JP6905798B2 - 掛け布団 - Google Patents

掛け布団 Download PDF

Info

Publication number
JP6905798B2
JP6905798B2 JP2016094002A JP2016094002A JP6905798B2 JP 6905798 B2 JP6905798 B2 JP 6905798B2 JP 2016094002 A JP2016094002 A JP 2016094002A JP 2016094002 A JP2016094002 A JP 2016094002A JP 6905798 B2 JP6905798 B2 JP 6905798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comforter
raised
piping
cloth
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016094002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017202024A (ja
Inventor
幸祐 西村
幸祐 西村
直樹 上杉
直樹 上杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nishikawa Co Ltd
Original Assignee
Nishikawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishikawa Co Ltd filed Critical Nishikawa Co Ltd
Priority to JP2016094002A priority Critical patent/JP6905798B2/ja
Publication of JP2017202024A publication Critical patent/JP2017202024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6905798B2 publication Critical patent/JP6905798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bedding Items (AREA)

Description

本発明は、複数の隆起部を備えた掛け布団に関する。
従来から、羽毛布団等の掛け布団は知られており、掛け布団は使用者の身体に乗せられて使用される。実用新案登録第3183332号公報には、表地と裏地とを格子状に縫い合わせることによって複数の区画室を形成し、各区画室に羽毛が充填された羽毛掛け布団が記載されている。この羽毛掛け布団では、その幅方向の中央部分の区画室は他の区画室よりも高く盛り上がっている。このように幅方向の中央部分が高く盛り上がることにより、中央部分における温かさの確保を図っている。
実用新案登録第3183332号公報
しかしながら、前述した掛け布団では、幅方向の両端と比較して幅方向の中央部分が高く盛り上がっているので、幅方向の両端から掛け布団の下に空気が進入しやすい。また、幅方向の中央部分が盛り上がっているだけなので、長手方向の両端からも掛け布団の下に空気が進入しやすい。このように掛け布団の端部から掛け布団の下に空気が進入しやすいため、掛け布団の保温性の点で改善の余地がある。
本発明は、保温性が高められた掛け布団を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る掛け布団は、長方形状に延びる第1布部と、第1布部に重ね合されて長方形状に延びる第2布部と、第1布部と第2布部とを格子状に縫い合わせることによって形成された複数の隆起部と、第1布部及び第2布部の幅方向の両端のそれぞれにおいて長手方向に延びる錘部と、を備え、長手方向の少なくとも一端に位置する複数の隆起部は、他の隆起部と比較して高く盛り上がっており、錘部は、紐状とされているパイピングであり、パイピングは、掛け布団において長辺に沿って設けられており、且つ、パイピングは、長手方向の両端に配置されておらず、幅方向の両端においてパイピングに隣接する位置に設けられる隆起部の幅は、他の隆起部の幅よりも狭い。
この掛け布団は、幅方向の両端のそれぞれにおいて長手方向に延びる錘部を備えている。従って、幅方向の両端が重くなることによって幅方向の両端が垂れ下がるので、幅方向の両端から掛け布団の下に空気を入り込みにくくすることができる。また、長手方向の少なくとも一端に位置する複数の隆起部は、他の隆起部と比較して高く盛り上がっている。よって、この長手方向の一端の隆起部が下に垂れ下がりやすくなるので、長手方向の一端から掛け布団の下に空気を入り込みにくくすることができる。従って、掛け布団の端部から掛け布団の下に空気を入り込みにくくすることができるので、掛け布団の保温性を高めることができる。また、このように、幅方向の両端に位置する隆起部の幅を狭くすることにより、幅方向の両端から垂れ下がる隆起部の体積を小さくすることができる。従って、掛け布団を幅方向にずれにくくすることができる。
また、長手方向の両端に位置する複数の隆起部は、他の隆起部と比較して高く盛り上がっていてもよい。ところで、掛け布団では、長手方向への向きを逆にしても同じように使えることが望まれている。そこで、上記のように長手方向の両端に位置する複数の隆起部が高く盛り上がっている場合には、掛け布団の長手方向への向きを逆にしても、逆にしない場合と同様の効果が得られる。従って、掛け布団の長手方向への向きを逆にしても、保温性が高められた掛け布団とすることができる。
また、錘部は、繊維によって構成されていてもよい。この場合、肌触りが良好で且つ高いしなやかさを備えた錘部とすることができる。また、繊維以外の材料で錘部が構成されている場合と比較して、錘部が身体に当たったときの身体への違和感を低減させることができる。
