JP3239701U - 布製品、バッグ又は上着 - Google Patents

布製品、バッグ又は上着 Download PDF

Info

Publication number
JP3239701U
JP3239701U JP2022002922U JP2022002922U JP3239701U JP 3239701 U JP3239701 U JP 3239701U JP 2022002922 U JP2022002922 U JP 2022002922U JP 2022002922 U JP2022002922 U JP 2022002922U JP 3239701 U JP3239701 U JP 3239701U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
stitches
sewing
cloth
bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022002922U
Other languages
English (en)
Inventor
琴仙 車
元基 許
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pionunnal
Original Assignee
Pionunnal
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pionunnal filed Critical Pionunnal
Priority to JP2022002922U priority Critical patent/JP3239701U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3239701U publication Critical patent/JP3239701U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

【課題】変形したり、元の形状が変化したり、デザイン性が損なわれるのを防止する布製品、バッグ又は上着を提供する。【解決手段】内生地5と内生地5の外側に重ねられる外生地6とを備えており、それらの内生地5及び外生地6を縫製して形成される布製品であって、内生地5が、二枚の生地7、8の間に中綿9を挟んで縫い合わせて形成され、且つ、前記縫い合せによる複数本のステッチ10が内生地の略全体に同程度に形成されており、ステッチが略等間隔で並列に延びている布製品である。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は布製品、バッグ又は上着に関する。さらに詳しくはステッチが形成された内生地を用いた布製品、バッグ又は上着に関する。
特許文献1には、耐衝撃性を有する鞄が開示されている。この鞄は、両方の側面部にポケットが設けられている。ポケットは、格子状のキルティング部を含んで形成されている、キルティング部は、表裏一対の不織布とこれら不織布の間に介装された中綿とを超音波溶着により結合することで作成されている、また、キルティング部の格子模様の部分においては、超音波溶着による多数の溶着部がステッチ状に並んでいる、というものである。
特許文献2には、デザイン性と強度性を有する鞄が開示されている。この鞄は、物品を出し入れする開口部を有し、かつ、市松模様部が施された本体部と、開口部を構成する上縁部に取り付けられた持ち手部と、本体部における持ち手部とは反対の位置に設けられた底部と、を備えている。市松模様部は、上縁部に沿う方向に配置された複数の帯状横生地と、複数の帯状横生地に対して交差するように編み込まれた複数の帯状縦生地とにより構成されている。
特開2011-15786号公報 実用新案登録第3237467号公報
韓国の伝統的なヌビと呼ばれる技法で製作された生地は、通常、二枚の生地の間に中綿を挟んで縫い合わせて形成されている。前記生地は、厚みの割に、軽くて・柔らかくて・丈夫である、という特徴がある。また縫い合わせの縫目(ステッチ)により形成された模様は、前記生地で縫製された布製品に高いデザイン性を与える。
