JP6892985B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置として、感光体及び現像装置を有する作像ユニットや、中間転写ベルトを備える中間転写ユニット、トナーボトル等を装置本体に対して着脱可能な着脱ユニットとしたものが知られている。
例えば、特許文献1には、着脱可能なトナーボトルにトナーがなくなったときに、表示部に交換メッセージを表示する画像形成装置が記載されている。この画像形成装置では、表示部でユーザーがトナーボトルの交換を行なうことを選択する操作を行なうと、トナーボトル移動手段が、トナーボトルの一部が外側に突出するように、トナーボトルを移動させる。
特許文献1に画像形成装置では、ユーザーは、突出したトナーボトルの一部を把持部として掴んで、トナーボトルを引き出すことで、装置本体からトナーボトルを取り出すことが出来る。取り出す対象のトナーボトルの一部が突出しているため、ユーザーはトナーボトルを取り出す操作が可能な状態であることを容易に想起することが可能である。
しかしながら、特許文献1の画像形成装置のトナーボトル移動手段が移動させる対象は、トナーが無くなったトナーボトルという軽い着脱ユニットである。着脱ユニットとして作像ユニット等の重たいものを移動させる場合に、その一部を突出させるために着脱ユニット移動手段が着脱ユニット全体を押し出そうとすると、押し出すためには強い力が必要となる。このため、トナーボトルを取り出す操作が可能な状態であることをユーザーに想起させる特許文献1に記載の構成は、着脱ユニットが重い場合は適用することは困難である。
このような問題は、装置本体に対して移動するユニットが、移動によって着脱を行なう着脱ユニットである場合に限らない。装置本体に対して引き出し可能な引き出しユニット等、外部から把持部を掴んで操作することによって装置本体に対して移動する移動ユニットであれば、生じ得る問題である。
上述した課題を解決するために、本発明は、外部から把持部を掴んで操作することによって装置本体に対して移動する移動ユニットを備える画像形成装置において、前記移動ユニットは、主体部と、前記主体部に対して移動可能な移動部と、前記移動部を前記主体部に対して移動させる移動手段と、該移動ユニットに対する第一手順の操作を行なう第一手順操作部とを有し、前記第一手順操作部を操作すると、前記主体部に対して前記移動部が移動し、前記把持部が露出することを特徴とするものである。
本発明によれば、移動ユニットの重量に依らず、移動ユニットが装置本体に対して移動可能な状態であることを、作業者が容易に想起することができるという優れた効果がある。
画像形成装置を右前から見た斜視図。 前面左カバー及び前面右カバーを開放状態とした画像形成装置を右前から見た斜視図。 図2に示す状態の画像形成装置を左前から見た斜視図。 図2に示す状態から後述する用紙搬送部の用紙搬送回動部を開放状態とした画像形成装置を右前から見た斜視図。 画像形成装置が備える画像形成部の概略説明図。 待機状態のときの画像形成部の中間転写ユニットの近傍を正面側から見た拡大正面図。 図6に示す状態から中間転写ベルトを斜め上方に移動させた状態の中間転写ユニットの近傍の拡大正面図。 中間転写ユニット装着部と、中間転写ユニットとを中間転写ユニット装着部側から見た斜視図。 中間転写ユニット装着部と、中間転写ユニットとを中間転写ユニット側から見た斜視図。 中間転写ユニットが中間転写ユニット装着部に接続されていない状態の中間転写ユニット装着部近傍の上面図。 中間転写ユニットが中間転写ユニット装着部に接続された状態の中間転写ユニット装着部近傍の上面図。 作像ユニットを斜め上方から見た斜視説明図。 画像形成装置に装着された状態の作像ユニットの前端近傍を模式的に示した拡大側面図。 図13に示す状態から固定解除操作部を押下された後の作像ユニットの前端近傍を模式的に示した拡大側面図。 作像ユニットの取り外し動作を行なう前の状態の作像ユニット近傍の斜視図。 固定解除操作部を押し下げた直後の状態の作像ユニット近傍の斜視図。 図16の後、作像ユニットを引き出した状態の作像ユニット近傍の斜視図。 図17に示す状態の作像ユニットを装置左側から見た側面図。 図17に示す状態の作像ユニットを左下方から見た斜視図。 用紙搬送部内における給紙搬送路及び反転搬送路の位置を破線で示す説明図。 ジャム処理の手順を説明する斜視図。 図21(b)に示す状態を異なる角度から見た用紙搬送部の拡大斜視図。 手前前面の一部だけが分割移動部を構成する作像ユニットを斜め上方から見た斜視説明図。 変形例1の画像形成装置の画像形成部の前面の作像ユニット近傍の拡大正面図。 変形例1の画像形成装置の画像形成部の前面の作像ユニット近傍の拡大斜視図。 変形例2の転写ユニットの固定解除操作部を操作する前の斜視図。 変形例2の転写ユニットの固定解除操作部を操作した後の斜視図。 変形例2の転写ユニットの固定解除操作部を操作せずに、用紙搬送部の固定解除操作部を操作した後の斜視図。 図28に示す状態から固定部内側開閉カバー操作部を引いて、給紙搬送路を露出させた状態の斜視図。 変形例3の画像形成装置の画像形成部の前面の転写ユニット近傍の拡大斜視図。
以下、本発明に係る画像形成装置(以下、「画像形成装置1」という)の実施形態について説明する。
図1は、画像形成装置1を右前から見た斜視図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、外装カバーとして、前面左カバー2a、前面右カバー2b及び右面カバー201等を備える。また、内部に配置されたフレームと外装カバーとによって筐体200を構成する。
図2は、図1に示す状態から前面左カバー2a及び前面右カバー2bを開放状態とした画像形成装置1を右前から見た斜視図であり、図3は、図2に示す状態の画像形成装置1を左前から見た斜視図である。図4は、図2に示す状態から後述する用紙搬送部4の用紙搬送回動部4aを開放状態とした画像形成装置1を右前から見た斜視図である。
図2、図1及び図3に示すように、画像形成装置1は、画像形成装置本体部300と、自動原稿搬送装置16とを備える。
画像形成装置本体部300は、筐体200の内部に画像形成部100を備え、筐体200の上部に原稿読取部14を備える。画像形成装置1は、画像形成装置本体部300の原稿読取部14の上方に自動原稿搬送装置16を備え、自動原稿搬送装置16の上面に操作パネル15を備える。
図5は、画像形成装置1が備える画像形成部100の概略説明図である。
画像形成部100は、用紙補給部3、用紙搬送部4、トナー補給部5、トナー容器6、作像ユニット7、中間転写ユニット8、転写ユニット9、廃トナー収容ユニット10及び定着ユニット11、印刷紙排出口12及び印刷紙積載部13等を備える。
中間転写ユニット8は、中間転写体である中間転写ベルト33と、中間転写ベルト33の内側に配置され、中間転写ベルト33を張架する複数の張架ローラ(図5中の83、94等)を備える。中間転写ベルト33は、図5中の矢印A方向に無端移動する。
四つの作像ユニット7と四つのトナー容器6との符号の後に付されたY,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ,シアン,黒用の仕様であることを示している。四つの作像ユニット7及びトナー容器6は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、Y,M,C,Kという添字を省略して説明する。
作像ユニット7は、潜像担持体である感光体32、帯電手段である帯電部材91、潜像形成手段である露光装置92、現像手段である現像装置93、及び、クリーニング手段である感光体クリーニング装置95を一体的に支持する構成となっている。中間転写ベルト33を挟んで感光体32と対向する位置には一次転写ローラ94が配置され、中間転写ベルト33と感光体32との接触部である一次転写ニップを形成する。
転写ユニット9は、中間転写ベルト33と対向する転写部材としての二次転写ローラ34を備える。中間転写ベルト33を挟んで二次転写ローラ34と対向する位置には、二次転写対向ローラ83が配置されており、二次転写ローラ34と中間転写ベルト33との接触部で二次転写ニップを形成する。
画像形成部100は四つの作像ユニット7の下方に複数の給紙トレイ3aを有する用紙補給部3を備える。また、中間転写ユニット8の図5中の右方には給紙搬送路67及び反転搬送路68を有する用紙搬送部4を備える。給紙搬送路67では転写紙Pを下方から上方に向けて搬送し、反転搬送路68では転写紙Pを上方から下方に向けて搬送する構成であり、用紙搬送部4は上下方向に転写紙Pを搬送する縦搬送の構成である。
作像時には、作像ユニット7の帯電部材91が感光体32の表面を一様帯電し、露光装置92が画像情報に基づいて感光体32の表面にレーザー光を照射して感光体32の表面上に静電潜像を形成する。感光体32上の静電潜像に現像装置93がトナーを供給することで、感光体32上にトナー像が形成され、このトナー像は一次転写ニップで中間転写ベルト33上に転写される。図5中の矢印A方向に表面移動する中間転写ベルト33の表面上に各色のトナー像が順次重ねて転写されることによって、中間転写ベルト33の表面上にフルカラーのトナー像が形成される。
用紙補給部3にセットされた転写紙Pは、用紙搬送部4によって転写ユニット9の二次転写ローラ34と中間転写ベルト33との接触部である二次転写ニップに搬送され、中間転写ベルト33上のトナー像が転写され、定着ユニット11へと搬送される。定着ユニット11でトナー像が定着された転写紙Pは、用紙搬送部4で搬送される。片面印刷の場合、または、両面印刷の第二面に画像が形成された場合は、画像が定着された転写紙Pは、排紙ローラ対12aによって印刷紙排出口12から画像形成装置1の胴内排紙部の印刷紙積載部13に出力される。
