JP6900604B2 - くつ下、及びくつ下の製造方法 - Google Patents

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本発明は、くつ下、特には足の動きに対する追従性を改善することで着用中のくつ下のずれや捩じれを防止し、さらには機能性、快適性を高めることができるくつ下、ならびに該くつ下の製造方法に関する。
くつ下の技術開発は、主にくつ下の機能性と着用する者の快適性の向上に指向されていた。従来技術においては、その多くがくつ下の形状を人の足の形状に近似させ、それによって着用時にはくつ下が違和感なく足にフィットし、歩行、走行中にずれたりすることなく、くつ下を足にピッタリとホールドさせる技術開発に主眼が置かれていた。
くつ下は、くつ下編機、特には丸編機によって製編されるものがほとんどであり、丸編機は針釜を回転させることでくつ下を螺旋状に連続的に編み立てることを基本動作としている。しかしながらこの基本動作によれば、完成するくつ下は本来的に円筒状に形成され、左右対称となって(すなわち、左右いずれの足にも着用できるくつ下となって)、そのままでは人の足に必ずしもフィットし難いものとなる。人の足は、足の長手方向の中心軸に対して左右非対称であり、すなわち爪先部先端位置は親指側に偏り、厚さでは小指側よりも親指側の方が厚い。さらに足は、足踏まずの部分で内側にくびれて一般に着地時においても文字通り着地面に接しないような形状となっている。このような足の特徴的形状に、過去の左右対称形のくつ下で対応することは困難であった。
従来技術では、これら人の足の形状を考慮して、丸編機による製編であってもできるだけ人の足の形状に倣うくつ下形状を実現する技術開発が行われてきた。例えば、特許文献1では、人の爪先の形状に倣うよう爪先部における丸編機による正逆反転編の過程でその一部の編み立てを親指側にシフトさせ、爪先部先端位置を親指側に偏らせると共に小指側よりも親指側の方を厚く製編するくつ下の製造方法を開示している。また特許文献2では、土踏まずの部分においてもくつ下が足の形状に沿うよう、土踏まずの部分には低伸縮性で皮膚への着圧力が最も高い編み素材を使用し、その周囲にはこれよりも伸びの少ない低伸縮性の編み素材を配することによってこれを実現する技術を開示している。
特開平11−217703号公報 特開2008−111224号公報
以上に述べた従来技術では、主にくつ下の形状を人の足の形状に倣うよう改めるという、いわば静的(スタティック)状態における改善技術が主眼であった。しかしながらくつ下には、歩行、走行、過激な運動時においても機能性、快適性が求められており、これらの動的(ダイナミック)状態においても足の形状に十分に倣い、ずれなどが生ずることのないよう機能することが要求される。上述した従来技術における対応においても動的状態における対応が追求されていないとはいい切れないとしても、必ずしもそれでは十分とはいえなかった。そこで本願発明では、このような動的状態においてもくつ下が十分に足の形状に倣い、足の動きに追従することでくつ下のずれを防いで機能性を高め、使用中を通して着用者に快適性を与え続けることが可能な新たなくつ下、ならびに該くつ下の製造方法を提供することを目的としている。
図4は、人の足の構成と機能の概要を示している。解剖学的に見ると、足は26個の骨から構成されおり、その間に大きく3つの関節が存在している。図4(a)はこれらの関節の概略位置を足裏側から見た状態で示しており、同図では各骨の詳細は省略しているが、脚部との付け根に一番近い踵(かかと)付け根部の位置近傍にショパール関節11が、踵から爪先に向かう足の略中央の位置近傍にリスフラン関節12が、さらに爪先側の足指の付け根の位置近傍に「MP(Metatarsal Phalanx)関節13」が存在している。実際にはMP関節13よりさらに爪先側となる足指部に、PIP関節(proximal interphalangeal joint)並びにDIP関節(distal interphalangeal joint)が存在しているが、図面ではこれらを省略している。これらの関節の存在により、激しい運動時においても足への衝撃を緩和する柔軟性が確保され、かつ運動時における力の伝達と足の動きへの対応を可能にしている。
