JP6898788B2 - シャワー機能付き椅子およびシャワー設備 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室等の給湯設備(給水設備)のある場所において着座姿勢でシャワーを浴びることができるシャワー機能付き椅子およびこのシャワー機能付き椅子を備えたシャワー設備に関する。
入浴の目的は、洗体、洗髪を行い、身体の汚れを除去することと、身体を温めて血流を促進させる(温浴)ことである。
一般的には、浴室の洗い場でシャワーを使いながら身体の汚れを除去し、浴槽の湯(温水)に浸かって身体を温める。
身体機能が低下して浴槽に入るのが困難である場合には、洗い場でシャワーのみで身体を温めるシャワー浴で済ますことがある。しかし、シャワーホースの先端に設けられたシャワーヘッドによるシャワー浴では、十分に身体を温めることができない。
そこで、特許文献1〜3に開示されているように、着座姿勢でシャワーを浴びることができるシャワー機能付き椅子が開発されている。
特許文献1のシャワー機能付き椅子には、バックレスト下部の左右から前方に水平に延びる一対のシャワー配管が装備されている。これらシャワー配管には着座者の上半身の下部の左右に向けて湯(温水)を噴射するノズルが設けられている。これらシャワー配管の先端部は直角に内側に折れ曲がっており、この折り曲げられた先端部には、着座者の腹部に向けて湯を噴射するノズルと、下方に左右の太腿に向けて湯を噴射するノズルが設けられている。
特許文献2のシャワー機能付き椅子では、バックレストの上方にU字形に張り出したシャワー配管が配置されている。このシャワー配管には、下方に向けて、すなわち着座者の上半身および太腿部に向けて湯を噴射するノズルが間隔をおいて設けられている。
特許文献3のシャワー機能付き椅子では、椅子のバックレストとしてシャワーユニットが設置されており、このシャワーユニットには着座者の背中に向けて湯を噴射するノズルが設けられている。さらにシャワーユニットは、側方に開く左右一対のアーム部を有しており、開き状態のアーム部のノズルから、下方に向けて着座者の上半身に湯を噴射するようになっている。
特開平9−122035号公報 特開2003−219977号公報 特許4202776号公報
特許文献1〜3のシャワー機能付き椅子では、着座者の上半身に広い範囲にわたって湯を効率良く噴射することができない。以下、具体的に説明する。
特許文献1の椅子では、着座者の上半身の下部にしか湯を噴射することができない。
特許文献2の椅子では、着座者の上方から湯を噴射することになり、着座者の上半身の近くで湯を噴射することができない。
特許文献3の椅子でも、左右一対のアーム部は着座者の上方において側方に開くので、このアーム部のノズルからは、着座者の上半身の近くで湯を噴射することができない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、シャワー機能付き椅子において、座部とバックレストを含む椅子本体と、上記バックレストの上方において上記椅子本体に一端が支持された左右一対の中空のシャワーアームと、を備え、上記一対のシャワーアームは、上記バックレストの上方から前方に延び、さらに上記バックレストの前方において下方に向かって延びる第1アーム部を有し、上記一対のシャワーアームの上記第1アーム部には、着座者の上半身に向けて水を噴射するノズルがそれぞれ形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、一対のシャワーアームの第1アーム部が着座者の左右において上半身に沿って配置され、上半身に近い位置から水を噴射するので、広範囲にわたり効率良い上半身の温水浴または冷水浴が可能である。
好ましくは、上記一対のシャワーアームはさらに、上記座部より高い位置において上記第1アーム部の下端から前方へ延びる第2アーム部を有し、上記第2アーム部には、上記着座者の足に向けて水を噴射するノズルが形成されている。
上記構成によれば、一対のシャワーアームの第2アーム部が着座者の足の上部に沿って延びており、足の上部に近い位置から水(温水または冷水)を噴射するので、効率良く足の上部に水をかけることができる。
好ましくは、上記第2アーム部は、上記椅子本体の座部より前方に位置している。
上記構成によれば、座部より前方に位置する着座者の膝および太腿に確実に水をかけることができる。
好ましくは、上記第2アーム部は、上記第1アーム部に中間継手を介して上下方向に回動可能に連結されている。
