JP6907026B2 - 透明電極付き圧電フィルムおよび圧力センサ - Google Patents

透明電極付き圧電フィルムおよび圧力センサ Download PDF

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Description

本発明は透明電極付き圧電フィルムおよび圧力センサに関する。
一般に、タッチパネルでは、タッチパネルの表面にタッチする指あるいはペンの表面上の2次元位置を検出する。(以後、「指あるいはペン」を単に「指」といい、指あるいはペンのタッチパネルの表面上の2次元位置を「指のXY座標」という。)この場合、指のタッチする圧力は検出できない。(以後、指のタッチする圧力の大きさを、Z軸方向にとるものと考えて、「指のZ座標」という。)即ち、指のタッチする圧力(指のZ座標)の大小にかかわらず、検出されるのは、指のタッチ位置のXY座標のみである。
しかし、タッチパネルで使用されるアプリケーションによっては、指のタッチする圧力(指のZ座標)の識別も必要な場合がある。通常の静電容量式タッチパネルでは、指が触れることにより、触れた位置が選択されると同時に、触れた位置にある命令が実行される。静電容量式タッチパネルの感度が非常に高い場合は、指が静電容量式タッチパネルに近づいただけで(指が触れなくても)、指に最も近い位置が選択されると同時に、その位置にある命令が実行される。しかし、例えば、工作機械の操作パネル等で、誤った命令の実行が許されない場合は、選択と実行が分離されていることが望ましい。即ち、指が触れることにより(あるいは指が近づくことにより)命令が選択されるが、それだけでは命令は実行されず、次に指で圧力を加えることにより、初めて命令が実行されることが、誤動作を防止するため望ましい。
このような指のタッチする圧力(指のZ座標)も検出できるタッチパネルが、例えば、特許文献1(特開2010−26938)に記載されている。特許文献1のタッチパネルでは、ポリフッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を含有する圧電体層の両面に、透明電極が積層された積層体が用いられる。ポリフッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を含有する圧電体層の厚さは20μm〜300μmである。
特許文献1のポリフッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を含有する圧電体層は、キャスティング法あるいは押し出し法で製造すると記載されているため、自立したフィルム(他のフィルムに積層されていないフィルム)と考えられる。特許文献1に、ポリフッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を含有する圧電体層のヘイズ値(曇り値)は5%〜7%、全光線透過率は95%と記載されている。
しかし、特許文献1の実施例のヘイズ値、全光線透過率は、透明電極が積層される前の、ポリフッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を含有する圧電体層単独の値である。ポリフッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を含有する圧電体層の両面に透明電極が積層された積層体では、全光線透過率が低下すると考えられるが、その測定値は記載されていない。
本願発明者の実験によると、タッチパネルの背面にあるディスプレイの画像の視認性は、少なくともヘイズ値と全光線透過率の影響を受ける。特許文献1のポリフッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体を含有する圧電体層の両面に透明電極が積層された積層体では、ヘイズ値と全光線透過率のいずれか、あるいは両者により、タッチパネルの背面にあるディスプレイの画像の視認性が低下するおそれがある。
特開2010−26938号公報
本願発明者の実験によると、タッチパネルの背面にあるディスプレイの画像の視認性の低下に対しては、全光線透過率よりもヘイズ値の方が影響が大きい。そこで、本発明の目的は、ヘイズ値が小さく、更に、全光線透過率が高い透明電極付き圧電フィルムを実現することである。
(1)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、第1の基材フィルムと圧電性を有するコーティング層との積層体を含む圧電フィルムと、圧電性を有するコーティング層の、第1の基材フィルムと反対側の表面に備えられた、少なくとも1層の第1の透明電極を備える。
(2)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第1の基材フィルムの、圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に少なくとも1層の第2の透明電極を備える。
(3)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第1の基材フィルムの、圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に、更に、次の順に備えられた、少なくとも1層の透明粘着層、少なくとも1層の第2の透明電極、少なくとも1層の第2の基材フィルムを備える。
(4)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第2の透明電極と第2の基材フィルムの間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備える。
(5)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、圧電性を有するコーティング層と第1の透明電極の間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備える。
(6)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、圧電性を有するコーティング層の厚みが0.5〜10μm、光学調整層の厚みが80〜160nm、第1の透明電極の厚みが20nm以上である。
(7)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、圧電性を有するコーティング層の屈折率が1.40〜1.50、光学調整層の屈折率が1.50〜1.70、第1の透明電極の屈折率が1.90〜2.10である。
(8)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第1の基材フィルムと圧電性を有するコーティング層の間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備える。
(9)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第1の基材フィルムまたは第2の基材フィルムの、圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に備えられた少なくとも1層のアンチブロッキング層を備える。
(10)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、第1の基材フィルムと圧電性を有するコーティング層との積層体を含む圧電フィルムと、第1の基材フィルムの、圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に備えられた少なくとも1層の第1の透明電極を備える。
(11)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、圧電性を有するコーティング層の、第1の基材フィルムと反対側の表面に、少なくとも1層の第2の透明電極を備える。
(12)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、圧電性を有するコーティング層の、第1の基材フィルムと反対側の表面に、更に、次の順に備えられた、少なくとも1層の透明粘着層、少なくとも1層の第2の透明電極、少なくとも1層の第2の基材フィルムを備える。
(13)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第2の透明電極と第2の基材フィルムの間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備える。
(14)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第1の基材フィルムと圧電性を有するコーティング層の間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備える。
(15)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第1の基材フィルムと第1の透明電極の間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備える。
(16)本発明の透明電極付き圧電フィルムは、更に、第2の基材フィルムの、第2の透明電極と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層を備える。
(17)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、圧電性を有するコーティング層がフッ素樹脂を含む。
(18)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、フッ素樹脂が、フッ化ビニリデンの重合体、または、(フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン)のうちの2種以上の共重合体である。
(19)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、フッ素樹脂が、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体であって、共重合体に含まれるフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンのモル比が、全体を100として、(50〜85):(50〜15)の範囲である。