次に、図4(b)は、歩行あるいは走行時において足が地面に接する際の基本動作を示している。足は空中にある位置からまず踵が地面に接地する「踵接地期(i)」、次に足裏全体が接地して体重全体を支える「足裏全接地期(ii)」、体重が前方に移動することで踵が離れる「踵離地期(iii)」、そしてさらに体重が前方に移動して前進するために地面を蹴る「蹴り出し期(iv)」の動作が含まれる。その後は空中動作を経て(i)に戻り、この動作を左右の足で交互に繰り返している。ただし、この様子は基本的動作を示したもので、例えば高速で疾走する場合には(i)、(ii)の動作が省略されることもあり得、また運動などで急速な方向転換や停止をする場合にはこれらと異なる動作もあり得る。しかしながらどんな運動においても、図示のような(i)〜(iv)の動作の組み合わせがまずは足の基本動作になると考えて良い。
図4(b)に示す基本動作の中でも、蹴り出し期(iv)における足の動作が歩行、走行において最も重要な動作であり、かつ前進するために人が最もエネルギを消費する動作であるといえる。このため、上述した足の各関節の内でも足指の付け根近傍にあるMP関節13が、こと運動機能に関しては最も重要な関節であると見ることができ、かつこの関節の可動角度範囲は他の関節とは比較にならないほど大きい。MP関節13を除く他の関節11、12は、主には接地時の衝撃緩和、蹴り出し期における蹴り出し動作の緩衝機能などを担うものと見ることができ、関節とはいえその可動角度はあるとしてもほんの僅かである。図4(b)に示す蹴り出し期(iv)において、このようにMP関節13が大きく屈曲することによって、同図の白抜き矢印で示すごとく、くつ下においては足裏側では生地が前後方向に大きく引っ張られ、一方甲部側では逆に生地が前後方向から圧縮される方向の力が作用する。
くつ下は一般に、着用する際に生地にはある程度の引張り力が作用しているため(これによってくつ下が足の形状にフィットする)、甲部側では蹴り出し期(iv)におけるこのような生地の圧縮作用があっても実質的にはそれ程の障害とはならない。着用時の引張り状態が単に緩和されるだけであるか、あるいは圧縮がひどい場合であっても単に生地に皺が生じるだけであって、足の動きに対する実質的な抵抗とはなり難いからである。これに対して足裏側では様子は全く異なり、主にMP関節13の屈曲によって生地にはさらなる引張り力が追加されることになり、これによって生地が引き連られるため、この繰り返しによってくつ下にずれが生じ易くなる。一旦ずれが生じると着用者が着用したままの状態でその修復は困難となり、快適性が損なわれるだけではなく、運動性の障害となり、あるいは着用者の疲労度を高める原因ともなり得る。
なお、MP関節13の動きに比較すればはるかに僅かではあるが、踵接地期(i)の後、足裏全接地期(ii)、さらには踵離地期(iii)の過程において、上方に向けて湾曲した足の中央部が、体重移動と地面の反力でショパール関節11とリスフラン関節12が伸ばされて平坦状に近づくため、この際にもくつ下の足裏側に伸びが生じ得る。また、図4(b)に示す蹴り出し期(iv)ではどちらかといえば短距離走の例のように爪先部を中心とした蹴り出す状態を示しているが、ゆっくり歩くような場合には爪先部よりも、母趾球を含めたリスフラン関節12に近いより後方位置に主な伸びが発生し得る。
以上より、繰り返しとなるが、本願発明では上記例に示したように足の動的状態においても主に関節部分の屈曲に起因する足の動作に容易に追従することができ、着用中のくつ下のずれを起きにくくすると共に、運動時の機能性、快適性を維持するくつ下、並びに該くつ下の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、くつ下の足裏側に、くつ下の他の部分よりも相対的に屈曲性あるいは伸縮性の優れた帯状領域である屈伸帯を単数もしくは複数設け、当該屈伸帯の屈曲性あるいは伸縮性を利用して上述した課題を解決するもので、具体的には以下の内容を含む。
