JP4690931B2 - 足コンディショニングウエア - Google Patents

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Description

本発明は、靴下などの足コンディショニングウエアに関し、足の状態を良好に保ち、足の疲れにくさと足首の安定性の向上を図るものである。
健康で正常な足は、図8(A)(B)に示すように、足裏側で縦アーチAと横アーチBがしっかりと形成され、足裏の土踏まずは、親指の付け根、小指の付け根、踵の3点を結ぶ三角ドームの天井のような形態となる。このドーム形状により、足の指で地面をしっかり蹴り前へ前進する駆動性と、体重を分散し衝撃を吸収する緩衝性が付与される。従って、足の疲れにくさと歩き易さには、前記ドーム形状を形成する縦アーチAと横アーチBの形成・維持が重要となり、逆に、土踏まずのドーム形状がくずれ、扁平化すると、歩き難く、疲れやすい状態となる。また、足の着地時のぐらつきも疲労や怪我の原因となるため、着地に大きな影響を与える踵から足首にかけての安定性も重要となる。
これらの課題を解決するために、サポータやテーピングを使うことが考えられるが、外観等の問題から必ずしも好まれない。また、靴のクッション機能を利用することも考えられるが、靴は用途により多種多様であり、クッション機能だけに注視して靴を選ぶことにも限界がある。
一方で、従来より、特殊な機能が付与された様々な靴下やサポータが提案されている。例えば、実開平8−156号(特許文献1)では、図9に示すように、靴下1の、つま先に近い横中足靭帯と中足関節にあたる部分に締め付けの強い中足関節固定保持部2を形成することが提案され、これにより、足の横アーチが復元され、外反した親指なども正常な位置に戻すことができるとしている。
また、実開平7−33913号(特許文献2)では、図10に示すように、足甲を被覆するサポータ本体5の先端開口に、各足指の股部に接触可能な指間ベルト6を設けると共に、該サポータ本体5の足裏面に皮膚押圧用突子7を備えることが提案され、皮膚押圧用突子7により、体重に比例した足裏刺激による健康増進を図ることができるとしている。
さらに、前記指間ベルト6の内面に薬剤パッドを着脱自在に設けることにより、水虫薬を足指間に定常的に供給することも提案されている。
しかしながら、いずれの従来例も、縦アーチAと横アーチBによる土踏まずのドーム形状の形成に着目したものではないうえ、足首の安定性向上も考慮されていず、足の疲れにくさや歩きやすさを向上させるものではない。
実開平8―156号公報 実開平7−33913号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、着用するだけで、足裏の土踏まずの部分で縦アーチと横アーチが同時に形成され、足裏のドーム形状を維持でき、歩き易さと疲れ難さを向上させることができる足コンディショニングウエアの提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、足裏部で足指の付け根位置あるいは足指の付け根から所要寸法を隔てた位置から着用状態で土踏まずの部分を含む足裏中央部を越えて踵側へ縦方向に延在して足指側から踵側に引き寄せられる緊締力を負荷する足裏高パワー部と、
前記足裏高パワー部と平行に設けられ、少なくとも親指の付け根位置あるいは親指の付け根から所要寸法を隔てた位置から踵側へ縦方向に延在して親指側を内側に引き寄せる緊締力を負荷する足裏低パワー部を備え
前記足裏高パワー部の緊締力は前記足裏低パワー部の緊締力より大とし、
前記足裏高パワー部と足裏低パワー部とにより前記土踏まずの部分が足指側から踵側にかけた縦アーチとアーチを形成して、該土踏まずの部分をドーム状にする構成としていることを特徴とする足コンディショニングウエアを提供している。
前記構成からなる本発明の足コンディショニングウエアは、着用されたときに、足裏高パワー部の緊締力によって、足のつま先側が踵側へ自然に引っ張られる。これにより、足指の付け根付近全体が踵側へと引き寄せられ、足裏の縦アーチを作ることができる。
前記足裏高パワー部は、足裏のつま先側が踵側に引っ張られる構成であればよく、足指の付け根位置から直接に足裏中央部を越えて踵側へと向けて縦方向に配置していてもよいし、足指の付け根位置から少し離れた位置から踵側へと縦方向に配置していてもよい。