(20)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、フッ素樹脂が、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体であって、共重合体に含まれるフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンのモル比が、全体を100として、(63〜65):(27〜29):(10〜6)の範囲である。
(21)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、圧電性を有するコーティング層が、フッ素樹脂の溶液を第1の基材フィルムに塗布および乾燥して得られるコーティング層である。
(22)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、圧電性を有するコーティング層の厚さが0.5μm〜20μmである。
(23)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、第1の透明電極および第2の透明電極のいずれか、あるいは両者が、パターンニングされている。
(24)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、第1の透明電極および第2の透明電極のいずれか、あるいは両者が、インジウムを含む。
(25)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、第1の透明電極および第2の透明電極のいずれか、あるいは両者が、インジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide : ITO)を含む。
(26)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、第1の透明電極および第2の透明電極のいずれか、あるいは両者の厚さが、15nm〜50nmである。
(27)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、第1の透明電極および第2の透明電極のいずれか、あるいは両者が、結晶質である。
(28)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、基材フィルムの材料が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリオレフィン、ポリシクロオレフィン、シクロオレフィンコポリマー、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレン、ポリノルボルネンの少なくとも1種から選択される。
(29)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、ヘイズ値が5%以下である。
(30)本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、全光線透過率が82%以上である。
(31)本発明の圧力センサは、上記の透明電極付き圧電フィルムを備える。
本発明の透明電極付き圧電フィルムにおいては、圧電体層がコーティングにより形成されるため、圧電体層の厚さが、従来の自立したフィルムからなる圧電体層より薄い。そのため、圧電体層によるヘイズ値の上昇と全光線透過率の低下が、自立したフィルムからなる圧電体フィルムより少ない。その効果により、ヘイズ値が小さく、更に、全光線透過率が高い透明電極付き圧電フィルムが実現される。本発明の透明電極付き圧電フィルムを、タッチパネルのZ座標検出用圧電フィルムとして用いると、タッチパネルの背面にあるディスプレイの視認性が良好であって、Z座標(指の押圧力)検出機能を有するタッチパネルを実現することができる。
本発明の透明電極付き圧電フィルムの第1例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第3例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第4例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第5例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第6例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第7例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第8例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第9例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第10例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第11例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第12例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第13例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第14例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第15例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第16例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第17例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第18例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第19例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第20例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第21例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第22例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第23例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第24例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第25例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第26例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第27例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第28例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第29例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第30例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第31例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第32例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第33例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第34例の模式図 本発明の透明電極付き圧電フィルムの第35例の模式図
[透明電極付き圧電フィルムの基本構成]
図1に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第1例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム101は、第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12との積層体からなる圧電フィルム13を含む。圧電性を有するコーティング層12には、少なくとも1層の第1の透明電極14が積層されている。少なくとも1層の第1の透明電極14とは、第1の透明電極14が2層以上の多層膜でもよいという意味である。第1の透明電極14はパターンニングされていてもよい。第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間に、図示しない易接着層が積層されていてもよい(易接着層については以後の例に共通する)。
図2に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム102は、本発明の透明電極付き圧電フィルム101の圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に、少なくとも1層の第2の透明電極15が積層されたものである。少なくとも1層の第2の透明電極15とは、第2の透明電極15が2層以上の多層膜でもよいという意味である。第2の透明電極15はパターンニングされていてもよい。第1の基材フィルム11と第2の透明電極15の間に、少なくとも1層の透明粘着層を備えてもよい。少なくとも1層の透明粘着層とは、透明粘着層が2層以上の多層膜でもよいという意味である。