すなわち、本発明に係る1つの態様は、着用時に足の動作への追従を容易にするくつ下であって、くつ下の足裏側に、他の部分よりも相対的に屈曲性または伸縮性、もしくはその双方が優れた帯状領域である屈伸帯が、くつ下の幅方向、あるいは該幅方向に対して直交するまたは斜めに傾斜する方向に、単数もしくは複数配置されていることを特徴とするくつ下に関する。前記のくつ下の幅方向に延びる屈伸帯、幅方向に対して直交する方向に延びる屈伸帯、幅方向に対して斜めに傾斜する方向に延びる屈伸帯は、その内の少なくともいずれか2種類の屈伸帯が組合わされた状態で配置され得る。
前記くつ下の幅方向に延びる屈伸帯の数は、1本から約50本のいずれかにすることができ、前記幅方向に対して直交する方向に延びる屈伸帯の数は、1本から約30本のいずれかにすることができ、また、前記幅方向に対していずれか斜めに傾斜して延びる屈伸帯の数は、1本から約30本のいずれかとすることができる。また、前記屈伸帯の少なくとも1つは、足のMP関節に対応する足指付け根近傍に配置されることが好ましい。
幅方向に延びる屈伸帯と幅方向に対して斜めに傾斜して延びる屈伸帯との双方を組み合わせて配置する場合、幅方向に対して斜めに傾斜する屈伸帯は足のリスフラン関節に対応する位置よりも爪先側にのみ配置し、リスフラン関節に対応する位置よりも踵側には幅方向に延びる屈伸帯のみを配置することができる。
前記屈伸帯の幅寸法は、約1mm〜約30mmの範囲とすることができる。複数の屈伸帯の幅寸法は、全てが同一であっても良く、もしくは少なくとも一部の屈伸帯の幅寸法は、他の屈伸帯の幅寸法と相違するものとすることができる。また、リスフラン関節に対応する足の中央位置近傍よりも爪先側に配置された屈伸帯の幅寸法の合計値を、同中央位置近傍よりも踵側に配置された屈伸帯の幅寸法の合計値よりも大きくしても良い。
前記屈伸帯の形成は、くつ下の他の部分よりも屈伸性もしくは伸縮性の優れた編糸で製編すること、くつ下の他の部分よりも細い編糸で製編すること、くつ下の他の部分よりも少ない編目で製編すること、編立方法をくつ下の他の部分よりも伸縮性の優れた編立方法で製編すること、のいずれかにより行うことができる。
本発明に係る他の態様は、くつ下編機によりくつ下を製編するくつ下の製造方法であって、くつ下の幅方向に延びる、もしくは幅方向に対して直交する方向または斜めに傾斜する方向に延びる、くつ下の他の部分よりも相対的に屈曲性または伸縮性、もしくはその双方が優れた帯状領域である屈伸帯を、くつ下の足裏側部分に単数もしくは複数配置して編み立てることを特徴とするくつ下の製造方法に関する。
本発明の実施により、歩行・走行時や運動時においてもくつ下を足の動きに追従させることが容易となり、これによって着用中のくつ下のずれや捩じれを防ぐことができ、さらにはくつ下の機能性や着用者の快適性を高めることが可能となる。同時に、くつ下に対する余分な引張り力が緩和されることから、着用者の疲労を軽減し、さらにはくつ下の耐久寿命を延ばすという効果をも奏するものとなる。
本発明の実施の形態に係るくつ下の足裏側を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係るくつ下の足裏側を示す説明図である。 本発明の各実施の形態を組み合わせた応用例を示す説明図である。 人の足の構造、動作を示す説明図である。
以下、本発明の各実施の形態に係るくつ下について、図面を参照して説明する。なお、本明細書において足の爪先方向を前方、踵方向を後方、前後方向を(足の)長手方向、長手方向に直交する方向を(足の)幅方向と呼ぶものとする。また、幅方向の内、左右の足の相互に向かう側を足の内側、相互に離れる側を足の外側と呼ぶ。足裏側、甲部側については一般に使用される用語であり、自明である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るくつ下の例を示しており、ここでは左右非対称形のくつ下の内、左足用のくつ下20を足裏側から見た状態の例で示している。くつ下全体は丸編機等のくつ下編機により製編され、従来技術と同様に図の点線22aから下方に位置するくつ下本体部21が丸編機では正転編により先に筒編され、続いて図の破線22aから上方に位置する爪先部22部分が正逆反転編で製編され、最終の開口部が逢着されてくつ下が完成する(例えば、特許文献1参照。)。足の内側に見られる編立領域は足踏まず部23であり、この編み立て方法は従来技術でも知られたものである(例えば、特許文献2参照。)。