両面印刷の第一面に画像が形成された場合は、画像が定着された転写紙Pは反転ローラ対84aが配置された反転開口部84に向けて搬送される。そして、転写紙Pの先端側が反転開口部84を通過してから胴内排紙部内に出てきて、転写紙Pの後端が反転ローラ対84aを通過する前に反転ローラ対84aが逆回転し、転写紙Pを反転搬送路68に案内する。反転搬送路68を通過した転写紙Pは再び給紙搬送路67に案内される。その後、第二面に画像が形成されて印刷紙積載部13に出力される。
一次転写ニップで中間転写ベルト33に転写されず、感光体32の表面上に残ったトナーは、感光体クリーニング装置95によって回収され、廃トナー収容ユニット10に収容される。また、二次転写ニップで転写紙Pに転写されず、中間転写ベルト33の表面上に残ったトナーは、中間転写ベルトクリーニング装置82によって回収され、廃トナー収容ユニット10に収容される。
トナー容器6に収容されたトナーは、トナー補給部5によって対応する作像ユニット7が備える現像装置93に送られる。
図6は、画像形成装置1が待機状態のときの画像形成部100の中間転写ユニット8の近傍を正面側から見た拡大正面図である。図6では、画像形成部100の前面の裏側にある転写ユニット9の外形と、各ユニットが備える転写面を破線で示している。
図7は、図6に示す状態から中間転写ベルト33を図6中の矢印Bで示す斜め上方に移動させた状態の中間転写ユニット8の近傍の拡大正面図である。
図6は、中間転写ベルト33の表面が感光体32の表面及び二次転写ローラ34の表面に接触した状態であり、図7は、中間転写ベルト33の表面が感光体32の表面及び二次転写ローラ34の表面から離間した状態である。
図6で示すように、画像形成装置1の待機状態において、転写ユニット9にある転写面である二次転写ローラ34の表面は、中間転写ユニット8にある転写面である中間転写ベルト33の表面に接触している。しかし、画像形成装置1が長時間停止する場合には、中間転写ベルト33にカール癖が付いたり、二次転写ローラ34が変形したりするおそれがある。これらの不具合を防止するため、待機状態のときに、図7に示すように、二次転写ローラ34の表面と中間転写ベルト33の表面とを離間させることがある。
また、図6に示す待機状態では、中間転写ベルト33の表面は、作像ユニット7にある転写面である感光体32(計四個)の表面と接している。各ユニットの転写面の中で他の転写面との接触数が最多となる中間転写ベルト33の表面を、他の転写面(四つの感光体32の表面及び二次転写ローラ34の表面)から分離させることで、ユニットの引き抜きによる転写面の損傷を全て防止できる。
他の転写面(四つの感光体32の表面及び二次転写ローラ34の表面)から短時間で分離するには、中間転写ユニットの転写面を構成する中間転写ベルト33が、図6中の矢印Bで示す斜め上方へ移動することが好ましい。
また、画像形成装置1の待機状態において、二次転写ローラ34の表面が、中間転写ベルト33の表面と離れている場合には、中間転写ベルト33が鉛直上方へ移動する構成としてもよい。
図8は、画像形成装置1本体側に設けられた中間転写ユニット装着部30と、中間転写ユニット8とを中間転写ユニット装着部30側から見た斜視図である。図9は、中間転写ユニット装着部30と、中間転写ユニット8とを中間転写ユニット8側から見た斜視図である。図10は、中間転写ユニット8が中間転写ユニット装着部30に接続されていない状態の中間転写ユニット装着部30近傍の上面図である。図11は、中間転写ユニット8が中間転写ユニット装着部30に接続された状態の中間転写ユニット装着部30近傍の上面図である。
図8〜図11に示すように、画像形成装置1本体の内部の中間転写ユニット装着部30には、中間転写移動ユニット35と、中間転写駆動ユニット42と、中間転写駆動ユニット押し上げバネ70とが備わっている。
中間転写移動ユニット35は、カム駆動モーター36と、カム37と、リンク38と、コネクタープラグ40と、制御基板41と、を有する。
中間転写駆動ユニット42は、中間転写ベルト駆動モーター43と、中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44と、中間転写ベルト従動軸保持部46と、を有する。
中間転写移動ユニット35に固定された本体側板71には中間転写ベルト支持軸移動溝72が設けられている。
中間転写ユニット8は、箱状の中間転写ユニット筐体85に中間転写ベルト33が収容されている。
中間転写ユニット8には、カム受部47と、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48と、中間転写ベルト従動軸被保持部49と、コネクター受部50と、中間転写ベルト押し上げバネ73と、が備わっている。
中間転写ユニット筐体85の背面を形成する中間転写ユニット背面板74には、コネクター受部50が取り付けられている。中間転写ユニット背面板74の両端近傍には、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48と、中間転写ベルト従動軸被保持部49との軸部が、それぞれ嵌り込む中間転写ベルト回転軸移動溝75が設けられている。図8に示すように、中間転写ベルト回転軸移動溝75は斜め方向に切られた長穴状の貫通溝である。
中間転写ユニット背面板74の中央部は四角状の開口部である背面板開口部74aが設けられており、中間転写ユニット筐体85の内側に配置された部材が露出する。図8に示すように、中間転写ユニット筐体85の内側には、中間転写ベルト33を支持し、中間転写ベルト33と一体的に移動するベルト支持側板33aが配置されており、ベルト支持側板33aにはカム受部47が固定されている。また、図8に示すように、背面板開口部74aからは中間転写ユニット筐体85の底面を形成する中間転写ユニット底面板85bの上面が露出する。この中間転写ユニット底面板85bの上面には、カム受部47を介して中間転写ベルト33を上方に付勢する中間転写ベルト押し上げバネ73が設けられている。
中間転写ベルト33と一体的に移動するベルト支持側板33aに固定されたカム受部47は、中間転写ベルト押し上げバネ73により上方に付勢されている。
中間転写ベルト33の張架ローラの回転軸に接続され、中間転写ベルト33と一体的に移動する中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48及び中間転写ベルト従動軸被保持部49は、中間転写ベルト回転軸移動溝75によって移動方向が斜め方向に規制されている。
このため、中間転写ベルト押し上げバネ73の付勢によって中間転写ベルト33が上方に移動しようとすると、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48及び中間転写ベルト従動軸被保持部49が中間転写ベルト回転軸移動溝75に沿って斜め上方に移動する。このとき、中間転写ベルト33も中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48及び中間転写ベルト従動軸被保持部49と共に、中間転写ベルト回転軸移動溝75に沿って斜め上方に移動する。
図8に示すように、中間転写ユニット8が画像形成装置1本体に装着されていない状態では、中間転写ベルト33は中間転写ベルト押し上げバネ73の付勢によって押し上げられた状態となる。このとき、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48及び中間転写ベルト従動軸被保持部49は、中間転写ベルト回転軸移動溝75の斜め上方端部に保持された状態となり、中間転写ユニット筐体85の内部で中間転写ベルト33が斜め上方の位置に保持された状態となる。
中間転写移動ユニット35及び本体側板71は、画像形成装置1本体に対して固定されているが、中間転写駆動ユニット42は画像形成装置1本体に対して移動可能となっている。中間転写駆動ユニット42は、中間転写駆動ユニット押し上げバネ70によって上方に付勢され、中間転写ベルト33の移動に伴い、中間転写ベルト33に付随して移動する。
本体側板71の両端近傍には、中間転写駆動ユニット42が有する中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44と中間転写ベルト従動軸保持部46との軸部が、それぞれ嵌り込む中間転写ベルト支持軸移動溝72が設けられている。図9に示すように、中間転写ベルト支持軸移動溝72は斜め方向に切られた長穴状の貫通溝である。中間転写駆動ユニット42は、中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44と中間転写ベルト従動軸保持部46との軸部が嵌り込む中間転写ベルト支持軸移動溝72によって移動方向が規制され、中間転写ベルト支持軸移動溝72に沿って斜め方向に上下移動可能となっている。
図8及び図9に示すように、中間転写ユニット8が、画像形成装置1本体に装着されていない状態では、中間転写駆動ユニット42は、中間転写駆動ユニット押し上げバネ70の付勢によって押し上げられた状態となる。このとき、中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44と中間転写ベルト従動軸保持部46は、中間転写ベルト支持軸移動溝72の斜め上方端部に保持された状態となり、中間転写駆動ユニット42は、中間転写移動ユニット35及び本体側板71に対して斜め上方の位置に保持された状態となる。
中間転写ユニット8が中間転写ユニット装着部30に接続されると、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48と中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44とが連結し、中間転写ベルト従動軸被保持部49と中間転写ベルト従動軸保持部46とが連結する。また、コネクタープラグ40とコネクター受部50とが接続された状態となる。さらに、カム37の下方にカム受部47が位置する状態となる。
