JP6886691B2 - 自爪塗布用光硬化性人工爪組成物 - Google Patents

自爪塗布用光硬化性人工爪組成物 Download PDF

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Description

本発明は自爪塗布用光硬化性人工爪組成物に関する。
手や足の自爪に装飾を施したり、人工爪を接着してこれに装飾を施すというネイルアートの人気が高まっている。また、装飾や、外力による爪の割れ・剥がれを防止するための補強の目的で、いわゆるマニキュア、ペディキュア、スカルプチュアと呼ばれる樹脂含有の材料を爪に塗布することもなされている。
ここで、装飾又は補強のために使用される爪装飾材料としては、ニトロセルロース系のラッカーを有機溶剤に溶解し、これに各種色調の顔料を加えたものがある。これらは、自爪や人工爪に塗布した後、有機溶剤を揮発させて、光沢に優れた塗膜を形成するものである。そして、この塗膜はアセトン等の有機溶剤を用いて容易に拭き取ることができる。
しかし、この種の爪装飾材料は、有機溶剤を含むため、使用時に揮発する有機溶剤を、使用者が直接吸引する恐れがある。また、形成される塗膜は強靭な塗膜とはなり得ず、擦れ、衝撃等の刺激により容易に剥離してしまう恐れがある。
特に最近、ウレタンアクリレート系オリゴマーとアクリル系モノマーを含むジェル状の爪被覆材料を人工爪上や自爪上に形成したネイル被覆層上に塗布し、紫外線を照射して硬化させる、ジェルネイルと呼ばれる光硬化性人工爪組成物が注目を集めている。
これらは、ラジカル重合反応により、架橋した高分子塗膜を形成するため、下地表面から剥がれにくい強靱な塗膜を形成できるとされている。
このような人工爪組成物として、特許文献1に記載されているように、アクリル系モノマーと分子内に少なくとも1個のラジカル重合性不飽和二重結合を有する酸性リン酸化合物を含有させることによって爪への接着性の耐久性を向上させたものは公知である。
特許文献2に記載されているように、アクリル系モノマー、アクリル系オリゴマー及び変性リン酸メタクリレートを含有させることによって爪への接着耐久性を向上させたものは公知である。
また、特許文献3に記載されているように、(a)分子内に少なくとも1個の第一級アルコール性水酸基を有する光重合性モノマー(但し、当該光重合性モノマーは、分子内に少なくとも1個のカルボキシル基も有するものを含む。)及び(b)分子内に少なくとも1個のカルボキシル基を有する光重合性モノマー(但し、前記(a)の光重合性モノマーを除く。)を必須成分の一部として含有することによって、自爪表面との接着性を改善することは公知である。
特開2010−53097号公報 特開2015−209375号公報 特開2014−23590号公報
上記各特許文献には光硬化型の人工爪組成物が記載されているものの、これらの組成物の使用は、特に自爪への刺激性を低減させること、及び変色を防止することが十分ではなかった。
本発明は光硬化性人工爪組成物において、塗布直後の自爪への接着性及び長期使用時の自爪への接着性に優れ、日常生活を送る際に表面が損傷することもなく、自爪や皮膚への刺激性が低く、かつ、使用者自身の爪表面に対してサンディングを行う必要がなく、かつ爪への密着性が高く、その変色を防止することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定の組成物からなる光硬化性人工爪組成物とすることで、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には以下の通りである。
1.ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ラジカル重合性化合物、及び光重合開始剤を含有し、該ラジカル重合性化合物のうちの少なくとも1種は、そのlogSの値が−3.0〜3.0であり、かつPSAの値が75〜150である自爪塗布用光硬化性人工爪組成物。
2.該ラジカル重合性化合物の少なくとも1種はアクリレートモノマーである1に記載の自爪塗布用光硬化性人工爪組成物。
本発明によれば、塗布直後の自爪への接着性及び長期使用時の自爪への接着性に優れ、日常生活を送る際に表面が損傷することもなく、自爪や皮膚への刺激性が低く、かつ、使用者自身の爪表面に対してサンディングを行う必要がなく、かつ爪への密着性が高く、その変色を防止するという効果を有する。
本発明の光硬化性人工爪組成物は、自爪表面に塗布することができる。また、さらに、一般のマニキュアやペディキュア、スカルプチュア、ジェルネイルのように自爪や人工爪の中間層であるカラーコート層、あるいはトップコート層として被覆を行うための組成物や、人工爪表面に塗布する組成物とすることもできる。
本発明の組成物によれば、使用者自身の自爪の表面をサンディングする等して凹凸表面を形成する必要がなく、従来の紫外線等により硬化されるラジカル重合性のマニキュア等と同様の設備、紫外線硬化用の設備を用いて自爪表面を被覆するものである。さらに、硬化後の表面にシワが発生することを防止できる。
本発明の光硬化性人工爪組成物は特にベースコート用ジェルネイルとして使用することができる。また、該ベースコートの上に塗布されるカラーコート、さらにその上に塗布されるトップコートのいずれにも使用しても良い。