図3に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第3例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム103は、本発明の透明電極付き圧電フィルム101の第1の基材フィルム11の圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に、更に、少なくとも1層の透明粘着層21、少なくとも1層の第2の透明電極15、少なくとも1層の第2の基材フィルム17が積層されたものである。少なくとも1層の透明粘着層21とは、透明粘着層21が2層以上の多層膜でもよいという意味である。少なくとも1層の第2の透明電極15とは、第2の透明電極15が2層以上の多層膜でもよいという意味である。少なくとも1層の第2の基材フィルム17とは、第2の基材フィルム17が2層以上の多層フィルムでもよいという意味である。
図4に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第4例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム104は、本発明の透明電極付き圧電フィルム103の第2の透明電極15と第2の基材フィルム17の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。アンダーコート層18(あるいはアンカーコート層)は、透明電極付き圧電フィルムの、各層間の密着性を高める機能がある。光学調整層19(Index matching layer)(屈折率調整層ともいう)は、透明電極付き圧電フィルムの光の反射率を調整する機能がある。光学調整層19は2層以上の多層膜でもよい。アンチブロッキング層20は、積み重ねられた、あるいは巻回された透明電極付き圧電フィルムどうしが圧着(ブロッキング)することを防止する機能がある。アンチブロッキング層20は2層以上の多層膜でもよい。
図5に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第5例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム105は、本発明の透明電極付き圧電フィルム101の圧電性を有するコーティング層12と第1の透明電極14の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
たとえば図5において光学調整層19を用いる場合について説明する。圧電性を有するコーティング層12の厚さとして0.5〜10μm、光学調整層19の厚さとして80〜160nm、第1の透明電極14の厚さとして20nm以上を一例としてあげられる。また、圧電性を有するコーティング層12の屈折率として1.40〜1.50、光学調整層19の屈折率として1.50〜1.70、第1の透明電極14の屈折率として1.90〜2.10が一例としてあげられる。また、基材フィルム11の厚さを2〜100μm、屈折率を1.50〜1.70にする。以上の厚さと屈折率にすることで、第1の透明電極14と光学調整層19の反射率差が2.0%以下になり、見栄えが良くなる。
なお、図2の圧電フィルム102において、基材フィルム11と第2の透明電極15の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層を積層しても良い。
図6に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第6例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム106は、本発明の透明電極付き圧電フィルム102の圧電性を有するコーティング層12と第1の透明電極14の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図7に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第7例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム107は、本発明の透明電極付き圧電フィルム103の圧電性を有するコーティング層12と第1の透明電極14の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図8に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第8例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム108は、本発明の透明電極付き圧電フィルム104の圧電性を有するコーティング層12と第1の透明電極14の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図9に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第9例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム109は、本発明の透明電極付き圧電フィルム101の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図10に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第10例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム110は、本発明の透明電極付き圧電フィルム102の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図11に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第11例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム111は、本発明の透明電極付き圧電フィルム103の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図12に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第12例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム112は、本発明の透明電極付き圧電フィルム104の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図13に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第13例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム113は、本発明の透明電極付き圧電フィルム105の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図14に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第14例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム114は、本発明の透明電極付き圧電フィルム106の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図15に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第15例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム115は、本発明の透明電極付き圧電フィルム107の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図16に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第16例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム116は、本発明の透明電極付き圧電フィルム108の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間にアンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかの少なくとも1層が積層されたものである。
図17に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第17例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム117は、本発明の透明電極付き圧電フィルム101の第1の基材フィルム11の、圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層20が積層されたものである。
図18に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第18例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム118は、本発明の透明電極付き圧電フィルム103の第2の基材フィルム17の、圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層20が積層されたものである。
図19に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第19例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム119は、本発明の透明電極付き圧電フィルム104の第2の基材フィルム17の、圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層20が積層されたものである。
図20に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第20例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム120は、本発明の透明電極付き圧電フィルム105の第1の基材フィルム11の、圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層20が積層されたものである。
