JP2015210000A - こたつ掛布団 - Google Patents

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Abstract

【課題】四隅にまで中綿を有して高い保温性を確保しながら浮き上がりを防止したこたつ掛布団を提供する。更に、製造効率よく、製造ロットを従来に比べて自由にコントロールし易く、尚且つ、端材量を軽減できるこたつ掛布団を提供する。
【解決手段】天面51が四角形にされた櫓5に被せて天面からはみ出た布団の周辺部14を櫓5から垂下して利用するこたつ掛布団1である。また、四隅が弧状に丸められた略四角形をなし、全面に中綿を有する布団から形成されており、各々の四隅11には、少なくとも1本の縫製ライン17が配されている。更に、縫製ライン17は、弧状をなす縁部111から、櫓5の天面51の角53が当接される位置15に向かって、その間の一部又は全長を縫製してなる縫製ライン17である。
【選択図】図1

Description

本発明は、こたつ掛布団に関する。更に詳しくは、四角い櫓に被せて天面からはみ出た布団の周辺部を櫓から垂下して利用するこたつ掛布団に関する。
近年、都市部のマンション等、比較的狭いスペースにおいてもスマートな住空間を実現しやすいように工夫された省スペースこたつが多く利用されている。この省スペースこたつには、従来に比べて布団全体の中綿量が低減され、嵩高さが抑えられた掛布団が利用される。更に、このこたつ布団は、中綿量の低減とともに、布団の四隅が中綿ごと切り取られ、その切欠部にフリース等の薄布が縫合された形態とされている。そのため、四隅の嵩高さも抑えられており、全体として優れた省スペース性が実現されている。そして、このこたつ掛布団は、その薄布が縫合された形態から、四隅の形状の自由度が高く、櫓の脚に沿って垂下され易い構造となっている。このようなこたつ掛布団としては、下記特許文献1−5が知られている。
特開平11−287461号公報 実開昭63−26009号公報 特開平6−94246号公報 登録実用新案第3063572号公報 特開2002−102036号公報
上記特許文献1−5のこたつ掛布団は、上述のように、薄布が縫合された形態であることから、櫓の脚に沿って垂下され易く、隙間が形成されることを抑えて高い保温性が得られる。しかしながら、依然として十分な暖かさを提供し得るものではないことが利用者らの声から分かってきている。即ち、四隅に縫合された布が薄布であるために、中綿が充填された他部に比べて保温性が劣り、利用者は相対的に保温性の低い薄布の部分から冷気を敏感に感じ取ってしまうことが分かった。また、櫓から垂下される布団の周辺部(フラップ状の部分)が、使用時に互いに巧く合わさるとも限らず、特許文献1の図1、特許文献2の図1、特許文献3の図1、特許文献4の図4、特許文献5の図1等に示されている通り、櫓から垂下された布団の隙間から薄布が露出してしまう場合もある。このような場合にも同様に利用者は冷気を感じることになってしまう。これらの観点から、省スペース性を十分に維持しながらより高い保温性が得られるこたつ布団が求められる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、省スペース性と高い保温性とを両立できるこたつ掛布団を提供することを目的とする。更に、製造効率よく、製造ロットを従来に比べてコントロールし易く、尚且つ、端材量を軽減できるこたつ掛布団を提供することを目的とする。
本発明は以下の通りである。
請求項1のこたつ掛布団は、天面が四角形にされた櫓に被せて前記天面からはみ出た布団の周辺部を前記櫓から垂下して利用するこたつ掛布団であって、
四隅が弧状に丸められた略四角形をなし、全面に中綿を有する布団から形成されており、
各々の前記四隅には、少なくとも1本の縫製ラインが配されており、
前記縫製ラインは、前記弧状をなす縁部から、前記櫓の前記天面の角が当接される位置に向かって、その間の一部又は全長を縫製してなる縫製ラインであることを要旨とする。
請求項2のこたつ掛布団は、請求項1のこたつ掛布団において、継ぎの無いひと続きの布団であることを要旨とする。
請求項3のこたつ掛布団は、請求項1のこたつ掛布団において、前記四隅の形状に対応した切欠を有した本体部に、前記四隅を継ぎ足して形成されていることを要旨とする。
