JP6892108B2 - 光硬化性人工爪組成物 - Google Patents
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Description
これらは、ラジカル重合反応により、架橋した高分子塗膜を形成するため、下地表面から剥がれにくい強靱な塗膜を形成できるとされている。
このような人工爪組成物として、特許文献1に記載されているように、アクリル系モノマーと分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する酸性リン酸化合物を含有させることによって爪への接着耐久性を向上させたものは公知である。
そのため、光硬化によって、人工爪組成物層全層にわたって、光硬化性成分が確実に硬化して、未硬化の光硬化性成分が残存しないようにすることが必要である。
具体的には以下の通りである。
1.(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレートを含有する光硬化性人工爪組成物。
2.ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する1に記載の光硬化性人工爪組成物。
3.ポリペンタエリスリトールポリアクリレートを含有する1又は2に記載の光硬化性人工爪組成物。
本発明の光硬化性人工爪組成物はベースコート用ジェルネイルとして使用することができる。また、該ベースコートの上に塗布されるカラーコート、さらにその上に塗布されるトップコートのいずれに使用しても良い。
硬化後には酸素による重合阻害等を原因とした未重合の光硬化性成分は、本発明の光硬化性人工爪組成物中に存在するが、本発明の人工爪組成物によれば、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチルやアセトン等の溶剤、特にエタノールを用いて拭き取り、艶を出すことができる。
[顔料及び/又は染料]
本発明にて配合される顔料及び/又は染料としては、着色用の顔料として使用される公知のものであればよい。
本発明の光硬化性人工爪組成物中の顔料及び/又は染料の含有量は、顔料及び/又は染料を合わせて0.1〜10.0重量%であり、好ましくは3.0〜5.0重量%である。
0.1重量%未満であると、硬化後において塗膜の隠蔽性が不十分である可能性があり、10.0重量%を超えると光硬化性人工爪組成物の硬化性が悪化する可能性がある。
本発明の光硬化性人工爪組成物にはラジカル重合性化合物が配合される。そのラジカル重合性化合物は、(メタ)アクリレートオリゴマー、単官能(メタ)アクリレートモノマー、多官能(メタ)アクリレートモノマー及び酸性(メタ)アクリレートから任意の化合物を包含する。
(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、分子内にエーテル結合及び/又はエステル結合を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、エポキシ(メタ)ウレタンアクリレートオリゴマーを使用することができる。なかでもウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。
このような(メタ)アクリレートオリゴマーを使用することによって、硬化後の臭いが少なく、伸縮性や艶が優れた塗膜を得ることができる。
(メタ)アクリレートオリゴマーは、本発明の光硬化性人工爪組成物中0〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは0〜70重量%である。
99重量%を超えると、硬化性が悪化し、塗膜形成後において剥離しやすくなる可能性がある。
さらに、1分子あたり官能基数が2〜4のウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを選択することにより、適切な硬化性を発揮できる。
またウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーの分子量は2,000〜5,000の範囲であることが硬化性の点において好ましい。
単官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、例えば、(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート、アクリロイルモルフォリン、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、N−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド等のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物である(メタ)アクリレートが挙げられる。
また、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のグリシジル基含有ラジカル重合性不飽和基含有化合物;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレン等のビニル芳香族化合物;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の含窒素アルキル(メタ)アクリレートを使用することもできる。さらに、モノペンタエリスリトールアクリレート、ジペンタエリスリトールアクリレート、トリペンタエリスリトールアクリレート、テトラペンタエリスリトールアクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレートや、アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有(メタ)アクリレートを使用することもできる。