中間転写ユニット8が中間転写ユニット装着部30に接続されると、カム駆動モーター36が駆動する。カム駆動モーター36が駆動すると、二つのうちのカム37の一方が回転し、この回転に従動するリンク38によって他方のカム37も回転する。図9に示す状態からカム37が図9中の時計回り方向に90[°]回転して図11に示す状態となり、画像形成装置1は待機状態となる。
図9に示す状態からカム37が図9中の時計回り方向に90[°]回転すると、カム37の長軸が下方を向き、カム受部47を下方に押圧する。これにより、カム受部47を上方に向けて付勢する中間転写ベルト押し上げバネ73が縮み、中間転写ベルト33は中間転写ベルト回転軸移動溝75に沿って中間転写ユニット筐体85の内部を斜め下方に移動する。
このとき、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48と中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44とが連結しており、さらに、中間転写ベルト従動軸被保持部49と中間転写ベルト従動軸保持部46とが連結している。このため、中間転写ベルト33の斜め下方への移動に伴い、中間転写駆動ユニット42は中間転写駆動ユニット押し上げバネ70の付勢力に抗して、中間転写移動ユニット35及び本体側板71に対して斜め下方へ移動する。結果、画像形成装置1の内部において、待機状態では、中間転写ベルト33は二次転写ローラ34及び感光体32に接触した状態で保持される。
次に、中間転写ベルト33が待機状態から二次転写ローラ34及び感光体32から離間する動作について説明する。
待機状態からカム駆動モーター36が駆動して、カム37の長軸がカム受部47から離れる方向にカム37が回転することで、中間転写ベルト押し上げバネ73がカム受部47を介して中間転写ベルト33を上方に付勢する。これにより、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48及び中間転写ベルト従動軸被保持部49の軸部が中間転写ベルト回転軸移動溝75に沿って斜め上方へスライドすることで、中間転写ベルト33が二次転写ローラ34及び感光体32から離間する方向へ移動する。
このとき、中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48と中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44とが連結しており、さらに、中間転写ベルト従動軸被保持部49と中間転写ベルト従動軸保持部46とが連結している。このため、中間転写ベルト33の斜め上方への移動に伴い、中間転写駆動ユニット42も斜め上方へ移動する。
中間転写ベルト押し上げバネ73は中間転写ユニット8内に配置されているため、中間転写ユニット8が画像形成装置1本体から引き抜かれた状態でも中間転写ベルト33を斜め上位置で保持し続けることができる。
次に、中間転写ベルト33が二次転写ローラ34及び感光体32から離間する動作が行なわれる操作について説明する。
図12は、作像ユニット7を斜め上方から見た斜視説明図であり、図12(a)は、画像形成装置1に装着された状態の説明図、図12(b)は、図12(a)に示す状態から固定解除操作部31を押下された後の説明図である。
図12に示すように、作像ユニット7は、固定解除操作部31を押し下げる操作が行なわれたことを検知する移動検知スイッチ56と、移動検知信号コネクタープラグ58と、これらを接続する電気信号伝達配線57と、を備える。
図2に示すように、全ての作像ユニット7が画像形成装置1に装着された状態で、一つの作像ユニット7の手前面に設けられた固定解除操作部31(第一手順操作部)を押し下げる操作が行なわれると、移動検知スイッチ56によって検知される。この検知信号は、電気信号伝達配線57及び移動検知信号コネクタープラグ58を経由して、画像形成装置1本体に備わる中間転写移動ユニット35の制御基板41に伝達する。検知信号を受け取った制御基板41は、カム駆動モーター36を駆動する。
カム駆動モーター36が駆動すると、上述したように、中間転写ベルト33が二次転写ローラ34及び感光体32から離間する方向へ移動する。
また、中間転写ユニット8の手前面に設けられた固定解除操作部31を押し下げる操作が行なわれた場合には、この操作を検知した検知信号が中間転写ユニット8のコネクター受部50及びコネクタープラグ40を介して制御基板41に伝達する。この場合も同様の制御が行われ、カム駆動モーター36が駆動し、中間転写ベルト33が二次転写ローラ34及び感光体32から離間する方向へ移動する。
制御基板41、カム駆動モーター36及びカム37等によって構成される離間手段は、作像ユニット7または中間転写ユニット8の固定解除の検知信号を受け取ると、図7に示すように、全ての感光体32の表面から中間転写ベルト33の表面を離間させる。
これにより、四つの作像ユニット7に中間転写ユニット8を足した計五つの交換ユニットのどの固定解除操作部31を操作しても、交換ユニットが引き抜かれる前に中間転写ベルト33と感光体32とが離間する。よって、交換ユニットの引き抜きによる感光体32の表面または中間転写ベルト33の表面等の転写面の損傷を防止できる。
また、作像ユニット7及び中間転写ユニット8に限らず、交換ユニットの引き抜きによって感光体32の表面または中間転写ベルト33の表面等の転写面の損傷が生じるおそれがある場合は、その交換ユニットの固定解除の信号に基づいて感光体32の表面から中間転写ベルト33の表面を離間させる制御を行う構成としてもよい。
カム駆動モーター36は、画像形成装置1本体側に配置されるのが好ましいが、中間転写ユニット8側に配置されても構わない。
また、画像形成装置1本体に挿入されていない中間転写ユニット8の中間転写ベルト33を斜め上位置で保持し続ける機構としては、バネ以外に、磁石力、空気圧、油圧、などでも構わない。
さらに、画像形成装置1本体に挿入されている中間転写ユニット8の中間転写ベルト33を下側位置で保持し続けるのはモーターによって駆動するカム機構以外に、磁石力、空気圧、油圧、などでも構わない。
中間転写ユニット8を引き抜く時は、コネクタープラグ40とコネクター受部50とが分離される。また、中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部44と中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部48とが分離され、さらに、中間転写ベルト従動軸保持部46と中間転写ベルト従動軸被保持部49とが分離される。
図13は、画像形成装置1に装着された状態の作像ユニット7の前端近傍を模式的に示した拡大側面図であり、図14は、図13に示す状態から固定解除操作部31を押下された後の作像ユニット7の前端近傍を模式的に示した拡大側面図である。
図13及び図14に示すように、画像形成装置1本体の内部には、分割移動部固定爪引っかかり部51が備わっている。
図12、図13及び図14に示すように、作像ユニット7は、主体部81と分割移動部80とから構成される。
主体部81は、移動ユニットが有している機能機構を包含している部分であり、本実施形態の作像ユニット7では、感光体32、帯電部材91、露光装置92、現像装置93及び感光体クリーニング装置95が主体部81側に配置されている。
主体部81は、移動部背面側凸部押し出しバネ55と、押し出し空洞部55aと、移動検知信号コネクタープラグ58と、保持取っ手部62(第三操作部)と、を備える。
分割移動部80は、固定解除操作部31(第一操作部)と、分割移動部固定爪52と、固定解除操作部バネ53と、移動部背面側凸部54と、移動検知スイッチ56と、引き抜き取っ手部61(第二操作部)と、を備える。
分割移動部80の移動部背面側凸部54は、主体部81の押し出し空洞部55aに嵌り込み、押し出し空洞部55aの奥端部に配置された移動部背面側凸部押し出しバネ55の付勢力によって、作像ユニット7の引き出し方向(図13及び図14中の右方向)に押し出される。主体部81に対して分割移動部80が固定されている状態では、移動部背面側凸部54によって押された移動部背面側凸部押し出しバネ55が押し出し空洞部55a内で縮んだ状態となっている。そして、主体部81に対する分割移動部80の固定が解除されると、移動部背面側凸部押し出しバネ55が移動部背面側凸部54を押し出し、分割移動部80が主体部81に対して作像ユニット7の引き出し方向に移動する。このとき、移動部背面側凸部54を押し出して分割移動部80を移動させる移動部背面側凸部押し出しバネ55が、移動ユニットである作像ユニット7において移動部である分割移動部80を主体部81に対して移動させる移動手段として機能する。
移動部背面側凸部54は、スライドレールで構成しても良い。
移動検知スイッチ56は、分割移動部80に対して上下方向に移動する固定解除操作部31(第一操作部)と、分割移動部80との両方に対になるように電極が配置されている。作像ユニット7の固定解除操作部31(第一操作部)を押し下げると、固定解除操作部31に配置されていた移動検知スイッチ56の電極が下方に移動して、分割移動部80に配置されていた移動検知スイッチ56の電極と対向して接触する位置となる。このように分離していた一対の電極が接触することで、移動検知スイッチ56から移動検知信号を発する。この移動検知信号が、電気信号伝達配線57を経て移動検知信号コネクタープラグ58に送られる。さらに、移動検知信号コネクタープラグ58が接続される画像形成装置1本体側の移動検知信号コネクター受け部と、移動検知信号配線とを経て、画像形成装置1本体に装着され、固定された状態の中間転写ユニット8の制御基板41に送られる。これにより、固定解除操作部31の押下と略同時に、中間転写ベルト33の表面が感光体32の表面から分離する。
