JP3190688U - 掛布団 - Google Patents
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Abstract
【課題】、柔らかくかつ風合いが良好であるうえ、中綿を構成する繊維が布団側から飛び出るおそれのない掛布団を提供する。
【解決手段】掛布団1は、編物からなる袋状の布団側2と、布団側2内に詰められ、繊度が20デニール以下のエンドレスファイバーで形成された中綿3と、布団側2と中綿3との間に設けられる綿シート4と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】掛布団1は、編物からなる袋状の布団側2と、布団側2内に詰められ、繊度が20デニール以下のエンドレスファイバーで形成された中綿3と、布団側2と中綿3との間に設けられる綿シート4と、を備える。
【選択図】図1
Description
本考案は、掛布団に関する。
寝具として用いられる掛布団は、一般に袋状の布団側内に木綿や合成繊維綿などの中綿が詰められた構成である(例えば特許文献1を参照)。この掛布団において、布団側は、風合い(手触りや肌触り)が良好であることに加えて、中綿を形成している繊維が布団側から飛び出さないことが重要である。ここで、布団側の生地として織物を用いると、編物を用いる場合と比べて風合い(手触りや肌触り)が悪くなるので、編物を用いることが好ましい。一方、中綿は、掛布団が体にフィットするために柔らかく、かつ、風合いが良好であることが求められており、そのためには、中綿を形成している繊維として、細いエンドレスファイバーを用いることが好ましい。しかし、編物からなる布団側内に細いエンドレスファイバーを詰め込むと、目の大きい網目から繊維が飛び出してしまうという問題点がある。
本考案は、上記問題を解決するためになされたものであって、布団側の生地として編物を用い、中綿として細デニールのエンドレスファイバーを用いることで、柔らかくかつ風合いが非常に良好な掛布団を提供するとともに、中綿を形成する繊維が布団側から飛び出るおそれのない掛布団を提供することを目的とする。
本考案の上記目的は、編物からなる袋状の布団側と、前記布団側内に詰められ、繊度が20デニール以下のエンドレスファイバーで形成された中綿と、前記布団側と前記中綿との間に設けられる綿シートと、を備える掛布団により達成される。
上記構成の掛布団において、前記綿シートは、目付が30g/m2以上200g/m2以下であることが好ましい。
また、前記綿シートは、厚さが2mm以上30mm以下であることがさらに好ましい。
本考案の掛布団によれば、使用者の肌に直に触れる布団側が編物からなるので、風合い(手触りや肌触り)を良好にすることができる。そのうえ、布団側内に詰められる中綿が細いエンドレスファイバーにより形成されているので、掛布団を柔らかくすることができ、さらに掛布団の使用時の風合い(手触り・肌触り)も良好にすることができる。よって、掛布団が使用時に使用者の身体にフィットするので、保温性を高めることができるとともに、触り心地が良くソフトな感触を使用者に与えることができる。
また、綿シートが、布団側と中綿との間に介在しているので、中綿を形成するエンドレスファイバーが細くても、編物からなる布団側の網目から飛び出るのを遮断している。よって、布団側の網目をつぶしたり埋めたりするなどの加工を布団側に施さなくても、中綿が布団側から飛び出るのを防止できるので、掛布団の通気性を確保することができる。
以下、本考案の実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る掛布団1の概略断面図である。本実施形態の掛布団1は、布団側2と、布団側2内に詰められる中綿3と、布団側2と中綿3との間に設けられる綿シート4と、を備えている。
布団側2は、表生地20及び裏生地21を有する。表生地20及び裏生地21は、同じ寸法で平面視矩形状に形成されており、周縁(四方の辺)が互いに縫い合わされることで、内部に密閉空間を有する袋状に形成されている。布団側2(表生地20及び裏生地21)は使用者の肌に直に触れる部分であるので、風合い(手触り・肌触り)を良好にするために、繊維を種々の方法(例えば、天竺編みやフライス編み、スムース編みなど)で編み上げた編物で構成されている。
布団側2(表生地20及び裏生地21)の素材としては、特に限定されないが、天然繊維及び合成繊維などのいずれを使用してもよく、長繊維及び短繊維のどちらを使用してよい。また、これらの繊維を単独で使用してもあるいは複数種混合して使用してもよい。合成繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などを挙げることができる。
