JP2007277779A - 足コンディショニングウエア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】足裏部で足指の付け根位置あるいは足指の付け根から所要寸法隔てた位置から足裏中央部を越えて踵側へと向けて縦方向に配置した足裏高パワー部21を設けると共に、少なくとも足指両端の親指と小指に連続して縦方向に互いに平行な足裏低パワー部22を設け、着用状態で土踏まずの部分が縦アーチAと横アーチBを形成している。
【選択図】図1
Description
さらに、前記指間ベルト6の内面に薬剤パッドを着脱自在に設けることにより、水虫薬を足指間に定常的に供給することも提案されている。
着用状態で土踏まずの部分が縦アーチと横アーチを形成する構成としていることを特徴とする足コンディショニングウエアを提供している。
前記足裏高パワー部は、足裏のつま先側が踵側に引っ張られる構成であればよく、足指の付け根位置から直接に足裏中央部を越えて踵側へと向けて縦方向に配置していてもよいし、足指の付け根位置から少し離れた位置から踵側へと縦方向に配置していてもよい。
このように、足裏低パワー部は少なくとも親指に連続する縦方向に設けることが必要である。親指と小指の両端の指を強く引き寄せるためには、小指に連続する縦方向にも足裏低パワー部あるいは小指に連続する第4指に連続する縦方向に連続する足裏低パワー部を設けることが好ましい。
また、本発明では、高パワー部と低パワー部とを平行に設けているため、編地の編成が容易にできる利点がある。
また、通常着用の締め付け感を軽減した緩やかなサポート力を付与したい場合には、足裏高パワー部の緊締力が1.85〜2.20N、足裏低パワー部の緊締力が1.58〜1.75Nとなるようにすることが好ましい。
前記分割高パワー部と分割低パワー部とが交互に且つ平行な直線状で縦方向に延在していることが好ましい。
さらに、指間部に高パワー部を夫々設けると共に、指の位置の対応する部分に低パワー部を設け、足裏高パワー部を互いに独立させて個別に緊締力を発揮させるため、挙動時における足裏の筋肉の移動に追従した引張力を負荷させて、挙動に対応した縦アーチおよび横アーチを形成しやすくできる。
本発明の足コンディショニングウエアでは、足指側を踵側へと引っ張る機能を付与していることから、足指側(トウ側)を一体化すると、足指側全体が踵側へと引張されやすくなり、各指の独立した挙動が規制される恐れがある。よって、指付きタイプとすることで、各指に対する踵側への引張力の影響を極力低減している。
なお、全ての指を独立して覆う5つの指袋に分けることが好ましいが、必ずしも限定されない。例えば、指袋を2つとして、親指と他の足指を分けた足袋型としてもよいし、指袋を3つとして、親指と薬指に各個別の指袋を備えもよい。これにより、最も外側と最も内側の指間に指間が係止されるため、足裏高パワー部に引っ張られたときに、横アーチを効果的に形成できる。また、該足裏高パワー部の緊締力が指間に効果的に伝わるため、縦アーチを形成することができる。
このように踵側先端を配置することで、踵側高パワー部の緊締力が前記足裏甲パワー部を介して前記指間係止部に効果的に伝わるため、該指間係止部は指股に係止された状態で踵側に引っ張られる。これにより、足指の付け根全体が踵側へと引き寄せられ、足裏の縦アーチを作ることができる。
前記足首甲部では足首中心位置で上下に分離し、下足首甲部から足裏部へと環状に連続する第一部分と、上足首甲部からレッグ側へと環状に連続する第二部分とからなり、前記足首中心位置には細幅の低パワー部を設けていることが好ましい。
このような構成とすることで、本発明の足コンディショニングウエアは、着用されたときに、踵側高パワー部が踵に引っ掛かる構造となっているうえ、前記第一部分の緊締力が前記足裏高パワー部を介して前記足指の付け根位置に効果的に伝わるため、該足指の付け根位置は指間部に係止された状態で踵側に引っ張られる。これにより、足指の付け根全体が踵側へと引き寄せられ、足裏の縦アーチを作ることができる。