しかし前記生地で縫製された布製品は柔らかいため、局所的に力が加わると傷つきやすい。また、力が加わると容易に変形したりシワになったりして、ステッチの模様の見栄えが悪くなりデザイン性を損ないやすい。
そこで本考案は、強度を向上させ、さらにデザイン性を損なうのを防止する布製品などを提供することを課題とする。
(1)本考案の布製品は、内生地と前記内生地の外側に重ねた外生地とからなる二重の生地を縫製して形成された布製品であって、前記内生地が、二枚の生地の間に中綿を挟んで縫い合わせて形成されており、前記縫い合せによる複数本のステッチが、前記内生地の全体にほぼ均一に分散するように形成されていることを特徴としている。
(2)このような布製品は、前記ステッチが略等間隔で並列に形成されているのが好ましい。
(3)また通常の使用状態で略鉛直方向に立ち上がる部位を有しており、前記ステッチが直線状であり、前記立ち上がる部位において前記ステッチが略鉛直方向を向くようにされているのが好ましい。
(4)さらに前記外生地が、二枚の生地の間に中綿を挟んで縫い合わせて形成されており、前記縫い合せによる複数本のステッチにより前記外生地の略全体に前記ステッチによる模様が形成されているのが好ましい。
(5)さらに前記外生地のステッチが直線状であり、略等間隔に形成されており、前記立ち上がる部位において前記ステッチが略鉛直方向を向くようにされているのが好ましい。
(6)さらに前記外生地及び内生地のそれぞれのステッチが、2~11mmの間隔で形成されているのが好ましい。
(7)さらに前記外生地及び内生地のそれぞれのステッチの間隔が約2~4mm、約6~8mm又は約9~11mmから選択される1つの間隔であるのが好ましい。
(8)さらに前記内生地のステッチの間隔が前記外生地のステッチの間隔より小さくされているのが好ましい。
(9)さらに前記内生地のステッチの間隔が前記外生地のステッチの間隔より小さくされているのが好ましい。
(10)さらに前記布製品が側周部を備えたバッグであり、前記側周部が前記立ち上がる部位であるのが好ましい。
(11)さらに前記側周部の下端を塞ぐ底部を備えており、前記底部とほぼ同形状の中敷が前記底部に設けられているのが好ましい。
(12)さらに前記布製品が上着であるのが好ましい。
(13)さらに前記上着の前身頃及び後見頃が、それぞれ前記立ち上がる部位であるのが好ましい。
(14)本考案のバッグは、内生地と前記内生地の外側に重ねた外生地とからなる二重の生地を縫製して側周部を形成したバッグであって、前記内生地及び前記外生地が、それぞれ二枚の生地の間に中綿を挟んで縫い合わせて形成されており、前記縫い合せによる複数本のステッチが、直線状に、通常の使用状態でほぼ鉛直方向に、2~11mmの略等間隔で並列に、前記内生地及び前記外生地の全体にそれぞれほぼ均一に分散するように形成されており、前記内生地のステッチの間隔が前記外生地のステッチの間隔より小さくされていることを特徴としている。
(15)このようなバッグは、前記側周部の下端を塞ぐ底部を備えており、前記底部とほぼ同形状の中敷が前記底部に設けられているのが好ましい。
本考案の布製品は、内生地の強度を高め、そして外生地のデザイン性が損なわれるのを防止することができる。
本実施形態に係る布製品としてのバッグの一例を示す部分切り欠き図である。 バッグの開口部及び内部を示す概略図である。 本実施形態に係る内生地及び外生地を示す概略断面図である。 従来のバッグに収納物を収納した際の変形状態を示す概略図である。 図5aは底部の他の実施形態を示す概略図、図5bは底部のさらに他の実施形態を示す概略図である。 図6aはステッチの他の実施形態を示す概略図、図6bはステッチのさらに他の実施形態を示す概略図である。 図7aはステッチのさらに他の実施形態を示す概略図、図7bはステッチのさらに他の実施形態を示す概略図である。
<第1実施形態>
[1.概略説明]
(バッグ1)
図1、図2及び図3を用いて、本実施形態に係るバッグの主な構成を説明する。図1は布製品としてのバッグの全体を示している。図2はバッグの上面図を示している。なお以降の記載において、前後・左右・上下の方向は、図中に記載された前後・左右・上下で示された矢印の方向を示すものとする。図1及び図2に示すように、バッグ1は、底部2と、側周部3と、持手部4とを備えている。バッグ1の底部2及び側周部3は、内生地5と前記内生地の外側に重ねられる外生地6とを縫製して形成されている。
