JP6895257B2 - 酸性乳飲料及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明はかかる知見に基づくものである。
[1]0.2〜1.2重量%の大豆多糖類、0.1〜0.5重量%のHMペクチン、0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有することを特徴とする、酸性乳飲料、
[2]更に0.5〜5重量%のトレハロースを含有することと特徴とする、[1]に記載の酸性乳飲料、
[3]酸性乳飲料が3重量%以上のカゼインを含む乳タンパク質を含有することを特徴とする、[1]又は[2]に記載の酸性乳飲料、
[4]酸性乳飲料のpHが3〜6であることを特徴とする、[1]〜[3]のいずれか1に記載の酸性乳飲料、
[5]酸性乳飲料の粘度(10℃)が3〜30mPa・sであることを特徴とする、[1]〜[4]のいずれか1に記載の酸性乳飲料、
[6]繊維状の不溶性セルロースが発酵セルロースであることを特徴とする、[1]〜[4]のいずれか1に記載の酸性乳飲料、
[7]0.2〜1.2重量%の大豆多糖類、0.1〜0.5重量%のHMペクチン、0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有する乳含有溶液を、pHを酸性に調整する工程、及び均質化する工程、を含有することを特徴とする、酸性乳飲料の製造方法、
[8]乳含有溶液に更に0.5〜5重量%のトレハロースを含有することと特徴とする、[7]に記載の酸性乳飲料の製造方法、
[9]酸性乳飲料が3重量%以上のカゼインを含む乳タンパク質を含有することを特徴とする、[7]又は[8]に記載の酸性乳飲料の製造方法、
[10]酸性乳飲料のpHが3〜6となるようにpHを酸性に調整することを特徴とする、[7]〜[9]のいずれか1に記載の酸性乳飲料の製造方法、
[11]更に加熱殺菌することを特徴とする、[7]〜[10]のいずれか1に記載の酸性乳飲料の製造方法、
[12]乳含有溶液を凝固させずにpHを酸性に調整することを特徴とする、[7]〜[11]のいずれか1に記載の酸性乳飲料の製造方法、
[13]酸性乳飲料の粘度(10℃)が3〜30mPa・sであることを特徴とする、[7]〜[12]のいずれか1に記載の酸性乳飲料の製造方法、
[14][1]〜[6]のいずれか1に記載の酸性乳飲料を有効成分とする、タンパク質吸収促進剤。
[実施例1]
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)5.65kgを39.35kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.45kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.03kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを39.81kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸1.15kgを8.85kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例1(乳タンパク質4.5重量%、大豆多糖類0.45重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0.03重量%)とした。実施例1のpH3.8、粘度は15mPa・s(10℃)であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)5.65kgを39.35kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.45kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを39.79kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸1.15kgを8.85kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例2(乳タンパク質4.5重量%、大豆多糖類0.45重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0.05重量%)とした。実施例2のpH3.8、粘度は15mPa・s(10℃)であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)5.65kgを39.35kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.45kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを39.84kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸1.15kgを8.85kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを比較例1(乳タンパク質4.5重量%、大豆多糖類0.45重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0重量%)とした。比較例1のpH3.8、粘度は15mPa・s(10℃)であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)5.65kgを39.35kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.55kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを39.69kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸1.15kgを8.85kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例3(乳タンパク質4.5重量%、大豆多糖類0.55重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0.05重量%)とした。実施例3のpH3.8、粘度は15mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)5.65kgを39.35kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.60kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを39.84kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸1.15kgを8.85kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを比較例2(乳タンパク質4.5重量%、大豆多糖類0.6重量%、HMペクチン0重量%、発酵セルロース0.05重量%)とした。比較例2のpH3.8、粘度は5mPa・s(10℃)であった。