また、親指に連続する位置では足裏低パワー部を設けて、踵側へと縦方向へ引っ張られる力を弱めると共に、指間部に連続する位置では足裏高パワー部を設けているため、親指側が内側に引っ張られ、親指と小指が互いに近づくように足裏中央部に向うこととなり、横アーチが形成される。
このように、足裏低パワー部は少なくとも親指に連続する縦方向に設けることが必要である。親指と小指の両端の指を強く引き寄せるためには、小指に連続する縦方向にも足裏低パワー部あるいは小指に連続する第4指に連続する縦方向に連続する足裏低パワー部を設けることが好ましい。
前記のように、指間部に対応する位置に足裏高パワー部を設けると共に親指に連続する位置に足裏低パワー部を設けていることで、着用時に足裏側に横アーチと前記縦アーチが同時に形成されることとなる。よって、足裏には土踏まずを中心に三角ドームの天井のような形が形成、維持されるため、足の指で地面をしっかり蹴って前進する駆動性と、衝撃の吸収性とが長時間発揮され、歩き易く、疲れ難い状態を維持することができる。
前記足裏高パワー部および前記足裏低パワー部は、編地で形成することが好ましく、弾性糸の使用や編糸の太さや本数、あるいは編組織の変更により、編地の柔軟性及び密度を調整するほか、伸縮性を有するストレッチテープ生地を重ねて縫着して、部分的に緊締力を強化し、逆に緊締力を弱める方法で高パワー部と低パワー部とを所要位置に設けている。
また、本発明では、高パワー部と低パワー部とを平行に設けているため、編地の編成が容易にできる利点がある。
具体的には、足裏高パワー部および足裏低パワー部の編地の緊締力は、後述する方法で評価を行い、比較的高いサポート力が必要とされるスポーツタイプの足コンディショニングウエアでは、足裏高パワー部の緊締力が4.85〜5.5N、足裏低パワー部の緊締力が3.67〜4.16Nとすることが好ましい。
また、通常着用の締め付け感を軽減した緩やかなサポート力を付与したい場合には、足裏高パワー部の緊締力が1.85〜2.20N、足裏低パワー部の緊締力が1.58〜1.75Nとなるようにすることが好ましい。
前記足裏高パワー部は、各指の付け根の間の指間部の位置に対応する複数の分割高パワー部に分割していると共に、前記足裏低パワー部も前記分割高パワー部の間で且つ各指位置に対応する複数の分割低パワー部に分割しており、
指間部を踵側へ引き寄せる前記分割高パワー部と各足指自体は踵側へ引っ張らない分割低パワー部とが交互に且つ平行な直線状で縦方向に延在していることが好ましい。
前記のように、高パワー部を各指間部に夫々設けると共に各指に対応して位置は低パワー部としていることで、各足指自体は踵側へと引っ張られず、各足指の動きは規制されないため、独立した挙動性を保持できると着用感を高める事ができる。
さらに、指間部に高パワー部を夫々設けると共に、指の位置の対応する部分に低パワー部を設け、足裏高パワー部を互いに独立させて個別に緊締力を発揮させるため、挙動時における足裏の筋肉の移動に追従した引張力を負荷させて、挙動に対応した縦アーチおよび横アーチを形成しやすくできる。
本発明の足コンディショニングウエアは、筒状の足甲部と、該足甲部に連続する筒状の足首部と、該足甲部と足首部に連続する踵部と、全足指を個別に覆う分離した5つの指袋を備えた指付きソックスタイプとしていることが好ましい。
本発明の足コンディショニングウエアでは、足指側を踵側へと引っ張る機能を付与していることから、足指側(トウ側)を一体化すると、足指側全体が踵側へと引張されやすくなり、各指の独立した挙動が規制される恐れがある。よって、指付きタイプとすることで、各指に対する踵側への引張力の影響を極力低減している。
なお、全ての指を独立して覆う5つの指袋に分けることが好ましいが、必ずしも限定されない。例えば、指袋を2つとして、親指と他の足指を分けた足袋型としてもよいし、指袋を3つとして、親指と薬指に各個別の指袋を備えもよい。これにより、最も外側と最も内側の指間に指間が係止されるため、足裏高パワー部に引っ張られたときに、アーチを効果的に形成できる。また、該足裏高パワー部の緊締力が指間に効果的に伝わるため、縦アーチを形成することができる。