(メタ)アクリロキシエチルフォスフェート、ビス((メタ)アクリロキシエチル)フォスフェート、(メタ)アクリロキシヘキシルホスホノアセテート、(メタ)アクリロキシエチルヘキサノエートフォスフェート、ビス((メタ)アクリロキシエチルヘキサノエート)フォスフェート、(メタ)アクリル酸やマレイン酸等のα,β不飽和カルボン酸の(メタ)アクリル酸エステル化合物、4−ビニル安息香酸のビニル芳香環化合物、11−(メタ)アクリロイルオキシ−1,1ウンデカンジカルボン酸、(メタ)アクリロイルオキシ基とカルボン酸基の間に直鎖炭化水素基が存在するカルボン酸化合物、6−(メタ)アクリロイルオキシエチルナフタレン−1,2,6−トリカルボン酸等の(メタ)アクリロイルオキシアルキルナフタレン(ポリ)カルボン酸、4−(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリメリット酸、4−(メタ)アクリロイルオキシブチルトリメリット酸等の(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリメリット酸、4−[2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシ]ブチルトリメリット酸等の水酸基を有する酸性(メタ)アクリレートも使用することができる。
これらの中でも(メタ)アクリロキシエチルヘキサノエートフォスフェート、ビス((メタ)アクリロキシエチルヘキサノエート)フォスフェートが好ましい。また、ヒドロキシエチルメタクリレートやヒドロキシプロピルメタクリレートが好ましい。
このような単官能(メタ)アクリレートモノマーを配合することによって、臭いが少なく、爪への密着性に優れかつ低刺激性の光硬化性人工爪組成物とすることができる。また硬化塗膜に透明性を付与することもできる。そして単官能(メタ)アクリレートモノマーは、本発明の光硬化性人工爪組成物中1〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは1〜60重量%、さらに好ましくは10〜40重量%である。1〜99重量%の範囲とすることによって、硬化後の臭いが少なく、適度な重合性を備え、硬化塗膜を収縮させることがなく低刺激性とすることができる。
特に(2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレートを配合することによって、優れた硬化性を発揮させることができる。
1重量%未満のときには、組成物の流動性が悪化し、十分な密着性を備えた塗膜が形成されず、また使用時の拭き取り性が悪化する可能性があり、99重量%を超えると、硬化性が悪化したり、硬化した塗膜が脆くなり、硬化膜が剥がれ易くなったり、傷が付きやすくなったりする可能性がある。
二官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、例えば、エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート化合物等を使用することができ、中でもプロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。
これらの二官能(メタ)アクリレートを配合することによって、匂いが少なく、透明で、収縮しない硬化膜を得ることができ、かつ適度な重合性と低刺激性を備えることができる。
そして二官能(メタ)アクリレートモノマーは、自然爪上の光硬化性人工爪組成物塗布層の硬化性と硬化膜の硬さや脆さのバランスを考慮して、本発明の光硬化性人工爪組成物中1〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは3〜60重量%、さらに好ましくは10〜25重量%である。
1重量%未満のときには、十分な硬度や強度を備えた塗膜が形成されない可能性があり、99重量%を超えると硬化した塗膜が脆くなり、硬化塗膜が剥がれ易くなったり、傷が付き易くなったりする可能性がある。
グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ポリペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート等のトリ(メタ)アクリレート化合物;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレート化合物;その他、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ポリペンタエリスリトールオクタアクリレート等の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、イソプロピリデンジフェニルビス((メタ)アクリル酸オキシヒドロキシプロピル)、トリシクロデカンジメタノールジアクリレートが挙げられる。
これらの中でもポリペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ポリペンタエリスリトールオクタアクリレートが、硬化性の点においてより好ましく、さらに好ましくはポリペンタエリスリトールオクタアクリレートである。
このような多官能(メタ)アクリレートモノマーを配合することによって、硬化塗膜の硬度を調節することができる。
そして多官能(メタ)アクリレートモノマーは、自然爪上の光硬化性人工爪組成物塗布層の硬化性と硬化膜の硬さや脆さのバランスを考慮して、本発明の光硬化性人工爪組成物中1〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは3〜60重量%、さらに好ましくは10〜25重量%である。
1重量%未満のときには、十分な硬度や強度を備えた塗膜が形成されない可能性があり、99重量%を超えると硬化した塗膜が脆くなり、硬化塗膜が剥がれ易くなったり、傷が付き易くなったりする可能性がある。
本発明の光硬化性人工爪組成物に配合される光重合開始剤は、LEDを光源とした紫外線や365〜405nm付近の波長の光(可視光の一部)によっても十分に硬化することができ、硬化時の発熱量を抑制することができるものが好ましい。
そのような光重合開始剤として、ベンゾインエーテル類、ベンジルケタール類、アシッドエステル類、α−アミノアルキルフェノン類、アシルフォスフィンオキシド類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、チタノセン類等を使用することができる。
