JP6907578B2 - エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法 - Google Patents

エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6907578B2
JP6907578B2 JP2017026392A JP2017026392A JP6907578B2 JP 6907578 B2 JP6907578 B2 JP 6907578B2 JP 2017026392 A JP2017026392 A JP 2017026392A JP 2017026392 A JP2017026392 A JP 2017026392A JP 6907578 B2 JP6907578 B2 JP 6907578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evoh
water
pellets
ethylene
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017026392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018131543A (ja
Inventor
山田 耕司
耕司 山田
和也 古川
和也 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2017026392A priority Critical patent/JP6907578B2/ja
Publication of JP2018131543A publication Critical patent/JP2018131543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6907578B2 publication Critical patent/JP6907578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

本発明は、エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、着色が抑制されたエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットが得られるエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法に関するものである。
従来、エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物(以下、「EVOH」と称することがある)は、高分子側鎖に存在する水酸基同士の水素結合のため、非常に強い分子間力を有する。それゆえに、結晶性が高く、さらに非晶部分においても分子間力が高いため、気体分子等はEVOHを通過しにくく、EVOHを用いたフィルムは優れたガスバリア性を示す。
EVOHは、その優れたガスバリア性を利用して、食品包装材料、医薬品包装材料、工業薬品包装材料、農薬包装材料等のフィルムやシート、或いはボトル等の容器等に溶融成形されて利用されている。
ところが、EVOHは熱劣化性が大きく熱分解しやすいため、溶融成形時に着色することが知られている。これに対し、EVOH中の残存酢酸ナトリウム量や酢酸量を調製することで、熱劣化の少ないEVOHを得るという技術が知られている(特許文献1参照)。
また、ロングラン性等の成形性やフィッシュアイ数を改善する目的で、EVOHに、ホウ酸やその金属塩等のホウ酸類、リン酸やその金属塩等のリン酸類、カルボン酸やその金属塩等のカルボン酸類を含有させることが知られている。かかる配合物は水溶性化合物であるため、EVOHの製造過程における中間体である含水EVOHに対して、上記水溶性化合物水溶液と接触させることにより含有させる(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。また、押出機を用いて混練することで含有させる技術が知られている(例えば、特許文献5参照)。このような含水EVOHを乾燥してEVOHを得ることができる。
一方で、包装材料としては被包装物の安全性の観点から、より視認性の高い包装材料が求められており、可能な限り着色していないことが望ましい。しかしながら、上記水溶性化合物を水溶液接触により含有させたEVOH組成物は、得られるEVOHペレットや、かかるEVOHペレットを溶融成形して得られる包装材料等の製品が着色し黄変する傾向にあり、色調に未だ改善の余地があった。一方で、上記押出機を用いて混練する方法により含有させる方法では、EVOHに熱履歴が残ると考えられるため、EVOHペレットや溶融成形後の製品の色調が悪化する恐れがあり採用し難い。
ここで、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットを水または水溶液と接触させた後に加熱乾燥を行うに当たって、加熱乾燥前のペレットの含水率を40〜70%に調整することでフィッシュアイの発生が少なく成形性に優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットを得るという技術が知られている(例えば、特許文献6参照)。かかる技術は加熱乾燥前にペレット表面付近の水分を物理的に遠心分離機等で除去するものであり、その処理時間は60秒以内であることが記載されている。
特開昭51−049294 特開平11−293077 特開平11−293078 特開平11−293079 特開2001−96529 特開2001−11191
近年は特に被包装物への安心感が強く求められることから、被包装物が包装材料を通しても明確に視認できるよう、可能な限り着色していない包装材料が好まれる傾向にある。
本発明はこのような背景下において、着色が抑制された包装材料が得られるエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物を提供することを目的とするものである。
しかるに本発明者らは、上記のような着色が発生する原因について、溶融成形前のEVOHペレットに着目した。すなわち、製造時に着色が抑制されたペレットを用いることで、かかるペレットを溶融成形することにより得られる包装材料の色調も良好となることを想起した。
そして、水溶性化合物がEVOH含水ペレット内で局在化していることに起因すると推測するに至った。
本発明者らは上記事情に鑑み鋭意検討の結果、水溶性化合物を含有する上記EVOH含水ペレットをエージングする工程を含む製造方法を採用することにより、予想外にも得られるEVOHペレットの着色を抑制することが可能となることを見出し、上記課題を解決したものである。
通常、生産性の観点からEVOHの製造中間体であるEVOH含水ペレットを長期間にわたり放置することは採用し難い。なぜなら、水の存在下で樹脂を長期間放置した場合、カビ等が発生する恐れがあり製品価値が落ちると予測され、当業者であればむしろ避けるものであるからである。しかしながら本発明者らはあえて水溶性化合物を含むEVOH含水ペレットを所定期間エージングしたところ、水溶性化合物がEVOH含水ペレット内で均一化されるためか、予想外にも製品色調が良いEVOHペレットが得られることを見出した。
すなわち、本発明の要旨は、水溶性化合物を含むEVOH含水ペレットを3時間以上エージングするエージング工程、及び前記EVOH含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程を含むことを特徴とするEVOHペレットの製造方法に関するものである。
本発明のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法により得られるペレットは、着色が抑制されている。