前記足裏高パワー部と足裏低パワー部の踵側先端は、踵を囲む踵側高パワー部の足裏部に接する位置とし、該踵側高パワー部の緊締力を足裏高パワー部に伝えて前記土踏まず部分に前記縦アーチを形成する構成としていることが好ましい。
このように踵側先端を配置することで、踵側高パワー部の緊締力が前記足裏パワー部を介して前記指間係止部に効果的に伝わるため、該指間係止部は指股に係止された状態で踵側に引っ張られる。これにより、足指の付け根全体が踵側へと引き寄せられ、足裏の縦アーチを作ることができる。
前記踵側高パワー部は、足首甲部の左右両側から踵を挟む上側レッグ部と下側の前記足裏部へとY字状に分岐して連続する帯状部からなり、かつ
前記足首甲部では足首中心位置で上下に分離し、下足首甲部から足裏部へと環状に連続する第一部分と、上足首甲部からレッグ側へと環状に連続する第二部分とからなり、前記足首中心位置には足首の屈曲運動時の支点となる細幅の足首中心低パワー部を設けていることが好ましい。
このような構成とすることで、本発明の足コンディショニングウエアは、着用されたときに、踵側高パワー部が踵に引っ掛かる構造となっているうえ、前記第一部分の緊締力が前記足裏高パワー部を介して前記足指の付け根位置に効果的に伝わるため、該足指の付け根位置は指間部に係止された状態で踵側に引っ張られる。これにより、足指の付け根全体が踵側へと引き寄せられ、足裏の縦アーチを作ることができる。
前記踵側高パワー部を設けることにより、踵付近を中心にY字状のサポートラインが形成され、踝を中心とする足首および踵の安定性を高めることができるため、着地時の足首のぐらつきを軽減でき、疲れ難い状態を維持できる。
また、前記足首中心位置に細幅の足首中心低パワー部を設けることにより、足首および踵の安定性を高めつつ、足首甲部の締め付けを緩やかにすることができ、足首の屈曲運動時に屈曲支点として柔軟に対応することが可能となる。
なお、前記踵側高パワー部は、足首中心に位置する細幅の低パワー部を設けて上下に分離していることが好ましいが、分離していない構成としてもよい。
前記踵側高パワー部の形成方法も、足裏高パワー部と同様に、弾性糸を編み込んだり、編糸の太さや本数、あるいは編組織を変更するほか、伸縮性を有するストレッチテープ生地を重ねて縫着して、部分的に緊締力を強化する方法などがある。
前記足コンディショニングウエアは、上述したような全足指を個別に覆う分離した5つの指袋を備えた指付きソックスタイプとすることが最も好ましいが、例えば、全足指と踵を露出するサポータタイプとして、前記指間係止部は、足指間を通って足表部と足裏部とを連結する細幅のベルト部としてもよい。
さらに、前記足甲部には、足甲表側から土踏まず部分にかけてバンド状に配置され、かつ、横方向(足の幅方向)の緊締力を大とするような足甲パワー部を設けてもよい。該足甲パワー部は足甲表を中心に左右両端を足裏側に巻きつけ、土踏まずの一部を覆うように断面C字のバンド状としてもよい。
即ち、前記足裏高パワー部、前記足裏低パワー部、前記踵側高パワー部は、指側と踵側とを引き寄せあうことにより土踏まずをドーム形状とするものであり、そこに、土踏まずを直接締め付ける前記足甲パワー部を加えることにより、土踏まずの扁平化を一層効果的に防ぐことができる。
なお、本発明は、靴下のほか、サポータやタイツ、ストッキングにも適用できる。
上述したように、本発明の足コンディショニングウエアを着用するだけで、足裏高パワー部と足裏低パワー部とにより、足裏の縦アーチと横アーチが同時に形成され、土踏まずのドーム形状を形成、維持できるため、靴のクッション機能に頼ることなく、地面を蹴って前進する駆動性と、体重を分散して衝撃を吸収する緩衝性という足の機能を発揮させ、歩き易く疲れ難い状態を長時間維持することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の第一実施形態に係る指つきソックス10−1を示す。
第一実施形態は、ソックス編機で編成して全体を編地で構成し、足甲表を覆う足表部12と足甲裏を覆う足裏部13とを筒状に連続させてなる足甲部11と、該足甲部11に連続して足首周りを筒状に被覆する足首部14と、該足甲部11のつま先の各指を個別に覆う指袋15(15a〜15e)と、前記足甲部11および前記足首部14に連続して踵を覆う踵部16とを備えている。足首部14の上端開口縁は、二重に折り返して伸縮性を有する口ゴム部17を形成している。