また、固定解除操作部31の押下とほぼ同時に、分割移動部固定爪52が分割移動部固定爪引っかかり部51から外れて、画像形成装置1本体に対する分割移動部80の固定が解除される。そして、作像ユニット7の分割移動部80が移動部背面側凸部54に沿って移動部背面側凸部押し出しバネ55に押し出される。
移動検知スイッチ56、電気信号伝達配線57及び移動検知信号コネクタープラグ58等の検知通信手段は、移動検知スイッチ56によって固定解除操作部31の移動を検知して通信する。
移動検知スイッチ56等の移動検知手段によって移動を検知する対象は固定解除操作部31に限らない。例えば、主体部81に対する分割移動部80の移動を検知する移動検知手段の検知結果に基づいて中間転写ベルト33の表面を感光体32の表面から分離させる制御を実行する構成としてもよい。
図15〜図17は、画像形成部100の前面における一つの作像ユニット7近傍を装置左上方から拡大斜視図である。図15は、作像ユニット7の取り外し動作を行なう前の状態の斜視図であり、図16は、固定解除操作部31(第一操作部)を押し下げた直後の状態の斜視図である。図17は、図16の後、作像ユニット7を引き出した状態の斜視図である。図18は図17に示す状態の作像ユニット7を装置左側から見た側面図であり、図19は、図17に示す状態の作像ユニット7を左下方から見た斜視図である。
図15に示す状態から、作像ユニット7の固定解除操作部31(第一操作部)を押し下げると(第一操作)、画像形成装置1本体に対して作像ユニット7の主体部81は動かないまま、移動部背面側凸部押し出しバネ55に押し出されることで分割移動部80だけが前方に突出して図16に示す状態となる。このとき、分割移動部80の突出によって、図16に示すように、分割移動部80の上面及び下面に引き抜き取っ手部61(第二操作部)が現れる。
また、画像形成装置1本体と分割移動部80との固定が解除されることにより、作像ユニット7の画像形成装置1本体に対する固定も解除され、作像ユニット7が画像形成装置1本体に対して移動できる状態となる。
さらに、固定解除操作部31を押し下げる操作によって、作像ユニット7の画像形成装置1本体に対する位置決めを解除する構成としてもよい。別途の位置決め解除手段を設ける必要がなくなり、ユニット交換の手順の簡素化を図ることが可能となる。
画像形成装置1では、固定解除操作部31を操作したことによる分割移動部80の移動によって露出する作像ユニット7上面及び下面に、把持部で、且つ、第二手順操作部である引き抜き取っ手部61が現れる。操作の流れに応じて、操作部が一つずつ現れるので、作像ユニット7の引き出す操作の初期の手順と、作業を行う対象の見た目とを簡素化できる。
次に、分割移動部80の突出によって現れた引き抜き取っ手部61(第二操作部)を掴んで作像ユニット7を途中まで引き出すと(第二操作)、図17に示すように、引き抜きの途中で保持取っ手部62(第三操作部)が現れる。
保持取っ手部62は主体部81の上面にデカール(シール)を貼付した部分である。交換作業を行うユーザー等の作業者はデカールが貼付された部分を掴むことができる。保持取っ手部62としては、引き抜き取っ手部61と同様に、主体部81の上面に設けた凹部で構成しても良い。
次に、引き抜きの途中で現れた保持取っ手部62(第三操作部)も掴んで最後まで引き出すことで(第三操作)、作像ユニット7を画像形成装置1本体から引き抜くことができる。
操作の流れに応じて、第一操作部から第三操作部までが一つずつ現れるので、作像ユニット7の引き出す操作の初期及び途中の手順と、作業を行う対象の見た目とを簡素化できる。
保持取っ手部62(第三操作部)を掴まずに、引き抜き取っ手部61(第二操作部)だけを片手で最後まで引き抜くと、ユニットをしっかり保持できず脱落させる恐れがある。このため、画像形成部100の前面を形成する画像形成部前面板100aに設けられた作像ユニット7の挿入穴である作像ユニット挿入穴100bと、作像ユニット7とには、ユニット脱落防止手段と、これを解除する脱落防止解除手段とを備えることが好ましい。
本実施形態の画像形成装置1では、図18に示すように、作像ユニット挿入穴100bの縁に引っかかって作像ユニット7の引き抜きを途中で中断させる脱落防止爪63と、脱落防止爪63の引っかかりを解除する脱落防止爪解除機構64とを作像ユニット7が備えている。
脱落防止爪解除機構64は板部材であり、一方の先端に脱落防止爪63を備え、他端側が脱落防止爪回動軸64aで主体部81に取り付けられ、脱落防止爪63側が回動可能となっている。作業者が保持取っ手部62を掴むことで、脱落防止爪解除機構64の下面を上方に持ち上げ、脱落防止爪63が持ち上がる構成となっている。
作像ユニット7を抜き切る前に脱落防止爪63によって一時停止するので、作像ユニット7の連続的な引き抜き動作で生じる、不意の作像ユニット7の脱落を防止できる。
また、脱落防止爪解除機構64は、図19に示すように、主体部81の下面側の保持取っ手部62(第三操作部)に配置し、保持取っ手部62(第三操作部)を掴むことで無意識のうちに解除される構成とすることが、手順と見た目とを簡素化できるので好ましい。
交換ユニットを交換する際の手順として、上述した第一〜第三操作を行い、さらに脱落防止と脱落防止解除を行なう一連の構成は、作像ユニット7に限らず、他の交換ユニットでも適用することが好ましい。
図2に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、中間転写ユニット8、転写ユニット9、廃トナー収容ユニット10及び定着ユニット11の手前面に作像ユニット7の固定解除操作部31と同一形状の第一操作部を設けている。作像ユニット7とは機能が異なる他の交換ユニットにも上述した構成と同様の構成を適用することにより、図2に示すように装置全体としての見た目の簡素化を図ることができ、さらに、装置全体として交換手順の簡素化を図ることができる。また、作像ユニット7とは機能が異なる他の交換ユニットにも上述した構成と同様の構成を適用することにより、種類が異なる交換ユニット同士で交換手順の統一化を図ることができる。これにより、交換ユニット毎に複数種類の交換手順を覚える必要がなくなり、利便性が向上する。
本実施形態では、第一手順操作部である固定解除操作部31を操作することによって露出する把持部が分割移動部80の上面及び下面に形成された凹部からなる引き抜き取っ手部61である。この把持部としては、凹部を設ける構成に限らず、第一手順操作部の操作によって分割移動部80が突出することで露出する分割移動部80の上下左右の面を把持部として作業者が掴む構成としてもよい。
図2及び図4に示すように、用紙搬送部4は、画像形成装置1の後面側(奥側)で上下方向に延在する用紙搬送回動軸を中心に回動可能な用紙搬送回動部4aと画像形成部100に固定された用紙搬送固定部4bとを備える。
用紙搬送部4は上下方向に転写紙Pを搬送するため、用紙搬送回動部4aを左右方向に移動させることで、縦方向に転写紙Pを搬送する給紙搬送路67及び反転搬送路68を露出可能な状態とすることができる。
図20は、用紙搬送部4内における給紙搬送路67及び反転搬送路68の位置を破線で示す説明図である。図20に示すように、給紙搬送路67は主に用紙搬送固定部4b内に設けられており、反転搬送路68は主に用紙搬送回動部4a内に設けられている。
図21は、ジャム処理の手順を説明する斜視図である。
図2に示すように、用紙搬送部4の手前面には、作像ユニット7の固定解除操作部31と同様の形状の固定解除操作部31が設けられている。本実施形態の画像形成装置1では、ジャム処理の場合も第一手順は固定解除操作部31の押し下げである。
画像形成装置1は画像形成を行なうときには、図1で示すように、前面左カバー2a及び前面右カバー2bを閉鎖した状態で画像形成が行われる。
用紙搬送部4の給紙搬送路67や反転搬送路68に紙詰まりが生じた場合、作業者は図2に示すように前面右カバー2bを開放し、用紙搬送部4を露出させる。次に、第一手順として固定解除操作部31を押し下げることで、用紙搬送回動部4aが用紙搬送回動軸を中心に図21(b)中の矢印Dで示す方向に回転し、図4及び図21(b)に示すように用紙搬送回動部4aが開放状態となる。これにより、図21(b)に示すように、用紙搬送回動部4aの回動部内側開閉カバー65a及び用紙搬送固定部4bの固定部内側開閉カバー65bを露出させる。
図22は、図21(b)に示す状態を異なる角度から見た拡大斜視図である。図21(b)及び図22に示すように、用紙搬送回動部4aを開放状態とすることで、回動部内側開閉カバー65aが露出し、回動部内側開閉カバー65aの操作部である回動部内側開閉カバー操作部66aが露出する。また、固定部内側開閉カバー65bも露出し、固定部内側開閉カバー65bの操作部である固定部内側開閉カバー操作部66bが露出する。
回動部内側開閉カバー操作部66aと固定部内側開閉カバー操作部66bとの外観がともに周囲に対して凸形状であり、紙詰まり除去の第二手順操作部の形状が統一されているため、見た目の簡素化を図ることができる。さらに、作像ユニット7等の交換ユニットの第二手順操作部である引き抜き取っ手部61は凹形状であるため、第二手順操作部の形状の違いによって操作の種類を区別することが出来る。
給紙搬送路67に紙詰まりが生じた場合は、第二操作部として固定部内側開閉カバー操作部66bを引いて、鉛直方向に延在する回動軸を中心に回動可能な固定部内側開閉カバー65bを、図21(b)に示す状態から図21(c)中の矢印E方向に回転させる。これにより、図21(c)に示すように給紙搬送路67を露出させ、給紙搬送路67に詰まった転写紙Pを除去する。反転搬送路68に紙詰まりが生じた場合は、第二操作部として回動部内側開閉カバー操作部66aを引いて、鉛直方向に延在する回動軸を中心に回動可能な回動部内側開閉カバー65aを、図21(b)に示す状態から図21(d)中の矢印F方向に回転させる。これにより、図21(d)に示すように反転搬送路68を露出させ、反転搬送路68に詰まった転写紙Pを除去する。