本発明によれば、保温性が高められた掛け布団を提供することができる。
実施形態に係る掛け布団の配置の一例を示す斜視図である。 図1の掛け布団を示す平面図である。 図3(a)は、図1の掛け布団において長手方向に並設された隆起部を示す側面図である。図3(b)は、長手方向の端部における図3(a)の隆起部を示す斜視図である。 図4(a)は、図1の掛け布団を示す斜視図である。図4(b)は、図4(a)のパイピングの端部を拡大させた斜視図である。 パイピングと第1布部と第2布部と内容物とを示す断面図である。 図6(a)は、図1の掛け布団と比較例の掛け布団とを比較した実験の結果を示すグラフである。図6(b)は、第2隆起部を上にして使用した場合と第2隆起部を下にして使用した場合とを比較した実験の結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら掛け布団の実施形態について説明する。以下の説明では、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る掛け布団1の斜視図である。図2は、掛け布団1の平面図である。本実施形態において、掛け布団1は、羽毛布団であり、ベッドB上のマットレスに乗せられて使用されるベッド用の掛け布団である。掛け布団1は、全体として長方形状を呈する。掛け布団1は、長方形状の第1布部2と、第1布部2の裏側に位置する長方形状の第2布部3と、掛け布団1の幅方向両端のそれぞれに設けられたパイピング10(錘部)とを有する。第1布部2及び第2布部3は、例えば、互いに同一の形状及び同一の大きさとされている。
掛け布団1は、平面視における(第1布部2及び第2布部3の面外方向から見たときの)中心Cを通ると共に幅方向D1に延びる基準線L1に対して互いに対称となっている。このように、掛け布団1は、基準線L1に対して互いに対称とされているため、長手方向D2への向きを逆にしても、逆にしない場合と同様に使用可能である。第1布部2及び第2布部3は、幅方向D1及び長手方向D2に延びている。幅方向D1は、例えば、長手方向D2と直交している。第1布部2及び第2布部3の材料としては、綿、ポリエステル、レーヨン又はリヨセル等、種々のものを用いることが可能である。
第1布部2は、二つの短辺2aと二つの長辺2bとを有しており、第2布部3も同様の短辺3aと長辺3bとを有する。第1布部2の短辺2aと第2布部3の短辺3aとが合わされると共に、第1布部2の長辺2bと第2布部3の長辺3bとが合わされた状態で、短辺2aと短辺3a、及び長辺2bと長辺3bが縫い込まれる。これにより、第1布部2と第2布部3とが縫い合わされる。
掛け布団1は、第1布部2及び第2布部3によって形成される内部空間を仕切ると共に長手方向D2に延びる複数の第1マチ部4と、当該内部空間を仕切ると共に幅方向D1に延びる複数の第2マチ部5とを有する。例えば、第1マチ部4は4本設けられており、第2マチ部5も4本設けられている。
第1マチ部4及び第2マチ部5は、第1布部2及び第2布部3において互いに直交している。また、4本の第1マチ部4は互いに等間隔となる位置に配置されており、4本の第2マチ部5も互いに等間隔となる位置に配置されている。第1マチ部4及び第2マチ部5は、例えば立体キルトであるが、直キルトであってもよい。
4本の第1マチ部4と4本の第2マチ部5によって、掛け布団1は、その内部空間S(図5参照)の数が25(5×5)となるように仕切られており、仕切られた内部空間Sのそれぞれには内容物6が収容される。各内部空間Sへの内容物6の収容によって、掛け布団1は、第1布部2及び第2布部3の面外方向である厚さ方向D3に盛り上がる複数の隆起部Aを形成する。
図1に示されるように、隆起部Aは、例えば、上に大きく丸みを帯びて湾曲したドーム状に盛り上がっている。隆起部Aは、第1マチ部4及び第2マチ部5によって格子状に形成されている。また、内容物6は、例えば羽毛(羽根)である。掛け布団1では、内容物6を羽毛とすることによって、膨らんだ羽毛の中に熱を閉じ込めることが可能となっており高い保温性を発揮する。
隆起部Aは、幅方向D1の両端に設けられる第1隆起部A1と、幅方向D1の両端に設けられる2列の第1隆起部A1の間において長手方向D2の両端に設けられる第2隆起部A2と、平面視における第1隆起部A1及び第2隆起部A2の内側に設けられる第3隆起部A3と、を含んでいる。第1隆起部A1、第2隆起部A2及び第3隆起部A3は、形状及び大きさが互いに異なっている。
平面視において、第1隆起部A1の長手方向D2の長さは、例えば、第2隆起部A2の長手方向D2の長さ、及び第3隆起部A3の長手方向D2の長さ、と互いに同一である。これに対し、第1隆起部A1の幅(幅方向D1の長さ)は、第2隆起部A2の幅、及び第3隆起部A3の幅、のいずれよりも狭い。
図3(a)及び図3(b)は、横方向からベッドB、マットレスM及び掛け布団1を見たときの側面図である。図3(a)及び図3(b)に示されるように、第2隆起部A2は、他の隆起部よりも(第1隆起部A1及び第3隆起部A3のいずれよりも)高く盛り上がっている。第2隆起部A2を形成する第1布部2の面積は、他の隆起部を形成する第1布部2の面積よりも大きくなっている。
第2隆起部A2を形成する第1布部2の長手方向D2の長さは、他の隆起部を形成する第1布部2の長手方向D2の長さよりも長くなっている。具体的には、第2隆起部A2を形成する第1布部2の長手方向D2の長さは、他の隆起部を形成する第1布部2の長手方向D2の長さよりも30%程度長い。これにより、第2隆起部A2は他の隆起部よりも大きいドーム状とされている。第2隆起部A2は、幅方向D1に沿って複数配置されており、第2隆起部A2が設けられる掛け布団1の部位は、使用者の襟元及び足元が接触する部位に対応する。
このように第2隆起部A2を形成する第1布部2の面積を大きくすることにより、内容物6が詰められて形成された第2隆起部A2は、より高く盛り上がっている。第2隆起部A2に詰められる内容物6の量は、例えば、他の隆起部に詰められる内容物6の量よりも多い。