ベースコートは一般的には透明又は僅かに黄色、場合により微量の紫や青の色素を配合して、経時劣化による色調の変化を防止することがある。
カラーコートはソリッドカラーやラメ調、金属光沢調、暗色や明色等多彩に着色されるコートである。
トップコートは、ベースコートと同様に、透明又は僅かに黄色、場合により微量の紫や青の色素を配合して、経時劣化による色調の変化を防止することがある。最上層であるため、ジェルネイルの艶を発揮させる作用を有する。
硬化後には酸素による重合阻害等を原因として未重合の光重合性成分が本発明の人工爪組成物中に存在するが、本発明の人工爪の組成によって、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチルやアセトン等の溶剤、特にエタノールを用いて拭き取り、艶を出すことができる。
いずれの層に関しても硬化後少なくとも2週間、欠けることなく、剥がれず、また下層や使用者の爪に対して浮きが発生しない。
以下に本発明の光硬化性人工爪組成物の具体的組成について説明する。
[特定の範囲のlogS及びPSAの値を有するラジカル重合性化合物]
本発明中の特定のlogS(化合物の水への溶解度を示す指数であり、分子を原子団に分割して、官能基の数、官能基の結合情報から重回帰法により求める。)及びPSA(極性表面積:極性を帯びている分子の部分表面積であり、専用ソフトにより分子毎に求められ、分子の3次元構造が計算された後、PSAは、酸素原子、窒素原子、およびいずれの他の原子のファンデルワールス表面積内にも配置されていないそれらの結合された水素原子すべての、ファンデルワールス表面積の部分として定義される。ここで、ファンデルワールス表面は、原子のタイプのファンデルワールス半径を有する剛体球を満たす空間により定義されている。したがって、分子の「曝露された」酸素、窒素、および会合された水素の合計量が、PSAを定義する。)の値を有するラジカル重合性化合物は、(メタ)アクリレートオリゴマー、単官能(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレート、さらに酸性(メタ)アクリレートから特定の化合物を選択して包含する。そして、このようなlogS及びPSAの値を有するラジカル重合性化合物を含有することが必要である。
その特定の化合物として、例えば、メタクリロキシエチルヘキサノエートフォスフェート、2−メタクリロキシエチルコハク酸、2−アクリロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−アクリロキシエチルフタル酸、2−アクリロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、エトキシ化ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、メタクリロキシエチルヒドロキシエチルフタル酸、メタクリロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、メタクリロキシエチルフタル酸、マレイン酸等を例示できる。
この特定のlogS及びPSAの値として、そのlogSの値が−3.0〜3.0であり、かつPSAの値が75〜150である。この特定のlogS及びPSAの値の範囲を満たすラジカル重合性化合物は、本発明の光硬化性人工爪組成物中に1.0〜50.0重量%含有されることが好ましく、さらに好ましくは10.0〜30.0重量%、より好ましくは13.0〜20.0重量%含有される。このようなラジカル重合性化合物の含有量が1.0重量%未満であると、自爪に対して密着性に劣ることになり、50.0重量%を超えると十分な強度を有しない被膜になる可能性がある。
logSの値及びPSAの値がこの範囲外であるときには、硬化塗膜の密着性が悪化して、長期間の使用によって塗膜の一部が剥がれることになる。
なお、本発明の自爪塗布用光硬化性人工爪組成物には、この特定のlogS及びPSAの値を有するラジカル重合性化合物及び下記の(メタ)アクリレートオリゴマーの他に、本発明の効果を阻害しない範囲において、下記に示す公知のラジカル重合性化合物を併用することもできる。
さらに、本発明の自爪塗布用光硬化性人工爪組成物は、含有する各成分のPII(皮膚毒性指数:Primary Irritation Index)のなかで、その最大値が3.0以下であることが好ましい。
PIIの値(皮膚毒性指数)は、The Consumer Product Safety Commision of the U.S.A.のThe Code of Federal Regulations,Title 16,Section 1500.41の規定に準じて測定される。
(ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー)
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを使用することによって、硬化後の臭いが少なく、伸縮性や艶が優れた塗膜を得ることができる。
ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、本発明の光硬化性人工爪組成物中10〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは30〜70重量%である。
