JPH0582362U

JPH0582362U - 掛け布団

Info

Publication number: JPH0582362U
Application number: JP2331792U
Authority: JP
Inventors: 一郎塩澄; 浩太郎塩澄; 恵子塩澄
Original assignee: 株式会社ニッコウインテリア
Priority date: 1992-04-13
Filing date: 1992-04-13
Publication date: 1993-11-09

Abstract

(57)【要約】【目的】掛け布団の縁を強度を高めるとともに、こた
つ布団の縁の捲れを防止すること。【構成】布団本体１の全縁に、布団本体１の表地の縁
及び裏地の縁が縫い付けられる紐状の縁部材２を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、こたつ布団や一般寝具として使用される掛け布団に関する。

【０００２】

【従来の技術】

たとえば、従来のこたつ布団として使用される掛け布団においては、掛け布団の表地の縁部と裏地の縁部を縫い付け、表地と裏地との間に綿を挟んでいる。布団の縁部は畳とすれるため、縁部に縫い目があると、使用に伴って縫い目が綻んで或いは緩くなって、中の綿が外に出てきてしまう。

【０００３】また、長年こたつ布団を使っていると、布団の縁の部分の綿が徐々に中央に寄って布団の縁の部分が薄くなってしまうため、こたつ布団の縁が捲れ易くなり、こたつ内の暖気が外部へ漏れてしまう。特に、こたつ布団の場合に多く使用されるポリエステル綿は縮み易いため、布団の縁の部分がペラペラになり易い。また、こたつ布団の縁が捲れ易いと、こたつ布団の裏地が見えるようになるため、美観上の問題もある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記問題点を解決するために案出されたものであって、掛け布団の縁を強度を高めるとともに、こたつ布団の縁の捲れを防止することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の掛け布団は、前記目的を達成するため、布団本体の全縁に、該布団本体の表地の縁及び裏地の縁が縫い付けられる紐状の縁部材を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】紐状の縁部材に表地と裏地の縁を縫い付けられているので、縫い目が直接畳等と摩れることがなく、縫い目が綻んだり緩んだりすることがない。また、布団の縁部が縁部材の重みで下方に引かれるので、布団の縁が捲れ上がったりすることがなくなる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本考案の特徴を具体的に説明する。

【０００８】図１は、本考案の掛け布団をこたつ布団として使用した場合の実施例を示す斜視図である。図において、１は布団本体を示し、この布団本体１の縁には、縁全周に渡って紐状の縁部材２が縫い付けられている。なお、３はこたつの天板である。図２は、縁部材２の縫い付け部分を拡大して示しており、４は縫い付け用の糸を示す。

【０００９】図３は、縁部材の断面を布団本体１の一部とともに拡大して示す断面図である。縁部材２は、たとえば、綿６０％、ポリエステル４０％の混紡を平織りして製造された、或いは、綿１００％の綿糸を平織りして製造された細長い布地５をその長さ方向に沿って二つ織りとして、図４に示すような編み紐からなる芯部材６を包み込み、織り合わせ部分７を長手方向に沿って縫糸８で互いに縫い付けることにより製造する。芯部材６を包む管状とされた布地５の直径は、直径７〜１５ｍｍとされる。

【００１０】織り合わせ部分７に、掛け布団の表地９の内方に折り曲げられた縁９ａと裏地１０の折り曲げられた縁１０ａが糸４により縫い付けられ、表地９と裏地１０の間に綿１１が収められる。

【００１１】上記縁部材２は、布団の縁の部分の綿が少なくなったような場合でも、縁部材２の重みで掛け布団の縁が下方に引っ張られるように、２２０×２２０ｍｍ〜２２０×３００ｍｍの掛け布団に対して２００ｇ〜２４０ｇ程度の重さを有するように選定される。

【００１２】上述のように、縁部材２に表地９の縁と裏地１０の縁を縫い付けることにより、縫い目が直接畳等と摩れることがなく、縫い目が綻んだり緩んだりすることがなくなる。また、布団の縁部が縁部材２の重みで下方に引かれるので、布団の縁が捲れ上がったりすることがなくなる。特に、綿として縮み易いポリエステル綿を使用した場合でも、布団の縁部がペラペラになるのを防止することができる。更に、布団の角部が湾曲する縁部材２で覆われるので、足を引っ掛けたりすることがなくなる。

【００１３】

【考案の効果】

以上に述べたように、本考案によれば、布団の縁に縁部材を設けたので縁部の強度が増加し、綻んだり緩んだりすることがなくなる。また、布団の縁部が縁部材の重みで下方に引かれるので、布団の縁が捲れ上がったりすることがなくなり、こたつ内の暖気が外部へ漏れたり、美観を損ねたりすることがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の掛け布団をこたつ布団として使用し
た場合の実施例を示す斜視図である。

【図２】縁部材の縫い付け部分を拡大して示す部分拡
大斜視図である。

【図３】縁部材の縫い付け部分を拡大して示す部分拡
大断面図である。

【図４】縁部材の芯部材を示す部分斜視図である。

【符号の説明】

１布団本体、２縁部材、３天板、４糸、５布
地、６芯部材、７織り合わせ部分、８縫糸、９表
地、９ａ縁、１０裏地、１０ａ縁、１１綿

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】布団本体の全縁に、該布団本体の表地の
縁及び裏地の縁が縫い付けられる紐状の縁部材を設けた
ことを特徴とする掛け布団。