以下、本発明の構成につき詳細に説明するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものであり、これらの内容に特定されるものではない。
本発明は、EVOHペレットの製造方法であって、EVOH含水ペレットを所定期間エージングすることを特徴とするEVOHペレットの製造方法に関するものである。以下、各構成について詳細に説明する。
<エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物>
本発明で用いるエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物すなわちEVOHについて説明する。
本発明で用いるEVOHは、通常、エチレンとビニルエステル系モノマーを共重合させた後にケン化させることにより得られる樹脂であり、非水溶性の熱可塑性樹脂である。重合法も公知の任意の重合法、例えば、溶液重合、懸濁重合、エマルジョン重合を用いることができるが、一般的にはメタノールを溶媒とする溶液重合が用いられる。得られたエチレン−ビニルエステル系共重合体のケン化も公知の方法で行ない得る。
すなわち、本発明で用いるEVOHは、エチレン構造単位とビニルアルコール構造単位を主とし、場合によってはケン化されずに残存した若干量のビニルエステル構造単位を含むものである。
上記ビニルエステル系モノマーとしては、市場からの入手のしやすさや製造時の不純物の処理効率がよい点から、代表的には酢酸ビニルが用いられる。この他、例えば、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等の脂肪族ビニルエステル、安息香酸ビニル等の芳香族ビニルエステル等があげられ、通常炭素数3〜20、好ましくは炭素数4〜10、特に好ましくは炭素数4〜7の脂肪族ビニルエステルである。これらは通常単独で用いるが、必要に応じて複数種を同時に用いてもよい。
EVOHにおけるエチレン構造単位の含有量は、ISO14663に基づいて測定した値であり、通常20〜60モル%、好ましくは25〜50モル%、特に好ましくは25〜40モル%である。かかる含有量が少なすぎると、高湿時のガスバリア性、溶融成形性が低下する傾向があり、逆に多すぎると、ガスバリア性が低下する傾向がある。
EVOHにおけるビニルエステル成分のケン化度は、JIS K6726(ただし、EVOHは水/メタノール溶媒に均一に溶解した溶液にて)に基づいて測定した値であり、通常90〜100モル%、好ましくは95〜100モル%、特に好ましくは99〜100モル%である。かかるケン化度が低すぎる場合にはガスバリア性、熱安定性、耐湿性等が低下する傾向がある。
また、上記EVOHのメルトフローレート(MFR)(210℃、荷重2160g)は、通常0.5〜100g/10分であり、好ましくは1〜50g/10分、特に好ましくは3〜35g/10分である。かかるMFRが高すぎると、製膜性が低下する傾向がある。また、MFRが低すぎると溶融押出が困難となる傾向がある。
また、本発明に用いられるEVOHは、本発明の効果を阻害しない範囲(例えば10モル%以下)で、以下に示すコモノマーに由来する構造単位が、さらに含まれていてもよい。
上記コモノマーは、例えば、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類や、2−プロペン−1−オール、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン、5−ヘキセン−1,2−ジオール、2−メチレンプロパン−1,3−ジオール等のヒドロキシ基含有オレフィン類や、そのエステル化物である、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン、2,3−ジアセトキシ−1−アリルオキシプロパン、2−アセトキシ−1−アリルオキシ−3−ヒドロキシプロパン、3−アセトキシ−1−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロパン;1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパン、1,3−ジプロピオニルオキシ−2−メチレンプロパン、1,3−ジブチロニルオキシ−2−メチレンプロパン等のヒドロキシメチルビニリデンジアセテート類、グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンモノビニルエーテル、グリセリンモノイソプロペニルエーテル等のグリセリンモノ不飽和アルキルエーテル類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいは炭素数1〜18のモノまたはジアルキルエステル類、アクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩等のアクリルアミド類、メタアクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩等のメタクリルアミド類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類、アクリルニトリル、メタクリルニトリル等のシアン化ビニル類、炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエーテル、アルコキシアルキルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル化合物類、トリメトキシビニルシラン等のビニルシラン類、酢酸アリル、塩化アリル等のハロゲン化アリル化合物類、アリルアルコール、ジメトキシアリルアルコール等のアリルアルコール類、トリメチル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のコモノマーがあげられる。
さらに、ウレタン化、アセタール化、シアノエチル化、オキシアルキレン化等の「後変性」されたEVOHを用いることもできる。
特に、ヒドロキシ基含有オレフィン類を共重合したEVOHは、二次成形性が良好になる点で好ましく、中でも側鎖に1級水酸基を有するEVOH、特には、1,2−ジオールを側鎖に有するEVOHが好ましい。
上記1,2−ジオールを側鎖に有するEVOHは、側鎖に1,2−ジオール構造単位を含むものである。上記1,2−ジオール構造単位とは、具体的には下記の一般式(1)で示される構造単位である。
Figure 0006907578
〔上記一般式(1)において、R1,R2およびR3は、それぞれ独立して水素原子または有機基を示し、Xは単結合または結合鎖を示す。R4,R5およびR6は、それぞれ独立して水素原子または有機基を示す。〕
上記一般式(1)で表される1,2−ジオール構造単位における有機基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の飽和炭化水素基、フェニル基、ベンジル基等の芳香族炭化水素基、ハロゲン原子、水酸基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、スルホン酸基等があげられる。
特に、上記一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位を含有する場合、その含有量は通常0.1〜20モル%、さらには0.1〜15モル%、特には0.1〜10モル%のものが好ましい。
また、本発明で使用されるEVOHは、異なる他のEVOHとの混合物であってもよく、上記他のEVOHとしては、エチレン構造単位の含有量が異なるもの、一般式(1)で表わされる1,2−ジオール構造単位の含有量が異なるもの、ケン化度が異なるもの、メルトフローレート(MFR)が異なるもの、他の共重合成分が異なるもの等をあげることができる。