第2隆起部A2の裏面(第2布部3)側は、他の隆起部と同程度に盛り上がっている。すなわち、第2隆起部A2の裏面側の隆起部を形成する第2布部3の面積は、他の隆起部を形成する第2布部3の面積と同程度である。このように、第2隆起部A2は第1布部2(上側)のみに設けられている。
図3(b)に示されるように、長手方向D2の両端に位置する第1隆起部A1には、第1布部2の幅方向D1の途中部分Pから長辺2b,3bに向かって延びるタックTが設けられている。タックTは、例えば2本設けられる。タックTは、第2隆起部A2の形成によって拡大された第1布部2の面積を、第1布部2を折り曲げて吸収するために設けられる。
図4(a)は掛け布団1の斜視図であり、図4(b)は掛け布団1の隅部を拡大させた斜視図である。図4(a)及び図4(b)に示されるように、パイピング10は、掛け布団1において長辺2b,3bに沿って設けられている。パイピング10は紐状とされている。
パイピング10は、繊維によって構成されている。パイピング10の材料は、例えば、ポリエステル又はナイロンである。パイピング10は、糸で構成された複数本(例えば2本又は3本)の紐状部材が螺旋状に撚られて接合されることによって構成されている。このようにパイピング10は繊維によって構成されているので、使用者等がパイピング10を持ってもパイピング10が重いという印象を与えにくくすることが可能となっている。また、パイピング10の比重は、掛け布団1の他の部分(第1布部2、第2布部3及び内容物6)の比重よりも大きくなっており、パイピング10は掛け布団1の錘部として機能する。このように長辺2b,3bに沿うパイピング10を配置することにより、掛け布団1が幅方向D1から捲れにくくなっている。
図5は、パイピング10の横断面と、第1布部2及び第2布部3に対するパイピング10の取り付け構造を示す断面図である。図5に示されるように、パイピング10の断面は、例えば円形状であり、第1布部2及び第2布部3の厚さよりも厚い。パイピング10は、例えば直径が0.5cm以上且つ2.0cm以下とされた極太パイピングである。パイピング10は、パイピング10の円弧状に湾曲した外周面11から径方向外側に突出する突出部12を備える。突出部12は、外周面11から例えば外周面11の直交方向に突出している。
掛け布団1では、前述の突出部12が第1布部2と第2布部3との間に挟み込まれ、第1布部2、突出部12及び第2布部3が糸13で縫い込まれることにより、第1布部2及び第2布部3にパイピング10が取り付けられている。また、第1布部2及び第2布部3のそれぞれには、長辺2b,3bを含む平状の縁部2d,3dが設けられており、縁部2d,3dに突出部12が挟み込まれている。このようにパイピング10が掛け布団1に取り付けられることにより、パイピング10のうち湾曲した外周面11のみが露出している。よって、パイピング10に対する手触りが更に良好とされている。
また、パイピング10は、第1布部2及び第2布部3とは異なる色彩で着色されている装飾部である。このようにパイピング10は装飾としても機能する。パイピング10の色は、例えば濃い緑色であるが、エンジ色又は茶色等であってもよい。このようにパイピング10の色が第1布部2及び第2布部3の色と異なっているので、掛け布団1と他の掛け布団とを容易に識別することが可能であると共に、掛け布団1のデザイン性及び高級感を高めることも可能となっている。
次に、本実施形態に係る掛け布団1から得られる作用効果について説明する。
本実施形態に係る掛け布団1は、幅方向D1の両端のそれぞれにおいて長手方向D2に延びるパイピング10を備えている。従って、幅方向D1の両端が重くなることによって幅方向D1の両端が垂れ下がるので、幅方向D1の両端から掛け布団1の下(掛け布団1とマットレスMとの間)に空気を入り込みにくくすることができる。
また、図3に示されるように、長手方向D2の両端に位置する複数の第2隆起部A2は、他の隆起部と比較して高く盛り上がっているので、長手方向D2の両端の第2隆起部A2が下に下がりやすくなる。従って、長手方向D2の両端から掛け布団1の下に空気を入り込みにくくすることができる。このように、掛け布団1の端部から掛け布団1の下に空気を入り込みにくくすることができるので、掛け布団1の保温性を高めることができる。
また、長手方向D2の両端がパイピング10である場合には、襟元や足元にパイピング10が位置するので、使用者の首又は足へのパイピング10の接触により、使用者に違和感を感じさせる懸念がある。しかしながら、掛け布団1では、長手方向D2の両端に第2隆起部A2が配置されており、長手方向D2の両端にパイピング10は配置されていないので、上記のような違和感は生じない。
また、長手方向D2の両端に位置する複数の第2隆起部A2が他の隆起部と比較して高く盛り上がっており、掛け布団1は、長手方向D2への向きを逆にしても、逆にしない場合と同様に使用できる。よって、掛け布団1を逆に使用しても前述と同様の効果を得ることができるので、使用性及び保温性が高められた掛け布団1とすることができる。
また、パイピング10は繊維によって構成されているので、パイピング10を肌触りが良好で且つ高いしなやかさを備えた錘部とすることができる。また、パイピング10が繊維製の錘部であることにより、繊維以外の材料で錘部が構成されている場合と比較して、錘部が身体に当たったときの身体への違和感を低減させることができる。ここで、仮にパイピングが重すぎる場合には、隆起部の膨らみが小さくなって掛け布団の保温性が低下する懸念がある。しかしながら、パイピング10が繊維によって構成されている場合には、他の材料で構成された錘部と比較して重すぎず適度な重さとすることができるので、隆起部Aの膨らみが小さくなる懸念を解消できる。更に、繊維製のパイピング10とすることにより、掛け布団1を洗濯することも可能である。