請求項4のこたつ掛布団は、請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のこたつ掛布団において、前記縫製ラインは、前記四隅を2〜4つの弧状に略等分する縫製ラインを含むことを要旨とする。
請求項5のこたつ掛布団は、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のこたつ掛布団において、前記縫製ラインは、前記櫓の前記天面をなす各辺を延長した方向の縫製ラインを含むことを要旨とする。
請求項6のこたつ掛布団は、請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のこたつ掛布団において、前記縫製ラインを形成する縫糸は、本こたつ掛布団の表裏の側生地を貫通して前記中綿を縫い止めていることを要旨とする。
本こたつ掛布団は、四隅が弧状に丸められた略四角形をなし、全面に中綿を有する布団から形成されている。また、本こたつ掛布団は、弧状に丸められた各々の四隅に少なくとも1本の縫製ラインが配され、その縫製ラインは、弧状をなす縁部から、櫓の天面の角が当接される位置に向かって、その間の一部又は全長を縫製してなる縫製ラインを有する。
即ち、四隅にまで中綿が配されていることで、本こたつ掛布団は四隅においても他部と差異のない均質な保温性を確保できる。そのため、利用者に高い保温性を実感させることができる。そして、四隅の縁から櫓の天面の角へと伸びた縫製ラインによって、この縫製ラインに沿って形状が強制され、布団の四隅を櫓の脚に沿ってなだらかにカーブさせながら床面へと垂下できる。また、垂下された四隅は弧状であるため床面に密着され易く布団の浮き上がりを防止できる。また、四隅が弧状に切り欠かれているために十分な省スペースも確保できる。
また、請求項2に示すように、継ぎの無いひと続きの布団から形成されている場合には、別材を四隅に縫合する必要がないため、製造工数を抑えて効率よく製造できる。また、薄布等の別材を利用する必要がないため、別材の原料量に影響されずに製造ロットをコントロールできる。更に、その四隅は弧状に切り欠くだけでよいため、原材料から切り欠く部位を従来に比べて小さく抑えて端材量を軽減できる。
更に、請求項4に示すように、本こたつ掛布団の有する縫製ラインが、四隅を2〜4つの弧状に略等分する縫製ラインを含む場合には、櫓から布団が垂下される方向を、天面の対角延長線上において外側へ広がるように強制することができ、四隅をより確実に床面に密着させて布団の浮き上がりを防止できる。
また、請求項5に示すように、本こたつ掛布団の有する縫製ラインが、櫓の天面をなす各辺を延長した方向の縫製ラインを含む場合には、櫓から布団が垂下される方向を、天面を構成する辺に沿って外側へ広がるように強制できる。そのため、四隅以外の部分をより確実に床面に密着させて布団の浮き上がりを防止できる。
請求項6に示すように、本こたつ掛布団において、縫製ラインを形成する縫糸が、こたつ掛布団の表裏の側生地を貫通して中綿を縫い止めている場合には、表裏に貫通されていない場合に比べて、櫓から布団が垂下される方向をより強く強制できる。そのためより強く垂下方向を制御できる。
本こたつ掛布団の一例を説明する透過斜視図である。 図1におけるA−A’断面を説明する断面図である。 本こたつ掛布団の平面形態を説明する平面図である。 本こたつ掛布団における縫製ライン17Aを説明する平面図である。 本こたつ掛布団における縫製ライン17Bを説明する平面図である。 本こたつ掛布団のバリエーション(実施の形態1)を説明する平面図である。 本こたつ掛布団のバリエーション(実施の形態2)を説明する平面図である。 本こたつ掛布団における他の縫製ライン19Aを説明する平面図である。 本こたつ掛布団における他の縫製ライン19Bを説明する平面図である。 本こたつ掛布団の他例を説明する透過斜視図である。 本こたつ掛布団のバリエーションであって、四隅を継ぎ足して形成した形態を説明する説明図である。
以下、本発明を、図を参照しながら説明する。
本発明のこたつ掛布団1(図1−図11参照)は、天面51が四角形にされた櫓5に被せて、天面51からはみ出た布団の周辺部14を櫓30から垂下して利用するこたつ掛布団である。そして、このこたつ掛布団1は、四隅11が弧状に丸められた略四角形をなしており、全面に中綿23を有する継ぎの無いひと続きの布団から形成されている。