前記各指袋15a〜15eと隣接する各指袋15a〜15eの結合部、即ち、各指袋15a〜15e間の付け根の指股部を指間係止部20a〜20dとしている。
前記足裏部13には、緊締力の大きい足裏高パワー部21と足裏高パワー部よりも小さい緊締力の足裏低パワー部22を設けている。
前記足裏高パワー部21は、指間係止部20a〜20dとリング・トウ部25を隔てた位置にそれぞれ連続して足裏中央部を越えて踵側にかけて配置される5本の分割高パワー部21a〜21eより構成し、該分割高パワー部の間に分割低パワー部22a〜22dが交互に配置している。
詳しくは、5本の分割高パワー部21a〜21eは、21aは親指の内側から、21b〜21eは各指間部に対応する位置から、互いの間隔が平行な直線状で縦方向(足の長さ方向)に配置し、縦方向の緊締力を大としている。4本の分割低パワー部22a〜22eは、前記分割高パワー部21a〜21dの間で且つ各指位置に対応する位置に平行な直線状で縦方向に延在している。
前記足首甲部12から足裏部13および足首部14にかけては、緊締力の大きい踵側高パワー部23を設けている。前記踵側高パワー部23は、下側の前記足裏部へとY字状に分岐して連続する第一部分23aと足首甲部の左右両側から踵を挟む第二部分23bとからなる。
また、足裏高パワー部21と足裏低パワー部22の踵側の先端が、踵側高パワー部23の第一部分23aの踵側端に接する位置として連続させ、踵側高パワー部22の第一部分23aにより分割高パワー部21a〜21eに踵側への引張力を付与する構成としている。
前記ソックス10−1は、表糸(綿糸 綿番手32/1)、裏糸(40デニールのポリウレタン糸を140デニールナイロン糸でシングルカバリングした糸)、弾性糸(260デニールのポリウレタン糸を75デニールのポリエステル糸でダブルカバリングした糸)の3種類の糸を用いて全体を編成している。
ソックス10−1において、図4に示す各部の編み組織は、図5(A)〜(C)に示す構成としている。
まず、前記指袋15a〜15eからリング・トウ部25までに相当するA部分、踵部16に相当するH部分、足首部に相当するF部分および足甲部12(図示せず)は、図5(A)に示す弾性糸を挿入した平編みで編成している。
分割高パワー部21a〜21eのB部分は図5(B)に示す弾性糸を挿入したタック編み(2×1)で編成し、密度を高めて緊締力を強くしている。
分割高パワー部21a〜21eのC部分は足裏中央部の緊締力をさらに強くするため、図5(C)に示す弾性糸を挿入したタック編み(4×1)で編成している。
前記各分割低パワー部22a〜22dは、弾性糸を針で飛ばした平編みで編成して、分割高パワー部21a〜21eよりも緊締力を小さくしている。
前記踵側高パワー部22の第一部分22aに相当するD部分及び第二部分22bに相当するE部分は、図5(B)に示す弾性糸を挿入したタック編み(2×1)で編成して緊締力を強化している。口ゴム部17に相当するG部分はタック編み(2×1)で編成している。
前記分割足裏高パワー部21a〜21eの緊締力は4.85〜5.5N、分割足裏低パワー部22a〜22dの緊締力は3.67〜4.16Nとし、これら分割高パワー部と足裏分割低パワー部の緊締力の差が生じるようにして編地を設計している。
なお、本実施形態では比較的高いサポート力が必要とされるスポーツタイプの足コンディショニングウエアとしているため、前記足裏高パワー部と足裏低パワー部とを前記のように設定している。
前記各分割高パワー部21a〜21eの緊締力、各分割低パワー部22a〜22dの緊締力は、下記の方法で評価している。
即ち、評価対象とする分割高パワー部21a〜21e、分割低パワー部22a〜22dのラインが中心となるように76mm×76mmの正方形状に試験片を切り取り、支持枠(内側の1辺26mm×26mm、外側の1辺52mm×52mmの回字状の枠)に該ラインが中心となるように貼り付け、中央部を空間としたアルミニウム製の台座上に配置する。
手動式簡易試験スタンド(日本電産シンポ(株)製 FGX−5S)に設置したデジタルフォースゲージ(日本電産シンポ(株)製 FGX−1)に押し治具(φ7mmの球形;SR7)を取付け、該押し治具の先端を計測箇所に接触させる。その後、押し治具の先端をさらに圧接させて2.8cm下方まで押し下げてから30秒経過後にデジタルフォースゲージの示す値(N)を読み取る。