前記踵側高パワー部を設けることにより、踵付近を中心にY字状のサポートラインが形成され、踝を中心とする足首および踵の安定性を高めることができるため、着地時の足首のぐらつきを軽減でき、疲れ難い状態を維持できる。
なお、前記踵側高パワー部は、足首中心に位置する細幅の低パワー部を設けて上下に分離していることが好ましいが、分離していない構成としてもよい。
即ち、前記足裏高パワー部、前記足裏低パワー部、前記踵側高パワー部は、指側と踵側とを引き寄せあうことにより土踏まずをドーム形状とするものであり、そこに、土踏まずを直接締め付ける前記足甲パワー部を加えることにより、土踏まずの扁平化を一層効果的に防ぐことができる。
なお、本発明は、靴下のほか、サポータやタイツ、ストッキングにも適用できる。
図1乃至図3は本発明の第一実施形態に係る指つきソックス10−1を示す。
第一実施形態は、ソックス編機で編成して全体を編地で構成し、足甲表を覆う足表部12と足甲裏を覆う足裏部13とを筒状に連続させてなる足甲部11と、該足甲部11に連続して足首周りを筒状に被覆する足首部14と、該足甲部11のつま先の各指を個別に覆う指袋15(15a〜15e)と、前記足甲部11および前記足首部14に連続して踵を覆う踵部16とを備えている。足首部14の上端開口縁は、二重に折り返して伸縮性を有する口ゴム部17を形成している。
前記各指袋15a〜15eと隣接する各指袋15a〜15eの結合部、即ち、各指袋15a〜15e間の付け根の指股部を指間係止部20a〜20dとしている。
前記足裏高パワー部21は、指間係止部20a〜20dとリング・トウ部25を隔てた位置にそれぞれ連続して足裏中央部を越えて踵側にかけて配置される5本の分割高パワー部21a〜21eより構成し、該分割高パワー部の間に分割低パワー部22a〜22dが交互に配置している。
また、足裏高パワー部21と足裏低パワー部22の踵側の先端が、踵側高パワー部23の第一部分23aの踵側端に接する位置として連続させ、踵側高パワー部22の第一部分23aにより分割高パワー部21a〜21eに踵側への引張力を付与する構成としている。
まず、前記指袋15a〜15eからリング・トウ部25までに相当するA部分、踵部16に相当するH部分、足首部に相当するF部分および足甲部12(図示せず)は、図5(A)に示す弾性糸を挿入した平編みで編成している。
分割高パワー部21a〜21eのB部分は図5(B)に示す弾性糸を挿入したタック編み(2×1)で編成し、密度を高めて緊締力を強くしている。
分割高パワー部21a〜21eのC部分は足裏中央部の緊締力をさらに強くするため、図5(C)に示す弾性糸を挿入したタック編み(4×1)で編成している。
前記踵側高パワー部22の第一部分22aに相当するD部分及び第二部分22bに相当するE部分は、図5(B)に示す弾性糸を挿入したタック編み(2×1)で編成して緊締力を強化している。口ゴム部17に相当するG部分はタック編み(2×1)で編成している。
なお、本実施形態では比較的高いサポート力が必要とされるスポーツタイプの足コンディショニングウエアとしているため、前記足裏高パワー部と足裏低パワー部とを前記のように設定している。
即ち、評価対象とする分割高パワー部21a〜21e、分割低パワー部22a〜22dのラインが中心となるように76mm×76mmの正方形状に試験片を切り取り、支持枠(内側の1辺26mm×26mm、外側の1辺52mm×52mmの回字状の枠)に該ラインが中心となるように貼り付け、中央部を空間としたアルミニウム製の台座上に配置する。
手動式簡易試験スタンド(日本電産シンポ(株)製 FGX−5S)に設置したデジタルフォースゲージ(日本電産シンポ(株)製 FGX−1)に押し治具(φ7mmの球形;SR7)を取付け、該押し治具の先端を計測箇所に接触させる。その後、押し治具の先端をさらに圧接させて2.8cm下方まで押し下げてから30秒経過後にデジタルフォースゲージの示す値(N)を読み取る。