かかるEVOHには、本発明の趣旨を阻害しない範囲内(例えば、30重量%以下、好ましくは10重量%以下)において、従来公知の可塑剤、フィラー、クレー(モンモリロナイト等)、着色剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、核材、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、ワックス等を含んでいてもよい。
<EVOHペレットの製造方法>
EVOHは通常、エチレンとビニルエステル系モノマーを共重合したエチレン−ビニルエステル系共重合体をアルコール溶媒中、触媒の存在下、高温高圧条件下でケン化して製造される。
上記ケン化工程で得られた高温高圧状態のEVOHのアルコール溶液は、水と接触処理することで、常圧で安定なEVOHの水/アルコール混合溶液(ペースト)とされる。
上記EVOHの水/アルコール混合溶液(ペースト)は、公知の手法により造粒され、ペレットとなる。かかるペレットは後に水洗される。かかる造粒方法としては、例えばストランドカッティング方式、空中ホットカット方式や水中ホットカット方式(例えば、アンダーウォーターカット方式)等のホットカット方式から適宜選択すればよい。
ここで、ストランドカッティング方式とは、EVOHの水/アルコール混合溶液(ペースト)を凝固液中に押し出して析出させて得られるストランド状物(連続した棒状体)、あるいはEVOHの水/アルコール混合溶液(ペースト)を押出してから冷却固化させて得られるストランド状物を、ストランドカッターを用いて一定の大きさのペレットにカッティングすることによって、円柱状のEVOH含水ペレットを得る方法である。
また、ホットカット方式の中でも特に水中ホットカット方式が好ましい。かかる水中ホットカット方式(例えば、アンダーウォーターカット方式)とは、EVOHの水/アルコール混合溶液(ペースト)を凝固液に押出し、完全に内部まで凝固しない状態でカッターを用いて一定の大きさのペレットにカッティングすることによって、球状のEVOH含水ペレットを得る方法である。かかる方法で得られるペレットの形状は、EVOHの水/アルコール混合溶液(ペースト)が表面張力により滑らかとなり、球状やオーバル状(例えば、ラグビーボール状等)となる。
造粒後に得られるEVOH含水ペレットの大きさは、成形時の作業性や取扱い面から、ストランドカッティング方式で得られる円柱状の場合は、底面の直径が1〜6mm、長さ1〜6mmのもの(さらさらにはそれぞれ2〜5mmのもの)が、又また水中ホットカット方式で得られるオーバル状の場合は、径が1〜6mmのもの(さらさらには2〜5mmのもの)が実用的である。
得られるEVOHペレットの水洗浄は、10〜60℃の水槽中で実施される。水洗浄によりEVOHペレット中の炭素数が5以下のアルコール、酢酸、酢酸ナトリウム含有量が調整され、また、オリゴマーや不純物が除去される。
水洗浄方法としては、EVOH含水ペレット100重量部に対して水が通常、200〜1000重量部、好ましくは200〜600重量部の水で、水温が通常、20〜50℃、好ましくは25〜35℃で、洗浄時間が通常、0.5〜5時間、好ましくは1〜4時間、洗浄回数が通常、1〜5回、好ましくは1回で実施されるか、もしくは連続式で実施される。
上記で述べた水洗浄により、EVOH含水ペレット100重量部に対して、通常、炭素数が5以下のアルコールを0.0001〜1重量部、酢酸を0.01〜1重量部、酢酸ナトリウムを0.01〜1重量部に調整するのが好ましい。かかるEVOH含水ペレットにおける含水率は、通常40〜70重量%であり、さらに好ましくは45〜65重量%であり、さらに好ましくは50〜65重量%であり、さらに好ましくは、55〜65重量%である。
本発明において含水率とは、ペレット中の揮発成分の重量パーセントを意味し、かかる含水率は、以下の方法で測定する。
まず、アルミカップ単体(重量:C1)の重量を測定し、そのアルミカップにペレットを2g取り、ペレット(重量:P1)を入れたアルミカップの重量(C1+P1)を測定する。そして、ペレットを入れたアルミカップを電子式水分計(島津製作所社製『MOC−120H』)にて200℃で重量変化が0.01%以下になるまで加熱処理を行なう。加熱処理後は電子式水分計よりペレットを入れたアルミカップを取り出し、乾燥剤の入ったデシケーター内にて30分間静置してペレットの温度を室温(23℃)まで戻し、加熱処理後のペレット(重量:P2)を入れたアルミカップの重量(C1+P2)を測定し、下記数式(1)により、含水率(重量%)を算出する。
含水率(重量%)=〔{(C1+P1)−(C1+P2)}/{(C1+P1)−C1}〕×100
={(P1−P2)/P1}×100 ・・・(1)
<水溶液接触処理工程>
本発明では、水洗浄後、もしくは、水洗浄と合わせて、かかるEVOH含水ペレットを必要に応じて、水溶性化合物を含む水溶液に接触処理して該水溶性化合物を含有させる水溶液接触処理工程を含むことが好ましい。かかる水溶液接触処理工程に供するEVOH含水ペレットの含水率は、通常40〜70重量%であり、好ましくは45〜65重量%であり、さらに好ましくは50〜65重量%であり、さらに好ましくは、55〜65重量%である。
上記水溶性化合物としては、例えばホウ酸類、リン酸類、カルボン酸類が挙げられる。
前記ホウ酸類としては、例えばホウ酸、ホウ酸エステル、ホウ酸塩(例えば、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム等のアルカリ金属塩、ホウ酸カルシウム、ホウ酸マグネシウム等のアルカリ土類金属塩等)などのホウ素化合物が挙げられる。好ましくはホウ酸である。
前記リン酸類としては、例えば、リン酸、リン酸エステル、リン酸水素塩を含むリン酸塩(例えば、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム等のアルカリ金属塩、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム等のアルカリ土類金属塩等)などのリン酸化合物が挙げられる。好ましくはリン酸、リン酸アルカリ土類金属塩(マグネシウム塩、カルシウム塩)であり、さらに好ましくはリン酸、リン酸カルシウムである。
前記カルボン酸類としては、例えば、カルボン酸、カルボン酸エステル、カルボン酸塩(例えば、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属塩等)などの化合物が挙げられる。上記カルボン酸としては酢酸、酪酸、プロピオン酸等の脂肪族カルボン酸、安息香酸、サリチル酸等の芳香族カルボン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸等のヒドロキシカルボン酸が挙げられる。中でも熱安定性の点でカルボン酸、カルボン酸塩が好ましく、特にはカルボン酸およびカルボン酸塩を併用することが好ましい。
カルボン酸として好ましくは炭素数1〜8の脂肪族カルボン酸であり、さらに好ましくは炭素数1〜3の1価脂肪族カルボン酸であり、さらに好ましくは酢酸である。
カルボン酸塩として好ましくは炭素数1〜8の脂肪族カルボン酸アルカリ金属塩であり、さらに好ましくは炭素数1〜3の1価脂肪族カルボン酸アルカリ金属塩であり、さらに好ましくは酢酸ナトリウムである。
本発明の効果がより効果的に得られる点で、水溶性化合物としてカルボン酸とカルボン酸塩を併用することが好ましく、さらに好ましくは、ホウ酸類、カルボン酸およびカルボン酸塩を用いることが好ましく、特に好ましくは、ホウ酸類、リン酸類、カルボン酸およびカルボン酸塩を用いることが好ましい。
EVOH含水ペレットを前記水溶性化合物を含む水溶液と接触させることにより、前記EVOH含水ペレット中に水溶性化合物を含有させ、溶融成形時の熱安定性等の各種物性を向上させることができる。なお、カルボン酸類の調整については、前記水洗浄と、本水溶性化合物を含む水溶液と接触させる工程をそれぞれ調整し、必要に応じて併用することで、EVOHペレットへの含有量を調節すればよい。