計測は同一箇所につき計4回行い、その平均値で評価する。
なお、試験によって生じた生地の伸びをできるだけ回復させるため、各計測は最低4時間の間隔を空けて行なった。
前記構成のソックス10−1は、足に着用されたときに、図1(A)(B)(C)に示すように、踵側高パワー部23が踵の後ろ側に引っ掛かると共に、該踵側高パワー部23の帯状部23bの緊締力が足裏高パワー部21の各足裏分割高パワー部21a〜21dを介して各指間係止部20a〜20dへ効率よく伝わり、該指間係止部20a〜20dを踵側へと引っ張る。このとき、指間係止部20a〜20dが、図2および図3に示すように、各指股に突き当たって係止され、その指股を踵側へと引き寄せることにより、足裏の縦アーチAを形成することができる。
また、分割高パワー部21a〜21eと分割低パワー部22a〜22dの緊締力の差異により、親指と第2指(人差し指)の間の指間部に係止された指間係止部20aは内側に、小指と薬指の間の指股に係止された指間係止部20dも内側へと引っ張られる。これにより、図3に示すように、内側の指(親指)と外側の指(小指)とが近づけられ、横アーチBも同時に形成される。
さらに、図1(B)の矢印Yに示すように、踵側高パワー部23の第一部分23aと第二部分23bとで形成されるY字型サポートラインにより、踵および足首の良好な角度を保つことができ、着地時の足首のぐらつきを軽減できる。
従って、ソックス10−1を履くだけで、足裏の形状が、親指の付け根、小指の付け根、踵の3点を結ぶ三角ドームの天井のような形状となり、土踏まずの扁平化を防止できるうえ、踵から足首にかけての安定性も高まるため、歩き易く、疲れ難い状態を長時間維持することができる。また、従来のサポータよりも美観に優れるうえ、靴のクッション機能に頼る必要がないため、多種多様に靴を選び、着用することができる。
図6は本発明の第一実施形態の変形例1を示す。
第一実施形態の分割低パワー部22a〜22dに加えて、小指に連続する縦方向に分割低パワー部21eを設けている。これにより、親指と小指の両端の指をさらに強く引き寄せることができるため、横アーチを形成しやすくなる。
図7(A)(B)(C)は本発明の第二実施形態を示す。
本実施形態のソックス10−1は、第一実施形態に係るソックス10−1の足裏高パワー部21の分割高パワー部21a〜21dを、足指の付け根位置である指間係止部20a〜20dから配置している。分割低パワー部22a〜22eは各指15a〜15eに連続する縦方向に互いに平行に5本設け、そのうち分割低パワー部22b〜22dは分割高パワー部21a〜21dの間に交互に3本配置している。
第二実施形態においては、分割高パワー部21a〜21dを指間係止部20a〜20dから配置しているので、分割高パワー部21a〜21dの効果が指間係止部20a〜20dにさらに効率良く伝えられる。これにより、各指股に係止された指間係止部20a〜20dが指の付け根全体を踵側へと引き寄せ、足裏の縦アーチAと横アーチBを形成することができる。
なお、第二実施形態では踵側高パワー部23を設けていないが、踵側高パワー部23を設けることにより、踵から足首にかけての安定性を高めた構成とすることができる。
第二実施形態のソックス10−1は、表糸と裏糸を編み合わせた平編みで全体を編成し、前記足裏高パワー部21の各分割高パワー部21a〜21dのみタック編み(2×1)で編成して、編み組織の密度を高めて緊締力を大きくしている。表糸には無撚綿糸を芯糸にして、綿糸を巻きつけたシングルカバリング糸を用い、裏糸にはポリウレタン弾性糸にナイロンやポリエステルの長繊維を絡めたFTY糸を2本用いている。
なお、本発明は前記実施形態の5本指の指付きソックスに限定されない。
例えば、2本指、3本指の指付きソックス、つま先から踵までを覆うソックス、タイツやストッキング等にも適用することもできる。また、つま先から踵までを覆うとともに、全足指間で、前記足表部と前記足裏部とを直接縫着して前記指間係止部を形成する構成としてもよい。さらに、全足指と踵を露出するサポータタイプとして、前記指間係止部は、足指間を通って足表部と足裏部とを連結する細幅のベルト部とすることもできる。