図21に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第21例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム121は、本発明の透明電極付き圧電フィルム107の第2の基材フィルム17の、圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層20が積層されたものである。
図22に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第22例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム122は、本発明の透明電極付き圧電フィルム108の第2の基材フィルム17の、圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層20が積層されたものである。
図23に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第23例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム123は、第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12との積層体を含む圧電フィルム13を備える。第1の基材フィルム11の圧電性を有するコーティング層12と反対側の表面に、少なくとも1層の第1の透明電極14が積層されている。
図24に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第24例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム124は、本発明の透明電極付き圧電フィルム123の圧電性を有するコーティング層12の第1の基材フィルム11と反対側の表面に、少なくとも1層の第2の透明電極15が積層されたものである。
図25に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第25例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム125は、本発明の透明電極付き圧電フィルム123の圧電性を有するコーティング層12の第1の基材フィルム11と反対側の表面に、更に、少なくとも1層の透明粘着層21、少なくとも1層の第2の透明電極15、少なくとも1層の第2の基材フィルム17が積層されたものである。
図26に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第26例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム126は、本発明の透明電極付き圧電フィルム125の第2の透明電極15と第2の基材フィルム17の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図27に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第27例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム127は、本発明の透明電極付き圧電フィルム123の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図28に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第28例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム128は、本発明の透明電極付き圧電フィルム124の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図29に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第29例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム129は、本発明の透明電極付き圧電フィルム125の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図30に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第30例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム130は、本発明の透明電極付き圧電フィルム126の第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図31に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第31例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム131は、本発明の透明電極付き圧電フィルム123の第1の基材フィルム11と第1の透明電極14の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図32に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第32例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム132は、本発明の透明電極付き圧電フィルム124の第1の基材フィルム11と第1の透明電極14の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図33に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第33例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム133は、本発明の透明電極付き圧電フィルム125の第1の基材フィルム11と第1の透明電極14の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図34に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第34例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム134は、本発明の透明電極付き圧電フィルム126の第1の基材フィルム11と第1の透明電極14の間に、アンダーコート層18、光学調整層19、およびアンチブロッキング層20のいずれかが少なくとも1層積層されたものである。
図35に本発明の透明電極付き圧電フィルムの第35例の模式図を示す。本発明の透明電極付き圧電フィルム135は、本発明の透明電極付き圧電フィルム125の第2の基材フィルム17の、第2の透明電極15と反対側の表面に、少なくとも1層のアンチブロッキング層20が積層されたものである。
[基材フィルム]
第1の基材フィルム11および第2の基材フィルム17は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリオレフィン、ポリシクロオレフィン、シクロオレフィンコポリマー、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレン、ポリノルボルネンなどの高分子フィルムからなる。第1の基材フィルム11および第2の基材フィルム17の材料はこれらに限定されることはないが、透明性、耐熱性、および機械特性に優れるポリエチレンテレフタレート(PET)が好ましい。
第1の基材フィルム11および第2の基材フィルム17の厚さは、好ましくは、10μm〜200μmであるが、これに限定されることはない。但し第1の基材フィルム11および第2の基材フィルム17の厚さが10μm未満であると、取り扱いが困難になるおそれがある。また第1の基材フィルム11および第2の基材フィルム17の厚さが200μmを超えると、透明電極付き圧電フィルム(101〜135)を巻回してロールにするのが難しくなるおそれがある。また第1の基材フィルム11および第2の基材フィルム17の厚さが200μmを超えると、透明電極付き圧電フィルム(101〜135)をタッチパネル等に実装したときに厚さが厚くなりすぎるおそれがある。
[圧電性を有するコーティング層]
圧電性を有するコーティング層12の材料は、第1の基材フィルム11の表面に薄膜状にコーティングすることが可能であって、コーティング後の薄膜が圧電性を有するものであれば、特に限定されることはない。圧電性を有するコーティング層12は、ポーリング(分極処理)を行なわなくても圧電性を示すものが望ましいが、ポーリング後に圧電性を示すものでもよい。
ポーリング(分極処理)として非接触式のポーリングと接触式のポーリングがある。非接触式のポーリングでは、例えば、コーティング層12をコロナ放電処理することによりコーティング層12を分極させる。接触式のポーリングでは、例えば、2枚の金属板でコーティング層12を挟み、2枚の金属板の間に電圧を印加してコーティング層12を分極させる。
圧電性を有するコーティング層12は、例えば、圧電性を有するコーティング層12の材料を溶媒に溶解させて溶液とし、バーコーターやグラビアコーターなどの既知のコーティング装置によって基材フィルムの表面に薄く一様にコーティングし、その後乾燥させて得られる。
[圧電性を有するコーティング層の材料]
圧電性を有するコーティング層12の材料は、例えば、フッ素樹脂を含む材料が好適に用いられる。フッ素樹脂を含む材料を具体的に例示すると、フッ化ビニリデンの重合体、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体、ヘキサフルオロプロピレンとビニリデンフロライドの共重合体、パーフルオロビニルエーテルとビニリデンフロライドの共重合体、テトラフルオロエチレンとビニリデンフロライドの共重合体、ヘキサフルオロプロピレンオキシドとビニリデンフロライドの共重合体、ヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとビニリデンフロライドの共重合体が挙げられる。これらのポリマーは、単独でも混合体でも用いることができる。