上記構成によれば、着座者の体格に合わせて第2アーム部の高さを調節することができる。
好ましくは、上記一対のシャワーアームはさらに、上記第2アーム部の前端から下方に延びる第3アーム部を有し、この第3アーム部には、着座者の足の下部に向けて水を噴射するノズルが形成されている。
上記構成によれば、着座者の足の下部に確実に水をかけることができる。
好ましくは、上記シャワーアームは、上記椅子本体に上下方向に回動可能に支持されている。
上記構成によれば、着座者の体格に合わせてシャワーアームの高さを調節することができる。
好ましくは、上記椅子本体には中空の通路構成体が設けられ、上記通路構成体には水の供給を受ける注水口が設けられており、上記通路構成体からの水が上記一対のシャワーアームに送られる。
上記構成によれば、共通の通路構成体から一対のシャワーアームに水を送るので、送水のための構造を簡略化することができる。
好ましくは、上記通路構成体はバックレストの上方において左右方向に延び、上記通路構成体の左右両端に上記一対のシャワーアームがそれぞれ連結されている。
上記構成によれば、通路構成体の構成を簡略化することができる。
好ましくは、上記通路構成体の左右部には、着座者の肩部に水を噴射するノズルが形成されている。
上記構成によれば、着座者の肩部に確実に水をかけることができる。
好ましくは、上記シャワーアームは、上記通路構成体に主継手を介して上下方向に回動可能に連結されている。
上記構成によれば、着座者の体格に合わせてシャワーアームの高さを調節することができる。
好ましくは、上記主継手は上記シャワーアームの左右方向の回動をも許容する。
上記構成によれば、シャワーアームを左右方向に位置調節することができる。
好ましくは、上記椅子本体は、左右一対の中空の側部フレームと、上記一対の側部フレームと上記通路構成体を連通させる中空の背側フレームとを有し、上記側部フレームは、上記座部の左右縁部の下側を通る水平部と、この水平部の前端から下方に延びる前脚部とを含み、上記一対の側部フレームの前脚部の下端部には、上方に延びる左右一対の中空の下部シャワーアームがそれぞれ連結され、これら下部シャワーアームには、着座者の足の下部に向けて水を噴射するノズルが形成されている。
上記構成によれば、着座者の足の下部に確実に水をかけることができる。
好ましくは、上記下部シャワーアームは、上記側部フレームの前脚部の下端部に下部継手を介して前後方向に回動可能に連結されている。
上記構成によれば、着座者の体格に合わせて下部シャワーアームを位置調節することができる。
好ましくは、上記椅子本体の座部の下側から前方かつ下方に延びる1本の中空の下部シャワーアームが延びており、上記椅子本体は、上記通路構成体と上記下部シャワーアームを連通させる中空の背側フレームを有しており、上記下部シャワーアームの左右両側には着座者の足の下部に水を噴射するノズルが形成されている。
上記構成によれば、着座者の足の下部に確実に水をかけることができる。
本発明の他の態様は、浴室の給水栓から延びるとともに先端に第1コネクタを有するシャワーホースと、上記シャワー機能付き椅子と、手で持って移動可能なシャワーヘッドとを備え、上記シャワー機能付き椅子の上記通路構成体には、上記第1コネクタに着脱可能に接続される第2コネクタが設けられ、上記第2コネクタの先端が上記注水口として提供され、上記シャワーヘッドには、上記第2コネクタと同一構造をなし上記第1コネクタに着脱可能に接続される第3コネクタが設けられている。
上記構成のシャワー設備によれば、共通のシャワーホースを用いて、シャワー機能付き椅子でのシャワーと、シャワーヘッドによるシャワーを選択することができる。
本発明によれば、広範囲にわたる効率良い温浴が可能である。
本発明の第1実施形態に係るシャワー機能付き椅子の斜視図である。 上記シャワー機能付き椅子に人が着座した状態を示す斜視図である。 上記シャワー機能付き椅子の側面図である。 上記シャワー機能付き椅子を折り畳んだ状態で示す側面図である。 (A)は給湯栓から延びるシャワーホースと、上記シャワー機能付き椅子との接続構造を示す概略図であり、(B)は上記シャワーホースとシャワーヘッドとの接続構造を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係るシャワー機能付き椅子の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るシャワー機能付き椅子の斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図5を参照しながら説明する。最初に図1〜図3を参照しながら、シャワー機能付き椅子の椅子本体1について説明する。椅子本体1は金属製のパイプフレーム構造からなる骨格フレーム2と、この骨格フレーム2に取り付けられた座部3、バックレスト4、左右のアームレスト5、ネックレスト6とを備えている。