用紙搬送部4は、画像形成装置1の内部で、用紙補給部3から印刷紙積載部13へ転写紙Pを搬送するシート搬送ユニットである。この用紙搬送部4は、通常使用状態では、画像形成装置1等の装置内部の手前面に対し、少なくとも用紙搬送部4の手前面の一部が揃う。また、用紙搬送部4に対し、用紙搬送部4を構成する前後左右上下の六面のうちの右面全体を含む移動部である用紙搬送回動部4aを備える。さらに、用紙搬送部4の主体部である用紙搬送固定部4bは動かさず用紙搬送回動部4aだけを、用紙搬送部4の中心から離れる右方向へ突出させる突出機構として、バネ機構を備える。また、用紙搬送回動部4aの手前面に配置され、突出しようとする用紙搬送回動部4aの固定を解除する固定解除操作部31を備える。このような構成により、ジャム処理を開始する操作部は固定解除操作部31の一つしかないため、手順と見た目を簡素化できる。
作像ユニット7等の交換ユニット及び用紙搬送部4の手前面に配置される固定解除操作部31は、機械式の押し下げレバーを示したが、別の構成として、電子式の押下キーなどでも構わない。
また、用紙搬送部4の手前面に配置される固定解除操作部31は、作像ユニット7等の交換ユニットの手前面に配置される固定解除操作部31に対して配色と形状とが同じものとしても良い。これにより、前面左カバー2a及び前面右カバー2bを開放したときに露出する画像形成部100の手前面の見た目に統一感が備わり、美観の向上を図ることができる。
また、用紙搬送部4での紙詰まり除去と、作像ユニット7等の交換ユニットの交換との操作を区別するために、用紙搬送部4と作像ユニット7とで、固定解除操作部31の配色や形状が異なる構成としても良い。
本実施形態では、図2に示すように、作像ユニット7等の各交換ユニットと、用紙搬送部4とのそれぞれの手前面に配置される固定解除操作部31が、それぞれの手前面に一個ずつ配置されていることが好ましい。これにより操作手順が簡素となる。
しかし、中間転写ユニット8のように左右で一体化して連動させる構成や、用紙搬送部4のように上下で一体化して連動させる構成など、操作手順を煩雑化させない構成であれば、二個配置でも構わない。
本実施形態の画像形成装置1では、作像ユニット7等の移動ユニットは、ユーザー等の作業者によって画像形成装置1本体に対する引き出し操作が行なわれる操作ユニットである。また、画像形成装置1本体に対してユニット全体が移動する構成ではない非移動ユニットである用紙搬送部4は、作業者によってジャム処理のための搬送経路を開放する操作が行われる操作ユニットである。
本実施形態の画像形成装置1では、何れの操作ユニットも、作業者が操作する場合には、まず、前面カバー(前面左カバー2aまたは前面右カバー2b)を開放する。そして、前面カバーを開放することによって露出する固定解除操作部31を操作するという手順は共通する。その後、交換ユニットの交換や紙詰まりの除去等のそれぞれの操作ユニット毎の操作を行なう。
操作初期の手順が共通することにより、画像形成装置1全体での操作ユニットに対する操作の共通化を図ることができ、操作手順の習得が容易になる。
それぞれの操作ユニットの手前面は、閉鎖した状態の前面カバーの内側の面と対向する移動ユニットカバー対向面である。
また、前面カバーを開けるところから操作の流れに応じて操作部が一つずつ現れるので、それぞれの操作ユニットの操作初期の手順と、操作を行なう対象の見た目とを簡素化できる。
さらに、前面カバーを開ける前には操作部が露出していないため、通常使用時や待機時等の前面カバーを閉鎖している状態の画像形成装置1の外観を簡素化できる。
本実施形態の画像形成装置1では、中間転写ベルト33を斜め上方に移動させることにより、感光体32からだけでなく、二次転写ローラ34からも中間転写ベルト33を離間させる。このため、転写ユニット9を交換する際にも、中間転写ベルト33を斜め上方に移動させることが望ましい。転写ユニット9を取り外す際には、用紙搬送部4の固定解除操作部31を操作し、さらに、固定部内側開閉カバー65bを開放すると、固定部内側開閉カバー65bに取り付けられている転写ユニット9を上方に取り外すことが出来る状態となる。よって、用紙搬送部4の固定解除操作部31が操作されたことを検知すると、その検知結果を制御基板41に送信し、中間転写ベルト33を斜め上方に移動させる構成としてもよい。
外部から把持部を掴んで操作するによって装置本体に対して移動する交換ユニット等の移動ユニットとしては、移動ユニットの構成部品等の破損を防ぐために、装置本体に対して移動させる前に、他の動作を行なう必要があるものがある。例えば、作像ユニット7や中間転写ユニット8のように、転写面を有する移動ユニットでは画像形成時には転写面同士が接触する他のユニットとの間で転写面同士の離間を行なう必要がある。転写面同士を離間する前に移動ユニットを移動させようとすると転写面が傷つくおそれがある。また、装置本体に対する固定機構を備える場合は固定を解除する前に移動ユニットを移動させようとすると固定機構が破損するおそれがある。
このような他の動作を行なう必要がある移動ユニットで、他の動作を行なう前から把持部が露出していると、作業者が把持部を掴んで移動ユニットを移動させようとするおそれがあり、適切な手順に沿って移動ユニットを移動させることが困難な場合がある。
従来の画像形成装置では、移動ユニットのインターロック解除や移動ユニットが備える転写面の離間のために、装置前面から移動ユニットを引き抜く構成とは別に、装置右面も開ける場合がある。また、脱落防止や接離などの機能をまとめず個々に解除するために手順が多い場合がある。さらに、位置決めや飛び出し防止など各機能だけでなく解除と引き出しの二つ一組も含めて個別の取っ手が混在する場合がある。また、トナー及び用紙の補給と、ユニット交換と、紙詰まり除去と、の取っ手を区別しにくいこと、等により、ユニットの移動や操作を行なう手順と見た目が煩雑になってしまっていた。
本実施形態の画像形成装置1では、前面カバーを開放したときに、視認することが出来る操作部が、何れの交換ユニットも第一手順操作部である固定解除操作部31のみである。固定解除操作部31を操作しないと把持部が露出しないため、固定解除操作部31を操作する前に作業者が移動ユニットを移動させようとすることを防止できる。そして、転写面同士の離間や固定解除等の移動ユニットを移動させる前に実行する必要がある動作が、固定解除操作部31の操作によって実行される構成となっている。これにより、移動させる前に実行する必要がある動作が行なわれた後でしか、作業者は把持部である引き抜き取っ手部61(第二操作部)を掴むことができない。
また、固定解除操作部31を操作すると、移動ユニットの一部である分割移動部80が移動して引き抜き取っ手部61(第二操作部)が露出する。このため、移動ユニットの移動を行なう作業者は移動ユニットが移動可能な状態であることを容易に想起することが可能となり、適切な手順に沿って移動ユニットを移動させる操作を行なうことが容易となる。
また、引き抜き取っ手部61(第二操作部)を露出させるために移動する部分が移動ユニット全体ではなく、主体部81に対して移動可能な移動部である分割移動部80である。このため、作像ユニット7や中間転写ユニット8のように移動ユニット全体が重い場合でも、分割移動部80を軽くすることで、分割移動部80を移動させて引き抜き取っ手部61(第二操作部)を露出させるために必要な力を小さくすることが可能となる。よって、本実施形態の画像形成装置1では、移動ユニットの重量に依らず、移動ユニットが装置本体に対して移動可能な状態であることを、作業者が容易に想起することができる。
画像形成装置1は、筐体200の内部の前面左側を覆う前面左カバー2aを備え、作像ユニット7は、前面左カバー2aに覆われた筐体200の内部に位置し、前面左カバー2aを開放すると、作像ユニット7の固定解除操作部31が露出する。
このような構成により、前面左カバー2aを開放しただけの状態では、作像ユニット7の分割移動部80は前方に突出しておらず、作業者は、作像ユニット7が画像形成装置1本体に固定された状態を視認できる。その後、固定解除操作部31を操作することで分割移動部80が突出し、作像ユニット7を取り出して、新たな作像ユニット7を挿入する。作業者は、作像ユニット7が画像形成装置1本体に固定された状態を視認しているため、新たな作像ユニット7を挿入したときの交換作業終了時に、分割移動部80が前方に突出する前の状態まで作像ユニット7を挿入すべきであることを容易に想起することができる。
特許文献1に記載の画像形成装置のように、前カバーを開放すると、トナーボトル等の交換ユニットが自動的に突出する構成であると、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、作業者は交換後の交換ユニットを最初に視認した状態、すなわち、交換ユニットが突出した状態まで戻せば交換作業が完了するものと誤認するおそれがある。このような誤認が生じると、交換ユニットが突出した状態のまま前カバーを閉鎖しようとして、前カバーと交換ユニットとが接触して、これらが破損するおそれがある。
これに対して、本実施形態の画像形成装置1は、作業者は分割移動部80が前方に突出する前の状態まで作像ユニット7を挿入すべきであることを想起でき、交換ユニットが突出していない状態で前カバーを閉鎖する。このため、交換作業終了時の交換ユニットの位置を作業者が誤認することに起因して部材が破損することを防止することができる。
作像ユニット7は、画像形成装置1本体に装着した状態から引き出すことで、画像形成装置1本体に対して移動する構成である。そして、図2等に示すように、装置本体に装着した状態での作像ユニット7の手前面は、この手前面と隣接する中間転写ユニット8の手前面や他の作像ユニット7の手前面及び用紙搬送部4の手前面と、装置前後方向の位置が揃っている。