10重量%未満のときには、十分な強度を備えた塗膜が形成されない可能性があり、塗膜表面に傷が付きやすい。99重量%を超えると、塗膜形成後において剥離しやすくなる可能性がある。
(本発明中の特定の範囲のlogS及びPSAの値を有しない単官能(メタ)アクリレート)
上記単官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、アクリロイルモルフォリン:logS=0.19、PSA=29.54、メチルメタアクリレート:logS=0.89、PSA=26.30、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、N−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド等のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物である(メタ)アクリレートが挙げられるが、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートは、十分な密着性を得る上で好ましくはない。
また、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のグリシジル基含有ラジカル重合性不飽和基含有化合物;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレン等のビニル芳香族化合物;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の含窒素アルキル(メタ)アクリレートを使用することもできる。さらに、モノペンタエリスリトールアクリレート、ジペンタエリスリトールアクリレート、トリペンタエリスリトールアクリレート、テトラペンタエリスリトールアクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレートや、アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ジメチルアクリルアミド:logS=―0.46、PSA=20.31、ジエチルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド:logS=0.10、PSA=49.33、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有メタ)アクリレートを使用することもできる。
これらの中でもヒドロキシエチル(メタ)アクリレートやアクリロイルモルフォリンが好ましい。
このような単官能(メタ)アクリレートを配合することによって、臭いが少なく、透明性に優れ、爪への密着性に優れ、かつ低刺激性の光硬化性人工爪組成物とすることができる。
そして単官能(メタ)アクリレートは、本発明の光硬化性人工爪組成物中1〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは1〜60重量%である。1〜99重量%の範囲とすることによって、硬化後の臭いが少なく、透明で、適度な重合性を備え、硬化塗膜を収縮させることがなく低刺激性とすることができる。
1重量%未満のときには、十分な密着性を備えた塗膜が形成されず、また使用時の拭き取り性が悪化する可能性があり、99重量%を超えると硬化した塗膜が脆くなり、硬化塗膜が剥がれやすくなったり、傷が付きやすくなったりする可能性がある。
(本発明中の特定の範囲のlogS及びPSAの値を有しない多官能(メタ)アクリレート)
上記多官能(メタ)アクリレートとしては、例えば、エトキシ化ビスフェノールAジメタアクリレート:logS=5.82、PSA=71.06、プロポキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレンジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジアクリレート、エトキシ化プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート化合物;グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート等のトリ(メタ)アクリレート化合物;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレート化合物;その他、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物、イソプロピリデンジフェニルビス((メタ)アクリル酸オキシヒドロキシプロピル)、トリシクロデカンジメタノールジアクリレートが挙げられるが、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートは十分な密着性を得る上で好ましくない。
これらの中でもイソプロピリデンジフェニルビス((メタ)アクリル酸オキシヒドロキシプロピル)、トリシクロデカンジメタノールジアクリレートが好ましい。
このような多官能(メタ)アクリレートを配合することによって、硬化塗膜の硬度を調節することができる。