本実施形態では、内生地5及び外生地6には、複数本の縫目(ステッチ)10が形成されている。内生地5及び外生地6のステッチ10、10は、それぞれ同じ方向に延びている。ステッチ10については後述する。なお内生地5と外生地6を重ね合わせた状態の生地を二重生地と呼ぶ。
なお図1の符号21は中敷を示す。中敷21については後述する。
[2.各構成の説明]
(内生地5)
図3はバッグに用いられる内生地5及び外生地6を示している。図に示すように、内生地5は、二枚の生地7、8の間に中綿9を挟んで縫い合わせて形成されている。ステッチ10は前記縫い合せによる縫目に相当する。
本実施形態では、韓国の伝統工芸の技法であるヌビの技法を用いた内生地5として用いている。このためステッチ10による縦のストライプ模様によるデザイン性を呈している。
生地7、8のそれぞれの厚みは0.1~1mm程度である。本実施形態では、生地7、8の厚みは同じである。なお生地7、8のそれぞれの厚みを異にしてもよい。中綿9の厚みは0.5~1.5mmで、好ましくは0.8~1.2mmである。
(ステッチ10)
本実施形態では、ステッチ10は、直線状であり、等間隔で並列に設けられている。隣り合うステッチの間隔は2~11mmで、好ましくは2~4mmであり、ほぼ3mmであるのがさらに好ましい。本実施形態ではステッチ10の間隔は約3mmである。ステッチ10は内生地5の全体にわたって形成されている。
複数本のステッチ10が内生地5の略全体にほぼ均一に分散するように形成されている。例えば、内生地5の面積当たりのステッチの長さが、内生地5の全体で同程度に形成されている、ということである。
ステッチ10の1つの糸の目の長さは、0.8~5mmである。本実施形態では、糸の目の長さは2mm程度であり、ミシンで縫われている。なお手縫いでもよい。
(外生地6)
次いで、外生地6を説明する。図に示していように外生地6は、前述した内生地5とほぼ同じであるので、共通する部分の説明は省略する。
外生地6のステッチ10は、直線状で、等間隔で並列に設けられている。間隔は2~11mmで、好ましくは6~8mmであり、ほぼ7mmであるのがさらに好ましい。本実施形態ではステッチ10の間隔は7mmである。本実施形態では、内生地5のステッチ10の間隔は、外生地6のステッチ10の間隔よりも小さくされている。外生地6のステッチ10の延びている方向は、内生地5のステッチ10の延びている方向と同じである。
本実施形態では、韓国の伝統工芸の技法であるヌビの技法を用いた外生地6を用いている。このため外生地6は、ステッチ10による伝統の縦のストライプ模様による高いデザイン性を呈している。
なお本実施形態では、外生地6の厚みは、内生地5の厚みとほぼ同じであるが、異なるようにしてもよい。
(底部2)
本実施系形態では、底部2は、長方形の二重生地で縫製されている。底部2のステッチ10が延びている方向は左右方向である。底部2はバッグ1の底になる部分である。底部2には、バッグ1に収納すべき収納物が収納される。
なお底部2の形状については、任意の形状とすることができる。例えば、多角形状、円形状、扇形状等である。
(側周部3)
本実施系形態では、側周部3は二重生地で縫製されている。側周部3は、左右の両端を互いに縫合され、筒状とされている。側周部3の下端部は底部2の周縁付近に縫合されている。底部2は側周部3の下端を塞いでいる。一方で、側周部3の上端部は開口している。底部2及び側周部3は、有底筒状の収納部11を形成している。
(引込部12、折曲部13)
本実施形態では、例えば、底部2と側周部3のそれぞれの縫合する部位を重ねて、収納部11側に引き込んで(引込部12:図2参照)縫合している。
また側周部3の上端部では、外生地6が内側に折り曲げられ、折曲部13が設けられている。折曲部13の先端付近で、外側の外生地6と折曲部13とが縫合されている。内生地5は折曲部13の先端付近に重ねられて縫合され、一体とされている。
(内ポケット14)