中綿3は、エンドレスファイバーで構成されている。一般の中綿は、短くカットされた所定の長さの繊維を無数におり重ねて形成されているが、エンドレスファイバーは途切れることのないほど非常に長い繊維であるため、エンドレスファイバーで形成された中綿3が使用された掛布団1は、中綿3からホコリが出にくく、かつ、洗濯時に綿切れしにくく、一般の中綿が使用された掛布団よりも衛生的である。また、エンドレスファイバーで形成された中綿3が使用された掛布団1は、一般の掛布団よりも通気性や保温性にも優れ、中綿3が片寄りにくく、かつ、掛布団1の使用時の風合い(手触り・肌触り)を高めることができる。
中綿3を形成するエンドレスファイバーの素材は、特に限定されないが、天然繊維や合成繊維などいずれを使用してもよい。合成繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などを挙げることができる。
中綿3を形成するエンドレスファイバーの繊度(繊維径)は、掛布団1の柔らかさを向上させる観点から細いことが必要であるが、細すぎると繊維が切れやすいため、約0.70デニール以上20デニール以下であることが好ましい。なお、エンドレスファイバーの繊度は、JIS−L−1019−7.4.1の繊度のマイクロネヤによる方法に準拠して測定することができる。十分ほぐした原綿を所定の円筒部に挿入し、マイクロネヤリーディングとして記録し、2回の平均値で算出した。また、マイクロネヤ値をデニール値に換算した。エンドレスファイバーの断面形状は、特に限定されず、中空形状、中実形状、円形状、偏平形状などいずれの形状であっても構わない。
綿シート4は、天然繊維や合成繊維からなる綿を所定厚のシート状に加工したものであり、この綿シート4の内側に中綿3が詰められた状態で布団側2内に収納されている。掛布団1は、断面視において、裏面側から、布団側2(裏生地21)、綿シート4、中綿3、綿シート4及び布団側2(表生地20)の5層構造となっている。綿シート4が、布団側2と中綿3との間に介在して中綿3を覆っていることで、中綿3を形成する細いエンドレスファイバーが、編物からなる布団側2(表生地20及び裏生地21)の網目から飛び出るのを遮断している。
綿シート4の素材は、特に限定されないが、天然繊維や合成繊維などいずれを使用してもよく、長繊維及び短繊維のどちらを使用してよい。また、これらの繊維を単独で使用してもあるいは複数種混合して使用してもよい。合成繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維などを挙げることができる。
綿シート4の厚みは、内部の中綿3を形成するエンドレスファイバーが綿シート4を通り抜けるのを防止するために、2mm程度以上あることが好ましい。一方で、綿シート4を厚くし過ぎると、掛布団1としての柔らかさに欠けるため、綿シート4の厚みは30mm程度以下であることがさらに好ましい。
綿シート4の目付は、掛布団1の柔らかさを確保するため、30g/m2以上200g/m2以下であることが好ましい。
さらに、綿シート4を形成する繊維の繊度(繊維径)は、特に限定されない。綿シート4を形成する繊維の断面形状は、特に限定されず、中空形状、中実形状、円形状、偏平形状などいずれの形状であっても構わない。
上記構成の掛布団1によれば、使用者の肌に直に触れる布団側2が編物からなるので、風合い(手触りや肌触り)を良好にすることができる。そのうえ、布団側2内に詰められる中綿3が細いエンドレスファイバーにより形成されているので、掛布団1を柔らかくすることができ、さらに掛布団1の使用時の風合い(手触り・肌触り)も良好にすることができる。よって、上記構成の掛布団1は、使用時に使用者の身体にフィットするので、保温性を高めることができるとともに、触り心地が良くソフトな感触を使用者に与えることができる。
また、綿シート4が、布団側2と中綿3との間に介在して中綿3を覆っているので、中綿3を形成するエンドレスファイバーが細くても、編物からなる布団側2(表生地20及び裏生地21)の網目から飛び出るのを遮断している。よって、布団側2の網目をつぶしたり埋めたりするなどの加工を布団側2に施したり掛布団カバーなどでもって掛布団1を覆わなくても、中綿3が布団側2から飛び出るのを防止できるので、掛布団1の通気性を確保することができる。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
1 掛布団
2 布団側
3 中綿
4 綿シート
2 布団側
3 中綿
4 綿シート
Claims (3)
- 編物からなる袋状の布団側と、
前記布団側内に詰められ、繊度が20デニール以下のエンドレスファイバーで形成された中綿と、
前記布団側と前記中綿との間に設けられる綿シートと、を備える掛布団。 - 前記綿シートは、目付が30g/m2以上200g/m2以下である請求項1に記載の掛布団。
- 前記綿シートは、厚さが2mm以上30mm以下である請求項1または2に記載の掛布団。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3190688U true JP3190688U (ja) | 2014-05-22 |
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