隣接するユニット同士の手前面が揃っていることにより、前面左カバー2a及び前面右カバー2bを開放したときに露出する画像形成部100の表面が平面状の外観となり、美観の向上を図ることが出来る。さらに、隣接する手前面同士の揃っていることにより、作像ユニット7における手前面と辺を挟んで隣接する両側面や上下面に作業者の手が掛かりにくくなる。これにより、固定解除操作部31を操作する前に、作像ユニット7における側面や上下面を掴んで、作像ユニット7が引き出されることを防止できる。
また、作像ユニット7の手前面の全体が隣り合う他の部材の手前面と前後方向に揃っているものに限らない。作像ユニット7の手前面の中心が外側に凸や凹となっていても、手前面の縁部が隣接する部材の隣接する縁部と前後方向の位置が指の掛からない程度に同じであれば良い。
作像ユニット7の分割移動部80等の移動部は、作像ユニット7における前後左右上下の六面のうちの前面全体を含み、前面に隣接する左右上下の四面に主体部81との境目を有する。
前面全体を含む構成であれば、作像ユニット7が装置本体に装着されている状態では、前面である手前面のみが露出する配置とすることで、手前面以外の他の面に手が掛かることを防止し、固定解除操作部31を操作する前に、作像ユニット7が引き出されることを防止できる。
主体部81と分割移動部80とを備える作像ユニット7としては、分割移動部80が作像ユニット7の手前面全体を含む構成に限るものではない。
図23は、手前前面の一部だけが分割移動部80を構成する作像ユニット7を斜め上方から見た斜視説明図であり、図23(a)は、画像形成装置1に装着された状態の説明図、図23(b)は、図23(a)に示す状態から固定解除操作部31を押下された後の説明図である。
図23に示す例の作像ユニット7も固定解除操作部31を操作されることによって分割移動部80が突出して、引き抜き取っ手部61が露出して、画像形成装置1本体に対して引き出し可能となる構成である。
画像形成装置1は、筐体200の内部に配置された各交換ユニットや用紙搬送部4等の外部の操作ユニットの少なくとも一つにおいて、通常使用状態では、筐体200内部の画像形成部100の手前面に対し、操作ユニットの手前面の少なくとも一部が揃う。また、作像ユニット7等の移動ユニットは、移動ユニットの全体に対して、移動ユニットを構成する前後左右上下面の少なくとも一面である手前面の全体を含む分割移動部80を備える。また、非移動ユニットである用紙搬送部4は、用紙搬送部4の全体に対して、用紙搬送部4を構成する前後左右上下面の少なくとも一面である右面の全体を含む移動部としての用紙搬送回動部4aを備える。
また、交換ユニットでは、主体部81は動かさず分割移動部80だけを、それぞれの操作ユニットの中心から離れる方向(装置手前方向)へ突出させる突出機構を備える。さらに、分割移動部80に配置され、移動部背面側凸部押し出しバネ55の付勢力により突出しようとする分割移動部80の画像形成装置1本体に対する固定を解除する固定解除操作部31を備える。
一方、用紙搬送部4では、用紙搬送固定部4bは動かさずに用紙搬送回動部4aだけを用紙搬送部4の中心から離れる方向である装置右方向へ突出させる突出機構を備える。また、用紙搬送回動部4aに配置され、バネ等の付勢力によって装置右方向へ移動しようとする用紙搬送回動部4aの画像形成装置1本体に対する固定を解除する固定解除操作部31を備える。
固定解除用の操作部とユニット引き出し用の操作部とが、固定解除前に露出していると、順序や見た目が煩雑になってしまう。
交換ユニットの交換でも紙詰まり除去でも、当該操作を行なう操作ユニットの露出している操作部は一つしかないため、移動手順と見た目とを簡素化できる。
〔変形例1〕
図24は、変形例1の画像形成装置1の画像形成部100の前面の作像ユニット7近傍の拡大正面図であり、図25は、変形例1の画像形成装置1の画像形成部100の前面の作像ユニット7近傍の拡大斜視図である。変形例1の画像形成装置1は、モノクロの画像形成装置であり、転写ユニット9にある転写ローラ34aの表面は、作像ユニット7にある感光体32の表面と接している場合と、水平方向に離れている場合とがある。
図24及び図25に示す変形例1の画像形成装置1では、作像ユニット7の固定解除操作部31(第一手順操作部)を押し下げると(第一操作)、画像形成装置1本体との固定が解除される。そして、作像ユニット7の主体部81は動かないまま分割移動部80だけが移動部背面側凸部押し出しバネ55などで突出する。以降の手順は、上述した実施形態の画像形成装置1について図15〜図19を用いて説明した作像ユニット7を取り出す手順と同様である。
作像ユニット7の交換時に転写ユニット9にある転写ローラ34aの表面が、作像ユニット7にある感光体32の表面と接している場合は、次のような動作が行なわれる。すなわち、固定解除操作部31(第一手順操作部)を押し下げ、画像形成装置1本体との固定解除を検知すると、上述のような移動検知スイッチ56、電気信号伝達配線57及び移動検知信号コネクタープラグ58等を備える電気信号伝達手段によって検知信号が伝達される。そして、カムなどによる転写面移動手段により、転写ユニット9にある転写面である転写ローラ34aの表面と、作像ユニット7にある転写面である感光体32の表面とが離れ、バネなどにより離れた状態を保持する構成を適用することができる。
〔変形例2〕
図26乃至図29は、変形例2の画像形成装置1の画像形成部100の前面の転写ユニット9近傍の拡大斜視図である。変形例2の画像形成装置1は、上述した実施形態と同様に四色カラーの画像形成装置である。そして、転写ユニット9の手前側の表面である手前面が、画像形成部100の前面に露出し、この手前面に固定解除操作部31(第一手順操作部)を備える点で実施形態の画像形成装置1と異なる。
図26は、転写ユニット9の固定解除操作部31を操作する前の斜視図であり、図27は、転写ユニット9の固定解除操作部31を操作した後の斜視図である。図28は、転写ユニット9の固定解除操作部31を操作せずに、用紙搬送部4の固定解除操作部31を操作した後の斜視図である。図29は、図28に示す状態から固定部内側開閉カバー操作部66bを引いて、固定部内側開閉カバー65bを図29中の矢印E方向に回転させて、給紙搬送路67を露出させた状態の斜視図である。
上述した実施形態及び変形例1の画像形成装置1では、転写ユニット9の手前側の表面は、画像形成部100の前面には露出していない。転写ユニット9を取り外す際には、用紙搬送部4の固定解除操作部31を操作し、さらに、固定部内側開閉カバー65bを開放すると、固定部内側開閉カバー65bに取り付けられている転写ユニット9を上方に取り外すことが出来る状態となる。
一方、変形例2の画像形成装置1では、転写ユニット9の手前側の表面を作像ユニット7と同様に、画像形成部100の前面には露出し、その露出した手前側の表面に固定解除操作部31(第一手順操作部)を備える。
図26に示す転写ユニット9の固定解除操作部31(第一手順操作部)を押し下げると(第一操作)、転写ユニット9の画像形成装置1本体との固定が解除される。これにより、転写ユニット9の主体部81は動かないまま分割移動部80だけが移動部背面側凸部押し出しバネ55等で突出し、図27で示す状態となる。以降の手順は、上述した実施形態の画像形成装置1について図15〜図19を用いて説明した作像ユニット7を取り出す手順と同様である。
この構成により、転写ユニット9を交換するために、紙詰まり除去の操作を行なう用紙搬送部4を開く手間を省くことが可能となる。
変形例2の画像形成装置1では、図28のように、用紙搬送部4の固定解除操作部31を操作して用紙搬送回動部4aを開放し、図29のように固定部内側開閉カバー65bを回転させてから、固定部内側開閉カバー65bから転写ユニット9を取り外してもよい。
〔変形例3〕
図30は、変形例3の画像形成装置1の画像形成部100の前面の転写ユニット9近傍の拡大斜視図である。変形例3の画像形成装置1は、上述した変形例1と同様にモノクロの画像形成装置であり、転写ユニット9の手前側の表面が、画像形成部100の前面に露出し、この手前面に固定解除操作部31(第一手順操作部)を備える点で変形例1の画像形成装置1と異なる。
変形例3の画像形成装置1では、図30に示す転写ユニット9の固定解除操作部31(第一手順操作部)を押し下げると(第一操作)、転写ユニット9の画像形成装置1本体との固定が解除される。これにより、転写ユニット9の主体部81は動かないまま分割移動部80だけが移動部背面側凸部押し出しバネ55等で突出する。以降の手順は、上述した実施形態の画像形成装置1について図15〜図19を用いて説明した作像ユニット7を取り出す手順と同様である。
この構成により、転写ユニット9を交換するために、紙詰まり除去の操作を行なう用紙搬送部4を開く手間を省くことが可能となる。
上述した実施形態では、装置本体に対して移動する移動ユニットが作像ユニット7や中間転写ユニット8のように画像形成装置1本体に対して着脱可能な着脱ユニットである場合について説明した。第一手順操作部を操作すると、主体部に対して分割移動部が移動し、移動ユニットの把持部が露出して、作業者が把持部を持って操作することによって主体部を含む移動ユニット全体が移動する移動ユニットであれば、着脱ユニットに限るものではない。把持部を持って引くことで装置本体に対して引き出し、装置本体に対して取り外さずに、引き出した状態のままで所定の操作を行なう引き出しユニットであっても同様の構成を適用することができる。引き出しユニットとしては給紙トレイ3aを例示することができるが、これに限るものではない。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