最初に骨格フレーム2について説明する。骨格フレーム2は、左右一対の側部フレーム10と、座部フレーム14と、左右一対の後脚フレーム15(後脚部)と、背側フレーム16とを備えている。
各側部フレーム10は、前後方向に延びる水平部11と、水平部11の前端から斜め下方に延びる前脚部12と、水平部11の後端から略垂直に上方に延びる垂直部13とを有し、一本の連続したパイプにより構成されている。
左右の側部フレーム10の水平部11間には、座部フレーム14が架け渡されている。座部フレーム14の後部には、斜め下方に延びる後脚フレーム15が前後方向に回動可能に連結されている。
上記背側フレーム16は、左右の側部フレーム10の垂直部13の上端部間に架け渡された左右に延びる中空の背側水平部17と、この背側水平部17に固定されて上方に延びる左右一対のパイプからなる背側垂直部18とを有している。
背側水平部17は継手19を介して側部フレーム10の垂直部13に回動可能に連結されている。背側水平部17の内部空間は、継手19を介して側部フレーム10の内部空間と連通している。背側垂直部18の内部空間は背側水平部18の内部空間と連通している。
座部フレーム14の上にプラスチック製の座部3が設置されている。一対の側部フレーム10の水平部11は、この座部3の左右縁部の下側に配置されている。座部3には水抜き穴が形成されている。
背側フレーム16の前面にはプラスチック製のバックレスト4が固定されている。
側部フレーム10の垂直部13の上端部には、上記継手19を介してアームレスト5が上下方向に回動可能に連結されている。
背側フレーム16の背側垂直部18の上端部には、プラスチック製のネックレスト6が支持されている。浴槽での入浴の代わりにこの椅子でシャワーを浴びる場合、座位の時間が10分程度と長くなり、首への負担が大きくなる。ネックレスト6があることで、高齢者や要介護者であっても、長時間、座位姿勢を保持できる。
次に、上記骨格フレーム2に付設されたシャワー機能について詳述する。図1に示すように、背側フレーム16の背側垂直部18の上端部には、バックレスト4の上方において左右方向に延びる上端水平パイプ20(通路構成体;送水手段)が連結されている。この上端水平パイプ20の内部空間は背側垂直部18の内部空間に連通している。
上端水平パイプ20の左右部には、斜め(前方かつ下方)を向くノズル20aがそれぞれ形成されている。
図5(A)に示すように、上端水平パイプ20の中央にはT字形の継手21を介して雄型コネクタ22(第2コネクタ)が取り付けられている。この雄型コネクタ22の先端が注水口22aとして提供される。
雄型コネクタ22には、浴室の給湯栓(給水栓)から延びるフレキシブルなシャワーホース100の先端の雌型コネクタ101(第1コネクタ)がワンタッチで着脱可能に接続されるようになっている。
上記給湯栓は、通常の給湯栓と同様に給湯とシャワーに切り替えることができるようになっており、シャワーに切り替えた時に、給湯栓からの湯が上記シャワーホース100およびコネクタ101、22を経て上端水平パイプ20に供給されるようになっている。
本実施形態のシャワー設備は、図5(B)に示すように、手で持って移動可能なシャワーヘッド110も備えている。このシャワーヘッド110は、上記シャワー機能付き椅子1の雄型コネクタ22と同じ構造の雄型コネクタ111(第3コネクタ)を有している。そのため、シャワーホース100は、シャワー機能付き椅子1とシャワーヘッド110のいずれかに選択的に接続することができる。
上端水平パイプ20の左右両端には、自在継手35(主継手)を介してシャワーアーム30が上下方向、左右方向に回動可能に連結されている。このシャワーアーム30は、上に凸に湾曲した第1アーム部31と、この第1アーム部31の先端から上方に曲げられた略直線状の第2アーム部32とを有し、略S字形をなしている。
図1〜図3に示す一対のシャワーアーム30の使用時の姿勢において、第1アーム部31がバックレスト4の左右において、上方から前方に延び、さらにバックレスト4の前方において下方に向かって延びている。第2アーム部32は座部3より高い位置において、前方に延び、座部3より前方に位置している。