本実施系形態では、収納部11の内面に内ポケット14が設けられている(図2参照)。なお図1では内ポケットの図示を省略している。内ポケット14には内生地5が用いられている。内ポケット14は内生地5を二枚重ねて、左右端付近及び下端付近を縫合し、上端をポケットの開口としたものである。内ポケット14の後側(バッグ1の側周部3側)の内生地5は、前側の内生地5よりも上方に突出し、突出部15とされている。内ポケット14は、突出部15をバッグ1の内生地5に重ねて、折曲部13と共に縫合されている。
また本実施形態では、内ポケット14は側周部3の前後の内面(図2参照)に向かい合うように2つ設けられている。
また内ポケット14のステッチ10の延びる方向は、収納部11の内生地5のステッチ10の延びる方向と同じである。さらに内生地5と内ポケット14とでそれぞれのステッチ10の延びている方向が連続するように設けられている。このため収納部11の内面及びポケット14においてステッチ10による縦のストライプ模様が揃っており、デザイン性が高い。
なお内ポケット14について、外生地6又は他の生地を用いてもよい。
(持手部4)
本実施形態では、持手部4は外生地6と同じ生地で縫製されている。持手部4は、前側及び後側の側周部3からそれぞれ延びている。
また持手部4は、短い短持手部4aと、長い長持手部4bとからなる。使用する者は、例えば、短持手部4aを手で把持し、又は、長持手部4bは肩に掛けて、バッグ1を使用することができる。
また持手部4に外生地6又は内生地5を用いる場合、持手部4のステッチ10とバッグ1のステッチ10の延びている方向が連続するようされている。なお短持手部4a又は長持手部4bの両方を備えるのではなく、どちらか1つを備えるようにしてもよい。
(通常の使用状態)
側周部3のステッチ10が延びている方向は、通常の使用状態で略鉛直方向に立ち上がる部位である。通常の使用状態とは、使用すべき者が立ち上がった姿勢又は起立した姿勢で、布製品を手に持ったり、着衣したりする状態である。布製品がバッグ1であれば、持手部4を把持したり、肩に掛けたりする状態である。なお上着であれば、着衣する状態である。
(従来のバッグに大きな重量の収納物を収納した状態)
次いで、バッグに大きな重量の収納物を収納した様子を説明する。図4は内生地5を備えていないバッグ15に収納物を収納した際のバッグの変形した状態を示す概略図である。図に示しているように、バッグ15の左右方向の中央付近に収納物16(図の二点鎖線参照)が収納されている。図に示している例によると、バッグ15は収納物16の付近が下方に沈み、図の矢印17で示す付近、例えば、収納物16から持手部4を結ぶように大きなシワが寄ったり、折り目が付いたりする傾向にある。収納物16に重量がさほどなくとも、内生地5の柔軟性が高いため、容易にシワや折り目が付きやすい。
(小括)
バッグ1では、内生地5は外生地6に比べてステッチ10の間隔が狭く、ステッチ10が密である。このためバッグ1は、外生地6に比べて内生地5の強度が高い。バッグ1に収納物16を入れると、その荷重は強度の高い内生地5側で支持される傾向にあるから、加重に基づいたシワや折り目が外生地6に付くのを防止でき、外生地6のステッチ10のデザイン模様が乱れにくい。このためバッグ1に収納物16を入れたとしても、外見上のデザイン性を維持し、バッグ1を外部からきれいに見せることができる。特に、外生地6のステッチ10による縦のストライプ模様を綺麗に見せることができる。
また、内生地5に局所的な力が加わったとしても、例えば、収納部11に重箱を入れた場合に、重箱の角により内生地5が破れたり、傷ついたりしにくい。さらに、仮に、内生地が重箱の角で裂けたとしても、ステッチ10の密度が高いため、裂けが大きくなるのを防止できる。
さらにバッグ1は、内生地5と外生地6のそれぞれのステッチ10の延びている方向を同じにすることで、統一的な美感を備え、且つ、内生地5と外生地6とで、ステッチ10の間隔を変えることによりそれぞれの強度を変化させており、機能性が高い。
なお側周部3の内生地5には、ステッチ10がほぼ鉛直方向に全体的に分散して延びているので、収納物16による加重を複数のステッチ10で分散して支持することができる。
[3.他の実施形態]
次に、他の実施形態及び変形例を説明する。これらの実施形態は、前述したバッグ1とほぼ同様の構成であるので、異なる部分のみ説明し、同じ部分の説明は省略する。