フッ素樹脂を含む材料は、好ましくは、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体、あるいは、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体である。フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体を2元系共重合体ということにする。フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体を3元系共重合体ということにする。
フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)を、圧電性を有するコーティング層12の材料として用いる場合、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンのモル比は、全体を100として、(50〜85):(50〜15)の範囲が適切である。
また、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)を、圧電性を有するコーティング層12の材料として用いる場合、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンのモル比は、全体を100として、(63〜65):(27〜29):(10〜6)の範囲が適切である。
[圧電性を有するコーティング層の厚さ]
圧電性を有するコーティング層12の厚さが限定されることはないが、後述する光学特性を考慮すると、0.5μm〜20μmが好ましく、0.5μm〜10μmがより好ましく、0.5μm〜5μmがさらに好ましい。圧電性を有するコーティング層12の厚さが0.5μm未満であると、形成された膜が不完全になるおそれがある。圧電性を有するコーティング層12の厚さが20μmを超えると、光学特性(ヘイズ値および全光線透過率)が不適切になるおそれがある。
[透明電極]
第1の透明電極14および第2の透明電極15は、可視光域(380nm〜780nm)で光透過性を有し、かつ、導電性を有するものであれば、その構成および材料が特に限定されることはない。第1の透明電極14および第2の透明電極15は、例えば、金属の導電性酸化物(例えばインジウム酸化物)を主成分とする透明薄膜、または主金属(例えばインジウム)と1種以上の不純物金属(例えばスズ)を含有する複合金属酸化物を主成分とする透明薄膜である。
第1の透明電極14および第2の透明電極15として、例えば、インジウム酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO : Indium Tin Oxide) 、インジウム亜鉛酸化物(IZO : Indium Zinc Oxide)、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO : Indium Gallium Zinc Oxide)等のインジウム系複合酸化物が用いられるが、低比抵抗や透過色相の観点から、インジウムスズ酸化物(ITO)が特に好ましい。
インジウム系複合酸化物は、可視光域で透過率が80%以上と高く、かつ、単位面積当たりの表面抵抗値が30Ω/□〜1000Ω/□(ohms per square)と低い特徴がある。インジウム系複合酸化物の単位面積当たりの表面抵抗値は、300Ω/□以下が好ましく、150Ω/□以下がより好ましい。
第1の透明電極14および第2の透明電極15には、更にチタンTi、マグネシウムMg、アルミニウムAl、金Au、銀Ag、銅Cuなどの不純物金属元素が含まれていてもよい。第1の透明電極14および第2の透明電極15は、スパッタリング法、真空蒸着法などにより形成されるが、製法がこれに限定されることはない。
第1の透明電極14および第2の透明電極15をインジウムスズ酸化物(ITO)にて形成する場合、インジウムスズ酸化物(ITO)中の酸化スズ(SnO2)の量は、酸化インジウム(In2O3)と酸化スズ(SnO2)の合計量に対して、0.5重量%〜15重量%であることが好ましく、3重量%〜15重量%であることがより好ましく、5重量%〜13重量%であることがさらに好ましい。酸化スズ(SnO2)が0.5重量%未満であると、第1の透明電極14および第2の透明電極15の表面抵抗値が高くなるおそれがある。酸化スズ(SnO2)が15重量%を超えると、第1の透明電極14および第2の透明電極15の面内の表面抵抗値の均一性が失われるおそれがある。
低温で形成された、例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)からなる第1の透明電極14および第2の透明電極15は非晶質であり、これを加熱処理することにより非晶質から結晶質に転化させることができる。第1の透明電極14および第2の透明電極15は、結晶質に転化するとその表面抵抗値が低くなる。そのため、第1の透明電極14および第2の透明電極15は結晶質であることが望ましい。第1の透明電極14および第2の透明電極15を結晶質に転化させる際の熱処理の条件は、80℃〜200℃が適切であるが、生産性の観点からは、140℃以下、30分以下が好ましい。
第1の透明電極14および第2の透明電極15の厚さは、15nm〜50nmであることが好ましい。第1の透明電極14および第2の透明電極15の厚さが15nmを下回ると、第1の透明電極14および第2の透明電極15の表面抵抗値が上昇するおそれがある。第1の透明電極14および第2の透明電極15の厚さが50nmを超えると、第1の透明電極14および第2の透明電極15の全光線透過率の低下や、内部応力の上昇によるクラック発生が懸念される。第1の透明電極14および第2の透明電極15は、2層以上の透明導電膜が積層された積層膜でもよい。
第1の透明電極14および第2の透明電極15は、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT:PSS)、ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性高分子の薄膜でもよい。また第1の透明電極14および第2の透明電極15は、線径が5μm〜10μm程度の銀や銅の極細金属線が透明フィルム上に網目状に形成された導電性極細網でもよい。あるいは、第1の透明電極14および第2の透明電極15は、カーボンナノファイバ、銀ナノワイヤ、グラフェンなどを含む薄膜でもよい。
[透明粘着層]
透明粘着層21は光学透明粘着剤からなることが好ましい。例えば、光学透明粘着剤のシートを用いて透明粘着層21を形成することができる。透明粘着層21の代わりに透明接着層を用いることもできる。その場合、透明接着層は光学透明接着剤からなることが好ましい。例えば、液状の光学透明接着剤を塗布し、紫外線を照射して硬化させ、透明接着層を形成することができる。透明粘着層21あるいは透明接着層の屈折率は、その両側に積層された材料の各々の屈折率の中間的な値であることが望ましい。そのように透明粘着層21あるいは透明接着層の屈折率を選択することにより、透明粘着層21あるいは透明接着層と、その両側に積層された材料との界面における光の反射を抑えることができる。
[透明電極付き圧電フィルムの光学特性]
一般に、ヘイズ値が大きくなっても、光は吸収されず散乱することがあるため、全光線透過率は低下しないことがある。しかし、全光線透過率は低下しなくても、ヘイズ値が大きくなるに従って、ディスプレイ画像の視認性は低下する。そのため全光線透過率の値だけでは、ディスプレイ画像の視認性は判断できない。本願発明者の実験によると、透明電極付き圧電フィルムの背面にあるディスプレイの画像を明瞭に視認するために、透明電極付き圧電フィルムのヘイズ値は、5%以下が好ましく、4%以下がより好ましく、3%以下がさらに好ましく、2%以下が特に好ましく、1%以下が最も好ましい。透明電極付き圧電フィルムの全光線透過率は82%以上が好ましく、85%以上がより好ましく、86%以上がさらに好ましく、88%以上が特に好ましい。透明電極付き圧電フィルムのヘイズ値が5%を超えた場合、あるいは、全光線透過率が82%未満となった場合、ディスプレイの画像が明瞭に視認できなくなるおそれがある。
[実施例1]
[圧電フィルム]
実施例1の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる圧電フィルム13は、第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の表面に、まず図示しない易接着層を形成し、次にフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)の溶液をコーティングして作製された。第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の厚さは23μmであった。
圧電性を有するコーティング層12を作製するにあたり、まず、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)を常温のメチルエチルケトンに超音波により溶解し、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)の溶液を作製した。フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)に含まれる、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンのモル比は、75/25であった。
次にフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)の溶液を、バーコーターによって、第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の表面にコーティングした。次に、第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)および未乾燥のコーティング層を、60℃、5分間の乾燥条件で乾燥して、圧電性を有するコーティング層12を得た。乾燥後の圧電性を有するコーティング層12の厚さは5μmであった。
[透明電極]