即ち、本こたつ掛布団1を広げて得られる平面形状は、四隅11が弧状に丸められた略四角形をなしている(図3参照)。四角形の形状としては、具体的には、正方形及び長方形等があげられる。この略四角形をなすこたつ掛布団1では、その中央部13が櫓5の天面51上に配置される(図1参照)。また、この中央部13を取り囲んで位置された周辺部14は、こたつ掛布団1を櫓5に被せた際に天面51上からはみ出して櫓5から床面60へと垂下される(図1及び図2参照)。通常、周辺部14は、櫓の脚55の長さより長く形成され、櫓の脚55の長さより長くされた一部(周辺部の外周部分14a)は床面60上を覆うように、床面60と略並行に配置される部位(図2参照)となる。
また、本こたつ掛布団1は、通常、少なくとも、表裏各々に1層以上の側生地21を有する(図2参照)。即ち、表側に少なくとも1層の表側地211を有し、更に、裏側に少なくとも1層の裏側地212を有する。表裏の側生地21は、各々1層のみ有してもよく2層以上を有してもよい。また、表裏の側生地21は、表裏で同じ層数を有してもよいし、表裏で異なる層数を有してもよい。
各側生地21を構成する繊維等は特に限定されず、合成繊維(ポリエステル繊維、アクリル繊維、アクリレート系繊維、ナイロン繊維等)、天然繊維(綿、シルク、獣毛繊維等)及び再生繊維(再生ポリエステル繊維等)などを適宜利用できる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、表裏で同じ繊維を用いてもよく異なる繊維を用いてもよい。更に、生地種も特に限定されず、各種の織布及び不織布等を利用できる。生地種は表裏で同じであってもよく異なってもよい。異なる生地を用いる場合としては、例えば、表側地211に表面が滑らかな生地を用い、裏側地212にパイル生地や起毛生地を用いる場合が挙げられる。また、これらの表側地211と裏側地212とは、通常、その縁で閉じられている。閉じられた縁には覆地を被せてヘムとすることができる。
また、本こたつ掛布団1は、その全面に中綿23を有する布団から形成されている。即ち、四隅11にまで中綿23が充填されているため、布団の四隅11においても他部と差異のない保温性を発揮でき、布団全面において均質な保温性を発揮できる。更に、本こたつ掛布団1は、その全面に中綿23を有するとともに、四隅11の形状に対応した切欠を有した本体部70に、四隅11を継ぎ足して形成した形態(図11参照)とすることができる。また、継ぎの無いひと続きの布団から形成した形態(図1−図10参照)とすることができる。これらのうちでは、継ぎの無いひと続きの布団から形成されていることが好ましい。
こたつ掛布団1は中綿23をどのように有してもよいが、通常、前述の表側地211と裏側地212との間に、中綿23からなる中綿層として層状に配置される(図2参照)。中綿23を構成する繊維等は特に限定されず、合成繊維(ポリエステル繊維、アクリル繊維、アクリレート系繊維、ナイロン繊維等)、天然繊維(綿、シルク、獣毛繊維等)及び再生繊維(キュプラ、再生ポリエステル繊維等)などを適宜利用できる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。更に、これらの中綿用の繊維は、上述の各種繊維に対して摩擦低減処理がなされたものを利用できる。また、中綿23の形態も特に限定されず、綿状の繊維塊を利用してもよく、ウェッブ状の不織布やその積層物を利用してもよく、これらを組み合わせて利用してもよい。更に、中綿23は、本こたつ掛布団1内において、1層に配置されていてもよく、2層以上にわたって分割して配置されてもよい。即ち、例えば、表側地211と中生地との間に第1中綿層を配し、裏側地212と中生地との間に第2中綿層を配することができる。
本こたつ掛布団1に含まれる中綿量は特に限定されないが、通常、500g/m以下である。単位面積あたりの中綿量が上記範囲では、省スペースこたつ用のこたつ掛布団として特に適している。また特に、縫製ライン17によって布団の四隅11を強制し易く、布団の四隅11を櫓の脚55に沿ってなだらかにカーブさせながら床面60へと垂下できる。中綿量は、更に、50〜400g/mとすることができ、特に100〜350g/mとすることができる。尚、上記中綿量は、本こたつ掛布団1全体に含まれる中綿23の全質量を測定し、その全質量を本こたつ掛布団1全体の平面積(側生地の平面積)で除した値として得ることができる。