「沈殿」が底に張り付き、「再分散性」も良好ではなかった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)5.65kgを39.35kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.3kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.4kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを38.74kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.9kgを9.1kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例5(乳タンパク質4.5重量%、大豆多糖類0.3重量%、HMペクチン0.4重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例4のpH4.0、粘度は17mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)7.5kgを37.5kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.7kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.15kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを38.64kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.9kgを9.1kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例5(乳タンパク質6重量%、大豆多糖類0.7重量%、HMペクチン0.15重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例5のpH4.0、粘度は10mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)7.5kgを37.5kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.9kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.25kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを38.64kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.9kgを9.1kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例6(乳タンパク質6重量%、大豆多糖類0.9重量%、HMペクチン0.25重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例6のpH4.0、粘度は16mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)8.75kgを36.25kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.7kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを38.54kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.63kgを9.37kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例7(乳タンパク質7重量%、大豆多糖類0.7重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例7のpH4.0、粘度は16mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)8.75kgを36.25kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.9kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.25kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、砂糖4.5kg、スクラロース0.0053kgを38.29kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.63kgを9.37kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例8(乳タンパク質7重量%、大豆多糖類0.9重量%、HMペクチン0.25重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例8のpH4.1、粘度は23mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)9.375kgを35.625kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.7kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、スクラロース0.0063kgを43.04kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.63kgを9.37kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例9(乳タンパク質7.5重量%、大豆多糖類0.7重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例9のpH4.0、粘度は16mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)9.375kgを35.625kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.9kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、スクラロース0.0063kgを42.84kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.63kgを9.37kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例10(乳タンパク質7.5重量%、大豆多糖類0.9重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例11のpH4.0、粘度は19mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