計測は同一箇所につき計4回行い、その平均値で評価する。
なお、試験によって生じた生地の伸びをできるだけ回復させるため、各計測は最低4時間の間隔を空けて行なった。
第一実施形態の分割低パワー部22a〜22dに加えて、小指に連続する縦方向に分割低パワー部21eを設けている。これにより、親指と小指の両端の指をさらに強く引き寄せることができるため、横アーチを形成しやすくなる。
本実施形態のソックス10−1は、第一実施形態に係るソックス10−1の足裏高パワー部21の分割高パワー部21a〜21dを、足指の付け根位置である指間係止部20a〜20dから配置している。分割低パワー部22a〜22eは各指15a〜15eに連続する縦方向に互いに平行に5本設け、そのうち分割低パワー部22b〜22dは分割高パワー部21a〜21dの間に交互に3本配置している。
なお、第二実施形態では踵側高パワー部23を設けていないが、踵側高パワー部23を設けることにより、踵から足首にかけての安定性を高めた構成とすることができる。
例えば、2本指、3本指の指付きソックス、つま先から踵までを覆うソックス、タイツやストッキング等にも適用することもできる。また、つま先から踵までを覆うとともに、全足指間で、前記足表部と前記足裏部とを直接縫着して前記指間係止部を形成する構成としてもよい。さらに、全足指と踵を露出するサポータタイプとして、前記指間係止部は、足指間を通って足表部と足裏部とを連結する細幅のベルト部とすることもできる。
また、足裏高パワー部は前記実施形態のように分割せずに広幅の一つの緊締部で構成してもよい。かつ、足甲パワー部などの他のパワー部を形成してさらにサポート力を高めてもよい。
11 足甲部
12 足表部
13 足裏部
14 足首部
15 指袋
20a〜20d 指間係止部
21 足裏高パワー部
21a〜21f 分割高パワー部
22 足裏低パワー部
22a〜22e 分割低パワー部
23 踵側高パワー部
23a 第一部分
23b 第二部分
24 低パワー部
25 リング・トウ部
A 縦アーチ
B 横アーチ
Y Y字型サポートライン
Claims (5)
- 足裏部で足指の付け根位置あるいは足指の付け根から所要寸法を隔てた位置から足裏中央部を越えて踵側へと向けて縦方向に延在する足裏高パワー部を設けると共に、少なくとも親指に連続して縦方向に延在する足裏低パワー部を前記足裏高パワー部と平行に設け、
着用状態で土踏まずの部分が縦アーチと横アーチを形成する構成としていることを特徴とする足コンディショニングウエア。 - 前記足裏高パワー部は、各指の付け根の間の指間部の位置に対応する複数の分割高パワー部に分割していると共に、前記足裏低パワー部も前記分割高パワー部の間で且つ各指位置に対応する複数の分割低パワー部に分割しており、
前記分割高パワー部と分割低パワー部とが交互に且つ平行な直線状で縦方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の足コンディショニングウエア。 - 全足指を個別に覆う分離した5つの指袋を備えた指付きソックスタイプとしている請求項1または請求項2に記載の足コンディショニングウエア。
- 前記足裏高パワー部と足裏低パワー部の踵側先端は、踵を囲む踵側高パワー部の足裏部に接する位置としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の足コンディショニングウエア。
- 前記踵側高パワー部は、足首甲部の左右両側から踵を挟む上側レッグ部と下側の前記足裏部へとY字状に分岐して連続する帯状部からなり、かつ
前記足首甲部では足首中心位置で上下に分離し、下足首甲部から足裏部へと環状に連続する第一部分と、上足首甲部からレッグ側へと環状に連続する第二部分とからなり、前記足首中心位置には細幅の足首中心低パワー部を設けている請求項4に記載の足コンディショニングウエア。
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