更に、本こたつ掛布団1の四隅11は弧状に丸められている。四隅11が弧状であり、四隅の各々の縁部が弧状となるように切り欠かれており、省スペース化を達することができる。そして、垂下された四隅11は図1に示すように床面60に綺麗に密着して布団の浮き上がりが防止される。縁部111をなす弧の中心及び大きさは特に限定されない。
例えば、櫓5の天面51を構成する四角形の対角線L(四角形の四隅が直角であると仮定した場合の仮想対角線)を規定した場合、対角線L上のあらゆる点を弧の中心とすることができる。具体的には、図4の隅11aは、天面の角が当接される位置15aを中心とする弧(1/4円弧)によって形成された例を示している。また、図4の隅11bは、天面の角が当接される位置15と角L(四角形の四隅が直角であると仮定した場合の仮想角L)との距離を二等分する点Pを中心とする弧(1/4円弧)によって形成された例を示している。更に、図4の隅11cは、対角線Lが交わる交点Lと角L(四角形の四隅が直角であると仮定した場合の仮想角L)との距離を三等分する点のうち、L寄りの点Pを中心とする弧(1/4円弧)によって形成された例を示している。また、各弧の中心角θは限定されず、図4ではいずれも90度で示しているが、0<θ≦90の範囲とすることができる。
また、本こたつ掛布団1では、四隅11の各々には少なくとも1本の縫製ライン17が配されている。この縫製ライン17は、縫製によって形成された縫目であり、表側地211の表面に現れるように形成されている(図2参照)。この縫製ライン17を有することで、縫製ライン17に沿って本こたつ掛布団1の形状を強制することができる。このため、布団の四隅11を櫓の脚55に沿ってなだらかにカーブさせながら床面60へと垂下させることができる。
更に、縫製ライン17は、弧状をなす縁部111から、布団の裏面側S2において櫓5の天面51の角53が当接される位置15に向かって、その間の一部又は全長を縫製してなる縫製ライン17である(図1及び図2参照)。但し、縫製ライン17は、実際に縫製時に、縁部111側を始点として位置15の方向へ向かって縫製されたか否かを問わない。当然ながら、縫製ライン17は、布団の裏面側S2において櫓5の天面51の角53が当接される位置15(位置15は表面側に配置されている)から、弧状をなす縁部111へ向かって、その間の一部又は全長を縫製してなる縫製ライン17を含むものである。
また、縫製ライン17は、直線状であってもよく非直線状であってもよいが、直線状であることが好ましい。直線状であることにより、その他の形状である場合に比べて高い強制力を付与できる。そのため、より綺麗に布団の四隅11を櫓の脚55に沿ってカーブさせながら垂下させることができる。また、縫製ライン17が直線状である場合には、ひと続きの1本の直線であってもよく断続された線であってもよいが、ひと続きの1本の直線であることが好ましい。ひと続きの1本の直線である方が、断続された線である場合に比べて高い強制力を付与できる。そのため、より綺麗に布団の四隅11を櫓の脚55に沿ってカーブさせながら垂下させることができる。尚、非直線状である場合としては、ジグザグ形状、蛇行形状、つづら折れ形状等が挙げられる。
更に、縫製ライン17は、通常、少なくとも表側地211に対して中綿層(中綿23)を縫い止めることによって形成されている。具体的には、例えば、中綿層(中綿23)の厚みの一部のみを縫糸で引掛けるように縫い取って表側地211に中綿層(中綿23)を縫付けた形態であってもよい。また、中綿層(中綿23)を貫通した縫糸によって中綿層(中綿23)の全厚みを締め付けた状態で表側地211に中綿層(中綿23)を縫付けた形態であってもよい。これらのうちでは後者が好ましい。後者の縫製形態では、四隅11の中綿23による嵩高さを抑えながら、高い強制力を付与できる。そのため、省スペース性を維持しつつ、より綺麗に布団の四隅11を櫓の脚55に沿ってカーブさせながら垂下させることができる。
