覆材26の下端部26A及び二番目の耐火被覆材26の上端部26Bが取付けられる。なお、この時点では、二番目の耐火被覆材26の下端部26Aは、柱部12には取付けられておらず、外壁パネル16に固定されていない。
続いて、図4(C)に示すように、三番目以降の耐火被覆材26が、二番目の耐火被覆材26の取付け方法と同様の方法により、順次、柱部12に取付けられる。柱部12の下端部では、耐火被覆材26の下端部26Aのみが柱部12に取付けられる。このようにして、耐火壁構造20が出来上がる。なお、耐火被覆材26を取付けた後で、耐火被覆材26に対する屋内側に石膏ボード29(図1参照)が設けられる。
<耐火壁構造の作用>
図3に示す耐火壁構造20では、複数の耐火被覆材26がZ方向に並べられ、該複数の耐火被覆材26のそれぞれの下端部26Aと上端部26Bとが互いに重なる重ね部32が形成されている。そして、重ね部32が、溶接ピン28によって柱部12に取付けられている。この状態において、柱部12が、火災により加熱されてZ方向に延びた場合を想定する。この場合には、Z方向における上側(特に一番目)の耐火被覆材26が、溶接ピン28によって柱部12に取付けられていることで、柱部12の延びに追従して、下側の耐火被覆材26に対して離れる側に変位(相対変位)する可能性がある。
ここで、耐火壁構造20では、複数の耐火被覆材26が重なる重ね部32が形成されている。このため、柱部12(柱22)がZ方向に延びて、重ね部32における耐火被覆材26のZ方向の重なり代の長さが短くなることはあっても、上側と下側の耐火被覆材26の重なり状態が確保される。これにより、重ね部32を有していない構成に比べて、柱部12が加熱された場合に、耐火被覆材26をY方向の屋内側から見て、複数の耐火被覆材26の間にZ方向の隙間が生じることを抑制することができる。なお、耐火被覆材26をY方向の屋内側から見て、複数の耐火被覆材26の間にZ方向の隙間が生じ難いということは、言い換えると、柱部12を覆う複数の耐火被覆材26がZ方向に連続して配置され、耐火性が確保されていることを意味する。
柱部12が加熱された場合に、柱部12のZ方向の上部の温度は、下部の温度に比べて高くなる傾向がある。ここで、耐火壁構造20では、Z方向における下側の耐火被覆材26の上端部26Bが、上側の耐火被覆材26の下端部26Aに対して外側から重ねられている。このため、耐火被覆材26の重ね部32では、上側の耐火被覆材26の下端部26Aが下側の耐火被覆材26の上端部26Bよりも柱部12に近い配置となる。
言い換えると、上側の耐火被覆材26及び下側の耐火被覆材26が柱部12と接触しない小さな空間部Kが、上側の温度に比べて相対的に低温となる下側(重ね部32よりも下側)に位置することになる。これにより、柱部12の高温側(上側)において、耐火被覆材26と柱部12とが接触する面積が大きくなるので、耐火壁構造20の耐火性能を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る耐火壁構造の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材、部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図5には、第2実施形態に係る耐火壁構造の一例としての耐火壁構造60が示されている。耐火壁構造60は、第1実施形態の建物10(図1参照)において、耐火壁構造20(図1参照)に換えて設けられている。
耐火壁構造60は、一例として、柱部12と、複数の耐火被覆材26と、溶接ピン28とを有する。また、耐火壁構造60には、断熱材42と、石膏ボード29とが設けられている。さらに、耐火壁構造60には、下地材の一例としての軽鉄下地(軽量鉄骨下地)62が立設されている。つまり、耐火壁構造60は、耐火壁構造20(図1参照)に軽鉄下地62が追加された構成とされている。
<軽鉄下地>
図5に示すように、軽鉄下地62は、柱22と柱23との間の空間部31内において、Z方向に立設されている。また、軽鉄下地62は、建物10の躯体11(図6参照)に支持されている。
図6に示すように、軽鉄下地62は、一例として、ランナー64A、64Bと、スタッド66A、66B、66Cとを有する略矩形枠状に形成されている。ランナー64A、64Bは、Z方向に間隔をあけて配置され、それぞれX方向に延びている。Z方向の下側のランナー64Aは、基礎梁13Aに図示しないブラケットを介して取付けられている。Z方向の上側のランナー64Bは、天井梁13Bに図示しないブラケットを介して取付けられている。