そして多官能(メタ)アクリレートは、本発明の光硬化性人工爪組成物中1〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは3〜60重量%である。
1重量%未満のときには、十分な硬度を備えた塗膜が形成されない可能性があり、99重量%を超えると硬化した塗膜が脆くなり、硬化塗膜が剥がれやすくなったり、傷が付きやすくなったりする可能性がある。
(本発明中の特定の範囲のlogS及びPSAの値を有しない酸性(メタ)アクリレート)
上記酸性(メタ)アクリレートとしては、例えば、((メタ)アクリロキシヘキシルホスホノアセテート、ビス((メタ)アクリロキシエチルヘキサノエート)フォスフェート、(メタ)アクリル酸やマレイン酸等のα,β不飽和カルボン酸の(メタ)アクリル酸エステル化合物、4−ビニル安息香酸のビニル芳香環化合物、11−(メタ)アクリロイルオキシ−1,1ウンデカンジカルボン酸(以下、アクリロイル基等の(メタ)アクリロイルオキシ基とカルボン酸基の間に直鎖炭化水素基が存在するカルボン酸化合物、6−(メタ)アクリロイルオキシエチルナフタレン−1,2,6−トリカルボン酸等の(メタ)アクリロイルオキシアルキルナフタレン(ポリ)カルボン酸、4−(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリメリット酸、4−(メタ)アクリロイルオキシブチルトリメリット酸等の(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリメリット酸、4−[2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシ]ブチルトリメリット酸等の水酸基を有する化合物である。
これらの中でもビス((メタ)アクリロキシエチルヘキサノエート)フォスフェートが好ましい。
このような酸性(メタ)アクリレートを配合することによって、臭いが少なく、無色透明で適切な重合度と爪への密着性に優れ、刺激性が少ない硬化塗膜を得ることができる。
そして多官能(メタ)アクリレートは、本発明の光硬化性人工爪組成物中1〜99重量%となるように使用することができ、好ましくは1〜70重量%である。
1重量%未満のときには、爪への密着性が不十分な塗膜が形成される可能性があり、99重量%を超えると硬化性が悪化して、硬化後においても未硬化の成分が多く残る可能性がある。
[光重合開始剤]
本発明の光硬化性人工爪組成物に配合される光重合開始剤は、LEDを光源とした紫外線や365〜410nm付近の波長の光(可視光の一部)によっても十分に硬化することができ、硬化時の発熱量を抑制することができるものが好ましい。
そのような光重合開始剤として、ベンゾインエーテル類、ベンジルケタール類、アシッドエステル類、α−アミノアルキルフェノン類、アシルフォスフィンオキシド類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、チタノセン類等を使用することができる。
これらの光重合開始剤として、具体的には、トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、フェニル酢酸、α−オキソ−,オキシジ−2,1−エタンジイルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド、2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、又はオキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステル、あるいはこれらの化合物の混合物、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキシド、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルスルフィド、1,2−オクタンジオン、1−(4−(フェニルチオ)−2,2−(O−ベンゾイルオキシム))1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、および1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチルプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチルプロパン、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノンなどが好適に用いられる。これらの開始剤は、染料、顔料や重合性化合物の光吸収によってもラジカル生成反応が阻害されず、またラジカル発生効率が高く、光硬化性人工爪組成物の硬化性を高めることができる点で好ましい。
これらの光重合開始剤は本発明の光硬化性人工爪組成物中0.5〜20.0重量%、好ましくは5〜15.0重量%となるように配合することができる。20.0重量%を超えると、過剰な量のラジカルが発生することになるので、ラジカル重合反応が多くの開始点からなされ、その結果、硬化後のポリマーの分子量が小さくなって硬化塗膜が脆くなり、膜を維持できない可能性がある。また、0.5重量%未満であると十分な量のラジカルが発生できないので、ラジカル重合反応が長時間に及ぶこととなり、硬化不良となる可能性が高い。