この縫製ライン17は、表側地211の表面S1(こたつ掛布団の表面S1)にのみ現れるように縫製してもよい。即ち、縫製ライン17がこたつ掛布団1の裏面S2に現れないように縫製してもよい。一方、裏側地212の表面(こたつ掛布団の裏面S2)にも現れるように縫製してもよい。即ち、縫製ライン17を形成する縫糸が、本こたつ掛布団1の表裏の側生地21を貫通して中綿23を縫い止めた構造とすることできる。この際には、表裏の側生地21は、これらの間に中綿層(中綿23)を挿んで緩く縫製されてもよいが、表裏の側生地21は、これらの間に中綿層(中綿23)を挿んできつく縫製される方が好ましい。即ち、表側地211と裏側地212とで中綿層(中綿23)を挟み、中綿層(中綿23)の厚みを締め潰すように縫製されることが好ましい。後者は前者に比べて、四隅11における中綿23の嵩高さを抑えてより効果的に省スペース化を実現できる。更に、きつく縫製されることで、高い強制力を付与できる。そのため、布団の四隅11をより綺麗に櫓の脚55に沿ってカーブさせながら垂下させることができる。
また、縫製ライン17は、1つの隅に対して1本のみ備えてもよく、1つの隅に対して2本以上を備えてもよい。1つの隅に対して形成される縫製ライン17の本数は多い方が、中綿23による嵩高さをより抑えつつ、より高い強制力を付与できる。しかしながら、必要以上に多いと製造工数が増えるとともに、見栄えに影響することとなる。このような観点から、1つの隅に形成する縫製ラインは、1〜20本が好ましく、1〜10本がより好ましく、1〜7本が更に好ましく、1〜5本が特に好ましく、2〜4本がとりわけ好ましい。
また、前述のように、縫製ライン17は、縁部111から位置15に向かって、その間の一部又は全長を縫製してなればよいが、なかでも、四隅11を2〜4つの弧状に略等分する縫製ライン17(図3−図4、図6−9及び図11参照)を含むことが好ましい。具体的には、四隅11を4つの弧状に略四等分する縫製ライン17A(図3参照)、四隅11を3つの弧状に略四等分する縫製ライン17C(図4の11a−11c及び図6の参照)、四隅11を2つの弧状に略二等分する縫製ライン17D(図4の11d、図7−9及び図11参照)等の縫製ライン17が挙げられる。これらの縫製ライン17を有する場合には、櫓5から布団が垂下される方向を、天面51の対角延長線上に外へ広がるように強制でき、弧状に丸められた四隅11をより確実に床面60に密着させて、布団の浮き上がりを防止できる。
更に、縫製ライン17は、櫓5の天面51をなす各辺を延長した方向の縫製ライン17Bを含むことが好ましい(図3及び図5−9参照)。このような縫製ライン17Bを有する場合には、櫓5から布団が垂下される方向を、天面51を構成する辺に沿って外へ広がるように強制できる。このため、四隅11以外の部分もより確実に床面60に密着させて、布団の浮き上がりを防止できる。
特に、本こたつ掛布団1は、上述の縫製ライン17A、17C及び17Dのうちのいずれかと、櫓5の天面51をなす各辺を延長した方向の縫製ライン17Bと、の2種をともに有する(図1、図3、図6−9参照)ことが好ましい。
また、布団の四隅11に形成された各縫製ライン17は、櫓5の対角同士で連続された形態であってもよい(図9参照)。即ち、例えば、布団の1つの隅から、布団の中央部13を通り、布団の対角の隅まで、連続した縫製ラインとすることができる。その他、前述の布団の四隅11を櫓の脚55に沿って綺麗に垂下させるための縫製ライン17以外にも、他の縫製ライン19を備えることができる。他の縫製ライン19としては、各所において、中綿23を側生地21へ縫い止める縫製ライン19が上げられる。このような縫製ライン19としては、例えば、布団の中央部13に十字形状に縫製された縫製ライン19A(図8参照)や、布団の対角同士を結ぶように縫製された縫製ライン19B(図9参照)等が上げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
本こたつ掛布団1は、前述のように、側生地21及び中綿23以外にも他の構成を備えることができる。他の構成としては、断熱シート等の中綿23以外の保温材が挙げられる。断熱シートとしては、アルミシート及びポリエチレンシート等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。その他、不織布シート(脱臭機能を有する不織布シート等)が挙げられる。
〔実施の形態〕
以下では、本発明を実施の形態によって説明する。尚、各実施の形態に共通する説明は省略する。
[実施の形態1]