シャワーアーム30は先端が閉じられたパイプからなり、その内部空間は自在継手35を介して上端水平パイプ20の内部空間に連通している。
シャワーアーム30の第1アーム部31には、複数例えば4つのノズル31aが間隔をおいて形成されている。これらノズル31aは、椅子1の左右方向中央を向くように横向きに形成されている。シャワーアーム30の第2アーム部32には、複数例えば2つのノズル32aが間隔をおいて形成されている。これらノズル32aも椅子1の左右方向中央を向くように横向きに形成されている。なお、これらノズル31a,32aは斜め下方を向くように形成してもよい。
側部フレーム10の前脚部12の下端部には、下部シャワーアーム40が下部継手45を介して前後方向に回動可能に連結されている。この下部シャワーアーム40は先端が閉塞されたパイプからなり、その内部空間は継手45を介して、側部フレーム10の内部空間と連通している。
下部シャワーアーム40は、鈍角のL字形をなし、使用時姿勢において前脚部12の下端部から前方に延びる第1部分41と、この第1部分41の先端から斜め上方に延びる第2部分42とを有している。第2部分42には、複数例えば3つのノズル42aが間隔をおいて形成されている。これらノズル42aは、椅子1の左右方向中央を向くように横向きに形成されている。
上記構成をなすシャワー機能付き椅子1は、浴室において使用される。椅子1への着座前に、予めシャワーアーム30を上げておくか、下げてアームレスト30の外側に配置させることにより、着座の際の邪魔にならないようにする。下部シャワーアーム40も後方に回動させておき、着座の際の邪魔にならないようにする。
着座後、左右一対のシャワーアーム30は、上下左右方向の回動により、着座者Aの体格に合わせて所望位置に調節する。左右一対のシャワーアーム30の第1アーム部31が、着座者Aの肩部の上方から上半身の前方において上半身の左右近傍に配置され、第2アーム部32が、着座者Aの座部3から前方に延びた足の上部(太腿と膝)の上方近傍に配置される。
なお、左右のシャワーアーム30の第2アーム部32間の間隔を、第1アーム部31の基端間の間隔より狭くし、第2アーム部32を正面から見てアームレスト5の内側に配置させるのが好ましい。
具体的には、シャワーアーム30は、着座者Aに対して150mm以下になるように近づけるのが好ましい。
下部シャワーアーム40も前後回動させることにより、着座者Aの足の下部の位置に合わせて位置調節する。下部シャワーアーム40のノズル42aは前脚部12より100mm以上前方に位置させるのが好ましい。
次に、シャワーホース100の雌型コネクタ101を上端水平パイプ20の雄型コネクタ22に接続し、給湯栓からの湯(温水)を、シャワーホース100を介してシャワー機能付き椅子1に供給する。
上端水平パイプ20の中央に流入した湯は左右に分かれてノズル20aから着座者Aの肩部に噴射されるとともに、左右一対のシャワーアーム30に供給される。一対のシャワーアーム30を流れる湯は、第1アーム部31のノズル31aから着座者Aの両肩部、両腕部、胸部、腹部に噴射され、さらに、シャワーアーム30の第2アーム部32のノズル32aから着座者Aの足(特に太腿や膝)に噴射される。このように左右一対のシャワーアーム30は、着座者Aの左右から着座者の上半身から足部までの広い範囲にわたって湯を噴射させることができる。しかも、第1アーム部31は着座者Aの上半身に沿ってその近傍に配置されており、第2アーム部32は着座者Aの足の上部に沿ってその上方かつ近傍に配置されているので、湯を近距離で着座者Aに噴射することができ、温浴効果を高めることができる。
上端水平パイプ20の湯は、背側フレーム16および左右の側部フレーム10を通って左右の下部シャワーアーム40にも供給され、この下部シャワーアーム40の第2部分42のノズル42aから近距離で着座者Aの左右の足の下部に噴射される。
上記のようにして、着座者Aの略全身に広範囲にわたって近距離から湯を噴射することができ、最大限の温浴効果を発揮することができる。
着座者Aの所望部位に選択的にシャワーを浴びせる場合には、シャワーホース100の雌型コネクタ101をシャワー機能付き椅子1の雄型コネクタ22から外し、シャワーヘッド110の雄型コネクタ111に接続する。なお、このシャワーヘッド110は通常の入浴時に使うこともできる。