本実施の形態に係るくつ下20は、図1の符号24(24a〜24d)に示す4本の屈伸帯を足裏側の幅方向に設けていることを特徴とする。図1の上下にある白抜き矢印で示すように、通常くつ下の足裏側には足の長手方向に引張り力が作用することは図4(b)を参照して説明した通りであり、足の動作時におけるこの引張り力を緩和するため、屈伸帯24はこの長手方向に直交する幅方向に設けられている。屈伸帯24とは、くつ下裏側において、他の本体部21や爪先部22(以下、「本体部21」で代表させる。)の生地よりも相対的に屈曲性または伸縮性、もしくはその双方が優れた部分となる帯状の生地の領域を意味している。足関節の屈曲動作によってくつ下の長手方向に引張り力が生じた際には、屈伸帯24がこれに追従して容易に屈曲し、あるいは伸びることによってくつ下の引き連れを緩和する作用を担う。ここで「引き連れ」とは、引張り力によってくつ下の生地が一定方向に引き伸ばされる現象をいい、引き連れが生ずることがくつ下のずれ、捩じれの原因となり得る。
屈伸帯24の屈曲性に関しては、例えば生地の厚さを薄くすること、伸縮性に関しては例えばより弾性のある編糸を使用することが好例となるが、具体的には、屈伸帯24の編糸の材質を他の部位よりも相対的に屈曲性、伸縮性に優れたものにすることが挙げられる。コットン、麻などに対してアクリル、ポリウレタン、ポリエステル、ゴム系などの糸を屈伸帯24に使用することでこれが可能になる。また、編糸の材質が同じであっても、屈伸帯24の糸の太さを他の部位よりも相対的に細くすること、あるいは編み目を他の部位よりも相対的に減らすことによっても同様な効果が得られる。編立方法そのものを他の部位よりも屈曲性、伸縮性の得易い編立方法に変えてもよく、たとえば屈伸帯24をメリヤス編みで編み立てることが考えられる。ただし、これらはいずれも例示であって、要は屈伸帯24が、その他の本体部21に対して相対的に屈曲性または伸縮性、もしくはその双方が優れていることが要件とされる。
次に、図1に示す例では屈伸帯24が4本設けられているが、この本数は必須の要件ではない。屈伸帯24は5本以上から約50本位まであってもよく、逆に少なくとも1本でもあれば屈伸帯24を何も設けていないくつ下に比べて足の屈曲動作に伴う引き連れを緩和する効果を奏する。1本のみ設ける場合には、最も屈曲が激しいMP関節13に対応して足指の付け根位置近傍の屈伸帯24aとするか、あるいはそれより後方となる足指の付け根位置とリスフラン関節12に対応する足の中央付近の間に設けることが好ましい。図示の例では、爪先部22で正逆反転編に移行する直前となる、MP関節13(図4(a)参照)に対応する正転編の間に屈伸帯24a設けられている。図示の4本の内の他の屈伸帯24b〜24dでは、前方(図の上方)から2本目の屈伸帯24bが足の中央付近のリスフラン関節12(同上)に対応する位置近傍に、そして残りの2本の屈伸帯24c、24dはショパール関節11(同上)に対応する位置近傍及びその後方の位置にそれぞれ配置されている。これらも1例を示すものであって、これに限定されるものではない。複数の屈伸帯24を設ける場合、屈伸帯24を余り密集させて配置すると局部的に屈曲性、伸縮性が高まることになって余り好ましくはない。くつ下本体部21を占める生地は、くつ下のフィットネス感を適切に保つように製編されており、屈伸帯24の集中配置によってこれを阻害することはなるべく避け、適切な間隔を設けて配置することが好ましい。この際には、上述した足の関節位置近傍を選択して屈伸帯24を配置することが1つの目安となる。