本実施の形態1のこたつ掛布団1(図1−3参照)は、座卓(椅子を使わず、床面60に座って利用される机)の天面51が四角形にされた櫓5に被せて天面51からはみ出た布団の周辺部14を櫓から垂下して利用される(図2参照)。平面形状は、四隅11が弧状に丸められた略正方形をなす(図3参照)。四隅を構成する弧は、櫓5の天面51を構成する四角形の対角線(四角形の四隅が直角であると仮定した場合の仮想対角線)上の点を中心としている。また、四隅が直角であると仮定した場合の正方形の1辺の長さの1/4の長さを半径とする。更に、中心角は90度としている。このこたつ掛布団の四隅11は、このように弧状に切り欠かれているために省スペース性が確保されている。
また、このこたつ掛布団1は、全面に中綿23を有する継ぎの無いひと続きの布団である。即ち、四隅11にまで中綿23が配されているとともに、継ぎが無いため布団の場所による保温性の差異がないものとなっている。従って、布団全面において均質な保温性を発揮させることができる。特に、布団の四隅11には他部と差異のない保温性を発揮させることができる。更に、継ぎの無いひと続きの布団であるため、別材を四隅11に縫合する必要がなく、製造工数が抑えられており効率よく製造できる。また、薄布等の別材を利用する必要がないため、別材の原料量に影響されずに製造ロットをコントロールできる。更に、その四隅11は弧状に切り欠くだけでよいため、原材料から切り欠く部位を従来に比べて小さく抑えて端材量を軽減している。
このこたつ掛布団1は、具体的には、ポリエステル繊維製の側生地21をその表裏に1層づつ有する。即ち、1層の表側地211と1層の裏側地212とを有する。これらの側生地21は表裏ともにその表面が滑らかな生地であり、これらの側生地21はその縁で閉じられ、覆地を被せてヘムとされている。更に、中綿23は、表側地211と裏側地212との間に1層に配置されている。そして、中綿23はポリエステル繊維製の繊維塊として、その繊維塊が複数充填されている。単位面積あたりの中綿量は200g/mである。
更に、このこたつ掛布団1の四隅11には、各々5本の縫製ライン17が配されている(図3参照)。これらの5本の縫製ライン17は、いずれも、弧状をなす縁部111から、櫓5の天面51の角が当接される位置15に向かって、その間の全長を縫製してなる縫製ライン17である。また、各縫製ライン17は、いずれもひと続きの1本の直線である。この縫製ライン17を形成する縫糸は、ポリエステル製の縫糸である。
更に、縫製ライン17は、縫糸がこたつ掛布団1の表裏の側生地21を貫通して中綿23を縫い止めた構造とされ、更に、表裏の側生地21の間に中綿層(中綿23)を挿んできつく縫製され、中綿層(中綿23)の厚みを締め潰すように縫製されている。そのため、四隅11における中綿23の嵩高さを抑えてより効果的に省スペース化が実現されている。更に、きつく縫製されていることで高い強制力を付与されている。そのため、布団の四隅11をより綺麗に櫓5の脚55に沿ってカーブさせながら垂下される。
そして、5本の縫製ライン17のうちの3本は、四隅11を4つの弧状に略四等分する縫製ライン17Aである。この縫製ライン17Aは、櫓5から布団が垂下される方向を、天面51の対角延長線上に外へ広がるように強制している。そのため、弧状に丸められた四隅11を確実に床面60に密着させて、布団の浮き上がりを防止している。
また、5本の縫製ライン17のうちの残りの2本は、櫓5の天面51をなす各辺を延長した方向の縫製ライン17Bである。2本の縫製ライン17Bのうちの一方は、天面51をなす長辺に対して並行に配置され、他方は天面51をなす短辺に対して並行に配置されている。そのため、櫓5から布団が垂下される方向を、天面51を構成する辺に沿って外へ広がるように強制している。従って、四隅11以外の部分もより確実に床面60に密着させて、布団の浮き上がりを防止している。
[実施の形態2]
本実施の形態2のこたつ掛布団1(図7参照)は、実施の形態1の場合と同様に座卓で利用されるこたつ掛布団である。このこたつ掛布団1の四隅11には、各々3本の縫製ライン17が配されている。これらの3本の縫製ライン17は、いずれも、弧状をなす縁部111から、櫓5の天面51の角が当接される位置15に向かって、その間の全長を縫製してなる縫製ライン17である。また、各縫製ライン17は、いずれもひと続きの1本の直線である。この縫製ライン17を形成する縫糸は、ポリエステル製の縫糸である。