図4に示すように、シャワー機能付き椅子1は不使用時に、折り畳んで保管することができる。詳述すると、後脚フレーム15を前方へ回動させることにより、前脚部12に近づけ、下部シャワーアーム40を後方に回動させることにより、第1部分41を前脚部12に沿わせ、第2部分42を前脚部12と後脚フレーム15との間に配置させる。さらに、背側フレーム16を後側へ回動させるとともに、アームレスト5を上方へ回動させてバックレスト4に沿わせる。さらに、シャワーアーム30を下方へ回動させることにより、その第1アーム部31をバックレスト6に沿わせるとともに、座部3と交差させ、その第2アーム部32を前脚部12と後脚フレーム15との間に配置する。このようにして、シャワー機能付き椅子1は、高さが増大するものの前後方向の寸法が減じられるので、狭いスペースに保管することができる。
上記実施形態において、着座者Aの体格に合わせ、座部3を前後方向に位置調節させてもよい。
また、背側フレーム16および上端水平パイプ20の高さを調節できるようにしてもよい。具体的には、背側フレーム16の背側垂直部18の下端部を、背側水平部17に、湯の流通を確保しつつ、上下方向の位置調節を可能に連結する。
次に、本発明の他の実施形態について図面を参照しながら説明する。これら実施形態において第1実施形態に対応する構成部には同番号または類似番号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示す第2実施形態のシャワー機能付き椅子では、椅子本体1Aの骨格フレーム2Aが湯を流通させる機能を持たず、第1実施形態の下部シャワーアーム40は省かれている。本実施形態では、左右一対のシャワーアーム30Aだけで、着座者の温浴を行うようになっている。以下、詳述する。
背側フレーム16Aは座部フレーム14の後部から上方に延び、Y字形をなしており、その上端には、上端水平パイプ20が固定されている。シャワーアーム30Aは上端水平パイプ20の左右両端に自在継手35により上下方向および左右方向に回動可能に連結されている。
シャワーアーム30Aは、第1実施形態と同様に第1アーム部31と第2アーム部32を有し、さらに第2アーム部32の先端から下向きに延びる第3アーム部33を有している。
第2アーム部32は、中間継手36を介して第1アーム部31の先端に上下方向に回動可能に連結されている。これにより、第2アーム部32および第3アーム部33を第1アーム部31に対して上下方向に位置調節することができる。
シャワーアーム30Aの第3アーム部33には、複数例えば3つのノズル33aが間隔をおいて形成されている。これらノズル33aは、左右方向中央を向くように横向きに形成されている。これら第3アーム33のノズル33aから着座者の足の下部に湯を噴射する。
第2実施形態でも第1実施形態と同様に、着座者Aの上半身から足の下部に至る広範囲にわたって近距離から湯を噴射することができ、最大限の温浴効果を発揮することができる。
図7に示す第3実施形態のシャワー機能付き椅子では、椅子本体1Bの骨格フレーム2Bにおいて、中空をなす背側フレーム16Bだけが湯を流通させる機能を持っている。本実施形態では、第1実施形態の左右一対の下部シャワーアーム40の代わりに、座部フレーム14の下面中央に固定された1本の下部シャワーアーム50が装備されている。下部シャワーアーム50は先端が閉塞されたパイプからなり、その内部空間は、中空をなす背側フレーム16Bを介して上端水平パイプ20の内部空間に連なっている。
下部シャワーアーム50は、座部フレーム14から前方へ突出する第1部分51と、この第1部分の先端から下方に折れ曲がった第2部分52とを有している。下部シャワーアーム50の第2部分52の左右には、それぞれ間隔をおいて複数(例えば2つ)のノズル52aが形成されている。これら左右のノズル52aは、それぞれ左右に向かって横向きに形成されている。
第3実施形態では、上端水平パイプ20に供給された湯は、第1実施形態と同様に左右一対のシャワーアーム30から噴射されるとともに、背側フレーム16Bを経て下部シャワーアーム50の第2部分52のノズル52aから着座者の左右の足の下部に向けて噴射される。
第3実施形態でも第1、第1、第2実施形態と同様に、着座者Aの上半身から足の下部に至る広範囲にわたって近距離から湯を噴射することができ、最大限の温浴効果を発揮することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その精神を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