本発明の光硬化性人工爪組成物には、粘度や透明性、硬化性などに悪影響を与えない範囲で各種の添加剤を配合することができる。そのような添加剤としては、例えば、ポリオール類、シリコーン系やフッ素系の消泡剤、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、充填剤、表面張力調整剤、難燃剤、酸化防止剤、イオン吸着体、着色剤、顔料、低応力化剤、抗菌剤、重合禁止剤、可撓性付与剤、ワックス類、ハロゲントラップ剤、レベリング剤、濡れ改良剤等の各種の添加剤を配合することができる。
上記のポリオール類には、希釈剤としての機能に加えて本発明の組成物において接着性を向上させる働きもある。例えばアルキルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオール、フェノリックポリオール等が挙げられる。中でも、アルキルポリオール、ポリエステルポリオールおよびポリエーテルポリオールが好ましく、特にポリエーテルポリオールが好ましい。接着性を向上させるために用いるときは、ポリオールを除いたその他のエポキシ樹脂成分100重量部に対してポリオールを0.1〜40重量部、好ましくは2〜15重量部で配合する。
アルキルポリオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、縮合型ポリエステルポリオール、付加重合ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。縮合型ポリエステルポリオールとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,4−ヘキサンジメタノール、ダイマー酸ジオール、ポリエチレングリコール等のジオール化合物と、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、セバシン酸等の有機多塩基酸との縮合反応によって得られ、分子量は100〜100,000が好ましい。付加重合ポリエステルポリオールとしては、ポリカプロラクトンが挙げられ、分子量は100〜100,000が好ましい。ポリカーボネートポリオールはポリオールの直接ホスゲン化、ジフェニルカーボネートによるエステル交換法などによって合成され、分子量は100〜100,000が好ましい。
着色剤としては公知の顔料、光輝材、染料を使用することができ、特に爪被覆用として使用されている無機顔料、光輝材有機顔料や染料を使用することができる。また、これらの着色剤を添加しない場合や透明となる程度の量、若しくは染料を添加することにより透明性がある光硬化性人工爪組成物とすることもできる。また、硬化前の光硬化性人工爪組成物には、顔料等のみではなく樹脂粒子や、公知の光硬化性人工爪組成物に配合できる装飾用材料等を配合しておくことも可能である。
使用できる顔料及び染料の種類、及びそれらの含有量としては、紫外線の照射による硬化を阻害しない程度のものとすることが必要である。
[光硬化性人工爪組成物による被覆方法]
本発明の光硬化性人工爪組成物は、使用者自身の爪の表面にサンディングを施すことなく、爪表面に凹凸を形成させる必要がない他は、公知の紫外線硬化型の光硬化性人工爪組成物と同様の方法により爪表面に塗布することができる。また、爪への下地層として、あるいは中間層、さらにトップコート層として使用することができる。しかしながら、自爪への接着性に優れるという性質からみて、自爪表面に直接塗布するために使用することが最も好ましい。
そのため、本発明の光硬化性人工爪組成物は筆等の塗布具によって十分に塗布することができる程度の粘度を有すればよい。もちろん、爪表面に本発明の光硬化性人工爪組成物を塗布後、硬化前に小さな飾りや粉体等を塗膜表面に付着させることも可能である。
また、シートの片面に本発明の未硬化の光硬化性人工爪組成物からなり、かつ爪の形状を有する層を設けておき、この層を爪表面に重ねるようにして付着させ、この光硬化性人工爪組成物からなる層からシートを剥離するか又は剥離せずに、紫外線を照射して硬化することもできる。このようなシート表面に予め光硬化性人工爪組成物からなる層を設けておけば、使用時に筆等の塗布具を使用することなく、爪の表面に均一かつ正確な模様を被覆することが可能である。そして使用後においても該塗布具を洗浄等する必要がない。
被覆される自爪は、人の手の爪と足の爪のいずれでもよく、犬や猫などの動物の爪でも良い。
塗布後の光硬化性人工爪組成物の硬化に関しても公知の紫外線硬化用の装置を用いて行うことができる。含有される化合物や顔料等の成分によって、硬化に必要な照射エネルギーは異なるものの、その光照射による照射エネルギー(積算光量)は、5mJ/cm以上1000mJ/cm以下であるのが好ましく、10mJ/cm以上800mJ/cm以下であるのがより好ましい。照射エネルギーがこの範囲内であれば、十分な密着性および耐擦性を有するネイルアートが得られる。
光源としては、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ、紫外線発光ダイオード(UV−LED)、紫外線レーザーダイオード(UV−LD)等の公知の紫外線の光源を用いることができる。