<変形例1>
変形例1では、内生地5及び外生地6のそれぞれのステッチ10の間隔が、2~4mm、6~8mm及び9~11mmから選択される1つの間隔にされている。
ステッチの幅が2~4mmでは、間隔が狭いので大量に製造するのが困難になる傾向にある。また内生地5及び外生地6を補強する効果が大きい。幅が狭いので、ステッチ10による模様が外部(他人)から把握しにくいが、内部に用いると、例えば、収納物11を出し入れする際に、ステッチ10による模様を楽しむことができる。
ステッチの幅が6~8mmでは、いくらか内生地5及び外生地6を補強でき、且つ、ステッチ10の模様が外部から把握でき、機能美によるデザイン性が高い。
ステッチの幅が9~11mmでは、補強の程度が前の2つの幅に比べて劣るが、ステッチ10の模様を遠目で把握しやすい。
また内生地5のステッチ10の間隔が、外生地6のステッチ10の間隔より小さくされていると、内生地5で収納物11の重量を支持でき、外生地6のステッチ10の模様が崩れるのを防止して、外見の美感を維持できる。
<変形例2>
前述した実施形態では、外生地6にはステッチ10が設けられているが、ステッチを設けていない外生地であってもよい。内生地5のステッチ10により前述した実施形態の小括で述べたのと同様な作用効果を奏する。例えば、収納物16を収納しても、外生地6の染色やプリント柄などの模様などを綺麗に見せることができる。
<変形例3>
図5を用いて、内生地5の変形例を説明する。図5aは底部の他の実施形態を示す概略図、図5bは底部のさらに他の実施形態を示す概略図である。
図5aに示している変形例では別体としての底部2を備えていない。図5aに示している変形例のバッグ17の底部17aは、内生地5及び外生地6がU字状に湾曲されている。内生地5は底部付近で外生地6と連結されていない。
図5bに示している変形例のバッグ18の底部18aは、U字状の下端付近で内生地5が外生地6に縫合されている。
<第2実施形態>
第1実施形態において、底部2の上に底部2と同形状の中敷21を配置してもよい。中敷21を配置することで、収納物16の加重を底部2の全体で受け止めることができる。中敷21を介して、側周部3の内生地6の複数本のステッチ10で収納物16の荷重を支持することができる。
中敷21は底部2の内生地5と外生地6の間に入れてもよい、また中敷21を底部2の内生地5と外生地6の間に差し込めるようにしてもよい。中敷21の材質としては、例えば、紙、木材、合成樹脂、金属などの板材、さらにはそれらの複数種の板材を重ねたものでもよい。前述した板材を内生地6又は外生地7で覆うようにして中敷21としてもよい。
<第3実施形態>
図示していないが、第1実施形態では布製品としてバッグとしたが、上着としてもよい。例えば、上着の前身頃及び後見頃を立ち上る部位として、前述した実施形態で説明した内生地5を用いてもよい。また内生地5と共にステッチ10が形成された外生地6を用いてもよい。また前身頃及び後見頃のステッチ10の延びている方向は、通常の使用状態で略鉛直方向である。なお袖部は袖の延びている長手方向にステッチ10が延びるようにしてもよい。
[4.その他]
上述した実施形態は、それぞれを適宜に組み合わせて用いることができる。
(1)二重生地について
前記実施形態では、バッグの底部2及び側周部3について、内生地5及び外生地6からなる二重生地を用いたが、どちらか一方にだけ二重生地を用いてもよい。なお、例えば、少なくとも立ち上り部位に二重生地を採用するのが好ましく、例えば、バッグ1であるなら、側周部3に二重生地を採用するのがよい。
(2)ステッチ10の幅について
内生地5と外生地6とでステッチ10の幅を同じにしてもよい。また外生地6のステッチ10の幅を内生地5の幅よりも小さくしてもよい。
(3)ステッチ10による模様について
図6及び図7を用いて、ステッチの他の例を説明する。図6aは湾曲したステッチ19aを示している。図6bは途中で途切れたステッチ19bを示している。ステッチ19a、19bの延びる方向は、荷重が加わる方向又は立ち上がり部に沿った方向とするのがよい。ステッチ19a、19bはそれぞれ等間隔で並列に形成するのがよい。