全ての実施形態において、湯(温水)の代わりに冷水を用いてもよい。暑い時には冷水により身体を効果的に冷やすことができる。
本発明におけるノズルは、アーム部の管壁の外面に形成された凸部を貫通する穴であってもよいし、単に管壁を貫通する穴であってもよい。
シャワーアームは上下方向のみ回動可能でもよく、回動不能であってもよい。シャワーアームは、胴体と大腿に湯を掛けられるよう屈曲部が1箇所あればよく、第1アーム部が直線状であるへの字形状であってもよい。
バックレストは、少なくとも背中を支えられれば形状は板状でなくてもよく、背側フレームの一部により構成してもよい。座部も座部フレームにより構成してもよい。
本発明は、浴室等において着座したまま温浴可能なシャワー機能付き椅子に適用可能である。
1,1A,1B 椅子本体
4 座部
5 バックレスト
10 側部フレーム
11 水平部
12 前脚部
16,16A,16B 背側フレーム
20 上端水平パイプ(通路構成体)
20a ノズル
22 雄型コネクタ(第2コネクタ)
22a 注水口
30,30A シャワーアーム
31 第1アーム部
31a ノズル
32 第2アーム部
32a ノズル
33 第3アーム部
33a ノズル
35 自在継手(主継手)
36 中間継手
40,50 下部シャワーアーム
42a,52a ノズル
45 下部継手
100 シャワーホース
101 雌型コネクタ(第1コネクタ)
110 シャワーヘッド
111 雄型コネクタ(第3コネクタ)

Claims (11)

  1. 座部とバックレストを含む椅子本体と、
    上記バックレストの上方において上記椅子本体に一端が上下方向に回動可能に支持された左右一対の中空のシャワーアームと、を備え、
    上記一対のシャワーアームは、上記バックレストの上方から前方に延び、さらに上記バックレストの前方において下方に向かって延びて上記椅子本体の反対側に凸の形状をなす第1アーム部を有し、
    上記一対のシャワーアームの上記第1アーム部には、着座者の上半身に向けて水を噴射するノズルがそれぞれ形成され、
    上記一対のシャワーアームはさらに、上記座部より高い位置において上記第1アーム部の下端から上記椅子本体側に凸をなして連なり前方へ延びる第2アーム部を有し、上記第2アーム部には、上記着座者の足の上部に向けて水を噴射するノズルが形成されていることを特徴とするシャワー機能付き椅子。
  2. 座部とバックレストを含む椅子本体と、
    上記バックレストの上方において上記椅子本体に一端が上下方向に回動可能に支持された左右一対の中空のシャワーアームと、を備え、
    上記一対のシャワーアームは、上記バックレストの上方から前方に延び、さらに上記バックレストの前方において下方に向かって延びる第1アーム部を有し、
    上記一対のシャワーアームの上記第1アーム部には、着座者の上半身に向けて水を噴射するノズルがそれぞれ形成され、
    上記一対のシャワーアームはさらに、上記座部より高い位置において上記第1アーム部の下端から前方へ延びる第2アーム部を有し、上記第2アーム部には、上記着座者の足の上部に向けて水を噴射するノズルが形成され、
    上記一対のシャワーアームはさらに、上記第2アーム部の前端から下方に延びる第3アーム部を有し、この第3アーム部には、着座者の足の下部に向けて水を噴射するノズルが形成されていることを特徴とするシャワー機能付き椅子。
  3. 上記第2アーム部は、上記椅子本体の座部より前方に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のシャワー機能付き椅子。
  4. 上記第2アーム部は、上記第1アーム部に中間継手を介して上下方向に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシャワー機能付き椅子。
  5. 座部とバックレストを含む椅子本体と、
    上記バックレストの上方において上記椅子本体に一端が上下方向に回動可能に支持された左右一対の中空のシャワーアームと、を備え、
    上記一対のシャワーアームは、上記バックレストの上方から前方に延び、さらに上記バックレストの前方において下方に向かって延びる第1アーム部を有し、
    上記一対のシャワーアームの上記第1アーム部には、着座者の上半身に向けて水を噴射するノズルがそれぞれ形成され、