また、足裏高パワー部は前記実施形態のように分割せずに広幅の一つの緊締部で構成してもよい。かつ、足甲パワー部などの他のパワー部を形成してさらにサポート力を高めてもよい。
本発明の第一実施形態に係るソックスを示し、(A)は足裏側を示す下面図、(B)は斜視図、(C)は足首後ろ側を示す背面図である。 図1に示すソックスを着用した状態を側面から見た説明図である。 図1に示すソックスを着用した状態を正面から見た説明図である。 図1に示すソックスの編み組織を説明するための図である。 図4に示すソックスの(A)弾性糸入りの平編みの組織図、(B)弾性糸入りのタック編み(2×1)の組織図、(C)弾性糸入りのタック編み(4×1)の組織図である。 第一実施形態に係るソックスの変形例1を示し、(A)は足裏を示す下面図、(B)は斜視図、(C)は足首後ろ側を示す背面図である。 第二実施形態にかかるソックスを示し、(A)は足裏側を示す下面図であり、(B)は斜視図である。 (A)(B)は健康的な足のアーチの状態を示す図である。 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
10−1 指付きソックス
11 足甲部
12 足表部
13 足裏部
14 足首部
15 指袋
20a〜20d 指間係止部
21 足裏高パワー部
21a〜21f 分割高パワー部
22 足裏低パワー部
22a〜22e 分割低パワー部
23 踵側高パワー部
23a 第一部分
23b 第二部分
24 低パワー部
25 リング・トウ部
A 縦アーチ
B 横アーチ
Y Y字型サポートライン

Claims (5)

  1. 足裏部で足指の付け根位置あるいは足指の付け根から所要寸法を隔てた位置から着用状態で土踏まずの部分を含む足裏中央部を越えて踵側へ縦方向に延在して足指側から踵側に引き寄せられる緊締力を負荷する足裏高パワー部と、
    前記足裏高パワー部と平行に設けられ、少なくとも親指の付け根位置あるいは親指の付け根から所要寸法を隔てた位置から踵側へ縦方向に延在して親指側を内側に引き寄せる緊締力を負荷する足裏低パワー部を備え
    前記足裏高パワー部の緊締力は前記足裏低パワー部の緊締力より大とし、
    前記足裏高パワー部と足裏低パワー部とにより前記土踏まずの部分が足指側から踵側にかけた縦アーチとアーチを形成して、該土踏まずの部分をドーム状にする構成としていることを特徴とする足コンディショニングウエア。
  2. 前記足裏高パワー部は、各指の付け根の間の指間部の位置に対応する複数の分割高パワー部に分割していると共に、前記足裏低パワー部も前記分割高パワー部の間で且つ各指位置に対応する複数の分割低パワー部に分割しており、
    前記指間部を踵側へ引き寄せる前記分割高パワー部と、足指自体は踵側へ引っ張られないようにする前記分割低パワー部とが交互に且つ平行な直線状で縦方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の足コンディショニングウエア。
  3. 筒状の足甲部と、該足甲部に連続する筒状の足首部と、該足甲部と足首部に連続する踵部と、全足指を個別に覆う分離した5つの指袋を備えた指付きソックスタイプとしている請求項1または請求項2に記載の足コンディショニングウエア。
  4. 前記足裏高パワー部と足裏低パワー部の踵側先端は、踵を囲む踵側高パワー部の足裏部に接する位置とし、該踵側高パワー部の緊締力を足裏高パワー部に伝えて前記土踏まず部分に前記縦アーチを形成する構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の足コンディショニングウエア。
  5. 前記踵側高パワー部は、足首甲部の左右両側から踵を挟む上側レッグ部と下側の前記足裏部へとY字状に分岐して連続する帯状部からなり、かつ
    前記足首甲部では足首中心位置で上下に分離し、下足首甲部から足裏部へと環状に連続する第一部分と、上足首甲部からレッグ側へと環状に連続する第二部分とからなり、前記足首中心位置には足首の屈曲運動時の支点となる細幅の足首中心低パワー部を設けている請求項4に記載の足コンディショニングウエア。
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