JP3062911U - 羽毛布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体への羽毛の添いが良好で、暖かく就寝で
きる羽毛布団を提供する。 【解決手段】 本考案の羽毛布団は、上下の側地と該上
下の側地に上下端縁を縫着した襠布とにより構成した羽
毛収容室、或いは上下側地を通してキルトすることによ
り構成した羽毛収容室内に羽毛を封入してなる羽毛布団
において、羽毛布団中央部に位置する羽毛収容室の上側
地又は下側地によって形成される部分の面積が、羽毛布
団周縁部に位置する羽毛収容室の上側地又は下側地によ
って形成される部分の面積より大きくなるよう縫製した
ものである。更に、本考案の羽毛布団は、羽毛布団中央
部に位置する羽毛収容室の上側地又は下側地によって形
成される部分の単位面積当たりの羽毛量が、羽毛布団周
縁部に位置する羽毛収容室の上側地又は下側地によって
形成される部分の単位面積当たりの羽毛量より多くし
た。即ち、本考案においては、羽毛の封入量が布団周縁
部分より中央部分において多くなるようにして羽毛布団
を得るものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、上掛用の羽毛布団に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、羽毛を詰め物とする羽毛布団は、軽くて暖かく、更に生活が洋風化され るにつれて我国でも広く使用されるようになった。羽毛布団は、表側地と裏側地 との間に襠布を入れ、羽毛収容室を構成し、或いは上下側地を通してキルトする ことにより羽毛収容室を構成して、該羽毛収容室内に羽毛を封入することにより 製造されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の羽毛布団は、軽く、しかも、羽毛収容室は布団全体に一様に形成されて いるため、羽毛収容室の数を多くすると使用時に就寝者の身体になじみ難く、就 寝中にずれ落ちることがある。一方、羽毛収容室の大きさを大きくすると、身体 へのなじみは良くなるが使用中収容室内で羽毛が移動して一部に寄せられてしま い、羽毛が殆ど存在しない部分ができて、身体が就寝中に冷えてしまったりする 欠点がある。

【０００４】 本考案は、これらの欠点を改善し、身体への羽毛の添いを良好にし、暖かく就 寝できる羽毛布団を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の羽毛布団は、上下の側地と該上下の側地に上下端縁を縫着した襠布と により構成した羽毛収容室、或いは上下側地を通してキルトすることにより構成 した羽毛収容室内に羽毛を封入してなる羽毛布団において、羽毛布団中央部に位 置する羽毛収容室の上側地又は下側地によって形成される部分の面積が、羽毛布 団周縁部に位置する羽毛収容室の上側地又は下側地によって形成される部分の面 積より大きくなるよう縫製したものである。

【０００６】 更に、本考案の羽毛布団は、羽毛布団中央部に位置する羽毛収容室の上側地又 は下側地によって形成される部分の単位面積当たりの羽毛量が、羽毛布団周縁部 に位置する羽毛収容室の上側地又は下側地によって形成される部分の単位面積当 たりの羽毛量より多くした。即ち、本考案においては、羽毛の封入量が布団周縁 部分より中央部分において多くなるようにして羽毛布団を得るものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１，図２に、本考案による羽毛布団の実施形態を示す。本考案の羽毛布団１ は、上側地２、下側地３と上下側地２、３に上下端部を縫着した襠布４によって 羽毛収容室５、６を構成し、該羽毛収容室５、６に羽毛を吹込み等の手段により 封入して得られる。尚、羽毛布団１は、襠布４を使用せずに上下側地を通してキ ルティングを行うことによっても得ることができる。

【０００８】 本考案においては、図面に示すように、羽毛布団１の周縁部に沿って複数個の 羽毛収容室6を形成し、羽毛収容室6に囲まれた羽毛布団中央部に羽毛収容室６よ り大きい容積を有する羽毛収容室５を配置するようにした。従って、羽毛収容室 ５の上側地によって形成される部分５ａの面積は、周縁部に位置する羽毛収容室 ６の上側地によって形成される部分６ａの面積より大きい。このように、羽毛布 団１の中央部分の羽毛収容室の室容積を大きくすることは、収容室内での羽毛の 動きを助長し、身体への羽毛の添いを良好にすることが可能となる。

【０００９】 また、上記のように羽毛布団１の中央部分の羽毛収容室５の室容積を周縁部の 羽毛収容室６の容積より大きくしたのみでは、中央部分の羽毛収容室５中に存在 する羽毛が羽毛収容室５中の特定の部位に片寄ることがある。そこで、上記のよ うな構成の羽毛布団１において、羽毛布団の中央部分に位置する羽毛布団収容室 ５には、周縁部に位置する羽毛収容量６に封入する羽毛より、より多量の羽毛を 封入する。即ち、羽毛収容室５の上側地によって形成される部分５ａの単位面積 当たりの羽毛量が、羽毛収容室６の上側地によって形成される部分６ａの単位面 積当たりの羽毛量より大きいように、羽毛を封入することによって本考案の羽毛 布団１を得る。このように、多量の羽毛を封入することにより、羽毛収容室５内 での羽毛の片寄りを防止することができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の羽毛布団は、羽毛布団中央部の羽毛収容室が周縁部の羽毛収容室より 大きくなるようにして製造されるものであるので、布団中央部では、羽毛が収容 室内で移動することができる。従って、本考案によれば、羽毛布団のドレープ性 を高め、就寝者の身体への羽毛の添いを良好にすることができる。

【００１１】 更に、前記羽毛布団の中央部の羽毛収容室が、周縁部の羽毛収容室より単位面 積当り多量の羽毛を含むよう、羽毛を封入することにより、布団中央部の大きい 羽毛収容室内で羽毛が移動する際、特定の部位にのみ羽毛が片寄ることを防ぐこ とが出来る。また、本考案の羽毛布団は、中央部に多量の羽毛が封入されている ので暖かい。一方、布団周縁部に位置するより小さい羽毛収容室内では羽毛の移 動量が少なく、布団周縁部では各辺部分において均等に布団を押えることになる ので布団がずれ難く、本考案の羽毛布団を使用すればより暖かく、快適に睡眠を とることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の羽毛布団の平面図である。

【図２】本考案の羽毛布団の一部を切除した斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 羽毛布団 ２ 上側地 ３ 下側地 ４ 襠布 ５ 羽毛収容室 ５ａ 羽毛収容室５の上側地部分 ６ 羽毛収容室 ６ａ 羽毛収容室６の上側地部分

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下の側地と該上下の側地に上下端縁を
   縫着した襠布とにより構成した羽毛収容室、或いは上下
   側地を通してキルトすることにより構成した羽毛収容室
   内に羽毛を封入してなる羽毛布団であって、羽毛布団中
   央部に位置する羽毛収容室の上側地又は下側地によって
   形成される部分の面積が、羽毛布団周縁部に位置する羽
   毛収容室の上側地又は下側地によって形成される部分の
   面積より大きくなるよう縫製されてなる羽毛布団。
2. 【請求項２】 羽毛布団中央部に位置する羽毛収容室の
   上側地又は下側地によって形成される部分の単位面積当
   たりの羽毛量が、羽毛布団周縁部に位置する羽毛収容室
   の上側地又は下側地によって形成される部分の単位面積
   当たりの羽毛量より多いことを特徴とする請求項１に記
   載の羽毛布団。