屈伸帯24の前後方向における幅寸法(太さ)も適切に選択することが可能である。屈伸帯24の素性(材質、太さ、編み方等)にもよるが、本願発明者による調査では非着用時の状態で測定して1本の屈伸帯24の幅寸法は約1mm〜約30mmの範囲で選択することが適切と判断される。幅が細過ぎれば効果は薄く、逆に広過ぎると本体部21によるフィットネス感を阻害する原因ともなり得る。また、1つのくつ下に複数の屈伸帯24を設ける場合には、その全ての屈伸帯24の幅寸法を同じにする必要はない。図1に示す実施の形態の例では、前方に配置された屈伸帯24a、24bは5mm幅、後方に配置された屈伸帯24c、24dは3mm幅として、屈曲の激しい爪先に近い方を幅広としてこの領域の屈曲性、伸縮性を高めにしている。このように、屈伸帯24間の幅に差を設ける場合には、屈曲度の最も大きな足の前側(MP関節近傍)に位置する屈伸帯24の幅を後側のそれよりも幅広にすることが効果的である。あるいはより一般的に、足の中央部となるリスフラン関節12(同上)に対応する位置を境として、それよりも爪先側に位置する屈伸帯24の幅寸法の合計値を、踵側に位置する屈伸帯の幅寸法の合計値よりも大きくすることが効果的である。
なお、図示の例では土踏まず部23を設けた左右非対称のくつ下20を示しているが、本実施の形態は土踏まず部23のない左右の足に共通となる左右対称形の一般的くつ下であっても同様に適用可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るくつ下について図面を参照して説明する。先の実施の形態では、歩行時、走行時におけるくつ下の前後方向に生ずる引き連れへの対応手段を述べているが、運動時にはくつ下にはこれ以外にも幅方向(左右方向)の力が作用することが一般であり、これによってくつ下は幅方向にも引っ張られ、引き連れが生ずる。極端には左回りにのみ高速で周回するスケート選手を例にとれば、遠心力によって選手には常に回転の外側に向かう力が作用しており、これに対抗するため選手は回転の内側に向けて踏ん張るよう足を動作させる。この時、くつ下の裏側にはこれによって回転の内側に向かう引張り力が作用するものとなる。
図2(a)はその状況を示したもので、スケート選手の例で言えば左足のくつ下の裏側には図の右側となるくつ下の外側方向に向けて引き連れが生ずるが(注:図示しない右足のくつ下の場合は、同じ右側に向く力であってもくつ下の内側方向に生ずる。)、これが先の実施の形態で説明した前後方向の引き連れと合成され、踵の位置が支点、自由度の高い爪先部近傍が力の作用点となってくつ下には斜線で示すような白抜き矢印で示す右肩上がり斜め方向の引き連れが生ずるものとなる。これは丁度、タオルの下側を持って上側を左回りに絞る動作をすることに似ている。この合成されたくつ下の引き連れにより、くつ下生地には前後方向のずれと幅方向のずれとが合成されたずれ、すなわちくつ下の「捩じれ」が生ずるものとなり、着用者の快適感を損なうと同時にくつ下の機能性をも低下させる。なお、本明細書では特記ない限り、このようなくつ下の「捩じれ」現象も「ずれ」の範疇に含めるものとする。
このような捩じれ現象によるずれを防止するためには、図の白抜き矢印にほぼ直交する太い破線25で示す方向に屈伸帯を配置すれば良いことになる。図2(b)のくつ下30にはそのような屈伸帯31の例を示しており、幅方向に延びる複数の屈伸帯24に加えて複数の斜めに延びる屈伸帯31を足の幅方向に対して左肩上がりに傾斜して配置することにより、図2(a)に示す傾斜した引き連れを緩和する効果を得ることができる。さらに、このような屈伸帯31が斜めに傾斜していることから、くつ下の長手方向に単独で働く引き連れや、これと直交する幅方向に単独で働く引き連れに対してもそれなりの緩和作用を及ぼすことも期待でき、上述した捩じれに限らず、前後方向のずれや幅方向のずれ防止にもつながる。