圧電性を有するコーティング層12が積層された第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)をスパッタ装置にセットし、スパッタリング法により、厚さ25nmのインジウムスズ酸化物(ITO)からなる第1の透明電極14を、圧電性を有するコーティング層12の表面に成膜した。このとき、アルゴンガス:酸素ガスの圧力比が99:1で、全ガス圧が0.3Paのスパッタリング雰囲気とし、電力密度1.0W/cm2の電力を投入して、10重量%の酸化スズと90重量%の酸化インジウムの焼結体から成るインジウムスズ酸化物ターゲットをスパッタリングして、第1の透明電極14を成膜した。
次に、第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の表面に、第1の透明電極14と同じ成膜条件で、第2の透明電極15を成膜した。このようにして透明電極付き圧電フィルムを作製した。この段階では、第1の透明電極14および第2の透明電極15は非晶質であった。
[透明電極の結晶化]
第1の透明電極14および第2の透明電極15が非晶質である透明電極付き圧電フィルムを、加熱オーブンで80℃、12時間加熱して、第1の透明電極14および第2の透明電極15の結晶化処理を行ない、第1の透明電極14および第2の透明電極15が結晶質である透明電極付き圧電フィルムを得た。結晶化後の第1の透明電極14および第2の透明電極15の表面抵抗値は、それぞれ150Ω/□であった。
[実施例2]
実施例2の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第1例(101)の構成からなる。実施例2の透明電極付き圧電フィルムに含まれる圧電フィルム13は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる圧電フィルム13と同様にして作製された。実施例2の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14と同様にして成膜され、第1の透明電極14を結晶化する工程まで実施された。
[実施例3]
実施例3の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第23例(123)の構成からなる。実施例3の透明電極付き圧電フィルムに含まれる圧電フィルム13は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる圧電フィルム13と同様にして作製された。実施例3の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14と同様にして成膜され、第1の透明電極14を結晶化する工程まで実施された。
[実施例4]
実施例4の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例4の透明電極付き圧電フィルムは、圧電性を有するコーティング層12の厚さが1μmであることを除いては、実施例1と同様にして作製された。
[実施例5]
実施例5の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例5の透明電極付き圧電フィルムは、圧電性を有するコーティング層12の厚さが10μmであることを除いては、実施例1の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
[実施例6]
実施例6の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例6の透明電極付き圧電フィルムは、圧電性を有するコーティング層12の厚さが20μmであることを除いては、実施例1の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
[実施例7]
実施例7の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第25例(125)の構成からなる。実施例7の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14、第1の基材フィルム11、圧電性を有するコーティング層12は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14、第1の基材フィルム11、圧電性を有するコーティング層12と同様にして作製され、第1の透明電極14を結晶化する工程まで実施された。
実施例7の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第2の透明電極15、第2の基材フィルム17は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14、第1の基材フィルム11と同様にして作製され、第2の透明電極15を結晶化する工程まで実施された。
最後に、圧電性を有するコーティング層12と第2の透明電極15を、透明粘着層21を用いて貼り合わせて固定した。それにより第1の透明電極14、第1の基材フィルム11、圧電性を有するコーティング層12、透明粘着層21、第2の透明電極15、第2の基材フィルム17がこの順に積層されてなる、実施例7の透明電極付き圧電フィルムが得られた。透明粘着層21としてアクリル系粘着剤(日東電工株式会社製)を用いた。
[実施例8]
実施例8の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第3例(103)の構成からなる。実施例8の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14、圧電性を有するコーティング層12、第1の基材フィルム11は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14、圧電性を有するコーティング層12、第1の基材フィルム11と同様にして作製された。
実施例8の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第2の透明電極15、第2の基材フィルム17は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14、第1の基材フィルム11と同様にして作製され、第2の透明電極15を結晶化する工程まで実施された。
最後に、第1の基材フィルム11と第2の透明電極15を、透明粘着層21を用いて貼り合わせて固定した。それにより第1の透明電極14、圧電性を有するコーティング層12、第1の基材フィルム11、透明粘着層21、第2の透明電極15、第2の基材フィルム17がこの順に積層されてなる、実施例8の透明電極付き圧電フィルムが得られた。透明粘着層21としてアクリル系粘着剤(日東電工株式会社製)を用いた。
[実施例9]
実施例9の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例9の透明電極付き圧電フィルムは、第1の透明電極14および第2の透明電極15が、結晶化処理を実施しなかったため非晶質であり、厚さがそれぞれ20nmであることを除いては、実施例1の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
[実施例10]
実施例10の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例10の透明電極付き圧電フィルムは、第1の透明電極14および第2の透明電極15の厚さがそれぞれ40nmであることを除いては、実施例1の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
[実施例11]
実施例11の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例11の透明電極付き圧電フィルムは、第1の透明電極14および第2の透明電極15が、結晶化処理を実施しなかったため非晶質であることを除いては、実施例1の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
[実施例12]
実施例12の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例12の透明電極付き圧電フィルムは、圧電性を有するコーティング層12の材料が、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)であることを除いては、実施例1の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
圧電性を有するコーティング層12を作製するにあたり、まず、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)を常温のメチルイソブチルケトンに超音波により溶解し、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)の溶液を作製した。フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)に含まれる、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンのモル比は、64.2/27.1/8.7であった。
次にフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)の溶液を、バーコーターによって、第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の表面にコーティングした。次に、第1の基材フィルム11(ポリエチレンテレフタレートフィルム)および未乾燥のコーティング層を、60℃、5分間の乾燥条件で乾燥して、圧電性を有するコーティング層12を得た。乾燥後の圧電性を有するコーティング層12の厚さは1μmであった。
[実施例13]
実施例13の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例13の透明電極付き圧電フィルムは、圧電性を有するコーティング層12の厚さが5μmであることを除いては、実施例12の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