EVOH含水ペレットを上記水溶液と接触させるにあたり、上記水溶液の水溶性化合物濃度が、通常3重量%以下、好ましくは0.3〜1.5重量%である水溶液を、EVOH含水ペレット100重量部に対して、通常200〜1000重量部、好ましくは200〜600重量部使用する。接触時の水溶液の温度は、10〜80℃がこのましく、より好ましくは20〜60℃、特に好ましくは25〜40℃である。接触時間は、0.5〜5時間が好ましく、より好ましくは1〜4時間である。バッチ式で実施する場合、その回数は、通常1〜3回、好ましくは1回である。また、連続式で実施してもよい。
<水分調整工程>
上記EVOH含水ペレットの含水率を調節するため、必要に応じて水分調整工程を設けることも可能である。調整方法としては任意の方法を用いることができ、通常、水に接触させる含水方法や、流動乾燥、静置乾燥などの乾燥方法が挙げられる。
本発明においては、流動乾燥を行うことが好ましく、さらには該流動乾燥の前または後に静置乾燥を行う乾燥方法、即ち、流動乾燥処理後に静置乾燥処理を行う方法又は静置乾燥処理後に流動乾燥処理を行う方法が好ましい。
ここで言う流動乾燥とは、実質的にEVOH含水ペレットが機械的にもしくは熱風により撹拌分散されながら行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うための乾燥器としては、円筒・溝型撹拌乾燥器、円筒乾燥器、回転乾燥器、流動層乾燥器、振動流動層乾燥器、円錐回転型乾燥器等が挙げられ、また、静置乾燥とは、実質的にEVOH含水ペレットが撹拌、分散などの動的な作用を与えられずに行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うための乾燥器として、材料静置型としては回分式箱型乾燥器が、材料移送型としてはバンド乾燥器、トンネル乾燥器、竪型サイロ乾燥器等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
例えば、流動乾燥処理後に静置乾燥処理を行う方法について説明する。
該流動乾燥処理時に用いられる加熱ガスとしては空気または不活性ガス(窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等)が用いられ、該加熱ガスの温度としては、95℃以下が好ましく、さらには40〜90℃が好ましい。該温度が高すぎる場合、EVOH含水ペレットが融着を起こす傾向がある。
さらに、乾燥器内の加熱ガスの速度は、0.7〜10m/secとすることが好ましく、さらには0.7〜5m/secで、特に1〜3m/secが好ましく、かかる速度が小さすぎる場合、EVOH含水ペレットの融着が起こりやすく、逆に大きすぎる場合、EVOH含水ペレットの欠け等の発生が起こりやすくなる傾向がある。
また、流動乾燥の時間としては、EVOH含水ペレットの処理量にもよるが、通常は5分〜36時間であり、さらには10分〜24時間が好ましい。
上記の如く流動乾燥処理されたEVOH含水ペレットは、次いで静置乾燥処理に供される。かかる静置乾燥処理に用いられる加熱ガスも同様に不活性ガス(窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等)が用いられ、該加熱ガスの温度は70℃以上が好ましく、さらに好ましくは70〜150℃であり、さらに好ましくは70〜105℃である。該温度が低すぎる場合、乾燥時間を極端に長くする必要があり、経済的に不利となる傾向がある。
さらに乾燥器内のガスの速度は1m/sec未満とすることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.5m/secが好ましく、かかる速度が速すぎる場合、EVOH含水ペレットを静置状態に保つことが困難となる傾向がある。
また、静置乾燥処理の時間はEVOHペレットの処理量により一概に言えないが、通常は10分〜72時間であり、さらには1〜48時間が好ましい。
<エージング工程>
本発明では、上記水溶性化合物を含むEVOH含水ペレットを、3時間以上エージングするエージング工程を含むことが特徴である。本発明における“エージング”とは、含水状態のEVOHを所定の期間保管することである。かかるエージング工程を含むことにより、得られるEVOHペレットの着色が抑制されるという効果を有する。これは、含水状態でエージングすることでEVOH含水ペレット内の前記水溶性化合物の均一性が向上するためと推測される。
エージング期間は3時間以上であることが重要であり、好ましくは3時間〜3年、さらに好ましくは3時間〜1年、さらに好ましくは1日〜1年、さらに好ましくは1か月〜1年、さらに好ましくは4か月〜8か月である。かかる期間が長すぎる場合、ペレットにカビが生える等して得られる製品に混入し、製品を製膜した際のフィッシュアイ数が増加する傾向があり、短すぎる場合、得られるEVOHペレットの着色抑制効果が十分に得られ難い傾向がある。
なお、かかるエージング期間とは、上記水溶液接触処理工程または所望により採用した水分調整工程の終了後から、後述する前記エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程に供するまでの期間を意味する。
かかるエージング工程において、前記EVOH含水ペレットが密封容器内に密封された状態であることが好ましい。かかる容器としては、プラスチックバッグ、紙とアルミの積層袋、防湿袋等が挙げられ、異物混入防止という理由で、好ましくは防湿袋である。
エージング工程におけるEVOH含水ペレットの含水率は通常5〜70重量%であり、好ましくは5〜55重量%であり、さらに好ましくは5〜40重量%であり、さらに好ましくは5〜35重量%である。かかる含水率が多すぎる場合、カビが発生しやすい傾向があり、上記範囲である場合、カビ発生が抑制される傾向がある。エージング工程における含水率を上記範囲とするために、本エージング工程に先立ち、上記水溶液接触処理工程に供した後の含水EVOHペレットを上述の水分調整工程に供することが好ましい。
<EVOH含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程>
上記エージング工程により得られたEVOH含水ペレットを、含水率を0.3重量%以下に乾燥する。かかる乾燥方法として、任意の乾燥方法を採用することが可能で、通常、流動乾燥、静置乾燥などの乾燥方法があり、複数の乾燥方法を組み合わせて行ってもよい。本発明では、静置乾燥を行うことが好ましい。
ここで言う流動乾燥とは、実質的にEVOHペレットが機械的にもしくは熱風により撹拌分散されながら行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うための乾燥器としては、円筒・溝型撹拌乾燥器、円筒乾燥器、回転乾燥器、流動層乾燥器、振動流動層乾燥器、円錐回転型乾燥器等が挙げられ、また、静置乾燥とは、実質的にEVOHペレットが撹拌、分散などの動的な作用を与えられずに行われる乾燥を意味し、該乾燥を行うための乾燥器として、材料静置型としては回分式箱型乾燥器が、材料移送型としてはバンド乾燥器、トンネル乾燥器、竪型サイロ乾燥器等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
例えば、静置乾燥処理のみを行う方法について説明する。
該静置乾燥処理に用いられる加熱ガスとしては不活性ガス(窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等)が用いられ、該加熱ガスの温度は70℃以上が好ましく、さらに好ましくは70〜150℃であり、さらに好ましくは、110℃〜150℃である。該温度が低すぎる場合、乾燥時間を極端に長くする必要があり、経済的に不利となる傾向がある。
さらに乾燥器内のガスの速度は1m/sec未満とすることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.5m/secが好ましく、かかる速度が大きすぎる場合、EVOHペレットを静置状態に保つことが困難となる傾向がある。