また、幅方向D1の両端に位置する第1隆起部A1の幅は、他の隆起部の幅よりも狭い。このように幅方向D1の両端に位置する第1隆起部A1の幅を狭くすることにより、幅方向D1の両端から垂れ下がる第1隆起部A1の体積を小さくすることができる。従って、掛け布団1を幅方向D1にずれにくくすることができる。
また、掛け布団1は、ベッドB上のマットレスMに乗せられており、パイピング10及び第2隆起部A2はマットレスMの側面に対向する位置に垂れ下がっている。このように錘部として機能するパイピング10をマットレスMの側面の対向位置に垂らすことにより、ベッドBの下から掛け布団1の下に空気を入り込みにくくすることができる。また、第2隆起部A2をマットレスMの側面の対向位置に垂らすことにより、上で大きく湾曲する第2隆起部A2がマットレスMの縁を丸め込むと共に第2隆起部A2が大きく下に垂れるので、ベッドBの下から掛け布団1の下に更に空気を入り込みにくくすることができる。
次に、実施例の掛け布団1と比較例の掛け布団とを比較した実験について説明する。前述したように、掛け布団1は、幅方向D1の両端で長手方向D2に延びるパイピング10と、長手方向D2の両端でより高く盛り上がる第2隆起部A2とを備えている。比較例の掛け布団は、上記のパイピング10及び第2隆起部A2のいずれも有しない。
この実験は、温度20℃、湿度65%とした人工気象室内に、図1に示されるようなベッドB及び2枚のマットレス(厚さ約25cm)を配置すると共に、サーマルマネキンをマットレスの上に配置した後にサーマルマネキンの上に掛け布団を配置した。そして、サーマルマネキンの表面温度を40℃にした後にサーマルマネキンの熱源を切ると共に、扇風機でサーマルマネキンの足元に微風を当ててサーマルマネキンの表面温度の変化を観察した。
この実験の結果を図6(a)に示す。図6(a)の実線は実施例の掛け布団1を用いた場合の温度変化を示しており、図6(a)の破線は比較例の掛け布団を用いた場合の温度変化を示している。図6(a)に示されるように、パイピング10及び第2隆起部A2を有する掛け布団1では、比較例の掛け布団よりもサーマルマネキンの表面温度が高い状態が維持されている。掛け布団1を用いた場合の表面温度と、比較例の掛け布団を用いた場合の表面温度との差の最大値は約2.0℃であり、体感で分かる程度の差であった。従って、掛け布団1を用いた場合には、比較例の掛け布団を用いた場合よりも明らかに温度が高い状態を維持することができ、掛け布団1は、比較例の掛け布団よりも熱が逃げにくく高い保温性を有することが分かった。
また、図6(b)は、実施例の掛け布団1を用いた場合であって、第2隆起部A2を上に向けて用いた場合と、第2隆起部A2を下に向けて用いた場合とを比較した実験の結果を示している。図6(b)の実線は第2隆起部A2を上に向けて使用した実験の結果を示しており、図6(b)の二点鎖線は第2隆起部A2を下に向けて使用した実験の結果を示している。
図6(b)に示されるように、第2隆起部A2を上に向けて使用した場合、第2隆起部A2を下に向けて使用した場合よりもサーマルマネキンの表面温度が高い状態が維持されている。第2隆起部A2を上に向けた場合の表面温度と、第2隆起部A2を下に向けた場合の表面温度との差の最大値は約1.3℃であった。従って、第2隆起部A2を上に向けて使用した場合には、第2隆起部A2を下に向けて使用した場合よりも温度が高い状態を維持することができ、第2隆起部A2を上にした場合の方が熱が逃げにくく高い保温性を有することが分かった。但し、第2隆起部A2を下に向けて使用した場合であっても、比較例の掛け布団よりは温度が高い状態を維持できたので、比較例よりは良好な結果であった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形してもよい。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載した要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、前述の実施形態では、4本の第1マチ部4と4本の第2マチ部5とが設けられる例について説明したが、第1マチ部及び第2マチ部の本数は上記に限定されず適宜変更可能である。また、前述の実施形態では、羽毛で構成された内容物6について説明したが、掛け布団の内容物としては、例えば、綿(コットン)、合繊(ポリエステル)、羊毛(ウール)又は真綿等、種々の材料を用いることが可能である。更に、前述の実施形態では、錘部が繊維製のパイピング10である例について説明したが、錘部は、例えば樹脂等、繊維以外の材料で構成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、錘部が極太パイピングである例について説明したが、錘部の形状及び大きさについても上記の例に限定されず適宜変更可能である。例えば、錘部は、第1布部2、第2布部3、及び内容物6よりも比重が大きいものであれば、細い紐状のパイピングであってもよい。
また、前述の実施形態では、他の隆起部よりも高く盛り上がる第2隆起部A2が長手方向D2の両端に設けられる例について説明した。しかしながら、第2隆起部A2は、長手方向D2の一端のみに設けられていてもよく、要は、長手方向D2の両端の少なくとも一方に設けられていればよい。
また、前述した実施形態では、ベッド用の掛け布団1について説明した。しかしながら、本発明に係る掛け布団は、例えば敷布団の上で用いられる等、ベッド用以外の掛け布団であってもよい。
1…掛け布団、2…第1布部、2a…短辺、2b…長辺、2d…縁部、3…第2布部、3a…短辺、3b…長辺、3d…縁部、4…第1マチ部、5…第2マチ部、6…内容物、10…パイピング(錘部)、11…外周面、12…突出部、13…糸、A…隆起部、A1…第1隆起部、A2…第2隆起部、A3…第3隆起部、B…ベッド、C…中心、D1…幅方向、D2…長手方向、D3…厚さ方向、L1…基準線、M…マットレス、P…途中部分、S…内部空間、T…タック。