スタッド66A、66B、66Cは、一例として、それぞれZ方向から見た場合の断面形状がX方向を長手方向としY方向を短手方向とする矩形状であり、Z方向を軸方向とする角筒状に形成されている。なお、スタッド66A、66B、66CのそれぞれのX方向の幅は、溶接ピン28を溶接可能な大きさに設定されている。
また、スタッド66A、66B、66Cは、X方向に等間隔で配置され、ランナー64A及びランナー64BをZ方向に繋いでいる。スタッド66Aは、柱22と隣合うように配置されている。スタッド66Cは、柱23と隣合うように配置されている。スタッド66Bは、ランナー64AのX方向の中央部とランナー64BのX方向の中央部とをZ方向に繋いでいる。スタッド66A、66B、66Cにおける溶接ピン28が溶着される位置は、一例として、柱22及び柱23に溶接ピン28が溶着される位置とX方向に並んでいる。
図5に示すように、スタッド66A、66B、66CのそれぞれのY方向屋内側の側面67A、67B、67Cは、一例として、側面22B及び側面23Bと面を揃えて配置されている。
〔作用〕
次に、第2実施形態の作用について説明する。
<耐火壁構造の施工>
図5に示すラチス材24により連結された柱22及び柱23が、Z方向に沿って立設される。続いて、第1断熱材44がラチス材24に対する屋外側に配置された状態で、外壁パネル16が、図示しない外壁フレームに取付けられる。さらに、外壁パネル16と柱22及び柱23との間に第2断熱材45、46が配置される。このとき、耐火被覆材26は柱部12には取付けられていない。
続いて、図7(A)に示すように、柱22と柱23との間でかつラチス材24に対する屋内側の空間部31に軽鉄下地62が立設される。
続いて、図7(B)に示すように、柱部12のZ方向の上部において、柱22、柱23及び軽鉄下地62に対して屋内側から耐火被覆材26が重ねられる。そして、耐火被覆材26の上端部26Bが、溶接ピン28を用いて、柱22、柱23及び軽鉄下地62に取付けられる。具体的には、第1耐火部34が、溶接ピン28によって、側面22B、側面23B及びランナー64B(X方向に間隔をあけて3箇所)に取付けられる。また、第2耐火部35が、溶接ピン28によって、側面22D及び側面23Cに取付けられる。
第3耐火部36は、外壁パネル16(図5参照)に対して屋内側から重ねられ、図示しないビスによって、外壁パネル16に固定される。このようにして、柱部12及び軽鉄下地62の上部に一番目の耐火被覆材26の上端部26Bが取付けられる。なお、この時点では、一番目の耐火被覆材26の下端部26Aは、柱部12及び軽鉄下地62には取付けられておらず、外壁パネル16に固定されていない。
続いて、図7(C)に示すように、一番目の耐火被覆材26の下端部26Aに対して、屋内側から、二番目の耐火被覆材26の上端部26Bが重ねられる。そして、一番目の耐火被覆材26の下端部26Aと、二番目の耐火被覆材26の上端部26Bとが、溶接ピン28を用いて、柱22、柱23及び軽鉄下地62に取付けられる。これにより、重ね部32が形成される。具体的には、第1耐火部34の下端部26A及び上端部26Bが、溶接ピン28によって、側面22B、側面23B、側面67A、側面67B及び側面67Cに取付けられる。
また、第2耐火部35の下端部26A及び上端部26Bが、溶接ピン28によって、側面22D及び側面23Cに取付けられる。さらに、第3耐火部36の下端部26A及び上端部26Bが、外壁パネル16(図1参照)に図示しないビスによって固定される。このようにして、柱部12に対して、一番目の耐火被覆材26の下端部26A及び二番目の耐火被覆材26の上端部26Bが取付けられる。以下、同様の方法により、三番目以降の耐火被覆材26が柱部12及び軽鉄下地62に取付けられる。このようにして、耐火壁構造60が出来上がる。なお、耐火被覆材26を取付けた後で、耐火被覆材26に対する屋内側に石膏ボード29(図5参照)が設けられる。
<耐火壁構造の作用>
図7(C)に示す耐火壁構造60では、複数の耐火被覆材26がZ方向に並べられ、該複数の耐火被覆材26のそれぞれの下端部26Aと上端部26Bとが互いに重なる重ね部32が形成されている。そして、重ね部32が、溶接ピン28によって柱部12及び軽鉄下地62に取付けられている。この状態において、柱部12が、火災により加熱されてZ方向に延びた場合を想定する。