図2(b)では、上述のスケート選手のような左周回のみという特殊な動作に対応するくつ下30の例を示しているが、一般的な運動ではくつ下には足の内側方向にも外側方向にも同じように引き連れが作用することが想定される。図2(c)は、このような一般的な動きに対応するくつ下30aの足裏側に設けられる屈伸帯31の例を示しており、ここでは、斜めに傾斜する屈伸帯31を左肩上がりのもの31aと右肩上がりのもの31bの両方を設け、左右いずれの引き連れに対しても対応可能となるよう構成している。この際の傾斜する各屈伸帯31の本数、帯の幅、前後方向に延びる長さ、伸縮度等は、目的に応じて任意に選択されてよく、図はその一例を示すに過ぎない。本数としては1本〜約30本、帯の幅としては約1mm〜約30mmとすることが考えられる。屈伸帯31はくつ下の前後方向に2段に分けて配列されてもよく、また、各屈伸帯31の仕様は、必ずしも同一とする必要はない。
図2(b)、(c)は、いずれも左足用くつ下の足裏側を表示しているが、右側用のくつ下もこれに準じたものとすることができ、また、左右の足に共用となる対称形のくつ下についても同様である。また、図2(b)、(c)には、幅方向に延びる複数の屈伸帯24を同時に設けているが、この数、本数、伸縮度等も任意であり、図は一例を示すに過ぎない。
ここで図1に戻って、同図中で縦に延びる破線は、本実施の形態に係る他の態様を示しており、ここでは幅方向に対する傾斜角度をより極端にした、幅方向に対して直交する方向、すなわちくつ下の前後方向に延びる屈伸帯41(41a、41b)を示している。テニス、卓球、バトミントンなどの競技では、選手は左右方向に移動した後に急停止した後、逆方向への瞬時の移動動作を強いられることがある。この際、足には図4(b)の(iv)に示すような前進するための蹴り出し動作はほぼ生ずることがなく、くつ下には実質的に幅方向のみに強い引張り力が作用するものとなる。このような幅方向の引張りに起因するくつ下の引き連れは、くつ下の捩じれに直接影響するため、図1の破線に示すような前後方向に延びる屈伸帯41の配置がこのようなずれ(捩じれ)を効果的に防止することにつながる。図1には、一対の幅方向に延びる屈伸帯24の間にそれぞれ2本(41a)、1本(41b)の前後方向に延びる屈伸帯41を破線で示しているが、この本数、帯の幅、長さ、配置は任意であり、図示のものには限定されない。例えば、本数としては1本から約30本(前後方向に2段に分けて配列されていてもよい)、帯の幅としては約1mm〜約30mmとすることが考えられる。
以上、本発明の各実施の形態について説明してきたが、屈伸帯の配置には様々な組み合わせ態様が可能である。図3には、それらの内の一部を例示している。まず図3(a)は、幅が太目(例として10〜30mm)の屈伸帯24を少数(図示の例では3本。好ましくは1本から10本。)設けたもので、このような配置は比較的緩慢な進行方向の動作が主となるウォーキング用に適している。次に図3(b)は、幅が細目(例として1〜10mm)の屈伸帯24を幅方向に多数(図示の例では7本。好ましくは10本から50本。)設けたもので、このような配置は比較的俊敏な進行方向の動作が主となるランニング用に適している。
これに対して図3(c)、(d)は左右の動きによるくつ下幅方向への引き連れへの対応も考慮したもので、(c)に示す例では、MP関節13に対応する位置(足指の付け根位置近傍)からリスフラン関節12に対応する位置(足の長手方向の中央位置近傍)の間に傾斜する太目の屈伸帯31a、31bをクロス状に配置し、それより後方で踵方向の位置に少数(図示の例では3本)の幅方向に延びる太目の屈伸帯24を設けている。このような配置は左右への動作も含む比較的緩慢な進行方向の動作が主体となるハイキング用に適している。そして(d)に示す例では、MP関節13に対応する位置からリスフラン関節12に対応する位置の間の近傍に多数(図示の例では計7本)の傾斜する細目の屈伸帯31(31a、31b)と、それより後方の踵側には多数(図示の例では5本)の幅方向に延びる細目の屈伸帯24を配置している。これは激しい前後、左右の動作を含むサッカーや卓球などのアスレティック(運動)用に適している。図示の例では傾斜する屈伸帯31の左肩上がりが2本、右肩上がりが5本となっているが、帯の幅等の仕様を変化させることで本数とは関係なく左右の緩和作用効果は自在に調整可能である。