Claims (3)

  1. 長方形状に延びる第1布部と、
    前記第1布部に重ね合されて長方形状に延びる第2布部と、
    前記第1布部と前記第2布部とを格子状に縫い合わせることによって形成された複数の隆起部と、
    前記第1布部及び前記第2布部の幅方向の両端のそれぞれにおいて長手方向に延びる錘部と、を備え、
    前記長手方向の少なくとも一端に位置する複数の前記隆起部は、他の前記隆起部と比較して高く盛り上がっており、
    前記錘部は、紐状とされているパイピングであり、
    前記パイピングは、掛け布団において長辺に沿って設けられており、且つ、
    前記パイピングは、長手方向の両端に配置されておらず
    前記幅方向の両端において前記パイピングに隣接する位置に設けられる前記隆起部の幅は、他の前記隆起部の幅よりも狭い、
    掛け布団。
  2. 前記長手方向の両端に位置する複数の前記隆起部は、他の前記隆起部と比較して高く盛り上がっている、
    請求項1に記載の掛け布団。
  3. 前記錘部は、繊維によって構成されている、
    請求項1又は2に記載の掛け布団
JP2016094002A 2016-05-09 2016-05-09 掛け布団 Active JP6905798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016094002A JP6905798B2 (ja) 2016-05-09 2016-05-09 掛け布団