乳タンパク質濃縮物(乳タンパク質80重量%、乳糖6.5重量%)4.25kgを40.75kgの水に加熱溶解し、溶液Aとした。大豆多糖類(SM−900、三栄源エフエフアイ社製)0.45kg、HMペクチン(AYD5110SB、ユニテックフーズ社製)0.2kg、発酵セルロース(サンアーティストPG、三栄源エフエフアイ社製)0.05kg、トレハロース1kg、砂糖3.3kgスクラロース0.0063kgを39.99kgの水に加温溶解し、溶液Bとした。クエン酸0.64kgを9.36kgの水に溶解し、溶液Cとした。溶液Aと溶液Bを混合後、この混合液を撹拌しながら溶液Cを10回に分けて5分間かけて添加し、殺菌前のベースミックスとした。このベースミックスをプレート殺菌機で15MPaの均質化処理(70〜80℃)をしてから、130℃2秒間の殺菌をした後に、10℃以下に冷却したものを実施例11(乳タンパク質3.4重量%、大豆多糖類0.45重量%、HMペクチン0.2重量%、発酵セルロース0.05重量%、トレハロース1重量%)とした。実施例11のpH4.1、粘度は10mPa・s(10℃)であった。「飲み口」、「沈殿」、「再分散性」ともに良好であった。
実験動物として、8週齢のSD系オスラット(日本クレア社製)14匹を用いた。全ての実験動物は、明期7時から19時、暗期19時から7時、室温22±2℃の条件下、ステンレス製ケージ内で個体別に予備飼育された。
5日間の予備飼育終了後、全ての実験動物に門脈カテーテルを留置した。門脈カテーテルを留置してから1日後に、全ての実験動物に対し、16時間の絶食をさせ、これらの実験動物の体重の平均値が均一になるように、酸性乳(エネルギー32kcal/100g、タンパク質3.4g/100g、クエン酸640mg/100g)群、牛乳(エネルギー67kcal/100g、タンパク質3.3g/100g、脂質3.8g/100g)群、脱脂乳(エネルギー33kcal/100g、タンパク質3.4g/100g)群の3群に群わけ(酸性乳群及び牛乳群n=5、脱脂乳群n=4)をした。酸性乳群には、実施例11を使用した。各群にそれぞれの試験溶液を、10mL/kgBWとなるように、それぞれの実験動物に単回経口投与した。単回経口投与前、単回経口投与後30分後、60分後、90分後、120分後、240分後に門脈カテーテルより血液を200μLずつ血清分離用チューブに採取することで、血清を得た。240分後の採血終了後、全ての実験動物は過麻酔により安楽死させた。
門脈血中のアミノ酸濃度は、LC/MS装置を用いて測定した。各採血時間において、一元配置の分散分析後、Tukeyの多重比較検定を行った。
門脈血中総アミノ酸(TAA)濃度の経時的変化を図1に示した。投与30分後の門脈血中TAA濃度は、酸性乳群において牛乳群及び脱脂乳群と比較して、有意に高い値を示した。酸性乳群は、牛乳群及び脱脂乳群と比べて、タンパク質の吸収速度が速いことが示された。
人工胃液(ペプシン0.6%含有、pH1.2)と実施例11とを、重量比で(人工胃液):(実施例11)=1:1.6となるように混合し、37℃10分間保持した。この時に、人工胃液と混合した実施例11では、実施例11に由来する乳タンパク質が凝集しなかった。対照として、同様の試験を実施例11の代わりに、脱脂乳を使用した試験も行った。人工胃液(ペプシン0.6%含有、pH1.2)と脱脂乳とを、重量比で(人工胃液):(脱脂乳)=1:1.6となるように混合し、37℃10分間保持した。この時に、人工胃液と混合した脱脂乳では、脱脂乳に由来する乳タンパク質が凝集した。
Claims (18)
- 0.2〜1.2重量%の大豆多糖類、0.1〜0.5重量%のHMペクチン、0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有することを特徴とする、酸性乳飲料。
- 更に0.5〜5重量%のトレハロースを含有することと特徴とする、請求項1に記載の酸性乳飲料。
- 酸性乳飲料が3重量%以上の乳タンパク質を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の酸性乳飲料。
- 酸性乳飲料のpHが3〜5であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸性乳飲料。
- 酸性乳飲料の粘度(10℃)が3〜30mPa・sであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸性乳飲料。
- 繊維状の不溶性セルロースが発酵セルロースであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸性乳飲料。
- 3〜10重量%以上の乳タンパク質、0.25〜1.15重量%の大豆多糖類、0.1〜0.45重量%のHMペクチン、0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸性乳飲料。
- 0.2〜1.2重量%の大豆多糖類、0.1〜0.5重量%のHMペクチン、0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有する乳含有溶液を、pHを酸性に調整する工程、及び均質化する工程、を含有することを特徴とする、酸性乳飲料の製造方法。
- 乳含有溶液に0.2〜1.2重量%の大豆多糖類、0.1〜0.5重量%のHMペクチン、0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有させることを特徴とする、酸性乳飲料の製造方法。
- 乳含有溶液に更に0.5〜5重量%のトレハロースを含有することと特徴とする、請求項8又は9に記載の酸性乳飲料の製造方法。
- 3重量%以上の乳タンパク質を含有することを特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
- 酸性乳飲料のpHが3〜5となるようにpHを酸性に調整することを特徴とする、請求項8〜11のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
- 更に加熱殺菌することを特徴とする、請求項8〜12のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
- 乳含有溶液を凝固させずにpHを酸性に調整することを特徴とする、請求項8〜13のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
- 酸性乳飲料の粘度(10℃)が3〜30mPa・sであることを特徴とする、請求項8〜14のいずれか1項に記載の酸性乳飲料の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸性乳飲料を有効成分とする、乳タンパク質吸収促進剤。
- 乳タンパク質の吸収促進剤の製造における、0.2〜1.2重量%の大豆多糖類、0.1〜0.5重量%のHMペクチン及び0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有する酸性乳飲料の使用。
- 乳タンパク質の吸収促進剤としての、0.2〜1.2重量%の大豆多糖類、0.1〜0.5重量%のHMペクチン及び0.01〜0.1重量%の繊維状の不溶性セルロースを含有する酸性乳飲料の使用。
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Publications (2)
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