また、静置乾燥処理の時間はEVOHペレットの処理量により一概に言えないが、通常は10分〜72時間であり、さらには1〜48時間が好ましい。
乾燥後の上記EVOHペレットの形状は切断時のEVOHペレットの形状に準ずる。すなわち、円柱状の場合は、底面の直径が1.5〜5.5mm、長さ1.5〜5.5mmのもの(さらにはそれぞれ2〜5mmのもの)が、又水中カット方式で得られるオーバル状の場合は、径が1.5〜5.5mmのもの(さらには2〜5mmのもの)である。
上記の条件でEVOHペレットが静置乾燥処理されて最終的に乾燥されたEVOHペレットが得られるのであるが、該処理後(最終)のEVOHペレットの含水率は通常0.3重量%以下であり、好ましくは0.001〜0.3重量%である。該含水率が高すぎる場合、成形品に発泡が発生しやすくなる傾向がある。
このようにして得られたEVOHペレットにおける、水溶性化合物の含有量は下記が好ましい。すなわち、ホウ酸類を含有する場合、その含有量は、EVOHペレット100重量部に対してホウ素原子換算(灰化後、ICP発光分析法にて分析)で通常0.001〜1重量部であり、好ましくは0.005〜0.8重量部であり、特に好ましくは0.01〜0.5重量部である。ホウ酸類の添加量が少なすぎると、ホウ酸類の添加効果が十分に得られないことがあり、逆に多すぎるとEVOHペレットを溶融成形に供してフィルムを得る場合に均一なフィルムを得ることが困難となる傾向がある。
また、リン酸類を含有する場合、その含有量としては、EVOHペレット100重量部に対してリン酸換算で通常0.0005〜0.1重量部、好ましくは0.001〜0.1重量部、特に好ましくは0.001〜0.05重量部である。かかる添加量が少なすぎるとその含有効果が十分に得られないことがあり、逆に多すぎると均一なフィルムを得るのが困難となる傾向がある。
カルボン酸を含有する場合、その含有量は、EVOHペレット100重量部に対して通常0.001〜1重量部、好ましくは0.005〜0.8重量部、特に好ましくは0.01〜0.5重量部である。かかる含有量が少なすぎるとその含有効果が十分に得られないことがあり、逆に多すぎると均一なフィルムを得るのが困難となる傾向がある。
また、カルボン酸塩を含有する場合、その含有量は、EVOHペレット100重量部に対して金属換算(灰化後、ICP発光分析法にて分析)で通常0.0005〜0.5重量部、好ましくは0.001〜0.3重量部、特に好ましくは0.001〜0.1重量部である。かかる含有量が少なすぎるとその含有効果が十分に得られないことがあり、逆に多すぎると均一なフィルムを得るのが困難となる傾向がある。
かくして得られた本発明のEVOHペレットは、ペレットのYI値が低く、着色が抑制されている。かかるYI値とは、以下の方法により測定された値であり、数値が大きいほど黄色味が強いことを示す。その値は通常1〜20、好ましくは1〜15、さらに好ましくは1〜12、さらに好ましくは1〜10である。
<ペレットYI値の測定方法>
得られたEVOHペレットのYI値測定方法を以下に記載する。ここでいうペレットYI値とは、ペレットの黄色度のことであり、本発明においては、日本電色工業製「分光色差計 SE 6000」を用いて、測定した値をペレットYI値とする。
得られたEVOHペレットを約15gとり、YI測定用透明容器に充填、タッピング後、EVOHペレットのYI値(黄色度)を測定する。
かくして得られた本発明のEVOHペレットは溶融成形により包装材料等の製品に加工される。
本発明のEVOHペレットは、所望により成形用原料としてEVOH以外の成分と混合されてもよい。
成形用原料全体におけるEVOHの含有率は、通常70〜100重量%であり、好ましくは75〜99重量%であり、特に好ましくは80〜90重量%である。
成形用原料には、EVOH以外に、他の熱可塑性樹脂を、EVOHに対して、通常30重量%以下にて含有してもよい。
上記他の熱可塑性樹脂としては、例えば具体的には、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共重合体、ポリブテン、ポリペンテン等のオレフィンの単独又はまたは共重合体、ポリ環状オレフィン、或いはこれらのオレフィンの単独又はまたは共重合体を不飽和カルボン酸又はまたはそのエステルでグラフト変性したもの等の広義のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、共重合ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
熱可塑性樹脂は、通常はナフサなど石油由来の原料が用いられているが、シェールガスなど天然ガス由来の原料や、さとうきび、テンサイ、トウモロコシ、ジャガイモ等などに含まれる糖、デンプンなどの成分、または、稲、麦、キビ、草植物等などに含まれるセルロースなどの成分から精製した植物由来の原料を用いてもよい。
特に、本発明のEVOHペレットを含む成形用原料を多層構造体として食品の包装材として用いた場合、該包装材の熱水処理後に、包装材端部にてEVOH層が溶出することを防止する点で、ポリアミド系樹脂を配合することが好ましい。
また、本発明のEVOHペレットを含む成形用原料には、上記成分のほか、必要に応じて、本発明の効果を損なわない限り(例えば、樹脂組成物全体の5重量%未満にて)、エチレングリコール、グリセリン、ヘキサンジオール等の脂肪族多価アルコール等の可塑剤;飽和脂肪族アミド(例えばステアリン酸アミド等)、不飽和脂肪酸アミド(例えばオレイン酸アミド等)、ビス脂肪酸アミド(例えばエチレンビスステアリン酸アミド等)、低分子量ポリオレフィン(例えば分子量500〜10000程度の低分子量ポリエチレン、又はまたは低分子量ポリプロピレン)等の滑剤;熱安定剤;アンチブロッキング剤;酸化防止剤;着色剤;帯電防止剤;紫外線吸収剤;抗菌剤;充填材(例えば無機フィラー等);結晶核剤(例えばタルク、カオリン等);界面活性剤ワックス;分散剤(例えばステアリン酸モノグリセリド等);共役ポリエン化合物、アルデヒド化合物(例えばクロトンアルデヒドなどの不飽和アルデヒド類等)などの公知の添加剤を適宜配合することができる。
溶融成形方法としては、押出成形法(T−ダイ押出、インフレーション押出、ブロー成形、溶融紡糸、異型押出等)、射出成形法が主として採用される。溶融成形温度は、150〜300℃の範囲から選ぶことが多い。また、該成形用原料は、積層体用途にも多用され、特にEVOH樹脂からなる層の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層を積層してなる積層体として用いられる。
該積層体を製造するに当たっては、該成形用原料の層の片面又はまたは両面に他の基材を積層するのであるが、積層方法としては、例えば該成形用原料を加工したフィルム、シートに熱可塑性樹脂を溶融押出する方法、逆に熱可塑性樹脂等の基材に該成形用原料を溶融押出する方法、該成形用原料と他の熱可塑性樹脂とを共押出する方法、さらにさらには本発明で得られたEVOHのフィルム、シートと他の基材のフィルム、シートとを有機チタン化合物、イソシアネート化合物、ポリエステル系化合物、ポリウレタン化合物等の公知の接着剤を用いてドライラミネートする方法等が挙げられる。
共押出の場合の相手側樹脂としては直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィン)共重合体、ポリブテン、ポリペンテン等のオレフィンの単独又はまたは共重合体、或いはこれらのオレフィンの単独又はまたは共重合体を不飽和カルボン酸又はまたはそのエステルでグラフト変性したものなどの広義のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル、ポリアミド、共重合ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、ポリスチレン、PET、ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等が挙げられる。EVOH樹脂も共押出可能である。上記のなかでも、共押出製膜の容易さ、フィルム物性(特に強度)の実用性の点から、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、PETが好ましく用いられる。