[実施例14]
実施例14の透明電極付き圧電フィルムは、本発明の透明電極付き圧電フィルムの第2例(102)の構成からなる。実施例14の透明電極付き圧電フィルムは、圧電性を有するコーティング層12の厚さが10μmであることを除いては、実施例12の透明電極付き圧電フィルムと同様にして作製された。
[比較例1]
比較例1の透明電極付き圧電フィルムは、自立したフッ化ビニリデンの重合体(ポリフッ化ビニリデン)のフィルムの一面を第1の透明電極で、他面を第2の透明電極で挟んで積層した構成からなる。フッ化ビニリデンの重合体(ポリフッ化ビニリデン)のフィルムの厚さは40μmであった。厚さ40μmのフッ化ビニリデンの重合体(ポリフッ化ビニリデン)のフィルムは、フッ化ビニリデンの重合体(ポリフッ化ビニリデン)を常温のメチルイソブチルケトンに超音波により溶解した溶液を、乾燥後の厚さが40μmとなるように、ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面にコーティングし、乾燥後、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がして作製された。比較例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極および第2の透明電極は、実施例1の透明電極付き圧電フィルムに含まれる第1の透明電極14および第2の透明電極15と同様にして作製された。
Figure 0006907026
表1に本発明の圧電フィルムの実施例と比較例の構成、圧電性を有する層の種類とモル比と厚さ、第1および第2の透明電極の状態(結晶性)と厚さ、透明電極の無いときと有るときの全光線透過率、透明電極の有るときのヘイズ値を示す。表1中、VDFはフッ化ビニリデン、TrFEはトリフルオロエチレン、CTFEはクロロトリフルオロエチレンを示す。P( )は共重合体を示す。従って、「P(VDF-TrFE)」は、「フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体」という意味である。また、「P(VDF-TrFE-CTFE)」は、「フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体」という意味である。PVDFはフッ化ビニリデンの重合体(ポリフッ化ビニリデン)を意味する。
実施例1と実施例2を比較すると、第2の透明電極15を積層した場合、全光線透過率は小さくなるが、ヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例2と実施例3を比較すると、圧電性を有するコーティング層12と第1の基材フィルム11の積層順序が逆になっても、全光線透過率およびヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例1と実施例4を比較すると、圧電性を有するコーティング層12の厚さが1/5になっても、全光線透過率およびヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例1と実施例5を比較すると、圧電性を有するコーティング層12の厚さが2倍になっても、全光線透過率およびヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例1と実施例6を比較すると、圧電性を有するコーティング層12の厚さが4倍になった場合、全光線透過率は変化しないが、ヘイズ値は大きくなることが分かる。
実施例1と実施例7を比較すると、透明粘着層21と第2の基材フィルム17を積層しても、全光線透過率およびヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例7と実施例8を比較すると、第1の基材フィルム11と圧電性を有するコーティング層12の積層順序が逆になっても、全光線透過率およびヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例1と実施例9を比較すると、厚さ25nmの結晶質の第1の透明電極14および第2の透明電極15は、厚さ20nmの非晶質の第1の透明電極14および第2の透明電極15より、全光線透過率が高い、しかしヘイズ値は同等であることが分かる。
実施例1と実施例10を比較すると、結晶質の第1の透明電極14および第2の透明電極15が厚くなったとき、全光線透過率は低下するが、ヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例10と実施例11を比較すると、厚さ40nmの結晶質の第1の透明電極14および第2の透明電極15と、厚さ25nmの非晶質の第1の透明電極14および第2の透明電極15は、全光線透過率およびヘイズ値について同等であることが分かる。
実施例4と実施例12を比較すると、圧電性を有するコーティング層12の厚さが薄い場合、圧電性を有するコーティング層12がフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)のときは、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)のときと比較して、全光線透過率およびヘイズ値について同等であることが分かる。
実施例1と実施例13を比較すると、圧電性を有するコーティング層12の厚さが薄くない場合、圧電性を有するコーティング層12がフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)のときは、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)のときと比較して、全光線透過率は変わらないが、ヘイズ値は大きくなることが分かる。
実施例5と実施例14を比較すると、圧電性を有するコーティング層12の厚さが厚い場合、圧電性を有するコーティング層12がフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)のときは、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)のときと比較して、全光線透過率は変わらないが、ヘイズ値は大きくなることが分かる。
実施例12〜実施例14を比較すると、圧電性を有するコーティング層12がフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体(3元系共重合体)のとき、圧電性を有するコーティング層12が厚くなるに従って、全光線透過率は変化しないが、ヘイズ値は大きくなることが分かる。しかし実施例12〜実施例14の全光線透過率およびヘイズ値は全て問題無いレベルである。
実施例1、実施例4,実施例5を比較すると、圧電性を有するコーティング層12が、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体(2元系共重合体)のときは、圧電性を有するコーティング層12が厚くなっても、全光線透過率およびヘイズ値は変化しないことが分かる。
実施例1、実施例4,実施例5、実施例9〜実施例11と、比較例1を比較すると、自立したフッ化ビニリデンの重合体(ポリフッ化ビニリデン)のフィルムを用いた透明電極付き圧電フィルムは、圧電性を有するコーティング層12を用いた透明電極付き圧電フィルムと比べて、全光線透過率は同程度であるが、ヘイズ値は著しく大きい。比較例1から、ヘイズ値が大きくなっても、全光線透過率が低下するとは限らないことが分かる。
[測定方法]
[厚さ]
1μm未満の膜の厚さは、透過型電子顕微鏡(日立製作所製H-7650)を用いて、断面を観察して測定した。1μmを超える膜あるいはフィルムの厚さは、膜厚計(Peacock社製デジタルダイアルゲージDG-205)を用いて測定した。
[ヘイズ値、全光線透過率]
ヘイズ値、全光線透過率は、Direct Reading Haze Computer (Suga Test Instruments社製HGM-ZDP)を用いて測定した。
[実施例15〜20]
また、図5において、圧電性を有するコーティング層12、光学調整層19、第1の透明電極14の厚さおよび屈折率を測定した。圧電フィルム13は上記実施例と同じで、PETフィルムにフッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体をコーティングしたものである。
光学調整層19は下の表に2に示すように、屈折率が1.54、1.62、1.7の場合がある。屈折率によって製造方法が異なるので屈折率ごとに説明する。屈折率が1.54の場合、圧電性を有するコーティング層12の一方の面に、メラミン樹脂:アルキド樹脂:有機シラン縮合物の重量比2:2:1の熱硬化型樹脂(光の屈折率n=1.54)により、厚さが120nmの光学調整層19を形成した。
屈折率が1.62の場合、圧電性を有するコーティング層12の一方の面に、紫外線硬化性樹脂47質量部、酸化ジルコニア粒子(メジアン径40nm)57質量部およびPGMEを含有した光学調整組成物(JSR社製、「オプスターZ7412」、固形分12質量%)をグラビアコーターを用いて塗布し、無風状態(0.1m/s未満)で直ちに60℃で1分間加熱乾燥した。その後、高圧水銀ランプにて、積算光量250mJ/cmの紫外線を照射して硬化処理を実施した。この方法により、厚み90、120、または150nmで屈折率1.62の光学調整層19を、圧電性を有するコーティング層12の上に形成した。
屈折率が1.7の場合、メラミン樹脂、アルキド樹脂及び有機シラン縮合物からなる熱硬化型樹脂(重量比で、メラミン樹脂:アルキド樹脂:有機シラン縮合物=2:2:1)にTiO(屈折率=2.35)の微粒子を混合した樹脂組成物を調製した。この際、上記樹脂組成物の屈折率が1.70となるようにTiO微粒子の混合量を調整した。そして、圧電性を有するコーティング層12の上に上記樹脂組成物を塗工し、これを硬化させて、厚み150nmの光学調整層19(屈折率1.70)を形成した。
また、第1の透明電極14は、インジウムスズ酸化物をスパッタリングによって成膜した。なお、図5には示されていないが、第1の基材フィルム11における圧電性を有するコーティング層12の反対面にアンチブロッキング機能を有するハードコート層を形成した。