更に、縫製ライン17は、縫糸がこたつ掛布団1の表裏の側生地21を貫通して中綿23を縫い止めた構造とされ、更に、表裏の側生地21の間に中綿層(中綿23)を挿んできつく縫製され、中綿層(中綿23)の厚みを締め潰すように縫製されている。そのため、四隅11における中綿23の嵩高さを抑えてより効果的に省スペース化が実現されている。更に、きつく縫製されていることで高い強制力を付与されている。そのため、布団の四隅11をより綺麗に櫓5の脚55に沿ってカーブさせながら垂下される。
そして、3本の縫製ライン17のうちの1本は、四隅11を2つの弧状に略二等分する縫製ライン17Dである。更に、3本の縫製ライン17のうちの残りの2本は、櫓5の天面51をなす各辺を延長した方向の縫製ライン17Bである。2本の縫製ライン17Bのうちの一方は、天面51をなす長辺に対して並行に配置され、他方は天面51をなす短辺に対して並行に配置されている。そのため、櫓5から布団が垂下される方向を、天面51を構成する辺に沿って外へ広がるように強制している。従って、四隅11以外の部分もより確実に床面60に密着させて、布団の浮き上がりを防止している。
[実施の形態3]
本実施の形態3のこたつ掛布団1(図10参照)は、ダイニングテーブル(椅子に座って使用される机)に利用されるこたつ掛布団である。実施の形態3のこたつ掛布団1(図10参照)も、基本的に実施の形態1のこたつ掛布団1と共通であるが、平面形状が長方形であるとともに、四隅を構成する弧は長辺の長さの1/8の長さを半径としている点で異なっている。
この実施の形態3のこたつ掛布団1は、実施の形態1のこたつ掛布団1に比べ、周辺部14が大きい。即ち、中央部13の大きさに比べて周辺部14の大きさが大きくされている。従って、天面51からはみ出た布団の周辺部14は、櫓から垂下されるとともに、実施の形態1のこたつ掛布団1の四隅11と同様に、天面51の対角延長線上に外へ広がるように強制できるほか、図10の隅11eに示すように、内側へ織り込むように強制することもできる。この場合にも、弧状に丸められた四隅11を確実に床面60に密着させて、布団の浮き上がりを防止することができる。
尚、本発明においては、上記の具体的な実施例に記載されたものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、例えば、本発明のこたつ掛布団は、こたつの熱源を外した状態においても利用することができる。
1:こたつ掛布団、
11:四隅、11a〜11e:隅、
111:弧状をなす縁部、
13:中央部(天面上に配置される部分)、
14:周辺部(櫓から垂下される部分)、
15:天面の角が当接される位置、
17:縫製ライン、
17A:略四等分弧状を形成する縫製ライン、
17B:天面をなす辺を延長した方向の縫製ライン、
17C:略三等分弧状を形成する縫製ライン、
17D:略二等分弧状を形成する縫製ライン、
19:他の縫製ライン、
21:側生地、
211:表側地、
212:裏側地、
23:中綿、
5:櫓、
51:天面、
511、512、513及び514:天面を構成する辺、
53:天面の角、
55:櫓の脚、
57:天板、
60:床面、
70:本体部、
S1:布団の表側、S2:布団の裏側。

Claims (6)

  1. 天面が四角形にされた櫓に被せて前記天面からはみ出た布団の周辺部を前記櫓から垂下して利用するこたつ掛布団であって、
    四隅が弧状に丸められた略四角形をなし、全面に中綿を有する布団から形成されており、
    各々の前記四隅には、少なくとも1本の縫製ラインが配されており、
    前記縫製ラインは、前記弧状をなす縁部から、前記櫓の前記天面の角が当接される位置に向かって、その間の一部又は全長を縫製してなる縫製ラインであることを特徴とするこたつ掛布団。
  2. 継ぎの無いひと続きの布団である請求項1に記載のこたつ掛布団。
  3. 前記四隅の形状に対応した切欠を有した本体部に、前記四隅を継ぎ足して形成されている請求項1に記載のこたつ掛布団。
  4. 前記縫製ラインは、前記四隅を2〜4つの弧状に略等分する縫製ラインを含む請求項1乃至3のうちのいずれかに記載のこたつ掛布団。
  5. 前記縫製ラインは、前記櫓の前記天面をなす各辺を延長した方向の縫製ラインを含む請求項1乃至4のうちのいずれかに記載のこたつ掛布団。
  6. 前記縫製ラインを形成する縫糸は、本こたつ掛布団の表裏の側生地を貫通して前記中綿を縫い止めている請求項1乃至5のうちのいずれかに記載のこたつ掛布団。
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