図7aは正方形の外に一回り大きな正方形を順次形成したステッチ20aを示している。なお、例えば、正方形の他に長方形、台形、三角形、六角形以上の多角形、円形、楕円形や、形状の一部にそれらの形状を1つ以上取り入れた閉じた形状でもよい。
図7bは中心から外側に向けて次第に大きくなる略正方形の渦巻形状のステッチ20aである。渦巻の形状は、正方形の他に長方形、台形、三角形、六角形以上の多角形、円形、楕円形や、形状の一部にそれらの形状を1つ以上取り入れた渦巻形状でもよい。
図6及び図7で説明したステッチ19a、19b、20a、20bは、内生地5の略全体に1つ形成してもよいし、複数個を形成してもよい。複数個の場合は等間隔で並列に形成するのがよい。
またステッチ10、19a、19b、20a、20bの2つ以上を選択し、組み合わせて用いてもよい。
(4)ステッチ10の方向について
内生地5と外生地6とでステッチ10の向きが異なるようにしてもよい。例えば、直交する関係であったり、斜めに交わる方向ったりしてもよい。
また通常の使用状態で、内生地5及び外生地6のどちらか一方のステッチが鉛直方向に対し、直交する又は斜めに交わる方向に延びるようにしてもよい。さらに内生地5及び外生地6の両方のステッチが鉛直方向に対し、直交する又は斜めに交わるような方向に延びるようにしてもよい。
(5)衣服などについて
上着の他に、ズボン、帽子、靴に内生地5を用いてもよい。その際にステッチ10の延びる方向は、力・荷重が加わる方向がよい、また皺が生じる方向をステッチ10が横切るような方向がよい。
なお帽子の鍔の延びている方向、頭部の周囲を覆う部分の立ち上がる部位に沿う方向にステッチ10を形成してもよい。
[5.まとめ]
(1、14)本考案の布製品(バッグ)1は、内生地5と内生地の外面に重ねられる外生地6とを備えており、それらの内生地5及び外生地6を縫製して形成され、内生地5が、二枚の生地7、8の間に中綿9を挟んで縫い合わせて形成され、且つ、前記縫い合せによる1本以上のステッチ10が内生地5の略全体にほぼ同程度に形成されていることを特徴としている。
ステッチ10が形成されているため内生地5の強度は高い。内生地5に加わる荷重はステッチ10により全体に分散する。強度の高い内生地5で荷重を支持されるから、加重に基づいたシワや折り目が外生地6に付くのを防止でき、外生地6のデザインが乱れにくく、見栄えがよい。強度が高いので、内生地5が破れたり、傷ついたりしにくい。さらに、仮に、内生地5が裂けたとしても、ステッチ10により、裂けが大きくなるのを防止できる。
(2)このような布製品は、ステッチ10が略等間隔で並列に延びているので、荷重を分散しやすい。またストライプ模様を呈し、デザイン性が高まる。
(3)また、通常の使用状態で略鉛直方向に立ち上がる部位を有しており、ステッチ10が直線状であり、前記立ち上がる部位においてステッチ10が略鉛直方向を向くようにされているので、収納物16の荷重を分散して支持しやすい。
(4)さらに、外生地6が、二枚の生地7、8の間に中綿9を挟んで縫い合わせて形成され、且つ、前記縫い合せによる複数本のステッチ10により外生地6にステッチ10による模様が形成されているので、外生地6のデザイン性が高い。例えば、外生地6が韓国の伝統工芸の技法であるヌビの技法を用いたものとすることができる。ヌビの技法を用いた外生地6は、ステッチ10の模様によるデザイン性が高い。また内生地5が荷重を分散支持するので、外生地6の形状が崩れるのをいくらか妨げるから、外生地6のデザイン性を損なうのを防止できる。
(5)さらに、外生地6のステッチ10が直線状であり、略等間隔に形成されており、前記立ち上がる部位においてステッチ10が略鉛直方向を向くようにされているので、外生地6がストライプ模様を呈し、デザイン性が高い。内生地5と外生地6のそれぞれのステッチ10の延びている方向を同じにすることで、統一的な美感を呈することができる。
(6)さらに、内生地5及び外生地6のそれぞれのステッチ10が、2~11mmの間隔で形成されているの。内生地5と外生地6とでステッチ10による縦ストライプの延びている方向が揃っているので、デザイン性が高い。