さらにさらに、本発明の方法で得られるEVOHペレットを含む成形用原料から一旦フィルム、シート等の成形物を得、これに他の基材を押出コートしたり、他の基材のフィルム、シート等を接着剤を用いてラミネートする場合、前記の熱可塑性樹脂以外に任意の基材(紙、金属箔、一軸又はまたは二軸延伸プラスチックフィルム又はまたはシート、織布、不織布、金属綿状、木質等)が使用可能である。積層体の層構成は、EVOH樹脂の層をx(x1、x2、・・・)、他の基材、例えば熱可塑性樹脂層をy(y1、y2、・・・)とするとき、フィルム、シート、ボトル状であれば、x/yの二層構造のみならず、y/x/y、x/y/x、x1/x2/y、x/y1/y2、y2/y1/x/y1/y2等任意の組み合わせが可能であり、フィラメント状ではx、yがバイメタル型、芯(x)−鞘(y)型、芯(y)−鞘(x)型、或いは偏心芯鞘型等任意の組み合わせが可能である。
該積層体は、そのまま各種形状のものに使用されるが、さらにさらに該積層体の物性を改善するためには延伸処理を施すことも好ましく、かかる延伸については、一軸延伸、二軸延伸のいずれであってもよく、できるだけ高倍率の延伸を行ったほうが物性的に良好で、延伸時にピンホールやクラック、延伸ムラ、デラミ等の生じない延伸フィルムや延伸シート等が得られる。
延伸方法としては、ロール延伸法、テンター延伸法、チューブラー延伸法、延伸ブロー法等の他、深絞成形、真空成形等のうち延伸倍率の高いものも採用できる。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方式、逐次二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。延伸温度は通常80〜170℃であり、好ましくは100〜160℃程度の範囲から選ばれる。
かくして延伸が終了した後、次いで熱固定を行う。熱固定は周知の手段で実施可能であり、上記延伸フィルムの緊張状態を保ちながら、通常80〜170℃、好ましくは100〜160℃で2〜600秒間程度熱処理を行う。また、生肉、加工肉、チーズ等を熱収縮包装する用途に用いる場合は、延伸後の熱固定は行わず製品フィルムとし、上記生肉、加工肉、チーズ等を該フィルムに収納して、通常50〜130℃、好ましくは70〜120℃で、通常2〜300秒程度の熱処理を行って、該フィルムを熱収縮させて密着包装する。
かくして得られた積層体の形状としては任意のものであってよく、フィルム、シート、テープ、ボトル、パイプ、フィラメント、異型断面押出物等が例示される。又また、得られる積層体は必要に応じ、熱処理、冷却処理、圧延処理、印刷処理、ドライラミネート処理、溶液又はまたは溶融コート処理、製袋加工、深絞り加工、箱加工、チューブ加工、スプリット加工等を行うことができる。上記の如く得られたフィルム、シート或いは容器等は食品、医薬品、工業薬品、農薬等各種の包装材料として有用である。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、実施例の記載に限定されるものではない。
尚、実施例中「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
[実施例1]
<水溶液接触処理工程>
EVOH含水ペレットとして、含水率58重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)ペレット(エチレン含有量38モル%、ケン化度99.7モル%、MFR(210℃、4g/10分))の円柱形ペレットを用いた。かかるEVOH含水ペレットに対してホウ酸、酢酸、酢酸ナトリウムを含有する水溶液を接触させることで水溶液接触処理を行った。かかる水溶液とEVOH含水ペレットを固液分離し、水溶性化合物含有EVOH含水ペレットを得た。
<水分調整工程>
得られたEVOH含水ペレットを、流動乾燥器にて70℃の空気を用いて、乾燥器内のガスの通過速度2.0m/secで、30分乾燥し、静置乾燥器にて95℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥し含水率8重量%のEVOH含水ペレットを得た。
<エージング工程>
得られた含水率8重量%のEVOH含水ペレット5kgを容積10Lのポリエチレン製袋に入れ、密封した。かかる密封袋を恒温(30℃)、恒湿(80%RH)にて6か月静置した。
<EVOH含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程>
得られたEVOH含水ペレットを静置乾燥器にて128℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥することで、含水率0.2重量%のEVOHペレットを得た。かかるEVOHペレットには、EVOHペレット100部に対して、ホウ酸を0.14部(ホウ素換算)、酢酸を0.24部、酢酸ナトリウムを0.085部(金属換算)含有していた。得られた円柱形ペレットの寸法は、底面の直径2.7mm、長さ2.5mmであった。
<ペレットYI値>
日本電色工業製「分光色差計 SE 6000」を用いて、下記の方法で、得られたEVOHペレットの黄色度(YI)を測定した。
得られたEVOHペレットを15gとり、YI測定用透明容器に充填、タッピング後、EVOHペレットのYI値(黄色度)を測定した。結果を表1に示す。
[実施例2]
<水溶液接触処理工程>
EVOH含水ペレットとして、含水率58重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)ペレット(エチレン含有量38モル%、ケン化度99.7モル%、MFR(210℃、4g/10分))の円柱形ペレットを用いた。かかるEVOH含水ペレットに対してホウ酸、リン酸、リン酸カルシウム、酢酸、酢酸ナトリウムを含有する水溶液を接触させることで水溶液接触処理を行った。かかる水溶液とEVOH含水ペレットを固液分離し、水溶性化合物含有EVOH含水ペレットを得た。
<水分調整工程>
得られたEVOH含水ペレットを、流動乾燥器にて70℃の空気を用いて、乾燥器内のガスの通過速度2.0m/secで、30分乾燥し、含水率29重量%のEVOH含水ペレットを得た。
<エージング工程>
得られた含水率29重量%のEVOH含水ペレット5kgを容積10Lのポリエチレン製袋に入れ、密封した。かかる密封袋を恒温(30℃)、恒湿(80%RH)にて4か月静置した。
<EVOH含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程>
得られたEVOH含水ペレットを静置乾燥器にて120℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥することで、含水率0.2重量%のEVOHペレットを得た。かかるEVOHペレットには、EVOHペレット100部に対して、ホウ酸を0.13部(ホウ素換算)、リン酸およびリン酸カルシウムを0.012部(リン酸換算)、酢酸を0.24部、酢酸ナトリウムを0.089部(金属換算)含有していた。得られた円柱形ペレットの寸法は、底面の直径2.7mm、長さ2.5mmであった。得られたEVOHペレットのYI値(黄色度)を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
[実施例3]
<水溶液接触処理工程>