これらの光重合開始剤として、具体的には、トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、フェニル酢酸、α−オキソ−, オキシジ−2,1−エタンジイルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド、2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、又はオキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステル、あるいはこれらの化合物の混合物、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルジフェニルフォスフィンオキシド、ビス(2,4,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル) −フェニルフォスフィンオキシド、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルスルフィド、1,2−オクタンジオン、1−(4−(フェニルチオ)−2,2−(O−ベンゾイルオキシム))、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルジフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、および1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチルプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチルプロパン、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノンなどが好適に用いられる。中でも特に1−ヒドロキシシクロヘキシルジフェニルフォスフィンオキシド、1−ヒドロキシシクロヘキシルジフェニルケトン、トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシドが好ましい。
これらの光重合開始剤は、染料、顔料や重合性化合物の光吸収によってもラジカル生成反応が阻害されず、またラジカル発生効率が高く、光硬化性人工爪組成物の硬化性を高めることができる点で好ましい。
これらの光重合開始剤は本発明の光硬化性人工爪組成物中0.5〜20.0重量%、好ましくは5〜15.0重量%となるように配合することができる。20.0重量%を超えると、過剰な量のラジカルが発生することになるので、ラジカル重合反応が多くの開始点からなされ、その結果、硬化後のポリマーの分子量が小さくなって硬化塗膜が脆くなり、膜を維持できない可能性がある。また、0.5重量%未満であると十分な量のラジカルが発生できないので、ラジカル重合反応が長時間に及ぶこととなり、硬化不良となる可能性が高い。
使用できる顔料及び染料の種類、及びそれらの含有量としては、紫外線の照射による硬化を阻害しない程度のものとすることが必要である。
本発明の光硬化性人工爪組成物は、使用者自身の爪の表面にサンディングを施して爪表面に凹凸を形成させる必要がない他は、公知の紫外線硬化型の光硬化性人工爪組成物と同様の方法により爪表面に塗布することができる。また、爪への下地層として、あるいは中間層、さらにトップコート層、模様を描くために部分的に形成する層として使用することができる。自爪への接着性に優れるという性質からみて、爪表面に直接塗布するために使用することが最も好ましい。
そのため、本発明の光硬化性人工爪組成物は筆等の塗布具によって十分に塗布することができる程度の粘度を有すればよい。もちろん、爪表面に本発明の光硬化性人工爪組成物を塗布後、硬化前に小さな飾りや粉体等を塗膜表面に付着させることも可能である。
また、シートの片面に本発明の未硬化の光硬化性人工爪組成物からなり、かつ爪の形状を有する層を設けておき、この層を爪表面に重ねるようにして付着させ、この光硬化性人工爪組成物からなる層からシートを剥離するか又は剥離せずに、紫外線を照射して硬化することもできる。このようなシート表面に予め光硬化性人工爪組成物からなる層を設けておけば、使用時に筆等の塗布具を使用することなく、爪の表面に均一かつ正確な模様を被覆することが可能である。そして使用後においても該塗布具を洗浄等する必要がない。
被覆される爪は、人の手の爪と足の爪のいずれでもよく、犬や猫などの動物の爪でも良い。
塗布後の光硬化性人工爪組成物の硬化に関しても公知の紫外線硬化用の装置を用いて行うことができる。含有される化合物や顔料等の成分によって、硬化に必要な照射エネルギーは異なるものの、その光照射による照射エネルギー(積算光量)は、5mJ/cm2以上1000mJ/cm2以下であるのが好ましく、10mJ/cm2以上800mJ/cm2以下であるのがより好ましい。照射エネルギーがこの範囲内であれば、十分な密着性および耐擦性を有するネイルアートが得られる。
光源としては、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ、紫外線発光ダイオード(UV−LED)、紫外線レーザーダイオード(UV−LD)等の公知の紫外線の光源を用いることができる。
その中でも、小型、高寿命、高効率、低コストの観点から、紫外線発光ダイオード(UV−LED)および紫外線レーザーダイオード(UV−LD)が好ましい。
硬質塩化ビニル板に光硬化性人工爪組成物75μmの厚みになるように塗布し、30W LED−UVライトで30秒硬化させ、硬化後の塗膜を爪楊枝で引っかき、硬化性を評価した。
評価5:塗膜が破壊されない
4:塗膜が僅かに破壊されるが、未硬化部分はみられない
3:塗膜は僅かに破壊され、未硬化部分が僅かにみられる
2:塗膜が破壊されたが部分的に硬化物がある
1:硬化していない
Claims (1)
- (2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート、
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、及び
ポリペンタエリスリトールポリアクリレート、
を含有する光硬化性人工爪組成物。
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