ここで、耐火壁構造60では、複数の耐火被覆材26が重なる重ね部32が形成されている。このため、柱22及び柱23がZ方向に延びて、重ね部32における耐火被覆材26のZ方向の重なり代の長さが短くなることはあっても、上側と下側の耐火被覆材26の重なり状態が確保される。これにより、重ね部32を有していない構成に比べて、柱部12が加熱された場合に、耐火被覆材26をY方向の屋内側から見て、複数の耐火被覆材26の間にZ方向の隙間が生じることを抑制することができる。
また、柱部12が加熱された場合に、柱部12のZ方向の上部の温度は、下部の温度に比べて高くなる傾向がある。ここで、耐火壁構造60では、Z方向における下側の耐火被覆材26の上端部26Bが、上側の耐火被覆材26の下端部26Aに対して外側(屋内側)から重ねられている。このため、耐火被覆材26の重ね部32では、上側の耐火被覆材26の下端部26Aが下側の耐火被覆材26の上端部26Bよりも柱部12に近い配置となる。
言い換えると、上側の耐火被覆材26及び下側の耐火被覆材26が柱部12と接触しない小さな空間部K(図3参照)が、上側に比べて相対的に低温側となる下側(重ね部32よりも下側)に位置することになる。これにより、柱部12の高温側(上側)において、耐火被覆材26と柱部12とが接触する面積が大きくなるので、耐火壁構造60の耐火性能を高めることができる。
さらに、耐火壁構造60では、耐火被覆材26が、加熱による収縮でラチス材24に向けて変形する場合に、この変形が、耐火被覆材26と軽鉄下地62との接触によって規制される。また、耐火被覆材26が、加熱による収縮でラチス材24から離れる側に向けて変形する場合には、この変形が、溶接ピン28によって規制される。このように、耐火被覆材26の屋内側及び屋外側への変形が規制されることで、重ね部32における複数の耐火被覆材26の一方が他方に対して建物10の内外方向(Y方向)に相対変位することが規制される。これにより、複数の耐火被覆材26の間に内外方向(Y方向)の隙間が生じることを抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
<変形例>
図8(A)には、耐火壁構造の一例として、変形例の耐火壁構造80が示されている。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材、部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
耐火壁構造80は、第1実施形態の建物10(図1参照)において、耐火壁構造20(図1参照)に換えて設けられている。
耐火壁構造80は、一例として、柱部82と、複数の耐火被覆材26と、溶接ピン28とを有する。また、耐火壁構造60には、第1断熱材44と、石膏ボード29とが設けられている。なお、耐火被覆材26は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、耐火被覆材26のX方向の長さが、第1実施形態に比べて短い長さに設定されている。
柱部82は、1本の柱22を有する。言い換えると、柱部82は、柱23及びラチス材24(図1参照)を有していない。柱22の側面22Bには、第1耐火部34が溶接ピン28により取付けられている。側面22C及び側面22Dには、第2耐火部35が溶接ピン28により取付けられている。第3耐火部36は、図示しないビスにより外壁パネル16に固定されている。このように、耐火壁構造80では、1本の柱22が外壁パネル16と耐火被覆材26とで囲まれている。柱22と外壁パネル16との間には、第1断熱材44が配置されている。
図8(B)に示すように、耐火壁構造80では、複数の耐火被覆材26がZ方向に並んで配置されると共に、上側の耐火被覆材26の下端部26Aと、下側の耐火被覆材26の上端部26Bとが重ねられて、重ね部32が形成されている。
図8(C)に示すように、耐火壁構造80の重ね部32では、上側の第1耐火部34Aの下端部26Aが、側面22Bに対するY方向の外側(屋内側)から、側面22Bに向けて重ねられている。さらに、重ね部32では、下側の第1耐火部34Bの上端部26Bが、上側の第1耐火部34Aの下端部26Aに対して、Y方向の外側(屋内側)から、下端部26Aに向けて重ねられている。そして、耐火被覆材26の重ね部32は、後述する溶接ピン28を用いて、柱22に取付けられている。なお、第2耐火部35及び第3耐火部36(図8(A)参照)の説明は省略する。
耐火壁構造80では、複数の耐火被覆材26が重なる重ね部32が形成されているので、柱22がZ方向に延びて、重ね部32におけるZ方向の重なり代の長さが短くなることはあっても、上側と下側の耐火被覆材26の重なり状態が確保される。これにより、重ね部32を有していない構成に比べて、柱部82が加熱された場合に、耐火被覆材26をY方向の屋内側から見て、複数の耐火被覆材26の間にZ方向の隙間が生じることを抑制することができる。