EVOH含水ペレットとして、含水率58重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)ペレット(エチレン含有量38モル%、ケン化度99.7モル%、MFR(210℃、4g/10分))の円柱形ペレットを用いた。かかるEVOH含水ペレットに対してホウ酸、リン酸、リン酸カルシウム、酢酸、酢酸ナトリウムを含有する水溶液を接触させることで水溶液接触処理を行った。かかる水溶液とEVOH含水ペレットを固液分離し、水溶性化合物含有EVOH含水ペレットを得た。
<水分調整工程>
得られたEVOH含水ペレットを、流動乾燥器にて70℃の空気を用いて、乾燥器内のガスの通過速度2.0m/secで、30分乾燥し、静置乾燥器にて95℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥し含水率7重量%のEVOH含水ペレットを得た。
<エージング工程>
得られた含水率7重量%のEVOH含水ペレット5kgを容積10Lのポリエチレン製袋に入れ、密封した。かかる密封袋を恒温(30℃)、恒湿(80%RH)にて15日静置した。
<EVOH含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程>
得られたEVOH含水ペレットを静置乾燥器にて120℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥することで、含水率0.2重量%のEVOHペレットを得た。かかるEVOHペレットには、EVOHペレット100部に対して、ホウ酸を0.13部(ホウ素換算)、リン酸およびリン酸カルシウムを0.012部(リン酸換算)、酢酸を0.24部、酢酸ナトリウムを0.089部(金属換算)含有していた。得られた円柱形ペレットの寸法は、底面の直径2.7mm、長さ2.5mmであった。得られたEVOHペレットのYI値(黄色度)を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
[実施例4]
<水溶液接触処理工程>
EVOH含水ペレットとして、含水率58重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)ペレット(エチレン含有量38モル%、ケン化度99.7モル%、MFR(210℃、4g/10分))の円柱形ペレットを用いた。かかるEVOH含水ペレットに対してホウ酸、リン酸、リン酸カルシウム、酢酸、酢酸ナトリウムを含有する水溶液を接触させることで水溶液接触処理を行った。かかる水溶液とEVOH含水ペレットを固液分離し、水溶性化合物含有EVOH含水ペレットを得た。
<水分調整工程>
得られたEVOH含水ペレットを、流動乾燥器にて70℃の空気を用いて、乾燥器内のガスの通過速度2.0m/secで、30分乾燥し、静置乾燥器にて95℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥し含水率8重量%のEVOH含水ペレットを得た。
<エージング工程>
得られた含水率8重量%のEVOH含水ペレット5kgを容積10Lのポリエチレン製袋に入れ、密封した。かかる密封袋を恒温(30℃)、恒湿(80%RH)にて15日静置した。
<EVOH含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程>
得られたEVOH含水ペレットを静置乾燥器にて120℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥することで、含水率0.2重量%のEVOHペレットを得た。かかるEVOHペレットには、EVOHペレット100部に対して、ホウ酸を0.13部(ホウ素換算)、リン酸およびリン酸カルシウムを0.012部(リン酸換算)、酢酸を0.24部、酢酸ナトリウムを0.089部(金属換算)含有していた。得られた円柱形ペレットの寸法は、底面の直径2.7mm、長さ2.5mmであった。得られたEVOHペレットのYI値(黄色度)を実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例2において、水分調整工程後に得られた含水率29重量%のEVOH含水ペレットを、エージング工程を行わずに、静置乾燥器にて120℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥し、含水率0.2重量%のEVOHペレットを得、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例4において、水分調整工程後に得られた含水率8重量%EVOH含水ペレットを、エージング工程を行わずに、静置乾燥器にて120℃の窒素ガスを用いて、乾燥器内のガスの通過速度0.3m/secで24時間乾燥し、含水率0.2重量%のEVOHペレットを得、同様に評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 0006907578
表1からわかるように、エージング工程を経て得られた実施例1〜4に記載のEVOHペレットは、エージング工程を経ずに得られた比較例1および比較例2のEVOHペレットよりもペレットYI値が低く、ペレットの着色が抑えられていることがわかる。
本発明の製造方法によって得られるEVOHペレットは、着色が抑制されており、かかるEVOHペレットを溶融成形することにより得られる包装材料等の製品はフィルムや延伸フィルム、カップ、トレイ、チューブ等の容器として食品、飲料、医薬品、工業薬品、洗剤、農薬、燃料等各種の包装材料に利用でき、工業的に極めて有用である。

Claims (8)

  1. 水溶性化合物を含むエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物含水ペレットを15日以上エージングするエージング工程、および前記エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物含水ペレットの含水率を0.3重量%以下にする工程を含み、前記エージング工程において、前記エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物含水ペレットが密封容器内に密封されてなることを特徴とするエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
  2. エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物含水ペレットを水溶性化合物の水溶液と接触させる水溶液接触処理工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
  3. 前記エージング工程におけるエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物含水ペレットの含水率が5〜70重量%であることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
  4. 前記水溶液接触処理工程に供するエチレン− ビニルエステル系共重合体ケン化物含水ペレットの含水率が40〜70重量%であることを特徴とする請求項2または3のいずれか1項に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
  5. 前記水溶性化合物がカルボン酸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
  6. 前記水溶性化合物がカルボン酸塩であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
  7. 前記水溶性化合物がホウ酸類であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
  8. 前記水溶性化合物がリン酸類であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法。