外部から引き抜き取っ手部61等の把持部を掴んで操作するによって装置本体に対して移動する作像ユニット7等の移動ユニットを備える画像形成装置1等の画像形成装置において、移動ユニットは、主体部81等の主体部と、主体部に対して移動可能な分割移動部80等の移動部と、移動部を主体部に対して移動させる移動部背面側凸部押し出しバネ55等の移動手段と、を有し、移動ユニットに対する第一手順の操作を行なう固定解除操作部31等の第一手順操作部を操作すると、主体部に対して移動部が移動し、把持部が露出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、移動ユニットの一部である移動部が移動して把持部が露出することで、移動ユニットの移動を行なう作業者は移動ユニットが移動可能な状態であることを容易に想起することが可能となる。また、把持部を露出させるために移動する部分が移動ユニット全体ではなく、主体部に対して移動可能な移動部である。このため、移動ユニット全体が重い場合でも、移動部を軽くすることで、移動部を移動させて把持部を露出させるために必要な力を小さくすることが可能となる。
よって、態様Aでは、移動ユニットの重量に依らず、移動ユニットが装置本体に対して移動可能な状態であることを、作業者が容易に想起することができる。
(態様B)
態様Aにおいて、筐体200の内部等の装置内部の少なくとも一部を覆う前面左カバー2a等のカバー部材を備え、作像ユニット7等の移動ユニットは、カバー部材に覆われた装置内部に位置し、カバー部材を開放すると、固定解除操作部31等の第一手順操作部が露出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、交換作業等の移動作業の終了時の移動ユニットの位置を作業者が誤認することに起因して部材が破損することを防止することができる。
(態様C)
態様AまたはBにおいて、作像ユニット7等の移動ユニットは、画像形成装置1本体等の装置本体に装着した状態から引き出すことで、装置本体に対して移動する構成であり、装置本体に装着した状態での移動ユニットの引き出し方向の手前側の端面(手前面等)の少なくとも一部は、端面と隣接する中間転写ユニット8等の他の部材の手前側の端面と、移動ユニットの移動方向(装置前後方向)の位置が揃っている。
これによれば、上記実施形態について説明したように、固定解除操作部31等の第一手順操作部を操作する前に、移動ユニットが引き出され、移動されることを防止できる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、分割移動部80等の移動部は、閉鎖した状態の前面左カバー2a等のカバー部材と対向する作像ユニット7等の移動ユニットの表面である移動ユニットカバー対向面(手前面等)の全体を含み、固定解除操作部31等の第一手順操作部を移動ユニットカバー対向面に備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ユニット交換等の移動を行なう操作を開始する操作部は一つしかないため、手順を簡素化できる。また、複数の移動ユニットで第一手順操作部の形状を統一することで、見た目を簡素化できる。
(態様E)
態様A乃至Dの何れかの態様において、作像ユニット7等の移動ユニットは、トナー像等の画像を表面に担持して中間転写ベルト33等の他の像担持体と対向して画像の転写を行なう感光体32等の像担持体を備え、移動ユニットの固定解除操作部31等の第一手順操作部の操作を検知して検知情報を発信する移動検知スイッチ56等の検知通信手段と、検知情報を受信し、移動ユニットの像担持体と、他の像担持体との表面を離間させる制御基板41、カム駆動モーター36及びカム37等の離間手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、交換ユニットの引き抜き等の移動ユニットの移動によって像担持体の表面が損傷することを防止できる。
(態様F)
態様Eにおいて、移動ユニットとして、像担持体が感光体32等の潜像担持体である作像ユニット7等の潜像担持体ユニットと、像担持体が潜像担持体から画像が転写され、転写紙P等のシートに画像を転写する中間転写ベルト33等の中間転写体である中間転写ユニット8等の中間転写ユニットと、を備え、潜像担持体ユニットと中間転写ユニットとの何れかの固定解除操作部31等の第一手順操作部の操作、または、分割移動部80等の移動部の移動、を検知すると、制御基板41、カム駆動モーター36及びカム37等の離間手段は、潜像担持体と中間転写体とを離間させる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、潜像担持体ユニットまたは中間転写ユニットの何れの移動ユニットを移動する際にも、予め潜像担持体と中間転写体とを離間させることができる。よって、交換ユニットの引き抜き等の移動ユニットの移動によって像担持体の表面が損傷することを防止できる。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、分割移動部80等の移動部の移動によって露出する作像ユニット7等の移動ユニットの表面(上面及び下面等)に、把持部で、且つ、第二手順操作部である引き抜き取っ手部61等の第二手順取っ手部を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、操作の流れに応じて、操作部が一つずつ現れるので、移動ユニットの移動操作の初期の手順と、作業を行う対象の見た目とを簡素化できる。
(態様H)
態様Gにおいて、引き抜き取っ手部61等の第二手順取っ手部を掴んで引き出すことにより、主体部81等の主体部を含む作像ユニット7等の移動ユニットが画像形成装置1本体等の装置本体に対して移動し、移動ユニットの移動によって露出する移動ユニットの表面に、第三手順操作部としての保持取っ手部62等の第三手順取っ手部を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、操作の流れに応じて、操作部が一つずつ現れるので、移動ユニットの移動操作の初期及び途中の手順と、作業を行う対象の見た目とを簡素化できる。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、作像ユニット7等の移動ユニットは、引き抜き取っ手部61等の把持部を掴んで引き出すことにより、主体部81等の主体部を含む移動ユニットが画像形成装置1本体等の装置本体に対して移動し、装置本体から引き抜くことができる着脱ユニットであり、着脱ユニットを引き抜く途中で引き抜き操作を中断させる脱落防止爪63等のユニット脱落防止手段と、ユニット脱落防止手段を解除して引き抜き操作を再開可能とする脱落防止爪解除機構64等の脱落防止解除手段とを備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、不意の着脱ユニットの脱落を防止できる。
(態様J)
態様Iにおいて、作像ユニット7等の移動ユニットは、主体部81等の主体部を含む移動ユニットが画像形成装置1本体等の装置本体に対して移動することによって露出する移動ユニットの表面(上面及び下面等)に保持取っ手部62等のユニット保持取っ手を備え、ユニット保持取っ手を掴むことによって脱落防止爪解除機構64等の脱落防止解除手段が脱落防止爪63等のユニット脱落防止手段を解除する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、移動ユニットを保持するつも離で掴むことで無意識のうちにユニット脱落防止手段を解除できるため、手順の簡素化を図ることができる。
(態様K)
態様A乃至Jの何れかの態様において、固定解除操作部31等の第一手順操作部を操作すると、作像ユニット7等の移動ユニットの画像形成装置1等の装置本体に対する位置決めを解除する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ユニット交換等の移動ユニットを移動させる手順の簡素化を図ることが可能となる。
(態様L)
態様A乃至Kの何れかの態様において、移動ユニットとして、機能が互いに異なる複数種類の移動ユニット(作像ユニット7及び中間転写ユニット8等)を備え、複数種類の移動ユニット同士で固定解除操作部31等の第一手順操作部の形状が共通である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成部100の前面等の移動ユニットが配置された面の見た目に統一感が備わり、美観の向上を図ることができる。
(態様M)
筐体200の内部等の装置内部の少なくとも一部を覆う前面左カバー2a及び前面右カバー2b等のカバー部材と、カバー部材に覆われた装置内部に位置し、外部から操作が行われる作像ユニット7及び用紙搬送部4等の操作ユニットとを備える画像形成装置1等の画像形成装置において、カバー部材を開放すると、操作ユニットに対する第一手順の操作を行なう固定解除操作部31等の第一手順操作部が露出し、第一手順操作部を操作すると操作ユニットの少なくとも一部が画像形成装置1本体等の装置本体に対して移動し、操作ユニットに対する第二手順の操作を行なう引き抜き取っ手部61、回動部内側開閉カバー操作部66a及び固定部内側開閉カバー操作部66b等の第二手順操作部が露出する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、操作の流れに応じて操作部が一つずつ現れるので、それぞれの操作ユニットの操作初期の手順と、操作を行なう対象の見た目とを簡素化できる。
(態様N)
態様Mにおいて、用紙搬送部4等の操作ユニットは、用紙補給部3等のシート補給部から印刷紙積載部13等の画像形成シート積載部へシートを搬送するシート搬送ユニットであり、画像形成装置1等の装置本体に対して固定された用紙搬送固定部4b等の主体部と、主体部に対して移動可能な用紙搬送回動部4a等の移動部とを有し、前面右カバー2b等のカバー部材を開放すると、操作ユニットに対する第一手順の操作を行なう固定解除操作部31等の第一手順操作部が露出し、第一手順操作部は、閉鎖した状態のカバー部材と対向する操作ユニットの表面である操作ユニットカバー対向面(手前面等)に配置され、移動部は、ユニットカバー対向面を前面としたときの操作ユニットの左右何れかの面(右面等)の全体を含む構成である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、ジャム処理等の紙詰まり除去処理を開始する際に左右何れかの面の全体が移動する移動部に操作を行なう第一手順操作部がカバー部材を開放することにより露出する。カバー部材を開放することで露出する第一手順操作部から操作を行なうことで、手順と見た目との簡素化を図ることができる。