図3からも明らかなように、図の左側の列にある(a)、(c)に示すウォーキングやハイキングなどの比較的緩慢な運動に対しては比較的幅広で比較的少数の屈伸帯を配置することが好ましく、右側の列にある(b)、(d)に示すランニングやアスレチックなどの比較的激しい運動に対しては比較的幅狭で比較的多数の屈伸帯を配置することが好ましい。また図の上側の行にある(a)、(b)に示すウォーキングやランニングなどの前進方向の運動が主体の場合には全体に幅方向に延びる屈伸帯24のみで対応し、下側の行にある(c)、(d)に示すハイキングやアスレチックなどの左右方向への動きが加わる運動の場合には、特に左右の動きの影響が出易い足の中央から爪先側(MP関節からリスフラン関節に相当する位置の間)に斜めに傾斜する屈伸帯31を設け、中央から後方位置(リスフラン関節に相当する位置より後方位置)においては幅方向に延びる屈伸帯24を設けることが好ましい。図3には表示していないが、これらに対して図1の破線で示す足の前後方向に延びる屈伸帯41をさらに単数もしくは複数追加することも可能である。
なお、図3(a)〜(d)ではいずれも左足用くつ下の足裏側を表示しているが、右側用についても同様に対応可能であり、また左右の足に共通する対称形のくつ下とすることも可能である。また、図1から図3に示す屈伸帯24、31、41は、いずれも直線状に描かれているが、これは必ずしも直線状に限定されず、ある程度湾曲する曲線状や波状に設けることであってもよい。さらに、一本の屈伸帯24、31、41における幅寸法(太さ)も均一である必要はなく、適切な範囲で太く、補足変動させることでもよい。加えて、各実施の形態において説明した屈伸帯の本数、帯の幅については、横方向、縦方向、斜め方向に延びる各屈伸帯の配置、組み合わせに応じて、合理的な判断に基づいてその増減が考慮されてもよい。
さらに、図面には示していないが、上記各実施の形態では主に引張り力が加わる足裏側での対応を述べている。しかしながら、本発明にかかる屈伸帯は屈曲性または伸縮性、もしくはその双方が優れたものであることから、足の甲部側で圧縮力が加わる部位に対しても適用することが可能である。例えば図4(b)(iv)に示す足指の付け根の甲部側位置、あるいは図4(b)(iii)に示すような足と脚との角度が狭まる足の付け根の甲部側位置に本発明に係る屈伸帯を配置すれば、圧縮動作を容易に吸収することが可能になり、これによってくつ下のずれを防止し、くつ下着用時の快適性を高めることにもつながる。また、本発明に係るくつ下によれば、足の屈曲に対する追従性が高まるため屈曲動作に対するくつ下生地による抵抗力が軽減され、着用者に無駄なエネルギの消費を強いることなく、疲労度を軽減させる副次的効果をも期待することができる。
以上、本発明の各実施の形態に係るくつ下について説明してきたが、本発明は当該くつ下を製造する方法をも包含している。すなわち、本発明に係る方法は、くつ下編機によりくつ下を製編する際に、他の部位に対して相対的に屈曲性または伸縮性、もしくはその双方が優れた帯状領域である屈伸帯を、くつ下の幅方向、あるいは同幅方向に対して直交する又は傾斜する方向に延びるよう、くつ下の裏側に単数もしくは複数設けて製編することを特徴とするくつ下の製造方法である。
本発明に係るくつ下及びくつ下の製造方法は、くつ下を製造、販売する産業分野において広く利用することができる。
1.足、 11.ショパール関節、 12.リスフラン関節、 13.MP関節、 20.くつ下、 21.(くつ下)本体部、 22.(くつ下)爪先部、 23.(くつ下)足踏まず部、 24(24a〜24d).屈伸帯、 30.くつ下、 31(31a、31b).屈伸帯、 41(41a、41b).屈伸帯。

Claims (8)

  1. 着用時に足の動作への追従を容易にするくつ下において、