(7)さらに、内生地5及び外生地6のそれぞれのステッチの間隔が約2~4mm、約6~8mm又は約9~11mmから選択される1つの間隔であるので、韓国の伝統技法のヌビの技法によるステッチの幅(3mm、7mm、10mm)又はそれらの値に近似する幅を用いることができ、伝統に基づいたデザイン性を呈することができる。
(8、9)さらに、内生地5のステッチ10の間隔が外生地6のステッチ10の間隔より小さくされているので、外生地6に比べて内生地5の強度が高い。
強度の高い内生地5で荷重を支持すると、加重に基づいたシワや折り目が外生地6に付くのを防止でき、外生地6のステッチ10によるデザインが乱れにくく
(10)さらに布製品1が側周部3を備えたバッグであり、側周部3が立ち上がる部位であるので、収納物16の重量を内生地5のステッチ10で鉛直方向に支持することができる。
(11、15)さらに側周部3の下端を塞ぐ底部2を備えており、底部2とほぼ同形状の中敷21が底部2に設けられているので、収納物16の加重を底部2の全体で受け止めることができる。中敷21を介して、側周部3の内生地6の複数本のステッチ10で収納物16の荷重を分散して支持することができる。
(12)さらに、布製品が上着であるので、内側から生じる力を内生地5で支持するので、外生地6のデザイン性を維持することができる。
(13)さらに、前記上着の前身頃及び後見頃が、それぞれ前記立ち上がる部位であるので、上着の全体に略鉛直方向のステッチ10が延びているので、強度が高く、デザイン性が高い。
1 バッグ(布製品)
2 底部
3 周側部
4 持手部
4a
4b
5 内生地
6 外生地
7 上生地
8 下生地
9 中綿
10 ステッチ
11 収納部
12 引込部
13 折曲部
14 内ポケット
15 従来のバッグ
16 収納物
17 バッグ
17a 底部
18 バッグ
18a 底部
19a ステッチ
19b ステッチ
20a ステッチ
20b ステッチ
21 中敷

Claims (15)

  1. 内生地と前記内生地の外側に重ねた外生地とからなる二重の生地を縫製して形成された布製品であって、
    前記内生地が、二枚の生地の間に中綿を挟んで縫い合わせて形成されており、
    前記縫い合せによる複数本のステッチが、前記内生地の全体にほぼ均一に分散するように形成されている、布製品。
  2. 前記ステッチが略等間隔で並列に形成されている、請求項1記載の布製品。
  3. 通常の使用状態で略鉛直方向に立ち上がる部位を有しており、
    前記ステッチが直線状であり、
    前記立ち上がる部位において前記ステッチが略鉛直方向を向くようにされている、請求項2記載の布製品。
  4. 前記外生地が、二枚の生地の間に中綿を挟んで縫い合わせて形成されており、
    前記縫い合せによる複数本のステッチにより前記外生地の略全体に前記ステッチによる模様が形成されている、請求項3記載の布製品。
  5. 前記外生地のステッチが直線状であり、略等間隔に形成されている、
    前記立ち上がる部位において前記ステッチが略鉛直方向を向くようにされている、請求項4記載の布製品。
  6. 前記外生地及び内生地のそれぞれのステッチが、2~11mmの間隔で形成されている、請求項5記載の布製品。
  7. 前記外生地及び内生地のそれぞれのステッチの間隔が、約2~4mm、約6~8mm及び約9~11mmから選択される1つの間隔である、請求項6記載の布製品。
  8. 前記内生地のステッチの間隔が前記外生地のステッチの間隔より小さくされている、請求項6記載の布製品。
  9. 前記内生地のステッチの間隔が前記外生地のステッチの間隔より小さくされている、請求項7記載の布製品。
  10. 前記布製品が側周部を備えたバッグであり、前記側周部が前記立ち上がる部位である、請求項3~9のいずれかに記載の布製品。
  11. 前記側周部の下端を塞ぐ底部を備えており、
    前記底部とほぼ同形状の中敷が前記底部に設けられている、請求項10記載の布製品。
  12. 前記布製品が上着である、請求項1~9のいずれかに記載の布製品。
  13. 前記上着の前身頃及び後見頃が、それぞれ前記立ち上がる部位である、請求項12記載の布製品。
  14. 内生地と前記内生地の外側に重ねた外生地とからなる二重の生地を縫製して側周部を形成したバッグであって、
    前記内生地及び前記外生地が、それぞれ二枚の生地の間に中綿を挟んで縫い合わせて形成されており、