(態様O)
態様MまたはNにおいて、操作ユニットとして、画像形成装置1本体等の装置本体に対してユニット全体が移動する作像ユニット7等の移動ユニットと、装置本体に対して一部のみが移動する用紙搬送部4等の非移動ユニットとを備え、移動ユニットと非移動ユニットとは、固定解除操作部31等の第一手順操作部の外観が統一され、引き抜き取っ手部61と、回動部内側開閉カバー操作部66a及び固定部内側開閉カバー操作部66b等の第二手順操作部の外観は異なる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第一手順操作部の外観が統一され、前面左カバー2a及び前面右カバー2b等のカバー部材を開放したときの見た目に統一感が備わり、美観の向上を図ることができる。また、移動ユニットと非移動ユニットとで第二手順操作部の外観が異なることで、操作の種類を区別することが可能となる。
(態様P)
態様M乃至Oの何れかに態様において、用紙搬送部4等の非移動ユニットの回動部内側開閉カバー操作部66a及び固定部内側開閉カバー操作部66b等の第二手順操作部の外観が、周囲に対して凸形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、見た目の簡素化を図るとともに、第二手順操作部の形状の違いによって操作の種類を区別することが可能となる。
(態様Q)
態様M乃至Pの何れかに態様において、作像ユニット7等の移動ユニットの引き抜き取っ手部61等の第二手順操作部の外観が、周囲に対して凹形状である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、移動ユニットの第二手順操作部が統一されるので、見た目の簡素化を図るとともに、第二手順操作部の形状の違いによって操作の種類を区別することが可能となる。
1 画像形成装置
2a 前面左カバー
2b 前面右カバー
3 用紙補給部
3a 給紙トレイ
4 用紙搬送部
4a 用紙搬送回動部
4b 用紙搬送固定部
5 トナー補給部
6 トナー容器
7 作像ユニット
8 中間転写ユニット
9 転写ユニット
10 廃トナー収容ユニット
11 定着ユニット
12 印刷紙排出口
12a 排紙ローラ対
13 印刷紙積載部
14 原稿読取部
15 操作パネル
16 自動原稿搬送装置
30 中間転写ユニット装着部
31 固定解除操作部
32 感光体
33 中間転写ベルト
33a ベルト支持側板
34 二次転写ローラ
34a 転写ローラ
35 中間転写移動ユニット
36 カム駆動モーター
37 カム
38 リンク
40 コネクタープラグ
41 制御基板
42 中間転写駆動ユニット
43 中間転写ベルト駆動モーター
44 中間転写ベルト駆動軸駆動伝達部
46 中間転写ベルト従動軸保持部
47 カム受部
48 中間転写ベルト駆動軸駆動被伝達部
49 中間転写ベルト従動軸被保持部
50 コネクター受部
51 分割移動部固定爪引っかかり部
52 分割移動部固定爪
53 固定解除操作部バネ
54 移動部背面側凸部
55 移動部背面側凸部押し出しバネ
55a 押し出し空洞部
56 移動検知スイッチ
57 電気信号伝達配線
58 移動検知信号コネクタープラグ
61 引き抜き取っ手部
62 保持取っ手部
63 脱落防止爪
64 脱落防止爪解除機構
64a 脱落防止爪回動軸
65a 回動部内側開閉カバー
65b 固定部内側開閉カバー
66a 回動部内側開閉カバー操作部
66b 固定部内側開閉カバー操作部
67 給紙搬送路
68 反転搬送路
70 中間転写駆動ユニット押し上げバネ
71 本体側板
72 中間転写ベルト支持軸移動溝
73 中間転写ベルト押し上げバネ
74 中間転写ユニット背面板
74a 背面板開口部
75 中間転写ベルト回転軸移動溝
80 分割移動部
81 主体部
82 中間転写ベルトクリーニング装置
83 二次転写対向ローラ
84 反転開口部
84a 反転ローラ対
85 中間転写ユニット筐体
85b 中間転写ユニット底面板
91 帯電部材
92 露光装置
93 現像装置
94 一次転写ローラ
95 感光体クリーニング装置
100 画像形成部
100a 画像形成部前面板
100b 作像ユニット挿入穴
200 筐体
201 右面カバー
300 画像形成装置本体部
P 転写紙
特開2013−29676号公報

Claims (12)

  1. 外部から把持部を掴んで操作することによって装置本体に対して移動する移動ユニットを備える画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、主体部と、前記主体部に対して移動可能な移動部と、前記移動部を前記主体部に対して移動させる移動手段と、該移動ユニットに対する第一手順の操作を行なう第一手順操作部とを有し、
    前記第一手順操作部を操作すると、前記主体部に対して前記移動部が移動し、前記把持部が露出することを特徴とする画像形成装置
  2. 求項1の画像形成装置において、
    装置内部の少なくとも一部を覆うカバー部材を備え、
    前記移動ユニットは、前記カバー部材に覆われた装置内部に位置し、前記カバー部材を開放すると、前記第一手順操作部が露出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、装置本体に装着した状態から引き出し、装置本体に対して移動する構成であり、
    装置本体に装着した状態での前記移動ユニットの引き出し方向の手前側の端面の少なくとも一部は、前記端面と隣接する他の部材の手前側の端面と、前記移動ユニットの移動方向の位置が揃っていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項の画像形成装置において、
    前記移動部は、閉鎖した状態の前記カバー部材と対向する前記移動ユニットの表面である移動ユニットカバー対向面の全体を含み、
    前記第一手順操作部を移動ユニットカバー対向面に備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、画像を表面に担持して他の像担持体またはシートと対向して画像の転写を行なう像担持体を備え、
    前記移動ユニットの第一手順操作部の操作、または、前記移動ユニットの前記移動部の移動、を検知して検知情報を発信する検知通信手段と、
    前記検知情報を受信し、前記移動ユニットの前記像担持体と、前記他の像担持体またはシートを挟んで対向する転写部材と、の表面を離間させる離間手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項の画像形成装置において、
    前記移動ユニットとして、前記像担持体が潜像担持体である潜像担持体ユニットと、前記像担持体が前記潜像担持体から画像が転写され、他の像担持体またはシートに画像を転写する中間転写体である中間転写ユニットと、を備え、
    前記潜像担持体ユニットと前記中間転写ユニットとの何れかの第一手順操作部の操作、または、前記移動部の移動、を検知すると、
    前記離間手段は、前記潜像担持体と前記中間転写体とを離間させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動部の移動によって露出する前記移動ユニットの表面に、前記把持部で、且つ、第二手順操作部である第二手順取っ手部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項の画像形成装置において、
    前記第二手順取っ手部を掴んで引き出すことにより、前記主体部を含む前記移動ユニットが装置本体に対して移動し、
    前記移動ユニットの移動によって露出する前記移動ユニットの表面に、第三手順操作部としての第三手順取っ手部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、前記把持部を掴んで引き出すことにより、前記主体部を含む前記移動ユニットが装置本体に対して移動し、装置本体から引き抜くことができる着脱ユニットであり、
    前記着脱ユニットを引き抜く途中で引き抜き操作を中断させるユニット脱落防止手段と、
    前記ユニット脱落防止手段を解除して引き抜き操作を再開可能とする脱落防止解除手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項の画像形成装置において、
    前記移動ユニットは、前記主体部を含む前記移動ユニットが装置本体に対して移動することによって露出する前記移動ユニットの表面にユニット保持取っ手を備え、
    前記ユニット保持取っ手を掴むことによって前記脱落防止解除手段が前記ユニット脱落防止手段を解除することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記第一手順操作部を操作すると、前記移動ユニットの装置本体に対する位置決めを解除することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記移動ユニットとして、機能が互いに異なる複数種類の移動ユニットを備え、
    前記複数種類の移動ユニット同士で前記第一手順操作部の形状が共通であることを特徴とする画像形成装置。
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