その中でも、小型、高寿命、高効率、低コストの観点から、紫外線発光ダイオード(UV−LED)および紫外線レーザーダイオード(UV−LD)が好ましい。
全配合成分を容器内に投入し、ディゾルバーにより撹拌しつつ70℃まで加温し1時間撹拌した。撹拌後2時間静置し脱泡した。
<組成物の評価>
(密着性1)
汚れを落とし、脱脂した6−ナイロンシートを自爪の代替品とし、この表面に厚さが100μmとなるように、光硬化性人工爪組成物を塗布した。
塗膜に対して、32W、405nmの光線を20秒間照射し、未硬化分をエタノールと酢酸エチルの混合溶媒により除去した。
硬化後の塗膜に対して、クロスカット法により2mm×2mmのマスを25マス作成し、その後粘着テープを貼り合わせ、この粘着テープを剥離させることによって、6−ナイロンシート上に残ったマスの数を数えて密着性1の評価とした。
(密着性2)
180グリッドのスポンジパフで自爪表面をサンディングし、続いて70%エタノールにより油分除去を行った。次に光硬化性組成物を4号画筆を用いて塗布する。塗布後に3市販のジェルネイル専用LED硬化性ライト(32W)により光硬化した。
その後14日間の日常生活の後に硬化塗膜の状態を確認した。
○:硬化塗膜に損傷はほとんどみられず、自爪に密着した状態である。
△:硬化塗膜にわずかに損傷した部分、もしくは自爪からわずかに剥離した部分がある。
×:硬化塗膜は明らかに損傷しているか、もしくは自爪から明らかに剥離した部分がある。
オリゴマーA:重合平均分子量3,000、官能基数2のポリカプロラクトン系ウレタンアクリレートオリゴマー、
イソボルニルアクリレート:logS=―4.33、PSA=26.3、PII=0.6
ヒドロキシエチルメタクリレート:logS=0.13、PSA=46.53、PII=0.1
メタクリロキシエチルヘキサノエートフォスフェート:logS=―2.60、PSA=129.17、PII=1.0
メタクリロキシエチルコハク酸:logS=−1.63、PSA=89.90
エトキシ化ポリプロピレングリコールジメタクリレート:logS=0.99、PSA=98.75、PII=0.6
ジエチレングリコールジメタクリレート:logS=1.10、PSA=98.75、PII=0.5
メタクリロキシエチルヒドロキシエチルフタル酸:logS=1.63、PSA=99.13
メタクリロキシエチルヘキサヒドロフタル酸:logS=1.63、PSA=89.90
メタクリロキシエチルフタル酸:logS=2.04、PSA=89.90
マレイン酸:logS=2.08、PSA=74.60
トリスメタクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート:logS=2.67、PSA=120.18、PII=1.3
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:logS=−4.42、PSA=157.80、PII=0.8
トリメチロールプロパントリアクリレート:logS=−3.41、PSA=78.90、PII=1.6
グリセリンジメタクリレート:logS=1.24、PSA=72.83、PII=0.5
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン:logS=−1.79、PSA=66.49
ジペンタエリスリトールジメタクリレート:logS=3.88、PSA=93.06、PII=2.8
光重合開始剤A:ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
光重合開始剤B:トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド
Figure 0006886691
上記の実施例1〜10はクロスカット試験の結果、高い密着性を示したのに対して、比較例1〜5は低い密着性を示した。
実際に爪に塗布した場合においても、実施例1〜10は美的外観が損なわれなかったのに対して、比較例1〜5は剥離や欠けが見られた。

Claims (2)

  1. ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ラジカル重合性化合物、及び光重合開始剤を含有し、
    自爪塗布用光硬化性人工爪組成物中、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが10〜99重量%、光重合性開始剤が0.5〜20重量%含有されており、
    ラジカル重合性化合物は、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー及び2−アクリロイルオキシエチルサクシネート以外の(メタ)アクリレート化合物であり、
    ラジカル重合性化合物のうちの少なくとも1種は、そのlogSの値が−3.0〜3.0であり、かつPSAの値が75〜150である
    自爪塗布用光硬化性人工爪組成物。
  2. 該ラジカル重合性化合物の少なくとも1種はアクリレートモノマーである請求項1に記載の自爪塗布用光硬化性人工爪組成物。
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