<他の変形例>
耐火壁構造20の重ね部32において、上側の耐火被覆材26の下端部26Aが、下側の耐火被覆材26の上端部26Bに対して外側(屋内側)から重ねられていてもよい。また、耐火壁構造20において、下端部26Aと上端部26Bとが重なる順番は、複数の重ね部32で同じであっても、異なっていてもよい。
耐火壁構造60において、軽鉄下地62を設けずに耐火被覆材26を柱部12に取付けてもよい。また、耐火壁構造60の重ね部32において、上側の耐火被覆材26の下端部26Aが、下側の耐火被覆材26の上端部26Bに対して外側(屋内側)から重ねられていてもよい。さらに、耐火壁構造60において、下端部26Aと上端部26Bとが重なる順番は、複数の重ね部32で同じであっても、異なっていてもよい。
耐火壁構造80の重ね部32において、上側の耐火被覆材26の下端部26Aが、下側の耐火被覆材26の上端部26Bに対して外側(屋内側)から重ねられていてもよい。また、耐火壁構造80において、下端部26Aと上端部26Bとが重なる順番は、複数の重ね部32で同じであっても、異なっていてもよい。
重ね部32では、上側の耐火被覆材26の下端部26Aと、下側の耐火被覆材26の上端部26Bとを、耐火発泡材でY方向に貼り付けてもよい。また、複数の重ね部32において、耐火被覆材26のZ方向の重なり代が同じであっても、異なっていてもよい。例えば、柱部12において、加熱時のZ方向の伸び率が大きい部位と小さい部位とがある場合には、伸び率が大きい部位に対応する重ね部32の重なり代を大きくし、伸び率が小さい部位に対応する重ね部32の重なり代を小さくしてもよい。
第1耐火部34、第2耐火部35及び第3耐火部36は、一体化されたものに限らず、それぞれ別の部材で構成されていてもよい。別の部材で構成される場合には、第1耐火部34、第2耐火部35及び第3耐火部36のそれぞれ隣接する端部同士を耐火発泡材で繋いでもよい。
第1耐火部34、第2耐火部35及び外壁パネル16により囲まれる柱部の本数は、1本、2本に限らず、3本以上であってもよい。
柱部12が複数の柱で構成される場合に、複数の柱は、一方向に並んで配置されたものに限らない。複数の柱は、例えば、建物10の出隅部及び入隅部の少なくとも一方において、Z方向から見た場合に略L字状に並んだものであってもよい。また、複数の柱の配置に合わせて、Z方向から見た場合に第1耐火部34が略L字状に形成されていてもよい。同様に、第1耐火部34における重ね部32についても、Z方向から見た場合に略L字状に形成されていてもよい。複数の柱は、ラチス材24で連結されていないものであってもよい。
耐火被覆材26は、ロックウールを有するものに限らず、例えば、ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)で構成されていてもよい。
柱部12への耐火被覆材26の取付手段は、溶接ピン28に限らず、例えば、ビス又はボルトであってもよい。
外壁パネル16は、ALC外壁に限らず、公知の各種のコンクリート系パネルで構成されていてもよい。
10 建物
12 柱部
16 外壁パネル(外壁材の一例)
20 耐火壁構造
22 柱
23 柱
24 ラチス材
26 耐火被覆材
28 溶接ピン(取付手段の一例)
60 耐火壁構造
62 軽鉄下地(下地材の一例)
80 耐火壁構造
82 柱部

Claims (2)

  1. 建物の外壁材に対する屋内側で立設された柱部と、
    前記柱部の高さ方向に複数並び、該高さ方向の下端部と上端部が互いに重なる重ね部が形成され、該高さ方向から見た場合に前記外壁材と共に前記柱部を囲む耐火被覆材と、
    前記耐火被覆材の前記重ね部を前記柱部に取付ける取付手段と、
    を有し、
    前記柱部は、前記建物の内外方向と交差する交差方向にラチス材で連結された複数の柱を有し、
    前記ラチス材と前記耐火被覆材との間には、前記建物の躯体に支持される下地材が立設され、
    前記取付手段は、前記耐火被覆材を複数の前記柱及び前記下地材に取付ける、
    耐火壁構造。
  2. 前記高さ方向における下側の前記耐火被覆材の上端部が、上側の前記耐火被覆材の下端部に対して外側から重ねられている請求項1に記載の耐火壁構造。
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