    くつ下の他の部分よりも相対的に屈曲性または伸縮性、もしくはその双方が優れた帯状領域である屈伸帯が、左右共通のくつ下の場合には足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びるよう、土踏まず部を備えた左右非対称のくつ下の場合には当該土踏まず部を除いて足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びるよう、単数もしくは複数配置されていること、あるいは前記幅方向に配置された屈伸帯に加え、さらに該幅方向に対して直交するまたは斜めに傾斜する方向に、単数もしくは複数足裏側のみに配置されていることを特徴とするくつ下。
  2. 前記くつ下の足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる、もしくは前記土踏まず部を除いて足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる屈伸帯、前記幅方向に対して直交する方向に足裏側のみに延びる屈伸帯、前記幅方向に対して斜めに傾斜する方向に足裏側のみに延びる屈伸帯の内の少なくともいずれか2種類の屈伸帯が組合せて配置されている、請求項1に記載のくつ下。
  3. 前記くつ下の足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる、もしくは前記土踏まず部を除いて足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる屈伸帯の数が1本から50本のいずれかであること、または前記幅方向に対して直交する方向に足裏側のみに延びる屈伸帯の数が1本から30本のいずれかであること、または前記幅方向に対して斜めに傾斜して足裏側のみに延びる屈伸帯の数が1本から30本のいずれかであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のくつ下。
  4. 前記屈伸帯の少なくとも1つが、足のMP関節に対応する足指付け根位置近傍に配置されている、請求項1または請求項2に記載のくつ下。
  5. 前記くつ下の足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる、もしくは前記土踏まず部を除いてくつ下の足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる屈伸帯と幅方向に対して斜めに傾斜してくつ下の足裏側のみに延びる屈伸帯とが組み合わせて配置され、この内前記幅方向に対して斜めに傾斜して足裏側のみに延びる屈伸帯はリスフラン関節に対応する足の中央位置よりも爪先側にのみ配置され、当該中央位置よりも踵側には前記足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる、もしくは前記土踏まずを除いて足裏側のみの幅方向に全幅に亘って延びる屈伸帯のみが配置されている、請求項2に記載のくつ下。
  6. 前記屈伸帯の幅寸法が1mm〜30mmの範囲にあり、複数の屈伸帯の幅寸法が全て同一であること、もしくは少なくとも一部の屈伸帯の幅寸法が他の屈伸帯の幅寸法と相違していることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一に記載のくつ下。
  7. リスフラン関節に対応する足の中央位置よりも爪先側に配置された屈伸帯の幅寸法の合計値が、同中央位置よりも踵側に配置された屈伸帯の幅寸法の合計値よりも大きい、請求項1から請求項6にいずれか一に記載のくつ下。
  8. 前記屈伸帯の形成が、くつ下の他の部分よりも屈曲性もしくは伸縮性の優れた材質の編糸で製編されていること、くつ下の他の部分よりも細い編糸で製編されていること、くつ下の他の部分よりも少ない編目で製編されていること、編立方法がくつ下の他の部分よりも伸縮性の優れる編立方法で製編されていること、のいずれかであることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一に記載のくつ下。
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