JP2017026392A 2017-02-15 2017-02-15 エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法 Active JP6907578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017026392A JP6907578B2 (ja) 2017-02-15 2017-02-15 エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017026392A JP6907578B2 (ja) 2017-02-15 2017-02-15 エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018131543A JP2018131543A (ja) 2018-08-23
JP6907578B2 true JP6907578B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=63249344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017026392A Active JP6907578B2 (ja) 2017-02-15 2017-02-15 エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6907578B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7337593B2 (ja) 2019-08-09 2023-09-04 株式会社クラレ ペレット及びそれからなる溶融成形体、並びにその製造方法
JP7342088B2 (ja) * 2021-06-16 2023-09-11 長春石油化學股▲分▼有限公司 エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂組成物
JP7285298B2 (ja) * 2021-06-16 2023-06-01 長春石油化學股▲分▼有限公司 エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂組成物
JP7303276B2 (ja) * 2021-06-16 2023-07-04 長春石油化學股▲分▼有限公司 エチレン-ビニルアルコール共重合体樹脂組成物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60180813A (ja) * 1984-02-29 1985-09-14 Kishimoto Akira プラスチツク成形品の製造方法
JPH074826B2 (ja) * 1989-06-07 1995-01-25 旭化成工業株式会社 ポリオレフィン系樹脂型内薄肉成形体
JP4164151B2 (ja) * 1998-04-08 2008-10-08 日本合成化学工業株式会社 樹脂組成物の製造法
JP4705209B2 (ja) * 1999-07-01 2011-06-22 日本合成化学工業株式会社 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物ペレットの処理方法
JP5110740B2 (ja) * 1999-09-20 2012-12-26 日本合成化学工業株式会社 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の乾燥方法
JP4954514B2 (ja) * 2005-08-31 2012-06-20 株式会社クラレ エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物
JP5748677B2 (ja) * 2012-01-23 2015-07-15 株式会社クラレ エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018131543A (ja) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10953585B2 (en) Molding material of saponified ethylene-vinyl ester-based copolymer
JP6907578B2 (ja) エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法
JP6498925B2 (ja) Evoh樹脂を用いた溶融成形材料
US10676605B2 (en) Ethylene-vinyl alcohol copolymer composition, pellets, multilayer structure, and production method for ethylene-vinyl alcohol copolymer composition
JP7066968B2 (ja) エチレン-ビニルアルコール系共重合体組成物ペレットおよび多層構造体
WO2018124233A1 (ja) エチレン-ビニルアルコール系共重合体組成物ペレットおよび、エチレン-ビニルアルコール系共重合体組成物ペレットの製造方法
TWI758268B (zh) 乙烯-乙烯醇系共聚物樹脂組成物丸粒群
JP6575059B2 (ja) エチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレット及びエチレン−ビニルエステル系共重合体ケン化物ペレットの製造方法
JP6790837B2 (ja) エチレン−ビニルアルコール系共重合体及び該エチレン−ビニルアルコール系共重合体の製造方法
JP6753311B2 (ja) エチレン−ビニルアルコール系共重合体及びその製造方法、並びに積層体
JP5660848B2 (ja) エチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物ペレットおよびそれから得られる成形物およびその製造方法並びにエチレン−ビニルエステル共重合体ケン化物ペレットの製造方法
JP7047384B2 (ja) エチレン-ビニルアルコール系共重合体ペレットおよび、共役ポリエンおよびアルカリ土類金属を含有するエチレン-ビニルアルコール系共重合体ペレットの製造方法
JP6973084B2 (ja) エチレン−ビニルアルコール系共重合体ペレット、樹脂組成物および多層構造体
TW201925247A (zh) 乙烯-乙烯醇系共聚物組成物、熔融成形用材料、多層結構體及熱成形容器用材料
JP7031303B2 (ja) エチレン-ビニルアルコール系共重合体ペレットおよび、共役ポリエンおよび滑剤を含有するエチレン-ビニルアルコール系共重合体ペレットの製造方法
JP6915528B2 (ja) エチレン−ビニルアルコール系共重合体ペレットおよび、エチレン−ビニルアルコール系共重合体ペレットの製造方法
TWI773851B (zh) 乙烯-乙烯醇系共聚物組成物、熔融成形用材料及多層結構體
JP2018104625A (ja) 樹脂組成物およびそれを用いた溶融成形品、ならびに多層構造体
WO2019103077A1 (ja) エチレン-ビニルアルコール系共重合体組成物、溶融成形用材料および多層構造体
JP2018178067A (ja) Evohペレットおよび成形物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20190524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210614

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6907578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151