その結果を表2に示すが、「第1層」が圧電性を有するコーティング層12、「第2層」が光学調整層19、「第3層」が第1の透明電極14である。各実施例は上記のように圧電性を有するコーティング層12の厚さが0.5〜10μm、光学調整層19の厚さが80〜160nm、第1の透明電極14の厚さが20nm以上になっている。また、圧電性を有するコーティング層12の屈折率が1.40〜1.50、光学調整層19の屈折率が1.50〜1.70、第1の透明電極14の屈折率が1.90〜2.10になっている。第1の透明電極14と光学調整層19の反射率差は2%以下であり、見栄えは良かった。
なお、必要に応じて第1の透明電極14はエッチングされて所望の電極等になる。上記屈折率を求める際、光学調整層19の屈折率は第1の透明電極14をエッチングによって取り除いた部分を用いた。そのため、各屈折率から空気と第1の透明電極14、空気と光学調整層19の反射率を求めることで、反射率差を求めた。
[比較例2〜3]
実施例15〜20に対する比較例として、光学調整層19の無い場合(比較例2)と光学調整層19の屈折率が1.5より小さい場合(比較例3)をおこなった。光学調整層19が無い場合、反射率差は第1の透明電極14と圧電性を有するコーティング層12の差である。反射率差が2%より大きくなり、見栄えが悪くなった。
なお、屈折率が1.46の場合(比較例4)の光学調整層19は、シリカゾル(コルコート(株)製,コルコートP)を、固形分濃度2%になるようにエタノールで希釈し、圧電性を有するコーティング層12の一方の上に、シリカコート法により塗布し、その後、150℃で2分間乾燥、硬化させて、厚さが120nmの層(SiO膜,光の屈折率1.46)を形成して光学調整層19とした。比較例において他の構成の製造方法は実施例と同じである。
Figure 0006907026
圧電性を有するコーティング層12の上に第1の透明電極14を備えることで透明電極14によって黄色または茶色に呈色して見栄えを損ねる場合がある。上記実施例のように光学調整層19を設け、透明電極14、光学調整層19、圧電性を有するコーティング層12の厚さおよび屈折率を上述した値の範囲になるように調節することで、表2のように反射率差を小さくでき、見栄えを損ねないことがわかった。圧電フィルム13に光学調整層19と透明電極14を積層した構成をディスプレイの前面に配置してもディスプレイの見栄えを損ないにくいことがわかった。
本発明の透明電極付き圧電フィルムの利用に制限はないが、特にタッチパネルのZ座標(指のタッチする圧力)検出用圧電フィルムとして好適に用いられる。
101〜135 圧電フィルム
11 第1の基材フィルム
12 圧電性を有するコーティング層
13 圧電フィルム
14 第1の透明電極
15 第2の透明電極
17 第2の基材フィルム
18 アンダーコート層
19 光学調整層
20 アンチブロッキング層
21 透明粘着層

Claims (25)

  1. 第1の基材フィルムと圧電性を有するコーティング層との積層体を含む圧電フィルムと、
    前記圧電性を有するコーティング層の、前記第1の基材フィルムと反対側の表面に備えられた、少なくとも1層の第1の透明電極を備えた透明電極付き圧電フィルム。
  2. 前記第1の基材フィルムの、前記圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に少なくとも1層の第2の透明電極を備えた請求項1に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  3. 前記第1の基材フィルムの、前記圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に、更に、次の順に備えられた、少なくとも1層の透明粘着層、少なくとも1層の第2の透明電極、少なくとも1層の第2の基材フィルムを備えた請求項1に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  4. 前記第2の透明電極と前記第2の基材フィルムの間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備えた請求項3に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  5. 前記圧電性を有するコーティング層と前記第1の透明電極の間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備えた請求項1〜4のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  6. 前記圧電性を有するコーティング層の厚みが0.5〜10μm、光学調整層の厚みが80〜160nm、第1の透明電極の厚みが20nm以上である請求項5の圧電フィルム。
  7. 前記圧電性を有するコーティング層の屈折率が1.40〜1.50、光学調整層の屈折率が1.50〜1.70、第1の透明電極の屈折率が1.90〜2.10である請求項5または6の圧電フィルム。
  8. 前記第1の基材フィルムと前記圧電性を有するコーティング層の間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備えた請求項1〜7のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  9. 前記第1の基材フィルムの、前記圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に備えられた少なくとも1層のアンチブロッキング層を備えた請求項1〜7のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  10. 第1の基材フィルムと圧電性を有するコーティング層との積層体を含む圧電フィルムと、
    前記第1の基材フィルムの、前記圧電性を有するコーティング層と反対側の表面に備えられた少なくとも1層の第1の透明電極を備えた透明電極付き圧電フィルムであり、
    前記第1の基材フィルムと前記圧電性を有するコーティング層の間に少なくとも1層のアンチブロッキング層を備えた透明電極付き圧電フィルム。
  11. 前記圧電性を有するコーティング層の、前記第1の基材フィルムと反対側の表面に、更に、次の順に備えられた、少なくとも1層の透明粘着層、少なくとも1層の第2の透明電極、少なくとも1層の第2の基材フィルムを備えた請求項10に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  12. 前記第2の透明電極と前記第2の基材フィルムの間にアンダーコート層、光学調整層、およびアンチブロッキング層のいずれかを少なくとも1層備えた請求項11に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  13. 前記第1の基材フィルムと前記第1の透明電極の間に少なくとも1層のアンチブロッキング層を備えた請求項10〜12のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  14. 前記第2の基材フィルムの、前記第2の透明電極と反対側の表面に少なくとも1層のアンチブロッキング層を備えた請求項11に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  15. 前記圧電性を有するコーティング層がフッ素樹脂を含む請求項1〜14のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  16. 前記フッ素樹脂が、フッ化ビニリデンの重合体、または、(フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン)のうちの2種以上の共重合体である請求項15に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  17. 前記フッ素樹脂が、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンの共重合体であって、前記共重合体に含まれる前記フッ化ビニリデンと前記トリフルオロエチレンのモル比が、全体を100として、(50〜85):(50〜15)の範囲である請求項16に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  18. 前記フッ素樹脂が、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとクロロトリフルオロエチレンの共重合体であって、前記共重合体に含まれる前記フッ化ビニリデンと前記トリフルオロエチレンと前記クロロトリフルオロエチレンのモル比が、全体を100として、(63〜65):(27〜29):(10〜6)の範囲である請求項16に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  19. 前記圧電性を有するコーティング層が、前記フッ素樹脂の溶液を前記第1の基材フィルムに塗布および乾燥して得られるコーティング層である請求項16〜18のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  20. 前記圧電性を有するコーティング層の厚さが0.5μm〜20μmである請求項1〜19のいずれかに記載の圧電フィルム。
  21. 前記第1の透明電極が、パターンニングされている請求項に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  22. 前記第2の透明電極が、パターニングされている請求項2に記載の透明電極付き圧電フィルム。
  23. ヘイズ値が5%以下である請求項1〜22のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  24. 全光線透過率が82%以上である請求項1〜23のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルム。
  25. 請求項1〜24のいずれかに記載の透明電極付き圧電フィルムを備えた圧力センサ。
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