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016094002A JP6905798B2 (ja) 2016-05-09 2016-05-09 掛け布団

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017202024A JP2017202024A (ja) 2017-11-16
JP6905798B2 true JP6905798B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=60322667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016094002A Active JP6905798B2 (ja) 2016-05-09 2016-05-09 掛け布団

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6905798B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60152370U (ja) * 1984-03-14 1985-10-09 フランスベッド株式会社 布団
JPS60152371U (ja) * 1984-03-14 1985-10-09 フランスベッド株式会社 布団
JPS6168772U (ja) * 1984-10-09 1986-05-10
JPH0518358U (ja) * 1991-07-11 1993-03-09 僖志郎 坂部 掛け布団の構造
JPH0582362U (ja) * 1992-04-13 1993-11-09 株式会社ニッコウインテリア 掛け布団
JPH11123131A (ja) * 1997-07-25 1999-05-11 Akio Shibata 保温性を高めた寝具
JP3062911U (ja) * 1999-04-08 1999-10-15 西川産業株式会社 羽毛布団
JP2001186971A (ja) * 1999-12-27 2001-07-10 France Bed Co Ltd 羽毛掛け布団
JP2002095568A (ja) * 2000-09-21 2002-04-02 Tomijiro Tokuda 掛け布団

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017202024A (ja) 2017-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100205738A1 (en) Cushy blanket
US20140099468A1 (en) Washable long-filament fiber quilt
JP5498544B2 (ja) 水洗い可能な長繊維布団
US20180303257A1 (en) Pillowcases
US20160270566A1 (en) Feather-filled bedding article
JP2016027215A (ja) 羽毛状綿素材束、羽毛状綿素材束を収納した布団及びその製造方法、並びに羽毛状綿素材束を収納した衣料品
JP2016026528A (ja) 羽毛状綿素材を収納した布団及びその製造方法、並びに羽毛状綿素材を収納した衣料品
JP6905798B2 (ja) 掛け布団
JP2017143984A (ja) 保温材充填用袋体を有する構造体ならびにそれを用いた寝具および被服
JP3138780U (ja) 2層掛け布団
JP3193594U (ja) 寝具カバー
JP3178448U (ja) 水洗い可能な長繊維布団
JP3224912U (ja) 羽毛布団
JP6338917B2 (ja) 寝具
EP2700742A1 (en) Washable long-filament fiber quilt
JPS58131058A (ja) キルテイング
JP2008264474A (ja) 衛生ふとん
JP2015210000A (ja) こたつ掛布団
JP2018171295A (ja) 布団カバー
JP6806359B2 (ja) 掛け布団
JP6858958B2 (ja) 掛け布団
CA3072089A1 (en) Patterned comforter
JP3190688U (ja) 掛布団
TWM468262U (zh) 透氣健康枕頭
BG1910U1 (bg) Еднолицев матрак

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6905798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250