    前記縫い合せによる複数本のステッチが、直線状に、通常の使用状態でほぼ鉛直方向に、2~11mmの略等間隔で並列に、前記内生地及び前記外生地の全体にそれぞれほぼ均一に分散するように形成されており、
    前記内生地のステッチの間隔が前記外生地のステッチの間隔より小さくされている、バッグ。
  15. 前記側周部の下端を塞ぐ底部を備えており、
    前記底部とほぼ同形状の中敷が前記底部に設けられている、請求項14記載のバッグ。
JP2022002922U 2022-09-04 2022-09-04 布製品、バッグ又は上着 Active JP3239701U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022002922U JP3239701U (ja) 2022-09-04 2022-09-04 布製品、バッグ又は上着

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022002922U JP3239701U (ja) 2022-09-04 2022-09-04 布製品、バッグ又は上着

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3239701U true JP3239701U (ja) 2022-11-04

Family

ID=83845588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022002922U Active JP3239701U (ja) 2022-09-04 2022-09-04 布製品、バッグ又は上着

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3239701U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4365775B2 (ja) ダブルジャカード筬を用いたメッシュスペーサファブリックの製法及び該製法により製造されたスペーサファブリック
TWI549825B (zh) Fabric of the laminated body and clothing, bedding
US7325262B2 (en) Bedding hem with associated interlining
CN205728138U (zh) 一种具有不易变形门襟的t恤
CN113337947A (zh) 一种编织包及其制造方法
US5666679A (en) Round blanket structure and method for making the same
JP5721037B2 (ja) クッション材
JP3239701U (ja) 布製品、バッグ又は上着
JP4550906B2 (ja) 布帛製品
JP4537947B2 (ja) 布地の縫製方法
JP5410178B2 (ja)
JP2024035757A (ja) 布製品、バッグ又は上着
JPS609213Y2 (ja) 両面表を出す縫製衣料品
JP2015089985A (ja) 上衣
JP4037737B2 (ja) 羽根布団及び組み合わせ布団
JP3137385U (ja) ハーフトップ
JP3239134U (ja) 立体編み物製品
JP6558193B2 (ja) 乗物用シートのシートカバー
CN212426346U (zh) 一种编织包
JP3231498U (ja) 筒状衣料品
JP3233683U (ja) 布団カバー
JP3137145U (ja) 手提げバック
JP4397243B2 (ja) 羽毛布団
JPH0518358U (ja) 掛け布団の構造
JP2014144076A (ja) 枕カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20221003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3239701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150