    上記椅子本体には中空の通路構成体が設けられ、上記通路構成体には水の供給を受ける注水口が設けられており、上記通路構成体からの水が上記一対のシャワーアームに送られるようになっており、
    上記通路構成体はバックレストの上方において左右方向に延び、上記通路構成体の左右両端に上記一対のシャワーアームがそれぞれ連結され、
    上記椅子本体は、左右一対の中空の側部フレームと、上記一対の側部フレームと上記通路構成体を連通させる中空の背側フレームとを有し、上記側部フレームは、上記座部の左右縁部の下側を通る水平部と、この水平部の前端から下方に延びる前脚部とを含み、
    上記一対の側部フレームの前脚部の下端部には、上方に延びる左右一対の中空の下部シャワーアームがそれぞれ連結され、これら下部シャワーアームには、着座者の足の下部に向けて水を噴射するノズルが形成されていることを特徴とするシャワー機能付き椅子。
  6. 上記下部シャワーアームは、上記側部フレームの前脚部の下端部に下部継手を介して前後方向に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項に記載のシャワー機能付き椅子。
  7. 座部とバックレストを含む椅子本体と、
    上記バックレストの上方において上記椅子本体に一端が上下方向に回動可能に支持された左右一対の中空のシャワーアームと、を備え、
    上記一対のシャワーアームは、上記バックレストの上方から前方に延び、さらに上記バックレストの前方において下方に向かって延びる第1アーム部を有し、
    上記一対のシャワーアームの上記第1アーム部には、着座者の上半身に向けて水を噴射するノズルがそれぞれ形成され、
    上記椅子本体には中空の通路構成体が設けられ、上記通路構成体には水の供給を受ける注水口が設けられており、上記通路構成体からの水が上記一対のシャワーアームに送られるようになっており、
    上記通路構成体はバックレストの上方において左右方向に延び、上記通路構成体の左右両端に上記一対のシャワーアームがそれぞれ連結され、
    上記椅子本体の座部の下側から前方かつ下方に延びる1本の中空の下部シャワーアームが延びており、上記椅子本体は、上記通路構成体と上記下部シャワーアームを連通させる中空の背側フレームを有しており、
    上記下部シャワーアームの左右両側には着座者の足の下部に水を噴射するノズルが形成されていることを特徴とするシャワー機能付き椅子。
  8. 上記通路構成体の左右部には、着座者の肩部に水を噴射するノズルが形成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のシャワー機能付き椅子。
  9. 上記シャワーアームは、上記通路構成体に主継手を介して上下方向に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載のシャワー機能付き椅子。
  10. 上記主継手は上記シャワーアームの左右方向の回動をも許容することを特徴とする請求項に記載のシャワー機能付き椅子。
  11. 浴室の給水栓から延びるとともに先端に第1コネクタを有するシャワーホースと、シャワー機能付き椅子と、手で持って移動可能なシャワーヘッドとを備え、
    上記シャワー機能付き椅子は、座部とバックレストを含む椅子本体と、上記バックレストの上方において上記椅子本体に一端が上下方向に回動可能に支持された左右一対の中空のシャワーアームと、を備え、
    上記一対のシャワーアームは、上記バックレストの上方から前方に延び、さらに上記バックレストの前方において下方に向かって延びる第1アーム部を有し、
    上記一対のシャワーアームの上記第1アーム部には、着座者の上半身に向けて水を噴射するノズルがそれぞれ形成され、
    上記椅子本体には中空の通路構成体が設けられ、上記通路構成体には水の供給を受ける注水口が設けられており、上記通路構成体からの水が上記一対のシャワーアームに送られるようになっており、
    上記シャワー機能付き椅子の上記通路構成体には、上記第1コネクタに着脱可能に接続される第2コネクタが設けられ、上記第2コネクタの先端が上記注水口として提供され、
    上記シャワーヘッドには、上記第2コネクタと同一構造をなし上記第1コネクタに着脱可能に接続される第3コネクタが設けられていることを特徴とするシャワー設備。
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